JP2007215691A - 眼精疲労回復促進装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストと省スペースとを実現しながら、深視力の回復促進と視力検査とを実行することが可能な眼精疲労回復促進装置を提供する。
【解決手段】眼精疲労回復促進装置は、ユーザの右眼と左眼とに対応して互いに並行する光学系を有し、当該ユーザの眼精疲労の回復促進を図る装置であって、両眼視差を利用してユーザに対しその深視力の回復訓練を促進する深視力訓練手段と、ユーザに対し視力検査視標を観察させ、当該ユーザの静止視力の検査に供される視力検査手段と、ユーザからの入力指示に基づいて、深視力訓練手段および視力検査手段を切替駆動する駆動制御部とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、眼精疲労回復促進装置に関し、特に深視力の訓練を促すための機能と静止視力の検査のための機能とに関する。
近年、パーソナルコンピュータ等を用いた作業(VDT作業)による眼精疲労やテクノストレス(疲れ症候群;Chronic Fatigue Syndrome)などが大きな社会問題となっている。例えば、VDT作業などの近業作業を長時間にわたって実施することで、毛様筋その他の眼筋が緊張しつづけた結果、毛様筋などが弛緩し難くなるといった症状や、奥行知覚に関する問題が現れることがある。また、静止視力の低下といった問題も生じる。
このような問題に対しては、特許文献1、2などに提案されている深視力検査器を用い、近業作業を行うユーザに対し、定期的に深視力の測定を実施させて眼精疲労(奥行知覚)に関する自覚を促すことにより、長時間の作業で低下した深視力の回復に役立てるということもできると考えられる。また、従来から広く使用されているランドルト環などの図形が描かれた視力検査視標を用いた視力測定器などにより、近業作業などを長時間続けた作業者に自らの眼の疲れ度合いを自覚させるという方法を採用することも可能である。
ところで、近年では、パーソナルコンピュータが限られた場所だけではなく、一般の家庭においても広く普及し、また、家庭用のゲーム機の普及などもあり、誰しもが近業作業を実施するに至っている。これに伴い、上記眼精疲労などの問題は、特殊な作業環境下だけではなく、一般家庭においても大きな問題となってきている。
特開平7−163520号公報 特開昭60−185533号公報
しかしながら、従来においては、深視力を検査するための機器と静止視力を測定するための機器とは別個独立に存在するので、これらをともに装備しておくということは、大規模な事業所ではなく一般家庭などでは現実的ではない。よって、パーソナルコンピュータや家庭用ゲーム機などの普及が進めば進むほど、これにより生じる眼精疲労対策を手軽に実現できる装置の実現が要望されている。
本発明は、このような問題を解決しようとなされたものであって、低コストと省スペースとを実現しながら、深視力の回復促進と視力検査とを実行することが可能な眼精疲労回復促進装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る眼精疲労回復促進装置は、ユーザの右眼と左眼とに対応して互いに並行する光学系を有し、当該ユーザの眼精疲労の回復促進を図る装置であって、両眼視差を利用してユーザに対しその深視力の回復訓練を促進する深視力訓練手段と、ユーザに対し視力検査視標を観察させ、当該ユーザの静止視力の検査に供される視力検査手段と、ユーザからの入力指示に基づいて、深視力訓練手段および視力検査手段を切替駆動する駆動制御部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る眼精疲労回復促進装置は、ユーザの右眼と左眼とに対応して互いに並行する光学系を有し、当該ユーザの眼精疲労の回復促進を図る装置であって、ユーザの右眼用の視標チャートと左眼用の視標チャートとで一対となるチャート対が少なくとも2対配されており、一方のチャート対として、右眼用視標チャートと左眼用視標チャートとで複数の同一図形または同一文字からなる視標を描き、両視標チャートに描かれた対応関係を有する図形または文字(視標)が、ユーザの視線に対し交差する方向において、互いに位置的にズレを有するチャート対を採用し、他方のチャート対として、ユーザの両眼の注視線を平行とする図形または文字(風景写真など)が描かれてなるものを採用することを特徴とする。
本発明に係る眼精疲労回復促進装置は、上記のように深視力訓練手段と視力検査手段と駆動制御部とを有するので、装置を使用するユーザの選択に基づいて、深視力回復手段および視力検査手段を駆動することができる。よって、ユーザは、本発明に係る眼精疲労回復促進装置を用いることで、上記従来のように深視力の回復促進と視力測定との各装置を備えておく必要がなく、コスト面および設置スペース面などの観点からメリットを享受することができる。
従って、本発明に係る眼精疲労回復促進装置は、低コストと省スペースとを実現しながら、深視力の回復促進と視力検査とを実行することが可能であるという優位性を有する。
