JP2006132811A - 燃料燃焼用空気ポート、その製造方法及びボイラ - Google Patents

燃料燃焼用空気ポート、その製造方法及びボイラ Download PDF

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Abstract

【課題】空気の混合状態を変化させることで未燃分を低減するとともに、空気ポートのクリン力の付着を低減し、空気ポートの温度上昇を低減する。
【解決手段】ボイラは、バーナ101と空気ポート100を備える。空気ポート100は、炉内23にバーナ101により形成される理論空気比以下の不完全燃焼領域に燃焼不足分の空気を供給する2段燃焼方式の空気ポートである。空気ポート100は、空気流の軸方向の速度成分と中心に向かう速度成分とを含む燃焼用空気を噴き出すノズル機構と、その速度成分の比を変える機構と、を備える。ノズル機構は、空気ポートの軸方向に直進する1次空気を噴き出す1次ノズル1と、旋回流を伴う2次空気を噴き出す2次ノズル2と、1次ノズルの外側から縮流の空気を3次空気として噴き出す3次ノズル3よりなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料燃焼用空気ポート、その製造方法及びボイラに関する。
ボイラなどの燃焼炉では、窒素酸化物(NOx)の濃度低減、未燃分の低減などが求められており、こうした要求に応えるために、二段燃焼法が適用されている。
二段燃焼法は、燃焼炉内にバーナにより理論空気比(理論燃料空気量)以下の不完全燃焼領域(可燃ガスの多い領域)を形成し、バーナの下流側に設けた空気ポート(アフタエアポート)により、前記不完全燃焼領域の可燃ガスに燃焼不足分の空気を供給する燃焼方式である。この燃焼方式は、酸素過多による高温燃焼領域を抑制して低NOx化が図り得る。理論空気比とは、バーナ空気量と完全燃焼に必要な理論燃焼空気量との比が1対1であることを意味する。
二段燃焼においては、未燃分の低減を図るために、バーナにより形成する不完全燃焼領域の可燃ガスと空気ポートから供給される空気との混合促進を図ることが望まれている。
この改善策として、特許文献1においては、空気ポートにバッフル付きのガイドスリーブを設置して、空気の噴出方向として、空気ポートの中心に平行な流れ(一次空気)と、その周りに末広がりに広がる流れ(二次空気)を形成する。この方式は、噴流全体を広げることにより、燃焼炉内の燃焼ガスと空気の混合促進を図る。
特許文献2では、空気ポートから噴出される空気流を縮流とすることで燃焼装置の内部まで噴流を貫通させる方法が提案されている。同時にこの方法では、クリンカを生じさせない構造となっている。
これらの例では、空気ポートから噴出される空気流の方向性は、固定されている。
特開2001一355832号公報(特許請求の範囲、図2) 持開平10一122546号公報(特許請求の範囲、図1)
2段燃焼法における燃焼炉内に形成される不完全燃焼領域と、アフタエアポートとして使用される空気ポートとの位置関係は、燃焼炉の形態に応じて様々である。したがって、不完全燃焼領域の位置に対応して空気ポートの空気噴出方向が任意に調整できることが望まれる。
本発明は、上記要求に応えて、2段燃焼法の不完全燃焼領域の位置に応じてアフタエアポートから噴出される空気の方向性や態様を変えることにより、不完全燃焼領域と空気との混合効率を高める装置を提供する。
また、空気ポートのクリンカ付着の低減、空気ポートの温度上昇を低減し得る装置も提案する。
本発明の基本構成は、炉内にバーナにより形成される理論空気比以下の不完全燃焼領域に、燃焼不足分の空気を供給する空気ポートにおいて、空気流の軸方向の速度成分と中心に向かう速度成分とを含む燃焼用空気を噴き出すノズル機構と、前記速度成分の比を変える機構と、を備えたことを特徴とする。
例えば、空気ノズル機構は、空気ポートの軸方向に直進する1次空気を噴き出す1次ノズルと、空気ポートの軸方向に旋回流を伴って進む2次空気を噴き出す2次ノズルと、前記1次ノズルの外側から中心に向けた空気を3次空気として噴き出す3次ノズルとを有する。また、前記速度成分の比を変える機構は、前記1次空気、2次空気、3次空気の流量比を変える機構により構成される。
本発明における空気ポートは、空気だけではなく、排ガスや水を混合した空気を供給する空気ポートも適用対象になる。
本発明の空気ポートは、二段燃焼方式のアフタエアポートに適し、未燃分を低減するのに優れている。特に、炉内の不完全燃焼領域(可燃ガスの多く集まっている場所)に位置に応じた空気流を伴なう燃焼促進用の空気をアフタエアポートより噴出することにより、燃焼空間の状態によらず未燃分の低減を効率良く図ることができる。
以下、図面を用いて、本発明の空気ポートおよびその使用方法について説明する。
