JP2007220476A - 半導体装置の電気的接続構造及び当該構造を備えた機器 - Google Patents

半導体装置の電気的接続構造及び当該構造を備えた機器 Download PDF

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JP2007220476A JP2006039593A JP2006039593A JP2007220476A JP 2007220476 A JP2007220476 A JP 2007220476A JP 2006039593 A JP2006039593 A JP 2006039593A JP 2006039593 A JP2006039593 A JP 2006039593A JP 2007220476 A JP2007220476 A JP 2007220476A
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Natsuko Horiguchi
奈都子 堀口
Katsumi Hosoya
克己 細谷
Koji Sano
浩二 佐野
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Abstract

【課題】2枚の基板を隙間なく接合し、かつ両基板の電気的接続部において確実に電気的接続確保できる半導体装置の電気的接続構造を提供する。
【解決手段】可動基板13は、陽極接合によりアンカー部124a、124bの2箇所の接合部を固定基板101の上面に接合することによってベース部12の上方で弾性的に支持される。アンカー部124aの段差部129に設けた接合電極127と固定電極106に設けた接合電極111は互いに圧接して電気的に接続される。さらに、アンカー部124aの接合部と段差部129の間にはスリット溝130が形成されており、スリット溝130の位置でアンカー部124aが変形して応力を緩和する。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体装置の電気的接続構造及び当該構造を備えた機器に関する。具体的には、2枚の基板の接合と同時に両基板間を電気的に接続するための構造に関し、さらに当該構造を備えたマイクロマシンリレー、静電容量型センサ、無線装置、計測装置および携帯情報端末に関する。
従来、マイクロマシン技術を用いた静電マイクロリレー(マイクロマシンリレー)や静電容量型センサは半導体プロセスを応用して製造されている。このうち静電マイクロリレーを例にとって従来技術を説明する。
図1は、従来の静電マイクロリレーの電極接続部の概略断面図を示す。この静電マイクロリレーにおいては、シリコン基板からなる可動基板301の一部に設けられたアンカー部303をガラス基板からなる固定基板302に陽極接合している。アンカー部303は、可動基板301の下面から下方へ突出するように形成されており、アンカー部303の一部を切り欠いて段差部304が形成され、段差部304の下面に可動基板301側の電極305が設けられている。また、固定基板302の上面には、固定基板302側の電極306が設けられている。
しかして、可動基板301と固定基板302とを接合する際には、可動基板301の電極305を固定基板302の電極306に重ね合わせると共に、可動基板301のアンカー部303を固定基板302の上面に面接触させ、アンカー部303の下面を固定基板302に陽極接合して一体化させる。この結果、固定基板302の上に可動基板301が
接合されると同時に、アンカー部303と固定基板302の接合力によって両電極305、306どうしが圧着させられ、互いに電気的に接続される(このような電極どうしの接続部分をインターコネクション部ということがある。)。
このような静電マイクロリレーにおいて、インターコネクション部で良好な電気的接続を得るためには、両電極305、306を確実に圧着させると共に両基板301、302間に浮き上がりが生じないようにして両基板301、302どうしを強固に接合させる必要がある。そのため、アンカー部303に段差部304を設け、この段差部304の天面に電極305を設け、段差部304の高さhが電極305と電極306の厚みの和よりもわずかに小さくなるようにすることで、電極305、306どうしを確実に電気的接触させると共にアンカー部303の下面が固定基板302の上面から浮き上がるのを防いでいる。
しかしながら、段差部304はアンカー部303をエッチングすることによって形成されるので、段差部304の高さhは、アンカー部303をエッチングする際のエッチング深さのばらつきの影響を受ける。さらに、一般的に可動基板301はウエハ状態で多数個一度に加工されるので、可動基板301が形成されているウエハの反りによっても段差部304の高さhが影響を受ける。また、一般的にインターコネクション部の電極305、306は蒸着やスパッタリングによって成膜されるが、各基板301、302が多数形成されている各ウエハ面内で電極305、306の厚みを均一にすることは難しい。
そのため、段差部304の高さhが、電極305、306の厚みの和とほぼ等しくなるようにするためには、各製造プロセスにおいて非常に高度な精度が要求される。そして、段差部304の高さhが電極305、306の厚みの和よりも小さい場合であっても、ばらつきが大きい場合には、アンカー部303と固定基板302の間の浮き上がりによって可動基板301を固定基板302に確実に接合させることができない。また、段差部304の高さhが電極305、306の厚みの和よりもばらつきによって大きくなった場合には、電極305、306どうしが充分な接触圧でもって圧着せず接続不良を生じる。実工程では、このような不具合が頻繁に認められており、これらは静電マイクロリレー製造の歩留まりを低下させる原因の一つとなっていた。
