JP2007215718A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センターケース10において、球保持部63が外周に形成された球移送用回転体(第2回転体47)の外周を囲む囲繞壁(大径円筒状部59b等)を設け、該囲繞壁に球保持部63に保持された遊技球を流出させる複数の開口部59c,59d,71を形成して、該開口部からの遊技球の流出先として複数の特別入賞部39a,39b,39cの何れかを夫々連通させ、前記開口部を閉鎖する閉鎖状態と前記開口部を開放する開放状態とに変換する変換部材73a,73b,73cを設ける。
【選択図】図17
Description
また、一般的に前記の複数の樋の少なくとも1つに球検出センサが設けられ、この球検出センサからの球検出信号を受けて変動入賞装置の可動部材を開放する特別遊技状態を発生するのである。
そこで本発明は、球移送用回転体の球保持部に遊技球が誘導されても、移送途上で結果が判明し難い遊技機の提供を目的とする。
前記複数の入賞領域の少なくとも1つに、入賞した遊技球を検出する球検出器を設け、該球検出器からの検出信号に基づいて賞態様を発生する遊技機において、
前記遊技空間部は、
円盤状の球移送用回転体を備えて、該球移送用回転体の周縁部を切り欠くことにより前記入賞部より受け入れられた遊技球を保持可能な球保持部を複数形成し、
前記球移送用回転体の外周を囲む囲繞壁を設け、該囲繞壁に前記球保持部に保持された遊技球を流出させる複数の開口部を形成して、該開口部からの遊技球の流出先として前記複数の入賞領域を夫々連通させ、
前記開口部を閉鎖する閉鎖状態と前記開口部を開放する開放状態とに変換する変換部材を有することを特徴とする。
また、例えば請求項3に記載のように、前記球移送用回転体と前記変換部材の回転壁とを同方向に回転させて回転周期を異ならせた構成としてもよい。
また、請求項3に記載の遊技機によれば、遊技球を挟み込むトラブルの可能性を低減できる。というのは、球移送用回転体と回転壁とが逆回転だとすると、囲繞壁の開口部において、変換部材の回転壁と球移送用回転体とで遊技球を挟み込んでしまうトラブルが発生する可能性が高く、このトラブルが発生すると球移送用回転体及び変換部材が動かなくなり、遊技球の振り分けの支障となるが、球移送用回転体と回転壁とを同方向に回転させることにより、上記のように遊技球を挟み込んでしまう可能性を低くできる。また、球移送用回転体と回転壁の回転周期を異ならせることにより、これらを同方向に回転させる構成であるにもかかわらず、前記開口部を閉鎖状態と開放状態とに変換する変換部材としての機能を十分に実現できる。
A.遊技盤の全体構成
図1は本形態例のパチンコ機の遊技盤の前面図である。
図1において、符号1は遊技盤であり、前面の略円形領域がガイドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されている。
遊技盤1の前面には、図1に示すように、アウト球流入口4、センターケース10、普通電動役物タイプの始動入賞口11、変動入賞装置12、一般入賞口13〜16、普図表示器17、普図記憶表示器18、普図始動ゲート19、特図表示器20、特図記憶表示器21、状態表示器22,23、多数の障害釘(図示省略)などが設けられている。
また、変動入賞装置12は、後述する大当りになったことを条件として開放される大入賞口12aを有する装置である。
また、普図記憶表示器18は、普図表示器17の周囲4箇所に設けられた小さなランプよりなり、そのランプの点灯数によって、普図始動ゲート19を遊技球が通過することにより発生した普図の始動記憶の数(この場合、上限数が4個)を表示するものである。
次に、特図表示器20は、特図としての数字等を表示可能な7セグメントの表示器であり、始動入賞口11への入賞により発生した特図の始動記憶に基づいて特図の変動表示を実行するためのものである。