なお、上述のように、本発明に係る眼精疲労回復促進装置は、深視力訓練手段と視力検査手段とを有するのであるが、ユーザに対し、必ずしも両手段の駆動を実行する必要はなく、ユーザの選択に基づき、どちらか一方の手段を駆動することも可能である。例えば、ユーザが本発明に係る装置に対し、深視力回復手段の実行のみを選択的に指示した場合には、本発明に係る装置は、深視力回復促進装置として機能し、逆に、ユーザが視力検査手段の実行のみを選択的に指示した場合には、本発明に係る装置は、視力検査装置として機能することになる。
上記本発明に係る眼精疲労回復促進装置では、具体的に次のような構成を採用することで、上記効果を得ることができる。
本発明に係る眼精疲労回復促進装置は、ユーザの右眼用の視標チャートと左眼用の視標チャートとで一対となるチャート対を3対配しておき、この3対のチャート対のうちの第1のチャート対として、深視力訓練手段に含まれるチャート対であって、右眼用視標チャートと左眼用視標チャートとで複数の同一図形または同一文字からなる視標が描かれており、両視標チャートに描かれた対応関係を有する図形または文字が、ユーザの視線に対し交差する方向において、互いに位置的にズレを有する構成のものを適用し、また、第2のチャート対として、視力検査手段に含まれる視力検査視標が描かれてなるチャート対を適用し、さらに、第3のチャート対として、ユーザの両眼の注視線を平行とする図形または文字が描かれているものを適用する。
また、上記本発明に係る眼精疲労回復促進装置では、3対のチャート対における各視標チャートに対し、駆動制御部の指示信号に基づいて点灯/消灯を実行する照明部を備え、駆動制御部が、ユーザからの入力信号に基づき、各視標に対応する照明部の点灯/消灯を制御し、これによってユーザの眼に入射される画像切り替えを実行する構成を採用することができる。
また、上記構成を採用する場合には、第2の視標対に対応する照明部を、右眼用と左眼用とが互いに独立して点灯/消灯が可能な構成としておけば、ユーザが右眼と左眼との視力を別々に検査することが可能となる。
本発明に係る眼精疲労回復促進装置では、ユーザの眼に近接する視線上の位置に、無限遠光学系の接眼レンズを配しておき、視線上において、3対のチャート対のうちの2対のチャート対の各視標チャートと接眼レンズとの各間にハーフミラーを介挿した構成とすることができる。そして、この構成を採用する装置では、視線上において、各照明部を接眼レンズと各視標チャートとを結んだ延長線上に配しておき、各照明部から出射された光が、各視標チャートを透過してユーザの眼に入射する構成を採用することができる。
また、本発明に係る眼精疲労回復促進装置では、第1のチャート対を含む光学系を調節安静位に設定しておけば、これを観察する際のユーザの眼がリラックスした状態となる。このため、この装置では、VDT作業などで疲労した眼の回復を促進するのに有効となる。
また、本発明に係る眼精疲労回復促進装置では、第1のチャート対における右眼用と左眼用との両視標チャートで対応関係を有する図形または文字の位置的なズレの具体的な設定値として、500秒角以上2000秒角以下の範囲を採用することが望ましい。
さらに、上記のように、本発明に係る眼精疲労回復促進装置が、右眼用視標チャートと左眼用視標チャートとで複数の同一図形または同一文字からなる視標を描き、両視標チャートに描かれた対応関係を有する図形または文字が、ユーザの視線に対し交差する方向において、互いに位置的にズレを有するチャート対と、ユーザの両眼の注視線を平行とする図形または文字が描かれてなるチャート対とを備える構成とする場合には、視力検査のための視標チャートを備えないので、その分構成を簡略なものとすることができ、コストの低減および省スペースという観点から優れる。なお、この眼精疲労回復促進装置では、前者の視標対が深視力の回復促進に係る機能を果たすものであって、後者のチャート対がユーザに無限遠方を観察させるのと同様の作用で毛様筋などの緊張を解すという機能を果たすものである。
本発明を実施するための最良の形態について、図を参酌しながら説明する。なお、以下で説明する形態は、本発明の構成およびそこから奏される作用効果を分かりやすく説明するために用いる一例であって、本発明は本質的に特徴とする部分以外において、以下の形態に限定を受けるものではない。
(実施の形態)
1.疲労回復促進装置1の構成
1−1.外観構成
本実施の形態に係る疲労回復促進装置1の外観構成について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、疲労回復促進装置1は、本体部10とこれに差し込んで用いられる第1視標パネル20とから構成されている。この内、本体部10は、各コーナ部に丸みをもたせた直方体形状を有する筐体100と、その正面(図1の手前側Y−Z面)の上方領域に互いに間隔をあけて設けられたファインダ101R、101Lとを備える。また、筐体100における正面の下方領域には、電源スイッチ103、モード選択スイッチ104、時間選択スイッチ105およびスタートスイッチ106が設けられている。この内、モード選択スイッチ104は、ユーザが後述する3種類の駆動モードを選択するためのスイッチである。また、時間選択スイッチ105は、1回あたりの装置駆動時間を選択するためのスイッチである。