まず、本発明の空気ポートを用いる2段燃焼方式のボイラについて図1を用いて説明する。
図1はボイラの全体構造を示す。
ボイラの火炉113には、炉壁の下部に複数のバーナ101が対向配置され、バーナ設置箇所の上方に複数の空気ポート100が対向配置される。バーナ101は、理論空気比以下(例えば0.8)の混合気を炉内の火炎領域に噴射し、炉内に不完全燃焼領域を形成する。空気ポート100は、不完全燃焼領域の可燃ガスに燃焼不足分の空気を供給し、燃焼促進を図る。
バーナ101に供給される燃料は、石炭、油、ガスなどである。燃焼用の全空気量は、空気供給系により管理され、その空気量は、バーナ101と空気ポート100に分配される。具体的には、ブロア114から供給された空気は、空気供給ライン108を経由して、空気ポート側の空気供給ライン112とバーナ側の空気供給ライン111とに分岐し、空気ポート100のウインドボックス103及びバーナ101のウインドボックス104に導かれる。流量配分は、空気ポート側のダンパ110及びバーナ側のダンパ109により調整される。ブロワ114の出力は、全空気流量が排ガスの酸素濃度を指定した値となるように制御される。
バーナ101には、空気供給ライン111から理論空気比以下の空気が供給され、且つ、燃料供給ライン107から燃料が供給される。燃料として、石炭を供給する場合には、石炭を気流搬送するとよい。バーナ101から炉内(燃焼空間)23に噴出する混合気は、完全燃焼に必要な空気量よりも少ないために、不完全燃焼し、この時にNOxを還元することができる。不完全燃焼するので、バーナの下流に可燃ガスの流れ200が形成される。
空気供給ライン112を経て、空気ポート100側のウインドボックス103に入った空気は、後述する空気ポート100の1次ノズル、2次ノズル、3次ノズルに分配されて炉内23の可燃ガスの流れ(不完全燃焼領域)200に供給される。この空気は、可燃ガスの流れ200と混合して、完全燃焼し、燃焼ガス106となり出口に流れる。
105は、ボイラの壁面に配置されるボイラ水管である。
次に上記ボイラに適用される本発明の空気ポートの態様を以下の実施例により説明する。
(実施例1)
図2は、本発明による空気ポートの実施例1を示した断面図(図4のA−A´断面図)、図3はその一部省略斜視図、図4は炉内から空気ポートを見た図を示す。図5は、空気ポート出口の流速を示す図である。図6,7,8は炉内23内の空気の流動状態と不完全燃焼領域(すなわち可燃ガスの多い場所)との関係を示す模式図である。
空気ポート100は、ウインドボックス103内に配置される。空気ポートの空気ノズル機構は、1次ノズル1と、1次ノズルの外周に沿った旋回流の空気を2次空気として噴き出す2次ノズル2と、1次ノズル1の外側から空気ポートの中心線に向けた流れの空気を3次空気として噴き出す3次ノズル3とを有する。
1次ノズル1、2次ノズル2、3次ノズル3は、同軸のノズル構造であり、中心部に1次ノズル、その外側に2次ノズル、さらに外側に3次ノズルが位置する。
1次ノズル1は、ストレートな管状をなし、前端に空気噴き出し口1Aを有し、後端に空気取り入れ口1Bを有する。1次ダンパ5は、空気取り入れ口1Bの開口面積を調整することで1次空気流量を調整する。1次ノズル1は、空気ポートの中心線に平行な直進流の空気を1次空気として噴き出す。空気取り入れ口1Bの開口面積は、1次ダンパ5を1次ノズル1の外周上でスライドさせることにより変えられる。
2次ノズル2は、その後端側に環状の空気取り入れ口2Bを有し、2次ノズル内周と1次ノズル外周との間に断面が環状の2空気通路2´が形成される。空気取り入れ口2Bから流入する2次空気10は、2次空気レジスタ(偏向板)7により旋回力が与えられ、1次ノズル1の外周に沿った旋回流を伴って2次ノズル出口(前端)2Aから噴き出す。2次ノズル2の空気取り入れ口2Bの開口面積は、環状の2次ダンパ6を軸方向にスライドさせることにより変えることができ、それによって2次空気流量が調整される。2次空気レジスタ7は、支軸7Aを介してその偏向角を変えることができるように2次空気取り入れ口2Bに取付られ、2次空気取り入れ口2Bの円周方向に複数配置される。2次空気レジスタ7の偏向角を変えることによって、2次空気に付与される旋回力を変えることができる。
3次ノズル3は、円錐形の前壁301とこの前壁に対向配置される円錐形の後壁302とを有し、この前壁と後壁との間に3次ノズルの円錐形の空気流路3´が形成される。3次ノズル3の空気取り入れ口3Bは、環状をなし、その開口面積は、環状の3次ダンパ8を空気ポートの軸方向にスライドさせることにより変えることができ、それによって3次空気流量が調整される。前壁301と後壁302は、空気取り入れ口3Bに配置した複数の連結板4を介して接合される。3次ノズル3の出口3Aは、2次ノズル2の先端に接続され、3次空気11と2次空気10は、矢印12に示すように合流して炉内に流入(噴き出す)ようにしてある。
