JP2007217141A - 輪転印刷機 - Google Patents
輪転印刷機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007217141A JP2007217141A JP2006040995A JP2006040995A JP2007217141A JP 2007217141 A JP2007217141 A JP 2007217141A JP 2006040995 A JP2006040995 A JP 2006040995A JP 2006040995 A JP2006040995 A JP 2006040995A JP 2007217141 A JP2007217141 A JP 2007217141A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- web
- azilo
- shaft
- nipping
- vertical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
Abstract
【解決手段】 幅方向に並列して搬送されるウェブ19を処理する折機15を有する輪転印刷機1であって、各ウェブ19にアジロミシン目を加工するアジロミシン装置61,62が、ウェブ19進行方向に沿って間隔を空けて備えられていることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
また、輪転印刷機の折機では、アジロミシン目を加工するアジロミシン目加工装置(特許文献3参照)、縦ミシン目を加工する縦ミシン目加工装置(特許文献4参照)等搬送されるウェブを加工する紙加工装置が備えられている。
これらは、回転する刃物と、この刃物を嵌合状態で受ける受部材とで構成されており、ウェブの幅が変化した場合、刃物および受部材の幅方向位置を調節する必要がある。
特許文献1、2に示されるような幅方向に並列して搬送されるウェブを加工する場合、同じ加工を行なうものは、ウェブ進行方向で同じ位置に設けられるのが通常であった。
例えば、刃物および受部材の取付軸を幅方向に延設し、各ウェブに対応して同種の加工装置を2組取付ける。あるいは、取付軸を幅方向に2本並列に設置し、それぞれに同種の加工装置を取付ける。
また、運転を停止させて取付位置を調節する場合、刃物および受部材を個別に取外し、位置決めをして組立てることになるが、刃物が損傷しないためには刃物および受部材相互の位置を厳密に合わせる必要があるので、位置調整に手間がかかるという問題がある。
一方、取付軸を幅方向に2本並列に設置するものは、加工装置毎の幅方向位置調節に取付軸を用いることができるが、折機の幅方向中央位置に、取付軸を支持する構造を備える必要があるので、その分幅広となる。このため、加工装置以外の部材も幅広となるので折機自体が大型化し、製造コストが高価となるという問題がある。
すなわち、本発明にかかる輪転印刷機は、幅方向に並列して搬送されるウェブを処理する折機を有する輪転印刷機であって、前記各ウェブに同じ種類の加工を行なう第一紙加工装置が、ウェブ進行方向に沿って間隔を空けて備えられていることを特徴とする。
また、幅方向の長さを大きくする必要がないので、ウェブの搬送幅を拡大することを防止できる。このため、ウェブの搬送幅に影響される部材を拡幅する必要がないので、大型化を阻止し、製造コストを安価とすることができる。
このようにすれば、それぞれのサイドレイ機構で、各第一紙加工装置を幅方向に移動させて、各第一紙加工装置の幅方向位置を容易に調整することができる。
したがって、第二紙加工装置は第一紙加工装置が活用していない空間に配置されていることになるので、スペースを有効に活用することができ、折機を小型化することができる。
また、第二紙加工装置は第一紙加工装置と一体的に取り付けられているので、第一紙加工装置と同様に幅方向位置を運転中に調整することができる。
また、幅方向の長さを大きくする必要がないので、折機の大型化を阻止し、製造コストを安価とすることができる。
本実施形態は、本発明をウェブの両面に多色印刷を行うブランケット対向型の輪転印刷機に適用したものである。
図1は、輪転印刷機1の全体概略構成を示す正面図である。
輪転印刷機1には、給紙装置3と、インフィード装置5と、印刷部7と、乾燥装置9と、冷却装置11と、ウェブパス部13と、折機15と、排紙装置17と、が備えられている。
一方の紙ロール21から給紙されている場合に、他方の紙ロール21が装着され、紙継ぎ準備がなされる。一方の紙ロール21のウェブ19が残り少なくなると、他方の紙ロール21のウェブ19に紙継ぎされる。そして、他方の紙ロール21からウェブ19が供給されている間に一方の紙ロール21が装着され紙継ぎ準備がなされる。
このようにして、ウェブ19は給紙装置3から下流側へ向けて連続的に繰り出されることになる。
