JP2007215875A - 水石鹸の補給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水石鹸の補給装置12を、補給口40と、補給管30と、水石鹸タンク18のエア抜孔56から上向きに延び出したエア抜管32と、底部60に水石鹸の注入口70を備えた漏斗62及び漏斗62の底部60且つ注入口70とは異なった位置に設けられたエア出し筒64を有し、注入口70を補給口40に、またエア出し筒64をエア抜管32に連通させる状態に脱着可能にセットされる水石鹸の補給器具28と、を備えて構成する。
【選択図】 図7
Description
例えば下記特許文献1にこの種の水石鹸の補給装置が開示されている。
このように水石鹸が補給口から溢れてしまうと、その後始末が大変となる。
またこのように補給口から水石鹸が溢れてしまわないようにするため、水石鹸を補給する際に注意深く補給作業を行うことが必要となって、水石鹸の補給に際し神経を遣い、また補給作業を速やかに行うことができないといった問題があった。
従って水石鹸タンク内部で生じた泡が水石鹸の補給途中でエア抜管から溢れ出すといったことが殆ど無い。
そして最終的に水石鹸タンク内部に補給された水石鹸の水面が満水位置まで来たところで、初めて水石鹸タンク内部で僅かに生じた泡がエア抜管を通じて水石鹸タンク内部から上向きに追い出され、そして補給部のエア出し筒から溢れ出す。
また水石鹸タンクが満水状態となったことが容易に分かるため、安心して速やかに水石鹸の注入を行うことができる。
またエア抜筒から噴き出した泡は漏斗内部に溢れ出すため、噴き出した泡が周辺に飛び散ったり漏出したりする問題も生じない。
このようにしておけば、通常時は補給器具を取り外した状態とし、そこに蓋をしておくことによって補給口周辺の外観を良好となしておくことができる。
このようにすれば、石鹸液の補給路と水石鹸タンク内部のエア抜き、即ち泡出しのための通路とを容易に分離独立して構成しておくことができる。
またこの請求項4では、エア出し筒の上端のエア出し口が注入口側に向けて斜めのカット形状となしてあるため、エア出し口から噴き出した泡を確実に漏斗の真中に導くことができる。
これにより、漏斗内に溢れ出た泡が漏斗から溢れ出るのを有効に防止することができる。
この請求項5によれば、表示灯にて水石鹸タンクの満水状態を表示できることから、この請求項5においても水石鹸の補給の際に過注入をしてしまうことを防止することができる。
また表示灯は漏斗の上端と同等以上の高さに設けられているため表示灯による表示が見易く、例えばこれを漏斗の付根位置に設けた場合のように表示灯が漏斗の下側に隠れて見難くなってしまい、表示灯が点灯し満水状態を表示しているにも拘らずこれに気付かずに水石鹸を過注入してしまうのを有効に防止できる。
ここで表示灯としてはLEDを好適に用いることができる。
このようにすれば固定側の補給口の側を、表示灯を設けるために複雑な構造としなくても良く、補給器具をセットしていない通常時において補給口周りの外観を良好となすことができる。
また表示灯を交換等メンテナンスする際の作業性も良好となる。
図1において、10は水石鹸の吐出装置,12は水石鹸の補給装置である。
水石鹸の吐出装置10は、カウンター14上に設けられた吐出部16と、カウンター14の下方に設けられた水石鹸タンク18と、水石鹸タンク18内に貯溜された水石鹸を水石鹸ポンプ(図示省略)にて吐出部16に供給する給液管20,エアポンプ(図示省略)にてエアを供給する給気管22を有している。
吐出部16は、供給されて来た水石鹸とエアとを混合してムース状とし、ノズル24から吐出する。
口部材26は、図4に詳しく示しているようにカウンター14の取付孔34に挿通され、その状態で下端部の外周面にねじ込まれた固定ナット36と、上端のフランジ38とによりカウンター14に固定されている。
この口部材26には、これを上下に貫通する石鹸液の補給口40とエア出し口42とが備えられている。
補給管30は、水石鹸タンク18より上側の上部44と、水石鹸タンク18内部に挿入された挿入部46とを有している。
挿入部46は可撓性のホースから成っており、その下端部は水石鹸タンク18の底部48まで達している。
詳しくはこの挿入部46は、その下端部が底部48の底面に接触し且つ底面に沿って横向きに湾曲し、その先端の流出口50が底部48の底面に沿って横向きをなしている。