しかし、段差部304のエッチング深さ(高さh)や電極305、306の成膜時の膜厚を、要求されるような高い精度で得ることは非常に困難である。そのため、かかる問題を解決する方法としては、一般に以下に説明するような方法が採用されている。一つの方法は、インターコネクション部の電極305、306に硬度が低く圧着しやすいAu(ビッカース硬度:25〜65Hv)を用い、当該電極305、306の厚みの合計から段差部304の高さhを引いた値が、製造プロセスの結果発生するウエハ上の電極305、306の厚みの誤差(バラツキ)の和よりも大きくなるようにするものである。このような方法によれば、アンカー部303と固定基板302を重ね合わせて接合したとき、電極305、306どうしが圧接して押し潰し合うので、両電極305、306どうしを確実に圧着させて電気的に導通させることができ、しかも、電極305、306どうしが潰れることでアンカー部303が固定基板302上面から浮き上がることがなく、確実に陽極接合を行える。
しかしながら、一般的に金属材料の硬度と融点は比例する関係にあるので、電極305、306にAuを用いた場合には、陽極接合時の過電流により電蝕が生じやすい。そのため、電極305、306が断線した状態もしくは抵抗が大きな状態になり、インターコネクション部における電極305、306どうしの電気的な導通を充分に確保できないことがあった。
また、過電流による電蝕で起きる電極305、306の断線又は導通不良は、電極305、306に融点が高いRu(ルテニウム)(ビッカース硬度:220〜350Hv)などを用いることにより解消することができる。しかしながら、Auの代わりにRuを用いると、Ruは融点が高い分だけ硬度が高いので、両基板301、302の陽極接合時に電極305、306が充分に潰れきらないことがある。そのため、電極305、306の厚みが大きい場合には、図2に示すようにアンカー部303と固定基板302の陽極接合部分が浮き上がって隙間Sを生じ、基板301、302どうしの接合不良が発生することがある。このような接合不良が生じると、ダイシングなどの製造工程中に基板301、302どうしが剥がれてしまう恐れがあるため、静電マイクロリレーの製造時の歩留まりが悪くなっていた。
特開2003−136496号公報
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、2枚の基板を確実に接合することができ、かつ、両基板に設けられた電極どうしも確実に電気的に接続することができる半導体装置の電気的接続構造を提供することにある。
本発明にかかる半導体装置の電気的接続構造は、第1の基板の一部と第2の基板の一部とが接合され、前記第1の基板に設けた第1の電気的接続部と前記第2の基板に設けた第2の電気的接続部とが互いに圧接されて電気的に接続された半導体装置の電気的接続構造であって、前記第1の基板と前記第2の基板とを接合させたとき、前記第1の電気的接続部と前記第2の電気的接続部が第1の基板と第2の基板の間に挟みこまれて互いに押圧されるような関係を有し、前記第1の基板の前記接合部分と前記第1の電気的接続部の中間と、前記第2の基板の前記接合部分と前記第2の電気的接続部分の中間との少なくとも一方に、その近傍の領域よりも弾性の小さな領域が形成されていることを特徴としている。
本発明の半導体装置の電気的接続構造によれば、第1の基板と第2の基板とを接合させることにより、第1の電気的接続部と第2の電気的接続部を第1の基板と第2の基板の間に挟みこむことによって押圧して圧着させているので、電気的接続部どうしの接続作業を簡略に行なうことができる。しかも、第1の基板の接合部分と第1の電気的接続部の中間か、第2の基板の接合部分と第2の電気的接続部分の中間か、少なくともいずれか一方にその近傍の領域よりも弾性の小さな領域を形成しているので、第1又は第2の電気的接続部の高さ(厚み)が大きい場合や硬度が高くて押し潰されない場合には、弾性の小さな領域が歪むことによって第1又は第2の基板に発生する応力が吸収又は緩和され、第1の基板と第2の基板とを接合する妨げにならない。よって、本発明によれば、第1及び第2の電気的接続部を確実に圧着させながら、第1の基板と第2の基板とを隙間無く確実に接合させることができ、ダイシングなどの製造工程で基板どうしが剥がれることがなく、不良品発生率を低減させて製造時の歩留まりを向上させることができる。
本発明にかかる半導体装置の電気的接続構造のある実施態様は、前記第1の電気的接続部又は前記第2の電気的接続部のうち少なくとも一方が、金属層によって形成されていることを特徴としている。かかる実施態様によれば、金属層を基板の表面に形成することで第1又は第2の電気的接続部を構成しているので、電気的接続部どうしを確実に導通させることができ、また、任意の種類の基板を使用することができる。また、本発明によれば、電気的接続部を金属層によって形成する場合でも、金属層の厚みに高い精度を要求する必要がないので、製造工程を簡略にすることができる。
特に、Ruは融点が高いので、第1又は第2の電気的接続部をRuで形成すれば、両基板の陽極接合時に電気的接続部が過電流によって電蝕されて断線及び接続不良が発生する恐れが小さくなり、電気的接続部分の信頼性が向上する。一方、Ruは硬度も高くて潰れにくいが、本発明の電気的接続構造によれば、両基板間に固い電気的接続部が挟まっていても、弾性の小さな領域が弾性的に変形することで両基板どうしの接合が妨げられない。
本発明にかかる半導体装置の電気的接続構造のさらに別な実施態様は、前記第1の基板の前記第1の電気的接続部又は前記第2の基板の前記第2の電気的接続部は、前記第1の基板又は前記第2の基板に設けた窪み内に設けられていることを特徴としている。かかる実施態様によれば、電気的接続部分を設ける部分で基板間の間隙が大きくなるので、比較的厚い電気的接続部を設けることが可能になる。