印刷部7には、印刷色数に相当する個数だけ印刷ユニット23が設けられている。
本実施形態では、印刷ユニット23は4ユニット設けられており、それぞれシアン、イエロー、マゼンダおよびスミを印刷し、これらの混色を利用してカラー印刷を行うものである。
それぞれの版胴25の周面には、図示を省略した湿し装置およびインキ装置が設けられている。湿し装置は、版胴25の周囲に取り付けられた印版に湿し水を供給し、インキ装置は印版にインキを供給するものである。
なお、版胴25およびブランケット胴27の直径の変更に伴いインキ装置および湿し装置はその位置が変更されるように構成されている。
冷却装置11には、複数の冷却ドラム29が設けられており、乾燥装置9で加熱されたウェブ19が各冷却ドラム29の周面に接するように通過させられることによってウェブ19を冷却している。
ウェブパス部13は、ウェブ19の張力を調節して折機15に供給する機能を有し、必要によってウェブ19を縦断する切断機能を有している。
三角板31は、折機15の幅方向に2台設けられている。三角板31は、ウェブ19を縦折りし、あるいは、幅の狭いウェブ19はそのままで、ウェブ19の面の進行方向を90度回転させるものである。
リードインローラ33は、間隔を空けて配置された一対のローラで構成されており、三角板31からの縦折りされた2列のウェブ19を下方に案内するものである。
第一ニッピングローラ部35および第二ニッピングローラ部39は、後で詳述するが、それぞれ2列のウェブ19に張力を付与して下流側へ送り込む機能を奏するものである。
図4は、第一ニッピングローラ部35の一部を展開して示す平面図である。
第一ニッピングローラ部35には、支持フレーム(サイドレイ機構)55と、ニッピングローラ受体57と、ニッピングローラ体59と、アジロミシン装置(第一紙加工装置、第二紙加工装置、アジロミシン目加工装置)61と、縦ミシン装置(第二紙加工装置、第一紙加工装置、縦ミシン目加工装置)63と、が備えられている。
支持フレーム55には、操作側支持フレーム65と、駆動側支持フレーム67と、連結支持フレーム69と、支持軸71とが備えられている。
操作側支持フレーム65の連結軸69側には、略中空円筒形状をし、軸線が幅方向20に延在した操作側軸部75が貫通し外側に突出するように固定して取り付けられている。
駆動側支持フレーム67の連結軸69側には、略中空円筒形状をし、軸線が幅方向20に延在した駆動側軸部77が貫通し外側に突出するように固定して取り付けられている。
駆動側軸部77は、駆動側フレーム81にそれを貫通するように設置され、軸線方向、すなわち、幅方向20に摺動可能に取り付けられている。
支持軸71は、操作側支持フレーム65および駆動側支持フレーム67に固定されるように取り付けられている。支持軸71の両端部は操作側支持フレーム65および駆動側支持フレーム67から外側に突出し、操作側フレーム79および駆動側フレーム81の内側面に固定された保持部材83,83に摺動可能に支持されている。
ハンドル支持フレーム85には、ハンドル87が回転可能に取り付けられている。
ハンドル87の先端部は、ネジが形成されたネジ部89とされている。
操作側軸部75の外側端部には、それを封止するように蓋91が固定されており、ネジ部89は蓋91に螺合されている。
ニッピングローラ受体57の駆動側は、駆動側軸部77から突出されており、その端部にニッピング歯車93が固定して取り付けられている。ニッピング歯車93ははすば歯車である。
ニッピングローラ受体57には、空間73内に大径部を構成する操作側受部95、中央受部97および駆動側受部99が軸線方向に間隔を空けて設けられている。
ニッピングローラ体59は、幅方向に4組、すなわち、操作側受部95に対向して1組、中央受部97に対向して2組、駆動側受部99に対向して1組設置されている。
各ニッピングローラ体59には、ニッピングコロ101と、第一ニッピングアーム103と、ニッピング軸105と、第二ニッピングアーム107と、支持駒109とが備えられている。
第一ニッピングアーム103および第二ニッピングアーム107は、それぞれ一端部がニッピング軸105の回りに回動可能に取り付けられ、それぞれニッピング軸105を挟んで反対側に延在するように配置されている。
ニッピングコロ101は、略円筒形状をし、その軸線中心がニッピングローラ受体57の軸線中心と略平行になるように配置されている。
ニッピングコロ101は、第一ニッピングアーム103のニッピング軸105に対して反対側に回転可能に支持されている。
各ニッピングローラ体59は、図示しない移動手段によって幅方向20に移動されるように構成されている。
支持駒109と第一ニッピングアーム103との間には、図示しないエアシリンダが介装されている。
第一ニッピングアーム103は、このエアシリンダの伸縮によってニッピング軸105を中心として揺動する。ニッピングコロ101は、第一ニッピングアーム103の揺動によってニッピングローラ受体57に圧着あるいは離間される。
