JP2007223721A - 気体輸送の制御方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気体輸送装置に使用されるトランスポータのコーン部内面に粉粒体が付着することのない気体輸送の制御方法とその装置を提供すること。
【解決手段】貯留槽2から送られてきた粉粒体を蓄えるトランスポータ4内に一定量の粉粒体が溜まった後、トランスポータ4内の内圧を一定圧力まで上昇せしめ、ブースタノズルNBからの圧縮空気によって次工程に粉粒体を輸送する気体輸送の制御方法において、トランスポータ4内の内圧低下を検知したとき、トランスポータコーン部4aに旋回流を作るジェットノズルNJからの圧縮空気を噴出するようにする。
【選択図】図1
【解決手段】貯留槽2から送られてきた粉粒体を蓄えるトランスポータ4内に一定量の粉粒体が溜まった後、トランスポータ4内の内圧を一定圧力まで上昇せしめ、ブースタノズルNBからの圧縮空気によって次工程に粉粒体を輸送する気体輸送の制御方法において、トランスポータ4内の内圧低下を検知したとき、トランスポータコーン部4aに旋回流を作るジェットノズルNJからの圧縮空気を噴出するようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は、気体輸送の制御方法とその装置に関し、特に、トランスポータ内に滞留する粉粒体がトランスポータコーン部で付着することを防止することができる気体輸送の制御方法とその装置に関するものである。
粉粒体を空気流により輸送する装置としては、図2に示すように、粉粒体を蓄える貯留槽2と、該貯留槽2の下流側に設けたゲートバルブ3と、該ゲートバルブ3及びインレットバルブ10を開放することによってトランスポータ4に一定量送り込み、インレットバルブ10を閉鎖し、エアレシーバ6内の圧縮空気をトップエアノズルNTを介して輸送管5内に送り、輸送管5の長さに応じて途中ブースタノズルNB0、NB1・・・を配設することによって粉粒体を輸送先のサイロ(図示省略)に搬送する粉粒体の気体輸送装置1が知られている。
ところで、この粉粒体の気体輸送装置1では、図3に示すように、トランスポータ4内の圧力を上昇させておくための複数本のトップエアノズルNTを配設するとともに、トランスポータ内に滞留する粉粒体に対してトランスポータコーン部4a(以下、コーン部4aという)に付着しないようにジェットノズルNJ1、NJ2・・・NJnを多数内壁に配設し、コーン部4aの内壁に旋回流を作り、コーン部4aでの粉体の流動性を高め、コーン部4aに粉粒体が付着しないようにしている。
しかし、都市ゴミ焼却炉の飛灰などの気体搬送においては、対象となる粉粒体が吸湿性が高いなど、物性変化を起こしやすい粉粒体が多く、コーン部4aに粉粒体が付着し、図3(b)に示すようなラットホールR状態となることがあった。これは、エアレシーバ6からの圧縮空気を1の減圧弁R1で0.2〜0.4PMaとして電磁弁Sを開放し、各ノズル、つまりトップエアノズルNT、ジェットノズルNJ、ブースタノズルNBそれぞれに同一の圧縮空気を供給しているため、トランスポータ4内の内圧(トップエアノズルNTから供給される圧縮空気によって生じる圧力)とジェットノズルNJから供給される圧縮空気によって生じる圧力との圧力差がだせず、ラットホールR状に付着した粉粒体をジェットノズルNJからの圧縮空気では剥離することが困難であった。また、付着した粉粒体を剥離させるためにトランスポータ4内の加圧設定圧力を上げるのでは、無駄に搬送気体の使用量を増加させ、粉粒体の搬送速度を早めてしまい輸送管5の内面の摩耗や、形状を保持して搬送することが望まれる粉粒体の形状を破壊してしまうといった問題があった。
本発明は、上記従来の気体輸送の制御方法の有する問題点に鑑み、気体輸送装置に使用されるトランスポータのコーン部内面に粉粒体が付着することのない気体輸送の制御方法とその装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の気体輸送の制御方法は、貯留槽から送られてきた粉粒体を蓄えるトランスポータ内に一定量の粉粒体が溜まった後、トランスポータ内の内圧を一定圧力まで上昇せしめ、ブースタノズルからの圧縮空気によって次工程に粉粒体を輸送する気体輸送の制御方法において、トランスポータ内の内圧低下を検知したとき、トランスポータコーン部に旋回流を作るジェットノズルからの圧縮空気を噴出するようにしたことを特徴とする。