ここで、2次空気10は、空気ポートの中心線に平行で、さらに、2次空気レジスタ7により旋回力を与えられる。一方、3次ノズル3は、空気ポートの中心方向に傾きを持って向いている(内向き)ために、3次空気11が空気ポートの中心線方向に集中する縮流を形成するのに好適な構造である。2次空気10と3次空気11の流量を変化させることで、2次空気と3次空気の合流後の方向を調整することができる。
たとえば、3次空気11の流量を0とすれば、2次空気10と3次空気11の合流後の空気12の内向きの速度成分(空気流の中心に向かう速度成分)は0となる。また。2次空気10の流量を0とすれば、空気12は、3次空気が占めることで内向きの速度成分が増して3次ノズルの方向(斜め内向き)に噴出する。空気12の噴出方向の調整により、炉内に偏在する空気不足の未燃ガス領域と空気とが好適に混合して未燃分を低減できる。さらに、2次空気の旋回の強さによっても、混合状態を調整可能である。
空気ポートの1次、2次、3次の空気流量比を調整するために、1次ダンバ5、2次ダンパ6、3次ダンバ8が使用される。
図5に本実施例の空気ポートの出口における空気の流速分布を示す。
図5(1)は、空気ポートから噴射する空気流12の軸方向の流速(速度成分)である。同図(2)は、同じく空気流12の中心に向かう流速(速度成分)であり、ここでは、中心方向流速と称している。同図(3)は、同じく空気流12の旋回方向の流速(速度成分)であり、旋回流速と称している。図5(1)〜(3)の縦軸にそれぞれの流速を示し、横軸に空気ポート中心から外径に向かう距離を示している。横軸には、1次ノズル径と2次ノズル径の位置を示している。
図5(1)〜(3)において、実線Aは1次空気と2次空気を使用し、3次空気を使わない場合である。また、2次空気レジスタの旋回も弱く設定している。この場合には、空気流12は、全体として直進成分(軸方向流速)が強く、また、直進成分の空気流は空気ポート12の中心からその外径方向にほぼ均一に分布している。
このような空気は、図6に示すように空気ポートから直進して炉内(燃焼空間)23の中央に到達する。したがって、図6に示すように、炉内23の中心で、対向する空気ポートの間に可燃ガスの流れ(不完全燃焼領域)34が多く存在する場合に、その領域に空気ポート12からの空気を効率良く供給できる。
図5(1)〜(3)において、破線Bは3次空気を使用せず、1次空気流量を低くし、2次空気流量を増加した場合である。また、2次空気レジスタ7による空気旋回力を強く設定しているので、空気流12の直進成分が弱く旋回力(旋回流速)が強い。旋回流速は図5(3)に示すように、2次ノズル出口径付近に集中する。また、この場合には、図5(1)に示すように、軸方向流速のうち流れの速い領域が1次ノズル出口と2次ノズル出口間に集中する。このような場合は、図7に示すように噴流の広がりが大きい流れを形成する。この場合、図7に示すように、炉内23の中央付近で、かつ対向する空気ポート100を結ぶ中心から左右に外れた位置に可燃ガスの多い場所(不完全燃焼領域)34に空気を効率良く供給できる。
図5(1)〜(3)において、太線Cは、1、2次空気流量を低下させ、3次空気流量を増加させた場合である。旋回速度がない代わりに、中心方向流速(内向き速度成分)が高くなっている。このために空気ポート100の下流に、その周辺からガスを巻き込むことができる。このような場合は、図8に示すように隣り合う空気ポート100の間で、壁に近い場所に不完全燃焼領域34があるときに、その領域34の可燃ガスを空気ポートからの空気流に巻き込むことができる。それによって、可燃ガスと空気の混合を促進させる。3次空気11は、可燃ガスを巻き込むのに適した内向き角度で噴出する必要がある。そのような内向きの角度は、おおよそ20°から45°の範囲に設定すると良い。角度が小さすぎると、ガスの巻き込みが小さくなり効果がない。角度が大きすぎると乱れが大きくなり、合流後の2次空気と3次空気の流れ12を安定的に形成できない。
可燃ガスの多い場所は、石炭の燃料比、粒径、バーナの空気比、バーナの型式、火炉形状により異なる。また、火炉内でも中心、外側で異なる。図5(1)〜(3)のA,B,Cのように、空気の流れ方向(速度成分)の比を変化できると可燃ガスの多い場所が変化しても、常に末燃分の低い状態に保つことができる。
1次、2次、3次空気の流量比を変化させると、空気ポート内に局所的に空気が流れない場所が形成される場合がある。このような場所は、燃焼空間からの輻射伝熱により温度が上昇することが考えられる。このため、このような場所の空気ポートの部材を高温に耐えられるものにすると良い。たとえば、1次、2次空気が少ない場合には、1次ノズル1の先端の温度が高くなる。そこで、ここに高温に耐える材料を使用する。また、1次ノズル1が燃焼空間23に近いと、火炎を見る視野角が広くなり輻射強度が強くなるので、1次ノズルの先端の長さを他のノズルよりも短くすると良い。
