JP2007216848A - 車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が備えるユニットが作動時に発する音や外部環境の音に基づいて車両の動作を制御する車両制御装置を提供する。
【解決手段】車両制御装置300において、音情報検出部64は、車両内においてユニットの作動音の情報を検出する。ECU200は、作動音の情報に基づき作動音を発するユニットを判別し、そのユニットにおける作動音を低減するように作動条件を変更する。ECU200は、作動音を発するユニットを判別するための基準周波数成分を記憶するROM203と、検出された作動音の情報の検出周波数成分と基準周波数成分とを比較し、作動音を発するユニットを判別する演算部202と、を有する。これにより、車両内の音の情報から車両が備えるユニットの状態を判別し、適切なユニットの作動条件で車両の動作を制御することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、検出した音の情報に基づいて車両の動作を制御する技術に関し、特に車両が備えるユニットが作動時に発する音や外部環境の音に基づいて車両の動作を制御する車両制御装置に関する。
従来、車室内において、車両が備えるアクチュエータ等のユニットが発する作動音が聞こえたり、ロードノイズや雨音等の外部からの侵入音が聞こえたりする場合がある。特許文献1および特許文献2には、サスペンション等の振動源からの振動を検出し、その振動を相殺する振動を発生させることで車室内の騒音を抑制する技術が開示されている。
特開平5−265471号公報 特開平5−216484号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示の技術においては、単に振動を検出しその振動を相殺する振動を発生させるに過ぎず、検出した振動に基づいて車両の動作を制御するものではない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両が備えるユニットが作動時に発する音や外部環境の音に基づいて車両の動作を制御する車両制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両制御装置は、車両内の音の情報を検出する音情報検出部と、前記音の情報に基づき車両が備えるユニットの作動条件を制御する制御部と、を備える。
この態様によると、車両内の音の情報から車両が備えるユニットの状態を判別し、適切なユニットの作動条件で車両の動作を制御することができる。
本発明の別の態様もまた、車両制御装置である。この装置は、車両内においてユニットの作動音の情報を検出する音情報検出部と、前記作動音の情報に基づき作動音を発するユニットを判別し、該ユニットにおける作動音を低減するように作動条件を変更する制御部と、を備える。
この態様によると、車両内において検出した作動音の情報に基づいて作動音を発するユニットを判別し、そのユニットが発する作動音を低減するようにユニットの作動条件を変更することで車両の動作を制御することができる。そのため、車両の状態や車両の個体差にかかわらず効果的に作動音を低減することができ、車両内における乗員が作動音により感じる不快感を軽減することができる。
前記制御部は、作動音を発するユニットを判別するための基準周波数成分を記憶する記憶部と、検出された前記作動音の情報の検出周波数成分と前記基準周波数成分とを比較し、作動音を発するユニットを判別する演算部と、を有してもよい。これにより、予め記憶部に記憶されている各ユニットが発する作動音に対応した基準周波数成分と、検出された作動音の情報の検出周波数成分とを比較することで、検出された作動音が車両に種々備えられている複数のユニットのいずれが発する作動音かを判別することができる。そのため、作動音を発するユニットの作動条件を選択的に変更することができ、大きな作動音を発していないユニットの作動条件の変更を防止することができる。
前記演算部は、判別された前記ユニットの作動音における所定の周波数成分の強度と所定値とを比較し、前記所定の周波数成分の強度が前記所定値より大きい場合に該ユニットにおける作動音を低減するように作動条件を変更してもよい。これにより、例えば、車両内における乗員が不快感を感じないような大きさの作動音の場合には作動条件の変更をしないため、作動音を低減するための作動条件の変更の回数を減らすことができ、制御部の負荷を軽減することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、車両制御装置である。この装置は、車両周囲の環境の環境音の情報を検出する音情報検出部と、前記環境音の情報に基づき前記環境を判別し、その環境に応じて車両が備えるユニットの作動条件を変更する制御部と、を備える。
この態様によると、検出した車両周囲の環境の環境音の情報に基づいてその環境を判別し、その環境に応じて車両が備えるユニットの作動条件を変更することで車両の動作を制御することができる。また、車両周囲の環境は刻々と変化するものであり、その環境に応じて車両が備えるユニットの作動条件を変更することができるので、ドライバが自身でユニットの作動条件を変更する手間を軽減することができる。ここで、車両周囲の環境とは、例えば、車両が走行する悪路や雪道等の路面状態、雨や風等の天候状態、車両が走行する場所等の環境を含み得る。
