JP2007218557A - 微粉炭焚きボイラ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、NOx、COの発生を効果的に低減するだけでなく、火炉壁を構成する水管壁に配列した水管の溶接部に生じる熱応力を低減して水管の寿命を大幅に向上する微粉炭焚きボイラを提供することにある。
【解決手段】本発明の微粉炭焚きボイラは、火炉燃焼空間に面した火炉壁面を、水管を配列した複数の火炉水管壁パネルを配列して構成し、副アフタエアポートの開口部と水管とを備えた水管壁パネルは前記火炉水管壁パネルの一部を構成するように配設し、更に前記水管壁パネルは、その一辺或いは分割された接合面が、前記火炉水管壁パネルを相互に接合する該火炉水管壁パネルの繋ぎ目と一致させて配置して該火炉水管壁パネルに接合するように構成した。
【選択図】図4
【解決手段】本発明の微粉炭焚きボイラは、火炉燃焼空間に面した火炉壁面を、水管を配列した複数の火炉水管壁パネルを配列して構成し、副アフタエアポートの開口部と水管とを備えた水管壁パネルは前記火炉水管壁パネルの一部を構成するように配設し、更に前記水管壁パネルは、その一辺或いは分割された接合面が、前記火炉水管壁パネルを相互に接合する該火炉水管壁パネルの繋ぎ目と一致させて配置して該火炉水管壁パネルに接合するように構成した。
【選択図】図4
Description
本発明は微粉炭焚きボイラに係り、特にアフタエアポートを備えた微粉炭焚きボイラに関する。
微粉炭焚きボイラにおいて、燃料の微粉炭を燃焼させることによって発生する窒素酸化物(以下NOxと記載する)を低減するため、低NOx燃焼法の一種である多段燃焼法が広く用いられている。多段燃焼法は、バーナで微粉炭を燃料過剰の状態で不完全燃焼させて長炎を形成し、放熱面積を増大させて燃焼ガスが局部的に高温度になるのを防止することによりNOxの生成を抑える。その後、アフタエアポ−トから過剰の空気(アフタエア)を前記燃焼ガスに投入して完全燃焼させるようにした燃焼方法である。
一方、前記多段燃焼法は、火炉の上流側で燃料過剰の不完全燃焼を行うことによりCO、未燃分等の有害物質が発生する。よって、前記アフタエアを投入した火炉の下流側で燃焼ガスにアフタエアが十分に混合されないと、燃焼ガス全体を完全燃焼させることが出来なくなり、不完全燃焼により発生した前記CO等の有害物質が酸化されずに放出される。このため、多段燃焼法を用いる微粉炭焚きボイラでは、燃焼ガス全体にアフタエアを混合するために、アフタエアの投入方法とアフタエアポ−トの配置に種々の工夫がなされている。
公知文献1には、燃焼炉内へ微粉炭と空気を噴出するバ−ナを設けた微粉炭焚きボイラで、火炉の下流側で1次アフタエアを供給する1次アフタエアポ−トと、火炉の更に下流側で2次アフタエアを供給する2次アフタエアポ−トとを備えて、組成及び性質の異なる燃焼ガスの領域に異なるタイミングで空気を供給することにより、排出されるNOx、CO等の有害物質を効率よく低減する技術が開示されている。
多段燃焼法を用いる微粉炭焚きボイラでは、アフタエアポートの増設によりNOx、COの排出を低減できる一方で、火炉を構成する火炉壁面にアフタエアポートを設置するための開口部を多く作る必要がある。微粉炭焚きボイラの火炉壁面は、壁面に複数列の水管を配置した多数パネル状の火炉水管壁パネルを配列したメンブレン構造で構成されている。バーナやアフタエアポートの開口部を設ける必要のある火炉水管壁は、前記開口部と水管とを備えた小型の水管壁パネルを別途製作しておき、開口部を設ける必要のない水管を備えた大型の火炉水管壁パネルに前記水管壁パネルを嵌め込んで該水管壁パネルの周囲を溶接して、火炉水管壁パネルに固定することで火炉水管壁を製作している。
ところで、開口部を有する水管壁パネルと火炉水管壁パネルとを溶接する際には両パネルに配設された水管同士も溶接して水管内を給水が流通できるようにしている。また、水管壁パネルは開口部となるアフタエアの位置を優先して設置するため、水管壁パネルの全ての辺を溶接して火炉水管壁パネルに固定される。更に隣接する火炉水管壁パネル同士を接合する溶接も加わって、溶接箇所が非常に多くなり多大の工数を要する。このように溶接箇所が多いと、前記水管壁パネルに配列された水管が隣接した火炉水管壁パネルの水管と溶接される水管の溶接部には、水管同士の溶接に加えて水管壁パネルの溶接及び火炉水管壁パネルの溶接による溶接熱も作用するので大きな熱応力が発生し、前記水管の溶接部には亀裂が発生し易くなるので火炉壁の水管の寿命が低下する恐れがある。
しかしながら、多段燃焼法を採用した微粉炭ボイラでは、火炉壁を構成する水管壁に配列した水管の溶接部に生じる熱応力を考慮した設計とはなっておらず、投入したアフタエアを燃焼ガスと混合してNOx、COの発生を抑制できても、水管の溶接部に生じる熱応力を低減することは困難である。
本発明の目的は、NOx、COの発生を効果的に低減するだけでなく、火炉壁を構成する水管壁に配列した水管の溶接部に生じる熱応力を低減して水管の寿命を大幅に向上する微粉炭焚きボイラを提供することにある。