また、特図記憶表示器21は、特図表示器20の周囲4箇所に設けられた小さなランプよりなり、そのランプの点灯数によって、始動入賞口11への入賞により発生した始動記憶の数(この場合、上限数が4個)を表示するものである。
また、状態表示器22は、特図記憶表示器21の隣に設けられた2個の小さなランプよりなり、その点灯状態によって、特図の遊技状態を報知する。
また、状態表示器23は、普図記憶表示器18の隣に設けられた2個の小さなランプよりなり、その点灯状態によって、普図の遊技状態を報知する。
次に、本例のセンターケース10の構成について、図2〜図17を参照して説明する。
なお図2は、センターケースの前面図である。図3は、センターケースの前面側斜視図である。図4は、センターケースの裏面側斜視図である。図5は、センターケースから後述する第1回転体等を取り外した状態の前面側斜視図である。図6は、第1回転体の分解斜視図である。図7は、センターケースの後述するレンズユニット等を示す前面側斜視図である。図8は、センターケースのレンズユニットの分解斜視図である。図9は、センターケースの後述する第2回転体(球移送用回転体)等を示す前面側斜視図である。図10は、センターケースの第2回転体を示す斜視図である。図11は、センターケースの後述する第3回転体(変換部材)等を示す前面側斜視図である。図12は、センターケースの後述する裏ベース等を示す裏面側斜視図である。図13は、裏面側ケースと特別入賞部(入賞領域)を示す斜視図である。図14は、図2におけるA−A断面図である。図15は、図2におけるB−B断面図である。図16は、センターケースの囲繞壁等(後述する開口部59dの閉鎖状態)を示す前面側斜視図である。図17は、センターケースの囲繞壁等(開口部59dの開放状態)を示す前面側斜視図である。
なお本例の場合、前述の普図始動ゲート19は、前記前面側ケース31の左斜め下位置に前面側ケース31と一体的に設けられている。
また、このセンターケース10は、前後方向の一つの軸線を中心として主要部品が配置され組み立てられており、以下ではこの軸線をケース軸線という。
なお本例の場合、遊技空間部とは、後述する鎧部35の切欠き35a,35bから流入した遊技球が存在する可能性のあるセンターケース10内の空間を意味する。
また、この前面側ケース31の内側の底部には、遊技球が転動可能ないわゆる球見せ用のステージ部34が形成されている。
ステージ部34は、ここに流入した遊技球をある程度の確率で始動入賞口11へ誘導する。このステージ部34へは、例えば普図始動ゲート19を通過した遊技球が流入する構成となっている。例えばセンターケース10の上に流下して左に流れ落ちた遊技球が、図示しない障害釘に当って、普図始動ゲート19に流入し、ステージ部34上に流れる構成となっている。なお、ステージ部34上には、このように普図始動ゲート19を経由した遊技球に限られず、例えば障害釘に当って跳ねた遊技球が前面から直接入ってくる構成であってもよい。
なお図2では、各開閉部材36,37が閉状態にある様子を示しており、また図2の矢印は、各開閉部材36,37が閉状態から開状態に向かう方向を示している。また図3では、各開閉部材36,37が開状態となったときの遊技球の流入経路も矢印で例示している。各開閉部材36,37が開状態になっていると、この図3の矢印に示すように、遊技球が上方からセンターケース10内(即ち、遊技空間部内)に流入可能である。
なお、この裏面側ケース32は、図13に示すように、正面から見て概略円形状の側壁を、円形状開口部38を中心とする外周位置に有し、前面側が開口した箱型の部材である。なお取付状態において、この裏面側ケース32の側壁は、前面側ケース31の側壁を後方へ延長するような状態に概略配置される。こうして、前面側ケース31と裏面側ケース32は、全体として、内側に後方に窪んだ概略円形状の凹室を有したセンターケース10の外形部分を構成している。
なお、裏面側ケース32内は、前面側ケース31内の開口を介して前面から視認可能であるが、前記拡大空間部32bも前述した拡大開口部31bを介して前面から視認可能である。
