JP2007217842A - 紙用撥水剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
紙に優れた撥水性、防滑性を与えることのできる紙用撥水剤組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】
融点が48〜65℃のワックス、樹脂、及びラテックスを含む撥水剤組成物であって、ワックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して5〜40重量%である紙用撥水剤組成物である。好ましくは、前記樹脂の酸価が10〜60mgKOH/gである紙用撥水剤組成物であり、また、好ましくは、ガラス転移温度(Tg)が−50〜−15℃であるラテックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して20〜60重量%である紙用撥水剤組成物である。

Description

本発明は、紙用撥水剤組成物に関し、更に詳しくは、融点が48〜65℃のワックス、樹脂、及びラテックスを含む撥水剤組成物であって、ワックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して5〜40重量%である紙用撥水剤組成物に関する。
従来より、段ボール原紙や白板紙等の板紙表面の撥水性、耐摩耗強度、印刷適性、防滑性等の改良する方法として、単に撥水剤のみを使用するのではなく、例えば、ガラス転移点−50〜40℃の高分子ラテックス〔A〕と撥水剤〔B〕とを〔A〕:〔B〕の固形重量比が20〜80:80〜20で混合してなる混合物100固形重量部に対して1〜30固形重量部の表面強度改良剤とからなる混合物を紙の表面に塗工することを特徴とする板紙の製造方法(例えば、特許文献1参照)や撥水原体としてパラフィンワックス、粘着付与剤及び乳化剤を含む混合物エマルションと、Tg(ガラス転移温度)が−10℃〜60℃の範囲にある合成樹脂エマルションを含有することを特徴とする紙用撥水剤組成物(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。しかし、これらの手段では、撥水性、耐摩耗強度、印刷適性、防滑性等が従来のものよりも優れるものの、特に、撥水性、防滑性は未だ十分に満足のいくものとはいえなかった。
特許第3274001号 特開2004−183165号
本発明の目的は、撥水性、防滑性を紙に付与できる紙用撥水剤組成物を提供することにある。また、撥水剤を塗工したライナーを段ボールシートに加工する工程で熱処理を伴うが、その熱処理で撥水度が大きく低下してしまうことのない紙用撥水剤組成物を提供することにある。
前記課題を解決するための手段は、
(1)融点が48〜65℃のワックス、樹脂、及びラテックスを含む撥水剤組成物であって、ワックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して5〜40重量%である紙用撥水剤組成物、
(2)樹脂の酸価が10〜60mgKOH/gである前記(1)の紙用撥水剤組成物、
(3)ガラス転移温度(Tg)が−50〜−15℃であるラテックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して20〜60重量%である前記(1)又は(2)の紙用撥水剤組成物、
である。
本発明の紙用撥水剤組成物により、撥水性、防滑性を紙に付与できる紙用撥水剤組成物を提供することができる。また、本撥水剤を塗工したライナーを段ボールシートに加工する工程で熱処理を伴うが、その熱処理で撥水度が大きく低下してしまうことのない紙用撥水剤組成物を提供することができる。
本発明の紙用撥水剤組成物は、少なくとも、融点が48〜65℃であるワックス、樹脂、及びラテックスを含み、ワックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して5〜40重量%である。好ましくは、ラテックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して20〜60重量%であり、残りの成分は樹脂及び必要に応じて種々の薬品などを加えることができる。
本発明に用いられるワックスとしては、融点が48〜65℃である各種ワックス類を使用することができ、具体的には、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックスなどを使用することができ、これらを単独もしくは二種類以上を混合して使用することができる。
また、ワックスの含有量は撥水剤組成物全体の固形分に対して5〜40重量%であり、好ましくは、10〜30重量%である。
