JP2007221278A - 送信電力制御装置、方法及びプログラム - Google Patents

送信電力制御装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 サイレントフェイリア対策のための制御と与干渉を最小とするための制御とを、正常に動作させる。
【解決手段】 故障信号入力手段151は、現用系送信部及び予備系送信部を有するホットスタンバイ方式の送受信機10(図示せず)に対向する送受信機20から、送受信機10に関する故障信号(送信出力レベル制御信号S6)を入力する。送信切替信号出力手段152は、故障信号入力手段151が故障信号を入力すると、現用系送信部から予備系送信部に切り替える送信切替信号(送信ミュート信号S8a,S8b)を出力する。送信出力最小化信号出力手段153は、送信切替信号出力手段152によって送信切替信号が出力されてから一定時間経過しても、故障信号入力手段151によって故障信号が入力されていれば、予備系送信部の送信出力レベルを最小化する送信出力最小化信号(送信出力制御信号S7a,S7b)を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばマイクロ波ディジタル通信に使用されるホットスタンバイ方式における送信電力制御装置等に関する。
例えばマイクロ波ディジタル通信において、通信機器を多重化して信頼性を向上させたホットスタンバイ方式が用いられている(特許文献1)。ホットスタンバイ方式では、同じ構成の送受信部を現用系及び予備系の二系統用意し、現用系及び予備系の両方を同時に動作させつつ、通常は現用系のみで信号を処理する。これにより、現用系に障害が発生すると、即座に予備系に処理を引き継ぐことができる。このようなホットスタンバイ方式の一例として、特許文献1に記載された無線通信システム(以下「第一従来技術」という。)を、図5に基づき説明する。
送信端50の入力端51に加えられたベースバンド信号は、ハイブリッド52で分岐されて現用系及び予備系の各ベースバンド処理部53a,53bへ出力され、それぞれ変調部54a,54b及び送信部55a,55bで処理される。送信部55a,55bの出力信号は、切替器57及び送受共用器58を通って、アンテナ59から送信される。また、送信部55a,55bの出力電力は、それぞれ検出器56a,56bで検出される。制御回路61は、切替器57を制御する。
一方、受信端70のアンテナ79で受信された信号は、送受共用器78を経て、ハイブリッド80で二分岐され、現用系及び予備系の各受信部71a,71bに入力され、それぞれ復調部72a,72b及びベースバンド処理部73a,73bで処理される。ベースバンド処理部73a,73bの出力信号は、現用系/予備系切替用の切替器74を経て、出力端75から出力される。また、監視回路76は、ベースバンド処理部73a,73bの出力信号に基づいて、伝送信号の連続性を監視する。更に、送信装置77は受信端70から送信端50への逆回線を経て信号を送り、受信装置60は同じく逆回線を経て受信端50で信号を受ける。
ここで、送信端50において現用系及び予備系の双方の検波器56a,56bでの検出結果は、送信部55a,55bの出力電力が正常であることを示しており、かつ双方の変調部54a,54bは警報を出していない状態でありながら、現用系の変調部54aの故障により、送信信号に異常を生じているとする。この送信信号の異常は、サイレントフェイリア(Silent Failure:無警報の故障)と呼ばれる。この状態では、送信端50では異常を検出できないので、切替器57は現用系を保持したままである。
このとき、受信端70において監視回路76は、現用系及び予備系の双方の信号に異常が生じていることを検出する。送信端50の装置の故障であれば、この状態は長く続く。そこで、監視回路76は、信号異常が所定の時間長を超えて継続することを検出すると、その情報を送信装置77から逆回線を通して送信端50の受信装置60に向けて送信する。この信号異常継続の情報を受信装置60から与えられると、制御回路61は、これに応じて切替器57を制御して、予備系の送信部55bに接続を切り替える。この結果、送信端50では、予備系の送信部55bが出力する正常な信号を受信端70に向けて送信し始める。
このように、受信端70において現用系及び予備系の双方の受信信号に異常を示したことを示す情報を、逆回線で送信端50に伝送することにより、送信端50でサイレントフェイリアが発生した場合でも、送信端50で現用系/予備系の切り替えが可能となる。