前記制御部は、車両周囲の環境を判別するための基準周波数成分を記憶する記憶部と、検出された前記環境音の情報の検出周波数成分と前記基準周波数成分とを比較し、車両周囲の環境を判別する演算部と、を有してもよい。ここで、環境音の情報とは、例えば、悪路を走行中のロードノイズ、降雨時の雨音、風の音、消防車・救急車等のサイレン、踏切の警告音、クラクション、歩行者信号の音等の情報を含み得る。これにより、環境音の情報の検出周波数成分と車両周囲の環境を判別するために記憶部に記憶されている基準周波数成分とを比較し、前述の種々の車両周囲の環境をそれぞれ判別することができ、その環境に応じた適切な作動条件でユニットを作動することができる。
前記演算部は、判別された前記環境の環境音の所定の周波数成分の強度と所定値とを比較し、前記所定の周波数成分の強度が前記所定値より大きい場合に車両が備えるユニットの作動条件を変更してもよい。これにより、車両周囲の環境が判別することができても環境音の所定の周波数成分の強度よってはユニットの作動条件の変更をしないため、ユニットの作動条件の変更の回数を減らすことができ、制御部の負荷を軽減することができる。
前記演算部は、判別された車両周囲の環境に応じて車両が備えるユニットからの信号のフィルタ係数を変更してもよい。車両が備えるユニットからはそのユニットが備える機能に応じた信号が制御部へ送信されるが、その信号にはノイズが含まれることがあるため、通常ローパスフィルタや信号処理等によりノイズを減少させている。しかし、車両の周囲環境によっては、その信号に含まれるノイズ成分が変化する。そこで、判別された車両周囲の環境に応じて車両が備えるユニットからの信号のフィルタ係数を変更することで、適切にノイズを低減することができ、ユニットからの信号の誤検知を抑制することができる。
本発明によれば、車両が備える装置が発する動作音や外部環境の音に基づいて車両の動作を制御することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
各実施形態に係る車両制御装置は、車両内の音または車両周囲の環境の環境音の情報を検出する音情報検出部を備える。ここで、音の情報としては、車両が備える種々の車両装置(ユニット)における作動部が発する作動音や、車両周囲の環境における音が挙げられる。具体的には、例えば、ブレーキ制御装置、ステアリング装置、サスペンション装置、駆動装置等のユニットにおける作動部の作動音や、車両周囲の風雨、路面からのロードノイズ、ラジオノイズ、消防車や救急車等の緊急車両のサイレン、踏切や信号等の作動音、車両のクラクション等を用いることができる。
そして、各実施形態に係る車両制御装置は、前述の音の情報に基づき、車両が備える種々のユニットや駆動部の動作を制御することで、乗員の手を煩わすことなく快適な運転環境を得ることができる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、検出する車両内の音の情報としてブレーキ制御装置における作動音を例に説明する。電磁弁を用いたブレーキ制御装置では、作動条件によって、弁の作動時に流れる流体圧の脈動による作動音やポンプの稼働による作動音が発生する。このような作動音は、室内にいる乗員には騒音として聞こえ快適な運転環境を損なうため、なるべく低減することが望ましい。そこで、本実施形態では、車両内の作動音を検出し、その作動音に基づき作動音を発するユニットを判別し、そのユニットにおける作動音を低減するように作動条件を変更する車両制御装置について説明する。
(ブレーキ制御装置)
はじめに、作動音として弁における自励振動やポンプの稼働音が発生するブレーキ制御装置の概略構成を説明する。図1は、第1の実施形態に係るブレーキ制御装置の全体構成を示す系統図である。図2は、第1の実施形態に係るブレーキ制御装置が備える車両制御装置の制御ブロック図である。
ブレーキ制御装置100は、主にアクチュエータ120、アクチュエータ120以外のマスタシリンダ14、およびブレーキ制御装置100の全体を統括制御する電子制御装置(以下「ECU」という)200などを備える。
ブレーキ制御装置100は、電子制御式ブレーキシステム(ECB)であり、ブレーキペダルの操作量をストロークセンサ46で検知し、最適なブレーキ油圧を算出して四輪独立してブレーキを作動させることができる。
ブレーキペダル12にはそのストローク量を検出するストロークセンサ46が設けられている。マスタシリンダ14は、ドライバによるブレーキペダル12の踏み込み操作に応じ、作動液であるブレーキオイルを圧送する。
マスタシリンダ14には左前輪用のブレーキ油圧制御導管16および右前輪用のブレーキ油圧制御導管18の一端が接続されている。また、これらのブレーキ油圧制御導管はそれぞれ、左前輪および右前輪の制動力を発揮する左前輪用および右前輪用のホイールシリンダ20FL、20FRに接続されている。左前輪用および右前輪用のブレーキ油圧制御導管16,18の途中には、左電磁開閉弁22FLおよび右電磁開閉弁22FRが配置されている。左電磁開閉弁22FLおよび右電磁開閉弁22FRは非通電時に開状態にあり、ブレーキ操作を検出した際に閉状態に切り替わる(これを「常開型」という)電磁弁である。