石炭、重油などのように燃料中に灰を含むものがある。この場合、3次空気流量を増加し、空気流12を中心方向に集中する、いわゆる縮流にすると、高温の燃焼ガス中で溶融した灰が空気ポート出口の水管14付近に付着することがある。灰の付着が成長してクリンカを形成すると、空気流動を妨げたり、クリンカ落下による水管の損傷を生じたりする可能性がある。このような場合は、クリンカが小さいうちに3次空気の流量を低減し、2次空気の流量を増加してクリンカの温度を低下させることで、熱応力を発生させ、剥離することが良い。クリンカが成長しているかをセンサーで調べて、成長していれば自動的に2次空気の流量を増加するようにすると運用しやすい。このようなセンサーとしては、クリンカの成長に伴い視野が限定されるのを検知する光センサーを使用することが考えられる。
なお、従来の空気ポートは、1次ノズル1、2次ノズル2だけから構成されているものが多く、また、1次ノズル1、2次ノズル2の流量比が固定されている。
このような既存の空気ポート製品を、本発明の空気ポートへ改造する方法は簡単である。そのような改造を伴った空気ポートの製造方法の例を3つ列挙する。
(1)2次ノズル2の先端部分を切り取る。次に、あらかじめ作成しておいた3次ノズル3の出口側に2次ノズルに溶接する。
(2)既存製品の2次ノズルを取り除く。本発明に使用する2次ノズルと3次ノズルが一体となった部品を、上記2次ノズルを取り除いた既存の1次ノズルに溶接する。
(3)既存製品の空気ポートのノズルをすべて取り除き、新しい1,2,3次ノズルを溶接して、ウインドボックスの壁面に溶接する。
(実施例2)
図9及び図10は、本発明による空気ポート100の実施例2を示した断面図である。
実施例1と異なる点は、1次ノズル1の外周と2次ノズル2の内周の間に、外部からのハンドル21の操作により軸方向に移動可能な可動スリーブ15を設けたことである。また、可動スリーブ15と一体に移動可能になるように可動スリーブ16を設ける。すなわち、可動スリーブは、2重構造になっている。
可動スリーブ15、16は、連結部材18を介して互いに連結され、ガイドローラ17を介して軸方向に移動可能である。可動スリーブ15は、2次ノズル2の内周に案内されて軸方向に移動可能であり、一方、可動スリーブ16は、1次ノズル1の外周に案内されて移動可能である。
可動スリーブ15は、2次ノズル2の壁面の一部となり、可動スリーブ16は、1次ノズル1の壁面の一部となるので、ノズルの長さを調整する機能を有し、ノズル調整部材と称することもある。ガイドローラ17は、可動スリーブ(可動ノズル)15,16或いは1次ノズル1、2次ノズル2のいずれかに設けられ、可動スリーブの移動をスムーズにする。
例えば、3次ダンパ8により3次空気11の流量を多くする場合には、可動ノズル15を図9に示す位置(3次ノズル3の出口面積を増大する位置)に移動させる。
3次ダンパ8を絞り3次空気11の流量を小さくし、一方、2次ダンパ6により2次空気取り入れ口2Bを大きくし、2次空気10を増加し、2次レジスタ7の旋回強度を強くすると、3次ノズル3のダクトに空気が入っていく可能性がある。また、旋回流を安定的に維持できない可能性がある。そのような不具合をなくすために、本実施例では、図10に示すように、可動ノズル15を、炉内側に移動させることにより、3次ノズル出口3Aを可動ノズル15で塞ぐようにした。ここで、3次空気流量が零の場合には、3次ノズル出口3Aを完全に塞ぎ、3次空気流量が少量である場合には、3次ノズル出口3Aの大部分を塞ぎ、出口3Aが幾分開口する状態を保つ。
また、図9に示す状態、すなわち、3次空気量が多く、1,2次空気の流量が少ない場合には、1次ノズル1の先端の温度が高くなる可能性がある。そのため、実施例1に比べて、1次ノズルが短くなっている。ところで、3次空気11を流さない場合に、1次ノズル1が短いと、何らの配慮がないと、空気ポート内で1次,2次空気が混合する可能性がある。しかしながら、本実施例では、このような場合に、可動スリーブ(ノズル調整部材)16が図8に示すように空気ポート12の出口部近くまで移動するので、これが1次ノズルの延長壁面として機能し、空気ポート内での1次,2次空気の混合を防止することができる。
ノズル調整部材15,16を、ウインドボックス外壁13の外側から移動操作するために、操作ハンドル21は、ロッド20を介してノズル調整部材の一方と連結されている。ノズル調整部材15と16は、必要に応じていずれか一つだけを採用してもよい。
