JP2007217172A - フォーク旋回式自動吊具 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置をコンパクト、かつ軽量にできると共に、ハンドリング性が向上するフォーク旋回式自動吊具を提供する。
【解決手段】揚重機により吊下げられる吊りビームの両側にそれぞれ中間フレーム14、15を介して水平旋回可能に取付けられた下部吊りフレーム16、17に固定されたフォーク部材20、21の先側を取り外し可能に支持する掛止装置22、23を有するフォーク旋回式自動吊具において、掛止装置22、23は、フォーク部材20、21の先側に形成された長孔26に挿通する掛止片27を下端部に備えた昇降ロッド28と、昇降ロッド28の昇降をガイドするガイド部材29、30と、昇降ロッド28をラックピニオン機構によって上下動するロッド昇降手段31と、昇降ロッド28の掛止片27を長孔26に対して掛止位置から掛止解除位置まで回動させるロッド回動手段32とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダンネージを介して段積みされた長尺の搬送物の払い出し及び積み込みに使用されるフォーク旋回式自動吊具に関する。
従来、ダンネージを介して段積みされた長尺の搬送物、例えば、H形鋼、レール、パイプ等を置き場から払い出したり、また、置き場に搬送物をダンネージを介して積み込んだりするために使用するフォーク旋回式自動吊具として、例えば、特許文献1に記載の形態のものが知られている。このフォーク旋回式自動吊具においては、クレーンに水平に吊下げされた吊りビームに沿って移動可能な対となる中間フレームを有し、各中間フレームの下部に水平方向に旋回自在に支持された下部吊りフレームには、2点支持式のフォーク部材が設けられている。フォーク部材は、下部吊りフレームの長手方向一端に基端部が固定され、先端部に長穴が垂直に形成され、下部吊りフレームの長手方向他端部において上下動する昇降ロッドの先端部に形成されたフックをフォーク部材の長穴に挿入回動させることによりフォーク部材に昇降ロッドを掛止するようになっている。なお、昇降ロッドは昇降ロッドの上端部に設けられた回動用モータにより回動され、昇降ロッドは、下部吊りフレーム上に垂直に設けられ、昇降用モータにより駆動されるスクリュージャッキにより昇降するようになっている。
実用新案登録第2579550号公報(図2〜図4)
しかしながら、前記従来のフォーク旋回式自動吊具においては、昇降ロッドを昇降するためのスクリュージャッキが下部吊りフレーム上に設けられているので、吊りビームと下部吊りフレームとの距離を大きく取る必要があり、これによって、装置が大型化し、かつ重くなると共に、ハンドリング性が劣るという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、装置をコンパクト、かつ軽量にできると共に、ハンドリング性が向上するフォーク旋回式自動吊具を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るフォーク旋回式自動吊具は、揚重機により吊下げられる吊りビームと、該吊りビームの両側にそれぞれ中間フレームを介して水平旋回可能に取付けられた下部吊りフレームと、それぞれの該下部吊りフレームの一方側に垂下して設けられた支持部材にその基側を固定されたフォーク部材と、前記下部吊りフレームの他方側に設けられて前記フォーク部材の先側を取り外し可能に支持する掛止装置とを有するフォーク旋回式自動吊具において、前記掛止装置は、前記フォーク部材の先側に形成された長孔に挿通する掛止片を下端部に備えた昇降ロッドと、前記下部吊りフレームに設けられて、前記昇降ロッドの昇降をガイドするガイド部材と、前記下部吊りフレームに設けられて、前記昇降ロッドをラックピニオン機構によって上下動するロッド昇降手段と、前記昇降ロッドの掛止片を前記長孔に対して掛止位置から掛止解除位置まで回動させるロッド回動手段とを有する。
