JP2007217345A - 真珠酢及びその製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】腸菅がカルシウム等の元素を吸収するのを促進し、進んで人体の新陳代謝機能をも促進させ得る真珠酢及びその製造法を提供する。
【解決手段】真珠表面に付着した雑質を除去する洗浄ステップと、雑質除去後に真珠を乾燥させてから、更に粉末状になるまで粉砕を施す粉砕ステップと、前記真珠に酸化亜鉛及び酢酸溶液を混合させ、化学反応により二酸化炭素ガスを発生させ、前記反応が更に進んで前記二酸化炭素ガスが発生しなくなった時に、基本液化態様の真珠酢が完成されるようになる混合ステップと、を含んでなる真珠酢製造法と、前記方法によって製造された真珠酢である。また、基本液化態様の真珠酢に、リジン、タウリン、紅麹アルコール抽出物、及びステビオシドの中から選択された何れか一種または一種以上を適宜量添加してなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は真珠酢及びその製造法に関し、特に、水溶性と高吸収性を具えていてその全成分が容貌滋養に優れた効果を発揮する真珠酢の配合及びその製造法に関する。
世に名高い治療薬や、容貌滋養、そして養生保健の珍品として、真珠はすでに三千年近い歴史を有している。明朝の李時珍が編集した「本草綱目」や近代の「漢方薬大辞典」及び「中華人民共和国薬典」(2000年版)の中には、真珠粉の養生効果に関し、なぜ真珠粉がこのように優れて広範囲な医療保健効果を具えているかについて、そのキーポイントは、真珠粉が、約93%の炭酸カルシウム、二十余種類の鉱物元素と微量元素、多種のビタミン、複合アミノ酸等、或いは未だ探知されていない生理活性化物質を含み、主な治療効果は、精力を旺盛にするカルシウムの補充並びに各成分の同一性、共通性が強めあい助けあって発揮される総合的な生理滋養の相乗効果によるものであると述べている。
また、すでに近代の医学研究は細胞の生命活動はカルシウムを主とした第二のメッセンジャー(Messenger)系統が調節制御しており、即ち、カルシウムが調節制御の中枢であって、人体の生命活動調節制御の根本である、と開示している。
現在では誰もが人類にカルシウムが欠乏すれば重要な問題が生じることは知っており、カルシウムが欠乏すれば、生命活動の調節制御の根本が穏やかでなく、生命活動や新陳代謝の正常運行がスムーズに行われずに数多くの生理障害や病気、例えば現代の医学研究の結果が示すような、スラッシュ状動脈硬化、原始性高血圧、心悸異変、変性心臓病、脳血栓、脳溢血、腎機能衰退、腎結石、結腸癌、便秘、骨質疎散・過密、症幼児の手足・筋肉引付け、癲癇、児童佝僂病(Rickets)、智力発育障害睡眠障害(睡眠不足)、生理不順・生理痛、妊娠綜合症、更年期綜合症、内分泌機能障害、免疫機能低下、精神・情緒の障害、甚しきに至っては皮膚衰退、色素沈降 或いはまた腫れ物等と、何れもカルシウム欠乏と密接な関連のある疾病が出現している。そして、真珠粉の主な治療効能と照らし合せて見れば、前記諸病状の殆どがその効能対象範囲内に含まれる。
しかし乍ら真珠粉は水に溶け難く、食用後胃の中での解離率が低く(29%を超えない)、腸への吸収率も低いため、真珠粉の生理機能効果が充分に有効に発揮されることなく制限されているのが現状で、このような事実を知った一般の人々が残念がって歯軋りして口惜しがるのも無理のないところである。
通常の医学的観点から言えば、一般に、薬物が人体に吸収され易いようにするには、その薬物の形態が液体態様または水中に溶け易い状態であるのが比較的好ましく、このようにすることで、人体が薬物を吸収するにかなり役立つ。上記真珠が溶け難いという事実と、腸菅における真珠粉吸収率の低いという問題を解決するためには、真珠粉を水溶性形態に転化すべきであると思い至り、本発明人は新処方の研究開発に極力励んで、その特性として水に溶け難い真珠粉を、全成分高吸収性に優れた水溶性真珠粉に転化させることに着眼したのである。
即ち本発明の目的は、腸菅におけるカルシウム等元素の吸収作用を促進し、有効に人体にその吸収率を向上させて、進んで人体の新陳代謝機能を促進させ得る真珠酢及びその製造法を提供することである。
