JP2007217528A - インクジェット記録用シアンインク - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット記録用シアンインクに対し、保存安定性に優れ長期間の使用においても充分な噴射安定性を保ち、鮮やかな発色性を有し、それを用いた記録物に良好な耐光性と耐オゾン性とを付与する。
【解決手段】少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット記録用シアンインクの着色剤として、少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット記録用シアンインクにおいて、該着色剤として、一般式(1)で表される染料とC.I.ダイレクトブルー86とを併用する。なお、Pc(Cu)は銅フタロシアニン核である。
(一般式(1))
Figure 2007217528

【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット記録用シアンインクに関する。
インクジェット記録方法を用いてフルカラー画像を形成するためにはシアンインクが必要となるが、そのインクの着色剤として用いる一般的なシアン染料の例としては、C.I.アシッドブルー74やC.I.アシッドブルー9が知られている。しかし、これらの染料は耐光性に極めて乏しいため、市販のインクジェットインクのシアンインクの着色剤としては、C.I.ダイレクトブルー86やC.I.ダイレクトブルー199等の銅フタロシアニン系染料が広く用いられている。これらの一般的な銅フタロシアニン系染料は、マゼンタ染料やイエロー染料に比べても耐光性に優れているという特徴があるものの、オゾンとの接触により退色・変色し易く、インクジェット記録画像の色変化や光学濃度の低下が生じるという問題がある。このため、耐オゾン性を向上させた銅フタロシアニン系染料が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、これらの耐オゾン性を向上させた銅フタロシアニン系染料といえども、良好な色相を有し、光堅牢性及び耐オゾン性に優れ、噴出安定性にも優れたインクジェット記録用シアンインクを実現させるには至っていないのが現状である。
特開平3−103484号公報
本発明は、インクジェット記録用シアンインクに対し、保存安定性に優れ長期間の使用においても充分な噴射安定性を保ち、鮮やかな発色性を有し、それを用いた記録物に良好な耐光性と耐オゾン性とを付与できるようにすることを目的とする。
本発明者等は、優れた耐オゾン性を示すが、水への溶解性が低く、発色性が不充分な特定の銅フタロシアニン系染料と、水への溶解性が高く、鮮明な発色性に優れているが、耐オゾン性が不充分な別の特定の銅フタロシアニン系染料とを、インクジェット記録用シアンインクのシアン染料として併用することにより、両者の良好な性質が損なわれることなく、しかもそれぞれの特性が相加平均的な中間レベルとなるのではなく、予想外にも一方の良好な特性が維持されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット記録用シアンインクにおいて、該着色剤が、一般式(1)で表される染料(1)とC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))








Figure 2007217528
(一般式(2))
Figure 2007217528
(一般式(1)において、Pc(Cu)は一般式(2)で表される銅フタロシアニン核を表す。
一般式(1)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立的に−SO−R、−SONR又は−CO−Rから選ばれる置換基を表し、R、R、R及びRはすべてが同一であることはない。但し、R、R、R及びRの少なくとも1つはイオン性親水性基を置換基として有する。R、R、R及びRの少なくとも1つ以上は、一般式(2)で表される銅フタロシアニン核中の4つのベンゼン環A、B、C及びDのそれぞれに存在する。Rは置換もしくは無置換のアルキル基、Rは水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、Rは置換もしくは無置換のアルキル基を表す。kは0<k<8を満たす数、lは0<l<8を満たす数、mは0≦m<8を満たす数、nは0≦n<8を満たす数であり、且つk、l、m及びnは4≦k+l+m+n≦8を満たす数である。)
とを含有していることを特徴とするインクジェット記録用シアンインクを提供する。
本発明のインクジェット記録用シアンインクは、特定の異なる2種類のフタロシアニン系染料を、インクジェット記録用シアンインクのシアン染料として併用しているので、得られるインクジェット記録物に、良好な発色性、噴射安定性、耐光性及び耐オゾン性を付与することができる。
本発明のインクジェット記録用シアンインクは、水、水溶性有機溶剤及び着色剤として上述の一般式(1)で表される染料(1)とC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))とを含有することを特徴とする。以下に、それぞれの染料自体の特性と、それらの併用の効果について説明する。
一般式(1)で表される染料(1)は、染料分子の会合性が高いために、耐オゾン性に優れている。しかし、その一方で染料分子の会合度が大きいため、水への溶解性が低いという欠点を有する。このため、インクジェット記録用シアンインクのシアン染料として染料(1)を単独で使用した場合、水への溶解性が低いため、インクの長期保存安定性、蒸発性に問題が生ずることが懸念される。即ち、水に対する溶解性が低い染料を使用したインクは、少量の水分蒸発で粘度が高くなってしまうということが懸念され、粘度が高すぎるとインクジェットヘッド中での流路抵抗が大きくなり、インクを安定に噴射することが困難になる。また、析出物が発生すると、析出物によりノズルの目詰まりを発生させたり、ノズル表面に析出物が付着してインクの噴射曲がり等の問題が生じ、インクを安定的に噴射することが困難になる。また、蒸発の問題を解決させるために染料の配合量を減らすと、発色性が低下するという別の問題が生ずる。
