JP2007222382A - 呼吸検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、上記問題点を鑑みて、検出部のセンサが体温の影響を受けずに、呼吸による気流の温度変化を正確に計測することができる呼吸検出器を提供することを課題とする。
【解決手段】上記課題を解決するため、本発明は、睡眠時無呼吸検査装置5において呼吸の検出に使用される呼吸検出器1であって、呼吸により発生する気流の温度を検出するセンサ7を有する一又は複数の検出部3と、鼻と上唇との間に装着される装着部2とを備えており、装着部2を顔面6に装着した際に、検出部3が装着部2から鼻孔又は口に向かって突出し、センサ7が顔面6から離れた位置にあることを特徴とした。
【選択図】図2
【解決手段】上記課題を解決するため、本発明は、睡眠時無呼吸検査装置5において呼吸の検出に使用される呼吸検出器1であって、呼吸により発生する気流の温度を検出するセンサ7を有する一又は複数の検出部3と、鼻と上唇との間に装着される装着部2とを備えており、装着部2を顔面6に装着した際に、検出部3が装着部2から鼻孔又は口に向かって突出し、センサ7が顔面6から離れた位置にあることを特徴とした。
【選択図】図2
Description
本発明は、睡眠時無呼吸検査装置等に使用される呼吸検出器に関するものである。
近年、睡眠中に断続的に無呼吸を繰返し、その結果、日中傾眠などの種々の症状を呈する睡眠時無呼吸症候群が問題となっている。睡眠時無呼吸症候群の検査では、脳波測定、眼電図測定、筋電図測定等が行われ、鼻気流及び口気流の計測により無呼吸の有無が判定される。前記検査は、終夜にわたっての検査となるため、患者は一泊入院する必要があり、専門家による監督も必要となるので、患者にとっては心理的にも金銭的にも負担が大きい。また、検査できる人数も限られるため、検査待ちの患者が多くいるのが現状である。
また、検査項目の一つである鼻気流及び口気流の計測には、従来から、サーミスタや加速度センサ等のセンサを備えた呼吸検出器が使用されており、呼吸検出器を鼻と上唇の間に装着することによって鼻気流及び口気流による温度や圧力の変化が計測されている。ここで、検査装置に使われる呼吸検出器には、チューブ型のものとフィルム型のものとがある。チューブ型のものは、主に呼吸フローの圧力変化を計測するものであるが、鼻又は口からの気流を計測できるよう正しい位置に呼吸検出器を装着させるためには、一定の訓練が必要であった。また、上手く呼吸検出器を装着させたとしても、計測中に患者が寝返り等をして呼吸検出器の位置がずれてしまい、気流をうまく捉えることができない場合があった。
これに対し、フィルム型のものは、呼吸検出器の装着面と皮膚とを両面テープで接着することにより呼吸検出器を装着することができるため、患者自身で呼吸検出器を装着することができ、寝返り等で呼吸検出器の位置がずれる心配もない。このため、患者が検査装置を持ち帰り、自宅で鼻気流及び口気流を計測することができる携帯型の検査装置に、フィルム型の呼吸検出器を使用すること期待されている。例えば、特許文献1において、専門家による監督の必要もなく患者によって容易に且つ確実に使用できる睡眠無呼吸スクリーニングシステムが開示されている。
特表2002−500078号公報
フィルム型の呼吸検出器は、検出部に設置されたサーミスタによって、鼻又は口からの気流の温度変化を捉えるものである。しかし、従来のフィルム型の呼吸検出器では、検出部が装着面と同一平面上に形成されていたため、検出部に設置されたサーミスタが皮膚と接触してしまうことがあった。この場合サーミスタは体温の影響を受けてしまい、気流の温度変化を正確に捉えることが困難であった。
そこで本発明は、上記問題点を鑑みて、検出部のセンサが体温の影響を受けずに、呼吸による気流の温度変化を正確に計測することができる呼吸検出器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、呼吸の検出に使用される呼吸検出器であって、呼吸により発生する気流の温度を検出するセンサを有する一又は複数の検出部と、鼻と上唇との間に装着される装着部とを備えており、装着部を顔面に装着した際に、検出部が装着部から鼻孔又は口に向かって突出し、センサが顔面から離れた位置にあることを特徴とした。これにより、センサを有する呼吸検出器の検出部が皮膚と接触しないため、体温の影響を受けずに呼吸による気流の温度変化を正確に計測することができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、検出部が顔面から離れる方向に傾斜して形成されることを特徴とした。これにより、検出部のセンサが皮膚と接触することを防止することができるので、体温の影響を受けることなく呼吸による気流の温度変化を正確に計測することができる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、少なくとも装着部の顔面と接する部位が軟質樹脂で被覆されていることを特徴とした。これにより、呼吸検出器を肌に密着させることができるため、寝返り等で呼吸検出器がずれるのを防止することができる。また、軟質樹脂としては、人体にかぶれなどの影響を与えないシリコン樹脂などを使用することにより、肌への負担を低減することができる。