なお、これらスイッチ103〜106には、各々にランプが内蔵されてなるインジケータスイッチが適用されている。
また、筐体100の一方の側面(図1の手前側X−Z面)の略中央部分には、その回転操作により第1視標パネル20の昇降が可能なダイアル102が設けられている。
1−2.内部の主要構造
次に、疲労回復促進装置1の内部の主要構造について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、疲労回復促進装置1における光学系は、ユーザの右眼と左眼とのそれぞれに対応して並行するよう構成されている。そして、図2のX軸方向手前に配されている接眼レンズ50R、50Lは、それぞれにユーザの右眼と左眼とに対応しており、筐体100の正面に設けられたファインダ101R、101Lの直ぐ内側に配置されている。
図2のX軸方向において、接眼レンズ101Rと同軸上には、ハーフミラー21R、ハーフミラー31R、チャート20Rおよびランプ40Rが配されている。この内、ハーフミラー31R、32Rは、接眼レンズ50Rの側が光学反射面となっており、ハーフミラー32RがZ軸方向の上向きに光学反射面が角度(例えば、45°)を有するようにY軸周りに角度を有し、ハーフミラー31RがZ軸方向の下向きに光学反射面が角度を有するようにY軸周りに角度(例えば、45°)を有して設定されている。
ユーザの左眼側についても、上述の右眼側と同様の構成を有し、Z軸方向において、接眼レンズ101Lと同軸上には、ハーフミラー21L、ハーフミラー31L、チャート20Lおよびランプ40Lが配されている。なお、チャート20Rとチャート20Lとは、上記第1視標パネル20に備えられているものであって、ユーザの両眼の注視線を平行に維持し、ユーザに恰も無限遠方を観察させる効果を有する風景写真などが適用されている。チャート20Rとチャート20Lとの各々における風景写真は、例えば、同じ被写体に対して10〜20cm程度の距離(人間の両眼の間隔よりもやや広い間隔)をあけて別々に撮影した写真などを用いることができる。
図2に示すように、Z軸方向におけるハーフミラー31R、31Lの各下側には、Z軸方向に対し交差(例えば、直交)する状態にチャート21R、21Lがそれぞれ配され、それよりも更に下方には、ランプ41R、41Lがそれぞれ配されている。一方、Z軸方向におけるハーフミラー32R、32Lの各上方には、Z軸方向に対し交差(例えば、直交)する状態にチャート22R、22Lがそれぞれ配され、それよりも更に上方には、ランプ42R、42Lがそれぞれ配されている。
なお、疲労回復促進装置1では、チャート21Rとチャート21Lとで対をなしており、同様に、チャート22Rとチャート22Lとで対をなしている。この内、チャート21R、21Lを含む光学系は、ユーザの眼をリラックスさせることができる調節安静位に設定されている。
2.疲労回復促進装置1の駆動原理
上記構成で光学系が形成されてなる疲労回復促進装置1の駆動原理について、図3を用いて説明する。図3では、ユーザの右眼に対応する光学系のみを示しているが、左眼側についても同様である。
図3に示すように、上述の通り、疲労回復促進装置1においては、3対の視標対が配されている。なお、ランプ40R、41R、42Rとチャート20R、21R、22Rとの各間には、散光板60R、61R、62R(図2では、図示を省略。)が挿設されている。そして、本実施の形態に係る疲労回復促進装置1では、各ランプ40R、40L、41R、41L、42R、42Lが独立して点灯駆動ができるように構成されている。その駆動制御については、各選択スイッチ104、105などからのユーザの指示に基づき、後述の駆動制御部70が実行する。
ランプ41R、42Rを消灯し、ランプ40Rを点灯させた場合には、ランプ40Rから出射された光が散光板60Rで散光され、チャート20Rを透過した後、ハーフミラー31R、32Rを通過して接眼レンズ50Rからユーザの右眼へと入射される。このときには、図示を省略しているが、右眼側でも同様に駆動が実行される。この駆動状態においては、ユーザがチャート20R、20Lに適用された風景写真などを観察することになり、また、これらチャート20R、20Lに描かれた風景写真がユーザの両眼の注視線を平行に維持するので、これを両眼で観察したユーザは恰も無限遠方の風景を観察している状態となる。このため、この状態では、ユーザの両眼における瞳孔は、散瞳状態となる。
次に、ランプ40R、42Rを消灯し、ランプ41Rを点灯させた場合には、ランプ41Rから出射された光が散光板61Rで散光され、チャート21Rを透過した後、ハーフミラー31Rの光学反射面31RFでX軸方向左側の接眼レンズ50Rの方へと反射されて、ハーフミラー32Rを通過して接眼レンズ50Rからユーザの右眼へと入射される。