本発明に用いられる樹脂成分としては、石油樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂及びこれらの樹脂成分をマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の二塩基酸等でアニオン変性した樹脂等が挙げられ、これらの1種を単独でまたは2種以上を混合物として用いることができる。この中でも石油樹脂、ロジン系樹脂及びこれらの樹脂成分をアニオン変性した樹脂が好ましい。
前記の樹脂成分を二塩基酸等で変性する方法としては、2種以上の樹脂成分を混合した後一括で変性する方法や、ある樹脂成分を単独で変性した後、未変性あるいは別個に変性した別の樹脂成分を混合する方法等が挙げられるが、いずれの方法で変性してもかまわない。
石油樹脂としては、例えば、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環式系石油樹脂、あるいはこれらの混合系石油樹脂およびこれらのアニオン変性物が挙げられる。
脂肪族系石油樹脂として、例えば、ブテン、イソブテン、ペンテン、ペンタジエン、イソプレン等から得られる石油樹脂が挙げられる。
芳香族系石油樹脂として、例えば、インデン、メチルインデン、ビニルトルエン、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン等から得られる石油樹脂が挙げられる。
脂環式系石油樹脂として、例えば、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン(DCPD)等のモノマーから得られる石油樹脂が挙げられる。
混合系石油樹脂として、例えば、前記脂肪族系と芳香族系のモノマーから得られる石油樹脂が挙げられる。
石油樹脂のアニオン変性物としては、前記石油樹脂のマレイン酸変性物等を挙げることができる。
これらの石油樹脂の中でも、混合系石油樹脂が好ましい。
ロジン系樹脂としてはガムロジン、ウッドロジンもしくはトール油ロジン及びこれらをマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の二塩基酸等でアニオン変性したロジン等が挙げられる。
テルペン系樹脂としてはα−ピネン樹脂、β−ピネン樹脂や、α−ピネン、β−ピネン等のテルペン類とスチレン等の芳香族モノマーを共重合させた芳香族変性のテルペン系樹脂等が挙げられる。
樹脂の酸価は、10〜60mgKOH/gであることが好ましく、20〜50mgKOH/gであることがさらに好ましい。
本発明における酸価は、以下のように測定したものをいう。
樹脂酸価の測定法
樹脂1.5gにトルエン/メタノール=7/3の混合溶剤を加えて溶解する。これに指示薬として1%フェノールフタレインを2〜3滴加え、N/10水酸化カリウムアルコール溶液で滴定する。滴定の終点は、指示薬が30秒間持続する微紅色を呈した点とする。
酸価 = V×F×5.611/S
V : N/10水酸化カリウムアルコール溶液の使用量(ml)
F : N/10水酸化カリウムアルコール溶液の力価、 S : 試料量(g)
ラテックスとしては、公知の重合方法によって得られるスチレン−ブタジエン共重合ラテックス(以下、SBRと略することがある)、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合ラテックス(以下、MBRと略することがある)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ラテックス(以下、NBRと略することがある)、クロロプレン系ラテックス、イソプレン系ラテックス、塩化ビニル系ラテックス、塩化ビニリデン系ラテックス、ポリブタジエン系ラテックスおよびこれら1種以上の混合物などの合成ゴム系ラテックスが挙げられる。好ましくはSBR、MBR、NBRである。これらの中でもSBRが好ましい。
前記SBRラテックスとしては、未変性のスチレンブタジエン共重合ラテックスの他、カルボキシル化スチレンブタジエン共重合ラテックスなど変性したものでもよい。
ガラス転移温度(Tgと略することがある)が−15℃以下であることが好ましく、−50〜−15℃であることが更に好ましい。
前記のワックス、樹脂、ラテックス以外に各種界面活性剤を併用することもでき、界面活性剤としてはノニオン性界面活性剤もしくはアニオン性界面活性剤を使用することができる。これらの界面活性剤は単独もしくは二種類以上を混合して使用することができる。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテルやポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;などをあげることができる。これらの界面活性剤は単独もしくは二種類以上を混合して使用することができる。