ところで、同じくマイクロ波ディジタル通信において、与干渉の最小化や消費電力の低減化を実現する送信電力制御(ATPC:Automatic Transmitting Power Control)方式が用いられている(特許文献2)。このような送信電力制御方式の一例として、特許文献2に記載された無線通信システム(以下「第二従来技術」という。)を、図6に基づき説明する。
A局90A側の送信機91はB局90B側に、A局90AからB局90Bへの無線回線を通じて信号S00を送る。B局90B側の受信機92はその信号S00を受信し、また受信入力レベルを表す受信入力レベル情報S01を送信電力制御器93へ出力し、受信した信号S00をBER(Bit Error Rate)検出器94へ出力する。
BER検出器94は、信号S00を受け取ると、その信号S00に基づいて受信信号回線品質を検出し、予め定められたBERよりも悪いBERを検出したとき、回線品質劣化警報情報S03を出力する。判定器95は、時間設定が可能なタイマを備えており、そのタイマの設定時間より長い時間、BER検出器94が回線品質劣化警報情報S03を継続して出力した場合、機器故障情報S04を送信電力制御器93へ出力する。
通常、送信電力制御器93は、受信機92からの受信入力レベル情報S01に基づき、B局90BからA局90Aへの逆ルートの回線を通じて送信機91の送信出力レベルを制御する。例えば、受信入力レベル情報S01が表す受信入力レベルが低い場合には、送信出力レベルを高めるための送信出力レベル制御信号S02を送信機91へ出力し、その送信出力レベルを上昇させる。その結果、フェージングが生じた場合でも、送信出力レベルは常に適切なレベルに保たれるので、受信入力レベルの低下に伴う信号の劣化が防止される。なお、フェージングとは、無線通信や放送において、無線局の移動や時間経過に伴って、電波の受信レベルが変動することである。
しかし、送信電力制御器93は、判定器95が機器故障情報S04を出力すると、受信入力レベル情報S01が受信入力レベルの低下を示すときでも、フェージングが生じたのではなく機器の故障が発生したと判断し、直ちに送信出力レベル制御信号S02を出力して送信機91の送信出力レベルを最低値まで下げさせる。
このような送信電力制御方式によれば、機器故障を正確に判断して送信出力レベルを下げることにより、誤ってフェージングであると判断して送信出力レベルを上げてしまうことがないので、隣接干渉を防ぐことが可能となる。
特開昭63−283236号公報「装置予備切替方式」 特開平5−191300号公報「無線装置の送信電力制御方式」
しかしながら、前述した第一従来技術と第二従来技術とを組み合わせると、サイレントフェイリア対策用制御と送信電力制御とをそれぞれ独立に実行することになるので、次のような問題が生じる。
第1の問題点は、サイレントフェイリアが発生した場合にその救済ができなくなることである。その理由は、送信電力制御ではサイレントフェイリアを機器故障と判断することにより送信電力を最小にするため、その後にサイレントフェイリア対策として予備系に切り替えても、送信電力が最小になった状態は変わらないためである。逆に、先にサイレントフェイリア対策として予備系に切り替えても、この切り替え時に発生する受信側アラームが送信電力制御における機器故障の条件に含まれるため、切り替え後に送信電力が最小になるからである。
第2の問題点は、サイレントフェイリア対策用信号と送信電力制御用信号とを独立に送信するため、補助信号の伝送効率が悪いことである。
そこで、本発明の主な目的は、ホットスタンバイ方式と送信電力制御方式とを採用した構成において、サイレントフェイリア対策のための制御と与干渉を最小とするための制御とを正常に動作し得る、送信電力制御装置等を提供することにある。
本発明に係る送信電力制御装置は、故障信号入力手段、送信切替信号出力手段及び送信出力最小化信号出力手段を備えている。故障信号入力手段は、現用系送信部及び予備系送信部を有するホットスタンバイ方式の送信機に対向する受信機から、その送信機に関する故障信号を入力する。送信切替信号出力手段は、故障信号入力手段が故障信号を入力すると、現用系送信部から予備系送信部に切り替える送信切替信号を出力する。送信出力最小化信号出力手段は、送信切替信号出力手段によって送信切替信号が出力されてから一定時間経過しても、故障信号入力手段によって故障信号が入力されていれば、予備系送信部の送信出力レベルを最小化する送信出力最小化信号を出力する。