本発明の微粉炭焚きボイラは、ボイラの火炉内燃焼空間を区画する火炉壁面に、微粉炭と空気を空気不足の状態で燃焼させるバーナと、前記バーナの下流側に位置する前記火炉壁面に設置されて前記バーナで燃焼した燃焼ガスを完全燃焼させるアフタエアポートとを備え、前記アフタエアポートは、空気供給量の多い主アフタエアポートと前記主アフタエアポートの下流側に位置して該主アフタエアポートより空気供給量の少ない副アフタエアポートとに分けて配置され、火炉内燃焼空間に面した前記火炉壁面は、水管を配置した複数の火炉水管壁パネルを配列して構成し、前記副アフタエアポートの開口部と水管とを備えた水管壁パネルは、前記火炉水管壁パネルの一部を構成するように配設し、前記水管壁パネルは、その一辺或いは分割された接合面が、前記火炉水管壁パネルを相互に接合する該火炉水管壁パネルの繋ぎ目と一致させて配置して該火炉水管壁パネルに接合するように構成したことを特徴とする。
本発明は、NOx、COの発生を効果的に低減すると共に、火炉壁を構成する水管壁に配列した水管の溶接部に生じる熱応力を低減してボイラの火炉壁面に配設する水管の寿命を大幅に向上した微粉炭焚きボイラを実現できる。
以下、図面を用いて、本発明の一実施例である微粉炭焚きボイラについて説明する。
図1は本発明の一実施例である微粉炭焚きボイラの構成を示すボイラ構造図である。図1において、微粉炭焚きボイラを構成する火炉100の壁面は、上部の火炉天井112、下部のホッパ111、側方の火炉前壁109、火炉後壁110、及び火炉側壁108(図4に記載)で囲われており、これら火炉前壁109、火炉後壁110、及び火炉側壁108によって、これらの壁面の内側に火炉燃焼空間50を区画している。そして、この火炉燃焼空間50に面した前記火炉前壁109、火炉後壁110、及び火炉側壁108の壁面には、多数の火炉水管壁パネル107が前記各壁面を覆うように、水管の配列方向に沿った角度の、水平面とは傾斜した角度でもって連続的に配列され、隣接した該パネル107の相互の繋ぎ目を溶接して前記各壁面に取り付けられている。前記火炉水管壁パネル107には、火炉燃焼空間50内で燃料の微粉炭27を燃焼して形成する火炎15aによって加熱される給水を流通させる複数の水管128が配列されている。前記水管128は火炉燃焼空間50に面するように火炉水管壁パネル107に配列されているので、この火炉水管壁パネル107の水管128内を流通する水は、火炉燃焼空間50で微粉炭27を燃焼して形成した火炎15aの燃焼熱によって加熱され、該燃焼熱の一部を吸収する。そして、前記火炉燃焼空間50内で前記火炎15aから生成された燃焼気体14aは、該火炉燃焼空間50内を鉛直線方向に沿って下方から上方に向かって流下して燃焼気体14bとなり、火炉燃焼空間50から更に後流側の給水伝熱部に排出される。この火炉燃焼空間50で燃焼して後流側に排出された燃焼気体14bは、火炉100の後部に設置した図示していない給水伝熱部を通過して熱交換され、該燃焼気体14bが保有する熱を給水伝熱部の給水に回収するようになっている。
前記火炉100を構成する火炉前壁109、火炉後壁110、及び火炉側壁108の下部に位置する壁面には複数個のバーナ1が所定の間隔を持って夫々配列されており、この配列された複数個のバーナ1から、燃料である微粉炭27をバーナ用1次空気27aと共に前記火炉燃焼空間50に噴出して燃焼させて、火炉燃焼空間50内で空気不足の火炎15aを形成させている。燃料となる微粉炭27は、石炭を図示しない粉砕器で約150μm以下の粒径に粉砕した後に搬送空気によって搬送して、バーナ用1次空気27aとこの粉砕された微粉炭27を前記バーナ1から火炉100の火炉燃焼空間50に噴出させて燃焼させている。バーナ用2次、3次空気25aも、前記バーナ1を設置した火炉前壁109、火炉後壁110、及び火炉側壁108の壁面裏側に取り付けたバーナ用ウインドウボックス116を通じて前記バーナ1から火炉燃焼空間50に向けて噴出して微粉炭27の燃焼に用いられている。
また、前記火炉前壁109及び火炉後壁110の壁面で、前記バーナ1が設置された位置から離間した上方の壁面の位置には、主アフタエア空気33a2、34a2を噴出する複数個の主アフタエアポート2が設置され配列されている。この主アフタエアポート2が設置された前記壁面の裏面側には、主アフタエア空気を供給する主アフタエアポート用ウインドウボックス117が取り付けられている。更に、前記火炉前壁109及び火炉後壁110の壁面で、主アフタエアポート2が設置された位置の下流側、または同じ高さの位置には、副アフタエア空気33a3、34a3を噴出する複数個の副アフタエアポート3が設置され配列されている。この副アフタエアポート3が設置された前記壁面の裏面側には、副アフタエア空気を供給する副アフタエアポート用ウインドウボックス118が取り付けられている。
前記副アフタエアポート3の簡単な配置方法は、複数個配列された前記主アフタエアポート2の位置を通る水平面上で、隣接配置された主アフタエアポート2の丁度中間点となる位置に、副アフタエアポート3を通る鉛直線が交差するように前記副アフタエアポート3を配置することである。この副アフタエアポート3の具体的な配置方法は、副アフタエアポート3の開口部の中心から各火炉水管壁パネル107の繋ぎ目に至るまでの最短長さと、副アフタエアポート3が設置されている前記水管壁パネル106の辺の長さとから決定される。尚、配置方法の詳細は後述する。
上記した構成の微粉炭焚きボイラにおいて、バーナ1は微粉炭27を燃焼して火炉燃焼空間50に空気不足の火炎15aを形成するが、この空気不足の火炎15a から発生したCO等の未燃焼成分の大部分は、前記火炉前壁109、火炉後壁110、及び火炉側壁108の壁面に取り付けた前記バーナ1よりも上方に位置する主アフタエアポート2から流入する主アフタエア空気33a2、34a2と混合することにより完全燃焼(酸化)する。同時に、前記未燃焼成分と主アフタエア空気33a、34a2の混合時には、NOx(主にサーマルNOx)も発生する。NOxの発生量は主アフタエア空気33a2、34a2の流速(空気の縮流部の最大流速)と関連があり、主アフタエア空気33a、34a2の流速の調整が重要である。また、主アフタエア空気33a、34a2を火炉燃焼空間50に噴出させる噴出条件をNOxが低くなるように設定すると、酸化が不充分になりCOが発生しやすくなる傾向があるので、NOxとCOの性能バランスに留意して主アフタエア空気33a、34a2の噴出条件を設定する必要がある。
また、火炉100に供給される燃焼用空気26aは、外部から空気を供給する空気配管26に設置された空気流量配分調整機構20によって分岐して、一方は火炉前壁109、火炉後壁110及び火炉側壁108の各壁面に夫々設けられたバーナ1に供給されるバーナ用2次、3次空気24a、25aとして配分されて空気配管24、25を通じて供給され、他方は火炉前壁109及び火炉後壁110の各壁面の上部位置に夫々設けられた主アフタエアポート2及び副アフタエアポート3に供給されるアフタエア空気33a、34aとして配分されて空気配管33、34を通じて供給される。
前記アフタエア空気33a、34aは、前記空気流量配分調整機構20の下流側に設置されている空気流量配分調整機構21によって分岐されるが、前記空気配管33、34に夫々設けられた主/副アフタエア空気流量調整機構19によって更に火炉前壁109及び火炉後壁110の各壁面の上部位置に夫々設けられた主アフタエアポート2に流れる主アフタエア空気33a2、34a2と、副アフタエアポート3に流れる副アフタエア空気33a3、34a3とに配分されて火炉燃焼空間50内に噴出するように供給される。
火炉後壁110の上部には下流に向かって流れる燃焼気体14aの流れをガイドするノーズ113が設けられていることが多いが、このノーズ113の影響によって火炉燃焼空間50を流れる主アフタエアポート2の廻りの燃焼気体14aの流れは非対称の流れとなりやすい。そこで、火炉前壁109と火炉後壁110の主アフタエアポート2及び副アフタエアポート3から供給される主アフタエア空気33a2、34a2、及び副アフタエア空気33a3、34a3の流量配分を調整することで、燃焼気体14aが火炉燃焼空間50内で非対称の流れとなる流れ場でもNOxとCOの発生量を低減できる。
ところで、主アフタエアポート2及び副アフタエアポート3から火炉燃焼空間50に夫々噴出する前記主アフタエア空気33a2と副アフタエア空気33a3、並びに主アフタエア空気34a2と副アフタエア空気34a3は、前述したように前記空気配管33、34に夫々設置された主/副アフタエア空気流量調整機構19によって夫々調整されて、火炉前壁109、火炉後壁110及び火炉側壁108の各壁面の裏面側に設置した主アフタエアポート用ウインドウボックス117及び副主アフタエアポート用ウインドウボックス118を介して、主アフタエアポート2及び副アフタエアポート3に供給される。よって、火炉燃焼空間50に噴出される前記主アフタエア空気33a2と副アフタエア空気33a3、並びに主アフタエア空気34a2と副アフタエア空気34a3の各噴出流速が夫々調整できることになる。そして、主アフタエア空気33a2、34a2の噴出流速が高すぎるときには主/副アフタエア空気流量調整機構19を調節して副アフタエア空気33a3、34a3の空気量を増加し、主アフタエア空気33a2、34a2の噴出流速が低すぎるときには主/副アフタエア空気流量調整機構19を逆に調節して副アフタエア空気33a3、34a3の空気量を減少させる。