アジロミシン装置61には、アジロミシン刃受部111と、アジロミシン刃113と、第一アジロアーム115と、アジロ軸117と、第二アジロアーム119と、アジロ支持駒121と、アジロミシン刃駆動歯車123と、中間歯車125と、位相調整機構127とが備えられている。
アジロミシン刃受部111は、ニッピングローラ受体57における中央受部97と駆動側受部99との間の小径部に着脱自在に取り付けられた一対の受カラー129,129によって構成されている。受カラー129,129は、軸方向にアジロミシン刃113を受け入れる程度の間隔を空けて取り付けられている。
第一アジロアーム115および第二アジロアーム119は、それぞれ一端部がアジロ軸117の回りに回動可能に取り付けられ、それぞれアジロ軸117を挟んで反対側に延在するように配置されている。
中間歯車125の軸部は、アジロ軸117の内部空間に回転自在に支持されている。
アジロミシン刃駆動歯車123は、中間歯車125と噛合うように設置されている。アジロミシン刃駆動歯車123の軸部は、第一アジロアーム115のアジロ軸117に対して反対側に回転可能に支持されている。
アジロミシン刃113は、略ドーナツ形をした板状体であり、アジロミシン刃駆動歯車123の軸部に固定された取付部材131に着脱自在に取り付けられている。
アジロ支持駒121は、第二アジロアーム119のアジロ軸117に対して反対側に固定され、支持軸71に着脱可能に取り付けられている。
第一アジロアーム115の下部中間位置とアジロ支持駒121との間には、図6に示されるようにエアシリンダ133が介装されている。
第一アジロアーム115は、エアシリンダ133の伸縮によってアジロ軸117を中心として揺動する。アジロミシン刃113は、第一アジロアーム115の揺動によって受カラー129,129の間に係合あるいは離間される。
第一駆動軸137は、一端が支持軸71に固定して取り付けられた一対の駆動支持軸145に回転可能に支持されている。
第一駆動歯車135は、中間歯車125と噛合うように第一駆動軸137に取り付けられている。第一駆動歯車135の歯面長さは中間歯車125よりも長くされ、中間歯車125が軸線方向に動いても噛合えるように構成されている。
第二駆動軸141は、軸部149に回動可能に支持され、外側に突出して配置されている。
第二駆動歯車143は、はすば歯車であり、第二駆動軸141の外側端部に取り付けられている。
駆動連結部139は、ユニバーサル機構であり、第一駆動軸137と第二駆動軸141とをそれらの間の軸線中心のずれを許容するように連結するものである。
第二駆動歯車143は、駆動源歯車151と噛合い駆動されるように構成されている。(図7参照)
駆動源歯車151は、はすば歯車であり、図示しない駆動源から駆動されるように構成されている。
駆動源歯車151は、軸線方向に移動可能に取り付けられている。駆動源歯車151が軸線方向に移動すると、はすばの傾斜角によって第二駆動歯車143の駆動源歯車151に対する回転位相が変化する。
縦ミシン装置63には、縦ミシン刃受部155と、縦ミシン刃157と、第一縦ミシンアーム159と、縦ミシン軸161と、第二縦ミシンアーム163と、縦ミシン支持駒165と、が備えられている。
縦ミシン刃受部155は、ニッピングローラ受体57における中央受部97と操作側受部95との間の小径部に着脱自在に取り付けられた一対の受カラー167,167によって構成されている。受カラー167,167は、軸方向に縦ミシン刃157を受け入れる程度の間隔を空けて取り付けられている。
第一縦ミシンアーム159および第二縦ミシンアーム163は、それぞれ一端部が縦ミシン軸161の回りに回動可能に取り付けられ、それぞれ縦ミシン軸161を挟んで反対側に延在するように配置されている。
縦ミシン支持駒165は、第二縦ミシンアーム163の縦ミシン軸161に対して反対側に固定され、支持軸71に着脱可能に取り付けられている。
第一縦ミシンアーム159の下部中間位置と縦ミシン支持駒165との間には、図8に示されるようにエアシリンダ171が介装されている。
第一縦ミシンアーム159は、エアシリンダ171の伸縮によって縦ミシン軸161を中心として揺動する。縦ミシン刃157は、第一縦ミシンアーム159の揺動によって受カラー167,167の間に係合あるいは離間される。
図5は、第二ニッピングローラ部39の一部を展開して示す平面図である。
第二ニッピングローラ部39には、支持フレーム(サイドレイ機構)56と、ニッピングローラ受体58と、ニッピングローラ体60と、アジロミシン装置(第一紙加工装置、第二紙加工装置、アジロミシン目加工装置)62と、縦ミシン装置(第二紙加工装置、第一紙加工装置、縦ミシン目加工装置)64と、が備えられている。
支持フレーム56には、操作側支持フレーム66と、駆動側支持フレーム68と、連結支持フレーム70と、支持軸72とが備えられている。
