JP2002274263A - 鏡面角度調整機構 - Google Patents

鏡面角度調整機構

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JP2002274263A
JP2002274263A JP2001079508A JP2001079508A JP2002274263A JP 2002274263 A JP2002274263 A JP 2002274263A JP 2001079508 A JP2001079508 A JP 2001079508A JP 2001079508 A JP2001079508 A JP 2001079508A JP 2002274263 A JP2002274263 A JP 2002274263A
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mirror
pivot shaft
hemisphere
hemispherical
pivot
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JP2001079508A
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Kenichi Hayashi
憲一 林
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の削減及び組付性の向上を図ること
ができる鏡面角度調整機構を得る。 【解決手段】 鏡面角度調整機構10では、サポートピ
ボット26の複数の弾性板28がそれぞれ縮められた状
態で一端部にてケースピボット12に設けられたピボッ
ト軸18に係止されると共に他端部にてミラーホルダイ
ンナ20の第2半球部22に嵌合されることで、複数の
弾性板28とケースピボット12の第1半球部14との
間に第2半球部22が狭持されている。このように、こ
の鏡面角度調整機構10では、ケースピボット12、ピ
ボット軸18、ミラーホルダインナ20及びサポートピ
ボット26の4つの部品のみで構成されているため、部
品点数の削減及び組付性の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両後方視認用の
ミラーの鏡面角度を調整する鏡面角度調整機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば図7に示す如く、鏡面角度調整機
構100は、ケースピボット102を備えており、ケー
スピボット102には略半球状の第1半球部104が形
成されている。第1半球部104の中央部分には略円筒
状のピボット軸106が立設されており、ピボット軸1
06の先端にはスナップリング108を介してスクリュ
ウタッピン110が螺合されている。
【0003】ケースピボット102の車両後方側には、
ミラーホルダインナ112が配置されており、ミラーホ
ルダインナ112には略半球状の第2半球部114が形
成されている。第2半球部114のケースピボット10
2側には円状の開口116が形成されており、第2半球
部114は、開口116からピボット軸106が挿入さ
れた状態で第1半球部104に嵌合されている。また、
ミラーホルダインナ112には、車両後方視認用のミラ
ー(図示省略)が取り付けられている。
【0004】第2半球部114内には、サポートピボッ
ト118が配置されている。サポートピボット118に
は円筒状のピボット筒120が設けられており、ピボッ
ト筒120はピボット軸106に嵌入されている。ピボ
ット筒120の周囲には略半球状の第3半球部122が
設けられており、第3半球部122は第2半球部114
に嵌合されている。
【0005】第3半球部122と上記スナップリング1
08との間には、圧縮コイルスプリング124が架け渡
されており、これにより、第3半球部122に付勢力が
付与されて第1半球部104と第3半球部122との間
に第2半球部114が狭持されている。
【0006】このため、この鏡面角度調整機構100で
は、手動によりミラーに傾動力を付与すると、第1半球
部104及び第3半球部122に対し第2半球部114
が摺動されることで、ミラーホルダインナ112が傾動
されてミラーの鏡面角度が調整される。一方、第2半球
部114と第1半球部104及び第3半球部122との
間には摩擦力が生じるため、ミラーホルダインナ112
の傾動抵抗トルクを得ることができ、ミラーの自由な傾
動が阻止される構成である。
【0007】しかしながら、このような鏡面角度調整機
構100では、スナップリング108がスクリュウタッ