この場合において、ジェットノズルの圧力設定減圧弁をトランスポータ内の内圧設定減圧弁と別に設けることができる。
また、前記制御方法を用いた本発明の気体輸送装置は、貯留槽から送られてきた粉粒体を一時的に蓄えるトランスポータと、該トランスポータに内圧をかけるトップエアノズルと、トランスポータのコーン部に配設したジェットノズルと、輸送管内の粉粒体を圧送するブースタノズルとからなる気体輸送装置において、トランスポータの内圧を測定する圧力計と、該圧力計の値によってジェットノズルの開閉を制御する制御機構とを設けたことを特徴とする。
本発明の気体輸送の制御方法によれば、トランスポータ内の内圧低下を検知したとき、トランスポータコーン部に旋回流を作るジェットノズルからの圧縮空気を噴出するようにしたから、トップエアノズルから供給される圧縮空気によって生じる圧力よりも内圧が低下するという事実によって的確にラットホールの形成を感知でき、感知したときにのみジェットノズルからの圧力空気の噴射を行うから無駄のない圧縮空気の利用をすることができ、無駄に装置全体の空気圧を高める必要のない気体輸送の制御方法を提供することができる。
また、ジェットノズルの圧力設定減圧弁をトランスポータ内の内圧設定減圧弁と別に設けるときは、トランスポータ内の加圧設定圧を必要以上に上げることなく、コーン部に付着し、ラットホール状態となった粉粒体を剥離するためのジェットノズルの圧力のみを高めることができる。
以下、本発明の気体輸送の制御方法とその装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。なお、従来装置と同様の構造については同一の符号、一連の符号を付し説明を省略する。
図1に、本発明の気体輸送装置の一実施例を示す。
この気体輸送装置1は、従来の気体輸送装置と同様に、粉粒体を蓄える貯留槽2と、該貯留槽2の下流側に設けたゲートバルブ3及びインレットバルブ10を開放することによってトランスポータ4に一定量送り込み、ゲートバルブ3及びインレットバルブ10を閉鎖し、エアレシーバ6内の圧縮空気をトップエアノズルNTを介して輸送管5内に送り、輸送管5の長さに応じて途中ブースタノズルNB0、NB1・・・を配設することによって粉粒体を輸送先のサイロ(図示省略)に搬送するようにしている。
また、トランスポータ4内の圧力を上昇させておくための複数本のトップエアノズルNTを配設するとともに、トランスポータ4内に滞留する粉粒体に対してトランスポータコーン部4a(以下、コーン部4aという)に付着しないようにジェットノズルNJ1、NJ2・・・NJnを多数内壁に配設し、コーン部4aの内壁に旋回流を作り、コーン部4aでの粉体の流動性を高め、コーン部4aに粉粒体が付着しないようにしている。
この気体輸送装置1は、従来の気体輸送装置と同様に、粉粒体を蓄える貯留槽2と、該貯留槽2の下流側に設けたゲートバルブ3及びインレットバルブ10を開放することによってトランスポータ4に一定量送り込み、ゲートバルブ3及びインレットバルブ10を閉鎖し、エアレシーバ6内の圧縮空気をトップエアノズルNTを介して輸送管5内に送り、輸送管5の長さに応じて途中ブースタノズルNB0、NB1・・・を配設することによって粉粒体を輸送先のサイロ(図示省略)に搬送するようにしている。
また、トランスポータ4内の圧力を上昇させておくための複数本のトップエアノズルNTを配設するとともに、トランスポータ4内に滞留する粉粒体に対してトランスポータコーン部4a(以下、コーン部4aという)に付着しないようにジェットノズルNJ1、NJ2・・・NJnを多数内壁に配設し、コーン部4aの内壁に旋回流を作り、コーン部4aでの粉体の流動性を高め、コーン部4aに粉粒体が付着しないようにしている。
そして、本発明の気体輸送の制御方法とその装置では、トランスポータ4の内圧を測定する圧力計PGと、該圧力計PGの値によってジェットノズルNJの開閉と加圧設定とを制御する制御機構8とを備え、ジェットノズルNJの加圧設定のみを他のノズルとは別に行うようにしている。
ジェットノズルNJの加圧設定は、トップエアノズルNTの加圧設定より大とし、その圧力差によってラットホールR(図3(b)参照)を潰し、コーン部4aの粉粒体の付着を防止するものである。
ジェットノズルNJの加圧設定は、トップエアノズルNTの加圧設定より大とし、その圧力差によってラットホールR(図3(b)参照)を潰し、コーン部4aの粉粒体の付着を防止するものである。