操作側支持フレーム66の連結軸70側には、略中空円筒形状をし、軸線が幅方向20に延在した操作側軸部76が貫通し外側に突出するように固定して取り付けられている。
駆動側支持フレーム68の連結軸70側には、略中空円筒形状をし、軸線が幅方向20に延在した駆動側軸部78が貫通し外側に突出するように固定して取り付けられている。
駆動側軸部78は、駆動側フレーム81にそれを貫通するように設置され、軸線方向、すなわち、幅方向20に摺動可能に取り付けられている。
支持軸72は、操作側支持フレーム66および駆動側支持フレーム68に固定されるように取り付けられている。支持軸72の両端部は操作側支持フレーム66および駆動側支持フレーム68から外側に突出し、操作側フレーム79および駆動側フレーム81の内側面に固定された保持部材84,84に摺動可能に支持されている。
ハンドル支持フレーム86には、ハンドル88が回転可能に取り付けられている。
ハンドル88の先端部は、ネジが形成されたネジ部90とされている。
操作側軸部76の外側端部には、それを封止するように蓋92が固定されており、ネジ部90は蓋92に螺合されている。
ニッピングローラ受体58の駆動側は、駆動側軸部78から突出されており、その端部にニッピング歯車94が固定して取り付けられている。ニッピング歯車94ははすば歯車である。
ニッピングローラ受体58には、空間74内に大径部を構成する操作側受部96、中央受部98および駆動側受部100が軸線方向に間隔を空けて設けられている。
ニッピングローラ体60は、幅方向に4組、すなわち、操作側受部96に対向して1組、中央受部98に対向して2組、駆動側受部100に対向して1組設置されている。
各ニッピングローラ体60には、ニッピングコロ102と、第一ニッピングアーム104と、ニッピング軸106と、第二ニッピングアーム108と、支持駒110とが備えられている。
第一ニッピングアーム104および第二ニッピングアーム108は、それぞれ一端部がニッピング軸106の回りに回動可能に取り付けられ、それぞれニッピング軸106を挟んで反対側に延在するように配置されている。
ニッピングコロ102は、略円筒形状をし、その軸線中心がニッピングローラ受体58の軸線中心と略平行になるように配置されている。
ニッピングコロ102は、第一ニッピングアーム104のニッピング軸106に対して反対側に回転可能に支持されている。
各ニッピングローラ体60は、図示しない移動手段によって幅方向20に移動されるように構成されている。
支持駒110と第一ニッピングアーム104との間には、図示しないエアシリンダが介装されている。
第一ニッピングアーム104は、このエアシリンダの伸縮によってニッピング軸106を中心として揺動する。ニッピングコロ102は、第一ニッピングアーム104の揺動によってニッピングローラ受体58に圧着あるいは離間される。
アジロミシン装置62には、アジロミシン刃受部112と、アジロミシン刃114と、第一アジロアーム116と、アジロ軸118と、第二アジロアーム120と、アジロ支持駒122と、アジロミシン刃駆動歯車124と、中間歯車126と、位相調整機構128とが備えられている。
アジロミシン刃受部112は、ニッピングローラ受体58における中央受部98と操作側受部96との間の小径部に着脱自在に取り付けられた一対の受カラー130,130によって構成されている。受カラー130,130は、軸方向にアジロミシン刃114を受け入れる程度の間隔を空けて取り付けられている。
第一アジロアーム116および第二アジロアーム120は、それぞれ一端部がアジロ軸118の回りに回動可能に取り付けられ、それぞれアジロ軸118を挟んで反対側に延在するように配置されている。
中間歯車126の軸部は、アジロ軸118の内部空間に回転自在に支持されている。
アジロミシン刃駆動歯車124は、中間歯車126と噛合うように設置されている。アジロミシン刃駆動歯車124の軸部は、第一アジロアーム116のアジロ軸118に対して反対側に回転可能に支持されている。
アジロミシン刃114は、略ドーナツ形をした板状体であり、アジロミシン刃駆動歯車124の軸部に固定された取付部材132に着脱自在に取り付けられている。
アジロ支持駒122は、第二アジロアーム120のアジロ軸118に対して反対側に固定され、支持軸72に着脱可能に取り付けられている。
第一アジロアーム116の下部中間位置とアジロ支持駒122との間には、図6に示されるようにエアシリンダ134が介装されている。
第一アジロアーム116は、エアシリンダ134の伸縮によってアジロ軸118を中心として揺動する。アジロミシン刃114は、第一アジロアーム116の揺動によって受カラー130,130の間に係合あるいは離間される。
第一駆動軸138は、一端が支持軸72に固定して取り付けられた一対の駆動支持軸146,146に回転可能に支持されている。