ピン110に一体にされる場合を考慮しても、ケースピ
ボット102、スクリュウタッピン110、ミラーホル
ダインナ112、サポートピボット118及び圧縮コイ
ルスプリング124の少なくとも5つの部品が必要であ
る。しかも、スクリュウタッピン110のピボット軸1
06への螺合作業は煩雑である。このため、部品点数が
多くなると共に、組付性が悪いという問題がある。
【0008】また、圧縮コイルスプリング124の付勢
力は、第3半球部122の中央部分のみに付与されるた
め、第2半球部114の中央部分から離れた部位に付勢
力を付与する効率が悪い。しかも、第2半球部114及
び第3半球部122は共に略半球状に形成されているた
め、所謂ヒケ等の形成誤差により両者が点接触し易くな
って両者間の摩擦力が充分に生じない場合もある。この
ため、圧縮コイルスプリング124の付勢力が大きくな
いと、ミラーホルダインナ112の傾動抵抗トルクを充
分に得ることができずに、ミラーの自由な傾動を阻止で
きなくなるという問題もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、部品点数の削減及び組付性の向上を図ることがで
きる鏡面角度調整機構または組付性の向上を図ることが
できる鏡面角度調整機構を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の鏡面角
度調整機構は、略半球状とされた第1半球部が設けられ
ると共に前記第1半球部の中央部分に柱状のピボット軸
が立設されたケース部材と、前記ケース部材側に開口が
形成された略半球状とされると共に前記ピボット軸が前
記開口から挿入された状態で前記第1半球部に嵌合する
第2半球部が設けられ、車両後方視認用のミラーが取り
付けられる取付部材と、弾性を有して板状にされた弾性
板が前記ピボット軸の周方向に沿って複数設けられて構
成され、縮められた状態の前記複数の弾性板がそれぞれ
一端部にて前記ピボット軸に係止されると共に他端部に
て前記第2半球部に嵌合されることで前記複数の弾性板
と前記第1半球部との間に前記第2半球部を狭持するロ
ック部材と、を備え、前記ミラーに手動により傾動力を
付与して前記第1半球部及び前記複数の弾性板に対し前
記第2半球部を摺動させることで前記ミラーの鏡面角度
が調整される。
【0011】請求項1に記載の鏡面角度調整機構では、
ロック部材の複数の弾性板がそれぞれ縮められた状態で
一端部にてケース部材に設けられたピボット軸に係止さ
れると共に他端部にて取付部材の第2半球部に嵌合され
ることで、複数の弾性板とケース部材の第1半球部との
間に第2半球部が狭持されている。
【0012】このため、取付部材に取り付けられたミラ
ーに手動により傾動力を付与すると、第1半球部及び複
数の弾性板に対し第2半球部が摺動されることで、取付
部材が傾動されてミラーの鏡面角度が調整される。一
方、第2半球部と第1半球部及び複数の弾性板との間に
は摩擦力が生じるため、取付部材の傾動抵抗トルクを得
ることができ、これにより、ミラーの自由な傾動が阻止
される。
【0013】また、この鏡面角度調整機構の組み付け
は、ケース部材を基準としてその第1半球部に取付部材
の第2半球部を重ねた状態でロック部材の複数の弾性板
をそれぞれ一端部にてケース部材に設けられたピボット
軸に係止させると共に他端部にて取付部材の第2半球部
に嵌合させることにより容易に行うことができる。
【0014】このように、この鏡面角度調整機構では、
ケース部材、取付部材及びロック部材の3つの部品のみ
で構成されている(ピボット軸がケース部材と別部品と
された場合は4つの部品となる)ため、部品点数の削減
及び組付性の向上を図ることができる。
【0015】さらに、複数の弾性板の弾性力は、第2半
球部の中央部分から離れた部位に直接付与することが可
能であり、したがって、第2半球部に中央部分のみなら
ず均一に大きな弾性力を付与することが可能である。し
かも、複数の弾性板が第2半球部に接触するため両者が
面接触し易くなる。このため、取付部材の傾動抵抗トル
クを効率良く得ることが可能であり、これにより、ミラ
ーの自由な傾動を安定して阻止できる。
【0016】請求項2に記載の鏡面角度調整機構は、略
半球状とされた第1半球部が設けられると共に前記第1
半球部の中央部分に柱状のピボット軸が立設されたケー
ス部材と、前記ケース部材側に開口が形成された略半球
状とされると共に前記ピボット軸が前記開口から挿入さ
れた状態で前記第1半球部に嵌合する第2半球部が設け
られ、車両後方視認用のミラーが取り付けられる取付部
材と、板状にされた嵌合板が前記ピボット軸の周方向に
沿って複数設けられて構成され、中央部分に前記ピボッ
