JP2007218417A - 回動支持構造 - Google Patents

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JP2007218417A
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Hiroshi Taniguchi
廣 峪口
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Sanko Co Ltd
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Abstract

【課題】 薄型テレビ等の回動支持がスムーズに、かつ、安定して行なわれるようにする。
【解決手段】 コイルバネ20と、コイルバネ20内に挿通される軸体17と、コイルバネ20の端部に軸体17が挿通される状態において配置される第1の面体5と、軸体17が挿通されるとともに第1の面体5の外面に相対する位置に固定配置される第2の面体12と、第1の面体5の第2の面体12に相対する側に固定配置される第1の滑り接触板24と、第2の面体12の第1の面体5に相対する側に第1の滑り接触板24と接触するように固定配置される第2の滑り接触板25とを備えてなることを特徴とする回動支持構造。
【選択図】図1

Description

この発明は、薄型テレビや各種ディスプレイ等の回動支持部等に採用される回動支持構造に関する。
薄型テレビとして、その画面が広い角度の範囲から見られるように回動支持される構成のものが提供されている。その回動支持部は通常皿バネを軸支持部分に用い、そのバネ力により弾力的に支持することで自由な角度での回動支持を可能としている。
しかしながら、上記のように皿バネを用いる構成では、徐々に皿バネの弾力が低下するに伴って所望の角度での安定支持が行なわれなくなる。支持力を強くするように強固に固定すると皿バネの弾力が働かず、スムーズな回動が行なわれなくなる。
この発明では、薄型テレビ等の回動支持がスムーズに、かつ、安定して行なわれるようにすることを目的とする。
この発明では、コイルバネと、前記コイルバネ内に挿通される軸体と、前記コイルバネの端部に前記軸体が挿通される状態において配置される第1の面体と、前記軸体が挿通されるとともに前記第1の面体の外面に相対する位置に固定配置される第2の面体と、前記第1の面体の前記第2の面体に相対する側に固定配置される第1の滑り接触板と、前記第2の面体の前記第1の面体に相対する側に前記第1の滑り接触板と接触するように固定配置される第2の滑り接触板とを備えてなる回動支持構造を提供する。
この発明の構成によれば、コイルバネのバネ力により第1の面体が第2の面体側に押し付けられる状態となり、これにより軸体を中心とする回転方向における適宜の位置においてそれぞれの面体が互いに支持される。この支持はバネ力の大きいコイルバネを用いることでより安定して行なわれる。その際、コイルバネのバネ力が大きくなると回転方向を変えるのに多大な力を要することとなるが、それぞれの面が滑り接触板それぞれを介して接触するように構成されていることで、スムーズに回転方向を変えることができる。このようして、大きな支持力を保つ中で回動支持がスムーズに行なわれることを可能としている。
この発明によれば、回動支持がスムーズに、かつ、安定して行なわれる薄型テレビ等の支持構造が提供されるようになる。
図1はこの発明の回動支持構造の実施形態の外観を示す斜視図、図2はこの発明の回動支持構造を用いるテレビ装置の側面図である。1はテレビ100の背面に取り付けられる金属製の取り付け板であり、その取り付け板1の背面に一対の取り付け片(第1の面体)5を備える第1の固定金具7が溶接、かしめ等により固着されている。10は第2の固定金具で、一対の支持片(第2の面体)12と底片13とを一体に備え、その一対の支持片12が上記第1の固定金具7の取り付け片5それぞれの外側に、底片13がテレビ100の支持柱15上に位置するように配置される。
17は第1の支持ボルト(軸体)であり、図3の断面図にも示すように、第1の固定金具7の取り付け片5と第2の固定金具10の支持片12とをともに挿通するように取り付けられ、その中間部分にはコイルバネ20が装着され、コイルバネ20の両端は第1の固定金具7の取り付け片5それぞれの内面に接触配置される樹脂製の受け座22内に納められている。第1の固定金具7の取り付け片5それぞれの外面と第2の固定金具10の支持片12それぞれの内面には、互いに相対して接触するように円形の樹脂製滑り接触板24,25それぞれが支持ボルト17に挿通される状態に設けられている。