また、ブレーキ油圧制御導管16,18の途中には、それぞれ左前輪側および右前輪側のマスタシリンダ圧を計測する左マスタ圧力センサ48FLおよび右マスタ圧力センサ48FRが設けられている。ドライバによってブレーキペダル12が踏まれたとき、ストロークセンサ46によりその踏み込み操作量が検出されるが、ストロークセンサ46の故障を想定し、左マスタ圧力センサ48FLおよび右マスタ圧力センサ48FRによるマスタシリンダ圧の計測によってもブレーキペダル12の踏み込み操作力が検出される。
マスタシリンダ14にはリザーバタンク26が接続され、また、開閉弁23を介して、ドライバの操作量や反力を創出するストロークシミュレータ24が接続される。開閉弁23は、非通電時に閉状態にあり、ブレーキ操作時に開状態に切り替わる常閉型の電磁弁である。リザーバタンク26には油圧給排導管28の一端が接続される。
油圧給排導管28にはモータ32により駆動されるオイルポンプ34が設けられている。オイルポンプ34の吐出側は高圧導管30になっており、アキュムレータ50が設けられている。アキュムレータ50はオイルポンプ34によって例えば14〜22MPaという範囲(以下「制御範囲」という)の高圧にされたブレーキオイルを蓄積する。
高圧導管30にはアキュムレータ圧を計測するアキュムレータ圧センサ51が設けられる。後述のECU200はアキュムレータ圧センサ51の出力であるアキュムレータ圧を入力し、このアキュムレータ圧が制御範囲に収まるようモータ32を制御する。
高圧導管30は、それぞれ非通電時は閉じた状態(これを「常閉型」という)にあり、必要なときにホイールシリンダの増圧用に利用される電磁流量制御弁、すなわちリニア弁である増圧弁40FL、40FR、40RL、40RRを介し、左前輪のホイールシリンダ20FL、右前輪のホイールシリンダ20FR、左後輪用のホイールシリンダ20RL、右後輪用のホイールシリンダ20RR(以下、これらを総称して「ホイールシリンダ20」という)に接続されている。以下、増圧弁40FL、40FR、40RL、40RRを総称して増圧弁40という。
図示しない車両の左前輪、右前輪、左後輪、右後輪には、ディスクブレーキが設けられており、それぞれホイールシリンダ20FL、20FR、20RL、20RRの駆動によりブレーキパッドをディスクに押し付けることで制動力を発揮する。
左前輪のホイールシリンダ20FLと右前輪のホイールシリンダ20FRは、必要なときに減圧用に利用される電磁流量制御弁、すなわちリニア弁である常閉型の減圧弁42FL、42FRを介して油圧給排導管28へ接続されている。また、左後輪用のホイールシリンダ20RL、右後輪用のホイールシリンダ20RRは、それぞれ常開型の減圧弁42RL、42RRを介して油圧給排導管28へ接続されている。以下、減圧弁42FL、42FR、42RL、42RRを総称して減圧弁42という。
左前輪、右前輪、左後輪、右後輪のホイールシリンダ20FL、20FR、20RL、20RR付近には、それぞれホイールシリンダ内の液圧を計測する右前輪用、左前輪用、右後輪用、左後輪用のホイールシリンダ圧センサ44FL、44FR、44RL、44RR(以下、これらを総称して「ホイールシリンダ圧センサ44」という)が設けられている。
ECU200は、図2に示すように、左電磁開閉弁22FL、右電磁開閉弁22FR(図2では電磁開閉弁22とする)、開閉弁23、4個の増圧弁40FL、40FR、40RL、40RR(図2では増圧弁40とする)、および4個の減圧弁42FL、42FR、42RL、42RR(図2では減圧弁42とする)等が電気的に接続されている。これらの左電磁開閉弁22FL、右電磁開閉弁22FR、開閉弁23、増圧弁40FL〜40RR、および減圧弁42FL〜42RRは、ECU200が備えるバルブ制御部201によってそれぞれ制御される。
ECU200は、演算部としてのマイクロコンピュータによる演算部202、各種制御プログラムを格納するROM203、およびデータ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM204などを備える。本実施形態においては、ROM203およびRAM204が記憶部として機能する。
またECU200には、車両に搭載される各種センサ(集合的に「各種センサ80」と示す)から種々の検出値が入力される他、ホイールシリンダ圧センサ44からホイールシリンダ圧信号が入力される。ストロークセンサ46からはブレーキペダル12のストローク量を示す信号(以下、ストローク信号という)が、左マスタ圧力センサ48FLおよび右マスタ圧力センサ48FRからはマスタシリンダ圧を示す信号(以下、マスタシリンダ圧信号という)が、温度センサ62からブレーキ制御装置が使用されている環境の温度が、車両内のフロントピラーに設けられたマイク等の音情報検出部64から可動部の作動音や車両周囲の環境音の情報を示す信号が、車輪近傍に設けられた車輪速センサ66から車輪速度に応じたセンサ出力を示す信号が入力される。
ECU200が備えるROM203は、所定の制動制御フローを記憶している。また、ROM203は作動音を発する作動部を有するユニットを判別するための基準周波数成分を記憶している。
演算部202はストローク信号とマスタシリンダ圧信号に基づき車両の目標減速度を演算し、演算された目標減速度に基づいて各輪の目標ホイールシリンダ圧を演算し、各輪のホイールシリンダ圧が目標ホイールシリンダ圧になるよう、増圧弁40および減圧弁42を制御する。