しかして、粉粒体の輸送運転中、例えばトップエアノズルNTから約0.4MPaの圧縮空気を導入することによってトランスポータ4の内圧はおよそ0.3MPaとなる。そして、コーン部4a部分に粉粒体が付着し、ラットホールR状態になると内圧が低下するもので、ラットホールRが発生することよって低下後の内圧はおよそ0.2PMa程度となる。この内圧の低下を圧力計PGによって検知したとき、制御機構8によってその信号を受け、減圧弁R2、電磁弁S2を制御し、0.5〜0.7PMaの圧縮空気を多数のジェットノズルNJ1、NJ2・・・NJnから断面円形のコーン部4aの接線上に吹き出しラットホール状態に堆積した粉粒体を内部から崩し、粉粒体の搬送効率を向上させるようにしている。
また、通常運転中は、ジェットノズルNJ1、NJ2・・・NJnの開閉によるコーン部4aの清掃を定期的に、かつトップエアノズルNTと同程度の圧力の圧縮空気で行い、圧力計PGによって異常圧力低下を検知したときのみ減圧弁R2の設定を変更し高圧な圧縮空気を噴出するようにしても構わない。
以上、本発明の気体輸送装置について、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の気体輸送装置は、トランスポータ内の内圧低下を検知したとき、トランスポータコーン部に旋回流を作るジェットノズルからの圧縮空気を噴出するという特性を有していることから、新規設備に用いることができるほか、例えば、既設設備においても内圧測定器とジェットノズルの加圧設定のみ別回路で行うように改造することで適用することができる。
1 気体輸送装置
2 貯留槽
4 トランスポータ
4a コーン部
8 制御機構
NT トップエアノズル
NJ ジェットノズル
PG 圧力計
2 貯留槽
4 トランスポータ
4a コーン部
8 制御機構
NT トップエアノズル
NJ ジェットノズル
PG 圧力計
Claims (3)
- 貯留槽から送られてきた粉粒体を蓄えるトランスポータ内に一定量の粉粒体が溜まった後、トランスポータ内の内圧を一定圧力まで上昇せしめ、ブースタノズルからの圧縮空気によって次工程に粉粒体を輸送する気体輸送の制御方法において、トランスポータ内の内圧低下を検知したとき、トランスポータコーン部に旋回流を作るジェットノズルからの圧縮空気を噴出するようにしたことを特徴とする気体輸送の制御方法。
- ジェットノズルの圧力設定減圧弁をトランスポータ内の内圧設定減圧弁と別に設けるようにしたことを特徴とする請求項1記載の気体輸送の制御方法。
- 貯留槽から送られてきた粉粒体を一時的に蓄えるトランスポータと、該トランスポータに内圧をかけるトップエアノズルと、トランスポータのコーン部に配設したジェットノズルと、輸送管内の粉粒体を圧送するブースタノズルとからなる気体輸送装置において、トランスポータの内圧を測定する圧力計と、該圧力計の値によってジェットノズルの開閉を制御する制御機構とを設けたことを特徴とする気体輸送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006046193A JP2007223721A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 気体輸送の制御方法及びその装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006046193A JP2007223721A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 気体輸送の制御方法及びその装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2007223721A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101283011B1 (ko) | 2012-12-18 | 2013-07-05 | 송인호 | 곡물 또는 원료의 이동장치 |
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2006
- 2006-02-23 JP JP2006046193A patent/JP2007223721A/ja active Pending
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