本発明によれば、呼吸検出器を装着した際に、温度を検出するセンサが顔面から離れた位置にあり皮膚とは接触しないため、体温の影響を受けることなく呼吸による気流の温度変化を正確に計測可能な呼吸検出器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜4に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る呼吸検出器1を装着した患者を正面から見た説明図であり、図2は、本実施形態に係る呼吸検出器1を装着した患者を横から見た説明図である。図3は、本実施形態に係る呼吸検出器1の正面図であり、図4は、本実施形態に係る呼吸検出器1の側面図である。
本実施形態に係る呼吸検出器1は、図1に示すように睡眠時無呼吸検査装置5に接続して使用されるものであり、呼吸による気流の温度を検出するセンサが設置された検出部3と顔面6の所定の位置に装着される装着部2とを備えている。
装着部2は、患者の鼻と上唇の間に配置することができる大きさ及び形状に形成されており、本実施形態では、図3に示すように略矩形の薄い板状に形成されている。大きさや形状については特に制限があるわけではなく、装着性を損なわず、鼻と上唇の間の範囲で任意に設計されるものである。子供用のものは大人用のものよりも小さめに設計することができるし、欧米人向けのものは日本人向けのものよりも大きめに設計することができる。例えば、装着部2の鼻から上唇方向の長さL1を、5〜15mmの範囲内で設計することができ、装着時の装着部2の左右方向の長さL2を、15〜40mmの範囲内で設計することができる。また、鼻と上唇との間の形状に合わせて湾曲するように設計してもよい。
本実施形態に係る呼吸検出器1では、肌に密着させてずれるのを防止するため、装着部2が軟質樹脂で被覆されている。軟質樹脂としては、シリコン樹脂など人体にかぶれなどの影響を与えないものが望ましい。これにより、呼吸検出器1が肌に与える負担を軽減することができる。
装着部2のうち顔面6と接触する装着面9には、両面テープ(図示せず)が貼付されている。このため、患者は、装着面9から両面テープを保護する紙をはがし、装着面9を顔面6に接着させることにより、図1又は図2に示すように呼吸検出器1を顔面6に装着させることができる。呼吸検出器1の装着には、特別な訓練が必要なわけではなく、初めて呼吸検出器1を装着する者であっても、容易に行うことができる。その結果、専門家によらず患者自身で鼻気流及び口気流の計測をすることが可能となる。
また、両面テープによる接着後、装着部2の上からサージカルテープ等でさらに固定することにより、寝返りなどの姿勢変化により呼吸検出器1がずれるのを防止することができる。
図3に示すように、検出部3は、気流の温度を検出するセンサ7と、センサ7を鼻孔又は口の近傍で保持する保持手段8とから構成されている。図3に示すように、装着部2の一辺から外側に向かってやや長めの保持手段8aが一本伸びており、センサ7と組み合わせて口用検出部3aが形成されている。図1及び図2に示すように、呼吸検出器1が患者に装着されると口用検出部3aのセンサ7が上唇と下唇の間の境界近傍に位置する。
また、図3に示すように、口用検出部3aを構成する保持手段8aと逆側に向けて保持手段8aより短めの保持手段8bが二本伸びており、口用検出部3aと同様に、センサ7と組み合わせて鼻用検出部3bが形成されている。図1及び図2に示すように、呼吸検出器1が患者に装着されると鼻用検出部3bのセンサ7が鼻孔近傍に位置する。
口用検出部3aの長さL3、鼻用検出部3bの長さL4、二本の鼻用検出部3b、3b’間の距離L5のそれぞれは、装着部2の大きさや使用が想定されている患者により決定されるものであるが、例えば日本人の大人向けのもので、L3は10〜20mmの範囲内、L4は2〜10mmの範囲内、L5は10〜25mmの範囲内でそれぞれ形成することができる。
呼吸による気流を検出させるため、検出部3の先端には、センサ7として、NTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタ7aが設置されている。NTCサーミスタ7aは、温度の上昇とともに抵抗値が減少するものであり、鼻気流及び口気流の中にNTCサーミスタ7aが配置されると、吸気と呼気との温度の違いにより、NTCサーミスタ7a内の抵抗に変化が生じる。睡眠時無呼吸検査装置5では、この抵抗の変化を計測して、これを呼吸データとして記憶している。また、検出部3についても、装着部2と同様に、NTCサーミスタ7aの設置部分を露出させて軟質樹脂で被覆されている。
