JP2007221050A - 作業ヘッドの移動制御方法と部品実装装置 - Google Patents

作業ヘッドの移動制御方法と部品実装装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作業ヘッドを種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動させてデータテーブルを作成し、生産能力と搭載精度を高めることのできる、作業ヘッドの移動制御方法と部品実装装置を提供する。
【解決手段】作業ヘッドを、XYZ軸方向又はZ軸周りの回転方向に種々の速度パターンかつ任意の移動距離Lを移動させて、作業ヘッドの位置、速度等の移動データを記憶し、この移動データを集計して、作業ヘッドが種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動する際に、移動途中の任意の位置から停止までの時間を推測すべくデータテーブルを作成し、このデータテーブルに基づき、作業ヘッドを最適な移動条件で移動させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板に実装される部品を保持して移動する作業ヘッドの移動制御方法と部品実装装置に関する。
従来から、装置内に搬入されるプリント基板(以下、基板という)の上方の作業空間を前後・左右(X軸、Y軸方向)に自在に移動する作業塔に、上下(Z軸方向)に移動自在な作業ヘッドを備えて、この作業ヘッドによりチップ状の電子部品(以下、部品という)を基板に搭載する部品実装装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1によれば、作業ヘッドは、その先端に着脱自在に吸着ノズルを装着し、その吸着ノズルで部品供給装置から部品を吸着し、この吸着した部品を下方から認識用カメラで撮像し、その映像に基づいて中央制御部が部品の吸着位置ズレ(姿勢の偏差)を検出して、部品の軸線と基準線とに偏差(角度偏差)があるときは、作業ヘッドを回転させて偏差を補正する。部品の基準点と基板の搭載位置の基準点とに誤差があるときは、Y軸方向又はX軸方向における作業ヘッドの停止位置を補正する。
ところで、このような部品搭載動作は、作業ヘッドがX軸、Y軸、Z軸によって駆動される部品のピックアップ動作と載置動作によって実現される。このとき、作業ヘッドがX軸、Y軸方向の所定位置に移動してその完了を待ってからZ軸を下降させていた。
特開平11−186794号公報(第4頁、図3)
しかしながら、作業ヘッドがX軸、Y軸方向の所定位置に移動してその完了を待ってからZ軸方向に移動させるのでは、待ち時間が多くなり、生産タクトの向上が図れない。一方、作業ヘッドのX軸、Y軸方向の現在位置から停止するまでの時間を、人手で測定して集計するのでは手間がかかり、このため、データ量を増やすことは困難であった。
また、作業ヘッドをX軸、Y軸方向と直交するZ軸方向に動作させるタイミングは、実際のZ軸方向の動作にかかわらず、X軸、Y軸方向の位置がどの程度目標位置に近づいたかで判断していたため、非効率であった。
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、作業ヘッドを種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動させ、そのときの移動データに基づきデータテーブルを作成し、このデータテーブルを利用して作業ヘッドを移動制御することで生産能力と搭載精度を高めることが可能な作業ヘッドの移動制御方法と部品実装装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
部品を保持して移動する作業ヘッドの移動制御方法において、
前記作業ヘッドを、3次元空間で互いに直交する3軸方向又はいずれかの軸周りの回転方向に種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動させる工程と、
該移動する前記作業ヘッドの位置、速度等の移動データを記憶する工程と、