前記副アフタエア空気33a3、34a3は、隣接して配置された主アフタエアポート2の間の位置から火炉燃焼空間50に向けて夫々噴出されるため、火炉100の火炉燃焼空間50で燃料が過剰に存在して空気不足になっている燃焼気体14aのガスと空気との混合が促進され、効率よくCOを低減できる。一方、副アフタエア空気33a3、34a3は、主アフタエア空気33a2、34a2に比べて空気の流量が少ないので、NOx(サーマルNOx)の発生に与える影響は小さい。また、副アフタエア空気33a3、34a3を用いて主アフタエア空気33a2、34a2の空気量を調整できるので、バーナ1に供給される前記バーナ用2次、3次空気24a、25aの空気流量は常に一定にできる。これは、バーナ1で形成される空気不足の火炎15aの燃焼条件を、NOxの発生量が最も少なくなる最適条件で常に運用できることを意味する。
この結果、バーナ1による微粉炭の燃焼で形成した火炎15aで発生するNOxの濃度を常に低く保つと同時に、主アフタエア空気33a2、34a2の空気噴出条件を火炉燃焼空間50内を流れる燃焼気体14aのNOxとCOの濃度を低減してNOxとCOの総合性能が最適になるように選定することができる。
尚、バーナ1に供給されるバーナ用2次、3次空気24a、25aについても、前述した主/副アフタエア空気流量調整機構19による主アフタエア空気33a2、34a2と、副アフタエア空気33a3、34a3の空気流量の配分調節と同様に、空気流量配分調整機構22を操作することによって、火炉前壁109のバーナ1に流れるバーナ用2次、3次空気24a、25aの空気流量と、火炉後壁110のバーナ1に流れるバーナ用2次、3次空気24a、25aの空気流量との配分量を調節することができる。
図2は、図1に示す火炉100の火炉前壁109、火炉後壁110及び火炉側壁108の上部位置の壁面に設置された副アフタエアポート3の開口部29と、複数配列された水管128とを備えた水管壁パネル106の詳細構造を示した一例である。水管壁パネル106に形成した副アフタエアポート3の開口部29は、該開口部29から副アフタエア空気33a3、34a3を火炉燃焼空間50に噴出させるものである。そして、この開口部29の近傍に位置する水管128は、副アフタエアポート3の開口部29の形状に沿うように曲げ加工されて配置して、該水管128が前記開口部29を塞がないようにしている。尚、一点鎖線128aは水管128の配列方向を示す。このように形成された水管壁パネル106は、予め水管壁パネル106を嵌込むために該水管壁パネル106と同寸法の開口部又は凹部を設けた火炉水管壁パネル107の前記開口部又は凹部に嵌込み、該水管壁パネル106の少なくとも一辺である縁部が、前記火炉水管壁パネル107の繋ぎ目と重なるようにして両者を溶接することにより、該水管壁パネル106を火炉水管壁パネル107に固定する。その後、水管壁パネル106に配列された複数列の水管128の端部を火炉水管壁パネル107に配列された水管(図示せず)と夫々溶接により接合する。こうして、火炉前壁109、火炉後壁110及び火炉側壁108の壁面を構成する火炉水管壁パネル107に、開口部29を有する副アフタエアポート3と複数列の水管128とを配列した前記水管壁パネル106を配設している。
図3は、火炉100の火炉前壁109、火炉後壁110及び火炉側壁108の上部位置の壁面に設置された開口部29を有する副アフタエアポート3と、複数列の水管128を配列した水管壁パネル106の詳細構造の変形例であり、図2に示した水管壁パネル106を、丁度、副アフタエアポート3の開口部29の中心位置を通り、一点鎖線で示した水管128の配列方向128aに沿って2分割した接合面106cを形成させて、水管128の配列方向に対して前記接合面106cを基準に左右対称な分割パネルの形状にしたものである。図3に示す水管壁パネル106も、副アフタエアポート3の開口部29の近傍に位置する水管128は、この開口部29の形状に合わせて曲げ加工して配設され、水管128が前記開口部29を塞がないように構成している。前記形状の水管壁パネル106は、水管128が配列されている方向128aに沿った接合面106cが、副アフタエアポート3の開口部29の中心を通るような配置の場合に利用される。
このように左右対称に分割して形成された水管壁パネル106は、予めこの水管壁パネル106を嵌込むために該水管壁パネル106と同寸法の開口部又は凹部を設けた火炉水管壁パネル107の前記開口部又は凹部に嵌込み、前記水管壁パネル106の接合面106cが、前記火炉水管壁パネル107の繋ぎ目と重なるようにして三者を溶接することにより、分割された水管壁パネル106の分割パネルは相互に溶接されて所定の大きさの副アフタエアポート3の開口部29と複数列の水管128を備えた一体形状の水管壁パネル106となる。そして、一体に形成された前記水管壁パネル106の少なくとも一辺である縁部を溶接して、該水管壁パネル106を前記火炉水管壁パネル107に固定する。その後、水管壁パネル106に配列された複数列の水管128の端部を火炉水管壁パネル107に配列された水管(図示せず)と夫々溶接により接合する。こうして、火炉前壁109、火炉後壁110及び火炉側壁108の壁面を構成する火炉水管壁パネル107に、開口部29を有する副アフタエアポート3と複数列の水管128とを配列した前記水管壁パネル106を配設している。
