JP2007221310A - デジタル放送受信装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

デジタル放送受信装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車載型OFDM放送受信装置15において、ダイバーシティ受信を利用することなく、OFDM放送の放送電波の受信信号における周波数軸方向のずれを補正する。
【解決手段】マイコン35は、F=f+f’・cosθ等に基づき、F等の周波数補正値を算出する。ただし、F:OFDM放送受信装置が放送電波136を現実に受信する受信周波数。f:OFDM放送の放送周波数。v:OFDM放送受信装置の移動速度。λ:送信局における放送電波136の波長。θ:OFDM放送受信装置の移動方向に対するOFDM放送の送信局の方角。自動周波数制御器20は、マイコン35からの周波数補正値に係る制御信号に基づきCP又はSPのレベルが最大となるように、ローカル周波数発振器19,29におけるローカル周波数を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Division Multiplexing)放送等のデジタル放送を受信するデジタル放送受信装置、制御方法及びプログラムに関するものである。
図5はマルチパスフェーシング及びSFN(Single Frequency Network)の説明図である。自動車100はOFDM放送受信装置(例:図12の車載型OFDM放送受信装置140)を搭載している。なお、マルチパスフェーシングは、自動車100に搭載されたりユーザに携帯されたりする移動型OFDM放送受信装置に限らず、非移動型OFDM放送受信装置にも起き得るものである。テレビ塔101の放送電波は、自動車100のOFDM放送受信装置へ直接波103として到達するだけでなく、直接波106として高層ビル105にぶつかってから、高層ビル105から反射波107としても自動車100のOFDM放送受信装置へ到達する。マルチパスフェーシングは、このような複数経路による放送電波の到達が原因となっている。
一方、OFDM放送はSFNを採用可能になっている。すなわち、放送内容が同一であるOFDM放送の放送電波が、テレビ塔101だけでなく、別のテレビ塔109からも送信されており、自動車100のOFDM放送受信装置は、同一周波数でかつ放送内容も同一である放送電波をテレビ塔101及び109からそれぞれ直接波103,110として受信する。
図6はOFDMシンボル等を示す図である。各OFDMシンボルは最初のガードインターバルとそれに続く有効シンボルの2個の区分からなる。ガードインターバルは、OFDMシンボル間の干渉防止に寄与し、OFDM放送受信装置における時間軸方向の受信エラーを低減させる。すなわち、ガードインターバルにより、マルチパスフェーシングを除去したり、SFNを実現したりすることが可能になる。なお、ガードインターバルには、例えば、それと同一OFDMシンボルに属する有効シンボルの末尾部分113(長さはガードインターバルと同一)の信号がコピーされている。
図7はOFDMにおけるサブキャリアを示している。図示の周波数範囲では、サブキャリアとしてs1〜s6が存在する。OFDMのサブキャリアにおいて、隣接するもの同士の周波数は1/T(ただしTはシンボル長さ)ずつずれており、サブキャリア同士は直交関係になる。したがって、OFDM放送受信装置における受信電波の信号処理において、サブキャリアの周波数軸方向のずれに対する許容範囲が広がる。
このようなOFDMにもかかわらず、周波数軸方向のエラーが移動中に生じ得る。図8〜図10はOFDM放送の放送電波の現実の受信周波数が放送周波数に対してそれぞれ、ずれが0、ずれが少し、及びずれがさらに増大したときの各サブキャリアから抽出したレベル(得られた信号レベル)をそれぞれ示している。
図8では、基準信号は、各サブキャリアのピークに一致しており、各サブキャリアのレベルは、・・・,7,5,6,3,7.4,7,・・・と正しく取り出されている。
図9では、各サブキャリアの現実の周波数は基準信号に対して周波数軸方向の正の方へ少しずれており、各サブキャリアのレベルは、・・・,7,5,6,×2,7.×3,7,・・・と取り読み取られている。”×”は読み取りエラーを示している。したがって、図示の周波数範囲では、2個の読み取りエラーが生じたことになる。
図10では、各サブキャリアの現実の周波数は基準信号に対して周波数軸方向の正の方へ、図9のときよりも、さらにずれており、各サブキャリアのレベルは、・・・,7,5,×5,×1,7.×3,7,・・・と取り読み取られている。図示の周波数範囲では、読み取りエラーは3個になっている。