ト軸が嵌入された状態で前記複数の嵌合板が前記第2半
球部に嵌合する嵌合部材と、弾性を有し、前記ピボット
軸と前記複数の嵌合板との間に縮められた状態で架け渡
されることで前記複数の嵌合板に弾性力を付与して前記
複数の嵌合板と前記第1半球部との間に前記第2半球部
を狭持させるロック部材と、を備え、前記ミラーに手動
により傾動力を付与して前記第1半球部及び前記複数の
嵌合板に対し前記第2半球部を摺動させることで前記ミ
ラーの鏡面角度が調整される。
【0017】請求項2に記載の鏡面角度調整機構では、
ロック部材がケース部材に設けられたピボット軸と嵌合
部材の複数の嵌合板との間に縮められた状態で架け渡さ
れることで、複数の嵌合板に弾性力が付与されて、複数
の嵌合板と第1半球部との間に第2半球部が狭持されて
いる。
【0018】このため、取付部材に取り付けられたミラ
ーに手動により傾動力を付与すると、第1半球部及び複
数の嵌合板に対し第2半球部が摺動されることで、取付
部材が傾動されてミラーの鏡面角度が調整される。一
方、第2半球部と第1半球部及び複数の嵌合板との間に
は摩擦力が生じるため、取付部材の傾動抵抗トルクを得
ることができ、これにより、ミラーの自由な傾動が阻止
される。
【0019】また、この鏡面角度調整機構の組み付け
は、ケース部材を基準としてその第1半球部に取付部材
の第2半球部を重ねた後に第2半球部にその開口から挿
入されたピボット軸に嵌合部材を嵌入した状態でロック
部材をピボット軸と嵌合部材の複数の嵌合板との間に架
け渡すことにより容易に行うことができる。
【0020】このように、この鏡面角度調整機構では、
ケース部材、取付部材、嵌合部材及びロック部材の4つ
の部品のみで構成されているため、部品点数の削減及び
組付性の向上を図ることができる。但し、ピボット軸が
ケース部材と別部品とされた場合は全体で5つの部品と
なるが、ロック部材をピボット軸と複数の嵌合板との間
に架け渡す作業は容易であるため、組付性の向上を図る
ことができる。
【0021】さらに、ロック部材の弾性力は、第2半球
部の中央部分から離れた部位に付与することが可能であ
り、したがって、第2半球部に中央部分のみならず均一
に大きな弾性力を付与することが可能である。しかも、
複数の嵌合板が第2半球部に接触するため両者が面接触
し易くなる。このため、取付部材の傾動抵抗トルクを効
率良く得ることが可能であり、これにより、ミラーの自
由な傾動を安定して阻止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1には、
本発明の第1の実施の形態に係る鏡面角度調整機構10
の主要部が断面図にて示されており、図2には、鏡面角
度調整機構10が分解斜視図にて示されている。
【0023】本実施の形態に係る鏡面角度調整機構10
は、車両用ドアミラー装置に適用されるものである。鏡
面角度調整機構10は、ケース部材としてのケースピボ
ット12を備えており、ケースピボット12は例えば所
謂POM(ポリアセタール)製とされている。ケースピ
ボット12は、フレーム、格納機構及びドアミラーステ
ーを介して車両のドア(以上図示省略)に連結されてい
る。
【0024】ケースピボット12には、略半球状の第1
半球部14が形成されており、第1半球部14の中央部
分には、円状の挿通孔16が形成されている。
【0025】第1半球部14内には、略円柱状のピボッ
ト軸18が配置されている。ピボット軸18の基端には
円盤状の基部18Aが一体に設けられており、ピボット
軸18が挿通孔16に挿通された状態で基部18Aが第
1半球部14に係止されることで、第1半球部14の中
央部分にピボット軸18が立設されている。ピボット軸
18は例えば所謂ZDC2(亜鉛ダイカスト)製または
所謂PA−G(ナイロンガラス)製とされて高強度を有
すると共に、ピボット軸18の先端は拡径されている。
【0026】ケースピボット12の車両後方側には、取
付部材としてのミラーホルダインナ20が配置されてお
り、ミラーホルダインナ20は例えば所謂PP(ポリプ
ロピレン)製とされて略矩形板状に形成されている。ミ
ラーホルダインナ20の中央には、略半球状の第2半球
部22が形成されている。第2半球部22のケースピボ
ット12側には、円状の開口24が形成されており、第
2半球部22は、開口24からピボット軸18が挿入さ
れた状態で第1半球部14に嵌合されている。また、ミ
ラーホルダインナ20の車両後方側には、車両後方視認
用のミラー(図示省略)が取り付けられている。
【0027】第2半球部22内には、ロック部材として
の例えば所謂POM製のサポートピボット26が配置さ
れている。サポートピボット26には、複数(本実施の
