JP2005272043A - 長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具 - Google Patents

長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具 Download PDF

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Abstract

【課題】 長手方向に直交する方向に隣接する長尺物の間隔が小さくても、また、長尺物の幅が小さくても、長尺物のハンドリングが可能で、置場効率が向上する長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具を提供する。
【解決手段】 吊ビーム11に設けられた前側吊具本体16及び後側吊具本体17は、前側取付フレーム52及び後側取付フレーム53に設けられた左側固定軸54及び右側固定軸55の回りを旋回して開閉可能な対となる左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57と、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57に設けられた左側旋回軸58及び右側旋回軸59に設けられ、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の旋回動作に関係無く平行を維持可能で開閉可能な左側フォーク60及び右側フォーク61とを備えている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば、枕木を挟んでH形鋼、パイプ、軌条等の長尺物を上下方向に積付けたり、積付けられた長尺物を掬い下ろす作業に用いる長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具に関する。
従来、保管場所において、H形鋼、パイプ、軌条等の長尺物を枕木を挟んで上下方向に積付けたり、逆に、枕木を挟んで積付けられた前記長尺物を掬い下ろしする作業に用いる長尺物の吊具の一例として、以下に示すようなものが知られている。
この長尺物の吊具は、走行及び横行可能な天井クレーンに水平に吊り下げられた吊ビームと、吊ビームの長さ方向に対向して移動可能に配置され、長尺物の長さに応じて間隔を調整する対となる移動部材と、対となる移動部材の下部にそれぞれ設けられ、移動部材の移動方向(吊ビームの長さ方向)に直交する方向に対向して移動可能に配置され、長尺物の幅に応じて間隔を調整する対となる支持部材と、対となる支持部材の下端部にそれぞれ旋回可能に設けられたフォークとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
かかる構成により、長尺物を掴む場合には、天井クレーンを走行及び横行させて、掴もうとする長尺物の真上に吊ビームを移動させ、次に、長尺物の長さに合わせて対となる移動部材の間隔を調整し、さらに長尺物の幅に合わせて対となる支持部材の間隔を調整した後、天井クレーンにより吊ビームを巻き下げて、高さを調整し、フォークを旋回して長尺物の下面直下に挿入し、天井クレーンにより吊ビームを巻き上げるようになっている。なお、この長尺物の吊具においては、長尺物を2つのフォークで掬い上げるので、フォークに大きな曲げモーメントがかからないため、フォークをコンパクトにできるという利点がある。
特開昭55−101584号公報(第1図、第2図)
しかしながら、前記従来の長尺物の吊具においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
長尺物の幅に応じて間隔を調整する対となる支持部材は、長尺物の長手方向に直交する方向にスライドするようになっているので、支持部材が隣接する長尺物と干渉する問題があった。また、この干渉を避けようとすると、長手方向に直交する方向に隣接する長尺物との間隔を大きくする必要があり、これにより、置場効率が劣るという問題があった。特に、長尺物の幅が大きくなるに従って、これらの問題は増大した。さらに、長尺物の幅が小さい(例えば、150〜200mm)場合には、対となる支持部材同士が干渉して長尺物を掴むことができないという問題もあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、長手方向に直交する方向に隣接する長尺物の間隔が小さくても、また、長尺物の幅が小さくても、長尺物のハンドリングが可能で、置場効率が向上する長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具を提供することを目的とする。
前記目的に沿う請求項1記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具は、揚重機により水平に吊り下げられ、前後方向に長い吊ビームと、
前記吊ビームの下方に前後方向に間隔をあけて対向して設けられた対となる前側吊具本体及び後側吊具本体とを有し、
前記前側吊具本体及び後側吊具本体は、前記吊ビームの下方に配置された対となる前側取付フレーム及び後側取付フレームと、
前記前側取付フレーム及び後側取付フレームにそれぞれ、左右方向に間隔をあけて対向して垂直に設けられた対となる左側固定軸及び右側固定軸と、
前記左側固定軸及び右側固定軸の回りを対向して水平方向に旋回して開閉可能な対となる左側旋回アーム及び右側旋回アームと、
前記左側旋回アーム及び右側旋回アームのそれぞれの先端部に垂直に設けられ、対向して水平方向に回動可能な対となる左側旋回軸及び右側旋回軸と、
前記左側旋回軸及び右側旋回軸の下端部に対向して設けられ、しかも、前記左側旋回アーム及び右側旋回アームの旋回動作に関係無く左右方向に平行を維持可能で、対となる開閉可能な左側フォーク及び右側フォークとを備え、
前記揚重機による走行及び巻き上げ、前記左側旋回アーム及び右側旋回アームの開閉及び前記左側フォーク及び右側フォークの開閉により、枕木を挟んで長尺物を上下方向に積付けること、及び前記枕木を挟んで上下方向に積付けられた前記長尺物を掬い下ろすことのいずれか一方又は双方を行なう。