図10の場合よりもさらにずれると、隣のサブキャリアのレベルを読み取ってしまい、正確な読み取りが困難になる。
周波数軸方向のずれの従来の補正方法として、AFC(Auto Frequency Control)と呼ばれる技術がすでに確立されている。具体的なAFCとして2個が知られている。第1のものは、RF信号をIF信号へ変換するミキサ部におけるローカル周波数をずらす方式であり、第2のものは、各サブキャリアからレベルを抽出するミキサ部におけるローカル周波数をずらす方式である。偏差に基づき調整したりするものである。これらの方式では、CP(Continuous Pilot)や、SP(Scattered Pilot)といったリファレンス信号を所定のキャリアに載せ、これらの信号レベルが最大になるように、ローカル周波数を調整している。
しかしながら、このような単純なAFCでは、周波数の増加及び減少のどちらへ向かって調整すればよいかが不明であり、また、周波数のずれが大きい場合には、隣接サブキャリアの影響を受けて、各サブキャリアからの正確なレベルの抽出が不可能になる。
この対策として、ダイバーシティ受信が考えられている。図11はダイバーシティ受信に対応するアンテナ配列を示している。4個のアンテナ130〜133は、その順番に、放送電波の受信指向性が、上方から見て反時計方向へ90°ずつ、ずれようにして、自動車の屋根に取り付けられている。アンテナ130〜133は、例えば、それらの電波受信指向性が前方、左方、後方及び右方となるように、前側、左側、後ろ側及び右側に相対的に配設される。
図11において、OFDM放送の放送電波136がアンテナ130等に対して図示の方角から入射して来たとする。放送電波136の入射方角に対する指向性は、一致性の順番で、1番が左側アンテナ131であり、2番が前側アンテナ130となっている。したがって、左側アンテナ131及び前側アンテナ130の受信レベルの比から自動車100の移動方向に対する放送電波136の方角を算出することができる。
次式は、OFDM放送受信装置が放送電波136を受信するときの現実の受信周波数Fを求める算出式である。
F=f+f’・cosθ・・・(1)
(1)式における各符号の定義は次のとおりである。
F:OFDM放送受信装置が放送電波136を受信する現実の受信周波数
f:OFDM放送の放送周波数(放送電波136に送信局から送信時の周波数(=メインキャリアの周波数)
v:OFDM放送受信装置の移動速度
λ:送信局における放送電波136の波長(=メインキャリアの送信波長)。
θ:OFDM放送受信装置の移動方向に対するOFDM放送の送信局の方角。θは後述の図1に図示されているものである。
f’=v/λであり、λ=c/fである。ただし、cは光速である。v=0のとき、F=fとなる。図11の事例では、前述したように、前側アンテナ130及び左側アンテナ131の受信レベルの比に基づき方角θを検出し、これに基づき余弦としてのcosθを算出する。
こうして、F等を算出して、IF変換用のミキサ部におけるローカル周波数を調整したり、各サブキャリアのレベルを抽出するミキサ部におけるローカル周波数を調整すれば、周波数軸方向のずれが抑制される。
図12はダイバーシティ受信を利用して周波数軸方向補正を行う車載型OFDM放送受信装置140の主要部構成図である。アンテナ130〜133の内で、受信信号のレベルが最大となるアンテナが選択され、それが帯域フィルタ141へ接続される。RF信号は、帯域フィルタ141を経てミキサ142へ送られる。
RF信号は、放送内容出力のために選択されているOFDM放送の放送周波数は、ミキサ142においてIF信号へ変換される。ミキサ142は、ローカル周波数発振器147からローカル周波数の信号を供給されている。ミキサ142の出力は、可変増幅器143において増幅されてから、帯域フィルタ144を通過する。レベル検出器145は、帯域フィルタ144の出力レベルを検出し、検出値をマイコン146へ出力する。
マイコン146は、算出した補正値に基づきCPやSPの値が最大となるように、ローカル周波数発振器147のローカル周波数を制御する。
デジタル放送では、データは、複数のOFDMシンボルを束ねたパケット単位で伝送されるので、パケットの途中で、アンテナを切替えると、OFDM放送受信装置から出力する映像及び音声が一時的に途切れてしまう。
図13はパケット伝送方式のデジタル放送の出力の途切れを防止しつつダイバーシティ受信のアンテナ切替を実現できる車載型OFDM放送受信装置150の構成図である。アンテナ段以降の処理回路は、車載型OFDM放送受信装置140(図12)では、アンテナ130〜133に対して共通となっているのに対し、該車載型OFDM放送受信装置150では、各受信アンテナに対応して存在する。