図4は、火炉100を構成する火炉前壁109に主アフタエアポート2及び副アフタエアポート3を配置した状況を示す一例であり、図1の火炉100をA−A方向から見た図である。火炉側壁108及び火炉後壁110にも同様に主/副アフタエアポート2、3を配置できることは言うまでもない。前記火炉前壁109を構成する多数の火炉水管壁パネル107は、丁度、図4に示すように、水管(図示せず)の配列方向に沿った角度の、水平面とは傾斜した角度でもって連続的に配列されている。複数個の前記主アフタエアポート2は、通常、前記主アフタエアポート2の開口部から噴出されるアフタエア空気33a2、34a2が燃焼気体14aの流れに対して直角となるように、火炉燃焼空間50に面した前壁109だけでなく、火炉側壁108と火炉後壁110の各壁面にも同数の数だけ配列される。そして、開口部29を有する複数個の前記副アフタエアポート3は、隣接して配置された前記主アフタエアポート2の中間に位置にするように、主アフタエアポート2の下流側、または同じ高さとなる前記火炉前壁109、火炉後壁110及び火炉側壁108の各壁面の位置に配列される。
前記水管壁パネル106は、図2に示すように副アフタエアポート3の開口部29と複数列の水管128とを有する構造であり、一点差線で示す前記水管128の配列方向128aに沿った方向の辺である水管壁パネル106の一辺106aが、火炉水管壁パネル107に配設した水管(図示せず)の配列方向に沿っており、且つ、隣接する火炉水管壁パネル107と溶接される接合線となる火炉水管壁パネル107の繋ぎ目107aと一致するように、前記水管壁パネル106が火炉水管壁パネル107に嵌め込まれて配置されている。
つまり、前記水管壁パネル106の一辺106aと、前記一辺106aと一致した火炉水管壁パネル107の繋ぎ目107aとを溶接して接合する。そして、前記水管壁パネル106に配設された複数列の水管128の端部を、嵌め込まれる火炉水管壁パネル107に配列された複数列の水管(図示せず)の端部と相互に接続するように溶接して、前記両パネル106、107に配設した水管を給水が流通できるように構成される。
この場合、前記水管壁パネル106における副アフタエアポート3の開口部29の中心位置から、火炉水管壁パネル107の水管(図示せず)の配列方向に沿っており、且つ、隣接した火炉水管壁パネル107と接合される継ぎ目107aに至るまでの最短長さをX、前記水管壁パネル106の水管128の配列方向128aと交差、或いは直交する辺106bの長さをX'とすると、X=X'/2を満たす位置に、全ての副アフタエアポート3が配置されていることを示している。
更に、図4に示した副アフタエアポート3は、副アフタエアポート3の開口部29と複数列の水管128とを有する水管壁パネル106において、前記水管128の配列方向128aと交差、或いは直交する水管壁パネル106の一辺106bが、火炉水管壁パネル107に配設した水管(図示せず)の配列方向と交差、或いは直交して、且つ、隣接した火炉水管壁パネル107と溶接される接合線となる繋ぎ目107bと一致するように配置されている。
この場合、前記水管壁パネル106における副アフタエアポート3の開口部29の中心位置から、火炉水管壁パネル107の水管(図示せず)の配列方向と交差、或いは直交して、且つ、隣接した火炉水管壁パネル107と溶接される接合線となる繋ぎ目107bに至るまでの最短長さをY、前記水管壁パネル106の水管128の配列方向128aに沿った辺106aの長さをY'とすると、Y≧Y'/2を満たす位置に、全ての副アフタエアポート3が配置されていることを示している。
上記した位置に副アフタエアポート3の開口部29を有する水管壁パネル106を配置して水管壁パネル106の一辺を火炉水管壁パネル107の繋ぎ目に一致させて溶接すれば、火炉水管壁パネル107に水管壁パネル106を溶接する溶接の接点数を大幅に減少でき、この結果、前記溶接に伴なって水管の溶接部に作用する溶接熱が少なくなる。よって、火炉水管壁パネル107の水管と溶接される前記水管壁パネル106の水管128の溶接部に発生する熱応力が低減して水管128の溶接部に亀裂の発生が抑制され、微粉炭焚きボイラの火炉壁面に配設する水管の寿命を大幅に向上することができる。
したがって、本実施例では、副アフタエアポート3の開口部29を有する水管壁パネル106を、水管壁パネル106と火炉水管壁パネル107との溶接の接点数を低減する位置となるように前記副アフタエアポート3を配置できるため、微粉炭焚きボイラの火炉壁面に配設する水管の溶接部に生じる熱応力を大幅に軽減することができ、微粉炭焚きボイラの火炉壁面に配設する水管の寿命を大幅に向上することができる。
図5は火炉100を構成する火炉前壁109に主アフタエアポート2及び副アフタエアポート3を配置した微粉炭焚きボイラの火炉壁で、副アフタエアポート配置の変形例を示す実施例であり、図4と同様に図1の火炉100をA−A方向から見た図である。本実施例では、図1及び図4に示した実施例と共通した部分の説明は省略して相違部分だけ説明する。図5の実施例では、図4の配置と比較して副アフタエアポート3の高さを交互に少し違えて千鳥状に設置した点が異なっている。