また、図9や図13に示すように、裏面側ケース32の奥壁の前面(円形状開口部38よりも外周側の適宜位置)には、特別入賞部39a,39b,39cが形成されている。本例の場合、特別入賞部39a(最も上流となる特別入賞部)は、正面から見て円形状開口部38の左側位置に設けられ、その他の特別入賞部39b,39cは、正面から見て円形状開口部38の右斜め下位置(前述の拡大空間部32bの位置)に設けられている。また、特別入賞部39b,39cのうち、特別入賞部39bは比較的上方に、最も下流となる特別入賞部39c(本発明の最終入賞領域に相当)は、その下方に配置されている。
また図13において符号32cは、特別入賞部39aに流入した入賞球の排出流路(裏面側ケース32の裏面に形成されたもの)を示す。また符合32dは、この排出流路32cの後面の壁を構成する部材を示す。また符合32eは、特別入賞部39aの前面を覆う壁を構成する部材を示す。また符合32fは、特別入賞部39bの前面を覆う壁を構成する部材を示す。また符合32gは、特別入賞部39cの前面を覆う壁を構成する部材を示す。また符合32hは、特別入賞部39b,39cに流入した入賞球の排出流路(符号省略)の後面側を構成する部材を示す。
駆動ユニット基板41は、幅方向を鉛直方向とした姿勢で、センターケース10の上面に固定され、遊技盤1に裏面側から取り付けられる基板である。ソレノイド42と回転軸43と駆動レバー44は、この駆動ユニット基板41の裏面に取り付けられている。
ソレノイド42は、内部のコイルが励磁されることによって、出力部である可動片42aが下降位置から上昇位置へ動作するアクチュエータであり、コイルが励磁されていない常態では、内部の付勢手段によって可動片42aが下降位置に保持されるものである。なお図4は、可動片42aが下降位置にある状態を示している。
回転軸43は、駆動ユニット基板41の裏面から後方に突出するように設けられた軸である。
ここで、可動片42aが下降位置にあるときには、開閉部材36や37は、前述の閉状態となっており、可動片42aが上昇位置に動くと、開閉部材36や37は、前述の開状態にスライドする構成となっている。
センターケース10の内部や裏面には、主に、次のような部材が設けられている。即ち、図5等に示す第1回転体45、図7等に示すクリアユニット46、図10等に示す第2回転体47(球移送用回転体)、図11等に示す奥側外れ球誘導部材48、図11等に示す第3回転体49、図11等に示す裏ベース50、及び図12等に示すモータベース51が設けられている。
まず、第1回転体45は、図6に示すように、第1回転体本体52と、この第1回転体本体52の中心軸線上に裏面側から挿入されて固定される第1回転体駆動軸53と、第1回転体本体52の前面を覆うように第1回転体本体52に固定される第1回転体化粧板54とを有し、正面から見て反時計回りに回転駆動される回転体である。なお、この第1回転体45(第1回転体本体52、第1回転体駆動軸53、及び第1回転体化粧板54)は、前記ケース軸線を中心として配置される。
なお、図5や図15における符号53a,53bは、第1回転体駆動軸53(ひいては、第1回転体45の全体)を自転可能に支持する軸受け(ブッシュ)を示す。
また、第1回転体本体52と第1回転体化粧板54は、透明又は半透明な材料によって構成され、透視可能(透光性有り)となっている。
また軸継ぎ手55は、後述する位置検出センサ94(図5に示す)の被検出部としても機能する。
クリアユニット46は、図8に示すように、第1入賞球誘導部材56と、第2入賞球誘導部材57と、隔壁部材58と、囲繞部材59とを備える。これら各部材56〜59は、全て透明又は半透明な材料によって構成され、透視可能となっている。