形態では6つ)の弾性板28がピボット軸18の周方向
に沿って等間隔に設けられており、各弾性板28は弾性
を有して屈曲板状に形成されている。複数の弾性板28
の中央部分には円状の係止孔30が形成されており、係
止孔30の周縁には、周方向に沿って等間隔に所定数の
スリット32が形成されている。
【0028】ここで、係止孔30をピボット軸18の拡
径された先端に圧入することで、縮められた状態の複数
の弾性板28がそれぞれ、一端部にてピボット軸18先
端に係止されると共に他端部にて第2半球部22に嵌合
されて、複数の弾性板28と第1半球部14との間に第
2半球部22が狭持された構成である。
【0029】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0030】以上の構成の鏡面角度調整機構10では、
サポートピボット26の複数の弾性板28がそれぞれ縮
められた状態で一端部にてケースピボット12に設けら
れたピボット軸18に係止されると共に他端部にてミラ
ーホルダインナ20の第2半球部22に嵌合されること
で、複数の弾性板28とケースピボット12の第1半球
部14との間に第2半球部22が狭持されている。
【0031】このため、ミラーホルダインナ20に取り
付けられたミラーに手動により傾動力を付与すると、第
1半球部14及び複数の弾性板28に対し第2半球部2
2が摺動されることで、ミラーホルダインナ20が傾動
されてミラーの鏡面角度が調整される。一方、第2半球
部22と第1半球部14及び複数の弾性板28との間に
は摩擦力が生じるため、ミラーホルダインナ20の傾動
抵抗トルクを得ることができ、これにより、ミラーの自
由な傾動が阻止される。
【0032】また、この鏡面角度調整機構10の組み付
けは、ケースピボット12を基準としてその第1半球部
14にミラーホルダインナ20の第2半球部22を重ね
ると共に第1半球部14の挿通孔16及び第2半球部2
2の開口24にピボット軸18を挿入した状態でサポー
トピボット26の係止孔30をピボット軸18先端に圧
入することで、サポートピボット26の複数の弾性板2
8をそれぞれ一端部にてピボット軸18に係止させると
共に他端部にてミラーホルダインナ20の第2半球部2
2に嵌合させることにより容易に行うことができる。
【0033】このように、この鏡面角度調整機構10で
は、ケースピボット12、ピボット軸18、ミラーホル
ダインナ20及びサポートピボット26の4つの部品の
みで構成されているため、部品点数の削減及び組付性の
向上を図ることができる。
【0034】さらに、複数の弾性板28の弾性力は、第
2半球部22の中央部分から離れた部位にも直接付与す
ることができ、したがって、第2半球部22に中央部分
のみならず均一に大きな弾性力を付与することができ
る。しかも、複数の弾性板28が第2半球部22に接触
するため両者が面接触し易くなる。このため、ミラーホ
ルダインナ20の傾動抵抗トルクを効率良く得ることが
可能であり、これにより、ミラーの自由な傾動を安定し
て阻止できる。
【0035】また、複数の弾性板28がピボット軸18
の周方向に沿って等間隔に設けられているため、ミラー
ホルダインナ20ひいてはミラーの傾動抵抗トルクをピ
ボット軸18周方向において一律に得ることができる。
【0036】さらに、ピボット軸18が高強度を有する
ため、複数の弾性板28からの荷重によるピボット軸1
8の破損を防止することができる。
【0037】なお、本実施の形態では、ケースピボット
12とピボット軸18とを別体とした構成としたが、図
3に示す鏡面角度調整機構40の如くケースピボット1
2及びピボット軸18を共に例えば所謂ZDC2製また
は所謂PA−G製にしてピボット軸18をケースピボッ
ト12に一体化した構成としてもよい。このような構成
とすることで、鏡面角度調整機構40をケースピボット
12、ミラーホルダインナ20及びサポートピボット2
6の3つの部品のみの構成とすることができ、これによ
り、一層の部品点数の削減及び組付性の向上を図ること
ができる。
【0038】[第2の実施の形態]図4には、本発明の
第2の実施の形態に係る鏡面角度調整機構50が断面図
にて示されており、図5には、鏡面角度調整機構50が
分解斜視図にて示されている。
【0039】本実施の形態に係る鏡面角度調整機構50
は、上記第1の実施の形態に係る鏡面角度調整機構10
とほぼ同様の構成であるが、次の点で異なる。
【0040】ミラーホルダインナ20の第2半球部22
内には、嵌合部材としての例えば所謂POM製のサポー
トピボット52が配置されている。サポートピボット5
2中央部分には円筒状のピボット筒54が形成されてお
り、ピボット筒54はピボット軸18に嵌入されてい