この上部孔52もまた、水石鹸の補給の際に水石鹸を挿入部46内部から外部に即ち水石鹸タンク18内部に流出する。
上記エア抜管32は、水石鹸タンク18のこのエア抜孔56に下端部が接続されている。
また一方、上端部が口部材26のエア出し口42に接続されている。
尚、図4において58は蓋体で、通常時は口部材26の補給口40及びエア出し口42は、この蓋体58にて閉鎖された状態にある。
漏斗62は、すり鉢状の底部60の上端から垂直に起立した円筒形状の周壁部66と、その上端のフランジ部68とを有している。
すり鉢状の底部60には、その中心部に石鹸液の注入口70が形成されており、そしてこの注入口70から円筒形状の注入筒72が下向きに延び出している。
尚74はフランジ部68に設けられた貫通孔である。
このエア出し筒64は、漏斗62の底部60を上下に貫通する形態をなしており、そして底部60から上向きに突き出した上部76は、漏斗62の上端よりも上側に突き出している。この上部76の上端はエア出し口78を成している。このエア出し口78は、漏斗62の中心部の注入口70に向けて斜めのカット形状をなしている。
一方エア出し筒64の下部80は、注入筒72の外側で底部60から下向きに突き出している。
このフロートスイッチ84は、水石鹸タンク18内部の水石鹸の残量を検知するもので、フロート86の下降により残量が設定量より少なくなったことを検知して検知信号を出力する。
このフロートスイッチ84では、軸部88と筒部90の摺動部への水石鹸の付着,乾燥が繰り返されると同部分で水石鹸が固まって軸部88と筒部90とが固着し、フロート86が円滑に昇降動作しなくなってしまう。
このように水面Wが下端部94に達すると、それ以後水石鹸タンク18内部に水石鹸が補給されても、密閉空間96に空気が閉じ込められた状態となることからそれ以上同空間には水石鹸が浸入しなくなる。
従って軸部88と筒部90との摺動部には水石鹸が付着することは無く、水石鹸の付着による摺動部の固着が良好に防止される。即ちフロート86の円滑な昇降動作が確保される。
本実施形態において、水石鹸タンク18に水石鹸の補給を行う際には、図4に示す蓋体58を取り外して補給器具28を口部材26にセットする。
詳しくは補給器具28の注入筒72を補給口40の挿込部40Aに挿し込み、また同時にエア出し筒64の下部80をエア出し口42の挿込部42Aに挿し込む。
このとき、漏斗62を通じて注入された水石鹸は、水石鹸タンク18内部において底部48に接した流出口50からその底面に沿って横向きに静かに流入する。
従ってその際に空気の巻込みによる泡の発生が良好に抑制される。
このようにして水石鹸タンク18内に水石鹸を補給する際、水石鹸タンク18内部の空気は、エア抜孔56及びエア抜管32を通じて外部に抜き出される。
このときに上部孔52から併せて水石鹸が水石鹸タンク18内部へと流入する。
このときにも上部孔52から流出した水石鹸は、挿入部46の外周面を伝って静かに流下するため、その際にも泡の発生は抑制される。
即ちこのエア出し口78からの泡の噴出しは、水石鹸タンク18内部で水石鹸が満水状態となったことを表す告知となる。
従って使用者は、このエア出し口78からの泡の噴出しによって、水石鹸タンク18内部に水石鹸が満水状態となったことを知ることができる。
従って水石鹸の補給途中で、エア抜管32から水石鹸タンク18内部で生じた泡が溢れ出すといったことは殆ど無い。
そして最終的に水石鹸タンク18内部に補給された水石鹸の水面Wが満水位置まで来たところで、初めて水石鹸タンク18内部で僅かに生じた泡が、エア抜管32を通じて水石鹸タンク18内部から上向きに追い出され、そして補給器具28のエア出し筒64から溢れ出す。
また水石鹸タンク18が満水状態となったことが容易に分かるため、安心して速やかに水石鹸の注入を行うことができる。
またエア出し筒64から噴き出した泡は漏斗62内部に溢れ出すため、噴き出した泡が周辺に飛び散ったり漏出したりする問題も生じない。
またエア出し筒64の上端のエア出し口78が注入口70側に向けて斜めのカット形状となしてあるため、エア出し口78から噴き出した泡を、確実に漏斗62の真中に導くことができる。
これにより漏斗62内に溢れ出た泡が、漏斗62から溢れ出るのを有効に防止することができる。