モータ32によって駆動されるオイルポンプ34は、リザーバタンク26から油圧給排導管28を通じてブレーキオイルをくみ上げ、高圧にされたブレーキオイルをアキュムレータ50に蓄積する。アキュムレータ50の高油圧は、目標ホイールシリンダ圧に応じて増圧弁40を開閉制御することによって、各ホイールシリンダ20に供給される。
ブレーキペダル12が踏まれることによってアキュムレータ50から高油圧のブレーキオイルが消費されると、ECU200は、アキュムレータ50の圧力が常に制御範囲に収まるように、モータ32を作動させてオイルポンプ34を駆動し、アキュムレータ50に高圧にされたブレーキオイルを蓄積する。
以上がブレーキ制御装置100の全体構成である。このようなブレーキ制御装置100においてブレーキ操作を行った後、ブレーキペダル12を戻すと、ECU200による減圧弁42の開弁制御により各ホイールシリンダ20から作動液がリザーバタンク26に流出する。この場合、減圧弁42の入口側と出口側との差圧が大きいと減圧弁を流れる作動流体の流量が多くなるため、作動流体が脈動し減圧弁が振動し作動音が発生する現象が起きることがある。以下に、このような現象が起きやすい弁の説明をする。
(電磁弁の概略構成)
次に、本実施形態に用いられる電磁弁の概略構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係る常開型のリニア弁の断面を模式的に示す断面図である。
常開型のリニア弁である減圧弁42RL,42RRは、図3に示すように、弁座140と、弁子142と、スプリング146と、ソレノイド149と、可動部材144と、固定部材145とを含んで構成される。スプリング146は、弁子142を弁座140から離間させる方向に付勢する。ソレノイド149は、電流が供給されると、可動部材144を固定部材145に接近させる方向、すなわち、弁子142を弁座140に接近させる方向に電磁駆動力を作用させる。ソレノイド149に電流が供給されていない状態においてはスプリング146の付勢力により弁子142が弁座140から離間してリニア弁は開状態とされている。
さらに、減圧弁42RL,42RRは、ホイールシリンダ20RL,20RRとリザーバタンク26との間に設けられているため、ホイールシリンダ20RR,20RLの液圧に応じた差圧作用力が作用する。よって、弁子142の弁座140に対する相対位置は、スプリング146の付勢力、ソレノイド149による電磁駆動力、ホイールシリンダ圧に応じた差圧作用力の関係によって決まる。したがって、ソレノイド149に電流を供給し電磁駆動力を電流制御することにより弁子142が駆動され、リニア弁を閉状態としてホイールシリンダ20に作用する油圧を維持することができる。
(自励振動)
上述のブレーキ制御装置100において、ブレーキのホイールシリンダに作用する作動流体圧は、運転者のブレーキ操作に応じて変動する。特に、急制動によるブレーキ操作後にブレーキペダルを戻す際の電磁弁においては、一次圧(ホイールシリンダ圧、以下、「W/C圧」という。)が高く、二次圧(大気圧+ポンプサージ圧)が低い状態である。その状態で開弁すると、流れ出した作動流体により、プランジャに流体力がかかるが、差圧と流体の流量との関係で弁体と弁座との距離が安定せずにプランジャ自身が振動を始めることがある。
その場合、プランジャの振動により作動流体自身が脈動し、その脈動が電磁弁を振動させ、あるいは電磁弁内の各部で作動音を発生させることになる。このような現象を一般的に自励振動という。
そこで、上述のECU200において、演算部202は、音情報検出部64により検出された作動音(例えば、自励振動やポンプの稼働音)の情報の検出周波数成分とROM203に記憶されている基準周波数成分とを比較し、作動音を発するユニットや駆動部を判別する。ユニットや駆動部としては、本実施形態における減圧弁42や増圧弁40、およびオイルポンプ34等が挙げられる。ROM203に記憶されている基準周波数成分としては、予め所定のユニットが作動する作動条件でブレーキ制御装置を作動させた際に発する作動音を集音し、各ユニットが発する作動音の特徴点を抽出したものを用いるとよい。なお、本実施形態に係る車両制御装置300は、音情報検出部64とECU200とを含む。
(作動音を発するユニットの判別方法)
次に、上述のような減圧時の開弁動作において、バルブを流れる流体の脈動や電磁弁の打音等の作動音から作動音を発するユニットの判別方法について説明する。図4は、第1の実施形態に係る車両制御装置により作動音を発するユニットを判別し、そのユニットの作動音を低減するようにユニットの作動条件を変更する際のフローチャートである。なお、本実施形態に係る車両制御装置により判別することができるユニットは、前述の電磁弁の打音や油圧脈動音を発するブレーキ制御装置だけでなく、モータやワイパ等の作動音を発するユニットであれば可能である。