請求項2記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具は、請求項1記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具において、前記左側固定軸にはアーム駆動源が連結されると共に前記左側旋回アームが固定され、かつ第1の左側ギアが設けられ、さらに、該第1の左側ギアに噛合し、かつ前記右側固定軸の回りを回動可能な第1の右側ギアが前記右側旋回アームに固定され、
前記右側固定軸にはフォーク駆動源が連結されると共に、第1の右側チェーンスプロケットホイール及び第2の右側ギアが設けられ、前記左側固定軸には該第2の右側ギアに噛合し、かつ前記左側固定軸の回りを回動可能な第2の左側ギア及び該第2の左側ギアに固定された第1の左側チェーンスプロケットホイールが設けられ、さらに、前記左側旋回軸及び右側旋回軸の上端部に設けられた第2の左側チェーンスプロケットホイール及び第2の右側チェーンスプロケットホイールと前記第1の左側チェーンスプロケットホイール及び第1の右側チェーンスプロケットホイールとはそれぞれ、左側無端チェーン及び右側無端チェーンにより連結されている。
請求項3記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具は、請求項2記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具において、前記左側無端チェーン及び右側無端チェーンのそれぞれの中間部には、前記左側フォーク及び右側フォークの先端部同士の接触による前記フォーク駆動源の過負荷を検出することにより、該左側フォーク及び右側フォークの閉位置を検出する左側フォーク閉検出手段及び右側フォーク閉検出手段を設けている。
請求項4記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具は、請求項1〜3記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具において、前記吊ビームの前後方向に対向して配置され、前後方向に移動可能な対となる前側走行部材及び後側走行部材と、
前記前側走行部材及び後側走行部材に対向して配置され、前記前側吊具本体及び後側吊具本体を吊り下げ可能な対となる前側吊下部材及び後側吊下部材とを備えている。
請求項5記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具は、請求項4記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具において、前記前側吊下部材及び後側吊下部材はそれぞれ、上端部が前記前側走行部材及び後側走行部材のそれぞれの左側、右側に前後方向に間隔をあけて取付けられた一対の前側吊チェーン及び後側吊チェーンと、該一対の前側吊チェーン及び後側吊チェーンの下端部が前後方向の上部両端部に取付けられ、左右方向から見て逆三角形状の左側吊フレーム及び右側吊フレームと、前記左側吊フレーム及び右側吊フレームの前後方向の下部中心部と前記左側旋回アーム及び右側旋回アームの長さ方向中間位置とを連結する自在継手とを備えている。
請求項1〜5記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具においては、揚重機により水平に吊り下げられた吊ビームの下方に前後方向に間隔をあけて対向して設けられた対となる前側吊具本体及び後側吊具本体は、対となる前側取付フレーム及び後側取付フレームにそれぞれ、左右方向に間隔をあけて対向して垂直に設けられた対となる左側固定軸及び右側固定軸の回りを対向して水平方向に旋回して開閉可能な対となる左側旋回アーム及び右側旋回アームと、左側旋回アーム及び右側旋回アームのそれぞれの先端部に垂直に設けられ、対向して水平方向に回動可能な対となる左側旋回軸及び右側旋回軸の下端部に対向して設けられ、しかも、左側旋回アーム及び右側旋回アームの旋回動作に関係無く左右方向に平行を維持可能で、対となる開閉可能な左側フォーク及び右側フォークとを備えている。従って、長尺物の幅に応じて、左側フォーク及び右側フォークは左右方向に平行を維持した開状態で左側旋回アーム及び右側旋回アームを旋回させることができ、これにより、長手方向に直交する方向に隣接する長尺物との干渉を回避することができる。また、平行を維持した開状態の左側フォーク及び右側フォークの高さが位置決めされると、対となる左側旋回軸及び右側旋回軸を対向して水平方向に回動することにより、左側フォーク及び右側フォークを対向して旋回して閉状態とすることができるので、コンパクトな構成にでき、しかも幅の大きい長尺物から幅の小さい長尺物までをハンドリングすることができ、使い勝手が優れている。さらに、両フォーク式であるので、片フォーク式に比較して、左側フォーク及び右側フォークにかかる曲げモーメントを小さくできるため、フォークをコンパクトにできる。しかも、長手方向に直交する方向に隣接する長尺物との隙間を小さくでき、また、左側フォーク及び右側フォークの厚さを小さくすることができるので、長尺物の置場効率が向上する。
特に、請求項2記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具においては、左側固定軸にはアーム駆動源が連結されると共に左側旋回アームが固定され、かつ第1の左側ギアが設けられ、さらに、第1の左側ギアに噛合し、かつ右側固定軸の回りを回動可能な第1の右側ギアが右側旋回アームに固定されているので、アーム駆動源を駆動して左側固定軸を回動することによって、左側旋回アーム及び右側旋回アームの開閉を行なうことができる。しかも、右側固定軸にはフォーク駆動源が連結されると共に、第1の右側チェーンスプロケットホイール及び第2の右側ギアが設けられ、左側固定軸には第2の右側ギアに噛合し、かつ左側固定軸の回りを回動可能な第2の左側ギア及び第2の左側ギアに固定された第1の左側チェーンスプロケットホイールが設けられ、さらに、左側旋回軸及び右側旋回軸の上端部に設けられた第2の左側チェーンスプロケットホイール及び第2の右側チェーンスプロケットホイールと第1の左側チェーンスプロケットホイール及び第1の右側チェーンスプロケットホイールとはそれぞれ、左側無端チェーン及び右側無端チェーンにより連結されているので、フォーク駆動源を駆動して右側固定軸を回動することによって、左側旋回軸及び右側旋回軸を介して左側フォーク及び右側フォークの開閉を行なうことができる。従って、複雑な電気的な制御を必要としない簡単な機械的な構造であるので、コンパクトにでき、しかもトラブルが少ない。
