JP2007221074A - 部品実装装置のコプラナリティ検査装置 - Google Patents

部品実装装置のコプラナリティ検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】検査対象に応じて柔軟な対応を行なって、検査対象部品の範囲を広げると共に、検査処理時間を削減してタクトタイムの向上を図ることのできる部品実装装置のコプラナリティ検査装置を提供する。
【解決手段】吸着された部品8を撮像し、その撮像データから部品8を位置決めして基板上に実装する部品実装装置で、吸着された部品8のリード浮きやバンプ高さを測定するための部品実装装置のコプラナリティ検査装置30において、部品8にライン光43を投光する際に、部品8とライン光43の投光ユニット36の移動を共に停止して撮像する停止撮像モードと、相対移動しながら撮像する移動撮像モードを選択可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、部品実装装置のコプラナリティ検査装置に係る。特に、電子部品実装装置に用いるのに好適な、吸着された部品を撮像し、その撮像データから部品を位置決めして基板上に実装する部品実装装置で、吸着された部品のリード浮きやバンプ高さを測定するための部品実装装置のコプラナリティ検査装置に関する。
電子部品をプリント基板に実装する電子部品実装装置において、QFP、コネクタ等のリード浮き検査、あるいは、BGA等のボール高さ検査等を検査する装置として、コプラナリティ(平面度)検査装置が用いられている。このコプラナリティ検査装置の高さを測定する方法として、特許文献1に記載されているように、検査対象となる電子部品を吸着した電子部品実装装置のヘッドを停止させた状態で、下方にあるコプラナリティ検査装置の投光ユニットを移動させて検査する方法が知られている。
特許文献1では、電子部品の下方にある投光ユニットを移動させながら、電子部品にレーザ平行光を当てて走査し、CCDカメラによって撮像を行ない、取り込んだ3次元データから画像処理を行なって高さデータを求め、測定対象となる電子部品の良否を判断している。
特開2001−60800号公報
しかしながら、従来のコプラナリティ検査装置では、投光ユニットを移動させながら被測定部品にレーザ平行光を照射させるため、1回の照射時間は数十μ秒以内に限定され、特にリード端子が鏡面に近い部品では、十分な拡散反射光が得られない。又、従来のコプラナリティ検査装置では、常に撮像可能エリア全体の画像データを取り込んで処理するため、コネクタ等の検査対象が狭いエリアに限定される部品であっても、撮像したエリア全体のデータを撮像素子から取り込み、画像処理を行なうため、無駄な転送時間がかかり、処理タクトを上げることができない等の問題点を有していた。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、検査対象に応じて柔軟な対応が可能であり、検査対象部品の範囲を広げると共に、検査処理時間を削減してタクトタイムの向上を図れるようにすることを課題とする。
本発明は、吸着された部品を撮像し、その撮像データから部品を位置決めして基板上に実装する部品実装装置で、吸着された部品のリード浮きやバンプ高さを測定するための部品実装装置のコプラナリティ検査装置において、部品にライン光を投光する際に、部品とライン光の投光ユニットの移動を共に停止して撮像する停止撮像モードと、相対移動しながら撮像する移動撮像モードを選択可能として、前記課題を解決したものである。
又、前記ライン光の投光時間を、対象部品に応じて変更可能としたものである。
又、前記撮像時に撮像素子の撮像エリアを選択し、データ処理に必要な撮像エリアの部分のみのデータを読み込めるようにしたものである。
本発明においては、部品とライン光の投光ユニットの移動を共に停止して撮像する停止撮像モードと、相対移動しながら撮像する移動撮像モードを選択可能としたので、リード端子が鏡面に近く拡散反射光が少ない部品であっても、停止撮像モードとして、十分な光レーザ照射時間をとって拡散反射光量を確保することができ、検査対象部品の範囲を広げることができる。又、停止撮像モードでは、部品や投光ユニットが移動している時の撮像画像ぶれが抑えられるため、測定精度を上げる効果も期待できる。