次に、ランプ40R、41Rを消灯し、ランプ42Rを点灯させた場合には、ランプ42Rから出射された光が散光板62Rで散光され、チャート22Rを透過した後、ハーフミラー32Rの光学反射面32RFでX軸方向左側の接眼レンズ50Rの方へと反射されて、接眼レンズ50Rを通りユーザの右眼へと入射される。
なお、図示していない左眼側の各構成においても、同様の駆動が可能となっている。
3.チャート21R、21L、22R、22L
3−1.チャート21R、21L
本実施の形態に係る疲労回復促進装置1が有するチャート21R、21Lについて、図4を用いて説明する。図4では、チャート21R、21Lに描画された図形を模式的に示している。
図4(a)、(b)に示すように、チャート21R、21Lの主面には、円形図211R、211Lと三角形図212R、212Lと四角形図213R、213Lが図4の各左側から順に描かれている。図4(a)の円形図211Lと、図4(b)の円形図211Rとは、同一形状になっており、また、三角形図212Lと三角形図212R、および四角形図213Lと四角形図213Rも、各々が同一形状になっている。
図4(a)に示すように、左眼用のチャート21Lでは、その中心CLL1に対して円形図211Lの中心CL211Lが左側に距離D1だけズレを有し、四角形図213Lの中心CL213Lが右側に距離D2だけズレを有する。なお、図4(a)に示すように、左側のチャート21Lにおいては、三角形図212Lはチャート21Lの中心CLL1と同一線上に描かれている。
図4(b)に示すように、右眼用のチャート21Rでは、その中心CLR1に対し、円形図211Rが距離D3のズレ、三角形図212Rが距離D4のズレ、四角形図213Rが距離D5のズレでそれぞれ設定されている。図4(a)と図4(b)とに示す各距離D1〜D5は、例えば、次の関係をもって設定されている。
[数1]

D1>D3
[数2]

D2<D5
[数3]

D4>0
[数4]

(D3−D1)>D4>(D5−D2)

このように本実施の形態では、チャート21Rにおける各図211R、212R、213R、213Lに対し、チャート21Lにおける各図211L、212L、213Lの各位置のズレ量を変えることで、これを観察したユーザは、3つの図形の奥行に差異を感じて、立体視することになる。これは、平行法による裸眼立体画像の形成原理を用いたものであって、ユーザは周辺視を使うことになる。
チャート21Rとチャート21Lとの間の各ズレ量(D3−D1)、D4、(D5−D2)の各々は、例えば、500秒角から2000秒角の範囲としておくことができる。ズレ量が大きいほど、観察したユーザは、その図形が奥に位置するように知覚する。ただし、VDT作業などの近業作業を定常的に長時間実施している人にとっては、上記図形間にズレ量を設けていても、その奥行知覚ができない(立体視ができない)場合がある。特に若年層にその傾向が見られる。このような症状に対しても、本実施の形態に係る疲労回復促進装置1を持続的に使用すれば、その回復を図るのに有効である。
3−2.チャート22R、22L
次に、チャート22R、22Lについて、図5を用いて説明する。
図5(a)、(b)に示すように、本実施の形態に係る疲労回復促進装置1が備えるチャート22R、22Lは、視力検査用として対を形成するものであって、表面にランドルト環221R、221L、222R、222L、223R、223L、224R、224Lが描かれている。図5(a)におけるランドルト環221L〜224Lと、図5(b)におけるランドルト環221R〜224Rとは、各々が対応して同一形状同一サイズに設定されている。
各チャート22R、22Lにおけるランドルト環221R〜224R、221L〜224Lは、チャート22R、22L中に付した記号(A)〜(D)の順にサイズが小さくなっている。
図5(a)に示すように、チャート22Lでは、ランドルト環221L、223Lがチャート22Lの中心CLL2から左側に距離D6のズレを有し中心CL221Lが設定されている。また、チャート22Lにおけるランドルト環222L、224Lの中心CL222Lは、チャート22Lの中心CLL2から右側に距離D7のズレを有し設定されている。
一方、図5(b)に示すように、チャート22Rでは、ランドルト環221R、223Rがチャート22Rの中心CLR2から左側に距離D8のズレを有し中心CL221Rが設定されている。また、チャート22Rにおけるランドルト環222R、224Rの中心CL222Rは、チャート22Rの中心CLR2から右側に距離D9のズレを有し設定されている。距離D6〜D9の各間の関係は、例えば、次の通りである。
[数5]

(D6−D8)=(D9−D7)

また、各チャート22R、22Lにおける最もサイズの大きなランドルト環221R、221Lのサイズは、ユーザがスリット(切れ目)を観察する際に、その間隔が1分角となるように設定されている。
なお、上記(数式5)における(D6−D7)および(D9−D7)の各値は、上記が像チャート21R、21Lにおけるそれよりも秒数を小さく設定しておき、ユーザに中心視を使わせる。
4.疲労回復促進装置1における駆動に係る構成