請求項3記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具においては、左側無端チェーン及び右側無端チェーンのそれぞれの中間部には、左側フォーク及び右側フォークの先端部同士の接触によるフォーク駆動源の過負荷を検出することにより、左側フォーク及び右側フォークの閉位置を検出する左側フォーク閉検出手段及び右側フォーク閉検出手段を設けているので、長尺物の幅に無関係に左側フォーク及び右側フォークの閉位置を確認でき、これにより左側フォーク及び右側フォークの閉操作が安全にできる。
請求項4記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具においては、吊ビームの前後方向に対向して配置され、前後方向に移動可能な対となる前側走行部材及び後側走行部材と、前側走行部材及び後側走行部材に対向して配置され、前側吊具本体及び後側吊具本体を吊り下げ可能な対となる前側吊下部材及び後側吊下部材とを備えているので、長尺物の長さに応じて、吊りピッチを調整することができ、これにより、長さの異なる長尺物に対応できる。
請求項5記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具においては、前側吊下部材及び後側吊下部材は上端部が前側走行部材及び後側走行部材のそれぞれの左側、右側に前後方向に間隔をあけて取付けられた一対の前側吊チェーン及び後側吊チェーンと、一対の前側吊チェーン及び後側吊チェーンの下端部が前後方向の上部両端部に取付けられ、左右方向から見て逆三角形状の左側吊フレーム及び右側吊フレームの前後方向の下部中心部と左側旋回アーム及び右側旋回アームの長さ方向中間位置とを連結する自在継手とを備えているので、各旋回アームの動作時に自在継手が回動され、旋回機能を保有し、一対の前側吊チェーン及び後側吊チェーンが均等に荷重を負担することができると共に、長尺物の幅に追随して移動し、長尺物の幅に対して荷重重心に倣うため、安定した吊り作業ができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の正面図、図2は同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の平面図、図3(A)、(B)はそれぞれ、同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の側断面図、要部正面図、図4(A)、(B)はそれぞれ、同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の前側走行部材の正面図、側断面図、図5は同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の前側吊具本体の一部省略平面図、図6は同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の前側吊具本体の一部省略正断面図、図7は同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の前側吊具本体の一部省略側断面図、図8は同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の前側吊具本体の左側旋回アーム及び右側旋回アームの開閉動作を示す説明図、図9(A)、(B)はそれぞれ、右側無端チェーンに取付けられた右側フォーク閉検出手段の平面図、正断面図である。
図1、図2及び図3(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具10は、揚重機の一例である天井クレーン(図示せず)により水平に吊り下げられる吊ビーム11と、吊ビーム11の前後方向に対向して配置され、前後方向に移動可能な対となる前側走行部材12及び後側走行部材13と、前側走行部材12及び後側走行部材13にそれぞれ、前側吊下部材14及び後側吊下部材15を介して吊り下げられ、前後方向に間隔をあけて対向して配置された対となる前側吊具本体16及び後側吊具本体17とを有して構成されている。以下、これらについて詳しく説明する。なお、前側走行部材12と後側走行部材13とは勝手違いに形成されており、また、前側吊下部材14と後側吊下部材15とは勝手違いに形成されているので、前側走行部材12及び前側吊下部材14についてのみ説明する。
図1、図4(A)、(B)に示すように、吊ビーム11は主として長尺のH形鋼18から構成されており、ウェブ部19を挟んで左右方向の両側には、長尺矩形状の補強板20、21が前後方向に沿って対向して垂直に設けられている。吊ビーム11の上面の前後方向の中央部には制御盤22が設けられており、制御盤22の前後方向の両側には、天井クレーンの吊りフックが掛止する吊金具23、24が設けられている。
図4(A)、(B)に示すように、前側走行部材12はH形鋼18の下フランジ部25の上面で、補強板20、21の左右方向外側を転動し、平面視して矩形状の4隅に配置された4個の車輪26〜29と、車輪26〜29を上部で回転支持する台車フレーム30と、台車フレーム30に固定された減速機付き電動モータ31とを備えている。減速機付き電動モータ31の出力軸にはピニオンギア32が取付けられており、ピニオンギア32に噛合するラックギア33がH形鋼18の下フランジ部25の下面に、前側走行部材12及び後側走行部材13の移動する範囲に設けられている。
かかる構成によって、減速機付き電動モータ31を駆動すると、ピニオンギア32及びラックギア33を介して、図1に示すように、前側走行部材12(後側走行部材13も同じ)を前後方向に移動することができる。従って、前側走行部材12と後側走行部材13を所定の位置に移動することにより、任意の位置にある長尺物Tの長さに応じて、吊りピッチの調整ができる。図3(A)に示すように、長尺物Tは幅W、高さHである。
図4(A)、(B)に示すように、前側走行部材12の台車フレーム30の下端部には、前側吊下部材14を取付けるために、左右方向に車輪26〜29より外側で前後方向に間隔をあけて、固定ボルト34が挿通する取付け孔が形成された接続金具35〜38が平面視して矩形状の4隅に配置されている。U字形板状に形成された接続金具35(37)と接続金具36(38)は、前後方向に対向して下方に沿って外側に広がるように配置されている。