可動スリーブ(可動ノズル)は燃焼空間の近くまで移動するので温度が高くなりやすい。このため、可動変形や焼損の可能性がある。このような場合に、簡単に可動スリーブ15、16を交換できるように、取り出し口27を設置しておき、可動ノズルを引き抜けるようにしておくと良い。取り出し口27は、2次ノズル2の後壁202に設けられ、可動ノズルの交換を除いて、盲板27Aによりふさがれている。交換の場合には、1次ダンパ5が邪魔になる場合には、ダンパ5を取り外せるようにしておけばよい。
図11は、図9のX方向から2次ノズル2の後壁202と盲板27を見た図である。同図に示すように、盲板27Aは、環状のものを、周方向に複数(例えば4分割)に分割してなる。本例では、盲板27Aの各分割要素の周方向両端203を板面から垂直に起こして、この端部203を隣合う分割要素の端部203と合わせてねじ204を締め付けることで、各分割要素を結合している。
図12は、盲板27Aの別の態様を示すものである。本例も盲板27を複数に分割している。これらの分割要素は204を介して直接、2次ノズル2の後壁202に取り付けられている。
(実施例3)
図13は、本発明による空気ポートの実施例3を示した断面図である。
本例も可動スリーブ(可動ノズル:ノズル調整部材)15、16を設けているが、実施例2とは、次の点で異なる。本例では、3次ノズル3を構成する円錐形の前壁301、302のうち、後壁302が軸方向にスライド可能である。この後壁302のスライドにより3次ノズルの出口3Aの開口面積を変えられるようにした。本例では、後壁302は、2次ノズル2の可動スリーブ15と一体に結合され、可動スリーブ15の移動操作により後壁302も同時に移動するようになっている。前壁301は、ウインドボックス13内に固定支持されている。
本実施例においても、3次空気11の流量を少なく(流量零を含む)、2次空気流量を増大させる場合には、可動スリーブ15を炉内23寄りに移動させる。このスリーブ移動により、後壁302が3次ノズルの出口3Aを狭めるように移動する。そのため、2次空気(旋回空気)が3次ノズル3側に流れ込むのを防止することができる。このようにすると、3次ノズルのダクト3´の乱れを生じさせるものがないので圧力損失を低減できる。また、3次空気11が常に壁面に沿って流れるので、全体的に熱伝達を促進することができる。
可動スリーブ15と3次ノズルの後壁302は、放射状に配置した伝熱板26を介して接続される。2次もしくは3次空気のどちらかが流れていれば、可動スリーブ15と3次ノズルの後壁302は冷却される。また、可動スリーブ(2次ノズル要素)15と可動スリーブ(1次ノズル要素)16同士を連結する部材18を多数用いることで、可動スリーブ同士の伝熱を向上させ、可動スリーブ16の温度も低減することができる。
(実施例4)
図14は、本発明による空気ポートの実施例4を示した断面図である。
本実施例では、実施例1に加えて、3次ノズルの空気取り入れ口3Bに3次空気に旋回力を与えるための空気レジスタ22を設置している。空気レジスタ22の構造は、既述した2次空気レジスタ7と同様であり、その偏向角を変えることができるように支軸22Bを介して支持され、空気取り入れ口3Bの円周方向に複数配設されている。
3次空気11を、旋回力を伴う縮流とすることで、空気ポート付近の可燃性のガス34を巻き込むと同時に、旋回力で噴流を拡大し、炉内23の中央付近で空気ポートの間にある可燃性ガス34に空気ポートから噴出する空気12を供給可能である。この状態を図15に示す。
空気ポート100の出口部110には、空気ポートの軸線と平行な直管部110を形成している。この直管部110は、空気ポート出口の水管14接続部付近の空気の流れを整流する機能を有する。3次ノズル外壁301と水管14の接続部が急な角度になると、接続部で応力が大きくなるかもしくは、流れが急激に剥離して乱れを発生させて良くない場合がある。このような場合に、本形状とすることで、上記問題を回避することができる。
また、本実施例では、3次ノズルの前壁301と後壁302の傾き角(テーパー角)の角度を変えて、3次空気取り入れ口3Bに近い場所の断面積を大きくしている。このようにすることで、3次空気取り入れ口3Bの圧力損失を低減でき、縮流効果を向上できる。
(実施例5)
図16は、本発明による空気ポートの実施例5を示した断面図である。
この実施例では、既述した実施例同様に、1次空気、2次空気、3次空気の流量比を変える機構に加えて、1次ノズル1を冷却するための構造を追加している。
1次ノズル(1次ダクト)1の出口側に近い外周と2次ノズル(2次ダクト)2の出口側に近い内周とが複数の放射状配置の伝熱板32で連結され、この伝熱板32を介して1次ノズルの熱を2次ノズルへ伝える。また、伝熱板26で2次ノズル2の熱を3次ノズル内壁3の内壁301に伝える。
このような構成によれば、1次、2次、3次空気のいずれかが流れていれば、すべてのノズルを冷却できる。