この場合、前記水管壁パネル106における副アフタエアポート3の開口部29の中心位置から、火炉水管壁パネル107の水管(図示せず)の配列方向に沿っており、且つ、隣接する火炉水管壁パネル107と溶接される接合線となる継ぎ目107aに至るまでの最短長さをX、前記水管壁パネル106の水管128の配列方向と交差、或いは直交する辺106bの長さをX'とすると、X=X'/2を満たす位置に副アフタエアポート3が配置されていることを示している。また、前記水管壁パネル106における副アフタエアポート3の開口部28の中心位置から、火炉水管壁パネル107の水管(図示せず)の配列方向と交差、或いは直交し、且つ、隣接した火炉水管壁パネル107と溶接される接合線となる継ぎ目107bに至るまでの最短長さをY、前記水管壁パネル106の水管128の配列方向に沿った辺106aの長さをY'とすると、Y≧Y'/2を満たす位置に副アフタエアポート3が配置されていることを示している。上述したように、前記X=X'/2、及びY≧Y'/2の関係を満たしていれば、副アフタエアポート3の高さを交互に違えて千鳥状に配置することもできる。前記した実施例によれば、図4の実施例の微粉炭焚きボイラの実施例と同様の効果を奏することができる。更に、本実施例の場合は、微粉炭焚きボイラの設計の自由度を向上させることが可能となる。
図6は火炉100を構成する火炉前壁109に主アフタエアポート2及び副アフタエアポート3を配置した微粉炭焚きボイラの火炉壁で、副アフタエアポート配置の他の変形例を示す実施例であり、図4と同様に図1の火炉100をA−A方向から見た図である。本実施例では、図1及び図4に示した実施例と共通した部分の説明は省略して相違部分だけ説明する。図6の実施例では、副アフタエアポート3は副アフタエアポート3の開口部29を有する水管壁パネル106は、図3に示すように副アフタエアポート3の開口部29と複数列の水管128とを有しており、水管128の配列方向128aに沿って前記開口部29の中心を通る位置で2分割された接合面106cとなっている構造である。そして前記水管壁パネル106は、その接合面106cが、火炉水管壁パネル107の水管128の配列方向128aに沿った繋ぎ目107aに一致するように配置されている。本実施例においても、寸法のX、X'、Y及びY'の定義は、前述した各実施例と同じであるので説明を省略する。本実施例では、X=0を満たす位置に全ての副アフタエアポート3が配置されていることを示している。
このように副アフタエアポート3の開口部29を有する水管壁パネル106を設置する場合には、図3に示した2分割した水管壁パネル106を製作し、それぞれの水管壁パネル106を嵌め込むために該水管壁パネル106と同寸法の開口部又は凹部を設けた火炉水管壁パネル107の前記開口部又は凹部に嵌め込む。その後、左右対称に分割された水管壁パネル106の分割面106cを相互に溶接すると共に、この嵌め込まれた水管壁パネル106の接合面106cと一致する火炉水管壁パネル107の繋ぎ目107aとを溶接する。つまり、2分割された水管壁パネル106の接合面106cである溶接箇所を火炉水管壁パネル107の繋ぎ目107aに対して対称軸となるようにして相互に溶接し接合することにより、溶接に伴う熱変形量が低減されるので、水管壁パネル106の水管128の溶接部に生じる熱応力を小さくすることが可能となり、水管128の溶接部に亀裂が発生することを抑制し、よって水管の寿命を大幅に向上できる。
また、図6の副アフタエアポート3は、副アフタエアポート3の開口部29を有する水管壁パネル106の一辺である水管128の配列方向128aと交差、或いは直交する辺106bの一方が、火炉水管壁パネル107の水管(図示せず)の配列方向と交差、或いは直交する繋ぎ目107bと一致し、前記水管壁パネル106の辺106bの他方が、前記火炉水管壁パネル107の繋ぎ目107bに接しないように配置されている。または、水管壁パネル106の一辺である水管128の配列方向128aと交差、或いは直交する辺106bは、前記火炉水管壁パネル107の繋ぎ目107bに接しないように配置されていても良い。この場合、Y≧Y'/2を満たす位置に全ての副アフタエアポート3が配置されていることを示している。前記した実施例によれば、図4の実施例の微粉炭焚きボイラの実施例と同様の効果を奏することができる。更に、本実施例の場合も、微粉炭焚きボイラの設計の自由度を向上させることが可能となる。
図7は火炉100を構成する火炉前壁109に主アフタエアポート2及び副アフタエアポート3を配置した微粉炭焚きボイラの火炉壁で、副アフタエアポート配置の他の変形例を示す実施例であり、図4と同様に図1の火炉100をA−A方向から見た図である。本実施例では、図1及び図4に示した実施例と共通した部分の説明は省略して相違部分だけ説明する。図7の実施例では、副アフタエアポート3は、副アフタエアポート3の開口部29を有する水管壁パネル106の全ての辺106a、106bが、火炉水管壁パネル107の繋ぎ目107a、107bと接しないように配置されている。本実施例においても、寸法のX、X'、Y及びY'の定義は、前述した各実施例と同じであるので説明を省略する。本実施例では、X>X'/2、及びY>Y'/2を満たす位置に全ての副アフタエアポート3が配置されていることを示している。