他方、C.I.ダイレクトブルー86(染料(2))は、染料(1)と比較して、耐オゾン性に乏しいが、水への溶解性が良好であり、優れた鮮明性と発色性とを有する。
一般に、特性の異なる2種類の染料を併用した場合、両者の良好な性質が損なわれることや、損なわれないとしてもそれぞれの特性が、それらの相加平均的な中間レベルとなることが考えられるが、染料(1)とC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))とを併用した場合には、予想外にも一方の良好な特性が維持されるという効果が得られる。
本発明のインクジェット記録用シアンインクは、染料(1)とC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))とを重量比で、好ましくは70:30〜95:5、より好ましくは85:15〜95:5の比率で含有する。この範囲内にすることで、それぞれの染料の優れた特性をバランス良く充分に発揮させることができる。
また、インクジェット記録用シアンインク中の染料(1)とC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))との総含有量としては、インクの性能及び要求特性により適宜決められるが、インクジェット記録用シアンインク全量に対して、好ましくは1〜5重量%、より好ましくは3〜5重量%である。なお、本発明の効果を損なわない範囲で染料(1)とC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))に加えて、他の染料も併用することができる。
次に、染料(1)の一般式中の置換基R、R、R及びR、Pc(Cu)、並びにk、l、m及びnについて説明する。
前述したように、Pc(Cu)は一般式(2)で表される銅フタロシアニン核を表す。R、R、R及びRは、それぞれ独立的に−SO−R、−SONR又は−CO−Rから選ばれる置換基を表し、R、R、R及びRはすべてが同一であることはない。但し、R、R、R及びRの少なくとも1つはイオン性親水性基を置換基として有する。R、R、R及びRの少なくとも1つ以上は、一般式(2)で表される銅フタロシアニン核中の4つのベンゼン環A、B、C及びDのそれぞれに存在する。Rは置換もしくは無置換のアルキル基、Rは水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、Rは置換もしくは無置換のアルキル基を表す。kは0<k<8を満たす数、lは0<l<8を満たす数、mは0≦m<8を満たす数、nは0≦n<8を満たす数であり、且つk、l、m及びnは4≦k+l+m+n≦8を満たす数である。
一般式(1)において、R、R又はRの置換もしくは無置換のアルキル基としては、炭素数が1〜12の直鎖、分岐及び脂環式アルキル基が好ましく挙げられる。特に染料の溶解性やインク安定性を高めるという理由から、分岐のアルキル基が好ましく、特に不斉炭素を有する場合(ラセミ体での使用)が特に好ましい。
、R又はRの置換アルキル基における置換基の例としては、炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖アルキル基、炭素数7〜18の直鎖又は分岐鎖アラルキル基、炭素数2〜12の直鎖又は分岐鎖アルケニル基、炭素数2〜12の直鎖又は分岐鎖アルキニル基、炭素数3〜12の直鎖又は分岐鎖シクロアルキル基、炭素数3〜12の直鎖又は分岐鎖シクロアルケニル基(以上の各基は分岐鎖を有するものが染料の溶解性及びインクの安定性を向上させる点から好ましく、不斉炭素を有するものが特に好ましい。例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−エチルヘキシル、2−メチルスルホニルエチル、3−フェノキシプロピル、トリフルオロメチル、シクロペンチル)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子)、アリール基(例えば、フェニル、4−tert−ブチルフェニル、2,4−ジ−tert−アミルフェニル)、ヘテロ環基(例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシ基、アミノ基、アルキルオキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−メタンスルホニルエトキシ)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−tert−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、3−tert−ブチルオキシカルバモイルフェノキシ、3−メトキシカルバモイル)、アシルアミノ基(例えば、アセトアミド、ベンズアミド、4−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド)、アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルブチルアミノ)、アニリノ基(例えば、フェニルアミノ、2−クロロアニリノ)、ウレイド基(例えば、フェニルウレイド、メチルウレイド、N,N−ジブチルウレイド)、スルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプロピルスルファモイルアミノ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、2−フェノキシエチルチオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−tert−オクチルフェニルチオ、2−カルボキシフェニルチオ)、アルキルオキシカルボニルアミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミノ)、スルホンアミド基(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド)、カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエンスルホニル)、アルキルオキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル)、ヘテロ環オキシ基(例えば、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アゾ基(例えば、フェニルアゾ、4−メトキシフェニルアゾ、4−ピバロイルアミノフェニルアゾ、2−ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ)、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ)、カルバモイルオキシ基(例えば、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ)、シリルオキシ基(例えば、トリメチルシリルオキシ、ジブチルメチルシリルオキシ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フェノキシカルボニルアミノ)、イミド基(例えば、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ヘテロ環チオ基(例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、2,4−ジフェノキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チオ、2−ピリジルチオ)、スルフィニル基(例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニル)、ホスホニル基(例えば、フェノキシホスホニル、オクチルオキシホスホニル、フェニルホスホニル)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル)、アシル基(例えば、アセチル、3−フェニルプロパノイル、ベンゾイル)、イオン性親水性基(例えば、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基及び4級アンモニウム基)が挙げられる。これらの中でもヒドロキシル基、エーテル結合又はエステル結合を有する基、シアノ基、スルホンアミド基が染料の会合性を高め堅牢性を向上させるので特に好ましい。この他、ハロゲン原子やイオン性親水性基を有していてもよい。
このようなR、R又はRの置換又は無置換のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−ブチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、シアノエチル基、トリフルオロメチル基、3−スルホプロピル基及び4−スルホブチル基等が挙げられる。
染料(1)の好ましい態様としては、一般式(1)において、R、R、R及びRが−SO−Rで示される置換基であり、ここで、R、R、R及びRがそれぞれ有するRは置換もしくは無置換のアルキル基であるが、但し、これら4つのRの置換もしくは無置換のアルキル基のすべてが完全に同一ではない態様が挙げられる。ここで、完全に同一ではないということは、4つのRの少なくとも一つがイオン性親水性基を有する置換アルキル基であることを前提に、少なくとも2種類のRが存在することを意味する。
染料(1)のより好ましい態様としては、一般式(1)におけるkは0<k<4を満たす数、lは0<l<4を満たす数、mは0≦m<4を満たす数、nは0≦n<4を満たす数であり、且つk、l、m及びnはk+l+m+n=4を満たす数である態様が挙げられる。
染料(1)の好ましい具体例としては、以下の化学式(1−A)〜(1−E)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2007217528
化学式(1−A)の化合物は、一般式(1)において、Rがリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが3、lが1、m及びnが共に0である態様である。
Figure 2007217528

化学式(1−B)の化合物は、一般式(1)において、Rがリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシイソプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが3、lが1、m及びnが共に0である態様である。
Figure 2007217528
化学式(1−C)の化合物は、一般式(1)において、Rがリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、RがN,N−(ジ(2−ヒドロキシエチル))スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが3、lが1、m及びnが共に0である態様である。
Figure 2007217528
化学式(1−D)の化合物は、一般式(1)において、Rがリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシイソプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが2、lが1、mが1、nが0である態様である。