第一駆動歯車136は、中間歯車126と噛合うように第一駆動軸138に取り付けられている。第一駆動歯車136の歯面長さは中間歯車126よりも長くされ、中間歯車126が軸線方向に動いても噛合えるように構成されている。
第二駆動軸142は、軸部150に回動可能に支持され、外側に突出して配置されている。
第二駆動軸142の外側端部には、駆動プーリ144が取り付けられている。
駆動連結部140は、ユニバーサル機構であり、第一駆動軸138と第二駆動軸142とをそれらの間の軸線中心のずれを許容するように連結するものである。
駆動ベルト機構174には、被駆動プーリ178と、第一ベルト180と、が備えられている。被駆動プーリ178は、軸線中心が操作側フレーム79の側面に略直交するように操作側フレーム79に回転可能に支持されている。
第一ベルト180は、被駆動プーリ178と駆動プーリ140とに掛け渡されている。
駆動ベルト機構176には、駆動源プーリ182と、スライダ184と、第一移動プーリ186と、第二移動プーリ188と、複数の案内プーリ190と、第二ベルト192とが備えられている。
第一移動プーリ186はスライダ184の上部に、第二移動プーリ188はスライダ184の下部に、それぞれ回動可能に取り付けられている。
駆動源プーリ182は、スライダ184を挟んで被駆動プーリ178と反対側に配置され、操作側フレーム79に回動可能に取り付けられている。
駆動源プーリ82および被駆動プーリ178を結ぶ線は、第一移動プーリ186および第二移動プーリ188を結ぶ線と略十字状に交差するように構成されている。
第二ベルト192は、駆動源プーリ182、第一移動プーリ186、被駆動プーリ178および第二移動プーリ188の間に複数の案内プーリ190によって張力を付与された状態で掛け渡されている。そして、複数の案内プーリ190は、第二ベルト192における第一移動プーリ186の出入部および第二移動プーリ188の出入部に上下方向に沿う移動経路が形成されている。
縦ミシン装置64には、縦ミシン刃受部156と、縦ミシン刃158と、第一縦ミシンアーム160と、縦ミシン軸162と、第二縦ミシンアーム164と、縦ミシン支持駒166と、が備えられている。
縦ミシン刃受部156は、ニッピングローラ受体58における中央受部98と駆動側受部100との間の小径部に着脱自在に取り付けられた一対の受カラー168,168によって構成されている。受カラー168,168は、軸方向に縦ミシン刃158を受け入れる程度の間隔を空けて取り付けられている。
第一縦ミシンアーム160および第二縦ミシンアーム164は、それぞれ一端部が縦ミシン軸162の回りに回動可能に取り付けられ、それぞれ縦ミシン軸162を挟んで反対側に延在するように配置されている。
縦ミシン支持駒166は、第二縦ミシンアーム164の縦ミシン軸162に対して反対側に固定され、支持軸72に着脱可能に取り付けられている。
第一縦ミシンアーム160の下部中間位置と縦ミシン支持駒166との間には、図8に示されるようにエアシリンダ172が介装されている。
第一縦ミシンアーム160は、エアシリンダ172の伸縮によって縦ミシン軸162を中心として揺動する。縦ミシン刃158は、第一縦ミシンアーム160の揺動によって受カラー168,168の間に係合あるいは離間される。
咥え胴43の周面には、二組の咥え部材が略180度間隔で設けられている。この咥え部材は折胴41の折ブレードと対応する位置に位置するように設定されている。
搬送ベルト45は、咥え胴43の下方に位置し、咥え胴43から折帳を受け渡されて排紙部17に2列搬送するものである。搬送ベルト45は、幅方向に分離して略平行に配置された複数のベルトからなっている。
チョッパ折り装置193は、搬送ベルト45の移動方向における中間位置に幅方向に2組設けられている。
直角折り用羽根車195は、各チョッパ折り装置193の下方に設置されている。
平行折り用羽根車197は、搬送ベルト45の下流端下方に、軸線が天地方向に直交する方向となるように設置されている。
平行折り用羽根車197は、チョッパ折り装置193でチョッパ折り(直角折り)されないで搬送ベルト45で搬送される折帳を排出コンベア199に受け渡すものである。
排出コンベア199は、直角折り用羽根車195および平行折り用羽根車197の下方に、両者を結ぶ方向に延在するように設置されている。
給紙装置3から繰り出されるウェブ19は、インフィード装置5によって張力が調整され印刷部7へ供給される。
印刷部7では、各印刷ユニット23において、湿し水とインキとが供給されることによって版胴25の周面に取り付けられた印版に形成された画像が、ブランケット胴27に転写される。これがブランケット胴27,27の間を通過するウェブ19の両面に転写され、印刷される。
印刷部7で印刷されたウェブ19は乾燥装置9で加熱されインキを乾燥される。
次いで、ウェブ19は、冷却装置11の各冷却ドラム29の周面に接するように通過し、各冷却ドラム29によって冷却される。ウェブ19はウェブパス部13で張力を調節され、例えば、縦断されてそれぞれ折機15に供給される。