本発明にかかる半導体装置の電気的接続構造のさらに別な実施態様は、前記第1の基板の前記接合部分と前記第1の電気的接続部の中間と、前記第2の基板の前記接合部分と前記第2の電気的接続部分の中間との少なくとも一方にスリット状の溝を設けることにより、前記弾性の小さな領域を形成したことを特徴としている。スリット状の溝を設けると、その部分で第1又は第2の基板が撓み易くなり、第1又は第2の基板が撓むことで応力を吸収又は緩和することができる。なお、スリット状の溝の数、間隔、深さ等は特に限定されず、電気的接続部分の厚みや材質などに応じて適当に設計すればよい。
本発明にかかる半導体装置の電気的接続構造は、前記第1の基板の前記接合部分と前記第1の電気的接続部の中間と、前記第2の基板の前記接合部分と前記第2の電気的接続部分の中間との少なくとも一方に、その近傍の領域よりも厚みの薄い領域を設けることにより、前記弾性の小さな領域を形成したことを特徴としている。厚みの薄い領域を設けると、その部分で第1又は第2の基板が変形し易くなり、第1又は第2の基板が変形することで応力を吸収又は緩和することができる。
本発明にかかるマイクロマシンリレーは、本発明にかかる半導体装置の電気的接続構造を備えている。よって、基板どうしの剥離や、電気的接続部分の導通不良などの問題が起こりにくく、マイクロマシンリレーの信頼性を向上させることができる。なお、このマイクロマシンリレーは、無線装置、計測装置、携帯情報端末などに使用することができる。
本発明にかかる静電容量型センサは、本発明にかかる半導体装置の電気的接続構造を備えている。よって、基板どうしの剥離や、電気的接続部分の導通不良などの問題が起こりにくく、静電容量型センサの信頼性を向上させることができる。
なお、以上説明した本発明の構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものでないことは勿論である。
図3は本発明の実施例1による半導体装置、すなわち静電マイクロリレー11(マイクロマシンリレー)を示す斜視図である。図4は静電マイクロリレー11の分解斜視図である。図5は静電マイクロリレー11の平面図である。図6は図5に示したX−X線に沿った断面を示す静電マイクロリレー11の断面図である。
静電マイクロリレー11は、ベース部12と可動基板13によって構成される。ベース部12にあっては、ガラス基板からなる固定基板101の上面に金属膜からなる2本の信号線102、103が形成されている。信号線102、103は、その端部が固定基板101上面の中央部で互いに小さな隙間を隔てて対向しており、対向する端部がそれぞれ固定接点104、105となっている。
固定基板101上面の信号線102、103の両側には、信号線102、103に比べて面積の大きな固定電極106が設けられており、両側の固定電極106は固定接点104、105間の隙間を通って電気的に導通している。また、固定電極106の表面は絶縁膜110によって覆われている。各固定電極106の両端部にはそれぞれ、固定電極106に導通した固定電極パッド107が設けられている。固定基板101上面の1つのコーナー部には、可動電極パッド109、配線108及び接合電極111(電気的接続部)が設けられており、可動電極パッド109と接合電極111は配線108を介して電気的に導通している。なお、固定基板101上において、信号線102、103と固定電極106は互いに電気的に絶縁されており、また、可動電極パッド109は、信号線102、103及び固定電極106のいずれとも電気的に絶縁されている。
図7は可動基板13を示す下面図である。可動基板13はSiによって形成されている。図4及び図7に示すように、可動基板13のほぼ中央には可動接点領域121が設けられており、可動接点領域121の両側には、弾性支持部122を介して可動電極123が設けられている。両可動電極123の外縁部には、スリットを切り込むことによって弾性屈曲部128が設けられており、弾性屈曲部128の先端部下面には固定基板101と接合させるためのアンカー部124a、124bが設けられている。また、図6に示すように可動接点領域121の下面には、酸化膜(SiO)や窒化膜(SiN)からなる絶縁層125を介して金属等の導電性材料からなる可動接点126が設けられている。
図6及び図7に示すように、一方のアンカー部124aの端部側に位置する一部領域には、ウェットエッチングやドライエッチング等のエッチングによって下部を除去するようにして窪み状の段差部129が形成されている。段差部129の天面には、蒸着やスパッタ等によってRu等からなる接合電極127(電気的接続部)が設けられている。アンカー部124aの段差部129に隣接する領域(アンカー部124aのうち段差部129を形成されなかった領域)は固定基板101と接合させるための接合部131となっており、アンカー部124aの下面において段差部129と接合部131との間には上方へ向けてスリット溝130が1本切入されている。なお、段差部129及びスリット溝130はアンカー部124aの幅方向に亘って端から端まで形成されている。他方のアンカー部124bは固定基板101と接合する機能しか持たないので、段差部や電極は設けられておらず、全体が接合部となっている。もっとも、アンカー部124bもアンカー部124aと同じ構造にすることは差し支えない。
可動基板13は、アンカー部124a、124bの底面を陽極接合によって固定基板101に接合することによってベース部12の上で弾性的に支持されている。なお、陽極接合とは、簡単に説明すると、数百℃の温度下で可動基板13側を陽極として固定基板101と可動基板13の間に高電圧を加えることにより、電気的二重層を発生させて静電引力により2枚の基板を接合する技術のことである。こうしてベース部12の上に可動基板13が接合される結果、2つの可動電極123はそれぞれ固定電極106と対向している。また、可動接点領域121の可動接点126は、固定接点104、105間を跨ぐようにして両接点104、105の上方に位置している。