本実施形態に係る車両制御装置300は、ROM203に、電磁弁の打音、モータ音、油圧脈動音、ワイパ音等、車両内において騒音と認識されやすい音と比較するための基準周波数成分の周波数や強度を記憶している。また、車両制御装置300がユニットの判別を開始するタイミングは、モータであればモータ電流ON時、電磁弁の打音であれば電磁弁通電時、バルブにおける油圧脈動音であればアクチュエータ駆動時、ワイパ音であればワイパモータ作動時等、ECU200からの制御信号が出力されている時が好ましい。これによれば、作動していないユニットを作動音を発しているユニットとして誤って判別することを防止することができる。
車両制御装置300は、ECU200が、判別可能なユニットを対象とする制御信号の出力を開始すると、まず音情報検出部64により、作動音データS(t)を検出する(S10)。次に、演算部202において、検出した作動音データS(t)をFFT解析し(S12)、予め登録されているフィルタを通して作動音の特徴点Scを抽出する(S14)。ここで、作動音の特徴点Scとは、例えば、周波数解析を行い周波数成分のピークを特徴点Scとしてもよい。また、ピークは一つだけでなく複数のピークを抽出してもよい。これにより、精度良くユニットの判別を行うことができる。
次に、作動音を発するユニットを判別するために、ROM203に記憶されている基準周波数成分と特徴点Scの周波数成分とを比較し、作動音を発しているユニットを判別する(S16)。これにより、検出された作動音が車両に種々備えられている複数のユニットのいずれが発する作動音かを判別することができる。そのため、作動音を発するユニットの作動条件を選択的に変更することができ、大きな作動音を発していないユニットの作動条件の変更を防止することができる。
さらに、その際のユニットの駆動状態や、車速・加速・減速・旋回・停車等を示すデータを取得し車両状態の特定を行う(S18)。
特徴点Scが所定の閾値a以下の場合(S20のN)、作動音はそれほど大きくないと判断され、ユニットの作動条件の変更は行わない。これにより、車両内における乗員が不快感を感じないような大きさの作動音の場合には作動条件の変更をしないため、作動音を低減するための作動条件の変更の回数を減らすことができ、ECU200の負荷を軽減することができる。比較する所定の閾値aとしては、例えば、ROM203に記憶されている基準周波数成分の強度を用いることができる。
特徴点Scが所定の閾値aより大きい場合(S20のY)、作動音が大きく車両内の乗員に騒音として認識されるおそれがあるため、作動音を低減する必要がある。そこで、作動音が発生していると判別されたユニットと、特定された車両状態とから車両の走行に問題がない範囲でユニットの作動条件を変更する(S22)。作動条件の変更は、ユニットごとに登録された許容範囲で、例えば、駆動周波数、駆動速度、駆動ゲイン等のパラメータを制御して行うとよい。
この方法により、車両内の音の情報から車両が備えるユニットの状態を判別し、適切なユニットの作動条件で車両の動作を制御することができる。また、車両内において検出した作動音の情報に基づいて作動音を発するユニットを判別し、そのユニットが発する作動音を低減するようにユニットの作動条件を変更することで車両の動作を制御することができる。そのため、車両の状態や車両の個体差にかかわらず効果的に作動音を低減することができ、車両内における乗員が作動音により感じる不快感を軽減することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る車両制御装置は、検出した車両周囲の環境の環境音の情報に基づいてその環境を判別し、その環境に応じて車両が備えるユニットの作動条件を変更することで車両の動作を制御することができる。なお、以下では前述の実施形態と重複する内容は適宜省略し説明する。
本実施形態では、検出する車両周囲の環境の環境音の情報として車両が走行する走路の凹凸によるロードノイズを例に説明する。車両が備えるユニットからはそのユニットが備える機能に応じた信号が制御部へ送信されるが、その信号にはノイズが含まれることがあるため、通常ローパスフィルタや信号処理等によりノイズを減少させている。しかし、車両の周囲環境によっては、その信号に含まれるノイズ成分が変化する。
例えば、車輪の速度を検出する車輪速センサ66は、車輪1回転あたり48回や64回のサイン波のような信号を出力する。ところが、車両が悪路を走行すると、出力された信号にノイズがのり、スピードを誤検知してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、音情報検出部64により車両周囲の環境の環境音の情報を検出し、その環境音の情報に基づき環境を判別し、その環境に応じて車両が備えるユニットとしての車輪速センサ66の作動条件を変更する車両制御装置300について説明する。ここで、音情報検出部64は、車両内ではなく車外に設けてもよい。これにより、検出する環境音の情報の精度が高くなる。
(車両周囲の環境の判別方法)
上述のような悪路を走行時に車両周囲の環境の環境音を判別する方法について説明する。図5は、第2の実施形態に係る車両制御装置により車両周囲の環境を判別し、環境に応じて車両が備えるユニットの作動条件を変更する際のフローチャートである。なお、本実施形態に係る車両制御装置により判別することができる環境は、車両が走行する悪路や雪道等の路面状態だけでなく、雨や風等の天候状態、車両が走行する場所等の環境が可能である。