前述したように、第一従来技術と第二従来技術とを単に組み合わせた技術では、受信機から故障信号を入力すると、現用系送信部から予備系送信部に切り替える送信切替信号を出力すると同時に、予備系送信部の送信出力レベルを最小化する送信出力最小化信号を出力することになる。そのため、サイレントフェイリア対策のために予備系送信部に切り替えても、送信出力レベルが最小になってしまうため、結果的にサイレントフェイリアを救済できない。
これに対し、本発明では、受信機から故障信号を入力すると、現用系送信部から予備系送信部に切り替える送信切替信号を出力して、そのまま一定時間待機する。この一定時間中に、故障信号を入力しなくなれば、故障原因がサイレントフェイリアであったことになり、そのサイレントフェイリアは救済される。一方、この一定時間を過ぎても、故障信号を入力していれば、予備系送信部に切り替えても回復しない深刻な故障であったことになり、これ以上送信を続けても隣接干渉を生じさせるだけであるので、予備系送信部の送信出力レベルを最小化する。
また、故障信号入力手段、送信切替信号出力手段及び送信出力最小化信号出力手段は、送信機に設けてもよい。更に、送信機が第一の送受信機であり、受信機が第二の送受信機である、としてもよい。
本発明に係る送信電力制御方法は、第一ステップ、第二ステップ及び第三ステップを含むことを特徴とする。第一ステップでは、現用系送信部及び予備系送信部を有するホットスタンバイ方式の送信機に対向する受信機から、送信機に関する故障信号を入力する。第二ステップでは、故障信号を入力すると、現用系送信部から予備系送信部に切り替える送信切替信号を出力する。第三ステップでは、送信切替信号が出力されてから一定時間経過しても、故障信号が入力されていれば、予備系送信部の送信出力レベルを最小化する送信出力最小化信号を出力する。本発明に係る送信電力制御方法も、本発明に係る送信電力制御装置と同じ作用を奏する。
本発明に係る送信電力制御プログラムは、故障信号入力手段、送信切替信号出力手段及び送信出力最小化信号出力手段として、コンピュータを機能させるためのものである。故障信号入力手段は、現用系送信部及び予備系送信部を有するホットスタンバイ方式の送信機に対向する受信機から、送信機に関する故障信号を入力する。送信切替信号出力手段は、故障信号入力手段が故障信号を入力すると、現用系送信部から予備系送信部に切り替える送信切替信号を出力する。送信出力最小化信号出力手段は、送信切替信号出力手段によって送信切替信号が出力されてから一定時間経過しても、故障信号入力手段によって故障信号が入力されていれば、予備系送信部の送信出力レベルを最小化する送信出力最小化信号を出力する。本発明に係る送信電力制御プログラムも、本発明に係る送信電力制御装置と同じ作用を奏する。
また、本発明は、次のように言い換えることができる。送信電力制御を用いた送信切替方式において、送信側の送信電力制御信号及び送信切替制御信号を生成する制御回路が実装され、この制御回路には対向(受信側)局から送られてくる送信出力制御信号が入力される。また、受信側において、送信出力制御用信号を生成する送信電力制御盤が実装され、送信電力制御盤が受信入力レベル情報及び回線品質情報を入力して送信制御信号を出力する。この送信制御信号は、対向(送信側)局に送るべく送信盤に入力される。
本発明によれば、対向する受信機から送信機に関する故障信号を入力すると、現用系送信部から予備系送信部に切り替える送信切替信号を出力し、一定時間経過しても故障信号が入力されていれば送信出力レベルを最小化する送信出力最小化信号を出力することにより、サイレントフェイリア対策のための制御を実行した後に、与干渉を最小とするための制御を実行できるので、ホットスタンバイ方式と送信電力制御方式とを採用した構成において、サイレントフェイリア対策のための制御と与干渉を最小とするための制御とを正常に動作させることができる。
換言すると、第1の効果は、送信電力制御を用いたホットスタンバイ方式において、サイエレントフェイリアが発生した場合に、与干渉を考慮し送信出力を最小化すべきときでも、そのサイエレントフェイリアを救済できることである。その理由は、送信側で送信切替制御と送信出力レベル最小化制御とをそれぞれ独立に実行した場合の矛盾が、受信側の一つの送信出力レベル制御信号を用いて判断し各制御を実行することにより解消されるためである。第2の効果は、送信電力制御用信号のみを用いて送信側で送信切替制御と送信出力レベル最小化制御とを実行するため、補助信号の伝送効率が向上することである。第3の効果は、受信側の制御信号作成回路が送信電力制御用のみでよくなるので、構成が簡単になることである。