さらに、アンカー部124aを固定基板101の上面に接合させる際、アンカー部124aの接合電極127は、固定基板101上の接合電極111に重ねられる。よって、アンカー部124aを固定基板101の上面に接触させながら陽極接合すると、接合電極127と接合電極111は、段差部129の天面と固定基板101の上面との間に挟みこまれて圧着され電気的に接続される。この結果、可動基板13の両可動電極123は、弾性屈曲部128→接合電極127→接合電極111→配線108という経路を経て可動電極パッド109に導通しており、可動電極パッド109から可動電極123に電圧を印加できる。以下、このインターコネクション部の構成を詳述する。
図8(a)(b)は、インターコネクション部において接合電極127と接合電極111が圧着される様子を模式的に表わした断面図である。一方のアンカー部124aの下面には段差部129が設けられており、段差部129の天面にはRu等の硬度の高い金属材料からなる接合電極127が蒸着やスパッタ等によって形成されている。固定基板101の上の接合電極111も、Ru等の硬度の高い金属材料で蒸着やスパッタ等により形成されている。図8(a)に示すように、接合部131の下面132(接合部分)から段差部129の天面まで垂直に測った高さをh、接合電極127の厚みをa、接合電極111の厚みをbとするとき、段差部129の高さhは、接合電極127の厚みaと接合電極111の厚みbとの和よりも小さくなるように形成されており、
h<a+b
となっている。ここで段差部129の高さhは、接合電極127と接合電極111の成膜時の厚みのばらつきを考慮したとき、一般的に接合電極127の厚みaと接合電極111の厚みbの和の最小値として見積もることのできる値よりも小さくなるようにしている。例えば、段差部129の高さhが、接合電極127の厚みaの設計値と接合電極111の厚みbの設計値の和よりも0.4μm程度小さくなるようにしている。
段差部129はアンカー部124aの先端部(自由端側)に設けられており、スリット溝130はエッチングやダイシング等によって段差部129と接合部131の間に設けられている。スリット溝130の幅及び高さは特に限定されないが、アンカー部124aの強度やアンカー部124aによる接合電極127の押圧力等を考慮して決めればよい。一例を挙げると、断面の厚みが約20μm、横幅が約100μmの弾性屈曲部128に対して、スリット溝130の長さを約100μm、幅を約10μm、深さを約5μmとした。
従って、アンカー部124aを固定基板101の上面の所定領域(接合部分)に接合する際に、接合電極127を接合電極111の上に重ねると、接合部131の下面132は固定基板101の上面からわずかに浮き上がる。陽極接合によって接合するとき、アンカー部124aと固定基板101の上面との間には静電引力が働くので、この静電引力によって接合電極127と接合電極111が若干押し潰されたり、接合電極127が接合電極111内に埋まり込んだりするが、接合電極111、127の変形だけでは段差部129の高さhと両電極111、127の厚みの和a+bとの差を吸収できない場合には、図8(b)に示すようにスリット溝130の位置でアンカー部124aが撓むことによって接合部131の下面132が固定基板101の上面に接触し、アンカー部124aと固定基板101とが接合される。すなわち、接合電極127と接合電極111を圧着させながらアンカー部124aを固定基板101に接合させる際に発生する応力はスリット溝130の位置でアンカー部124aが撓むことによって緩和される。よって、この実施例においては、接合電極127や接合電極111として硬度の高い金属を用いてもアンカー部124aと固定基板101とを確実に接合させることができ、アンカー部124aが固定基板101から剥がれる恐れがない。また、段差部129の高さhや接合電極127、111の膜厚a、bのばらつきが大きくても、接合電極127と接合電極111をしっかりと圧着させることができるので、段差部129や接合電極127、111などに高い寸法精度を要求する必要が無く、静電マイクロリレー11の製造工程を簡略にすることができる。さらに、硬度の高い金属材料は一般に融点も高いので、接合電極127や接合電極111の融点が高くなり、過電流による電蝕等による接合電極127、111どうしの接合不良が発生しにくくなり、接合電極127、111どうしを確実に導通させることができる。
上記のような構造の静電マイクロリレー11においては、可動電極パッド109及び固定電極パッド107間につなげられている電源(図示せず)をオンにして電圧を加えると、対向している可動電極123と固定電極106の間に静電吸引力が発生する。静電吸引力が発生すると、可動電極123が固定電極106側に吸引され、まず可動接点126の両端が固定接点104、105に接触して固定接点104、105間を閉じ、2本の信号線102、103を電気的に導通させる。可動接点126が固定接点104、105に接触した後も、さらに可動電極123は固定電極106に引き付けられ、絶縁膜110を介して固定電極106に吸着される。これによって、可動接点126は弾性支持部122の弾性力によって固定接点104、105に当接させられる。
また、可動電極パッド109及び固定電極パッド107間の電源(図示せず)をオフにして固定電極106と可動電極123の間に印加されていた電圧を除くと、可動電極123と固定電極106との間の静電引力が消失するので、弾性屈曲部128及び弾性支持部122の弾性復帰力により可動電極123が固定電極106から離間し、同時に可動接点126が固定接点104、105から速やかに離間して信号線102、103間が電気的に遮断される。