車載型OFDM放送受信装置150において、帯域フィルタ141a〜d、ミキサ142a〜d、可変増幅器143a〜d、帯域フィルタ144a〜d、帯域フィルタ144a〜d及びローカル周波数発振器147a〜dは、それぞれ車載型OFDM放送受信装置140の帯域フィルタ141、ミキサ142、可変増幅器143、帯域フィルタ144、帯域フィルタ144及びローカル周波数発振器147と同一のものである。A/D変換器151a〜dは、それぞれ帯域フィルタ144a〜dからの信号をA/D変換して、高速フーリェ変換器152a〜dへ出力し、高速フーリェ変換器152a〜dの出力は共通の合成回路155へ送られる。
アンテナ130〜133の受信電波は、対応する処理回路に常時処理されて、合成回路155は、各OFDMシンボルについて各高速フーリェ変換器152a〜dからの変換値を入力されている。合成回路155は、アンテナ130〜133の内、電界強度が最大となっている受信アンテナに対応付けられている高速フーリェ変換器152a〜dからの入力をパケット単位ではなくシンボル単位に選択して出力することができる。こうして、合成回路155は、パケットの途中で、選択する高速フーリェ変換器を切替えても、OFDMシンボルのデジタルデータを途切らせることなく、連続的に出力できる。
特許文献1は、OFDM放送において、OFDMサブキャリア間の相対位相を変化させ、OFDMサブキャリア間の相対位相に情報を載せ、これにより、伝送路における時間軸方向における位相変動が大きい場合にも、安定して情報を送信することを開示する(特許文献1の段落0008,0012)。特許文献1は、また、送信装置が移動する場合に、波長及び周波数に基づき最大ドップラー周波数を算出して(特許文献1の段落0073)、最大ドップラー周波数に基づきシンボル間相対位相変調方式とサブキャリア間相対位相変調方式とを切替えること(特許文献1の段落0074)、同様に、受信装置が移動する場合に、波長及び周波数に基づき最大ドップラー周波数を算出して、最大ドップラー周波数に基づきシンボル間相対位相変調方式とサブキャリア間相対位相変調方式とを切替えること(特許文献1の段落0079)を開示する。
特開2005−79905号公報
車載型OFDM放送受信装置150(図13)は、車載型OFDM放送受信装置140(図12)に対して、素子数が増大し、構成が複雑になるとともに、高価となる。
車載型OFDM放送受信装置140,150は、また、次の問題点を有している。
・複数のアンテナ130〜133が必要であり、それらの取付け作業にも、取付け位置について十分な精度が要求されるので、価格及び作業においてユーザの負担が大きい。
・携帯型のOFDM放送受信装置では、ダイバーシティ受信のために複数のアンテナの装備することは、サイズや取付けスペース上、支障となる。たとえ、複数のアンテナが携帯型OFDM放送受信装置に取り付けられ得たとしても、各アンテナ間の向き関係が変わり易く、不都合が生じる。
本発明の目的は、ダイバーシティ受信を利用することなく、OFDM放送等の放送電波の受信信号における周波数軸方向のずれを適切に補正できるデジタル放送受信装置、制御方法及びプログラムを提供することである。
本発明のデジタル放送受信装置は、デジタル放送の放送電波を受信して、デジタル放送の放送内容を出力する。該デジタル放送受信装置は次の手段を有している。
デジタル放送の放送電波を受信してデジタル放送の放送内容を出力するデジタル放送受信装置であって、
デジタル放送受信装置の移動速度vを検出する速度検出手段、
デジタル放送受信装置の移動方向を検出する移動方向検出手段、
デジタル放送の放送周波数fを検出する放送周波数検出手段、
デジタル放送の放送電波の送信局の位置データ、デジタル放送受信装置の現在地データ及びデジタル放送受信装置の移動方向に基づきデジタル放送受信装置の移動方向に対するデジタル放送の送信局の方角θを算出する方角算出手段、
移動速度v、方角θ及びデジタル放送の放送周波数fに基づき周波数補正値を算出する補正値算出手段、及び
デジタル放送の受信電波に係る信号処理における周波数軸方向の補正を周波数補正値に基づき行う補正手段。
本発明の制御方法は、デジタル放送の放送電波を受信してデジタル放送の放送内容を出力するデジタル放送受信装置に適用される。該制御方法は次のステップを有している。
デジタル放送受信装置について、その現在地、移動速度v、移動方向を検出するとともに、デジタル放送について、その放送周波数f及び放送電波の送信局の位置データを検出するステップ、
デジタル放送受信装置の現在地データ及びデジタル放送受信装置の移動方向に基づきデジタル放送受信装置の移動方向に対するデジタル放送の送信局の方角θを算出するステップ、