本発明に係わる請求項1の真珠酢は、先ず真珠を洗浄して、乾燥後に粉末状となるまで粉砕された真珠粉と、酸化亜鉛と、酢酸溶液とを包含してなり、前記真珠粉と前記酸化亜鉛及び前記酢酸溶液とを混合し、二酸化炭素ガスを生ずる反応を発生させ、前記反応を更に進めて前記二酸化炭素ガスが発生しない状態となった時に、基本液化態様の真珠酢の完成品としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の真珠酢において、前記基本液化態様の真珠酢に、リジン、タウリン、紅麹アルコール抽出物、及びステビオシドの中から選択された何れか一種または一種以上の適宜量を添加してなることを特徴とする。
請求項3の発明は真珠酢製造法に関し、真珠表面の雑質を除去する洗浄ステップと、雑質除去後の真珠が乾燥させてから、更に粉末状になるまで粉砕を施す粉砕ステップと、前記真珠粉と酸化亜鉛及び酢酸溶液を混合して、二酸化炭素ガスを生ずる反応を発生させ、前記反応を更に進めて前記二酸化炭素ガスが発生しない状態となった時に、基本液化態様の真珠酢を完成する混合ステップとを含んでなることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記請求項3に記載の真珠酢製造法において、 前記基本液化態様の真珠酢に、リジン、タウリン、紅麹アルコール抽出物、及びステビオシドの中から選択された何れか一種または一種以上の適宜量を添加してなることを特徴とする。
本発明は、前記酢酸溶液と真珠粉末との結合から、真珠粉が水に溶け難く吸収が難しいという問題を解決できると同時に、酢酸及び真珠粉両者の二重保健作用により相乗的な生理保健効能を発揮させることができる。また基本液化態様に生成された真珠酢に、リジン、タウリン、紅麹アルコール抽出物及びステビオシド等を適宜に添加しても良いので、人体腸菅のカルシウム等元素に対する吸収機能をより向上させてそれぞれの疾病にマッチした治療効果をもたらす作用がある。
本発明に係わる真珠酢及びその製造法は、真珠酢が主要成分として真珠酸化亜鉛及び30%酢酸溶液(例えば食酢)を含み、それらを混合して生成したのが基本液化態様の真珠酢であり、更に、リジン、タウリン、麹アルコール抽出物及びステビオシド等物質を適宜に添加して、人体の腸菅が有利にその含んだ薬効を吸収できるようにする。
図1は、本発明の真珠酢の製造法を示すフローチャートである。
先ず、第一段階の洗浄ステップ(S100)から説明を進めると、該洗浄ステップは主に真珠表面の雑質を除去する工程で、その洗浄方式は、2%オキシドールを用いて真珠表面の汚れを除去すると同時に殺菌の効果を達成し、最後に大量の清水で洗浄する。
粉砕ステップ(S110)は、前記真珠の洗浄を終えて乾燥するのを待ってから、粉砕機具(例えばすり鉢)を利用して、該真珠を粒度が約200〜300メッシュの粉末状態になるまで粉砕する。
しかる後混合ステップ(S120)において、所定量の粉末状に粉砕された真珠粉と酸化亜鉛及び30%酢酸溶液を混合すると、混合後に発生する化学反応から二酸化炭素(CO2)ガスが生じる。この工程を行なう場合、該真珠粉と酸化亜鉛及び酢酸溶液を混合した後で加熱方式により化学反応速度を早めて、加速的に二酸化炭素ガスを生じさせると同時に、混合溶液に攪拌を加え、混合によって生成した二酸化炭素ガスを持続的に溶液から離脱させる。
そして、前記混合溶液から二酸化炭素ガスがもう反応生成しない状態になったとき、その混合形成した溶液が基本的な真珠酢溶液となる。
上述した酢酸溶液は、一般に使われる食酢であり、「食酢」は調味料としての用途以外に、極めて優れた保健作用がある。その酸っぱみが肝臓に入ると、気が晴れて、欝血を活性化させる効能が働き、欝血が活性化流動することを通じて、腫れが引いて柔かくなる効果を得られると共に、胃のつぼに入ると、食滞が消化されて、その味が苦酸っぱいことから殺虫解毒にも適用できる。
それ故、1)欝血を活性化流動させる、2)食滞を消化させる、3)腫れを引かせて和らげる、4)殺虫解毒ができる、等の効果を具えている。
そして、臨床上では、高血圧症、遊走性関節風湿痛、産後の貧血、首の背椎骨病、疝痛(腸神経痛)、咽喉の腫痛み等の疾患治療に用いられるほか患部に塗り付けて凍瘡の治療に使用されたり、または燻り蒸す方式で感冒、流行性耳下腺炎、流行性脳脊髄膜炎等の予防に使われたりすることもできる。
即ち、酢酸溶液と真珠粉末との結合により、真珠粉が水に溶け難く吸収が難しいという問題が解決されると共に、酢酸及び真珠粉両者の二重の保健作用から累加的な生理保健効能を発揮することができる。