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどをあげることができる。これらの界面活性剤は単独もしくは二種類以上を混合して使用することができる。
本発明の撥水剤組成物エマルションを得る方法として、ワックス−樹脂のエマルションを予め調製し、これらをラテックスエマルションと混合する方法、ワックス−樹脂−ラテックスを混融させた状態でエマルションする方法のいずれの方法でも行うことができる。
また、上記エマルションの調製方法は特に限定されないが、熔融物に少量の水を混合して油中水型エマルションを形成し、反転水を添加し水中油型エマルションに相転移させる方法(転相法)、熔融物を高温高圧下(例えば130〜200℃、150〜1000Kg/cm)でホモジナイザーを通して水中油型エマルションを製造する方法(メカニカル法)等が用いられる。
本発明の撥水剤組成物は塗工原紙に塗工することで紙に撥水効果を与えることができる。
本発明の撥水剤組成物を塗工原紙に塗工して得られる紙は、ライナーなどの板紙、上質紙、中質紙、上更紙、更紙等の紙を用いることができる。この中でも、板紙が好ましく、ライナーであることがより好ましい。
前記塗工原紙に使用されるパルプとしては、砕木パルプ、機械パルプあるいはサーモメカニカルパルプ等の晒あるいは未晒高収率パルプ、クラフトパルプあるいはサルファイトパルプ等の晒あるいは未晒化学パルプ、あるいは脱墨古紙等の古紙パルプ等を挙げることができる。
前記塗工原紙に使用される内添薬品としては、填料、染料、酸性抄紙用ロジン系サイズ剤、アルキルケテンダイマー系あるいはアルケニルコハク酸無水物系中性抄紙用サイズ剤、中性抄紙用ロジン系サイズ剤等のサイズ剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤、及び消泡剤等の添加物を挙げることができ、これらは、各々の紙種に要求される物性を発現するために、必要に応じて使用されることができる。填料としては、クレー、タルク、酸化チタン、及び重質又は軽質炭酸カルシウム等が挙げられる。これらを単独であるいは2種以上用いてもよい。
塗工原紙は、酸性抄紙で得られるもの、中性抄紙で得られるもの、いずれの原紙も使用できる。
本発明に係る撥水剤組成物を塗工原紙に塗工するための機械としては、例えばサイズプレス、フィルムプレス、ゲートロールコーター、シムサイザー、ブレードコーター、キャレンダー、バーコーター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、及びカーテンコーターを用いることができる。また、スプレー塗工機により塗工原紙の表面に塗工することもできる。
本発明に係る撥水剤組成物は、澱粉類、例えば酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉、カチオン化澱粉、両性澱粉、セルロース類、例えばカルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール類、ポリアクリルアミド類、及びアルギン酸ソーダ等の水溶性高分子と混合することにより塗工液を調製し、この塗工液を塗工原紙の表面に塗工してもよい。また、前記塗工液には、他の表面サイズ剤、防滑剤、防腐剤、防錆剤、消泡剤、粘度調整剤、染料、顔料、アルカリ物質等の添加物を更に含有させてもよい。
前記塗工液中における撥水剤組成物の濃度(撥水剤組成物の塗工液中に含まれる重量基準割合)は、通常、2〜25重量%、好ましくは3〜20重量%である。
また、通常、前記のようにして原紙に塗工される撥水剤組成物の量は、撥水剤組成物中の固形分で0.1〜3g/m、好ましくは0.2〜1.5g/mである。
以下に実施例、及び比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、以下において「部」及び「%」は、特に断りがない限りそれぞれ重量部及び重量%を意味する。
樹脂の調製
(合成例1:樹脂Aの調製)
マルカレッツU−90A(丸善石油化学製:混合系石油樹脂)100部を加熱溶融し、190℃に昇温した。これを攪拌しながら無水マレイン酸6部を加えて200℃で反応させ、未反応無水マレイン酸が実質的に存在しなくなるまで反応を行い、酸価32の樹脂Aを調製した。得られた樹脂の組成および酸価を表1に示す。
(合成例2:樹脂Bの調製)
マルカレッツU−90A(丸善石油化学製:混合系石油樹脂)100部とガムロジン(中国産:wwグレード)7部を加熱溶融し、190℃に昇温した。これを攪拌しながら無水マレイン酸6部を加えて200℃で反応させ、未反応無水マレイン酸が実質的に存在しなくなるまで反応を行い、酸価41の樹脂Bを調製した。得られた樹脂の組成および酸価を表1に示す。