第一ニッピングローラ部35では、ニッピング受体57は駆動源歯車151の回転が中間歯車153およびニッピング歯車93に伝導され、回転されている。そして、4組のニッピングローラ体59は所定の位置、すなわち、非印刷部がある搬送されるウェブ19の両端部に位置させられ、エアシリンダ133を伸長させニッピングコロ101が操作側受部95、中央受部97および駆動側受部99へ押付けられている。
リードインローラから送り出されたウェブ19は、第一ニッピングローラ部35へ導入される。
駆動側のウェブ19は両端部の非印刷部が駆動側受部99およびそれに対向したニッピングローラ体59と、中央受部97およびそれに対向したニッピングローラ体59とによって挟まれ、ニッピングローラ受体57の回転によって下流側に送り出される。
この時、ニッピングローラ体57は導入されるウェブ19よりも若干早い周速度で回転されているので、上流側のウェブ19に張力がかかるとともに下流側に送り出される。
第二ニッピングローラ部39では、操作側のウェブ19は両端部の非印刷部が操作側受部96およびそれに対向したニッピングローラ体60と、中央受部98およびそれに対向したニッピングローラ体60とによって挟まれ、ニッピングローラ受体58の回転によって下流側に送り出される。
この時、ニッピングローラ体58は導入されるウェブ19よりも若干早い周速度で回転されているので、上流側のウェブ19に張力がかかるとともに下流側に送り出される。
咥え胴43からの折帳は、搬送ベルト45によって搬送され、例えば、平行折り用羽根車197の羽根の間に落下する。平行折り用羽根車197の回転によって下方の排出コンベア199の上に順次落下され、排出コンベア199によって機外に搬送される。
このように縦折りする場合、折り易くするために折り位置に縦ミシン目あるいはアジロミシン目を加工することがある。また、縦ミシン目に替えて筋目を加工する場合もある。
したがって、アジロミシン目と縦ミシン目とは同時に加工されることはない。
アジロミシン目は、製本する時に糊を内側に供給するために加工されるもので、縦ミシン目に比べて長太い切れ目が加工される。また、糊が折帳より外側に出ないようにするために、折帳端にアジロミシン目が架からないようにする必要がある。
アジロミシン装置61は、駆動側のウェブ19に対応し、アジロミシン装置62は操作側のウェブ19に対応して配置されている。
駆動源歯車151が軸線方向に移動と、はすばの傾斜角によって第二駆動歯車143の駆動源歯車151に対する回転位相が変化するので、前記伝達経路を経由してアジロミシン刃113の回転位相が変化する。駆動源歯車151を軸線方向に移動させて、アジロミシン刃113の切り目が折り胴43における横切断位置にかからないように調節する。
第一ニッピングローラ部35を通過する駆動側のウェブ19は、受カラー129,129の間に挿入係合されて回転するアジロミシン刃113によってアジロミシン目AMが加工される。
一方、操作側のウェブ19では、縦ミシン目装置63が非作動状態、すなわち、エアシリンダ171が縮長し、縦ミシン刃157が縦ミシン刃受部155と係合しない状態とされているので、加工されずに下方へ送られる。
第二ニッピングローラ部39を通過する操作側のウェブ19は、受カラー130,130の間に挿入係合されて回転するアジロミシン刃114によってアジロミシン目AMが加工される。
第一ニッピングローラ部でアジロミシン目AMが加工された駆動側のウェブ19は、縦ミシン目装置64が非作動状態、すなわち、エアシリンダ172が縮長され、縦ミシン刃158が縦ミシン刃受部156と係合しない状態とされているので、そのまま下方へ送られる。
この場合、駆動側のウェブ19に対しては、第一ニッピングローラ部35で対応する。
すなわち、ハンドル87を回転させると、ネジ部89が回転する。ネジ部89が回転すると螺合している蓋91が幅方向20に移動する。
蓋91が幅方向に移動すると、支持フレーム55が保持する部材とともに一体として幅方向に移動するので、アジロミシン装置61の幅方向20に沿う位置、すなわち、アジロミシン目AMの加工位置を調整することができる。
なお、ニッピングローラ体59については、図示しない手段によって従来と同様に幅方向に移動させて所要の位置に移動させる。
すなわち、ハンドル88を回転させると、ネジ部90が回転し、蓋92が幅方向20に移動する。
蓋92が幅方向に移動すると、支持フレーム56が保持する部材とともに一体として幅方向に移動するので、アジロミシン装置62の幅方向20に沿う位置、すなわち、アジロミシン目AMの加工位置を調整することができる。
この時、アジロミシン目AMの回転方向の位相を合わす必要がある場合には、前述のように、スライダ184を上下方向に移動させてアジロミシン刃114の回転位相を調整する。