移動速度v、方角θ及びデジタル放送の放送周波数fに基づき周波数補正値を算出するステップ、及び
デジタル放送の受信電波に係る信号処理における周波数軸方向の補正を周波数補正値に基づき行うステップ。
本発明のプログラムは、本発明の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、指向方向の異なる複数のアンテナにおける放送電波の電界強度ではなく、現在地データ及び送信局の位置データ等に基づき送信局の方角を検出するので、ダイバーシティ受信を省略して、受信信号についての周波数軸方向の補正を実施できる。
図1は自動車10の移動方向に対するテレビ塔11からのOFDM放送の方角についての説明図である。自動車10はOFDM放送受信装置を装備する。自動車10の移動速度及び移動方向は自動車10の現在地Pnの変化から検出できる。自動車10の現在地Pnは、OFDM放送受信装置自体が装備するGPS受信機か、自動車10がOFDM放送受信装置と共に装備するカーナビゲーション装置から検出できる。
θは、前述した(1)式で定義したように、自動車10の移動方向に対する自動車10からのテレビ塔11の方角として定義される。自動車10の移動のために、OFDM放送受信装置が、テレビ塔11から受信する放送電波についてドップラー効果が生じる。したがって、OFDM放送受信装置がOFDM放送の放送電波について実際に受信する受信周波数Fは、テレビ塔11が実際に送信しているOFDM放送の放送電波の周波数fに対してずれる。
図2は車載型OFDM放送受信装置15の構成図である。OFDM放送の放送電波は、アンテナ16において捕捉され、帯域フィルタ17を経てミキサ18へ送られる。ミキサ18では、帯域フィルタ17からのRF信号とローカル周波数発振器19からのローカル周波数信号とが混合され、IF信号が生成される。ローカル周波数発振器19は、自動周波数制御器20からの制御信号により発振信号のローカル周波数を制御される。
IF信号は、可変増幅器24において増幅され、帯域フィルタ25において帯域を制限され、A/D変換器26においてA/D変換される。A/D変換器26からのデジタル信号は、高速フーリェ変換器27において高速フーリェ変換され、ミキサ28においてローカル周波数発振器29からのローカル周波数信号と混合される。こうして、ミキサ28からは、1個のOFDMシンボルにおける各サブキャリアのほぼピークのレベルがパラレルに抽出され、次段へ送られる。
自動周波数制御器20は、CP(Continuous Pilot)や、SP(Scattered Pilot)といったリファレンス信号が載せられている所定のサブキャリアの信号レベルを検出する。一方、GPS受信機34は、車載型OFDM放送受信装置15の現在地Pnを検出し、マイコン35へ出力する。メモリ36は、全国のすべての送信局について、その位置データ、サービスエリア及び放送周波数に係る情報を記憶している。車載型OFDM放送受信装置15は、自らGPS受信機34を装備することなく、自動車に車載型OFDM放送受信装置15と共に装備されるカーナビゲーション装置のGPS受信機をGPS受信機34に代替させることができる。
マイコン35は、GPS受信機34から現在地Pnの情報、及びメモリ36からの送信局一データ等の情報を入手して、前述の(1)式に基づき、F及びF−f(=f’・cosθ)を算出する。マイコン35は、それら算出値に係る制御信号をそれぞれ自動周波数制御器20へ送る。自動周波数制御器20は、Fに基づきCP又はSPが最大となるように、ローカル周波数発振器19のローカル周波数を制御するとともに、F−fに基づきCP又はSPが最大となるように、ローカル周波数発振器29のローカル周波数を制御する。
図3はデジタル放送受信装置50の機能ブロック図である。デジタル放送受信装置50は、デジタル放送の放送電波を受信して、デジタル放送の放送内容を出力する。デジタル放送受信装置50の一例は、車載型OFDM放送受信装置15であるが、デジタル放送受信装置50は、OFDM放送以外のデジタル放送を受信するものであってもよいし、車載用に限定されず、ユーザに携帯される携帯型であってもよい。ユーザは、デジタル放送受信装置50を携帯して、自動車等の交通機関に乗り込み、交通機関内においてデジタル放送受信装置50を使用することがある。デジタル放送受信装置50は、また、テレビ放送受信装置に限定されず、ラジオ放送受信装置や、データ放送受信装置であってもよい。