次に、上記静電マイクロリレー11の製造方法を説明する。図9〜図13は、上記のような可動基板13とベース部12との接合方法を用いた静電マイクロリレー11の製造工程を示す断面図である。なお、図9〜図13は静電マイクロリレー11の製造工程を、図5のX−X線断面で表わした模式図である。まず、固定基板101を準備し(図9(a))、固定電極106、信号線102、103、配線108、可動電極パッド109、接合電極111及び固定電極パッド107となる位置に通電用電極層141と接合用電極層142を順次形成する(図9(b))。なお、本実施例において、固定基板101には、パイレックス(登録商標)などのガラス基板を用いる。また、通電用電極層141はAuなどの導電性を有する材料で形成し、接合用電極層142は、Ruのような硬度の高い金属で形成する。続いて、固定電極106となる位置の接合用電極層142をエッチングにより除去する(図9(c))。固定電極106上に絶縁層110を形成してベース部12が完成する。また、接合用電極層142を除去しなかった箇所は、それぞれ信号線102、103、配線108、可動電極パッド109、接合電極111及び固定電極パッド107となる(図9(d))。
次に、可動基板13を得るためには、SOI(Silicon On Insulator)基板150を準備する。SOI基板150は、Si基板151の下面に絶縁膜であるSiO層152が形成されており、その下面には導電性を有するように不純物をドーピングしたSi層153が形成されたものである。なお、Si基板151及びSi層153の表面は、酸化膜154によって覆われている(図10(a))。
SOI基板150にエッチングを施してSi層153の表面の酸化膜154を剥離させると共にSi層153を一部除去し、所定位置にスリット溝130を形成すると共に可動接点領域121を凹設する(図10(b))。さらに、Si酸化膜をマスクとしてTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)によるウェットエッチングを行い、アンカー部124a、124bを下面側に突出させる(図10(c))。このとき、スリット溝130をマスクから露出させておいてエッチングすることにより、スリット溝130が目的とする深さまでエッチングされる。さらに、アンカー部124aの一部をエッチングして段差部129を形成する(図11(a))。
ついで、Si層153の表面全体に絶縁層125を形成し、段差部129において絶縁層125を剥離させて段差部129を絶縁層125から露出させておく。この状態で蒸着やスパッタ等の方法によってRu等の硬度の高い金属材料を堆積させ、可動接点領域121において絶縁層125の上に可動接点126を形成すると共に絶縁層125から露出した段差部129の上面に接合電極127を形成する(図11(b))。この後、可動接点126の下の絶縁層125だけを残して、Si層153の表面の絶縁層125をエッチング等で除去すれば、Si基板151の下面に可動基板13が出来上がる(図11(c))。
次に、ベース部12と可動基板13を位置合わせし、図8(a)(b)において説明したように、可動基板13に設けられているアンカー部124aを固定基板101の上面に陽極接合すると共に、接合電極127と接合電極111とを圧着させて電気的に導通させる(図12(a)及び(b))。なお、可動基板13の上にSi基板151があってアンカー部124aが撓みにくい場合であっても、スリット溝130の近傍で段差部129が撓むので、アンカー部124aの接合部131を確実に固定基板101に接合させることができる。
この後、Si基板151上に露出している酸化膜154をエッチング除去し、さらにSi基板151をTMAH、KOH等のアルカリエッチング液を用いて除去する(図13(a))。ついで、フッ素系エッチング液でSiO層152を除去し、Si層153の上面を露出させる。そして、RIE等を用いたドライエッチングで可動基板13の不要な部分を除去することにより、可動基板13を最終形状に仕上げ、静電マイクロリレー11を完成する(図13(b))。
なお、実施例1においては、1つの静電マイクロリレー11の製造プロセスについて説明したが、複数のベース部12及び可動基板13を集合基板(ウエハ)上に形成して一度に複数の静電マイクロリレー11を作製し、ダイシングなどにより個々の静電マイクロリレー11に分離するようにしてもよい。
以上説明したように、スリット溝130を形成することにより、スリット溝130位置でアンカー部124aが変形して、ベース部12と可動基板13aの陽極接合時に接合電極111と接合電極127の接合部で発生する応力を緩和して、接合部131と固定基板101の接合する箇所に応力が伝わらず、接合部131と固定基板101が隙間なく接触して強固に接合される。したがって、電極部分の導通不良やダイシングにおける可動基板13の剥離などが発生しにくく、静電マイクロリレー11の製造時の不良品発生率を低減させることができ、信頼性の高い静電マイクロリレー11を製造することができる。また、スリット溝130は従来の製造プロセスを用いて製造可能であるため、新たに煩雑な工程を追加する必要がない。
また、スリット溝130が変形して応力を緩和させるようにしているので、接合電極127及び接合電極111の厚みは、従来の接合方法のような高い精度で形成する必要がなく、静電マイクロリレー11の製造時の歩留まりを向上することができる。さらに、接合電極127及び接合電極111にRuなどの硬度が高い金属を利用することができるので、陽極接合時の過電流による電蝕が生じにくく、接合電極127と接合電極111の電気的接続を確実に確保できるとともに静電マイクロリレー11の製造時の歩留まりを向上させることができる。