本発明に係るフォーク旋回式自動吊具において、前記ロッド昇降手段は、前記昇降ロッドの下側に該昇降ロッドの軸心に沿って設けられ、平面視して歯先が該昇降ロッドの外径内に収まるように配置された平面ラックと、該平面ラックの上端に接続して前記昇降ロッドの軸心に沿って設けられ、平面視して前記平面ラックの回動中心から基準ピッチ線までの距離と同じ半径の基準ピッチ線を有する円弧ラックとを備え、前記ロッド回動手段は、前記昇降ロッドの上端部に取付けられた荷重受け部材と、該荷重受け部材に垂下して設けられた爪部材と、前記下部吊りフレームに前記昇降ロッドと同心に設けられ、前記昇降ロッドの下限位置にて前記荷重受け部材が載置され、かつ、前記爪部材が垂直方向に挿通して水平方向に掛合可能な掛合部が形成されて水平回動するリング状のロッド回動金具とを備えることが好ましい。
本発明に係るフォーク旋回式自動吊具において、前記中間フレームはそれぞれ対向して同期して進退し、前記フォーク部材間のスパンを調整可能としてもよい。
請求項1〜3記載のフォーク旋回式自動吊具においては、昇降ロッドの上下動を、従来のようにスクリュージャッキではなく、下部吊りフレームに設けられたラックピニオン機構によって行うので、吊りビームと下部吊りフレームとの距離を小さく取ることができ、これにより、装置をコンパクト、かつ軽量にできると共に、ハンドリング性が向上する。
特に、請求項2記載のフォーク旋回式自動吊具においては、ロッド昇降手段は歯先が昇降ロッドの外径内に収まるように配置された平面ラック及び平面ラックの上端に接続して設けられた円弧ラックを備え、ロッド回動手段は、昇降ロッドの上端部に取付けられた荷重受け部材が昇降ロッドの下限位置にて載置され、かつ、荷重受け部材に垂下して設けられた爪部材が垂直方向に挿通して水平方向に掛合可能な掛合部が形成されて水平回動するリング状のロッド回動金具を備えているので、掛止装置をコンパクト、かつ軽量に構成することができる。
請求項3記載のフォーク旋回式自動吊具においては、中間フレームはそれぞれ対向して同期して進退し、フォーク部材間のスパンを調整可能としているので、長さの異なる搬送物のハンドリングができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係るフォーク旋回式自動吊具の使用状態を示す説明図、図2は同フォーク旋回式自動吊具の掛止装置の構成図、図3(A)、(B)はそれぞれ、掛止装置のラックピニオン機構を示す平面視、側面視した説明図、図4(A)、(B)はそれぞれ、掛止装置による掛止及び掛止解除を示す平面視、側面視した説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施の形態に係るフォーク旋回式自動吊具10は、揚重機の一例である走行クレーン11の横行台車12により吊下げられ、上下動可能な吊りビーム13と、吊りビーム13の長手方向両側にそれぞれ吊りビーム13の長手方向に沿って同期して、かつ対向して進退可能な中間フレーム14、15を介して水平旋回可能に取付けられた下部吊りフレーム16、17と、それぞれの下部吊りフレーム16、17の一方側に垂下して設けられた支持部材18、19にその基側を固定されたフォーク部材20、21と、下部吊りフレーム16、17の他方側に設けられてフォーク部材20、21の先側を取り外し可能に支持する掛止装置22、23とを有して構成されている。
フォーク旋回式自動吊具10は、置き場にダンネージ24を介して段積みされた長尺の搬送物25を吊上げて払い出したり、また、吊下げた搬送物25を置き場にダンネージ24を介して段積みするために使用される吊具である。
なお、吊りビーム13の長手方向一側に設けられた下部吊りフレーム16、支持部材18、フォーク部材20及び掛止装置22は、吊りビーム13の長手方向他側に設けられた下部吊りフレーム17、支持部材19、フォーク部材21及び掛止装置23と同じ構造であり、従って、以下、下部吊りフレーム16、支持部材18、フォーク部材20及び掛止装置22等について詳しく説明する。
図2に示すように、掛止装置22(23も同じ)は、フォーク部材20の先側に形成された長孔26に掛止する長円板状の掛止片27を下端部に備えた昇降ロッド28と、下部吊りフレーム16に設けられた円筒状の軸受ブラケット28aの上下に間隔をあけて配置され、昇降ロッド28の昇降及び回動をガイドするガイド部材29、30と、下部吊りフレーム16に設けられて、昇降ロッド28をラックピニオン機構によって上下動するロッド昇降手段31と、昇降ロッド28の掛止片27を長孔26に対して掛止位置から掛止解除位置まで