ここで、第1入賞球誘導部材56は、前記ケース軸線を中心として第1回転体45の周囲を取り囲むように配置される円筒状部56aを有する部材であり、隔壁部材58の中央開口58bに対して前面から取り付けられ、固定状態とされる部材である。この第1入賞球誘導部材56の円筒状部56aの頂点位置には、入賞球誘導部56bが形成されている。入賞球誘導部56bは、開閉部材36,37が開放状態にある時に、前記切欠き35a,35bから流入した遊技球を受け入れる部分であり、受け入れられた遊技球は、この入賞球誘導部56bの底部中央に左右に並んで形成された縦方向の誘導穴56c,56dの何れかに落下する構成となっている。
なお、前記入賞球誘導部56bや前述の切欠き35a,35bや開閉部材36,37は、本発明の入賞部を構成している。
また、円筒状部56aの底面には、ここに落下した遊技球を後方に流下させる傾斜面56eが形成されている。
また、前記内筒部57bの頂部位置であって、前記内筒部57bと案内壁57cとの間の位置には、遊技球を後方から前方(第1回転体本体52の頂部位置に向かう方向)に流下させる前方誘導流路57iが形成されている。
また、第2入賞球誘導部材57の後面には、第1回転体駆動軸53が配置される中心軸線を中心として、円環状の突起57j(図15に示す)が形成されている。
また、板状部58aの中心には、中央開口58bが形成されている。中央開口58bは、第2入賞球誘導部材57等の部材を位置決めする(取り付け時の案内となる)とともに、これら部材との干渉を避けるための開口であり、詳細構成については説明を省略する。なお中央開口58bは、前記ケース軸線を中心として配置される。
大径円筒状部59bには、複数(本例では二つ)の開口部59c,59dが形成されている。ここで、開口部59c,59dは、前述した特別入賞部39a,39bにそれぞれ連通する位置に形成され、開口部59cから流出した遊技球は特別入賞部39aに、開口部59dから流出した遊技球は特別入賞部39bに、それぞれ流入する構成となっている。
また、囲繞部材59の下端部(当り球導入部59fの両側及び下方)には、外れ球排出部59gが形成されている。外れ球排出部59gは、前述した隔壁部材58の板状部58aの下端中央を覆うように配置されて、板状部58aの下端中央の裏面側に、前面側外れ球排出流路61(図14に示す)を形成する部材である。この前面側外れ球排出流路61は、図14に矢印で示すように、前述した第1入賞球誘導部材56の傾斜面56eを流下した遊技球を受け入れ、これを外れ球(センターケース10内には入賞したが、特別入賞部39a,39b,39cに入賞しなかった遊技球)としてセンターケース10の下方に排出するものである。
第2回転体47は、図9や図10に示すように、前面側の小径円筒部47aと後面側の大径円筒部47bとよりなる円盤状部を有する部材であり、前記ケース軸線を中心として配置されて、自転可能に支持された部材である。そして、小径円筒部47aの外周には、周縁部を切り欠くことにより、前記入賞部(入賞球誘導部56b)より受け入れられた遊技球を保持可能な複数の球保持部62a,62bが一定ピッチで全周に渡って形成されている。また、大径円筒部47bの外周には、周縁部を切り欠くことにより、前記入賞部より受け入れられた遊技球を保持可能な複数の球保持部63が一定ピッチで全周に渡って形成されている。ここで、小径円筒部47aの外周の球保持部62a,62bのうち、一方の球保持部62aは、後方に壁が有り、底面が前方に向かって遊技球を流すように傾斜している。しかし、他方の球保持部62bは、後方に壁が無く、底面が後方に向かって遊技球を流すように傾斜している。また、球保持部62a,62bは周方向に例えば交互に形成されている。また、大径円筒部47bの外周の球保持部63は、内面が後方に向かって遊技球を流すように傾斜している。
なお図15に示すように、円筒軸64は、裏ベース50の後述する円筒状ボス76内に挿入されて支持され、この円筒状ボス76に対して摺動回転可能となっており、この支持構成と、上述の円環状の突起57jと円環状溝67の摺動可能な嵌め合わせ構造によって、第2回転体47全体が他の回転体とは別個に自転可能に支持されている。