る。ピボット筒54の周囲には、複数(本実施の形態で
は6つ)の嵌合板56がピボット軸18(ピボット筒5
4)の周方向に沿って等間隔に設けられており、各嵌合
板56は湾曲板状に形成されて、第2半球部22に嵌合
されている。また、各嵌合板56の先端は内側(ピボッ
ト軸18側)へ突出している。
【0041】第2半球部22の車両後方側には、ロック
部材としての例えば金属製(所謂S60CM〜S70C
M)のプッシュナット58が配置されている。プッシュ
ナット58には、複数(本実施の形態では6つ)の弾性
板60がピボット軸18の周方向に沿って等間隔に設け
られており、各弾性板60は弾性を有して板状に形成さ
れている。各弾性板60は、基端側において車両前側へ
傾斜されると共に、先端近傍において車両前後方向の垂
直方向へ屈曲され、さらに、先端において車両後側へ屈
曲されている。
【0042】複数の弾性板60の中央部分には円状の係
止孔62が形成されており、係止孔62の周縁には、周
方向に沿って等間隔に所定数のスリット64が形成され
ている。
【0043】ここで、係止孔62をピボット軸18の拡
径された先端に圧入することで、ピボット軸18先端と
サポートピボット52の各嵌合板56の突出された先端
との間に各弾性板60が縮められた状態で架け渡され
て、複数の嵌合板56と第1半球部14との間に第2半
球部22が狭持された構成である。
【0044】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0045】以上の構成の鏡面角度調整機構50では、
プッシュナット58の複数の弾性板60がケースピボッ
ト12に設けられたピボット軸18とサポートピボット
52の複数の嵌合板56との間に縮められた状態で架け
渡されることで、複数の嵌合板56に弾性力が付与され
て、複数の嵌合板56と第1半球部14との間に第2半
球部22が狭持されている。
【0046】このため、ミラーホルダインナ20に取り
付けられたミラーに手動により傾動力を付与すると、第
1半球部14及び複数の嵌合板56に対し第2半球部2
2が摺動されることで、ミラーホルダインナ20が傾動
されてミラーの鏡面角度が調整される。一方、第2半球
部22と第1半球部14及び複数の嵌合板56との間に
は摩擦力が生じるため、ミラーホルダインナ20の傾動
抵抗トルクを得ることができ、これにより、ミラーの自
由な傾動が阻止される。
【0047】また、この鏡面角度調整機構50の組み付
けは、ケースピボット12を基準としてその第1半球部
14にミラーホルダインナ20の第2半球部22を重ね
ると共に第1半球部14の挿通孔16及び第2半球部2
2の開口24にピボット軸18を挿入した後にピボット
軸18にサポートピボット52のピボット筒54を嵌入
した状態でプッシュナット58の係止孔62をピボット
軸18先端に圧入することで、プッシュナット58をピ
ボット軸18とサポートピボット52の複数の嵌合板5
6との間に架け渡すことにより容易に行うことができ
る。
【0048】ここで、この鏡面角度調整機構50では、
プッシュナット58をピボット軸18と複数の嵌合板5
6との間に架け渡す作業は容易であるため、組付性の向
上を図ることができる。
【0049】さらに、プッシュナット58の弾性力は、
第2半球部22の中央部分から離れた部位に付与するこ
とができ、したがって、第2半球部22に中央部分のみ
ならず均一に大きな弾性力を付与することができる。し
かも、複数の嵌合板56が第2半球部22に接触するた
め両者が面接触し易くなる。このため、ミラーホルダイ
ンナ20の傾動抵抗トルクを効率良く得ることが可能で
あり、これにより、ミラーの自由な傾動を安定して阻止
できる。
【0050】また、ピボット軸18が高強度を有するた
め、複数の弾性板60からの荷重によるピボット軸18
の破損を防止することができる。
【0051】なお、本実施の形態では、ケースピボット
12とピボット軸18とを別体とした構成としたが、図
6に示す鏡面角度調整機構70の如くケースピボット1
2及びピボット軸18を共に例えば所謂ZDC2製また
は所謂PA−G製にしてピボット軸18をケースピボッ
ト12に一体化した構成としてもよい。このような構成
とすることで、鏡面角度調整機構70をケースピボット
12、ミラーホルダインナ20、サポートピボット52
及びプッシュナット58の4つの部品のみの構成とする
ことができ、これにより、部品点数の削減及び一層の組
付性の向上を図ることができる。
【0052】また、上記第1の実施の形態及び第2の実
施の形態では、本発明の鏡面角度調整機構を車両用ドア
ミラー装置に適用した構成としたが、本発明の鏡面角度