本実施形態に係る車両制御装置300は、ROM203に、悪路におけるロードノイズと比較するための基準周波数成分の周波数や強度を記憶している。また、車両制御装置300が車両周囲の環境の判別を開始するタイミングは、随時所定のタイミングで行えばよい。
車両制御装置300は、ECU200が、所定のタイミングでまず音情報検出部64により、環境音データS’(t)を検出する(S30)。次に、演算部202において、検出した環境音データS’(t)をFFT解析し(S32)、予め登録されているフィルタを通して環境音の特徴点S’cを抽出する(S34)。ここで、環境音の特徴点S’cとは、例えば、周波数解析を行い周波数成分のピークを特徴点S’cとしてもよい。また、ピークは一つだけでなく複数のピークを抽出してもよい。これにより、精度良く車両周囲の環境の判別を行うことができる。
次に、車両周囲の環境を判別するためにROM203に記憶されている基準周波数成分と特徴点S’cの周波数成分を比較し、車両周囲の環境を判別する(S36)。本実施形態では、車両周囲の環境、換言すると車両が走行する路面の状態が悪路か否かを判別する(S38)。
路面の状態が悪路でないと判別された場合(S38のN)、悪路によりノイズが信号にのることがないため、車輪速センサ66の作動条件を変更する必要はない。一方、路面の状態が悪路であると判別された場合(S38のY)、抽出された特徴点S’cと所定の閾値bとを比較する。
特徴点S’cが所定の閾値b以下の場合(S40のN)、悪路によるノイズの程度はそれほど大きくないと判断され、車輪速センサ66のフィルタ係数の変更は行わない。これにより、悪路によるノイズの影響が軽微な場合は、車輪速センサ66の作動条件を変更しないため、スピードの誤検知を低減するための作動条件の変更の回数を減らすことができ、ECU200の負荷を軽減することができる。比較する所定の閾値bとしては、例えば、ROM203に記憶されている基準周波数成分の強度を用いることができる。
特徴点S’cが所定の閾値bより大きい場合(S40のY)、悪路によるノイズの程度が大きく車輪速センサ66により検知するスピードに誤検知が発生するおそれがあるため、ノイズを低減する必要がある。そこで、車輪速センサ66のフィルタ係数を変更する(S42)。これにより、適切にノイズを低減することができ、車輪速センサ66によるスピードの誤検知を低減することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る車両制御装置は、検出したユニットの作動音の情報と車両周囲の環境の環境音の情報とに基づいて、その環境に応じたユニットの作動条件を変更することで車両の動作を制御することができる。図6は、第3の実施形態に係る車両制御装置の制御ブロック図である。なお、以下では前述の各実施形態と重複する内容は適宜省略し説明する。
本実施形態では、作動音の情報としてワイパの作動音、車両周囲の環境の環境音の情報として雨音を例に説明する。雨が降るとドライバはワイパを作動させるが、雨の降り方は刻々変化するため、それに応じてドライバが自身でワイパユニットの作動条件を変更する必要が生じドライバに操作の負担をかける。また、雨が弱くなっているにもかかわらずワイパの作動速度が速いままだと、その作動音が車両内の乗員に聞こえるため、耳障りな騒音として聞こえる場合がある。
そこで、本実施形態では、音情報検出部64により作動音の情報を検出し、その作動音の情報に基づき作動音を発するワイパ68の状態を判別し、そのワイパ68の作動条件を、音情報検出部64により検出した車両周囲の環境を加味して変更し、ワイパ制御部205により制御する車両制御装置400について説明する。ここで、音情報検出部64は、車両内の音の情報を検出するために車両内に設けられたものと、車両周囲の環境の環境音の情報を検出するために車外に設けられたものの2つを用いてもよい。あるいは、いずれか一つで両方の音の情報を検出してもよい。
次に、上述のように雨天にワイパの作動条件を変更する方法について説明する。図7は、第3の実施形態に係る車両制御装置により車両周囲の環境を判別し、環境に応じて車両が備えるユニットの作動条件を変更する際のフローチャートである。なお、本実施形態に係る車両制御装置により判別することができる環境は、雨や風等の天候状態だけでなく、車両が走行する悪路や雪道等の路面状態、車両が走行する場所等の環境が可能である。
本実施形態に係る車両制御装置400は、ROM203に、ワイパの作動音と比較するための基準周波数成分の周波数や強度を記憶している。また、車両制御装置300がユニットの判別を開始するタイミングは、ワイパモータ作動時のようにECU200からの制御信号が出力されている時が好ましい。これによれば、作動していないワイパを作動音を発しているユニットとして誤って判別することを防止することができる。
また、本実施形態に係る車両制御装置400は、ROM203に、雨音と比較するための基準周波数成分の周波数や強度を記憶している。また、車両制御装置300が車両周囲の環境の判別を開始するタイミングは、ワイパが作動している所定のタイミングで行えばよい。
(環境に応じたワイパ動作の変更方法)