特に、ライン光の投光時間を、対象部品に応じて変更可能とした場合には、レーザ光照射時間と撮像シャッター時間の調整により、検査対象部品の範囲を更に広げることができる。
又、撮像時に撮像素子の撮像エリアを選択し、データ処理に必要な撮像エリアの部分のみのデータを読み込めるようにした場合には、リード浮きあるいはボール高さ測定を行うときに、BGAのような部品全体エリアでのボール高さの撮像データが必要な場合には従来のように撮像エリア全体のデータ転送を行い、コネクタのように一辺のみのリード高さの撮像データが必要な場合には撮像素子からの部分読み出し機能を使ってデータ転送時間を短くして、コプラナリティ検査時間を短縮し、タクトタイムを向上することができる。更に、投光ユニットの移動を停止したために生じる撮影時間の増加を相殺することもできる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明が適用される電子部品実装装置は、図1に示す如く構成されている。図において、6は、電子部品8が搭載されるプリント基板、8は、電子部品実装装置10でプリント基板6上に実装される電子部品、12は、電子部品8が載っているトレー、14は、該トレー12上に載った電子部品8を自動供給する部品供給部としてのトレー供給部、16は、実装時に電子部品8をトレー12から吸着するヘッド部、18は、該ヘッド部16をX軸方向に移動させるための、XYロボットの一部を構成するX軸側のロボット(以下X軸ロボットと称する)、20a、20bは、前記ヘッド部16をX軸ロボット18と共にY軸方向に移動させるための、XYロボットの一部を構成するY軸側のロボット(以下、Y軸ロボットと称する)、22は、前記ヘッド部16に吸着された電子部品8の下方からの平面画像を撮影して、電子部品搭載時の位置決めを行なうための部品撮像装置、30は、電子部品8の3次元計測を行なって、リードの浮きやボールの高さ等を検査するためのコプラナリティ検査装置である。
以下、電子部品実装装置10の動作を説明する。
トレー12に載っている電子部品8がヘッド部16で吸着され、部品撮像装置22によって、電子部品8の平面画像が取り込まれる。部品撮像装置22によって得られた画像はソフトウェア処理して、電子部品8の平面的なリード曲り検査及び位置ずれ補正計算を行ない、位置決め情報に従って、電子部品8がプリント基板6の上の所定の位置に装着される。
リード浮き検査及びボールの高さ検査を行なう場合には、位置決め情報に従って、コプラナリティ検査装置30の上に電子部品8を移動し、コプラナリティ検査装置30によって、電子部品8の3次元画像が取り込まれ、画像をソフトウェア処理して、リード浮き検査及びボールの高さ検査を行なう。電子部品8のリード浮きあるいはボール高さの値が、予め設定されている許容範囲内で検査に合格した場合、電子部品8はプリント基板6の上の所定の位置に装着され、検査に不合格の場合はエラー処理が実施される。
図2に、本発明に係るコプラナリティ検査装置30の実施形態の構成を示す。
図において、32はレーザダイオード(LD)、34はコリメートレンズ、36は、フォーカスレンズ38、投光ミラー40及びラインジェネレータレンズ42を含む投光ユニット、44は、該投光ユニット36を矢印Aに示す方向に駆動するためのリニアアクチュエータである例えば超音波リニアモータ、46はCCDカメラである。
このコプラナリティ検査装置30において、光源であるレーザダイオード32の光は、コリメートレンズ34で集光されて平行光となる。この平行光は、フォーカスレンズ38によりスポット光となるように絞り込まれ、投光ミラー40により垂直軸と45°の角度をなすように曲げられる。そして、この曲げられた光路の直ぐ後ろに置かれたラインジェネレータレンズ42は、入射光を例えば幅30μm、長さ40mmのライン光43にして、被測定物である電子部品8に投光する。電子部品8からの拡散反射光は、CCDカメラ46によって撮像される。リニアモータ44のシャフトには、投光ユニット36が取り付けられており、リニアモータ44の作用により、投光ユニット36は、矢印Aの方向に前後直線運動をする。
図3に、前記コプラナリティ検査装置30の制御系の全体構成をブロックで示す。この検査装置30は、例えばLANボード50を通じて部品実装制御部24と通信を行なう。レーザコントロールボード52は、レーザドライバ(基板)54を介したレーザダイオード32の点灯制御、及び、モータドライバ56を介したリニアモータ44の駆動制御を行なう。これらの制御は、リニアモータ44に設けられた位置エンコーダ58の信号を、位置エンコーダアンプ60を介して取り込んで行なう。CCDカメラ46で撮像された画像は、画像キャプチャボード62で取り込まれ、PCIバス64を通してPCマザーボード66のメモリに送られる。