調整機構を車両用フェンダーミラー装置に適用した構成
としてもよい。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の鏡面角度調整機構で
は、ケース部材、取付部材及びロック部材の3つの部品
のみで構成されている(ピボット軸がケース部材と別部
品とされた場合は4つの部品となる)ため、部品点数の
削減及び組付性の向上を図ることができる。
【0054】請求項2に記載の鏡面角度調整機構では、
ケース部材、取付部材、嵌合部材及びロック部材の4つ
の部品のみで構成されているため、部品点数の削減及び
組付性の向上を図ることができる。但し、ピボット軸が
ケース部材と別部品とされた場合は全体で5つの部品と
なるが、ロック部材をピボット軸と複数の嵌合板との間
に架け渡す作業は容易であるため、組付性の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る鏡面角度調整
機構の主要部を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る鏡面角度調整
機構を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る鏡面角度調整
機構の別例を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る鏡面角度調整
機構を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る鏡面角度調整
機構を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る鏡面角度調整
機構の別例を示す断面図である。
【図7】従来の鏡面角度調整機構を示す断面図である。
【符号の説明】
10 鏡面角度調整機構 12 ケースピボット(ケース部材) 14 第1半球部 18 ピボット軸 20 ミラーホルダインナ(取付部材) 22 第2半球部 24 開口 26 サポートピボット(ロック部材) 28 弾性板 40 鏡面角度調整機構 50 鏡面角度調整機構 52 サポートピボット(嵌合部材) 56 嵌合板 58 プッシュナット(ロック部材) 60 弾性板 70 鏡面角度調整機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略半球状とされた第1半球部が設けられ
    ると共に前記第1半球部の中央部分に柱状のピボット軸
    が立設されたケース部材と、 前記ケース部材側に開口が形成された略半球状とされる
    と共に前記ピボット軸が前記開口から挿入された状態で
    前記第1半球部に嵌合する第2半球部が設けられ、車両
    後方視認用のミラーが取り付けられる取付部材と、 弾性を有して板状にされた弾性板が前記ピボット軸の周
    方向に沿って複数設けられて構成され、縮められた状態
    の前記複数の弾性板がそれぞれ一端部にて前記ピボット
    軸に係止されると共に他端部にて前記第2半球部に嵌合
    されることで前記複数の弾性板と前記第1半球部との間
    に前記第2半球部を狭持するロック部材と、 を備え、前記ミラーに手動により傾動力を付与して前記
    第1半球部及び前記複数の弾性板に対し前記第2半球部
    を摺動させることで前記ミラーの鏡面角度が調整される
    鏡面角度調整機構。
  2. 【請求項2】 略半球状とされた第1半球部が設けられ
    ると共に前記第1半球部の中央部分に柱状のピボット軸
    が立設されたケース部材と、 前記ケース部材側に開口が形成された略半球状とされる
    と共に前記ピボット軸が前記開口から挿入された状態で
    前記第1半球部に嵌合する第2半球部が設けられ、車両
    後方視認用のミラーが取り付けられる取付部材と、 板状にされた嵌合板が前記ピボット軸の周方向に沿って
    複数設けられて構成され、中央部分に前記ピボット軸が
    嵌入された状態で前記複数の嵌合板が前記第2半球部に
    嵌合する嵌合部材と、 弾性を有し、前記ピボット軸と前記複数の嵌合板との間
    に縮められた状態で架け渡されることで前記複数の嵌合
    板に弾性力を付与して前記複数の嵌合板と前記第1半球
    部との間に前記第2半球部を狭持させるロック部材と、 を備え、前記ミラーに手動により傾動力を付与して前記
    第1半球部及び前記複数の嵌合板に対し前記第2半球部
    を摺動させることで前記ミラーの鏡面角度が調整される
    鏡面角度調整機構。
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