また、第2回転体47は、図9等に矢印で示すように、正面から見て時計回りに回転駆動される。
奥側外れ球誘導部材48は、図9や図11に示すように、前面側の小径円筒部48aと後面側の大径円筒部48bとよりなる円盤状の部材であり、前記ケース軸線を中心として第2回転体47の後面側(前述の裏面側ケース32の円形状開口部38の内側)に配置され、後述する裏ベース50に取り付けられて固定状態とされる部材である。ここで、小径円筒状部48aと、大径円筒状部48bと、これらを連結する軸直角壁48cとは、第2回転体47の外周を取り囲む本発明の囲繞壁を構成している。
前記小径円筒部48aの内側中心軸線上には、前面側に突出する円筒状ボス68が形成されている。円筒状ボス68は、裏ベース50の後述する円筒状ボス76の外周に取り付けられて、この円筒状ボス76に固定され、これによって奥側外れ球誘導部材48が裏ベース50に固定されている。
また、前記円筒状ボス68の下方位置(前記奥側外れ球誘導流路69の終端位置)には、奥側外れ球誘導流路69を流下した遊技球を受け入れて奥側外れ球誘導部材48の下部後方に排出する奥側外れ球排出口70が形成されている。
なお、上記切欠き71内の空間は、本発明の待機空間として機能する。即ち、上記切欠き71の外周側が後述する変換部材73a,73b,73cによって閉鎖された閉鎖状態であったとしても、前記遊技球が前記球保持部63から必ず流出して、開放状態となるまで一時的に前記遊技球が上記切欠き71内に待機する。
また、奥側外れ球誘導部材48は、透明又は半透明な材料によって構成され、透光性を有する。
第3回転体49は、図11や図15に示すように、円盤状部49aからなる部材であり、前記ケース軸線を中心として奥側外れ球誘導部材48の後面側に自転可能に配置される。この円盤状部49aの外周部には、後方に突出する円筒状部49bが形成され、この円筒状部49bの内周面には、後述する第3回転体駆動ギア85が噛み合う内歯49c(図12に示す)が全周に渡って形成されている。また、円盤状部49aの中心には、前面側に突出する円筒状ボス49dが形成されている。この円筒状ボス49dは、図15に示すように、前述の円筒状ボス68の内周と後述する円筒状ボス76の外周との間に挟まれるように配されて、円筒状ボス68や円筒状ボス76に対して摺動回転可能とされ、これによって第3回転体49が前記ケース軸線を中心として他の回転体とは別個に自転可能となっている。
また、円盤状部49aの外周3箇所の位置には、変換部材73a,73b,73cが固定される。これら変換部材73a,73b,73cは、それぞれ、回転壁74a,74b,74cと、これら回転壁74a,74b,74cの外方に張り出した装飾部75a,75b,75cと、を有する。回転壁74a,74b,74cは、円盤状部49aの外周3箇所の位置から前方に伸びる断面円弧状の板状部分であり、前記大径円筒状部59bと小径円筒部48a(囲繞壁)に沿って回転する。装飾部75a,75b,75cは、回転壁74a,74b,74cの先端から軸直角方向外側に張り出した板状部分であり、この前面には前面から視認可能な装飾を施すことができる。
また、回転壁74a,74b,74cは、前記大径円筒状部59bと小径円筒部48a(囲繞壁)に沿って回転することによって、第2回転体47の球保持部63に保持された遊技球を流出させる開口部(開口部59c,59dや切欠き71)を閉鎖する閉鎖状態とこれら開口部を開放する開放状態とに変換する。
また、第3回転体49(変換部材73a,73b,73cを除く)は、透明又は半透明な材料によって構成され、透光性を有する。
裏ベース50は、図11や図12に示すように、円盤状部50aからなる部材であり、前記ケース軸線を中心として第3回転体49の後面側に配置される。この裏ベース50は、円盤状部50aの外周部において、裏面側ケース32に固定されている。