デジタル放送受信装置50は、速度検出手段51、移動方向検出手段52、放送周波数検出手段53、方角算出手段54、補正値算出手段55及び補正手段56を装備する。現在地検出手段60、記憶手段66及び位置データ検出手段67は、デジタル放送受信装置50の好ましい態様として装備されるものであり、省略されたり、別の代替手段に置き換えられたりすることができる。これら省略又は代替可能な手段は、図3では、破線のブロックで示されている。
速度検出手段51は、デジタル放送受信装置50の移動速度vを検出する。移動方向検出手段52は、デジタル放送受信装置50の移動方向を検出する。放送周波数検出手段53は、デジタル放送の放送周波数fを検出する。方角算出手段54は、デジタル放送の放送電波の送信局の位置データ、デジタル放送受信装置50の現在地データ及びデジタル放送受信装置50の移動方向に基づきデジタル放送受信装置50の移動方向に対するデジタル放送の送信局の方角θを算出する。
補正値算出手段55は、移動速度v、方角θ及びデジタル放送の放送周波数fに基づき周波数補正値を算出する。補正手段56は、デジタル放送の受信電波に係る信号処理における周波数軸方向の補正を周波数補正値に基づき行う。
周波数補正値は、例えば、前述の(1)式に関連するものに設定されている。
周波数補正値についての第1の具体例では、補正値算出手段55は、デジタル放送受信装置50がデジタル放送の放送電波を受信する現実の受信周波数Fとデジタル放送受信装置50におけるIF信号の周波数との差分を周波数補正値として算出する。そして、補正手段56は、デジタル放送の受信電波のRF信号をIF信号へ変換するミキサ部(例:図2のローカル周波数発振器19)のローカル周波数を差分に基づき補正する。
周波数補正値についての第2の具体例では、補正値算出手段55は、移動速度v、方角θ及びデジタル放送の放送周波数fに基づき、放送周波数fに対するデジタル放送受信装置50がデジタル放送の放送電波を受信する現実の受信周波数Fの偏差を周波数補正値として算出する。そして、補正手段56は、デジタル放送の受信電波の各サブキャリアからデジタルデータを抽出するミキサ部(例:図2のローカル周波数発振器29)のローカル周波数を偏差に基づき補正する。
なお、デジタル放送受信装置50は、第1及び第2の具体例の両方の機能を実施するものであってもよい。
デジタル放送受信装置50は、現在地検出手段60を装備することもできる。現在地検出手段60は、GPS電波に基づいてデジタル放送受信装置50の現在地を検出する。デジタル放送受信装置50は、例えば、図2のGPS受信機34である。現在地検出手段60は、デジタル放送受信装置50が専用に装備する以外に、カーナビゲーション装置等の他の装置に装備済みのものを利用することもできる。
速度検出手段51は、デジタル放送受信装置50の移動速度vを、自動車に搭載されている車速計から車速として検出してもよいが、デジタル放送受信装置50の現在地の時間変化に基づき検出することもできる。なお、速度検出手段51は、デジタル放送受信装置50の移動速度vを、デジタル放送受信装置50の現在地の時間変化に基づき検出する場合、該現在地は、典型的には、GPS電波に基づいて算出した現在地を使用するが、車速パルスやジャイロ等のその他の手段を使って、検出したものであってもよい。また、移動方向検出手段52は、デジタル放送受信装置50の移動方向を、デジタル放送受信装置50の現在地の時間変化に基づき検出するものであってもよいし、加速度から検出するものであってもよい。
デジタル放送受信装置50は、記憶手段66及び位置データ検出手段67を装備することもできる。記憶手段66は、所定の地域範囲に含まれる送信局を網羅して、各送信局についての位置データ、サービスエリア及び放送周波数に係る情報を記憶している。位置データ検出手段67は、現在地及び現在選択中の受信周波数に基づき、現在地をサービスエリアに含みかつ現在選択中の受信周波数に対応する送信局を記憶情報から見つけ出し、該放送局に対応付けられた位置データを検出する。
記憶手段66におけるデータベースの地域範囲は、典型的には全国範囲であるが、東日本地域範囲とか、西日本地域範囲とか、米国の東部地域範囲とか、西部地域範囲とかに限定されていてもよい。デジタル放送受信装置50は、記憶手段66において記憶している情報をインターネット上の所定のサイトを記憶手段66に代替させることができる。その場合、位置データ検出手段67等は、該サイトへアクセスして、処理に必要な情報を入手する。
図4はデジタル放送受信装置制御方法75のフローチャートである。デジタル放送受信装置制御方法75は、デジタル放送の放送電波を受信してデジタル放送の放送内容を出力するデジタル放送受信装置50を制御するものであり、S76〜S79を有している。