さらに、本実施例では、1次空気の流量が少なくても、1次ノズル1を冷却可能にするために、1次ノズルのダクトの一部に、1次冷却ノズル36を設置している。たとえば、1次冷却ノズル36は、その冷却用空気の取り入れ口36Aが1次空気取り入れ口1Bに隣接して設けられ、1次ノズル1のダクト内壁に沿って冷却空気が流れるダクトを有する。1次ダンパ24を絞ることで1次空気流量を低下させると、1次冷却ノズルにしか空気が流れなくなる。1次ノズル1の近傍に、少量の空気を高速で噴出すことで1次ノズルの冷却効果を向上させている。
(実施例6)
図17、18は、本発明による空気ポートの実施例6を示した断面図である。
この実施例では、2次ノズル2のダクトを、3次ノズル3を有する側のダクト230と空気取り入れ口2Bを有する側のダクト231に分割し、そのうち前者のダクト230を後者のダクト231に周方向に回転可能に嵌合している。
ダクト230の外周には、2次ノズル回転機構の要素となるギア28が設けられ、このギア28が動力伝達ギア29とかみ合っている。ウインドボックス外壁13に設けた回転ハンドル31を操作すると、動力伝達要素であるユニバーサルジョイント30および動力伝達ギア29、ギア28を介してダクト230が軸廻りに回転する。ダクト230は、その先端一部230´に左右対称の切り欠き230A,230Bが設けられ(図18参照)、この切り欠き以外の壁面によって、3次ノズル3の出口3Aを部分的に塞ぐ構造になっている。3次空気11は、この切り欠き230A,230Bを介して噴出する。したがって、2次ノズルのダクト230を回転することで3次ノズル3の3次空気噴出位置を変えることができる。本実施例では、ダクト230と3次ノズルの後壁302とが溶接などで一体に結合され、後壁302がダクト230と一緒に回転するようにしてある。
本実施例によれば、3次ノズルのダクト320を図18に位置にセットすることで、3次ノズル3の左右だけ縮流にすることが可能になり、左右の可燃ガスのみを巻き込むようにできる。この場合、3次ノズルの上下から可燃ガスを吸い込まないので、吸い込みのエネルギーを節約できる。また、上下だけから吸い込みたい場合は、ダクト320を図18の位置から90度回転すればよい。
(実施例7)
図19、本発明による空気ポートの実施例7を示した断面図、図20はそれを炉内方向から見た図である。
この実施例では、3次ノズル3の設置位置を完全に2次ノズル2の外側にした点が他の実施例と異なる。3次ノズル出口3Aと2次ノズル出口2Aとは共に炉内23に臨んでいる。すなわち、今まで述べた実施例では、3次ノズル出口3Aから噴出する3次空気11は、2次ノズル出口2Aから噴出する空気10と空気ポート100内で合流していたが、本実施例では、3次空気11と2次空気10は炉内12で合流する構造になっている。
このような構造でも、今までの実施例と同様の効果を得ることができる。また.この方法であると2次空気の旋回を強くしても3次ノズルに入り込む可能性が小さい。
しかし、3次ノズル内壁が燃焼空間から見えることになり、ここの温度が輻射熱により上昇することが考えられる。このため3次空気の流量を常に3次ノズルの温度上昇抑制に必要なだけ確保して流す必要がある。もしくは2次ノズルと3次ノズル間に伝熱板26を設置して2次空気を流すようにすれば、3次ノズル内壁の温度を下げることが可能である。
(実施例8)
図21は、本発明による空気ポートの実施例8を示す図で、空気ポート出口側からみた正面図である。断面図は、図19同様になる。実施例6と異なる点は、3次ノズル3を円錐形状とせず、2次ノズル2の上下に配置した点である。すなわち、3次ノズル3は、セパレートタイプの2個ノズルよりなる。この実施例では、3次空気を2次空気の上下2箇所から噴出して、炉内で2次空気と3次空気が合流する。このような構造でも、直進流と縮流を調整可能である。
(実施例9)
図22は、本発明による空気ポートの実施例9を示す断面図である。この実施例では、実施例1の構造に加えて、1次ノズル1内に1次空気遮断板37を設置している。また、これは、ハンドル21によりロッド210を介して1次ノズル内を軸方向に移動可能となっている。
1次空気遮蔽板37をウインドボックス外壁13に接するまで後退させると、空気ポート100は、実施例1とほほ同様の構造となる。
1次空気遮蔽板37を1次ノズル1の出口1Aまで移動させると、少量の1次空気を、1次空気遮蔽板37と1次空気ノズル内壁との間から噴出でき、1次ノズルを冷却できる。1次空気遮蔽板37の温度は、函射により高くなる可能性がある。そこで、耐火煉瓦やセラミックスなどの高温に耐えられる材料を使用すると良い。また、図22にも示すように、遮蔽板37に1次空気の流れる穴37Aを設けると、遮蔽板37を冷却することができる。さらに、この板37は、2,3次空気や炉内23からの燃焼ガスが1次空気内に入り込まない役割も果たすことができる。