また、裏ベース50の中心には、前面側に突出する円筒状ボス76が形成されている。この円筒状ボス76の外周側には、既述したように、第3回転体49の円筒状ボス49dが摺動回転可能に取り付けられるとともに、奥側外れ球誘導部材48の円筒状ボス68が固定されている。また、この円筒状ボス76の内周側には、既述したように、第2回転体47の円筒軸64が挿入される。
また、裏ベース50の前面における円筒状ボス76の下方位置には、第3回転体49の前記開口72を介して奥側外れ球誘導部材48の前記奥側外れ球排出口70に連通する開口79が形成されている。この開口79は、前後に開口しており、後面側は後述する奥側外れ球排出流路96に連通しており、前記奥側外れ球排出口70から後方に排出された遊技球を、図15に矢印で示すように後述する奥側外れ球排出流路96に誘導する。
ここで、第2回転体駆動ギア84は、第2回転体従動ギア65に噛み合って、この第2回転体従動ギア65を駆動するギアである。また、第3回転体駆動ギア85は、前記内歯49cに噛み合って第3回転体49を駆動するギアである。
なお、裏ベース50は、透明又は半透明な材料によって構成され、透光性を有する。
モータベース51は、図9や図12に示すように、ケース部51a,51b,51cと、奥側外れ球排出部51dとを有し、裏ベース50の後面に固定される部材である。
ここでケース部51aは、前面が開口した円筒状箱型の部分であり、前記ギア配置領域81を覆うように前記ケース軸線を中心として配置される。このケース部51a内には、前述した軸継ぎ手55が配置され、またこのケース部51aの裏面には、第1モータ91が取り付けられる。第1モータ91の出力軸91aは、前記ケース軸線を中心として配置され、ケース部51a内に伸びており、既述したように軸継ぎ手55によって第1回転体駆動軸53の後端に連結され、この第1モータ91の作動によって、第1回転体駆動軸53を含む第1回転体45が回転する構成となっている。
なお、モータベース51は、透明又は半透明な材料によって構成され、透光性を有する。
次に、本例のセンターケース10内(ステージ部34を除く)における遊技球の流れや、そのための制御や各部材の動作について説明する。
まず、図示省略した制御装置は、第1回転体45については、正面から見て常に反時計回りに例えば約2秒/周の周期で回転させ、既述したように、前記入賞球保留溝52cが頂点位置にきた時には、所定時間だけ第1回転体45の回転を停止させ、所定時間が経過するとまた同方向に回転させる制御を継続する。なお、このように入賞球保留溝52cを頂点位置で停止させる制御は、所定の条件(例えば、特定の遊技状態になったこと)が成立したときのみ実行する態様でもよい。
また、第2回転体47(球移送用回転体)と第3回転体49(回転壁)については、何れも同方向(この場合、正面から見て常に時計回り)に回転させる。但し、各回転体47,49の回転周期は同一ではなく、異なる回転周期で回転させる。例えば、第2回転体47は約7秒/周の周期で回転させ、第3回転体49は、約5秒/周の周期で回転させる。このように異なる回転周期で回転させることによって、相対位置が変化し、既述した変換部材73a,73b,73cによる開閉動作(前記閉鎖状態と開放状態の切換え)が実現される。
そして、球保持部62bから後方に流下した遊技球は、図15に示すように、奥側外れ球誘導部材48の奥側外れ球誘導流路69を流下して奥側外れ球排出口70に到達し、第3回転体49の開口72がこの奥側外れ球排出口70の位置にきたときに、この開口72から後方に流れ、裏ベース50の開口79を経由してモータベース51の奥側外れ球排出流路96に流れ、ここからセンターケース10の下方に排出される。
なお、こうして第1回転体本体52の周囲を落下した遊技球は、図14に矢印で示すように、第1入賞球誘導部材56の底面に形成された傾斜面56e上を後方に流れ、前面側外れ球排出流路61を経由してセンターケース10の下方に排出される。