S76では、デジタル放送受信装置50について、その現在地、移動速度v、移動方向を検出するとともに、デジタル放送について、その放送周波数f及び放送電波の送信局の位置データを検出する。S77では、デジタル放送受信装置50の現在地データ及びデジタル放送受信装置50の移動方向に基づきデジタル放送受信装置50の移動方向に対するデジタル放送の送信局の方角θを算出する。S78では、移動速度v、方角θ及びデジタル放送の放送周波数fに基づき周波数補正値を算出する。S79では、デジタル放送の受信電波に係る信号処理における周波数軸方向の補正を周波数補正値に基づき行う。
以下、デジタル放送受信装置制御方法75の好ましい実施態様及び具体的態様について説明する。
周波数補正値についての第1の具体例では、S78において、デジタル放送受信装置50がデジタル放送の放送電波を受信する現実の受信周波数Fとデジタル放送受信装置におけるIF信号の周波数との差分を周波数補正値として算出する、そして、S79では、デジタル放送の受信電波のRF信号をIF信号へ変換するミキサ部(例:図2のローカル周波数発振器19)のローカル周波数を差分に基づき補正する。
周波数補正値についての第2の具体例では、S78において、移動速度v、方角θ及びデジタル放送の放送周波数fに基づき、放送周波数fに対するデジタル放送受信装置50がデジタル放送の放送電波を受信する現実の受信周波数Fの偏差を周波数補正値として算出する。そして、S78では、デジタル放送の受信電波の各サブキャリアからデジタルデータを抽出するミキサ部(例:図2のローカル周波数発振器29)のローカル周波数を偏差に基づき補正する。
なお、デジタル放送受信装置制御方法75は、第1及び第2の具体例の両方の処理を実行するものであってもよい。
S76におけるデジタル放送受信装置50の現在地は、例えば、GPS電波に基づいて検出する。
S76において、デジタル放送受信装置50の移動速度vはデジタル放送受信装置50の現在地の時間変化に基づき検出する。また、S76において、デジタル放送受信装置50の移動方向は、デジタル放送受信装置50の現在地の時間変化に基づき検出する。
所定の地域範囲に含まれる送信局を網羅して、各送信局についての位置データ、サービスエリア及び放送周波数に係る情報を記憶しておく。そして、S76では、現在地及び現在選択中の受信周波数に基づき、現在地をサービスエリアに含みかつ現在選択中の受信周波数に対応する送信局を記憶情報から見つけ出し、該放送局に対応付けられた位置データを検出する。
本発明を適用したプログラムは、デジタル放送受信装置50の各手段として機能させる。本発明を適用した別のプログラムは、デジタル放送受信装置制御方法75の各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明を最良の形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、最良の形態における各構成要素を変形して具体化できる。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、最良の形態に開示されている複数の構成要素を便宜、組み合わせて、追加したり、いくつかの構成要素を削除したりして、種々の発明を形成することができる。さらに、開示した複数の実施形態間で、所定の構成要素を選択し、それらを組み合わせても、種々の発明を形成することができる。
自動車の移動方向に対するテレビ塔からのOFDM放送の方角についての説明図である。 車載型OFDM放送受信装置の構成図である。 デジタル放送受信装置の機能ブロック図である。 デジタル放送受信装置制御方法のフローチャートである。 マルチパスフェーシング及びSFNの説明図である。 OFDMシンボル等を示す図である。 OFDMにおけるサブキャリアを示す図である。
OFDM放送の放送電波の現実の受信周波数が放送周波数に対してずれが0であるときの各サブキャリアから抽出したレベルをそれぞれ示す図である。 OFDM放送の放送電波の現実の受信周波数が放送周波数に対してずれが少しであるときの各サブキャリアから抽出したレベルをそれぞれ示す図である。 OFDM放送の放送電波の現実の受信周波数が放送周波数に対してずれが図9のずれよりさらに増大したときの各サブキャリアから抽出したレベルをそれぞれ示す図である。 ダイバーシティ受信に対応するアンテナ配列を示す図である。 ダイバーシティ受信を利用して周波数軸方向補正を行う車載型OFDM放送受信装置の主要部構成図である。 パケット伝送方式のデジタル放送の出力の途切れを防止しつつダイバーシティ受信のアンテナ切替を実現できる車載型OFDM放送受信装置の構成図である。
符号の説明
50:デジタル放送受信装置、51:速度検知手段、52:移動方向検出手段、53:放送周波数検出手段、54:方角算出手段、55:補正値算出手段、56:補正手段、60:現在地検出手段、66:記憶手段、67:位置データ検出手段、75:デジタル放送受信装置制御方法。