本実施形態に係る呼吸検出器1は、図4に示すように、患者に装着された際に、検出部3が顔面6から離れる方向に傾斜して形成されている。本実施形態では、図4に示すように、口用検出部3aの顔面6に対する角度θ1は略30°で形成されており、鼻用検出部3bの顔面6に対する角度θ2は略45°で形成されている。しかし、本発明において検出部3の傾斜の角度は、これに限られるわけではない。呼吸検出器1が患者に装着された際に、検出部3のNTCサーミスタ7aが、皮膚に接触することなく鼻気流及び口気流の中に配置されるように設定されるものであればよく、例えば、口用検出部3aについては、θ1を5〜60°の範囲内で形成することができ、鼻用検出部3bについては、θ2を20〜85°の範囲内で形成することができる。これにより、NTCサーミスタ7aは、体温の影響を受けることなく、呼吸による気流の温度変化を正確に計測することが可能となる。
また、上記実施形態においては、検出部3は顔面6から離れる方向に傾斜して形成されたが、本発明はこのような構成に限られるものではない。例えば、図5に示す鼻用検出部10や口用検出部11のように、顔面6と交差する方向に伸びた検出部3を途中でセンサ7が鼻孔又は口に向くように折れ曲がったり、湾曲した構成にすることができる。また、図6に示す鼻用検出部12や口用検出部13のように、検出部3を鼻又は口の近傍でセンサ7が顔面6から離れる方向に向くように折れ曲がったり、湾曲した構成としてもよい。
1 呼吸検出器
2 装着部
3 検出部
5 睡眠時無呼吸検査装置
6 顔面
7 センサ
2 装着部
3 検出部
5 睡眠時無呼吸検査装置
6 顔面
7 センサ
Claims (3)
- 呼吸の検出に使用される呼吸検出器であって、呼吸により発生する気流の温度を検出するセンサを有する一又は複数の検出部と、鼻と上唇との間に装着される装着部とを備えており、装着部を顔面に装着した際に、検出部が装着部から鼻孔又は口に向かって突出し、センサが顔面から離れた位置にあることを特徴とする呼吸検出器。
- 検出部が顔面から離れる方向に傾斜して形成されることを特徴とする請求項1に記載の呼吸検出器。
- 少なくとも装着部の顔面と接する部位が軟質樹脂で被覆されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の呼吸検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006046642A JP2007222382A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 呼吸検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006046642A JP2007222382A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 呼吸検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007222382A true JP2007222382A (ja) | 2007-09-06 |
Family
ID=38544735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006046642A Pending JP2007222382A (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | 呼吸検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007222382A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014064675A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Yamaguchi Prefectural Industrial Technology Institute | 非拘束無呼吸検知システムとその方法とそのプログラム |
WO2017202038A1 (zh) * | 2016-05-24 | 2017-11-30 | 深圳市前海康启源科技有限公司 | 便携式测量体温及呼吸频率的一体机 |
CN111712195A (zh) * | 2017-12-12 | 2020-09-25 | 维亚埃尔医疗股份有限公司 | 口鼻呼吸传感器 |
CN114432656A (zh) * | 2022-01-24 | 2022-05-06 | 中国医科大学附属口腔医院 | 一种基于口周肌力精准测量的肌功能训练系统及方法 |
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2006
- 2006-02-23 JP JP2006046642A patent/JP2007222382A/ja active Pending
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CN114432656A (zh) * | 2022-01-24 | 2022-05-06 | 中国医科大学附属口腔医院 | 一种基于口周肌力精准测量的肌功能训练系统及方法 |
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