図4は、前記レーザコントロールボード52の詳細ブロック図である。位置カウンタ70は、位置エンコーダアンプ60からのA相、B相、Z相信号が入力されて、アップダウンカウントを行ない、リニアモータ44の位置情報が出力される。CCDトリガデコーダ72は、位置カウンタ70からのリニアモータ44の位置情報により、CCDカメラ46の画像取込位置に来たら画像取込信号を発生し、ワンショットマルチバイブレータ74は、その信号を受けて一定のパルス幅の信号を出力する。同期タイミング発生器76は、ワンショットマルチバイブレータ74のパルスを受けて、内部で発生する水平同期信号HDに立上り又は立下りタイミングを合わせた垂直同期信号VDを発生する。このHD、VD信号は、CCDカメラ46に入力されて、レーザ走査に合わせた画像取込みが行なわれる。これは、リスタート・リセットモードというVD信号に同期してCCDカメラ46のリセット、画像読出しを行なうモードである。
比較器78には、位置カウンタ70からリニアモータ44の位置情報が入力されると共に、CPU80よりレーザダイオードON位置信号が入力される。この2つの入力が一致したら、ワンショットマルチバイブレータ82をトリガし、レーザダイオードONパルスが出力され、レーザドライバ(基板)54に伝えられ、レーザダイオード32がパルス点灯する。同時に比較器78の出力は、一致F/F84をセットし、その出力はCPU80に伝えられ、レーザダイオードON位置を既に通過したことがCPU80に伝えられる。一致F/F84のリセットは、CPU80により比較器78へのレーザダイオードON位置出力と同時に行なわれる。
これにより、1つの画面内に複数のレーザライン光を引く場合には、まず第1のレーザダイオードON位置を比較器78に入力し、同時に一致F/F84をリセットし、レーザダイオードON位置でレーザダイオード32をパルス点灯し、一致F/F84の出力がHレベルに変わったら、CPU80から第2のレーザダイオードON位置を出力し、同時に一致F/F84をリセットする。第2のレーザダイオードON位置でレーザダイオード32をパルス点灯し、一致F/F84出力がHレベルに変わったら、CPU80から第3のレーザダイオードON位置を出力し、同時に一致F/F84をリセットする。これらを1画面内のレーザライン光の本数分だけ繰り返す。
D/A変換器90は、CPU80からのレーザパワーレベル信号(デジタル)をアナログ信号に変換し、レーザドライバ(基板)54に伝える。本発明では、シリアルインターフェイス88を介してCPU80に入力される指令により、測定対象物に応じたレーザパワーの調整が可能である。
CPU80からモータドライバ(基板)56へは、起動/停止、正転/逆転、リセット指令、及び、D/A変換器86を介して移動速度指令信号が出力され、レーザライン光走査を行なう。
レーザコントロールボード52のCPU80は、PCIバス64及びシリアルインターフェイス88を介して、PCマザーボード66より、レーザライン光走査スタート幅、走査回数、レーザダイオードON位置、レーザダイオードパワーレベル、投光ユニット停止等の指令を受け、逆に、CPU80からはレーザライン光走査終了、各種のエラーメッセージ等をPCマザーボード66に伝える。
図5に、BGAのボール高さ測定における、(A)走査位置と(B)取込み画像の例を示す。投光ユニット36を移動しながら、ボール位置(図の例では7箇所)でレーザの平行光を当てる。走査中はCCDカメラ46のシャッターを開けておき、走査終了後にシャッターを閉じる。撮像後にCCDカメラ46の撮像素子から全画面のデータを読み込むと、図5(B)に示すような画像が取得でき、高さ測定の画像処理を実施することによって、個々のボール高さからコプラナリティ検査が可能となる。
図6に、CCDカメラ46の撮像素子から部分読出し(図6(A)は1/2読出し、図6(B)は1/3読出し)を実施した場合のイメージ図を示す。このように部分読出しを実施することにより、データの転送時間の短縮が可能となる。