次に、本実施の形態に係る疲労回復促進装置1における駆動に係る構成について、図6を用いて説明する。図6は、疲労回復促進装置1を駆動面から主となる構成を示すブロック図である。
図6に示すように、疲労回復促進装置1は、上述の各スイッチ103〜106およびランプ40R〜42R、40L〜42Lの他に、これらを駆動制御するための駆動制御部70と、これに接続されたメモリ71、タイマー72およびカウンター73を主な構成要素として備える。この内、メモリ71には、予めインプットされた駆動モード毎の駆動プログラムが格納されており、モード選択スイッチ104および時間選択スイッチ105からのユーザの選択指示に基づく駆動制御部70の指示信号で格納プログラムを提供する。
タイマー72は、駆動制御部70の指示信号に基づき、計時の開始/停止を実行し、カウンター73は、駆動制御部70からの指示信号を基にカウンタの積算の開始/停止を実行する。
駆動制御部70は、メモリ71に格納された駆動プログラムよりユーザの選択指示に基づくプログラムを参照し、タイマー72およびカウンター73を適宜駆動させながら、ランプ40R〜42R、40L〜42Lの点灯/消灯を制御する。
5.疲労回復促進装置1の駆動方法
5−1.メインルーティン
疲労回復促進装置1の駆動方法について、そのメインルーティンを図7を用いて説明する。
図7に示すように、先ず、駆動制御部70は、モード選択スイッチ104を介してのモード選択の受付を行う(ステップS1)。なお、疲労回復促進装置1では、ユーザに対しモード選択を促す際には、3つあるモード選択スイッチ104に内蔵されたランプを点灯あるいは点滅させてユーザの操作を導く。
次に、駆動制御部70は、ユーザが選択したモードがモード3であるか否かを判定し(ステップS2)、選択されたモードがモード3でない場合(ステップS2:No)には、ユーザに対して駆動時間Tの選択を要求し、これを受け付ける(ステップS3)。この際にも、駆動制御部70は、3つある時間選択スイッチ105の各々に内蔵されたランプを点灯あるいは点滅させてユーザの操作を導く。なお、モード3とは、本実施の形態に係る疲労回復促進装置1を以って、ユーザが視力検査のみを実行する駆動モードである。これについては、後述する。
次に、ユーザからの駆動時間Tの選択を受け付けた駆動制御部70は、スタートスイッチ106の内蔵ランプを点灯あるいは点滅させて、ユーザにその押下操作を促す。駆動制御部70は、ユーザのスタート指示を受け付けた場合(ステップS4:Yes)には、先にユーザが選択した駆動モードがモード1であるか否かを判定し(ステップS5)、選択されたモードがモード1の場合(ステップS5:Yes)には、モード1の駆動を実行する(ステップS6)。
一方、駆動制御部70は、ステップS5で選択されたモードがモード1ではなく、モード2であると判定した場合(ステップS5:No)には、モード2の駆動を実行する(ステップS7)。
また、駆動制御部70は、ステップS2において、ユーザが選択したモードがモード3であると判定した場合(ステップS2:Yes)には、ユーザに対して駆動時間Tの選択を要求することなく、スタートスイッチ106の押下を促す。そして、駆動制御部70は、スタートスイッチ106が押下されたと判定した場合(ステップS8:Yes)には、モード3の駆動を実行する(ステップS9)。
以上のように、駆動制御部70は、ユーザの選択指示に基づいて、上記モード1からモード3の駆動を選択的に実行して後、駆動を終了する。
5−2.モード1
駆動制御部70がユーザの選択指示に基づき駆動可能なモード1からモード3の内、モード1の駆動方法について、図8を用いて説明する。
図8に示すように、駆動制御部70は、ユーザの選択指示に基づき、メモリ71に予め格納された駆動プログラムに基づきモード1の駆動を実行する場合に、先ず、カウンター73のリセットを実行する(ステップS11)。そして、駆動制御部70は、時間をあけずにランプ40R、40Lの点灯を開始する(ステップS12)とともに、タイマー72に時間tの積算開始を指示する(ステップS13)。この状態においては、ランプ40R、40Lから出射された光は、チャート20R、20Lを透過し、ユーザの右眼および左眼の各々に入射される(図2および図3を参照)。これにより、ユーザは、恰も遠くの風景を観察しているのと同様の状態におかれ、その瞳孔が散瞳状態となる。
駆動制御部70は、タイマー72の積算時間tが時間t1となるまで上記ランプ40R、40Lの点灯状態を維持し(ステップS14:No)、時間t1に達した時点(ステップS14:Yes)でランプ40R、40Lを消灯し(ステップS15)、タイマー72に対し、積算の停止とリセットとを指示する(ステップS16)。
次に、駆動制御部70は、ランプ41R、41Lに点灯を開始させるとともに(ステップS17)、タイマー72に時間tの積算開始を指示する(ステップS18)。この状態においては、ランプ41R、41Lから出射された光は、チャート21R、21Lをそれぞれ透過し、ハーフミラー31R、31Lで反射されて後、ユーザの右眼および左眼にそれぞれ入射される。これにより、ユーザは、チャート21R、21Lの各画像を脳内で合成し、奥行のある画像を知覚する。このときのユーザが知覚する画像は、その光学距離の関係から、ユーザが最もリラックスできるものとなる。