(又は掛止解除位置から掛止位置まで)回動させるロッド回動手段32とを有している。
図2(掛止解除位置の状態を示す)及び図3(A)、(B)(掛止位置の状態を示す)に示すように、ロッド昇降手段31は、昇降ロッド28の下側に昇降ロッド28の軸心に沿って設けられ、平面視して歯先33が昇降ロッド28の外径D(例えば、50〜120mmで、本実施の形態では80mm)内に収まるように配置された平面ラック34と、平面ラック34の上端35に接続して昇降ロッド28の軸心に沿って設けられ、平面視して平面ラック34(昇降ロッド28と同じ)の回動中心Oから基準ピッチ線36までの距離Kと同じ半径R(例えば、30〜90mmで、本実施の形態では64mm)の基準ピッチ線37を有する円弧ラック38とを備えている。平面ラック34及び円弧ラック38は、下部吊りフレーム16に設けられたピニオン43に噛合するようになっており、ラックピニオン機構はピニオン43、平面ラック34及び円弧ラック38を有する。
基準ピッチ線37を有する円弧ラック38は円周方向に約半分 (180度)形成されており、ピニオン43に対して昇降ロッド28が約90度回動可能になっている。円弧ラック38を含む部分の外径(歯先円径)dは、例えば、30〜90mmで、本実施の形態では64mmであり、ピニオン43の幅hは、例えば、20〜60mmで、本実施の形態では34mm)である。
図2、図3(A)、(B)及び図4(A)、(B)に示すように、ロッド回動手段32は、昇降ロッド28の外径Dより大きい外径Gを有し、昇降ロッド28の上端に取付けられた円板状の荷重受け部材39と、荷重受け部材39に垂下して設けられた断面矩形状の爪部材40と、下部吊りフレーム16に昇降ロッド28と同心に設けられ、昇降ロッド28の下限位置にて荷重受け部材39が載置(図4(B)の破線で示す)され、かつ、爪部材40が垂直方向に挿通して、水平方向に掛合可能な断面凹状の掛合部41が形成されて水平回動する外径がg(g>G)でリング板状のロッド回動金具42とを備えている。
図2及び図3(B)に示すように、昇降ロッド28の下限位置において、軸受ブラケット28aに垂直に設けられた円筒状のガイド部材29、30間の昇降ロッド28には、円弧ラック38に噛合するピニオン43との干渉を避けて約90度回動できるように絞り部、即ち、断面円形の円弧ラック38を含む部分の上下には、対向して円錐台部44、45が形成されている。円錐台部45を含む円弧ラック38の下方の昇降ロッド28には、断面C字状に形成された凹部46に平面ラック34がねじ締結機構により、着脱可能に取付けられている。ピニオン43、円弧ラック38及び平面ラック34のモジュールMは3〜8
(本実施の形態では、M=5)としている。
ピニオン43は、下部吊りフレーム16の他方側に取付ブラケット (図示せず)を介して設けられた減速機付の電動モータ47により回転駆動されるようになっている。なお、電動モータ47の出力軸とピニオン43との間には、過負荷によるピニオン43、平面ラック34及び円弧ラック38の破損防止のために、図示しないトルクリミッターが設けられている。かかる構成によって、昇降ロッド28の掛止片27が掛止解除位置にある場合に、電動モータ47の駆動によりピニオン43を回転し、平面ラック34及び円弧ラック38を介して、昇降ロッド28を上下動することができる。
図2に示すように、昇降ロッド28の下端部の掛止片27は掛止位置にて、フォーク部材20の長孔26の周囲の下面に当接するように長円板状に形成されており、掛止片27の上面中央には、長孔26に挿通可能、かつ、長孔26内で回動可能で、上部が昇降ロッド28の下端部にねじ締結機構により取付けられた棒状の接続金具48が一体的に立設されている。このねじ締結機構により、製作誤差、組立誤差及びフォーク部材20の撓み等を考慮して、掛止片27のフォーク部材20に対する高さ方向の位置調整を行うことができる。昇降ロッド28に位置決めされた接続金具48は、内周部に雌ねじが形成されたリング板状の廻り止め金具49を介して、昇降ロッド28に固定されるようになっている。昇降ロッド28の昇降ストロークPは、例えば、500〜1500mmで、本実施の形態では850mmとしている。