混合ステップ(S120)を終えた後に更に再混合ステップ(S130)を施して前記真珠酢の溶液にその他の元素を添加して混合しても良く、それら元素は、リジン、タウリン、紅麹アルコール抽出物及びステビオシド等を含み、それぞれの重量比パーセントは、原則として真珠酢78%〜99.4%、ジン0%〜10%、タウリン0%〜10%、紅麹アルコール抽出物0.5%〜1%、ステビオシド0.1%〜1%であり、以下に前記各元素を添加した理由及びそれぞれの効能について述べる。
リジン: 成長発育を促進できて、貧血症や軟骨病の治療効能があると共に良好な腸のカルシウム吸収作用を具えて、真珠中のカルシウム元素に対する人体の吸収率を向上させる優点がある。
タウリン: 幼児の発育促進、智力の向上、視覚機能の強化、免疫力向上、解熱消炎、血圧降下、強心及び心悸異常防止、血糖低下、肝胆補強、過酸化防止などの生理効能を提供できる。
紅麹アルコール抽出物: 中国の有名な「大紅浙酢」(中文名称)は、白酢の中に紅麹を添加してなり、鮮明な赤色を呈する。紅麹は中国の伝統的な漢方薬や食用色素に使用され、欝血を活性化流動させて、食滞の消化に役立ち、且つ脾臓の健やかさを保つ効果がある。従って、中国大陸では、食滞満腹や、充血、腹痛といった症状の治療に常用される。現在の発達した科学技術により、紅麹内には、血液の脂肪調節に有効な物質-ロバスタチン(Lovastatin)が含まれていることが発見されており、明らかに血清コレステロールを低めて、トリグリセリドを低めさせ得ると共に、密度リポ蛋白を低めたり又は軽度に高めたりすることができる等の効能があるので、血液高脂肪症や冠状動脈硬化或いはその他心臓疾病の防止・治療作用を具えており、それ故、真珠酢の中に紅麹アルコール抽出物を添加する次第である。
ステビオシド: 中国での俗称は「甜菊甘」で、「甜菊糖」とも呼ばれ、菊科植物甜菊の葉から抽出される。ステビオシドの甘味度は砂糖の200〜250倍に達し、その甘味の特徴は砂糖に近い。ステビオシドは食品に甘味を提供できるほか、血圧を低め、新陳代謝を促進し、且つ胃酸過多の治療に役立つ等の所定の保健作用があるので、糖尿病患者が普遍的に好んで選択使用する一種の理想的な甘味剤である。
文献資料の記載や、数多くの糖尿病患者からの感想によれば、甜菊の葉っぱで直接入れたお茶を飲むと血糖を低める作用が働く上に快適さがみなぎるのを感じることができるので、真珠酢の中に添加すれば、一般の服用者でもその味を受け入れ易くなるばかりでなく、保健効果がより一層向上する。
以上、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述したが、具体的な構成は、この実施形態に限られたものではなく、本発明の要旨から逸脱しない範囲において、若干の均等的な変化や修飾があっても、本発明に含まれる。即ち、本発明は特許請求の範囲によって限定される。
本発明の真珠酢の製造法にかかる製造フローチャートである。
符号の説明
S100 洗浄ステップ
S110 粉砕ステップ
S120 混合ステップ
S130 再混合ステップ

Claims (4)

  1. 先ず真珠を洗浄して乾燥させた後、粉末状になるまで粉砕された真珠粉と、酸化亜鉛と、酢酸溶液とを包含してなり、前記真珠粉と前記酸化亜鉛及び前記酢酸溶液とを混合し、二酸化炭素ガスを生ずる反応を発生させ、前記反応を更に進めて前記二酸化炭素ガスが発生しない状態となった時に基本液化態様の真珠酢の完成品とされることを特徴とする真珠酢。
  2. 前記基本液化態様の真珠酢に、リジン、タウリン、紅麹アルコール抽出物、及びステビオシドの中から選択された何れか一種または一種以上を適宜量添加してなる請求項1に記載の真珠酢。
  3. 真珠表面の雑質を除去する洗浄ステップと、
    雑質除去後の真珠を乾燥させたてから、更に粉末状になるまで粉砕を施す粉砕ステップと、
    前記真珠と酸化亜鉛及び酢酸溶液を混合して、二酸化炭素ガスを生ずる反応を発生させ、前記反応を更に進めて前記二酸化炭素ガスが発生しない状態となった時に基本液化態様の真珠酢とする混合ステップと、
    を含んでなる真珠酢製造法。
  4. 前記基本液化態様の真珠酢に、リジンタウリン紅麹アルコール抽出物及びステビオシドの中から選択された何れか一種または一種以上を適宜量添加してなる請求項3に記載の真珠酢製造法。
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