駆動制御部70は、タイマー72の積算時間tが時間t2となるまで上記ランプ41R、41Lの点灯状態を維持し(ステップS19:No)、タイマー72の積算時間tが時間t2に達した時点(ステップS19:Yes)で、ランプ41R、41Lの消灯を指示し(ステップS20)、タイマー72に対し、積算の停止とリセットのとを指示する(ステップS21)。そして、駆動制御部70は、カウンター73に対し、積算カウントを(k=k+1)とする指示を行い(ステップS22)、カウント値kが”n”となるまでの間(ステップS23:No)上記ステップS12からステップS23までの各ステップを繰り返して実行する。
駆動制御部70がカウント値kが”n”に到達したと判定した場合には、ランプ42R、42Lを点灯させる(ステップS24)。そして、時間をあけることなくタイマー72に対し時間tの積算開始の指示を出力する(ステップS25)。この状態では、ランプ42R、42Lから出射された光は、チャート22R、22Lをそれぞれ透過し、ハーフミラー32R、32Lで反射されて後、ユーザの右眼および左眼のそれぞれに入射される。ユーザは、これにより、その両眼で図5に示す視力標を観察することになる。
ランプ42R、42Lの点灯状態は、タイマー72の積算時間tが時間t3に達するまで持続され(ステップS26:No)、駆動制御部70が積算時間tが時間t3に達したと判定した時点(ステップS26:Yes)で、ランプ42R、42Lの消灯を指示し(ステップS27)、タイマー72に対し、積算の停止とリセットのとを指示する(ステップS28)。これにより、モード1での駆動が終了する。
以上のように、ユーザがモード1を選択した場合には、ユーザに対しチャート20R、20Lとチャート21R、21Lとを一定時間毎に交互に所要回数観察させ、その後にチャート22R、22Lを観察させる。ユーザに対しチャート20R、20Lとチャート21R、21Lとを交互に観察させることによって、近業作業などによる眼精疲労の回復を促進することができ、また、深視力の低下を回復促進することもできる。そして、視力検査によって、ユーザに対して眼精疲労に関する自覚を促すことができる。
なお、上述のおけるカウンター73のアップ値nおよびタイマー72の各アップ値t1、t2、t3の各々については、ユーザが選択した駆動時間Tに基づき、メモリ71に予め格納されたプログラムから規定されるものである。例えば、次式の関係を有する。
[数6]

T=(t1+t2)×n+t3

本実施の形態における疲労回復促進装置1の駆動方法では、モード1の実行において、ランプ42R、42Lとを同時点灯することとしているが、ランプ42Rとランプ42Lとを時間的に分けて点灯させ、ユーザの片眼視力を検査する構成とすることもできる。
5−3.モード2
ユーザが駆動モードとしてモード2を選択した場合に実行される駆動シーケンスについて、図9を用い説明する。
図9に示すように、ユーザがモード2を選択した場合には、駆動制御部70はステップS41からステップS53までの各ステップを所要回数実行することになる。これら各ステップS41からステップS53までの各ステップの実行動作については、上述のモード1の各ステップ(図8)のうちのステップS11からステップS23までと略同様であり、あらためての説明を省略する。
なお、図9に示すように、モード2を実行するに際して設定されるカウンター73のアップ値pおよびタイマー72のアップ値t4、t5についても、選択された駆動時間Tに基づいて、予めメモリ71に格納された駆動プログラムから規定される。例えば、次式の関係を有する。
[数7]

T=(t4+t5)×p

5−4.モード3
ユーザが駆動モードとしてモード3を選択した場合に実行される駆動シーケンスについて、図10を用い説明する。モード3を選択の場合には、疲労回復促進装置1はユーザに対し視力検査のみを実行する。
図10に示すように、先ず、駆動制御部70は、ランプ42Rのみの点灯を開始し(ステップS61)、タイマー72に時間tの積算開始を指示する(ステップS62)。この状態においては、ユーザの右眼のみにランプ42Rからの光が入射されることになり、ユーザは図5(b)の視力標を観察することになる。これにより、ユーザは、右眼の視力をチェックすることができる。
駆動制御部70は、タイマー72の積算時間tが時間t6となるまでランプ42Rの点灯状態を維持し(ステップS63:No)、時間t6に達した時点(ステップS63:Yes)でランプ42Rを消灯し(ステップS64)、タイマー72に対し時間積算の停止とそのリセットとを指示する(ステップS65)。
次に、駆動制御部70は、ランプ42Lに点灯を開始させるとともに(ステップS66)、タイマー72に対し時間tの積算開始を指示する(ステップS67)。この状態においては、上記とは逆に、ユーザは左眼の視力をチェックすることができる。