なお、ニッピングローラ体60については、図示しない手段によって従来と同様に幅方向に移動させて所要の位置に移動させる。
このため、支持フレーム55,56を幅方向に移動させるだけで、運転中に幅方向の加工位置を調整することができる。
また、アジロミシン装置61,62はそれぞれ一体として移動、すなわち、アジロミシン刃113およびアジロミシン刃受部111と、アジロミシン刃114およびアジロミシン刃受部112とはそれぞれ一体として移動するので、個々に移動するものに比べて、両者の間の厳しい位置調整が不要であり、移動作業が容易で、短時間に行うことができる。
このため、ウェブ19の搬送幅に影響される部材、例えば、リードインローラ33、折胴41、咥え胴43等、の幅方向長さを増加させることがないので、折機15の大型化を防止し、製造コストを安価とすることができる。
また、アジロミシン装置61およびアジロミシン装置62は、第一ニッピングローラ部35および第二ニッピングローラ部39に設置されているので、別途設けるのに比べて折機15のスペースを有効に活用することができ、折機15を小型化することができる。
操作側のウェブ19に対応して配置された第一ニッピングローラ部35の縦ミシン装置63および駆動側のウェブ19に対応して配置された第二ニッピングローラ部39の縦ミシン装置64を作動させる。
この時、取付部材169の外周部を受カラー167,167側に押付けることによって、取付部材169および縦ミシン刃157が連れ回りする。
第一ニッピングローラ部35を通過する操作側のウェブ19は、受カラー129,129の間に挿入係合されて回転する縦ミシン刃157によって縦ミシン目が加工される。
この時、取付部材170の外周部を受カラー168,168側に押付けることによって、取付部材170および縦ミシン刃158が連れ回りする。
第二ニッピングローラ部39を通過する駆動側のウェブ19は、受カラー130,130の間に挿入係合されて回転する縦ミシン刃158によって縦ミシン目が加工される。
このため、支持フレーム55,56を幅方向に移動させるだけで、運転中に幅方向の加工位置を調整することができる。
さらに、第一ニッピングローラ部35および第二ニッピングローラ部39を活用して設置されているので、スペースを一層有効に活用することができ、折機15を小型化することができる。
縦ミシン装置と筋目加工装置とを交換して取り付けるようにしてもよい。
15 折機
19 ウェブ
35 第一ニッピングローラ部
39 第二ニッピングローラ部
55,56 支持フレーム
61,62 アジロミシン装置
63,64 縦ミシン装置
127,128 位相調整機構
Claims (6)
- 幅方向に並列して搬送されるウェブを処理する折機を有する輪転印刷機であって、
前記各ウェブに同じ種類の加工を行なう第一紙加工装置が、ウェブ進行方向に沿って間隔を空けて備えられていることを特徴とする輪転印刷機。 - 前記各第一紙加工装置を幅方向に移動させるサイドレイ機構が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の輪転印刷機。
- 前記各第一紙加工装置の前記ウェブ進行方向における加工位置を調整する位相調整機構が備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の輪転印刷機。
- 前記ウェブ進行方向における前記各第一紙加工装置が設置されている位置で、かつ、前記第一紙加工装置が設置されていない側のウェブに対して前記第一紙加工装置とは別種の加工を行なう第二紙加工装置が、前記第一紙加工装置と一体的に備えられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の輪転印刷機。
- 前記第一紙加工装置は、第一ニッピングローラ部と第二ニッピングローラ部とに設置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の輪転印刷機。
- 前記第一紙加工装置は、アジロミシン目を加工するアジロミシン目加工装置であり、
前記第二紙加工装置は、縦ミシン目を加工する縦ミシン目加工装置あるいは筋目を加工する筋目加工装置のいずれかであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の輪転印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006040995A JP2007217141A (ja) | 2006-02-17 | 2006-02-17 | 輪転印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006040995A JP2007217141A (ja) | 2006-02-17 | 2006-02-17 | 輪転印刷機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007217141A true JP2007217141A (ja) | 2007-08-30 |