車両制御装置400は、ECU200が、ユニットの一つであるワイパを対象とする制御信号の出力を開始すると、まず音情報検出部64により、作動音データS(t)を検出する(S50)。次に、演算部202において、検出した作動音データS(t)をFFT解析し(S52)、予め登録されているフィルタを通して作動音の特徴点Scを抽出する(S54)。ここで、作動音の特徴点Scとは、例えば、周波数解析を行い周波数成分のピークを特徴点Scとしてもよい。また、ピークは一つだけでなく複数のピークを抽出してもよい。これにより、精度良くユニットの状態の判別を行うことができる。
次に、作動音を発するユニットを判別するためにROM203に記憶されている基準周波数成分と特徴点Scの周波数成分を比較し、作動音を発しているユニットがワイパであることを判別する(S56)。さらに、その際の車速Vを示すデータを検出する(S58)。
特徴点Scが所定の閾値r以下の場合(S60のN)、ワイパの作動音はかなり小さく、その作動も緩やかなものであるので、特段ワイパの作動条件の変更は必要ないため、処理を終了する。これにより、車両内における乗員が不快感を感じないような大きさの作動音の場合には作動条件の変更をしないため、作動音を低減するためにワイパの作動条件を変更する回数を減らすことができ、ECU200の負荷を軽減することができる。
一方、特徴点Scが所定の閾値rより大きい場合(S60のY)、ワイパがある程度の速さで動いており、この後の降雨状態によってはワイパの作動条件の変更を伴う可能性が高いため、以下の車両周囲の環境を判別する処理を行う。
車両周囲の環境を判別する際には、まず音情報検出部64により、環境音データS’(t)を検出する(S62)。次に、演算部202において、検出した環境音データS’(t)をFFT解析し(S64)、予め登録されているフィルタを通して環境音の特徴点S’cを抽出する(S66)。ここで、環境音の特徴点S’cとは、例えば、周波数解析を行い周波数成分のピークを特徴点S’cとしてもよい。また、ピークは一つだけでなく複数のピークを抽出してもよい。これにより、精度良く車両周囲の環境の判別を行うことができる。本実施形態では、検出した雨音の特徴点S’cの情報から雨量Mを算出する(S68)。雨音は、車速・雨量・風速・風向きによって変化するため、雨量Mは検出した周波数成分の強度や車両の情報を加味して算出する。
次に、特徴点Scが所定の閾値a以下の場合、あるいは車速Vが所定速度Vc以下の場合、あるいは雨量Mが所定雨量Mc以下の場合(S70のN)、その後のワイパの作動条件の変更を伴う可能性が低いため、ユニットの作動条件の変更は行わず処理を終了する。これにより、無駄にワイパの作動条件を変更する必要がないため、作動条件の変更の回数を減らすことができ、ECU200の負荷を軽減することができる。なお、比較する所定の閾値aとしては、例えば、ROM203に記憶されている基準周波数成分の強度を用いることができる。また、閾値aは、乗員が作動音を騒音と認識する程度の強度として設定するとよく、閾値rより大きな値として設定されている。
特徴点Scが所定の閾値aより大きく、かつ車速Vが所定速度Vcより大きく、かつ雨量Mが所定雨量Mcより大きい場合(S70のY)、作動音が大きく車両内の乗員に騒音として認識されるおそれがあるため可能な範囲で作動音を小さくすることが望まれるが、車速が速く雨量が多い場合には、単純にワイパの作動速度を下げることは好ましくない。そこで、特徴点Sc、車速V、雨量Mの値から適切なワイパの作動条件を算出する(S72)。例えば、車速Vや雨量Mを考慮して、ワイパの作動速度が適正値より速い場合は作動速度が低くなるようなワイパの作動条件を算出する。
次に算出されたワイパの作動条件に変更してよいかを判別する(S74)。このステップを設けたのは、算出されたワイパの作動条件が必ずしもドライバの意志や車両の走行状態に適したものとならない可能性もあるため、例えば、ドライバによるワイパの作動条件の変更がなされた直後や、車両の走行状態を示す種々の情報からワイパの作動条件の変更を行う必要がない場合は作動条件の変更を許可しない(S74のN)。これにより、無駄にワイパの作動条件を変更する回数を低減し、あるいは、ドライバの意図しないワイパの作動条件の変更が行われることを防止することができる。
一方、算出されたワイパの作動条件の変更が許可されると(S74のY)、S72で算出されたワイパの作動条件に変更される(S76)。この作動条件でワイパを作動し続けてもよいが、降雨状態は刻々と変化するため、その変化に応じたワイパの作動条件の変更が望まれる。特に、ドライバにとってはワイパの作動条件の変更は煩わしい操作となるので、これをある程度降雨状態の変化に応じて変化させることが望ましい。
そこで、音情報検出部64から検出した環境音の情報における周波数成分分布、所定の周波数成分の強度、オーバオール値(周波数分布の各成分の強度の合計値)や車速の情報から降雨状態を算出する(S78)。そして、その降雨状態を以前に算出した降雨状態と比較して変化が判定値dより大きい場合(S80のY)、再度適切なワイパの作動条件を算出すべくS72に戻る。一方、降雨状態が以前に算出した降雨状態と比較してその変化が判定値d以下の場合(S80のN)、ワイパの作動条件の変更は必要ないため、そのまま次の処理へ進む。
本実施形態に係る車両制御装置400によれば、例えば、車速が低い状態や車両の停車時にワイパの作動速度を低くしたり間欠モードにしたりすることができ、その後車速が増した場合には降雨状態も変化するため、再度ワイパの作動速度を高くすることができる。また、雨量が少ない時には作動速度を低くしたり間欠モードにしたりすることができ、その後雨量が増した場合には降雨状態も変化するため、再度ワイパの作動速度を高くすることができる。