図3(A)、(B)に示すように、前側吊下部材14は、前側走行部材12の台車フレーム30の下端部の4隅に取付けられた接続金具35〜38と固定ボルト34を介して連結可能な4個のU形の接続金具39〜42が上端部に設けられた一対の前側吊チェーン43、45及び後側吊チェーン44、46とを備えている。
図3(A)、(B)に示すように、一対の前側吊チェーン43及び後側吊チェーン44の下端部は、左右方向から見て逆三角形状に形成された左側吊フレーム47に連結され、一対の前側吊チェーン45及び後側吊チェーン46の下端部は、左右方向から見て逆三角形状に形成され、左側吊フレーム47と対となる右側吊フレーム48に連結されている。一対の前側吊チェーン43及び後側吊チェーン44(一対の前側吊チェーン45及び後側吊チェーン46も同じ)の下端部には、上端部と同じ接続金具39、40が設けられており、接続金具39、40は、左側吊フレーム47の前後方向の上部の両端部に接続金具35、36と同様の構造を有する接続金具49、50に固定ボルト(固定ボルト34と同じ)を介して連結されている。かかる構成によって、左側吊フレーム47及び右側吊フレーム48の下部の中央部にかかる荷重を、一対の前側吊チェーン43、45及び後側吊チェーン44、46によって均等に負担できるようになっている。
図3(A)、図5及び図6に示すように、左側吊フレーム47(右側吊フレーム48も同じ)の前後方向の下部の中央部には、前側吊具本体16に連結された自在継手51が設けられている。自在継手51は、左側吊フレーム47に支持され、左側吊フレーム47に対して回動する円筒状の回動部51aと、回動部51aの下端に設けられ、前側吊具本体16とピン51bを介して連結されるピン孔が形成された接続部51cとを備えている。
図1、図2及び図3(A)、(B)に示すように、前側吊具本体16及び後側吊具本体17はそれぞれ、前側走行部材12及び後側走行部材13の下方に対向して配置された前側取付フレーム52及び後側取付フレーム53を備えている。なお、前側吊具本体16と後側吊具本体17とは勝手違いに形成されているので、以降、前側吊具本体16についてのみ説明する。
図5〜図8に示すように、前側吊具本体16は、平面視して概略矩形状に鋼板等で形成された前側取付フレーム52と、前側取付フレーム52に、左右方向に間隔をあけて垂直に設けられた左側固定軸54及び右側固定軸55と、左側固定軸54の回りを水平方向に旋回可能な左側旋回アーム56及び右側固定軸55の回りを左側旋回アーム56に対向して水平方向に旋回可能な右側旋回アーム57と、平面視して棒状に鋼板等で形成された左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57のそれぞれの先端部に垂直に設けられ、対向して水平方向に回動可能な対となる左側旋回軸58及び右側旋回軸59と、左側旋回軸58及び右側旋回軸59の下端部に対向して設けられ、しかも、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の旋回動作に関係無く左右方向に平行を維持可能で、対となる開閉可能な左側フォーク60及び右側フォーク61とを備えている。なお、長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具10の「シグマ形」という表現は、図8(a)〜(d)に示すように、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57と左側フォーク60及び右側フォーク61の平面視した形状(Σ)を意味している。
図5、図6及び図7に示すように、左側固定軸54にはアーム駆動源の一例である減速機付き電動モータ62が連結されている。即ち、前側取付フレーム52の後側に固定された減速機付き電動モータ62の垂直な出力軸63に取付けられた小径のチェーンスプロケットホイール64と、左側固定軸54の上端部にキー65を介して固定されたトルクリミッター66を装着した大径のチェーンスプロケットホイール67との間に無端チェーン68が設けられている。また、左側固定軸54の上下方向の中央部には、第1の左側ギア69及び左側旋回アーム56の基端部がキー70を介して固定されている。なお、第1の左側ギア69は円周方向の約1/2程度しか歯が形成されていない。
かかる構成によって、減速機付き電動モータ62を駆動すると、左側固定軸54を介して第1の左側ギア69が回動して左側旋回アーム56を左側固定軸54を中心に時計回り又は反時計回りに旋回させると共に、第1の左側ギア69に噛合する第1の右側ギア82に取付けられた右側旋回アーム57を右側固定軸55を中心に反時計回り又は時計回りに旋回させることができ、対となる左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の開閉によって、長尺物Tの幅W(例えば、最小150mm〜最大1300mm)に対応することができる。なお、図2に示すように、長尺物Tの最大の幅Wに対して、左側フォーク60及び右側フォーク61の最大開きはX(例えば、1500mm)としている。
さらに、左側固定軸54のチェーンスプロケットホイール67と第1の左側ギア69との間には、第2の左側ギア71及び第2の左側ギア71の上面に固定された第1の左側チェーンスプロケットホイール72が軸受73を介して左側固定軸54の回りを回動可能に設けられている。
一方、右側固定軸55にはフォーク駆動源の一例である減速機付き電動モータ74が連結されている。即ち、減速機付き電動モータ74の垂直な出力軸75に取付けられた小径のチェーンスプロケットホイール76と、右側固定軸55の上端部にキー77を介して固定されたトルクリミッター78を装着した大径のチェーンスプロケットホイール79との間に無端チェーン80が設けられている。
また、第1の左側ギア69に噛合し、かつ右側固定軸55の回りを軸受81を介して回動可能な第1の右側ギア82が右側旋回アーム57に固定されており、右側旋回アーム57は右側固定軸55の下端部で軸受81aを介して回動可能になっている。さらに、右側固定軸55には、第1の左側チェーンスプロケットホイール72と同じ高さレベルに配置され、しかも同じピッチで同じ歯数を有する第1の右側チェーンスプロケットホイール83が、第2の左側ギア71に噛合する第2の右側ギア84の上面にキー85を介して固定されている。