上記樹脂製滑り接触板24,25の樹脂材料としては機械的強度が大きいとともに弾力性に富み、かつ、表面滑り性の良好なものが好ましく、例えば、フッ素樹脂やシリコン樹脂等を用いる。上記受け座22も同様の樹脂材料を用いて形成することが好ましい。樹脂製滑り接触板24,25それぞれは、図4に示すように、その接触面に放射状に断面V型の係合溝26,28が設けられ、接触時にそれらが互いに係合、すなわち係合溝26,28とそれらの間の係合凸条とが係合するようになっている。それぞれの係合溝26,28は、図5に示すように、係合溝26,28と係合凸条とが完全に合致することがないようその広がり角度が異なって(x=10度 y=20度)設けられている。また、それぞれの樹脂製滑り接触板24,25の接触面と逆側の面のそれぞれには4個の嵌合穴30が設けられ、それら嵌合穴30に第1の固定金具7の取り付け片5と第2の固定金具10の支持片12とのそれぞれの面に設けられた嵌合突部31が嵌められて樹脂製滑り接触板24,25の位置決め固定が行なわれている。
上記構成において、ナット32が支持ボルト17端に装着されて強固に締められていくと、それに反発してコイルバネ20のバネ力が受け座22それぞれを介して取り付け片5それぞれを外方に押し、これにより樹脂製滑り接触板24,25それぞれの接触面が互いに弾力的に強固に接触する状態となる。このように樹脂製滑り接触板24,25それぞれが強固に接触され、さらに、係合溝26,28と係合凸条とが係合することでそこに大きな支持力が生じ、これにより取り付け片5側に取り付けられるテレビ100は支持柱15に対して上向き下向きの自由な回転角度において安定支持される。また、上記支持力を越える力をかけることで任意の回転角度にテレビ100を向けることができる。この際、接触面それぞれの係合溝26,28と係合凸条とが完全に合致することがない構成とされていることで、その回転操作がスムーズになされる。
図6は支持柱15上への第2の固定金具10の固定構造を示す。円筒状の支持柱15の上面には樹脂製キャップ35が嵌入装着され、この樹脂製キャップ35は支持柱15の側面から差し入れられる固定ピン36により固定され、その上面には上記樹脂製滑り接触板24,25と同様に係合溝が形成されている。
40は第2の支持ボルトであり、第2の固定金具10の底片13と樹脂製キャップ35をともに挿通するように取り付けられ、その中間部分には第2のコイルバネ42が装着され、そのコイルバネ42は相対配置される樹脂製の受け座44内に納められている。45は樹脂製滑り接触板でありその下面に係合溝を備え、上記樹脂製接触板24,25それぞれと同様に第2の固定金具10の底片13の底面に固定されている。樹脂製キャップ35、樹脂製滑り接触板45それぞれの係合溝は、上記樹脂製滑り接触板24,25それぞれにおける場合と同様に係合溝と係合凸条とが完全に合致することがないよう設計されている。上記樹脂製キャップ35、樹脂製滑り接触板45とも上記樹脂製滑り接触板24,25と同様の樹脂材料を用いて成形したものを用いる。
上記構成において、支持ボルト15の上端に装着されたナット46が強固に締められていくと、それに反発してコイルバネ42のバネ力が下方の受け座44を介して底片13を下方に押し、これにより樹脂製滑り接触板45の下面と樹脂製キャップ35の上面とが弾力的に強固に接触する状態とされる。このように接触面それぞれが強固に接触され、さらに、係合溝と係合凸条とが係合することでそこに大きな支持力が生じ、これにより底片13側に取り付けられるテレビ100は支持柱15に対して水平方向の自由な回転角度において安定支持される。また、上記支持力を越える力をかけることで任意の回転角度にテレビ100を向けることができる。この際も、接触面それぞれの係合溝と係合凸条とが完全に合致することがない構成とされていることで、その回転操作がスムーズになされる。
この発明の回動支持構造の実施形態の外観斜視図 この発明の回動支持構造を用いるテレビ装置の実施形態の側面図 この発明の回動支持構造の実施形態の水平方向断面図 この発明の回動支持構造に用いる部材の実施形態の正面図 この発明の回動支持構造の実施形態の要部拡大断面図 この発明の回動支持構造の実施形態の垂直方向断面図
符号の説明
5 取り付け片 (第1の面体)
12 支持片 (第2の面体)
17 第1の支持ボルト(軸体)
22 コイルバネ
24 第1の滑り接触版
25 第2の滑り接触版

Claims (1)

  1. コイルバネと、
    前記コイルバネ内に挿通される軸体と、
    前記コイルバネの端部に前記軸体が挿通される状態において配置される第1の面体と、
    前記軸体が挿通されるとともに前記第1の面体の外面に相対する位置に固定配置される第2の面体と、
    前記第1の面体の前記第2の面体に相対する側に固定配置される第1の滑り接触板と、
    前記第2の面体の前記第1の面体に相対する側に前記第1の滑り接触板と接触するように固定配置される第2の滑り接触板と、
    を備えてなることを特徴とする回動支持構造。
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