このように副アフタエアポート3の開口部29を有する水管壁パネル106を設置すると、水管で生じる熱応力の差を小さくすることができるため、水管の溶接部での亀裂が発生しにくくなる。前記した実施例によれば、図4の実施例の微粉炭焚きボイラの実施例と同様の効果を奏することができる。更に、本実施例の場合も、微粉炭焚きボイラの設計の自由度を向上させることが可能となる。
図8は火炉100を構成する火炉前壁109に主アフタエアポート2及び副アフタエアポート3を配置した微粉炭焚きボイラの火炉壁で、副アフタエアポート配置の更に別の変形例を示す実施例であり、図4と同様に図1の火炉100をA−A方向から見た図である。本実施例では、図1及び図4に示した実施例と共通した部分の説明は省略して相違部分だけ説明する。図8の実施例では、副アフタエアポート3は、主アフタエアポート3とほぼ同じ高さとなるように交互に配置されている。このように副アフタエアポート3を配置すると、図1に示す主アフタエアポート用ウインドウボックス117に副アフタエアポート3を接続して共用できるため、副アフタエアポート用ウインドウボックス118が不要となり、構造が簡素化可能となる。
また、図8の副アフタエアポート3は、副アフタエアポート3の開口部28を有する水管壁パネル106の水管128の配列方向128aに沿った辺106aの一方が、火炉水管壁パネル107の水管の配列方向に沿った繋ぎ目107aと一致するように配置されている。この場合、X=X'/2を満たす位置に全ての副アフタエアポート3が配置されていることを示している。
更に、図8の副アフタエアポート3は、副アフタエアポート3の開口部28を有する水管壁パネル106の水管128の配列方向128aと交差、或いは直交する辺106bの一方が、火炉水管壁パネル107の水管(図示せず)の配列方向と交差、或いは直交する繋ぎ目107bと一致させて、前記水管壁パネル106の辺106bの他方が、前記火炉水管壁パネル107の繋ぎ目107bとは接しないように配置されている。本実施例においても、寸法のX、X'、Y及びY'の定義は、前述した各実施例と同じであるので説明を省略する。本実施例では、Y≧Y'/2を満たす位置に全ての副アフタエアポート3が配置されていることを示している。前記した実施例によれば、図4の実施例の微粉炭焚きボイラの実施例と同様の効果を奏することができる。更に、本実施例の場合も、微粉炭焚きボイラの設計の自由度を向上させることが可能となる。
本発明は微粉炭焚きボイラ、並びにアフタエアポートを備えた微粉炭焚きボイラに適用可能である。
1:バーナ、2:主アフタエアポート、3:副アフタエアポート、14a、14b:燃焼気体、15a:火炎、19:主/副アフタエア流量調整機構、20:空気流量配分調整機構、21:空気流量配分調整機構、22:空気流量調整配分機構、24,25、26、33,34:空気配管、33a2、34a2:主アフタエア空気、33a3,34a3:副アフタエア空気、24a、25a:バーナ用2次、3次空気、27:微粉炭、27a:バーナ用1次空気、128:水管、128a:水管の配列方向、29:副アフタエアポートの開口部、50:火炉燃焼空間、100:火炉、105:主アフタエアポートの開口部を有する水管壁パネル、106:水管壁パネル、106a、106b:水管壁パネルの辺、106c:水管壁パネルの接合面、107:火炉水管壁パネル、107a、107b:火炉水管壁パネル107の繋ぎ目、108:火炉側壁、109:火炉前壁、110:火炉後壁、111:ホッパ、112:火炉天井、113:ノーズ、116:バーナ用ウインドウボックス、117:主アフタエアポート用ウインドウボックス、118:副アフタエアポート用ウインドウボックス。
Claims (10)
- ボイラの火炉内燃焼空間を区画する火炉壁面に、微粉炭と空気を空気不足の状態で燃焼させるバーナと、前記バーナの下流側に位置する前記火炉壁面に設置されて前記バーナで燃焼した燃焼ガスを完全燃焼させるアフタエアポートとを備え、前記アフタエアポートは、空気供給量の多い主アフタエアポートと、前記主アフタエアポートの下流側に位置して該主アフタエアポートより空気供給量の少ない副アフタエアポートとに分けて配置された微粉炭焚きボイラにおいて、火炉内燃焼空間に面した前記火炉壁面は、水管を配置した複数の火炉水管壁パネルを配列して構成し、前記副アフタエアポートの開口部と水管とを備えた水管壁パネルは、前記火炉水管壁パネルの一部を構成するように配設し、更に前記水管壁パネルは、その一辺が、前記火炉水管壁パネルを相互に接合する該火炉水管壁パネルの繋ぎ目と一致させて配置して該火炉水管壁パネルに接合することを特徴とする微粉炭焚きボイラ。