図5及び図6に示すように、左側旋回軸58の上端部には、第1の左側チェーンスプロケットホイール72と同じレベルに配置され、しかも同じピッチで同じ歯数を有する第2の左側チェーンスプロケットホイール86が設けられている。第1の左側チェーンスプロケットホイール72と第2の左側チェーンスプロケットホイール86とは、左側無端チェーン87により連結されている。
一方、右側旋回軸59 の上端部には、第1の右側チェーンスプロケットホイール83と同じレベルに配置され、しかも同じピッチで同じ歯数を有する第2の右側チェーンスプロケットホイール88が設けられている。第1の右側チェーンスプロケットホイール83と第2の右側チェーンスプロケットホイール88とは、右側無端チェーン89により連結されている。
かかる構成によって、減速機付き電動モータ74を駆動すると、右側固定軸55を介して第1の右側チェーンスプロケットホイール83が回動し、さらに、右側無端チェーン89により第2の右側チェーンスプロケットホイール88を介して右側旋回軸59 を回動すると共に、右側固定軸55を介して第2の右側ギア84を回動し、さらに、第2の右側ギア84に噛合する第2の左側ギア71を介して第1の左側チェーンスプロケットホイール72を回動し、最終的に左側無端チェーン87により第2の左側チェーンスプロケットホイール86を介して左側旋回軸58を回動することができる。
なお、左側旋回軸58及び右側旋回軸59 の上端部はそれぞれ、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の先端部に上下方向に間隔をあけて設けられた軸受90、91を介して回動可能に支持されている。
図2、図3(A)及び図5に示すように、左側旋回軸58及び右側旋回軸59 の下端部にはそれぞれ、左側フォーク60及び右側フォーク61が同じ高さレベルで対向して設けられている。従って、図8(a)〜(d)に示すように、減速機付き電動モータ74を駆動すると、左側旋回軸58及び右側旋回軸59 が対向して回動することによって、矢印で示すように、左側フォーク60及び右側フォーク61は対向して旋回して開閉することができる。
上述する構成によって、図8(a)〜(d)に示すように、減速機付き電動モータ74を停止した状態で、減速機付き電動モータ62を駆動すると、左側旋回アーム56と右側旋回アーム57とがそれぞれ、左側固定軸54及び右側固定軸55を中心に対向して旋回(開閉) し、一方、左側フォーク60及び右側フォーク61を取付けた左側旋回軸58及び右側旋回軸59 は左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の旋回動作に無関係に、回動することなく、左側フォーク60と右側フォーク61とは、常に左右方向に平行(開状態)を維持することができる。従って、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の開閉角度を調整することによって、左側フォーク60及び右側フォーク61は長尺物Tの幅Wに応じた開状態を維持し、次いで、減速機付き電動モータ62を停止した状態で、減速機付き電動モータ74を駆動すると、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57はそのままの状態で、開状態の左側フォーク60及び右側フォーク61を閉動作することができる。
また、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の長さ方向の中央部に自在継手51を介して連結されている左側吊フレーム47及び右側吊フレーム48も、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の旋回動作に関係無く、常に左右方向に平行を維持することができ、しかも、自在継手51により吊り下げた長尺物Tの重心に自動的に対応可能になっている。即ち、左側吊フレーム47及び右側吊フレーム48は、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の開閉動作に追随して、荷重の重心に倣うようになっており、安定した吊り作業ができるようになっている。
図5、図6及び図9(A)、(B)を参照して、左側フォーク閉検出手段92及び右側フォーク閉検出手段93について説明する。なお、左側無端チェーン87に取付けられた左側フォーク閉検出手段92は、右側フォーク閉検出手段93と勝手違いに構成されているので説明を省略する。
図5、図6に詳細に示すように、右側フォーク閉検出手段93は、第1の右側チェーンスプロケットホイール83と第2の右側チェーンスプロケットホイール88との間で、しかも、右側旋回軸59 の回動動作に支障の無い駆動側の右側無端チェーン89の中間部に設けられている。なお、右側旋回軸59 の回動動作に支障の無い従動側の右側無端チェーン89の中間部には、右側旋回アーム57の開閉角度を調整するターンバックル89a(左側無端チェーン87には、ターンバックル87a)が設けられている。
図9(A)、(B)に示すように、右側無端チェーン89の中間部の一側(図の左側)には、固定側連結部材94が接続されており、一方、中間部の他側(図の右側)には、移動側連結部材95が接続されている。固定側連結部材94の移動側連結部材95側には、円筒部96が形成されており、円筒部96の内周部には雌ねじが形成されている。円筒部96の雌ねじに螺合する雄ねじが一端部の外周部に形成され、他端部の外周部に雄ねじが形成されているパイプ状のバネガイド97が、固定側連結部材94に接続されている。バネガイド97の他端部の雄ねじに螺合する雌ねじが内周部に形成されているコップ状のバネ押え部材98が、バネガイド97に接続されている。
バネ押え部材98の円板部99の中心部には、挿通孔100が形成されており、挿通孔100を挿通する棒状の移動部材101が設けられている。移動部材101の固定側連結部材94側の端部には、円筒部96の内側に配置され、大径の円柱状に形成された掛止部102が設けられている。移動部材101の掛止部102に掛止され、バネガイド97の内周面を左右方向に摺動するリング板状のバネ受け103が設けられている。バネガイド97の内側で、バネ受け103とバネ押え部材98の円板部99との間には、圧縮されたコイルバネ104が設けられている。移動部材101の移動側連結部材95側の端部には雌ねじが形成されており、該雌ねじに螺合する雄ねじが移動側連結部材95に形成されている。かかる構成によって、図9(A)、(B)に矢印で示す方向に大きな力がかかると、コイルバネ104の圧縮力に打ち勝ってコイルバネ104がさらに圧縮されるようになっている。