Figure 2007217528
化学式(1−E)の化合物は、一般式(1)において、Rがリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、Rがリチウムカルボキシラトプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシイソプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、k、l、m及びnが共に1である態様である。
以下に一般式(1)で表される染料(1)の製造方法について説明するが、一般に、無置換のフタロシアニン化合物は、特表2002-526589(WO00/17275)号公報等に記載されているようにスルホン化すると、比較的容易にフタロシアニン核にスルホ基を導入することができる。スルホン化したフタロシアニン化合物を水溶性染料として使用する場合には、スルホ基をアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムで造塩し、スルホン酸塩としてそのまま染料として使用することができる。この場合、スルホン化がフタロシアニン核の任意の位置でも起こり得る上に、導入されるスルホ基の個数の制御も困難である。従って、スルホ基の導入位置、導入個数を考慮することなく、主としてスルホン化の容易さのみを考慮した反応条件でスルホン化した場合には、生成物に導入されたスルホ基の位置と個数の特定は困難であり、置換基の個数や置換位置の異なる混合物が得られてしまう。そこで、染料(1)の耐オゾン性を向上させるためには、耐オゾン性が劣った生成物の混入を防止する必要があるため、あらかじめフタル酸誘導体に特定の置換基を導入し、この置換フタル酸誘導体とCuCl等の銅誘導体とから銅フタロシアニンを合成することが必要である。フタル酸誘導体と銅誘導体とから銅フタロシアニンを合成する方法に関しては特開2000-303009号公報等に記載されている。
以下に、染料(1)の製造方法の一例を示す。ここで、置換フタル酸誘導体は、以下のスキームに従って製造することができる。
原料となるフタル酸誘導体としては、置換フタロニトリル、置換ジイミノイソインドリン、置換フタル酸ジアミド、置換フタルイミド、置換フタル酸及びその塩、置換無水フタル酸等を用いることができる。
置換フタル酸誘導体の置換基は、溶解性基もしくはその前駆体である。溶解性基とは、銅フタロシアニン染料に溶解性を付与する置換基であり、溶解性基により銅フタロシアニン染料に水溶性を付与する場合には、親水性基を表す。親水性基としては、例えばイオン性親水性基もしくはイオン性親水性基が置換された置換基が挙げられる。また、溶解性基の前駆体とは、フタロシアニン環を形成後、反応により溶解性基に変換され得る置換基を表す。置換フタル酸誘導体の置換基は、−SO−R、−SONR又は−CO−Rから選ばれる置換基が好ましい。Rは置換もしくは無置換のアルキル基、Rは水素原子又は置換もしくは無置換のアルキル基、Rは置換もしくは無置換のアルキル基を表す。










Figure 2007217528
次に、上記の化合物a〜hに代表されるフタル酸誘導体と、CuCl等の金属誘導体をモル比(金属誘導体:フタル酸誘導体)3:1〜6:1で混合し、沸点80℃以上、好ましくは130℃以上の有機溶媒存在下で、80〜300℃の範囲で反応させる。この反応温度が80℃未満であると反応速度が極端に遅くなることがあり、一方、300℃を超えると得られるフタロシアニン染料の分解が起こる可能性がある。また、この反応の際の反応時間は、好ましくは2〜20時間である。この反応時間が2時間未満であると未反応原料が多く存在してしまうことがあり、一方20時間を超えると、得られるフタロシアニン染料の分解が起こる可能性がある。なお、この反応は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)あるいはモリブデン酸アンモニウム等の触媒の存在下で行なうことができる。次いで透析によって元のカチオンを除去し、次いで1価の金属カチオンを添加する(例えば、アルカリ金属水酸化物の添加による)等の方法により交換することができる。反応終了後、通常の有機合成反応の後処理方法に従って処理することにより、所望の耐オゾン性を有する一般式(1)で表されるフタロシアニン系の染料(1)を得ることができる。
C.I.ダイレクトブルー86(染料(2))は、市販の染料を使用することができる。ここで、C.I.ダイレクトブルー86(染料(2))とは、例えば一般式(3)で表される染料である。





Figure 2007217528
一般式(3)中、Pc(Cu)は一般式(2)で表されるフタロシアニン核を表す。SONa基は、一般式(2)で表されるフタロシアニン核中の4つのベンゼン環A、B、C及びDのいずれかに存在する。
次に、本発明のインクジェット記録用シアンインクを構成する水及び水溶性有機溶剤について説明する。
本発明で使用する水としては、塩類の少ないイオン交換水が好ましい。インクジェット記録用シアンインク中における水の含有量は、他の成分の残部という位置づけであるから、他の成分の含有量に依存するが、通常、10〜90重量%、好ましくは40〜80重量%である。
本発明で使用する水溶性有機溶剤には、主としてインクジェットヘッドのノズル先端部におけるインクの乾燥を防止するための湿潤剤と、主として紙面上での乾燥速度を速くするための浸透剤とが含まれる。
湿潤剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレングリコール;グリセリン;2−ピロリドン;N−メチル−2−ピロリドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。中でも、アルキレングリコール、グリセリン等の多価アルコールが好適である。