該記憶された移動データを集計して、前記作業ヘッドが種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動する際に、移動途中の任意の位置から停止するまでの時間を推測すべくデータテーブルを作成する工程と、を備え、
前記作成されたデータテーブルに基づき、前記作業ヘッドを最適な移動条件で移動可能としたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、
部品を着脱自在に保持する作業ヘッドを備え、該作業ヘッドを移動させて前記部品を所定位置に実装する部品実装装置において、
前記作業ヘッドを、3次元空間で互いに直交する3軸方向又はいずれかの軸周りの回転方向に種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動させる制御手段と、
該制御手段からの制御に基づき移動する前記作業ヘッドの位置、速度等の移動データを記憶するデータ記憶手段と、
該データ記憶手段にて記憶された移動データを集計して、前記作業ヘッドが種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動する際に、移動途中の任意の位置から停止するまでの時間を推測すべくデータテーブルを作成するデータ集計手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、作業ヘッドを種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動させ、そのときの移動データに基づきデータテーブルを作成し、このデータテーブルを利用して作業ヘッドを移動制御することで、生産能力と部品の搭載精度を高めることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、部品実装装置の外装カバーを外した外観斜視図であり、図2は、その要部斜視図である。
図1において、基板の指定位置に部品を搭載する部品実装装置10は、基台11を備え、この基台11の内部及び上部に各種の装置が配設されている。
基台11の上部には、中央に、固定と可動の1対の平行な基板案内レール12a,12bが基板19(図2参照)の搬送方向(X軸方向)に水平に延設されている。これらの基板案内レール12a,12bの下部に接するように不図示のループ状のコンベアベルトが走行自在に配設されている。このコンベアベルトは、ベルト駆動モータにより駆動され、基板搬送方向に走行し、基板19を下方から支持しながら搬送する。
また、1対の基板案内レール12a,12bを跨いで、基板の搬送方向(X軸方向)と略直交方向(Y軸方向)に延設された1対の平行な固定レール(Y軸レール)13a,13bが配設されている。この固定レール13a,13bに1対の平行な移動レール(X軸レール)14a,14bが滑動自在に係合している。この移動レール14a,14bには、基板19に部品を搭載する作業を行う夫々2個の作業ヘッド20が滑動自在に懸架されている。この作業ヘッド20には、吸着ノズル20aが付いている。
基台11上には、制御部30(図3参照)からの指示により正逆両方向に自在に回転するY軸方向駆動サーボモータ(図示せず)が夫々配設されている。これにより、移動レール14a,14bは、夫々駆動伝達系を介して固定レール13a,13bに沿ってY軸方向に独自に進退する。なお、この移動レール14a,14bには、可撓性のケーブル17が夫々連結されている。
また、移動レール14a,14bには、制御部30(図3参照)からの指示により正逆両方向に自在に回転するX軸方向駆動サーボモータ(図示せず)が配設されている。これにより、他の駆動伝達系を介して上述した作業塔15が固定レール13a,13b上をX軸方向に独自に移動する。この作業塔15には、可撓性のケーブル16が連結されている。
作業塔15は、ケーブル16、17を介して制御部30(図3参照)に接続され、これにより、例えば作業塔15から制御部30に基板上の作業すべき目標位置等の認識用データ(画像データ)が送信される。
また、基台11上の前部と後部には、第1〜第4ステージ21〜24が設けられていて、これらの各ステージ上にフィーダ固定台25が取り付けられている。このフィーダ固定台25に、部品を格納した多数のフィーダ26(図2参照)が装着される。また、フィーダ固定台25と基板案内レール12a,12bとの間には、部品カメラ27が配設されている。