図9(A)、(B)に示すように、バネガイド97の外周面には矩形板状の取付ブラケット105が固定されており、取付ブラケット105に断面L形のブラケット106を介してフォトセンサー107が取付けられている。フォトセンサー107は投光部と受光部とを有しており、投光部と受光部との間に、バネ受け103に固定された板状の遮光部材108が進退するようになっている。即ち、図9(A)、(B)に示す状態では、左側フォーク60及び右側フォーク61が旋回している場合を表しており、左側フォーク60及び右側フォーク61の先端部同士が接触すると、ロックして減速機付き電動モータ74が過負荷となり、過負荷に基づく過大な力によって、コイルバネ104が圧縮され、バネ受け103に固定された遮光部材108がフォトセンサー107の投光部と受光部との間に入って、ロック状態を検出することができるように構成されている。
右側無端チェーン89の長さを調整するためには、移動部材101を正逆回転させて行ない、長さが決まれば位置決めナット109により位置を固定するようになっている。右側フォーク閉検出手段93は、左側フォーク60及び右側フォーク61の先端部同士が接触する以外にも、右側フォーク61と長尺物Tとが干渉して過大な力が発生した場合にも、作動するように設定されている。
図5及び図6に示すように、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の開限位置(図8(a)に示す状態)を検出するためのストライカー110aと、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の閉限位置(図8(d)に示す状態)を検出するためのストライカー111aとが左側固定軸54の上端部にリング状に設けられている。また、左側フォーク60及び右側フォーク61の開限位置(図8(a)〜(d)に示す状態)を検出するためのストライカー112aが右側固定軸55の上端部にリング状に設けられている。更に、左側フォーク60及び右側フォーク61の閉限位置(図3(A)に示す状態)を検出するためのストライカー113aが右側旋回軸59の第2の右側チェーンスプロケットホイール88の下方にリング状に設けられている。ストライカー110a〜113aにそれぞれ対応するリミットスイッチ110〜113はそれぞれ、前側取付フレーム52又は右側旋回アーム57に取付ブラケットを介して設けられている。なお、図6及び図7中の符号115は表示灯( 赤色はフォーク閉を、緑色は長尺物Tの上下方向の隙間を表示する)を、符号116は安全カバーを表している。また、図3及び図4中の符号117はケーブルベアを表している。
次いで、本発明の一実施の形態に係る長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具10を天井クレーンにより吊り部(例えば、フック)を介して吊り下げて、枕木を挟んで上下方向に積付けられた長尺物Tを掬い下ろす作業(玉掛け作業)、及び枕木を挟んで長尺物Tを上下方向に積付ける作業(積付け作業)について、図を参照しながら説明する。
(1)天井クレーンの吊り部を走行及び横行させて、目的とする長尺物Tの上方に長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具10を移動する。
(2)図1に示すように、長尺物Tの長さに応じて、前側走行部材12及び後側走行部材13を吊ビーム11に沿って走行させて、前側吊具本体16及び後側吊具本体17の位置決め(吊りピッチ調整)を行なう。
(3)図8(b)に示すように、減速機付き電動モータ62を駆動して、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の旋回角度を調整することによって長尺物Tの幅Wに応じた開度に設定する。この際、図に示すように、左側フォーク60と右側フォーク61とは常に平行に維持されている。
(4)天井クレーンにより吊り部を巻き下げて、左側フォーク60及び右側フォーク61を隣接して段積みされた長尺物Tとの間を通過させ、左側フォーク60及び右側フォーク61の高さ方向の概略の位置決めを行なう。
(5)図2の左側に示すように、再度、減速機付き電動モータ62を駆動して、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の閉動作を行なって、左側旋回軸58及び右側旋回軸59 の外周面をそれぞれ長尺物Tの幅W方向の端面58a、59aに当接させる。これにより、長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具10の揺れを抑えることができる。
(6)天井クレーンにより吊り部を巻き上げ及び巻き下げし、左側フォーク60及び右側フォーク61に設けられた上下一対のセンサーにより上下の長尺物Tの枕木間隙間高さを検出しながら、左側フォーク60及び右側フォーク61の高さ方向の最終の位置決めを行なう。なお、前側吊具本体16と後側吊具本体17の高さ間隙調整機能は、天井クレーン側のワイヤー(但し、吊金具23側のみ)を上下させて行なう。
(7)減速機付き電動モータ74を駆動して、左側フォーク60及び右側フォーク61を旋回させて閉じる。
(8)左側フォーク60及び右側フォーク61の先端部同士が接触した位置で、左側フォーク閉検出手段92及び右側フォーク閉検出手段93が作動して減速機付き電動モータ74を停止する。
(9)天井クレーンにより吊り部を巻き上げ、吊り部を走行及び横行させて長尺物Tを所定の場所まで運搬する。
さらに、前記(9)の状態から積付け作業を行なう場合には、以下の通りとする。
(10)天井クレーンの吊り部を走行及び横行させて、目的とする積付け場所の上方に長尺物Tを保持した長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具10を移動する。
(11)積付け場所の位置決め作業として、左側旋回軸58及び右側旋回軸59 の外周面をそれぞれ隣接する長尺物T(図8参照、隣接する長尺物T間の隙間Y)の幅W方向の端面58a、59aに当接させる。これにより、長尺物Tを隣接した長尺物Tに整列させることができる。