実施例1においては、Si基板とガラス基板を接合する場合について説明したが、本発明は、Si基板とSi基板の接合、またガラス基板とGaAsなどの化合物半導体基板の接合にも適用することができる。さらに、基板どうしの接合方法は、陽極接合法だけでなく、Si基板とSi基板の直接接合法、水ガラスを用いて基板同士を接合する方法などを用いることができる。
また、接合電極127及び接合電極111は、Ruの代わりに任意の導電性材料を使用することができる。例えば、接合電極127及び接合電極111には、硬度が高く、融点が高いMo、W、Os、Ir、Taなどの金属を用いることができる。硬度としては、ビッカース硬度が一般的に用いられているので、参考として図14に各種金属のビッカース硬度を示す。
上記スリット溝130のように、段差部129の近傍に溝を設けることによりアンカー部124aの剛性を部分的に小さくして接合電極127と接合電極111とを接合させる際の応力を緩和させることができるが、溝の断面形状、幅、深さ或いは位置などは、目的を達成できるものであれば種々可能である。図15(a)は実施例1の変形例によるインターコネクション部の構造を示す断面図である。この変形例においては、段差部129と接合部131との間に、奥で狭くなるようにしてテーパーの付されたくさび状の溝133を設けている。また、図15(b)は実施例1の別な変形例によるインターコネクション部の構造を示す断面図である。この変形例においては、段差部129と接合部131との間に、奥で狭くなるようにしてテーパーの付された台形の溝134を設けている。これらくさび状の溝133や台形の溝134のようにテーパーの付いた溝を形成する場合には、単結晶Siからなる可動基板13を用いて異方性エッチングの性質を利用することにより、容易にテーパーのついた溝を形成することができる。さらに、くさび状の溝134のようにV溝状に形成する場合は、ダイシングブレードで切り込むことによっても形成することができ、V溝の開き角もダイシングブレードの種類を交換することにより調節することができる。
図16(a)は実施例1のさらに別な変形例によるインターコネクション部の構造を示す断面図である。この変形例においては、段差部129と接合部131の間に比較的幅の広い角形の溝135を設け、ある程度の長さにわたってアンカー部124aの一部分の厚みを他の部分に比べて薄くしたものである。角形の溝135は、実施例1の1本のスリット溝130に比べてアンカー部124aの撓みを大きくすることができるので、効率よく応力を緩和してインターコネクション部の圧着力を保ちながら、アンカー部124aの下面131と固定基板101との接合部分に応力が伝達しにくくできる。さらに、図16(b)に示すように、角形の溝135は、アンカー部124aの長さ方向に沿って深さが次第に変形していてもよい。このように、角形の溝135の深さを変化させることにより、アンカー部124aの溝135を設けられている部分のバネ定数を調節することができる。
また、図17は実施例1のさらに別な変形例を示すインターコネクション部の断面図である。この変形例においては、段差部129の端部に適宜間隔をあけて複数本のスリット溝130を設けている。かかる変形例によれば、スリット溝130の本数や間隔、各スリット溝130の深さを変化させることにより、スリット溝130を設けられている箇所におけるアンカー部124aのバネ定数を調節することができる。つまり、スリット溝130が1本の場合と比べてバネ定数を調節するための自由度が増す。したがって、効率よく応力を緩和して構造信頼性の高い接合を得ることができる。また、複数のスリット溝130を設けることによって、応力を分散させて応力の集中を回避することができるのでアンカー部124aにかかる負荷を軽減させることができ、可動基板13の強度を確保できる。
図18(a)(b)は本発明の実施例2による静電マイクロリレーのインターコネクション部の構造を示す断面図である。実施例2においては、固定基板101の上面にRu等の硬度の高い金属材料により接合電極111、配線108及び可動電極パッド109が形成されている。可動基板13のアンカー部124aには、接合部131と段差部129とが設けられており、接合部131と段差部129との間にスリット溝130(溝の形状や数は特に問わない。上記変形例を参照)が形成されている。実施例2では、段差部129の天面には接合電極127は設けられていない。しかして、段差部129の天面を接合電極111の上面に圧着させて段差部129と接合電極111を電気的に導通させ、その状態で接合部131の下面132を固定基板101の上面に陽極接合している。
この実施例では、図18(a)に示すように、段差部129の高さhが接合電極111の厚みbよりも小さくなっており、段差部129と固定基板101の間に接合電極111を挟みこむようにして接合部131の下面132全体を固定基板101の上面に接合させている。したがって、接合電極111の硬度が高くて接合部131を接合させる力では接合電極111が押し潰されない場合であっても、図18(b)に示すように、スリット溝130の位置でアンカー部124aが撓むことによって応力が緩和される。よって、接合部131の下面132が固定基板101の上面から浮き上がることがなく、接合部131の下面132を固定基板101の上面に面接触させて確実に陽極接合させることができる。
実施例2の静電マイクロリレーでは、可動基板13の段差部129と接合電極111を確実に圧着させつつアンカー部124aと接合電極111とを確実に接合させることができるので、アンカー部124aと固定基板101との間の剥離を防止することができ、静電マイクロリレーの信頼性を向上させることができる。また、実施例1のように段差部129に接合電極127を設ける必要がなくなるので、製造工程を簡略にすることができる。