前述した作業ヘッド20は、4つのステージ21〜24ごとに各1個づつ設けられ、XY平面内で、基板19とフィーダ固定台25の上空を夫々独自に移動できるようになっている。また、この作業ヘッド20は、Z方向(XY平面と直交する方向)とZ軸周りの回転方向Rにも移動自在に駆動される。
部品実装装置10は、フィーダ固定台25に固定されたフィーダ(部品供給装置)26から、部品をノズル20aの先端に吸着保持し、部品カメラ27で吸着位置の位置ズレや回転方向Rズレを画像認識した後、基板19の所定の位置に搭載する。すなわち、この部品実装作業に際し、作業ヘッド20はいわゆるピック&プレイス作業を行う。
本実施の形態では、作業ヘッド20のZ軸方向への移動は上端(最高点)を原点とし、下方(マイナス方向)にのみ移動する構成が採用されている。このため、作業ヘッド20がXY軸方向に移動するときは略水平移動となる。更に、この際、搭載される部品の大きさと厚みを考慮し、障害物に干渉しないように作業ヘッド20を制御する必要がある。
次に、図3は、本実施の形態の制御ブロック図である。
同図において、制御部30と、この制御部30にデータを入力するデータ入力装置31と、必要な情報を表示可能な表示装置32とを有している。
制御部30は、ティーチング動作により、作業ヘッド20の現在位置、速度、モータトルク等のデータを取得し、これを記憶するデータ記憶部33と、記憶された種々のデータを集計して、データベース化するデータ集計部34と、部品の形状、重量等の部品情報を記憶している部品情報記憶部35と、X軸,Y軸,Z軸に沿って作業ヘッド20を所定の速度パターンと移動距離に基づき、移動させるようにモータを制御するモータ制御部36と、を有している。
そして、このモータ制御部36からの指令により、モータ駆動部37を介してモータ38が制御される。本実施形態では、このモータ38として、サーボモータを用い、フィードバック制御をおこなっている。
ところで、部品搭載作業においては、基板19上に先に搭載された部品やフィーダ26等に、ノズルに吸着された部品が接触しないように、作業ヘッド20をZ軸上の高い位置に保持したまま、X軸、Y軸方向に動作させる必要がある。
また、基板19への部品搭載時には、作業ヘッド20のX軸、Y軸方向の位置が基板19上の所定の搭載位置にきてから、作業ヘッド20をZ軸方向に降下させて部品を搭載する。このとき、生産能力を向上させるため、作業ヘッド20のX軸、Y軸方向の停止時間を推測して、Z軸方向に下降を開始するタイミングを決める必要がある。
この推測のためには、多数の実移動データの収得が必要となるが、従来は人手による測定と集計であったため、時間がかかる割にデータ数を増やすことができなかった。
本実施形態では、搭載する部品に応じて複数の速度パターンを予め用意している。これは、例えば大きな部品を吸着する時には、作業ヘッド20を高速で動作させるとずれやすいが、小さい部品の場合は、作業ヘッド20を高速で動作させてもずれない等の事情があるためである。
以上において、まず、測定する作業ヘッド20の速度パターンや移動量をデータ入力装置31(図3参照)から指定する。それを元に、作業ヘッド20の移動量と始点を様々に変化させたデータテーブルを作成する。そして、夫々の速度パターンで、作業ヘッド20を、データテーブルで指定された移動距離を指定回数だけ移動させ、そのときの位置、速度、トルク等のデータを記録する。
この記録データの停止した時点からの時間でみた位置と速度の値を解析し、各速度パターンでの移動距離毎に、移動時のある時点での停止までの時間と、速度と位置の関係を導き出し、データテーブルを作成する。
このデータテーブル作成は、メンテナンス時にまとめて行うこともできるが、部品搭載作業中に行うこともできる。
そして、実際に作業ヘッド20をX軸、Y軸、Z軸方向に動かすときには、このデータテーブルを使用し、現時点の位置と速度から、作業ヘッド20が何秒後に停止するかを推測することができる。