駆動制御部70は、タイマー72での積算時間tが時間t7に達するまで、ランプ42Lの点灯状態を維持し(ステップS68:No)、時間t7に達した時点(ステップS68:Yes)でランプ42Lを消灯し(ステップS69)、タイマー72に対し時間積算の停止とそのリセットとを指示する(ステップS70)。
以上で、モード3の駆動が終了する。
なお、本実施の形態では、ユーザがモード3を選択した場合、右眼と左眼とを時間的に分けて別々に視力検査することにしているが、上記モード1と同様に両眼視力を検査することとしてもよい。
6.疲労回復促進装置の有する優位性
以上のような構成および駆動方法を採る疲労回復促進装置1では、筐体100の内部に備えられた複数のチャート20R〜22R、20L〜22Lの内、チャート21R、21Lの対によりユーザに対し深視力の回復促進を図ることができる。また、本実施の形態に係る疲労回復促進装置1では、ユーザにチャート22R、22Lを観察させることで静止視力の検査をさせることができる。これらの構成を以って、本実施の形態に係る疲労回復促進装置1を使用するユーザは、長時間の近業作業により眼精疲労などを生じた場合にあっても、チャート21R、21Lを観察することで深視力(奥行知覚)の回復を果たすことができ、また、チャート22R、22Lを観察することで自らの静止視力を自覚することができる。
したがって、疲労回復促進装置1は、ユーザの深視力の回復促進機能と、静止視力の検査機能とを筐体100内に実現し、スペース効率に優れ、また、機能毎に別々の装置を備える場合に比べてコスト面からも優れている。
さらに、本実施の形態に係る疲労回復促進装置1では、チャート20R、2OLをユーザに提供できるので、これを観察したユーザは、恰も無限遠方の風景を眺めているのと同じ状態となり、近業作業などで緊張を強いられた眼筋の弛緩をなすことができる。よって、疲労回復促進装置1は、ユーザの眼精疲労の回復促進という観点から優位性を有する。
(バリエーション)
上記実施の形態においては、筐体100内に6枚のチャート20R〜22R、20L〜22Lを備え、ユーザの眼に対し上記3つの機能を有する構成としたが、この内の1つの機能を省略することもできる。たとえば、上記実施の形態に係る疲労回復促進装置1に対し、チャート22R、22Lおよびこれに付随する各構成要素(ハーフミラー32R、32Lと、散光板62R、62Lとランプ42R、42L)を備えない構成とすることもできる。このような構成を採用するときには、例えば、深視力の回復促進を図る際に用いるチャート21R、21Lなどの図形に大小関係をつけておき、この画像を以ってユーザに静止視力を検査させることができる。
また、このような装置では、その構成が上記実施の形態に係る疲労回復促進装置1に比べて簡易なものとすることが可能であり、コスト面およびスペース効率面からより優れる。
また、上記実施の形態では、疲労回復促進装置1の駆動方法の一例として、ユーザが3つの駆動モードを選択することができることとしたが、より詳細な組み合わせを実行可能なようにすることもできる。例えば、そのような多岐にわたる駆動モードをユーザに選択させる場合には、図1の各選択スイッチ104、105などの代りにタッチパネルなどを適用すれば、大きなスペースを必要とすることもなく、また、コスト面からも優位性を確保することができる。
また、上記実施の形態では、視力検査のための視力標として、ランドルト環が描かれたチャート22R、22Lを採用したが、これ以外のものを使用することもできる。例えば、アルファベットの大小の文字を配列してなるスネルチャートなどを用いることもできる。
さらに、上記疲労回復促進装置1では、チャート20R〜22R、20L〜22Lを用いて画像形成を行なす構成を採用したが、これ以外の画像形成方法、たとえば液晶パネルを用い画像形成することなども可能であり、その場合には、駆動制御部70が各液晶パネルの駆動切替によってユーザに観察させる画像の種類を変更することができる。
本発明は、パーソナルコンピュータなどのVDT作業により生じるテクノストレスなどの疲労回復と視力検査とを可能とし、簡易に進行性の近視の予防・回復および深視力の機能回復とをともに実現するのに有効な装置を実現するのに有効な技術である。
本発明の実施の形態に係る疲労回復促進装置1の外観を示す斜視図である。 疲労回復促進装置1の内部における主要構成を示す模式斜視図である。 疲労回復促進装置1の駆動原理を説明するための模式断面図である。 疲労回復促進装置1の備える3組のチャート対のうちの第2視標チャート対を構成する各チャート21R、21Lを示す平面図である。 疲労回復促進装置1の備える3組のチャート対のうちの第3視標チャート対を構成する各チャート22R、22Lを示す平面図である。 疲労回復促進装置1におけるブロック構成図である。 疲労回復促進装置1の駆動方法を説明するためのフロー図である。 疲労回復促進装置1の駆動のうち、ユーザがモード1を選択した場合に実行される動作を示すフロー図である。 疲労回復促進装置1の駆動のうち、ユーザがモード2を選択した場合に実行される動作を示すフロー図である。 疲労回復促進装置1の駆動のうち、ユーザがモード3を選択した場合に実行される動作を示すフロー図である。