インクジェット記録用シアンインク中における湿潤剤の配合量は、一般には0〜95重量%、好ましくは10〜80重量%、より好ましくは10〜50重量%である。
一方、浸透剤としては、例えば、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールプロピルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールプロピルエーテル等のグリコール系エーテルが挙げられる。
インクジェット記録用シアンインク中における浸透剤の配合量は、一般には0〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%である。なお、配合量が過剰であると、インクの紙への浸透性が高くなりすぎて滲みの原因となってしまうことがある点に留意する。
本発明のインクジェット記録用シアンインクは、更に必要に応じて、ポリビニルアルコール、セルロース及び水溶性樹脂等の粘度調整剤;表面張力調整剤;防黴剤等の従来公知の添加剤を含有していてもよい。
本発明のインクジェット記録用シアンインクは、上述の染料(1)及びC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))を含む着色剤と、水と、水溶性有機溶剤と、その他の必要に応じて各種添加剤とを、常法に従って均一に混合することにより調製することができる。
実施例1〜7及び比較例1〜6
表1に示すインク組成成分を、均一に混合することによりインクジェット記録用シアンインクを調製した。ここで、染料(1−A)〜(1−E)はそれぞれ化学式(1−A)〜(1−E)の化合物に該当する。
なお、比較例で使用したC.I.アシッドブルー9及び74は、フタロシアニン系染料ではなく、以下の構造を有するシアン染料である。
Figure 2007217528

Figure 2007217528

C.I.Acid Blue 74
Figure 2007217528
得られたインクジェット記録用シアンインクについて、(a)噴射安定性評価、(b)発色性評価、(c)耐オゾン性評価、(d)耐光性評価及び(e)総合評価を次のように行った。
まず、インクジェット記録用シアンインクを所望のインクカートリッジに充填し、インクジェットプリンタ搭載デジタル複合機(ブラザー工業(株)製;DCP−110C)に装着し印字評価を行った。(b)発色性評価、(c)耐オゾン性評価及び(d)耐光性評価のためのサンプルとしては、光沢紙(ブラザー工業(株)製;写真光沢紙(型番;BP60GLA))にシアンインクのグラデーションサンプルをプリントし、初期OD値1.0のパッチを使用した。
(a)噴射安定性評価
1億ドット(約3万枚)の連続印字評価を行い、以下の基準に従って評価した。得られた結果を表1に示す。
噴射安定性評価基準
◎…連続印字中において不吐出、吐出曲がり全くなし。
○…連続印字中において、不吐出もしくは吐出曲がりが僅かにあり。不吐出もしくは吐出曲がりは共に5回以内のパージによって回復する。
×…連続印字中において不吐出、吐出曲がり多数有り。不吐出、吐出曲がり共に短時間で回復せず。
(b)発色性評価
上述のグラデーションサンプルを、目視にてシアン色が充分に表現されているか否かを以下の評価基準に基づき評価した。得られた結果を表1に示す。
発色性評価基準
○…シアン色を充分表現できている
×…シアン色の表現が不足している
(c)耐オゾン性評価
上述のグラデーションサンプルを用いて、耐オゾン性試験を行った。耐オゾン性試験は、スガ試験機(株)製オゾンウェザーメーターOMS−Hを用いて、オゾン濃度1ppm、槽内温度24℃、湿度60%RHで40時間放置して行った。試験前にOD値1.0を示すシアン色カラーパッチについて、耐オゾン性試験後におけるOD値を測定した。OD値はGretag Macbeth社製Spectrolino(光源:D65;視野:2°;StatusA)により測定した。次の数式Iにより、試験前のOD値1.0のパッチについて、耐オゾン性OD値減少率として求めた。得られた耐オゾン性OD値減少率を以下の評価基準に基づき評価した。得られた結果を表1に示す。
[数1]
(数式I)
Figure 2007217528
耐オゾン性評価基準
◎…耐オゾン性OD値減少率が20%未満
○…耐オゾン性OD値減少率が20%以上30%未満
△…耐オゾン性OD値減少率が30%以上40%未満
×…耐オゾン性OD値減少率が40%以上
(d)耐光性評価
上述のグラデーションサンプルを用いて、耐光性試験を行った。耐光性試験は、スガ試験機(株)製強エネルギーキセノンウェザーメーターSC750―WNを用いて行った。光源にキセノンランプ光を用いて、室温25℃、湿度50%RH、照度93000Luxで100時間照射させた。試験前にOD値1.0を示すシアン色カラーパッチについて、耐光性試験後におけるOD値を測定した。OD値はGretag Macbeth社製Spectrolino(光源:D65;視野:2°;StatusA)により測定した。次数式IIにより、試験前のOD値1.0のパッチについて、耐光性OD値減少率として求めた。得られた耐光性OD値減少率を以下の評価基準に基づき評価した。得られた結果を表1に示す。
[数2]
(数式II)
Figure 2007217528
耐光性評価基準
◎…耐光性OD値減少率が20%未満
○…耐光性OD値減少率が20%以上30%未満
△…耐光性OD値減少率が30%以上40%未満
×…耐光性OD値減少率が40%以上
(e)総合評価
各インクにおいて、上記の結果から以下の評価基準により総合評価を行った。得られた結果を表1に示す。
総合評価基準
G…すべての評価結果が◎又は○である
NG…評価結果のいずれかに△又は×がある

























Figure 2007217528
表1の結果から、各実施例及び比較例について得られた知見は以下のとおりである。