図2及び図4(B)に示すように、上側のガイド部材29の上端には荷重受けスラストボールベアリング50が水平に設けられており、荷重受けスラストボールベアリング50の内周面に摺動して昇降ロッド28が上下動可能に配置されている。荷重受けスラストボールベアリング50の上面には、上述したロッド回動金具42が配置されている。ロッド回動金具42の外周面にはリング状のチェーンスプロケット51が水平に設けられており、下部吊りフレーム16に取付ブラケット
(図示せず)を介して垂直に設けられた減速機付の電動モータ52の出力軸にトルクリミッター53を介して水平に取付けられたチェーンスプロケット54とチェーンスプロケット51とに無端チェーン55が設けられている。トルクリミッター53は過負荷による無端チェーン55等の破損防止のために設けられている。
かかる構成によって、昇降ロッド28の下限位置で荷重受け部材39がロッド回動金具42に載置され、爪部材40が掛合部41に掛合した状態で、電動モータ52を駆動することにより、無端チェーン55及びロッド回動金具42を介して、昇降ロッド28をガイド部材29、30内で、回動することができ、これにより、昇降ロッド28の掛止片27を長孔26に対して掛止位置から掛止解除位置(又は掛止解除位置から掛止位置)まで約90度回動させることができる。
図2に示すように、下部吊りフレーム16上には、昇降する昇降ロッド28の上側を覆う断面矩形状のロッドカバー56が垂直に設けられている。
昇降ロッド28の荷重受け部材39の上面には、断面矩形で棒状のストライカー57が水平に取付けられている。
図2及び図4(A)、(B)に示すように、掛止片27が掛止解除位置にある昇降ロッド28の上昇位置でストライカー57により作動する上限停止センサー58がロッドカバー56の上端部に、また、下降位置でストライカー57により作動する下限減速センサー59及び下限停止センサー60がロッドカバー56の下端部にそれぞれ取付けられている。なお、昇降ロッド28の昇降時に昇降ロッド28の回動を防止するために、爪部材40の昇降ガイドを行うガイド部材40aがロッドカバー56に垂直に取付けられている。
図4(A)、(B)に示すように、昇降ロッド28の下限位置では、ストライカー57の旋回により作動して、掛止解除位置を検出するロッド掛止解除センサー61及び掛止位置を検出するロッド掛止センサー62がロッドカバー56の下端部にそれぞれ取付けられている。
次いで、本発明の一実施の形態に係るフォーク旋回式自動吊具10の使用方法及び作用(又は動作)について、図を参照しながら説明する。図1に示すように、走行クレーン11の走行方向に対して直交してダンネージ24を介して段積みされた長尺の搬送物25を払い出し、別の置き場で搬送物25をダンネージ24を介して積み込む場合について説明する。
電動モータ47の駆動により、図2に二点鎖線で示すように、昇降ロッド28の掛止片27をフォーク部材20に対して上方位置に上昇しておくと共に、横行台車12により吊下げられた吊りビーム13も上限位置にしておく。
図1に示すように、ダンネージ24の位置及び搬送物25の長さを考慮し、吊りビーム13に設けられた中間フレーム14、15を対向して進退して対となるフォーク部材20、21のスパンを調整する。また、走行クレーン11の走行方向に間隔をあけて配置された搬送物25間に、下部吊りフレーム16、17の旋回によって、フォーク部材20、21を挿入するので、予め吊りビーム13の長手方向(走行クレーン11の走行方向に直交する方向)にフォーク部材20、21が向くように下部吊りフレーム16、17を配置しておく。
走行クレーン11を走行させると共に、横行台車12を横行させて、搬送対象となる搬送物25に対して吊りビーム13の平面的な位置決めをした後、吊りビーム13を介してフォーク旋回式自動吊具10を、搬送物25の下端に配置されたダンネージ24により形成された空間Sの高さ位置にフォーク部材20、21が位置するように、下降させる。
中間フレーム14、15を介して下部吊りフレーム16、17を、約90度水平旋回して、フォーク部材20、21が搬送物25を載置可能で、昇降ロッド28が下限位置まで下降可能な位置となるようにフォーク部材20、21を空間Sに挿入する。