符号の説明
1.疲労回復促進装置
10.装置本体
20.第1視標パネル
20R、20L、21R、21L、22R、22L.チャート
31R、31L、32R、32L.ハーフミラー
40R、40L、41R、41L、42R、42L.ランプ
50R、50L.接眼レンズ
60R、61R、62R.散光板
70.駆動制御部
71.メモリ
72.タイマー
73.カウンター
100.筐体
101R、101L.ファインダ部
102.ダイアル
103.電源スイッチ
104.モード選択スイッチ
105.時間選択スイッチ
106.スタートスイッチ

Claims (9)

  1. ユーザの右眼と左眼とに対応して互いに並行する光学系を有し、当該ユーザの眼精疲労の回復促進を図る眼精疲労回復促進装置であって、
    両眼視差を利用して前記ユーザに対しその深視力の回復訓練を促進する深視力訓練手段と、
    前記ユーザに対し視力検査用視標を観察させ、当該ユーザの静止視力の検査に供される視力検査手段と、
    前記ユーザからの入力指示に基づいて、前記深視力訓練手段および前記視力検査手段の駆動を実行する駆動制御部とを有する
    ことを特徴とする眼精疲労回復促進装置。
  2. 前記ユーザの右眼用の視標チャートと左眼用の視標チャートとで一対となるチャート対が3対配されており、
    前記3対のチャート対のうちの第1のチャート対は、前記深視力訓練手段に含まれるチャート対であって、右眼用視標チャートと左眼用視標チャートとで複数の同一図形または同一文字からなる視標が描かれており、両視標チャートに描かれた対応関係を有する図形または文字が、前記ユーザの視線に対し交差する方向において、互いに位置的にズレを有しており、
    前記3対のチャート対のうちの第2のチャート対は、その各々に前記視力検査手段に含まれる視力検査視標が描かれてなり、
    前記3対のチャート対のうちの第3のチャート対には、前記ユーザの両眼の注視線を平行とする図形または文字からなる視標が描かれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼精疲労回復促進装置。
  3. 前記3対のチャート対における各視標チャートに対しては、前記駆動制御部の指示信号に従って点灯/消灯を実行する照明部が備えられており、
    前記駆動制御部は、前記ユーザからの入力信号に基づいて、各視標チャートに対応する前記照明部の点灯/消灯を制御することで、前記ユーザの眼に入射される画像切り替えを実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の眼精疲労回復促進装置。
  4. 前記第2のチャート対に対応する前記照明部は、右眼用と左眼用とが互いに独立して点灯/消灯が可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の眼精疲労回復促進装置。
  5. 前記ユーザの眼に近接する視線上の位置に、無限遠光学系の接眼レンズが配されており、
    前記視線上において、前記3対のチャート対のうちの2対のチャート対の各視標チャートと、前記接眼レンズとの各間には、ハーフミラーが介挿されている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の眼精疲労回復促進装置。
  6. 前記視線上において、各照明部は前記接眼レンズと各視標チャートとを結んだ延長線上に配されており、
    前記各照明部から出射された光は、各視標チャートを透過して前記ユーザの眼に入射する
    ことを特徴とする請求項5に記載の眼精疲労回復促進装置。
  7. 前記第1のチャート対を含む光学系は、調節安静位に設定されている
    ことを特徴とする請求項2から6の何れかに記載の眼精疲労回復促進装置。
  8. 前記第1のチャート対における右眼用と左眼用との両視標チャートで対応関係を有する図形または文字の位置的なズレは、500秒角以上2000秒角以下の範囲に設定されている
    ことを特徴とする請求項2から7の何れかに記載の眼精疲労回復促進装置。
  9. ユーザの右眼と左眼とに対応して互いに並行する光学系を有し、当該ユーザの眼精疲労の回復促進を図る眼精疲労回復促進装置であって、
    前記ユーザの右眼用の視標チャートと左眼用の視標チャートとで一対となるチャート対が少なくとも2対配されており、
    前記2対のチャート対のうちの一方は、右眼用視標チャートと左眼用視標チャートとで複数の同一図形または同一文字からなる視標が描かれており、両視標チャートに描かれた対応関係を有する図形または文字が、前記ユーザの視線に対し交差する方向において、互いに位置的にズレを有するものであり、
    前記2対のチャート対のうちの他方には、前記ユーザの両眼の注視線を平行とする図形または文字が描かれている
    ことを特徴とする眼精疲労回復促進装置。
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