実施例1(染料合計含有量4%):水に対する溶解性が良好で、且つ発色が良好なC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))を染料全体に対して3%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、且つ発色も良好であった。また、耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−A)を染料全体に対して97%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
実施例2(染料合計含有量4%):水に対する溶解性が良好で、且つ発色が良好なC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))を染料全体に対して7%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、且つ発色も良好であった。また、耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−A)を染料全体に対して93%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
実施例3(染料合計含有量4%):水に対する溶解性が良好で、且つ発色が良好なC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))を染料全体に対して20%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、且つ発色も良好であった。また、耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−B)を染料全体に対して80%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
実施例4(染料合計含有量4%):水に対する溶解性が良好で、且つ発色が良好なC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))を染料全体に対して30%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、且つ発色も良好であった。また、耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−C)を染料全体に対して70%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
実施例5(染料合計含有量4%):水に対する溶解性が良好で、且つ発色が良好なC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))を染料全体に対して40%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、且つ発色も良好であった。また、耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−B)を染料全体に対して60%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であったが、染料(1−B)の含有量が多少少ないため耐オゾン性が他の実施例に比べ多少劣っていた。
実施例6(染料合計含有量3%):水に対する溶解性が良好で、且つ発色が良好なC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))を染料全体に対して20%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、且つ発色も良好であった。また、耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−D)を染料全体に対して80%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
実施例7(染料合計含有量5%):水に対する溶解性が良好で、且つ発色が良好なC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))を染料全体に対して20%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、且つ発色も良好であった。また、耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−E)を染料全体に対して80%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
比較例1(染料合計含有量4%):使用染料が染料(1−A)のみであるため、耐オゾン性及び耐光性は良好であったが、噴射安定性には問題があり、発色も不充分であった。
比較例2(染料合計含有量4%):水に対する溶解性が良好で、且つ発色が良好な染料C.I.アシッドブルー9を染料全体に対して20%含有しているため、インクを安定に噴射することができた。しかし、C.I.アシッドブルー9は耐オゾン性及び耐光性が悪く、染料(1−C)と混合しても耐オゾン性及び耐光性は不充分であった。
比較例3(染料合計含有量4%):水に対する溶解性が良好な染料C.I.アシッドブルー74を染料全体に対して20%含有しているため、インクを安定に噴射することができた。しかし、発色が悪いC.I.アシッドブルー74を染料全体に対して20%含有しているため、発色が不充分であった。また、C.I.アシッドブルー74は耐オゾン性及び耐光性が悪く、染料(1−D)と混合しても耐オゾン性及び耐光性は不充分であった。