電動モータ47の駆動により昇降ロッド28を下降させ (下降速度は、例えば、50〜150mm/秒で、本実施の形態では、約100mm/秒)、下限減速センサー59により下限減速位置を検出して昇降ロッド28の速度を減速し、次いで、下限停止センサー60により下限位置を検出して昇降ロッド28を停止する。この際、昇降ロッド28の掛止解除位置において、図2に示すように、掛止片27及び接続金具48の下部がフォーク部材20、21の長孔26に挿通すると共に、図4(A)、(B)に示すように、昇降ロッド28の荷重受け部材39がロッド回動金具42に載置され、かつ、爪部材40がロッド回動金具42の掛合部41に掛合する。また、ピニオン43は円弧ラック38と噛合した状態となっている。
電動モータ52を駆動して、図3(A)、(B)及び図4(A)、(B)に示すように、昇降ロッド28の掛止片27をフォーク部材20、21の長孔26に対して掛止解除位置から掛止位置まで約90度回動させ(回動速度は、例えば、5〜15rpmで、本実施の形態では、約8rpm)、昇降ロッド28をフォーク部材20、21に掛止する。この際、昇降ロッド28に形成された円弧ラック38はピニオン43と噛合した状態で、摺動しながら回動する。なお、掛止位置検出センサーにより、掛止片27の掛止完了表示ランプが点滅し、操作者が確認できるようにしている。この表示は、左右フォークの掛止完了後、天井クレーン(走行クレーン)の巻き上げ操作ができるようにインターロックを施し、安全対策を図っている。
その後、横行台車12により吊りビーム13を上昇させて、フォーク部材20、21上に搬送物25の両端部を載置した状態で搬送物25を所定の高さまで吊上げた後、走行クレーン11を走行させると共に、横行台車12を横行させて所定の積み込み場所まで搬送する。
この際、フォーク部材20、21に昇降ロッド28が掛止されているので、支持部材18、19に固定されたフォーク部材20、21は下部吊りフレーム16、17に水平に2点支持されることになり、搬送物25を載置した場合に発生する応力を小さくすることができると共に、搬送物25がフォーク部材20、21から外れることを確実に防止できるので、安全である。
積み込み場所においては、吊りビーム13を下降させてダンネージ24上に搬送物25を載置した後、電動モータ52を駆動して、図3(A)、(B)及び図4(A)、(B)に示すように、昇降ロッド28の掛止片27をフォーク部材20、21の長孔26に対して掛止位置から掛止解除位置まで約90度回動させ、昇降ロッド28とフォーク部材20、21との掛止を解除する。この際、昇降ロッド28に形成された円弧ラック38はピニオン43と噛合した状態で、摺動しながら回動する。なお、昇降ロッド28が回動中は昇降用電動機の制御装置(ブレーキ)を解除させ、摺動部の摩擦をなくし、スムーズに昇降ロッド28が回動できるようにしている。この掛止解除位置では昇降ロッド28の爪部材40はロッド回動金具42の掛合部41に対して垂直方向上方に移動可能な状態となる。
電動モータ47を駆動して、ラックピニオン機構により昇降ロッド28を上昇し、上限停止センサー58が作動して昇降ロッド28が停止する。ダンネージ24上に載置した搬送物25に対してフォーク部材20、21が外れる平面位置まで、中間フレーム14、15を介して下部吊りフレーム16、17に設けられた空の状態のフォーク部材20、21を約90度水平旋回し、吊りビーム13を上昇させた後、再度、段積みされた搬送物25を吊り上げる場所まで、走行クレーン11を走行させると共に、横行台車12を横行させる。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のフォーク旋回式自動吊具を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
掛止装置のロッド昇降手段は、前記実施の形態に限定されず、必要に応じて、その他の構成の掛止装置とすることもできる。例えば、昇降ロッドを円筒状に形成し、昇降ロッドをラックピニオン機構により上下動させ、昇降ロッド内を回動可能で、かつ、下端部に掛止片を設けた構成の回動掛止ロッドとすることもできる。
昇降ロッドの昇降及び回動をガイドするガイド部材を軸受ブラケットに上下に2個設けたが、これに限定されず、必要に応じて、ピニオンと干渉する部分を切り欠いた1個のガイド部材を設けることもできる。