これにより、降雨状態の変化に対して、その降雨状態に応じた適切なワイパの作動条件の変更を自動で変更することができるので、ドライバが自身でユニットの作動条件を変更する手間を軽減することができる。また、降雨状態の変化が小さい場合には、ワイパの作動条件を行わないため、頻繁な作動条件の変更を避けることができ、ドライバに違和感を与えることを回避することができる。また、ワイパの作動条件の変更による駆動部に対する負荷を軽減することができる。
本実施形態では、更にワイパの作動音が正常か否かを判定し(S82)、正常であればそのまま処理を終了し(S82のY)、正常でなければ再度適切なワイパの作動条件を算出する(S82のN)。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。これらの実施形態は例示であり、各構成要素およびプロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、そのような変形例を実施形態として述べる。
車両周囲の環境が強風状態と判別された場合、車両が風を受けて流されることを防止するために、ステアリングの保持力を増加させるようにしてもよい。また、車両周囲の環境が街中であり歩行者の存在を示す音の情報を検出した場合、ブレーキ制御装置がすぐに作動するように予圧を加えたり、加速を制限するようにしてもよい。
第1の実施形態に係るブレーキ制御装置の全体構成を示す系統図である。 第1の実施形態に係るブレーキ制御装置が備える車両制御装置の制御ブロック図である。 第1の実施形態に係る常開型のリニア弁の断面を模式的に示す断面図である。 第1の実施形態に係る車両制御装置により作動音を発するユニットを判別し、そのユニットの作動音を低減するようにユニットの作動条件を変更する際のフローチャートである。 第2の実施形態に係る車両制御装置により環境に応じて車両が備えるユニットの作動条件を変更する際のフローチャートである。 第3の実施形態に係る車両制御装置の制御ブロック図である。 第3の実施形態に係る車両制御装置により環境に応じて車両が備えるユニットの作動条件を変更する際のフローチャートである。
符号の説明
22 電磁開閉弁、 32 モータ、 34 オイルポンプ、 40 増圧弁、 42 減圧弁、 64 音情報検出部、 66 車輪速センサ、 68 ワイパ、 100 ブレーキ制御装置、 120 アクチュエータ、 200 ECU、 201 バルブ制御部、 202 演算部、 203 ROM、 204 RAM、 205 ワイパ制御部、 300 車両制御装置。

Claims (8)

  1. 車両内の音の情報を検出する音情報検出部と、
    前記音の情報に基づき車両が備えるユニットの作動条件を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 車両内においてユニットの作動音の情報を検出する音情報検出部と、
    前記作動音の情報に基づき作動音を発するユニットを判別し、該ユニットにおける作動音を低減するように作動条件を変更する制御部と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  3. 前記制御部は、
    作動音を発するユニットを判別するための基準周波数成分を記憶する記憶部と、
    検出された前記作動音の情報の検出周波数成分と前記基準周波数成分とを比較し、作動音を発するユニットを判別する演算部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記演算部は、判別された前記ユニットの作動音における所定の周波数成分の強度と所定値とを比較し、前記所定の周波数成分の強度が前記所定値より大きい場合に該ユニットにおける作動音を低減するように作動条件を変更することを特徴とする請求項3に記載の車両制御装置。
  5. 車両周囲の環境の環境音の情報を検出する音情報検出部と、
    前記環境音の情報に基づき前記環境を判別し、その環境に応じて車両が備えるユニットの作動条件を変更する制御部と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  6. 前記制御部は、
    車両周囲の環境を判別するための基準周波数成分を記憶する記憶部と、
    検出された前記環境音の情報の検出周波数成分と前記基準周波数成分とを比較し、車両周囲の環境を判別する演算部と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の車両制御装置。
  7. 前記演算部は、判別された前記環境の環境音の所定の周波数成分の強度と所定値とを比較し、前記所定の周波数成分の強度が前記所定値より大きい場合に車両が備えるユニットの作動条件を変更することを特徴とする請求項6に記載の車両制御装置。
  8. 前記演算部は、判別された車両周囲の環境に応じて車両が備えるユニットからの信号のフィルタ係数を変更することを特徴とする請求項6に記載の車両制御装置。
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