図1は、本発明に係る送信電力制御装置の一実施形態を示すブロック図である。図2は、図1の送信電力制御装置を含む無線通信システムの第一例を示すブロック図である。図3は、図1の送信電力制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。以下、これらの図面に基づき説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の送信電力制御装置は、故障信号入力手段151、送信切替信号出力手段152及び送信出力最小化信号出力手段153として、制御回路15の内部に実現されている。故障信号入力手段151は、現用系送信部(送信盤11a及びミュート回路12a)及び予備系送信部(送信盤11b及びミュート回路12b)を有するホットスタンバイ方式の送受信機10に対向する送受信機20から、送受信機10に関する故障信号(送信出力レベル制御信号S6)を入力する。送信切替信号出力手段152は、故障信号入力手段151が故障信号を入力すると、現用系送信部から予備系送信部に切り替える送信切替信号(送信ミュート信号S8a,S8b)を出力する。送信出力最小化信号出力手段153は、送信切替信号出力手段152によって送信切替信号が出力されてから一定時間経過しても、故障信号入力手段151によって故障信号が入力されていれば、予備系送信部の送信出力レベルを最小化する送信出力最小化信号(送信出力制御信号S7a,S7b)を出力する。
制御回路15は次のように動作する。まず、送受信機20から故障信号を入力すると、現用系送信部から予備系送信部に切り替える送信切替信号を出力して、そのまま一定時間待機する。この一定時間中に、故障信号を入力しなくなれば、故障原因がサイレントフェイリアであったことになり、そのサイレントフェイリアは救済される。一方、この一定時間を過ぎても、故障信号を入力していれば、予備系送信部に切り替えても回復しない深刻な故障であったことになり、これ以上送信を続けても隣接干渉を生じさせるだけであるので、予備系送信部の送信出力レベルを最小化する。
なお、故障信号入力手段151、送信切替信号出力手段152及び送信出力最小化信号出力手段153は、制御回路15に含まれるマイクロコンピュータ及びそのプログラムによって実現してもよいし、IC等のハードウェアによって実現してもよい。
次に、図2に基づいて更に詳しく説明する。送受信機10は、送信盤11a,11b、ミュート回路12a,12b、受信盤13a,13b、切替回路14、制御回路15、送受共用器16a,16b、アンテナ17a,17b等から成る。送信盤11a及びミュート回路12aが現用系送信部であり、送信盤11b及びミュート回路12bが予備系送信部である。これとは逆に、送信盤11a及びミュート回路12aが予備用系送信部であり、送信盤11b及びミュート回路12bが現用系送信部である、としてもよい。送受信機20は、送信盤21a,21b、ミュート回路22a,22b、受信盤23a,23b、BER検出回路24a,24b、送信電力制御盤25、送受共用器26a,26b、アンテナ27a,27b、分岐回路28等から成る。
送受信機20側では、送信電力制御盤25のみを用いて、送信出力レベル制御信号S4a,S4bを対向する送受信機10へ送信する。送受信機10側では、制御回路15のみを用いて、入力した送信出力レベル制御信号S6に基づいて送信出力制御信号S7a,S7b及び送信切替信号S8a,S8bを出力して、送信盤11a,11b及びミュート回路12a,12bを制御する。
換言すると、送受信機10側の制御回路15は、送信出力レベル制御信号S6を入力し、その送信出力レベル制御信号S6の条件から送信出力制御信号S7a,S7b及び送信ミュート信号S8a,S8bを出力することにより、送信盤11a,11bによる送信制御及びミュート回路12a,12bによる送信切替を実行する。一方、送受信機20側の送信電力制御盤25は、受信入力レベル情報S1a,S1b及び回線品質劣化情報S2a,S2bを入力し、送信出力レベル制御信号S3を出力する。送信出力レベル制御信号S3は、対向する送受信機10へ当該送信制御情報を送ることを目的として、送信盤21a,21bに入力される。
次に、図2の無線通信システム全体の動作について説明する。まず、送受信機20において、アンテナ27a,27b、送受共用器26a,26b及び受信盤23a,23bを経て受信されたレベル検出信号は、それぞれ受信入力レベル情報S1a,S1bとして送信電力制御盤25に入力される。
送信電力制御盤25では、受信入力レベル情報S1a,S1bのうち高い方の受信入力レベルが第一の下限値よりも低くなると、送信出力アップ信号を送信出力レベル制御信号S3として出力する。この場合、通常のフェージングのように連続的に受信入力レベルが下るときは、第二の下限値に達するまで送信出力アップ信号を発生し続ける。それでも受信入力レベルが下がり続けるときは、BER検出回路24a,24bが回線断と判断して回線品質劣化情報S2a,S2bを送信電力制御盤25へ出力する。