Family
ID=38494841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006040995A Pending JP2007217141A (ja) | 2006-02-17 | 2006-02-17 | 輪転印刷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007217141A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH029598A (ja) * | 1988-06-25 | 1990-01-12 | Rengo Co Ltd | 工具の位置決め方法及びその装置 |
JP2003275992A (ja) * | 2002-03-22 | 2003-09-30 | Tokyo Kikai Seisakusho Ltd | 縦ミシン目形成装置 |
-
2006
- 2006-02-17 JP JP2006040995A patent/JP2007217141A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH029598A (ja) * | 1988-06-25 | 1990-01-12 | Rengo Co Ltd | 工具の位置決め方法及びその装置 |
JP2003275992A (ja) * | 2002-03-22 | 2003-09-30 | Tokyo Kikai Seisakusho Ltd | 縦ミシン目形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5331603B2 (ja) | 幅見当調整装置及び印刷機 | |
JP2010201812A (ja) | 印刷機 | |
JP2008105808A (ja) | 印刷機および給紙装置による紙継ぎ方法 | |
WO2009104434A1 (ja) | 輪転印刷機 | |
JP2008105277A (ja) | 印刷機の運転方法および印刷機 | |
JP2007217141A (ja) | 輪転印刷機 | |
US20080295713A1 (en) | Notching unit, folder and printing press | |
JP2007326189A (ja) | 回転式断裁装置、折機および輪転印刷機 | |
JP2007119116A (ja) | 羽根車およびこれを装備した輪転印刷機 | |
JP6388660B2 (ja) | 印刷機及び印刷方法 | |
JP6568763B2 (ja) | 新聞用輪転機及びそれに使用するデジタル印刷機 | |
JP4699173B2 (ja) | 輪転印刷機用ウェブ処理装置,折機及びバリアブルカットオフ輪転印刷機並びに輪転印刷機の胴の周速度変更方法 | |
JP2009023766A (ja) | 印刷機 | |
JPWO2008066178A1 (ja) | 輪転印刷機 | |
JP2012158055A (ja) | 印刷機及び印刷方法 | |
JP5311928B2 (ja) | 輪転印刷機のための1つ又は2つ以上の重ねられたウェブを駆動するための装置及び輪転印刷機 | |
US20120013063A1 (en) | Folding machine | |
JP5972596B2 (ja) | ウェブ搬送装置および印刷機 | |
JP2022129977A (ja) | ウェブ搬送装置および折機並びにオフセット輪転印刷機 | |
JP2009132475A (ja) | ウェブ搬送装置及び輪転印刷機 | |
JP2016203506A (ja) | タワー型印刷装置及びオフセット輪転印刷機 | |
JP3448214B2 (ja) | 輪転機の紙引き装置 | |
JP5285995B2 (ja) | ニッピング装置、折機、輪転印刷機およびウェブ搬送方法 | |
JP2003231236A (ja) | 輪転印刷機 | |
JP2010167714A (ja) | 幅見当修正装置およびこれを備えた印刷機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081210 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20100901 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20110124 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110201 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110802 |