(実施例10)
図23は、本発明による空気ポートの実施例10を示す断面図である。
今まで述べてきた実施例との相違点は、この実施例では、1次ノズルがない。2次ノズル2が実施例1の1次ノズルと2次ノズルを合わせたノズルとして機能する。レジスタ7は必須ではないが、旋回により燃焼空間の流動状態を、好適にするために使用できる。この例では、図1の1次ノズルがない場合を示したが、図15の空気ポートにおいて、1次ノズルを省略した場合にも、同様の構造にすることができる。
(実施例11)
図24は、本発明による空気ポートの実施例11を示した断面図である。
この実施例では、今までに述べてきた実施例のような1次ノズルがなく、2次ノズル2と3次ノズル3よりなる。厳密にいえば、第1のノズル2、第2のノズル3とよりなり、第1のノズル2の空気が旋回流となってノズル軸方向に噴出し、第2のノズル3が縮流となって第1のノズル2の旋回流と合流する。ここでは、他の実施例同様に、ノズル2については、2次ノズルと称し、ノズル3については3次ノズルと称する。2次ノズル2の中に紡錘形の物体38が入っており、ノズル2の軸方向(前後)に移動できるようになっている。2次ノズル2は、通路断面積が出口2Aに向かうにつれて徐々に狭まる先細り形状になっている。したがって、紡錘形の物体38を炉内(燃焼空間)23の方に移動(前進)すると、流路面積が狭くなり、2次空気が流れなくなる。紡錘形の物体(紡錘体)38を反対方向に移動(後退)すると、流路面積が広くなり、2次空気が流れやすくなる。このように、紡錘形の物体38は流量を調整する機能があるので、2次ダンパ6はなくても同様の効果を得ることができる。また、紡錘形の物体は温度が上昇する可能性があるので.高温に耐える材料にすることが望ましい。
本発明の適用対象となる2段燃焼方式のボイラの全体構造を示す図。 本発明による空気ポートの実施例1を示した断面図(図4のA−A断面図)。 上記空気ポートの一部省略斜視図。 炉内から空気ポートを見た図。 上記空気ポートの出口の流速分布を示す図。 炉内の空気の流動状態と不完全燃焼領域との関係を示す模式図。 炉内の空気の流動状態と不完全燃焼領域との関係を示す模式図。 炉内の空気の流動状態と不完全燃焼領域との関係を示す模式図。 本発明の実施例2を示す断面図。 実施例2の図9とは動作を変えた状態を示す断面図。 図9のX方向から2次ノズルの後壁と盲板を見た図。 前記盲板の別の態様を示す図。 本発明による空気ポートの実施例3を示した断面図。 本発明による空気ポートの実施例4を示した断面図。 実施例4における空気ポートからの空気噴出と炉内の不完全燃焼領域との関係を示す図。 本発明による空気ポートの実施例5を示した断面図。 本発明による空気ポートの実施例6を示した断面図。 図17のA−A´断面図。 本発明による空気ポートの実施例7を示した断面図。 図19の空気ポートを炉内方向から見た図。 本発明による空気ポートの実施例8を示した断面図。 本発明による空気ポートの実施例9を示した断面図。 本発明による空気ポートの実施例10を示した断面図。 本発明による空気ポートの実施例11を示した断面図。
符号の説明
1…1次ノズル2、2…2次ノズル、3…3次ノズル、5,6,8…空気流の速度成分比可変機構(1次ダンパ、2次ダンパ、3次ダンパ)、7…2次空気レジスタ、9…1次空気の流れ、10…2次空気の流れ、11…3次空気の流れ、12…合流後の2次空気の流れ、15,16…可動スリーブ(ノズル調整部材)、23…炉内、34…不完全燃焼領域(可燃ガスの多い場所)、35…ガス巻き込みの流れ、36…1次冷却ノズル、37…1次空気遮断板、38…紡錘形の物体。

Claims (18)

  1. 炉内にバーナにより形成される理論空気比以下の不完全燃焼領域に、燃焼不足分の空気を供給する空気ポートにおいて、
    空気流の軸方向の速度成分と中心に向かう速度成分とを含む燃焼用空気を噴き出すノズル機構と、前記速度成分の比を変える機構と、を備えたことを特徴とする燃焼用空気ポート。
  2. 二段燃焼方式の燃焼炉に用いる空気ポートにおいて、
    空気流の軸方向の速度成分と中心に向かう速度成分とを含む燃焼用空気を噴き出すノズル機構と、前記速度成分の比を変える機構と、を備えたことを特徴とする燃焼用空気ポート。
  3. 二段燃焼方式の燃焼炉に用いる空気ポートにおいて、
    空気ポートの軸方向に空気を噴出する第1のノズルと、前記第1のノズルの外側から中心に向けて傾きを持って空気を噴出する第2のノズルと、前記第1、第2のノズルの空気流量比を変える機構と、を備えたことを特徴とする燃焼用空気ポート。
  4. 請求項1において、
    前記ノズル機構は、空気ポートの軸方向に直進する1次空気を噴き出す1次ノズルと、空気ポートの軸方向に旋回流を伴って進む2次空気を噴き出す2次ノズルと、前記1次ノズルの外側から中心に向けた空気を3次空気として噴き出す3次ノズルとを有し、