通常のフェージングによる受信入力レベルの低下であれば、フェージング条件の回復によって回線が復旧する。すなわち、受信入力レベルが上がって正常動作となると、回線品質劣化情報S2a,S2bが解除され、更に第一の上限値を超えて受信入力レベルが上がると、送信電力制御盤25が送信出力ダウン信号を送信出力レベル制御信号S3として出力する。そして、受信入力レベルが第一の上限値以下になると、送信出力ダウン信号が止まることにより、送信電力制御を行わない定常の動作に戻る。
ここで、機器故障(送信側のサイレントフェイリアを含む。)を考慮すると、機器故障時にも回線品質劣化情報S2a.S2bが発生する。ただし、機器故障の場合は該当機器を交換又は修理するまで復旧しないため、回線品質劣化情報S2a,S2bは継続する。したがって、回線品質劣化情報S2a,S2bが一定時間続くと、機器故障を示す送信出力最小化制御信号(以下「機器故障信号」という。)を送信出力レベル制御信号S3として送受信機10側へ送信する。
次に、送受信機10の動作を説明する。当初の送信出力制御動作では、送信出力アップ信号及び送信出力ダウン信号に基づいて送信盤11a,11bの送信出力を制御する。それで、機器故障信号を検出するまでは、この送信出力制御動作をし続ける。
機器故障信号を検出した後の動作を、図2及び図3に基づき説明する。制御回路15は、送信出力レベル制御信号S6を入力し、機器故障信号を検出すると(ステップ101,102)、送信切替信号S8a,S8bを送信して、ミュート回路12aをオフにし、ミュート回路12bをオンにすることにより、サイレントフェイリアを救う切替を行う(ステップ103)。これとは逆に、ミュート回路12aをオンにし、ミュート回路12bをオフにすることもある。
続いて、制御回路15は、一定時間τ1が経過しても機器故障信号を検出したままであれば、送信盤11a,11bの送信出力を最小化する送信出力最小化信号を送信出力制御信号S7a,S7bとして出力する(ステップ104〜106)。これにより、与干渉が防止される。もし、サイレントフェイリアによる機器故障信号の発動であったならば、当初の送信切替にて復旧するため、一定時間τ1後には機器故障信号が解除されるので、その後に通常の送信制御動作に戻ることになる(ステップ105,101)。
送信出力最小化信号を出力した後は、一定時間τ2毎に機器故障信号の有無を確認し、機器故障信号がなくなれば通常の送信制御動作に戻る(ステップ107,105,101)。このとき、自動的に復旧するのではなく、保守作業者の交換作業等に伴う操作によって、当初の送信出力制御動作に戻るとしてもよい。
図4は、図1の送信電力制御装置を含む無線通信システムの第二例を示すブロック図である。以下、図2及び図4に基づき説明する。ただし、図4において図2と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
図2の送受信機10では、送受共用器16a,16bが二個あり、アンテナ17bが送受共用であり、制御回路15が送信ミュート信号S8a,S8bを出力する。これに対し、図4の送受信機30では、送受共用器36が一個だけであり、アンテナ17bが受信専用であり、制御回路35が送信切替信号S9を出力し、送信切替信号S9を入力して接続を切り替える切替回路37が付設されている。
図2の送受信機20では、送受共用器26a,26bが二個あり、アンテナ27aが送受共用である。これに対し、図4の送受信機40では、送受共用器46が一個だけであり、アンテナ27aが受信専用であり、その代わりに切替回路47が付設されている。
図4の第二例は、図2の第一例と比べて、送信ミュート信号S8a,S8bの代わりに送信切替信号S9を用いているが、送信盤11a,11bのいずれの一方の出力信号をアンテナから送信するという点で同じである。
なお、本実施形態の送信電力制御装置は、受信側の機器故障信号発生方法には全く拠っていないので、従来の多くの機器故障信号発生方法に対して動作可能である。
本発明に係る送信電力制御装置の一実施形態を示すブロック図である。 図1の送信電力制御装置を含む無線通信システムの第一例を示すブロック図である。 図1の送信電力制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図1の送信電力制御装置を含む無線通信システムの第二例を示すブロック図である。 第一従来技術を示すブロック図である。 第二従来技術を示すブロック図である。