これに、作業ヘッド20のZ軸方向の下降カーブと、すでに基板に搭載された隣接部品の高さと距離を加味し、作業ヘッド20を、Z軸方向の下降中のどの時点でX軸、Y軸方向の移動を停止する必要があるかと、どの時点でX軸、Y軸方向の位置が目標位置の一定範囲内(主に隣接部品による)に入る必要があるか、との観点から両方を満足するZ軸方向の下降開始タイミングを算出する。
そして、作業ヘッド20がXY軸方向に移動してから、推測された停止までの時間が上記タイミングと一致したとき、Z軸方向の下降を開始する。
例えば、図4において、作業ヘッド20がZ軸方向に降下して障害物の高さに至るまでの時間Tzとし、作業ヘッド20がXs点(始点)からXe点(終点)に向けてX軸方向に移動したときに、Xe点(終点)に到達するTz(時間)だけ前の時点での位置をXpとすると、作業ヘッド20が、このXp点からXe点(終点)に向けて移動すると同時に、Z軸方向に降下を開始したとしても作業ヘッド20が障害物に干渉することはない。このようなデータを、移動距離や速度等を変えて様々な観点から取得する。
以上は、主にX軸、Y軸方向への移動後の部品搭載動作に関して説明したが、ある軸方向の動作から次の動作の開始タイミングをより正確に決めるもので、Z軸方向やZ軸周りの回転R方向の動作に関しても同様に決定することができる。
本実施形態によれば、このような自動データ収得と自動データ集計機能を備えたことにより、手間のかかるデータ収得を自動で行うことができるようになる利点がある。また、装置の個体差を調べることや、経時変化に対応することも可能となる利点がある。
次に、具体的なフローチャートに基づき、自動調整方法の実施の形態を説明する。
図5は、本実施形態の全体のフローチャートを示す図である。
本実施形態では、工程1〜工程3を備えていて、工程1では、ティーチング動作により全軸(X軸,Y軸,Z軸,R回転方向)の初期の動作条件を測定してデータ収集を行う。ここでのティーチング動作とは、様々な移動距離や速度で実際に作業ヘッド20を動かし、その時の測定データを集積し、実際の生産時の移動時に利用することをいう。
また、工程2では、測定結果に基づいて動作タイミングを決定し、作業ヘッド20を動作させて、生産時のタイミング算出を行う。
工程3では、動作後にデータを収得することで生産中のデータ収集を行う。
図6は、上述した工程1におけるティーチング時のデータ収集のためのフローチャートを示す図である。
S11で、測定する作業ヘッド20の移動方向軸(X軸,Y軸,Z軸,Z軸周りのR回転方向)を設定する。
S12では、測定する速度パターンを設定する。このとき、速度パターンのパラメータは、移動距離、最高速度、最高加速度を引数とし、定速速度、加速度、減速度を戻り値とした複数の関数で与えられている。そして、搭載する部品の重さや形状によって、どの関数(速度パターン)を使用するかが、予め設定されている。なお、「引数」とは、プログラム中で関数を呼び出す際に、その関数を実行するために満足しなければならない値をいい、戻り値」とは、プログラム中の関数やサブルーチンが処理を終了し、呼び出し元に処理の結果として返す値のことをいう。
S13では、測定する作業ヘッド20の移動距離Lを設定する。
この場合、どんな長さの移動距離Lを測定するかは、予め設定しておく。例えば、L=0.1mm,1mm,2mm,3mm,5mm,7mm,10mm等を設定する。なお、一度集計した結果から、変化が激しい部分に関しては再取得を行う。これは、データの信頼性を高めるためである。
S14では、測定する軸方向に作業ヘッド20を移動距離Lmmだけ移動させる。この場合、図7に示すように、作業ヘッド20は始点Psから終点Peまで移動距離Lmmに沿って移動する。
S15では、単位時間ごとの作業ヘッド20の位置、速度、トルク等のデータを取得する。ここで、モータトルクを取得するのは、このトルクを位置及び速度のデータと併用することで、作業ヘッド20の移動以外に消費される力(例えば摩擦力)を求めるためである。この摩擦力は、作業ヘッド20の停止時間に大きく影響するものであり、例えば摩擦力が大きく変化した場合、データの信頼性が崩れる可能性があるため、ティーチングのやり直し等の判断基準として用いられる。
S16では、全ての移動距離を測定したか否かを判断し、NoならS13に戻り、YesならS17へ進む。