比較例4(染料合計含有量3%):使用染料がC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))のみであるため、インクを安定に噴射することができ発色も良好であったが、C.I.ダイレクトブルー86(染料(2))は耐オゾン性が悪いため、耐オゾン性は不充分であった。
比較例5(染料合計含有量3%):使用染料がC.I.アシッドブルー9のみであるため、インクを安定に噴射することができ発色も良好であったが、C.I.アシッドブルー9は耐オゾン性及び耐光性が悪いため、耐オゾン性及び耐光性は不充分であった。
比較例6(染料合計含有量3%):使用染料がC.I.アシッドブルー74のみであるため、インクを安定に噴射することができたが、C.I.アシッドブルー74は発色及び耐オゾン性及び耐光性が悪いため、発色性、耐オゾン性及び耐光性は不充分であった。
本発明によれば、インクジェット記録用シアンインクに対し、保存安定性に優れ長期間の使用においても充分な噴射安定性を保ち、鮮やかな発色性を有し、それを用いた記録物に良好な耐光性と耐オゾン性とを付与できる。

Claims (10)

  1. 少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット記録用シアンインクにおいて、該着色剤が、一般式(1)で表される染料(1)とC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))
    Figure 2007217528
    (一般式(2))
    Figure 2007217528

    (一般式(1)において、Pc(Cu)は一般式(2)で表される銅フタロシアニン核を表す。
    一般式(1)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立的に−SO−R、−SONR又は−CO−Rから選ばれる置換基を表し、R、R、R及びRはすべてが同一であることはない。但し、R、R、R及びRの少なくとも1つはイオン性親水性基を置換基として有する。R、R、R及びRの少なくとも1つ以上は、一般式(2)で表される銅フタロシアニン核中の4つのベンゼン環A、B、C及びDのそれぞれに存在する。Rは置換もしくは無置換のアルキル基、Rは水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、Rは置換もしくは無置換のアルキル基を表す。kは0<k<8を満たす数、lは0<l<8を満たす数、mは0≦m<8を満たす数、nは0≦n<8を満たす数であり、且つk、l、m及びnは4≦k+l+m+n≦8を満たす数である。)
    とを含有していることを特徴とするインクジェット記録用シアンインク。
  2. 染料(1)とC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))とを重量比で70:30〜95:5の比率で含有する請求項1記載のインクジェット記録用シアンインク。
  3. 染料(1)及びC.I.ダイレクトブルー86(染料(2))を、インクジェット記録用シアンインク全量に対して、合計で1〜5重量%含有する請求項1〜2のいずれかに記載のインクジェット記録用シアンインク。
  4. 一般式(1)において、R、R、R及びRが−SO−Rで示される置換基であり、ここで、R、R、R及びRがそれぞれ有するRは置換もしくは無置換のアルキル基であるが、但し、これら4つのRの置換もしくは無置換のアルキル基のすべてが完全に同一でない請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用シアンインク。
  5. 一般式(1)におけるkは0<k<4を満たす数、lは0<l<4を満たす数、mは0≦m<4を満たす数、nは0≦n<4を満たす数であり、且つk、l、m及びnはk+l+m+n=4を満たす数である請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用シアンインク。
  6. 一般式(1)において、Rがリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが3、lが1、m及びnが共に0である請求項1記載のインクジェット記録用シアンインク。
  7. 一般式(1)において、Rがリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシイソプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが3、lが1、m及びnが共に0である請求項1記載のインクジェット記録用シアンインク。
  8. 一般式(1)において、Rがリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、RがN,N−(ジ(2−ヒドロキシエチル))スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが3、lが1、m及びnが共に0である請求項1記載のインクジェット記録用シアンインク。
  9. 一般式(1)において、Rがリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシイソプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、kが2、lが1、mが1、nが0である請求項1記載のインクジェット記録用シアンインク。
  10. 一般式(1)において、Rがリチウムスルホナトプロピルスルホニル基、Rがリチウムカルボキシラトプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基、RがN−(2−ヒドロキシイソプロピル)スルファモイルプロピルスルホニル基であり、k、l、m及びnが共に1である請求項1記載のインクジェット記録用シアンインク。
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