(合成例3:樹脂Cの調製)
合成例2と同様の石油樹脂、ガムロジン及び無水マレイン酸を表1に示すような配合比に変える以外は、合成例2と同様にして樹脂Cを得た。得られた樹脂の組成および酸価を表1に示す。
(合成例4:樹脂Dの調製)
合成例1と同様の石油樹脂及び無水マレイン酸を表1に示すような配合比に変える以外は、合成例1と同様にして樹脂Dを得た。得られた樹脂の組成および酸価を表1に示す。
Figure 2007217842
(実施例1)
パラフィンワックス(130:日本精蝋製、融点55℃)10部、合成例1で得られた樹脂A47部を混合熔融させ、次いで低分子乳化剤(ニューコール1807:日本乳化剤製)3部および48%水酸化カリウム水溶液3部を混合し、更に水184部を徐々に加えてワックス−樹脂のエマルションを得た。このエマルションにラテックス(0890:JSR製、Tg−17℃、固形分48%、SBR)83部を混合して固形分30%の撥水剤組成物を調製した。
この撥水剤組成物は、ワックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して10%であり、ラテックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して40%であった。また、樹脂に対する水酸化カリウムの中和度は100%であった。その固形分濃度を表2に示した。
(実施例2〜13)
実施例2〜13は、表2に示すように変える以外は、実施例1と同様にして実施例2〜13の撥水剤組成物を得た。その固形分濃度を表2に示した。
(比較例1)
表2に示すような配合比でラテックスを用いない以外は実施例1と同様にして撥水剤組成物を得た。表2に固形分濃度を示した。
(比較例2〜5)
表2に示すような配合比で実施例1と同様にして、比較例2〜5の撥水剤組成物を得た。その固形分濃度を表2に示した。
Figure 2007217842
表2中の略号の説明:
ワックスの品名115、130、140、150の融点などは表3に示している。樹脂の種類のAは合成例1で得られた樹脂A、Bは合成例2で得られた樹脂B、Cは合成例3で得られた樹脂C、Dは合成例4で得られた樹脂Dであることを示している。ラテックスの種類のaはラテックスa、bはラテックスb、cはラテックスc、dはラテックスd、fはラテックスfであることを示している。これらラテックスのガラス転移点(Tg)などは下記表4に示す。なお、「−」は使用しなかったことを示す。
Figure 2007217842
Figure 2007217842
表4中の略号の説明:
JSRはJSR株式会社、DICは大日本インキ化学工業株式会社である。
塗工液の調製
実施例1〜13及び比較例1〜5で得られた撥水剤組成物を用い、それぞれの固形分濃度が8%である塗工液を調製した。
塗工紙の調製
この塗工液を未塗工のKライナー(酸性紙:坪量220g/m)に、No.3バーコーターを用いて片面塗工し(固形分塗工量は、0.5g/m)、ドラムドライヤー(80℃、50秒)にて乾燥した。
塗工紙の評価
上記で得られた塗工紙を恒温恒湿(23℃、50%相対湿度)環境下で24時間調湿後、以下の測定方法に準じて塗工紙の評価を行った。その評価結果を表5に示す。
1)撥水度
撥水度は、JIS−P8137で規定される方法に準じた。その評価結果を表5に示した。
撥水度は、撥水ライナー抄造直後の巻き取り状態での熱による撥水性低下を想定して、塗工紙を70℃で3時間熱処理したライナーについて測定を行なった結果(処理条件1)を表5に示す。また、ライナーを段ボールシートに加工する工程での熱による撥水性低下を想定して、塗工紙を前記条件での処理した後更に150℃で5分熱処理したライナーについて撥水度の測定を行った結果(処理条件2)を表5に示す。なお、撥水度の評価はR0からR10で判定され、Rの数字が大きいほど撥水性が良好であることを示している。
2)滑り角度
滑り角度は、JIS−P8147で規定される摩擦係数試験方法の傾斜方法により測定した。
Figure 2007217842

Claims (3)

  1. 融点が48〜65℃のワックス、樹脂、及びラテックスを含む撥水剤組成物であって、ワックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して5〜40重量%である紙用撥水剤組成物。
  2. 樹脂の酸価が10〜60mgKOH/gである請求項1記載の紙用撥水剤組成物。
  3. ガラス転移温度(Tg)が−50〜−15℃であるラテックスの含有量が撥水剤組成物全体の固形分に対して20〜60重量%である請求項1又は2に記載の紙用撥水剤組成物。
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