このS17では、単位時間ごとの作業ヘッド20の現在位置から終点Peまでの距離に基づき、全ての距離の移動データの移動完了時点(時間Te)を特定する。これは、収得したデータから導き出したいのは、移動完了のTx(msec)前の時点での位置や速度のため、何時の時点を移動完了したと判断するかを算出するためである。
S18では、移動完了点TeよりもTxだけ前の時点での、そこから終点Peまでの距離、速度、トルク等の値を読み出す。例えば、Tx=5ms前,10ms前,15ms前等である。
S19では、移動距離Lと移動完了前時間Txを引数とし、終点Peまでの距離を戻り値とした関数(表)を作成する。これにより、距離を戻り値とした全ての速度パターンでの関数(表)を作成することができる。
また、S20では、移動距離Lと移動完了前時間Txを引数とし、速度を戻り値とした関数(表)を作成する。これにより、速度を戻り値とした全ての速度パターンでの関数(表)を作成することができる。
更に、S21では、移動距離Lと移動完了前時間Txを引数とし、モータのトルクを戻り値とした関数(表)を作成する。これにより、モータのトルクを戻り値とした全ての速度パターンでの関数(表)を作成することができる。
S22では、全ての速度パターンで測定と計算をしたか否かを判断し、NoならS12に戻り、YesならS23へ進む。
S23では、全ての軸(X軸,Y軸,Z軸,R回転方向)で測定と計算をしたか否かを判断し、NoならS11に戻り、Yesなら終了する。
以上の結果、全ての軸(X軸,Y軸,Z軸,R回転方向)の全ての速度パターンで移動距離Lと移動完了前時間Txを引数とし、終点Peまでの距離、速度、トルクを戻り値とした関数(表)を作成することができる。
次に、図8は、上述した工程2における生産時の移動タイミング算出のためのフローチャートを示す図である。なお、図9は、作業ヘッド20の移動軌跡を示す図であり、以下、この図を参照しながら説明する。
ここでは、X軸方向に移動した後のZ軸方向に移動する場合で、制約条件が夫々1つの場合を例として説明する。制約条件としては、障害物の大きさと、作業ヘッド20の大きさと、先に搭載された部品の大きさと、安全マージン等を含む。
S41では、作業ヘッド20が、X軸方向の移動を完了しているか否かを判断し、YesならS50に進み、NoならS42に進む。
S42では、移動の制約条件Xr,Zrを調べる。ここで、図9に示すように、XZ平面内に障害物が存在する場合に、制約条件Xrとは、X軸方向の制約条件の位置のことであり、制約条件Zrとは、Z軸方向の制約条件の位置のことである。例えば、部品搭載時に、搭載地点の周りに先に搭載された部品があり、それにぶつからないようにしなければならない等の制約条件である。
S43では、作業ヘッド20が移動中のX軸方向の現在位置Xpを取得する。
S44では、|Xe−Xp|<|Xe−Xr|か否かを判断する。すなわち、作業ヘッド20の現在位置が、Xr点よりも図の左位置にあるか否かを判断する。ここで、図9に示すように、XeはX軸の移動終了点、XpはX軸の現在位置Xp、XrはX方向の制約条件位置である。そして、YesならS50に進み、NoならS45に進む。
S45では、Z軸移動時の集積データから、図9に示すように、Z軸がZsから下方に向けて移動を開始し、Zrを通過するまでの時間Tzを予測する。なお、ZsはZ軸の移動開始点であり、ZrはZ方向の制約条件位置である。
S46では、X軸移動時の集積データから、図9に示すように、作業ヘッド20がX軸方向にXp(X軸の現在位置)からXe(X軸の移動終了点)まで移動をするまでの、時間Tと位置Xの関係を予測しX(t)とする。このとき、現時点をt=0と設定する。
S47では、|Xe−X(Tz)|<|Xe−Xr|か否かを判断する。すなわち、作業ヘッド20の速度を考慮した場合、該作業ヘッド20がXr点よりも図の左位置にあるか否かを判断している。これにより、作業ヘッド20をZ軸方向に移動開始しても他の部品等に干渉しないかどうかを確認している。そして、YesならS50に進み、NoならS48に進む。
S48では、X軸方向の移動予測から、作業ヘッド20がXr点を通過する時間Txを予測する。
S49では、作業ヘッド20をZ軸方向に移動開始する前に、時間(Tx―Tz)だけ待つ。
S50では、作業ヘッド20によるZ軸方向への移動を開始する。