符号の説明
10,20,30,40 送受信機
11a,11b,21a,21b 送信盤
12a,12b,22a,22b ミュート回路
13a,13b,23a,23b 受信盤
14,37,47 切替回路
15,35 制御回路(送信電力制御装置)
16a,16b,26a,26b,37,47 送受共用器
24a,24b BER検出回路
25 送信電力制御盤
28 分岐回路
S1a,S1b 受信入力レベル情報
S2a,S2b 回線品質劣化情報
S3,S4a,S4b,S5a,S5b,S6 送信出力レベル制御信号(故障信号)
S7a,S7b 送信出力制御信号(送信出力最小化信号)
S8a,S8b 送信ミュート信号(送信切替信号)
S9 送信切替信号

Claims (9)

  1. 現用系送信部及び予備系送信部を有するホットスタンバイ方式の送信機に対向する受信機から、前記送信機に関する故障信号を入力する故障信号入力手段と、
    この故障信号入力手段が前記故障信号を入力すると、前記現用系送信部から前記予備系送信部に切り替える送信切替信号を出力する送信切替信号出力手段と、
    この送信切替信号出力手段によって前記送信切替信号が出力されてから一定時間経過しても、前記故障信号入力手段によって前記故障信号が入力されていれば、前記予備系送信部の送信出力レベルを最小化する送信出力最小化信号を出力する送信出力最小化信号出力手段と、
    を備えたことを特徴とする送信電力制御装置。
  2. 前記故障信号入力手段、前記送信切替信号出力手段及び前記送信出力最小化信号出力手段が前記送信機に設けられた、
    ことを特徴とする請求項1記載の送信電力制御装置。
  3. 前記送信機が第一の送受信機であり、前記受信機が第二の送受信機である、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の送信電力制御装置。
  4. 現用系送信部及び予備系送信部を有するホットスタンバイ方式の送信機に対向する受信機から、前記送信機に関する故障信号を入力する第一ステップと、
    この故障信号を入力すると、前記現用系送信部から前記予備系送信部に切り替える送信切替信号を出力する第二ステップと、
    この送信切替信号が出力されてから一定時間経過しても、前記故障信号が入力されていれば、前記予備系送信部の送信出力レベルを最小化する送信出力最小化信号を出力する第三ステップと、
    を含むことを特徴とする送信電力制御方法。
  5. 前記第一ステップ、前記第二ステップ及び前記第三ステップは前記送信機が実行する、
    ことを特徴とする請求項4記載の送信電力制御方法。
  6. 前記送信機が第一の送受信機であり、前記受信機が第二の送受信機である、
    ことを特徴とする請求項4又は5記載の送信電力制御方法。
  7. 現用系送信部及び予備系送信部を有するホットスタンバイ方式の送信機に対向する受信機から、前記送信機に関する故障信号を入力する故障信号入力手段、
    この故障信号入力手段が前記故障信号を入力すると、前記現用系送信部から前記予備系送信部に切り替える送信切替信号を出力する送信切替信号出力手段、
    及び、この送信切替信号出力手段によって前記送信切替信号が出力されてから一定時間経過しても、前記故障信号入力手段によって前記故障信号が入力されていれば、前記予備系送信部の送信出力レベルを最小化する送信出力最小化信号を出力する送信出力最小化信号出力手段、
    としてコンピュータを機能させるための送信電力制御プログラム。
  8. 前記コンピュータは前記送信機に設けられものである、
    ことを特徴とする請求項7記載の送信電力制御プログラム。
  9. 前記送信機が第一の送受信機であり、前記受信機が第二の送受信機である、
    ことを特徴とする請求項7又は8記載の送信電力制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02177729A (ja) * 1988-12-28 1990-07-10 Nec Corp 1:1予備ホットスタンバイ方式通信装置
JPH06291698A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Nec Corp 無線通信システム
JPH08186561A (ja) * 1994-12-27 1996-07-16 Nec Corp 予備系切換システム

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