この例では、漏斗62自体にて補給器具が構成されている。
漏斗62の上端の直上位置には、水石鹸タンク18内部の満水状態を表示するためのLED(表示灯)98が設けられ、このLED98が漏斗62と一体に口部材26に対し着脱されるようになっている。
一方漏斗62の側に設けられたLED98には端子106が設けられており、その端子106の接点108が、漏斗62のセット時に口部材26側の接点102に接触せしめられるようになっている。
即ち漏斗62のセット状態で、LED98が電気配線104を介してフロートスイッチ100に電気的に接続した状態となる。
この実施形態では、漏斗62を通じて水石鹸の補給を行う際、水石鹸タンク18が満水状態となるとフロートスイッチ100から満水の検知信号が出力され、これによりLED98が点灯して水石鹸タンク18が満水状態となったことを表示する。
またLED98は、漏斗62の上端以上の高さに設けられているためLED98による表示が見易く、例えばこれを漏斗62の付根位置に設けた場合のように、LED98が漏斗62の下側に隠れて見難くなってしまい、LED98が点灯し満水状態を表示しているにも拘らず、これに気付かずに水石鹸を過注入してしまうのを防止できる。
またLED98を交換等メンテナンスする際の作業性も良好となる。
18 水石鹸タンク
28 補給器具(補給部)
30 補給管
32 エア抜管
40 補給口
48 底部
56 エア抜孔
60 底部
62 漏斗
64 エア出し筒
70 注入口
72 注入筒
78 エア出し口
80 下部
98 LED(表示灯)
Claims (7)
- (イ)水石鹸の補給口と、(ロ)該補給口より下方に延び出して下端側が水石鹸タンクの内部且つ底部まで挿入された水石鹸の補給管と、(ハ)該水石鹸タンクの設定満水位置より上部のエア抜孔から上向きに延び出したエア抜管と、(ニ)すり鉢状をなして底部に水石鹸の注入口を備えた漏斗、及び該漏斗の底部且つ該注入口とは異なった位置に設けられたエア出し筒を有し、該注入口を前記補給口に、また前記エア出し筒を前記エア抜管に連通させる石鹸液の補給部と、を有していることを特徴とする水石鹸の補給装置。
- 請求項1において、前記補給部は、前記石鹸液の補給の際に前記注入口を前記補給口に、また前記エア出し筒を前記エア抜管内部に連通させる状態にセットされる脱着可能な補給器具として構成されていることを特徴とする水石鹸の補給装置。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記漏斗は、前記注入口よりも下向きに延び出した注入筒を有しているとともに、前記エア出し筒は、該漏斗の底部から該注入筒の外側で下向きに突き出していることを特徴とする水石鹸の補給装置。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記注入口が前記漏斗の底部の中心部に設けてあるとともに、前記エア出し筒が該注入口から偏心した位置で前記底部から前記漏斗の上端よりも高く突き出しており、該エア出し筒の上端のエア出し口が、前記注入口側に向けて斜めのカット形状となしてあることを特徴とする水石鹸の補給装置。
- (イ)水石鹸の補給口と、(ロ)該補給口より下方に延び出して下端側が水石鹸タンクの内部且つ底部まで挿入された水石鹸の補給管と、(ハ)該水石鹸タンクの設定満水位置より上部のエア抜孔から上向きに延び出したエア抜管と、(ニ)すり鉢状をなして底部に水石鹸の注入口を備えた漏斗を有し、該注入口を前記補給口に連通させる水石鹸の補給部と、(ホ)前記漏斗の上端と同等以上の高さに設けられ、前記水石鹸タンクの満水表示を行う表示灯と、を有していることを特徴とする水石鹸の補給装置。
- 請求項5において、前記補給部は、水石鹸の補給の際に前記注入口を前記補給口に連通させる状態にセットされる脱着可能な補給器具として構成されているとともに、前記表示灯が、該補給器具に設けられて該補給器具と一体に脱着可能とされていることを特徴とする水石鹸の補給装置。
- 請求項6において、前記表示灯が前記補給器具のセット状態で信号の供給源と電気的に接続するようになしてあることを特徴とする水石鹸の補給装置。
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