図19は本発明の実施例3による静電容量型センサ200の構造を示す分解斜視図である。静電容量型センサ200は、静電容量の変化により圧力を検知する圧力センサなどに用いられるものである。静電容量型センサ200は、主としてベース部202とカバー基板203によって構成されている。カバー基板203は、その下面に金属膜によって円形の対向電極212が形成されている。また、対向電極212から引き出すようにして信号引出し線213が形成されており、信号引出し線213の他端は接合電極214となっている。
ベース部202は、Si基板などの半導体基板220によって構成されている。半導体基板220の、対向電極212と対向する領域には、半導体基板220を上面側及び下面側からエッチングすることによって薄膜状のダイアフラム(感圧部)が形成されており、当該ダイアフラムに例えばイオン拡散やイオン打ち込み等によって導電性を付与して可動電極223が形成されている。
半導体基板220の上面には、可動電極223を備えたセンサ領域221に隣接して端子領域222が設けられている。端子領域222の上面はセンサ領域221の上面よりも一段低くなっており、その上面には絶縁層226が形成されている。センサ領域221はカバー基板203とほぼ等しい面積を有しており、その上面には可動電極223の上面側空間と絶縁層226の上面とを結ぶようにしてエッチング等により配線溝224が凹設されている。配線溝224の両側部において半導体基板220の上面には、接合用突起部225が突設されている。端子領域222の絶縁層226の上には、2つの電極パッド229aと229bとが設けられている。一方の電極パッド229aからは配線溝224内へ向けて配線230が延出されており、配線溝224内において配線230の端部が接合電極227となっている。また、接合電極227の近傍において、配線溝224の底面には全幅にわたってスリット溝228が垂直に切入されている。他方の電極パッド229bは、適宜手段例えば絶縁層226にあけたスルーホール等を通して可動電極223と電気的に導通させられている。
カバー基板203は、半導体基板220のセンサ領域221の上に重ねて置かれ、対向電極212が可動電極223に対向させられると共に、信号引出し線213が配線溝224内に納められる。ここで、接合電極214の厚みと接合電極227の厚みの和は、配線溝224の深さよりも大きくなっているので、センサ領域221の上にカバー基板203を重ねると、接合電極214と接合電極227とが圧接する。この状態で、カバー基板203とベース部202との間に高電圧を加えて接合用突起部225を押し潰すようにしてカバー基板203の下面をセンサ領域221の上面に陽極接合で接合させる。このとき、接合電極214や接合電極227がRuのような硬度の高い金属材料でできている場合には、カバー基板203とベース部202の間に発生する静電引力では両電極214、227が十分に潰れない。しかし、図20に示すようにスリット溝228の縁で配線溝224の底面が撓ませられることによってカバー基板203が浮き上がるのが防止され、カバー基板203と半導体基板220とが確実に接合される。
しかして、この静電容量型センサ200にあっては、可動電極223の下面にガスや液体等の圧力が加わると、可動電極223が撓んで可動電極223と対向電極212との間の静電容量が変化するので、測定用パッド229aと測定用パッド229bの間の電圧を計測することによって圧力を計測することができる。よって、この静電容量型センサ200は、接合電極214と接合電極227を確実に圧着させるととともに、ベース部202と可動基板203を隙間なく確実に接合させることができ、静電容量型センサ200の信頼性を高めることができる。また、ダイシングなどの製造工程でカバー基板203とベース部202が剥がれることがなく、製品歩留まりを向上させることができる。
次に、静電マイクロリレーを用いた機器について説明する。図21は本発明にかかる静電マイクロリレー261を用いた無線装置251を示す概略図である。この無線装置251では、静電マイクロリレー261が、内部回路262とアンテナ263の間に接続されており、静電マイクロリレー261をオン、オフすることによって内部回路262がアンテナ263を通じて送信又は受信可能な状態と、送信又は受信ができない状態とに切替えられるようになっている。
図22は本発明にかかる静電マイクロリレー261を用いた計測装置252を示す概略図である。この計測装置252では、静電マイクロリレー261が、内部回路264から測定対象物(図示せず)に至る各信号線265の途中に接続されており、各静電マイクロリレー261をオンオフすることにより、測定対象物を切り替えられるようになっている。
図23は本発明にかかる静電マイクロリレー261を用いた温度管理装置(温度センサ)253を示す概略図である。この温度管理装置253は、電源、制御機器等の温度に対するセーフティ機能を必要とする装置266に取付けられており、対象とする装置266の温度を監視して該対象装置266の回路267をオン、オフする。例えば、対象装置266の使用限界が100℃以上1時間であるとすると、温度管理装置253は対象装置266の温度を計測し、装置266が100℃以上の温度で1時間動作していることを検知すると、温度管理装置253内の静電マイクロリレー261が強制的に回路267を遮断する。
図24は本発明にかかる静電マイクロリレーを用いた携帯電話その他の携帯情報端末254を示す概略図である。この携帯情報端末254では2つの静電マイクロリレー261a、261bが用いられている。一方の静電マイクロリレー261aは内部アンテナ268と外部アンテナ269を切り替える働きをしており、他方の静電マイクロリレー261bは信号の流れを送信回路側の電力増幅器270と受信回路側の低ノイズ増幅器271とに切り替えられるようにしている。
本発明にかかる静電マイクロリレーは、信頼性の高い構造となっているので、長時間繰り返して静電マイクロリレーをON/OFFするような装置に組み込んで使用した場合でも故障の発生率を減少させることができる。