次に、当り球誘導部57h内に落下した遊技球は、図15に矢印で示すように、囲繞部材59の当り球導入部59fを経由して、第2回転体47の大径円筒部47bの最下端位置に流れ、球保持部63内に入る。
次いで、球保持部63内に流入した遊技球は、この球保持部63内に保持されて第2回転体47の回転に伴って移送される。
また、1番目の開口部59cから流出せずに、さらに球保持部63内に保持されて移送された遊技球は、次に2番目の開口部59dの位置にきた時に、この開口部59dが開放状態にあれば、この開口部59dから流出して2番目の特別入賞部39bに流入する。
また、2番目の開口部59dから流出せずに、さらに球保持部63内に保持されて移送された遊技球は、次に3番目の開口部(奥側外れ球誘導部材48の切欠き71)の位置にきた時に、この開口部内(切欠き71内)に流入し、この開口部が開放状態にあれば、この開口部から流出して3番目の特別入賞部39c(最終入賞領域)に流入する。
また、特別入賞部39bや39cに入賞した遊技球は、前述の部材32hで構成された排出流路を経由してセンターケース外に排出される。
次に、本形態例のパチンコ機で行われる遊技の概要や遊技の流れについて説明する。
まず、遊技開始当初の時点(或は遊技開始前の時点)では、特図表示器20には所要の停止図柄が表示される。
ガイドレール2を介して遊技領域3に打込まれた遊技球が、始動入賞口11に入賞すると(即ち、特図の始動入賞があると)、特図表示器20において特図の変動表示が行われて、変動表示ゲームが行われる。
なお、上記変動表示ゲームによって大当りとなる確率は低く、これに対して小当たりとなる確率は高く設定されている。
なお、この大当りが本発明の賞態様に相当する。
例えば、変動表示ゲームが大当たり又は小当たりで終了すれば大当たり又は小当たり状態に移行し、小当たり遊技で大当りになれば大当り状態に移行し、小当たり遊技や変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行され、大当たりが終了して始動記憶があれば再度変動表示ゲームが実行される。
この普図当りになると、始動入賞口11の一対の開閉部材11aが逆ハの字に開いた開放状態に、例えば0.5秒程度保持される遊技が行われる。これにより、始動入賞口11に遊技球が入賞し易くなり、その分、特図の変動表示ゲームの実施回数が増えて大当り又は小当たりになる可能性が増す。
また、前記普図の変動表示ゲーム中に、普図始動ゲート19にさらに遊技球が入賞したときには、普図記憶表示器18で普図始動記憶表示が実行されてこの場合4個まで記憶され、普図の変動表示ゲームの終了後に、その記憶に基づいて前記普図の変動表示ゲームが繰り返される。
しかも本例の遊技機によれば、第2回転体47の大径円筒部47bの球保持部63に保持された遊技球の各特別入賞部への誘導が変換部材73a,73b,73cにより許容されたり阻止されたりするので、第2回転体47の大径円筒部47bによる遊技球の移送途上で結果が判明してしまうこと(少なくとも球保持部63に誘導された時点で結果が判明してしまうこと)を防止できる。これにより、第2回転体47の大径円筒部47bによる移送中の遊技球を遊技者は常に期待感を抱きながら見ることになり、興趣を格段に向上できる。
また、本例の遊技機によれば、遊技球を挟み込むトラブルの可能性を低減できる。というのは、第2回転体47と変換部材73a,73b,73cとが逆回転だとすると、囲繞壁(囲繞部材59)の開口部59c,59dにおいて、変換部材73a,73b,73cの回転壁74a,74b,74cと第2回転体47とで遊技球を挟み込んでしまうトラブルが発生する可能性が高く、このトラブルが発生すると第2回転体47及び変換部材73a,73b,73cが動かなくなり、遊技球の振り分けの支障となるが、第2回転体47と変換部材73a,73b,73cとを同方向に回転させているから、上記のように遊技球を挟み込んでしまう可能性を低くできる。また、第2回転体47と変換部材73a,73b,73cの回転周期を異ならせることにより、これらを同方向に回転させる構成であるにもかかわらず、前記開口部59c,59dを閉鎖状態と開放状態とに変換する変換部材としての機能を十分に実現できる。