次に、図10は、上述した工程3における生産中において、n軸をLmm移動させた時にデータを収集するためのフローチャートを示す図である。
S61では、n軸をLmmだけ移動させる。このとき、軸を始点Psから終点Peまで移動させる。
S62では、単位時間毎の位置、速度、トルク等のデータを収得する。
S63では、単位時間毎の終点Peまでの距離から、距離Lの移動データの移動完了時点(時間Te)を特定する。
S64では、移動完了時点TeよりもTxだけ前の時点での、そこから終点Peまでの距離、速度、トルク等の値を読み出す。例えば、Tx=5ms前,10ms前,15ms前等。
S65では、n軸の使用した速度パターンでの、移動距離Lと移動完了前時間Txを引数とし、終点Peまでの距離を戻り値とした関数(表)を修整する。
S66では、n軸の使用した速度パターンでの、移動距離Lと移動完了前時間Txを引数とし、速度を戻り値とした関数(表)を修整する。
S67では、n軸の使用した速度パターンでの、移動距離Lと移動完了前時間Txを引数とし、トルクを戻り値とした関数(表)を修整する。
以上により、装置が経時変化により摩擦力が変化したり、整備状態が変化する結果、移動特性が少しづつ変化するが、そのような場合でも、生産中においてもデータを収集することで、最適な速度と精度状態を保つことができる。
本発明に係る部品実装装置の外装カバーを外した外観斜視図である。 同上の要部斜視図である。 本実施の形態の制御ブロック図である。 作業ヘッドの移動軌跡を示す図である。 本実施形態の全体のフローチャートを示す図である。 本実施の形態のティーチング時のフローチャートを示す図である。 作業ヘッドが始点から終点まで移動するときの移動軌跡を示す図である。 本実施の形態の生産時のフローチャートを示す図である。 作業ヘッドの移動軌跡を示す図である。 本実施の形態の特定軸を移動させた時のフローチャートを示す図である。
符号の説明
10 部品実装装置
19 基板
20 作業ヘッド
20a ノズル
21 第1ステージ
22 第2ステージ
23 第3ステージ
24 第4ステージ
25 フィーダ固定台
26 フィーダ
27 部品カメラ
30 制御部
31 データ入力装置
32 表示装置
33 データ記憶部
34 データ集計部
35 部品情報記憶部
36 モータ制御部
37 モータ駆動部
38 モータ

Claims (2)

  1. 部品を保持して移動する作業ヘッドの移動制御方法において、
    前記作業ヘッドを、3次元空間で互いに直交する3軸方向又はいずれかの軸周りの回転方向に種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動させる工程と、
    該移動する前記作業ヘッドの位置、速度等の移動データを記憶する工程と、
    該記憶された移動データを集計して、前記作業ヘッドが種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動する際に、移動途中の任意の位置から停止するまでの時間を推測すべくデータテーブルを作成する工程と、を備え、
    前記作成されたデータテーブルに基づき、前記作業ヘッドを最適な移動条件で移動可能としたことを特徴とする作業ヘッドの移動制御方法。
  2. 部品を着脱自在に保持する作業ヘッドを備え、該作業ヘッドを移動させて前記部品を所定位置に実装する部品実装装置において、
    前記作業ヘッドを、3次元空間で互いに直交する3軸方向又はいずれかの軸周りの回転方向に種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動させる制御手段と、
    該制御手段からの制御に基づき移動する前記作業ヘッドの位置、速度等の移動データを記憶するデータ記憶手段と、
    該データ記憶手段にて記憶された移動データを集計して、前記作業ヘッドが種々の速度パターンでかつ任意の移動距離を移動する際に、移動途中の任意の位置から停止するまでの時間を推測すべくデータテーブルを作成するデータ集計手段と、を備えている、
    ことを特徴とする部品実装装置。
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