    前記速度成分の比を変える機構は、前記1次空気、2次空気、3次空気の流量比を変える機構により構成される燃焼用空気ポート。
  5. 請求項4において、前記1次空気、2次空気、3次空気の流量比を変える機構は、前記1次ノズルの空気流量を調整する1次ダンパと、前記2次ノズルの空気流量を調整する2次ダンパと、前記3次ノズルの空気流量を調整する3次ダンパとにより構成される燃焼用空気ポート。
  6. 請求項4において、前記1次ノズル、2次ノズル、3次ノズルが同軸のノズル構造であり、前記3次ノズルの出口を、前記2次ノズルの先端に接続することで3次空気と2次空気を合流させて噴き出すようにした燃料燃焼用空気ポート。
  7. 請求項6において、前記2次ノズルの内周に沿って2次ノズルの軸方向に移動が可能なスリーブが設けられ、このスリーブにより前記2次ノズルおよび3次ノズルの少なくとも一つの流路断面積を変えられるようにした燃料燃焼用空気ポート。
  8. 請求項6において、前記3次ノズルは、円錐形の前壁とこの前壁に対向配置される円錐形の後壁とを有し、この円錐形の前壁と後壁との間に3次ノズルの空気流路が形成され、前記後壁が軸方向にスライド可能であり、この後壁のスライドにより前記3次ノズルの流路断面積を変えられるようにした燃料燃焼用空気ポート。
  9. 請求項8において、前記3次ノズルの後壁は、2次ノズルにガイドされて軸方向に移動する可動スリーブの先端に設けられている燃料燃焼用空気ポート。
  10. 請求項1において、前記空気ノズル機構から噴き出される空気は、排ガス又は水蒸気を混合した空気である燃料燃焼用空気ポート。
  11. 請求項4において、前記3次ノズルは、外側から中心に向かう縮流に加えて旋回流を伴う空気を噴き出すように構成されている燃料燃焼用空気ポート。
  12. 請求項4において、前記2次ノズルと前記3次ノズルとを伝熱促進板で接続して熱伝導を促進させている燃料燃焼用空気ポート。
  13. 請求項2において、前記1次ノズルの先端に1次ノズルと2次ノズルを伝熱促進板で接続して熱伝導を促進させている燃料燃焼用空気ポート。
  14. 請求項4において、前記2次ノズルの一部を軸廻りに回転可能にし、この回転可能なノズルには左右対称の切り欠きが設けられ、この切り欠き以外のノズル壁面によって、前記3次ノズルの出口を部分的に塞ぎ、前記切り欠きが前記3次ノズルの出口開口として機能する燃料燃焼用空気ポート。
  15. 請求項3において、前記第1のノズルは、その流路が出口に向けて先細りの形状をなし、該ノズル内に紡錘体がノズルの軸方向に移動可能に設けられ、前記紡錘体の移動により前記1次ノズルの流路断面積が変えられるようにした燃料燃焼用空気ポート
  16. 空気ポートの軸方向に直進する1次空気として噴き出す1次ノズルと、前記1次ノズルの外周に沿って旋回する空気を2次空気として噴き出す2次ノズルと、前記1次ノズルの外側から中心に向けた空気を3次空気として噴き出す3次ノズルとを有し、中心から順に1次ノズル、2次ノズル、3次ノズルが同軸に配置されるノズル構造を有する空気ポートの製造方法において、
    前記1次ノズルおよび前記2次ノズルだけから構成されている既存の空気ポート製品における2次ノズルの先端部分を切り取る工程と、この2次ノズルの切り取り部に予め作成しておいた前記3次ノズルの先端を溶接する工程とを有することを特徴とする空気ポートの製造方法。
  17. 空気ポートの軸方向に直進する1次空気として噴き出す1次ノズルと、前記1次ノズルの外周に沿って旋回する空気を2次空気として噴き出す2次ノズルと、前記1次ノズルの外側から中心に向けた空気を3次空気として噴き出す3次ノズルとを有し、中心から順に1次ノズル、2次ノズル、3次ノズルが同軸に配置されるノズル構造を有する空気ポートの製造方法において、
    前記1次ノズル及び前記2次ノズルだけから構成されている既存の空気ポート製品における2次ノズルを取り除く工程と、予め2次ノズルと3次ノズルが一体となった部品を、前記2次ノズルを取り除いた既存の1次ノズルに溶接する工程とを有することを特徴とする空気ポートの製造方法。
  18. 燃焼炉内に理論空気比以下の不完全燃焼領域を形成するバーナと、前記不完全燃焼領域の可燃ガスに燃焼不足分の空気を供給する空気ポートと、燃焼用の全空気量を管理しかつその空気量を前記バーナと前記空気ポートに分配する空気供給ラインを備えた2段燃焼式のボイラにおいて、
    前記空気ポートが請求項1から15のいずれか1項記載の空気ポートによって構成されていることを特徴とする燃料燃焼用空気ポート。
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