例えば、本発明の変換部材は、上述したような回転壁よりなるものに限られず、図18や図19に示すように、前後動する開閉板100によって、囲繞壁の開口部(例えば、前記開口部59d)を開閉する態様でもよい。
また、センターケース10内において流れたり保持されたり移送される遊技球を、遊技者がより見易くなるように、またこの遊技球の状態を演出するために、例えばセンターケース10の裏面から光を照射し、この光の点灯状態や色を各種制御するようにしてもよい。
また、特別入賞部39a,39b,39cのうちのどれかを、大当りとならない単なる排出路としてもよい。この場合、そこには球検出器を設ける必要は必ずしもない。さらにこの場合、第1回転体45等による上流側の振分け機構を削除して、第2回転体47の球保持部63による振分けのみの構成としてもよい。
3 遊技領域
10 センターケース(遊技装置)
31 前面側ケース
32 裏面側ケース
35a,35b 切欠き(入賞部)
36,37 開閉部材(入賞部)
39a,39b 特別入賞部(入賞領域)
39c 特別入賞部(最終入賞領域)
40a,40b,40c 球検出器
47 第2回転体(球移送用回転体)
48a 小径円筒状部(囲繞壁)
48b 大径円筒状部(囲繞壁)
48c 軸直角壁(囲繞壁)
56b 入賞球誘導部(入賞部)
59 囲繞部材
59a 小径円筒状部(囲繞壁)
59b 大径円筒状部(囲繞壁)
59c,59d 開口部
59e 軸直角壁(囲繞壁)
63 球保持部
73a,73b,73c 変換部材
74a,74b,74c 回転壁
75a,75b,75c 装飾部
71 切欠き(開口部、待機空間)
Claims (4)
- 入賞部と、該入賞部より受け入れられた遊技球が流入する遊技空間部と、該遊技空間部の下流に配設された複数の入賞領域と、を有する遊技装置を備え、
前記複数の入賞領域の少なくとも1つに、入賞した遊技球を検出する球検出器を設け、該球検出器からの検出信号に基づいて賞態様を発生する遊技機において、
前記遊技空間部は、
円盤状の球移送用回転体を備えて、該球移送用回転体の周縁部を切り欠くことにより前記入賞部より受け入れられた遊技球を保持可能な球保持部を複数形成し、
前記球移送用回転体の外周を囲む囲繞壁を設け、該囲繞壁に前記球保持部に保持された遊技球を流出させる複数の開口部を形成して、該開口部からの遊技球の流出先として前記複数の入賞領域を夫々連通させ、
前記開口部を閉鎖する閉鎖状態と前記開口部を開放する開放状態とに変換する変換部材を有することを特徴とする遊技機。 - 前記変換部材は、前記囲繞壁に沿って回転する回転壁と、該回転壁の外方に張り出した装飾部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記球移送用回転体と前記変換部材の回転壁とを同方向に回転させて回転周期を異ならせたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記複数の入賞領域のうち最下流にある最終入賞領域に対応する前記開口部の内側には、前記球保持部に保持された遊技球が、前記球移送用回転体の回転に伴って当該開口部に対応する位置まで回転移動した時に、当該開口部が前記変換部材によって閉鎖状態であったとしても、前記遊技球が前記球保持部から流出して、当該開口部が開放状態となるまで一時的に前記遊技球が待機する待機空間が形成され、前記球保持部から流出して当該待機空間に流入した遊技球は、当該開口部が開放状態になると、当該開口部を経由して当該待機空間から流出して前記最終入賞領域に入賞することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
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