(12)天井クレーンにより吊り部を巻き下げて左側フォーク60及び右側フォーク61を着地させ、長尺物Tを地上(又は他の長尺物上)に設けられた枕木上に載置する。
(13)減速機付き電動モータ74を駆動して、左側フォーク60及び右側フォーク61が平行(開状態)になるまで、即ち、リミットスイッチ112がフォーク開を検出するまで旋回させる。この際、左側フォーク60及び右側フォーク61は平行状態に保持されている。
(14)減速機付き電動モータ62を駆動して、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の開動作を行なって、左側旋回軸58及び右側旋回軸59 の外周面をそれぞれ隣接する長尺物Tの幅W方向の端面58a、59aから離す。なお、このアーム開動作を行なわなくても、左側フォーク60及び右側フォーク61が長尺物Tに引っ掛かることなく巻き上げることもできる。
(15)天井クレーンにより吊り部を巻き上げて、吊り部を走行及び横行させて長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具10を所定の場所まで運搬する。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、前側吊具本体16及び後側吊具本体17を、吊ビーム11の前後方向に移動可能な対となる前側走行部材12及び後側走行部材13に、前側吊下部材14及び後側吊下部材15を介して設けたが、これに限定されず、必要に応じて、前側走行部材及び後側走行部材と前側吊下部材及び後側吊下部材を用いず、前側吊具本体及び後側吊具本体を直接、吊ビームに設けることもできる。
また、前側吊具本体16と後側吊具本体17の左側フォーク60及び右側フォーク61の先端側を対向して配置したが、これに限定されず、状況に応じて、左側フォーク及び右側フォークの先端側を外向きに配置することもできる。
長尺物Tについて明記しなかったが、一般形鋼、丸鋼、パイプ、ビレット、ブルーム等の形状をしたものであれば適用できる。また、一個又は複数個で取り扱うこともできる。
前側吊具本体16(後側吊具本体17も同じ)において、左側旋回アーム56及び右側旋回アーム57の旋回を、左側固定軸54に連結された減速機付き電動モータ62によりギアを介して行い、また、左側フォーク60及び右側フォーク61を設けた左側旋回軸58及び右側旋回軸59の回動を、右側固定軸55に連結された減速機付き電動モータ74によりギア及びチェーンを介して行なったが、これに限定されず、必要に応じて、別の方法で行なうこともできる。例えば、左側旋回アーム及び右側旋回アームを、前側取付フレームに設けた別個のアーム駆動源で同期させて駆動し、しかも、左側旋回軸及び右側旋回軸を、左側旋回アーム及び右側旋回アームそれぞれに設けた別個のフォーク駆動源で同期させて駆動し、かつ、左側旋回アーム及び右側旋回アームの開閉動作に無関係に、左側フォーク及び右側フォークの開度を一定に保持できるように、制御することもできる。
左側無端チェーン87及び右側無端チェーン89のそれぞれの中間部には、左側フォーク60及び右側フォーク61の閉位置を検出する左側フォーク閉検出手段92及び右側フォーク閉検出手段93を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、別の方法により閉位置を検出して、左側フォーク閉検出手段及び右側フォーク閉検出手段を省略することもできる。
前側吊下部材14及び後側吊下部材15は、一対の前側吊チェーン43、45及び後側吊チェーン44、46と、左側吊フレーム47及び右側吊フレーム48と、自在継手51とを備えた構成としたが、これに限定されず、必要に応じて、その他の構成の前側吊下部材及び後側吊下部材を使用することもできる。また、吊チェーンの代わりに、吊ワイヤを使用することもできる。
本発明の一実施の形態に係る長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の正面図である。 同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の側断面図、要部正面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の前側走行部材の正面図、側断面図である。 同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の前側吊具本体の一部省略平面図である。 同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の前側吊具本体の一部省略正断面図である。 同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の前側吊具本体の一部省略側断面図である。 同長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具の前側吊具本体の左側旋回アーム及び右側旋回アームの開閉動作を示す説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ、右側無端チェーンに取付けられた右側フォーク閉検出手段の平面図、正断面図である。
符号の説明
10:長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具、11:吊ビーム、12:前側走行部材、13:後側走行部材、14:前側吊下部材、15:後側吊下部材、16:前側吊具本体、17:後側吊具本体、18:H形鋼、19:ウェブ部、20、21:補強板、22:制御盤、23、24:吊金具、25:下フランジ部、26〜29:車輪、30:台車フレーム、31:減速機付き電動モータ、32:ピニオンギア、33:ラックギア、34:固定ボルト、35〜38:接続金具、39〜42:接続金具、43:前側吊チェーン、44:後側吊チェーン、45:前側吊チェーン、46:後側吊チェーン、47:左側吊フレーム、48:右側吊フレーム、49、50:接続金具、51:自在継手、51a:回動部、51b:ピン、51c:接続部、52:前側取付フレーム、53:後側取付フレーム、54:左側固定軸、55:右側固定軸、56:左側旋回アーム、57:右側旋回アーム、58:左側旋回軸、58a:端面、59:右側旋回軸、59a:端面、60:左側フォーク、61:右側フォーク、62:減速機付き電動モータ(アーム駆動源)、63:出力軸、64:チェーンスプロケットホイール、65:キー、66:トルクリミッター、67:チェーンスプロケットホイール、68:無端チェーン、69:第1の左側ギア、70:キー、71:第2の左側ギア、72:第1の左側チェーンスプロケットホイール、73:軸受、74:減速機付き電動モータ(フォーク駆動源)、75:出力軸、76:チェーンスプロケットホイール、77:キー、78:トルクリミッター、79:チェーンスプロケットホイール、80:無端チェーン、81、81a:軸受、82:第1の右側ギア、83:第1の右側チェーンスプロケットホイール、84:第2の右側ギア、85:キー、86:第2の左側チェーンスプロケットホイール、87:左側無端チェーン、87a:ターンバックル、88:第2の右側チェーンスプロケットホイール、89:右側無端チェーン、89a:ターンバックル、90、91:軸受、92:左側フォーク閉検出手段、93:右側フォーク閉検出手段、94:固定側連結部材、95:移動側連結部材、96:円筒部、97:バネガイド、98:バネ押え部材、99:円板部、100:挿通孔、101:移動部材、102:掛止部、103:バネ受け、104:コイルバネ、105:取付ブラケット、106:ブラケット、107:フォトセンサー、108:遮光部材、109:位置決めナット、110:リミットスイッチ、110a:ストライカー、111:リミットスイッチ、111a:ストライカー、112:リミットスイッチ、112a:ストライカー、113:リミットスイッチ、113a:ストライカー、115:表示灯、116:安全カバー、117:ケーブルベア

Claims (5)

  1. 揚重機により水平に吊り下げられ、前後方向に長い吊ビームと、
    前記吊ビームの下方に前後方向に間隔をあけて対向して設けられた対となる前側吊具本体及び後側吊具本体とを有し、
    前記前側吊具本体及び後側吊具本体は、前記吊ビームの下方に配置された対となる前側取付フレーム及び後側取付フレームと、
    前記前側取付フレーム及び後側取付フレームにそれぞれ、左右方向に間隔をあけて対向して垂直に設けられた対となる左側固定軸及び右側固定軸と、
    前記左側固定軸及び右側固定軸の回りを対向して水平方向に旋回して開閉可能な対となる左側旋回アーム及び右側旋回アームと、
    前記左側旋回アーム及び右側旋回アームのそれぞれの先端部に垂直に設けられ、対向して水平方向に回動可能な対となる左側旋回軸及び右側旋回軸と、
    前記左側旋回軸及び右側旋回軸の下端部に対向して設けられ、しかも、前記左側旋回アーム及び右側旋回アームの旋回動作に関係無く左右方向に平行を維持可能で、対となる開閉可能な左側フォーク及び右側フォークとを備え、
    前記揚重機による走行及び巻き上げ、前記左側旋回アーム及び右側旋回アームの開閉及び前記左側フォーク及び右側フォークの開閉により、枕木を挟んで長尺物を上下方向に積付けること、及び前記枕木を挟んで上下方向に積付けられた前記長尺物を掬い下ろすことのいずれか一方又は双方を特徴とする長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具。
  2. 請求項1記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具において、前記左側固定軸にはアーム駆動源が連結されると共に前記左側旋回アームが固定され、かつ第1の左側ギアが設けられ、さらに、該第1の左側ギアに噛合し、かつ前記右側固定軸の回りを回動可能な第1の右側ギアが前記右側旋回アームに固定され、
    前記右側固定軸にはフォーク駆動源が連結されると共に、第1の右側チェーンスプロケットホイール及び第2の右側ギアが設けられ、前記左側固定軸には該第2の右側ギアに噛合し、かつ前記左側固定軸の回りを回動可能な第2の左側ギア及び該第2の左側ギアに固定された第1の左側チェーンスプロケットホイールが設けられ、さらに、前記左側旋回軸及び右側旋回軸の上端部に設けられた第2の左側チェーンスプロケットホイール及び第2の右側チェーンスプロケットホイールと前記第1の左側チェーンスプロケットホイール及び第1の右側チェーンスプロケットホイールとはそれぞれ、左側無端チェーン及び右側無端チェーンにより連結されていることを特徴とする長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具。
  3. 請求項2記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具において、前記左側無端チェーン及び右側無端チェーンのそれぞれの中間部には、前記左側フォーク及び右側フォークの先端部同士の接触による前記フォーク駆動源の過負荷を検出することにより、該左側フォーク及び右側フォークの閉位置を検出する左側フォーク閉検出手段及び右側フォーク閉検出手段を設けたことを特徴とする長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具において、前記吊ビームの前後方向に対向して配置され、前後方向に移動可能な対となる前側走行部材及び後側走行部材と、
    前記前側走行部材及び後側走行部材に対向して配置され、前記前側吊具本体及び後側吊具本体を吊り下げ可能な対となる前側吊下部材及び後側吊下部材とを備えたことを特徴とする長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具。
  5. 請求項4記載の長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具において、前記前側吊下部材及び後側吊下部材はそれぞれ、上端部が前記前側走行部材及び後側走行部材のそれぞれの左側、右側に前後方向に間隔をあけて取付けられた一対の前側吊チェーン及び後側吊チェーンと、該一対の前側吊チェーン及び後側吊チェーンの下端部が前後方向の上部両端部に取付けられ、左右方向から見て逆三角形状の左側吊フレーム及び右側吊フレームと、前記左側吊フレーム及び右側吊フレームの前後方向の下部中心部と前記左側旋回アーム及び右側旋回アームの長さ方向中間位置とを連結する自在継手とを備えたことを特徴とする長尺物吊り用シグマ形フォーク式吊具。
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