- 請求項1に記載の微粉炭焚きボイラにおいて、副アフタエアポートの開口部と水管を備えた前記水管壁パネルは、前記開口部を含めて分割した分割パネルで構成されており、この水管壁パネルの分割パネルは該分割パネルの接合面が前記火炉水管壁パネルを相互に接合する該火炉水管壁パネルの繋ぎ目と一致させて配置して該火炉水管壁パネルに接合することを特徴とする微粉炭焚きボイラ。
- 請求項2に記載の微粉炭焚きボイラにおいて、副アフタエアポートの開口部と水管を備えた前記水管壁パネルの前記分割面は水管の配列方向に沿って分割されていることを特徴とする微粉炭焚きボイラ。
- 請求項1又は2項に記載の微粉炭焚きボイラにおいて、副アフタエアポートの開口部と水管を備えた前記水管壁パネルは、前記副アフタエアポートが隣接して設置された前記主アフタエアポートの間に位置するように前記火炉水管壁パネルに配設されていることを特徴とする微粉炭焚きボイラ。
- 請求項1に記載の微粉炭焚きボイラにおいて、副アフタエアポートの開口部と水管を備えた前記水管壁パネルは、前記開口部の中心から前記火炉水管壁パネルの繋ぎ目に至るまでの最短長さをX、前記水管壁パネルの水管の配列方向と交差する辺の長さをX'とすると、副アフタエアポートを設置するための開口部の位置が、X=0、またはX≧X'/2の範囲に配置されることを特徴とする微粉炭焚きボイラ。
- 請求項1に記載の微粉炭焚きボイラにおいて、副アフタエアポートの開口部と水管を備えた前記水管壁パネルは、前記開口部の中心から水管の配列方向と交差する火炉水管壁パネルの繋ぎ目に至るまでの最短長さをY、前記水管壁パネルの水管の配列方向に沿った辺の長さをY'とすると、副アフタエアポートを設置するための開口部の位置が、Y=0、またはY≧Y'/2の範囲に配置されることを特徴とする微粉炭焚きボイラ。
- 請求項5に記載の微粉炭焚きボイラにおいて、前記最短長さXは前記開口部の中心から水管の配列方向に沿った火炉水管壁パネルの繋ぎ目に至るまでの最短長さであり、前記辺の長さX'は前記水管壁パネルの水管の配列方向に略直交する辺の長さであることを特徴とする微粉炭焚きボイラ。
- 請求項6に記載の微粉炭焚きボイラにおいて、前記最短長さYは前記開口部の中心から水管の配列方向に略直交する火炉水管壁パネルの繋ぎ目に至るまでの最短長さであり、前記辺の長さY'は前記水管壁パネルの水管の配列方向に沿った辺の長さであることを特徴とする微粉炭焚きボイラ。
- ボイラの火炉内燃焼空間を区画する火炉壁面に、微粉炭と空気を空気不足の状態で燃焼させるバーナと、前記バーナの下流側に位置する前記火炉壁面に設置されて前記バーナで燃焼した燃焼ガスを完全燃焼させるアフタエアポートとを備え、前記アフタエアポートは、空気供給量の多い主アフタエアポートと、前記主アフタエアポートの下流側に位置して該主アフタエアポートより空気供給量の少ない副アフタエアポートとに分けて配置された微粉炭焚きボイラにおいて、火炉内燃焼空間に面した前記火炉壁面は水管を配置した複数の火炉水管壁パネルを配列して構成し、前記副アフタエアポートの開口部と水管とを備えた水管壁パネルは、前記火炉水管壁パネルの一部を構成するように配設し、前記水管壁パネルは、該水管壁パネルの全ての辺が前記火炉水管壁パネルを相互に接合する該火炉水管壁パネルの継ぎ目から離間するように配置して該火炉水管壁パネルと接合することを特徴とする微粉炭焚きボイラ。
- 請求項1又は請求項9に記載の微粉炭焚きボイラにおいて、前記火炉壁面に設置された主アフタエアポート及び副アフタエアポートに空気を供給するために前記火炉壁面の裏面側に設けられたウインドウボックスは、主アフタエアポートと副アフタエアポートとが共用する共通のウインドウボックスであることを特徴とする微粉炭焚きボイラ。
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JP2009236388A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Hitachi Zosen Corp | 二次燃焼室における二次空気の吹き込み方法 |
CN102777881A (zh) * | 2012-07-05 | 2012-11-14 | 哈尔滨锅炉厂有限责任公司 | 超临界锅炉八角切圆直流燃烧器喷口管屏装置及设置方法 |
-
2006
- 2006-02-20 JP JP2006042346A patent/JP2007218557A/ja active Pending
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CN102777881B (zh) * | 2012-07-05 | 2016-02-10 | 哈尔滨锅炉厂有限责任公司 | 超临界锅炉八角切圆直流燃烧器喷口管屏装置及设置方法 |
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