中間フレームはそれぞれ対向して同期して進退し、それぞれのフォーク部材間のスパンを調整可能としたが、これに限定されず、必要に応じて、例えば、搬送物の長さ及びダンネージの位置が一定であれば、中間フレームを吊りビームに固定することもできる。
クレーンに横行台車を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、横行台車を省略してもよい。
本発明の一実施の形態に係るフォーク旋回式自動吊具の使用状態を示す説明図である。 同フォーク旋回式自動吊具の掛止装置の構成図である。 (A)、(B)はそれぞれ、掛止装置のラックピニオン機構を示す平面視、側面視した説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、掛止装置による掛止及び掛止解除を示す平面視、側面視した説明図である。
符号の説明
10:フォーク旋回式自動吊具、11:走行クレーン(揚重機)、12:横行台車、13:吊りビーム、14、15:中間フレーム、16、17:下部吊りフレーム、18、19:支持部材、20、21:フォーク部材、22、23:掛止装置、24:ダンネージ、25:搬送物、26:長孔、27:掛止片、28:昇降ロッド、28a:軸受ブラケット、29、30:ガイド部材、31:ロッド昇降手段、32:ロッド回動手段、33:歯先、34:平面ラック、35:上端、36:基準ピッチ線、37:基準ピッチ線、38:円弧ラック、39:荷重受け部材、40:爪部材、40a:ガイド部材、41:掛合部、42:ロッド回動金具、43:ピニオン、44、45:円錐台部、46:凹部、47:電動モータ、48:接続金具、49:廻り止め金具、50:荷重受けスラストボールベアリング、51:チェーンスプロケット、52:電動モータ、53:トルクリミッター、54:チェーンスプロケット、55:無端チェーン、56:ロッドカバー、57:ストライカー、58:上限停止センサー、59:下限減速センサー、60:下限停止センサー、61:ロッド掛止解除センサー、62:ロッド掛止センサー

Claims (3)

  1. 揚重機により吊下げられる吊りビームと、該吊りビームの両側にそれぞれ中間フレームを介して水平旋回可能に取付けられた下部吊りフレームと、それぞれの該下部吊りフレームの一方側に垂下して設けられた支持部材にその基側を固定されたフォーク部材と、前記下部吊りフレームの他方側に設けられて前記フォーク部材の先側を取り外し可能に支持する掛止装置とを有するフォーク旋回式自動吊具において、
    前記掛止装置は、前記フォーク部材の先側に形成された長孔に挿通する掛止片を下端部に備えた昇降ロッドと、前記下部吊りフレームに設けられて、前記昇降ロッドの昇降をガイドするガイド部材と、前記下部吊りフレームに設けられて、前記昇降ロッドをラックピニオン機構によって上下動するロッド昇降手段と、前記昇降ロッドの掛止片を前記長孔に対して掛止位置から掛止解除位置まで回動させるロッド回動手段とを有することを特徴とするフォーク旋回式自動吊具。
  2. 請求項1記載のフォーク旋回式自動吊具において、前記ロッド昇降手段は、前記昇降ロッドの下側に該昇降ロッドの軸心に沿って設けられ、平面視して歯先が該昇降ロッドの外径内に収まるように配置された平面ラックと、該平面ラックの上端に接続して前記昇降ロッドの軸心に沿って設けられ、平面視して前記平面ラックの回動中心から基準ピッチ線までの距離と同じ半径の基準ピッチ線を有する円弧ラックとを備え、
    前記ロッド回動手段は、前記昇降ロッドの上端部に取付けられた荷重受け部材と、該荷重受け部材に垂下して設けられた爪部材と、前記下部吊りフレームに前記昇降ロッドと同心に設けられ、前記昇降ロッドの下限位置にて前記荷重受け部材が載置され、かつ、前記爪部材が垂直方向に挿通して水平方向に掛合可能な掛合部が形成されて水平回動するリング状のロッド回動金具とを備えたことを特徴とするフォーク旋回式自動吊具。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載のフォーク旋回式自動吊具において、前記中間フレームはそれぞれ対向して同期して進退し、前記フォーク部材間のスパンを調整可能とすることを特徴とするフォーク旋回式自動吊具。
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