図7は、投光ユニット36の移動を停止した状態で、図7(A)に示す如く、コネクタのリード部分1箇所にレーザの平行光を当てて撮像した例で、撮像後は、カメラの撮像素子から部分読出し機能を利用して、図7(B)に示す如く、全撮像面積の1/10位のデータを取り込み、画像処理を実施することにより、コネクタのリード浮き検査を実施することができる。
以上説明したように、リード浮きあるいはボール高さ検査を行なうときに、図5に例示するBGAのように、部品全体エリアでのボール高さの撮像データが必要な場合には、撮像エリア全体のデータ転送を行ない、一方、図7に例示するコネクタのように、一辺のみのリード高さの撮像データが必要な場合には、図6に例示したような撮像素子からの部分読出し機能を使って、データ転送時間を短くし、コプラナリティ検査時間を短縮することができる。
又、検査対象部品のリード端子が鏡面に近い部品の場合は、ヘッド部16と投光ユニット36の両者を共に停止した停止撮像モードで、検査対象部品8へのレーザ光照射と撮像を行なう。レーザ光照射時間と撮像シャッター時間の調整により、鏡面に近いリード端子であっても、十分な拡散反射光が得られるため、検査対象の部品種を拡大できる。又、停止撮像モードでは、電子部品8や投光ユニット36が移動しているときの撮像画像ぶれが抑えられるため、測定精度を上げることもできる。
なお、QFPのように、四辺のリード浮き検査を実施する場合には、(1)図5に示したようにコプラナリティ検査装置30の投光ユニット36を移動させながらレーザ光を照射して全面を撮像する方法と、(2)図8に示す如く、コネクタの場合と同様に、実装装置のヘッド部16とコプラナリティ検査装置30の投光ユニット36のいずれも停止してリードの一辺(図では下辺)を撮像し、ヘッド部16を平行移動した後、停止して、次の辺(図では上辺)を撮像し、次いで、ヘッド部16のノズルによりQFPを90°回転した後、停止して撮像し、更にヘッド部16のノズルを平行移動した後、停止して、最後の辺を撮像する方法がある。本実施形態によれば、検査時間又は測定精度の優先度によって、どちらの測定モードも選択できる。
なお、前記実施形態においては、リニアモータ44により投光ユニット36を移動するようにされていたが、部品と投光ユニットを相対移動する方法は、実施形態に限定されない。
本発明が適用される電子部品実装装置の全体構成を示す斜視図 電子部品実装装置で用いられているコプラナリティ検査装置の実施形態の構成を示す光路図 同じく制御系の構成を示すブロック図 同じくレーザコントロールボードの詳細構成を示すブロック図 本発明によりBGAボール高さ測定を行なっている状態を示す(A)走査位置の平面図及び(B)取込み画像を示す図 同じくCCD撮像素子の部分読出しを行なっている状態を示す図 同じく部分取込み画面でコネクタリード浮き測定を行なっている状態を示す(A)側面図及び(B)取込み画像を示す図 同じくヘッドの移動によりQFP四辺の計測を行なっている状態を説明するための平面図
符号の説明
6…プリント基板
8…電子部品
10…電子部品実装装置
16…ヘッド部
30…コプラナリティ検査装置
32…レーザダイオード(LD)
34…コリメートレンズ
36…投光ユニット
38…フォーカスレンズ
42…ラインジェネレータレンズ
43…ライン光
44…リニアモータ
46…CCDカメラ

Claims (3)

  1. 吸着された部品を撮像し、その撮像データから部品を位置決めして基板上に実装する部品実装装置で、吸着された部品のリード浮きやバンプ高さを測定するための部品実装装置のコプラナリティ検査装置において、
    電子部品にライン光を投光する際に、部品とライン光の投光ユニットの移動を共に停止して撮像する停止撮像モードと、相対移動しながら撮像する移動撮像モードを選択可能とされていることを特徴とする部品実装装置のコプラナリティ検査装置。
  2. 前記ライン光の投光時間を、対象部品に応じて変更可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の部品実装装置のコプラナリティ検査装置。
  3. 前記撮像時に撮像素子の撮像エリアを選択し、データ処理に必要な撮像エリアの部分のみのデータを読み込めるようにされていることを特徴とする請求項1に記載の部品実装装置のコプラナリティ検査装置。
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