図1は、従来の半導体装置の電気的接続構造を示す断面図である。 図2は、従来の半導体装置における基板どうしの接合不良状態を説明する断面図である。 図3は、実施例1にかかる静電マイクロリレーの斜視図である。 図4は、実施例1にかかる静電マイクロリレーの分解斜視図である。 図5は、実施例1にかかる静電マイクロリレーの平面図である。 図6は、図5のX−X線断面図である。 図7は、実施例1の静電マイクロリレーに用いられる可動基板の下面図である。 図8(a)(b)は、実施例1の静電マイクロリレーにおいて、接合電極どうしを圧着させると共に接合部を固定基板に接合させる手順を示す断面図である。 図9(a)(b)(c)(d)は、実施例1にかかる静電マイクロリレーの製造工程を示す図である。 図10(a)(b)(c)は、図9(d)の続図である。 図11(a)(b)(c)は、図10(c)の続図である。 図12(a)(b)は、図11(c)の続図である。 図13(a)(b)は、図12(b)の続図である。 図14は、各種金属のビッカース硬度を表わした図である。 図15(a)は実施例1の変形例を示す断面図、図15(b)は、実施例1の別な変形例を示す断面図である。 図16(a)は、実施例1のさらに別な変形例を示す断面図、図16(b)は、実施例1のさらに別な変形例を示す断面図である。 図17は、実施例1のさらに別な変形例を示す断面図である。 図18(a)(b)は、実施例2にかかる半導体装置の電気的接続構造を説明する断面図である。 図19は、実施例3にかかる静電容量型センサの分解斜視図である。 図20は、実施例3にかかる静電容量型センサのインターコネクション部の断面図である。 図21は、本発明にかかる静電マイクロリレーを用いた無線装置である。 図22は、本発明にかかる静電マイクロリレーを用いた計測装置である。 図23は、本発明にかかる静電マイクロリレーを用いた温度管理装置である。 図24は、本発明にかかる静電マイクロリレーを用いた携帯情報端末である。
符号の説明
11 静電マイクロリレー
12 ベース部
13 可動基板
101 固定基板
104、105 固定接点
106 固定電極
111 接合電極
123 可動電極
124a、124b アンカー部
126 可動接点
127 接合電極
128 弾性屈曲部
129 段差部
130 スリット溝
131 接合部
132 下面
133 くさび状の溝
134 台形の溝
135 角形の溝
200 静電容量型センサ
202 ベース部
203 カバー基板
212 対向電極
213 信号引出し線
214 接合電極
220 半導体基板
223 可動電極
224 配線溝
226 絶縁層
227 接合電極
228 スリット溝

Claims (11)

  1. 第1の基板の一部と第2の基板の一部とが接合され、前記第1の基板に設けた第1の電気的接続部と前記第2の基板に設けた第2の電気的接続部とが互いに圧接されて電気的に接続された半導体装置の電気的接続構造であって、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを接合させたとき、前記第1の電気的接続部と前記第2の電気的接続部が第1の基板と第2の基板の間に挟みこまれて互いに押圧されるような関係を有し、
    前記第1の基板の前記接合部分と前記第1の電気的接続部の中間と、前記第2の基板の前記接合部分と前記第2の電気的接続部分の中間との少なくとも一方に、その近傍の領域よりも弾性の小さな領域が形成されていることを特徴とする半導体装置の電気的接続構造。
  2. 前記第1の電気的接続部又は前記第2の電気的接続部のうち少なくとも一方は、金属層によって形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の電気的接続構造。
  3. 前記第1又は第2の電気的接続部を構成する金属層の少なくとも一部はRuからなることを特徴とする、請求項2に記載の半導体装置の電気的接続構造。
  4. 前記第1の基板の前記第1の電気的接続部又は前記第2の基板の前記第2の電気的接続部は、前記第1の基板又は前記第2の基板に設けた窪み内に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の電気的接続構造。
  5. 前記第1の基板の前記接合部分と前記第1の電気的接続部の中間と、前記第2の基板の前記接合部分と前記第2の電気的接続部分の中間との少なくとも一方にスリット状の溝を設けることにより、前記弾性の小さな領域を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の電気的接続構造。
  6. 前記第1の基板の前記接合部分と前記第1の電気的接続部の中間と、前記第2の基板の前記接合部分と前記第2の電気的接続部分の中間との少なくとも一方に、その近傍の領域よりも厚みの薄い領域を設けることにより、前記弾性の小さな領域を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の電気的接続構造。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置の電気的接続構造を備えたマイクロマシンリレー。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置の電気的接続構造を備えた静電容量型センサ。
  9. 請求項7に記載されたマイクロマシンリレーを備えた無線装置。
  10. 請求項7に記載されたマイクロマシンリレーを備えた計測装置。
  11. 請求項7に記載されたマイクロマシンリレーを備えた携帯情報端末。
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