Claims (9)

  1. デジタル放送の放送電波を受信して前記デジタル放送の放送内容を出力するデジタル放送受信装置であって、
    前記デジタル放送受信装置の移動速度vを検出する速度検出手段、
    前記デジタル放送受信装置の移動方向を検出する移動方向検出手段、
    前記デジタル放送の放送周波数fを検出する放送周波数検出手段、
    前記デジタル放送の前記放送電波の送信局の位置データ、前記デジタル放送受信装置の現在地データ及び前記デジタル放送受信装置の移動方向に基づき前記デジタル放送受信装置の移動方向に対する前記デジタル放送の送信局の方角θを算出する方角算出手段、
    移動速度v、方角θ及び前記デジタル放送の放送周波数fに基づき周波数補正値を算出する補正値算出手段、及び
    前記デジタル放送の受信電波に係る信号処理における周波数軸方向の補正を前記周波数補正値に基づき行う補正手段、
    を有していることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記補正値算出手段は、前記デジタル放送受信装置が前記デジタル放送の前記放送電波を受信する現実の受信周波数Fと前記デジタル放送受信装置におけるIF信号の周波数との差分を前記周波数補正値として算出し、
    前記補正手段は、前記デジタル放送の受信電波のRF信号をIF信号へ変換するミキサ部のローカル周波数を前記差分に基づき補正することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記補正値算出手段は、移動速度v、方角θ及び前記デジタル放送の放送周波数fに基づき、放送周波数fに対する前記デジタル放送受信装置が前記デジタル放送の前記放送電波を受信する現実の受信周波数Fの偏差を前記周波数補正値として算出し、
    前記補正手段は、前記デジタル放送の受信電波の各サブキャリアからデジタルデータを抽出するミキサ部のローカル周波数を前記偏差に基づき補正することを特徴とする請求項1又は2記載のデジタル放送受信装置。
  4. GPS電波に基づいて前記デジタル放送受信装置の現在地を検出する現在地検出手段、
    を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記デジタル放送受信装置の移動速度vを前記デジタル放送受信装置の現在地の時間変化に基づき検出する前記速度検出手段、及び
    前記デジタル放送受信装置の移動方向を前記デジタル放送受信装置の現在地の時間変化に基づき検出する前記移動方向検出手段、
    を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
  6. 所定の地域範囲に含まれる送信局を網羅して、各送信局についての位置データ、サービスエリア及び放送周波数に係る情報を記憶している記憶手段、及び
    現在地及び現在選択中の受信周波数に基づき、現在地をサービスエリアに含みかつ現在選択中の受信周波数に対応する送信局を記憶情報から見つけ出し、該放送局に対応付けられた位置データを検出する位置データ検出手段、
    を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
  7. 車載用又は携帯用であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
  8. デジタル放送の放送電波を受信して前記デジタル放送の放送内容を出力するデジタル放送受信装置の制御方法であって、
    前記デジタル放送受信装置について、その現在地、移動速度v、移動方向を検出するとともに、デジタル放送について、その放送周波数f及び放送電波の送信局の位置データを検出するステップ、
    前記デジタル放送受信装置の現在地データ及び前記デジタル放送受信装置の移動方向に基づき前記デジタル放送受信装置の移動方向に対する前記デジタル放送の送信局の方角θを算出するステップ、
    移動速度v、方角θ及び前記デジタル放送の放送周波数fに基づき周波数補正値を算出するステップ、及び
    前記デジタル放送の受信電波に係る信号処理における周波数軸方向の補正を前記周波数補正値に基づき行うステップ、
    を有していることを特徴とする制御方法。
  9. 請求項8記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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