JP2005279053A - 瞳孔反応確認装置および疲労回復促進装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 被験者は、点滅を繰り返すLED光源によって映し出される画像フィルムを観察することで、毛様筋の緊張状態を解すことが可能となる。そして、LED光源の点滅動作が一定時間繰り返された後、一旦、LED光源は消灯状態となる。その後に、これに代わってLED光源の点滅動作が開始される。これらのLED光源からの光の点滅刺激を眼に受けた場合に、被験者の瞳孔は散瞳・縮瞳状態を繰り返すことになり、この両状態を被験者自らがハーフミラーをもって視認することができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、上記問題を解決しようとなされたものであって、コストの上昇を抑制しながら、被験者自らがその瞳孔反応を確認することができる瞳孔反応確認装置およびこれを備える疲労回復促進装置を提供することを目的とする。
ここで、刺激付加部としては、例えば、LEDなどの光源を用い、被験者の眼に対して光刺激を与える構成をとることができる。特に、光量の大きいパルス光を用いるようにすれば、瞳孔の反応を観察する上で望ましい。
また、本発明に係る疲労回復促進装置は、上記瞳孔反応確認装置を構成要素として備える構成とした。そして、この装置において、反射部をハーフミラーからなる構成とし、また、刺激付加部をパルス光を照射することができる光源とするとき、被験者の視線上に、被験者の眼球と反射部を結んだ延長上に画像表示部を設け、被験者の眼球に近接する位置に接眼レンズを設ける構成とすることができる。ここで、上記接眼レンズとしては、無限遠光学系あるいはそれ以上のものを用いることが望ましい。
また、本発明に係る疲労回復促進装置においては、雲霧法を用いるという観点から、少なくとも画像表示部と接眼レンズとを被験者の左右眼毎に設けておくことが望ましい。
(疲労回復促進装置1の構成)
先ず、疲労回復促進装置1の全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る疲労回復促進装置1の外観斜視図である。
次に、疲労回復促進装置1の主要部の構成について、図2を用いて説明する。図2は、図1に示す疲労回復促進装置1の一部断面を示す図である。なお、図2においては、被験者の右眼に対応する部分についてのみ図示しているが、本実施の形態に係る疲労回復促進装置1には、図2に示すのと同様の構成を有する左眼用の光学系を、図2に示す右眼用の光学系と平行に(両眼の注視線を平行に維持するように)備えている。
また、LED光源109a、109bからのパルス光のパルス幅については、1周期の60%程度とすることが望ましい。言い換えると、LED光源109a、109bから光が照射される時間は、照射されない時間との間で、3:2の関係をもって設定されている。これは、人間は「明」状態の時間長さと「暗」状態の時間長さとの比率を3:2前後に設定することによって、「明暗」の各長さが心理的に同一配分にあると認識できるためである。
(疲労回復促進装置1の機能)
疲労回復促進装置1の機能の内、本実施の形態で特徴的となる部分について、図3および図4を用いて説明する。図3は、疲労回復促進装置1が有する機能の内、本実施の形態において特徴的となる部分について模式的に示したものであり、図4は、疲労回復促進装置1を用いた際に被験者の瞳孔および眼球で生じる状態変化を示す模式図である。
疲労回復促進装置1の作動状態と、被験者の眼の状態との関係について、以下で説明する。
図3において、疲労回復促進装置1の駆動開始時において、被験者はLED光源110が一定周期で点滅を繰り返す画像フィルム20aを観察する。被験者がこのように画像フィルム20aを観察しているときには、画像フィルム20aを通したLED光源110からの光は被験者の眼に対して平行光として入射することになる。このように一定周期で点滅を繰り返すLED光源110によって映し出される画像フィルム20aを観察することで、被験者は、無限遠方の像を見つめながら、毛様筋の緊張状態を解すことが可能となる。そして、LED光源110の点滅動作が一定時間繰り返された後、一旦、LED光源110は消灯状態となる。その後に、これに代わってLED光源109a、109bの点滅動作が開始される。
本実施の形態に係る疲労回復促進装置1では、一定間隔(例えば、20pulse/min.)でLED光源109a、109bを点滅させ、画像フィルム20aの観察をもって疲労回復促進を図っているときと同様に、被験者の瞳孔状態を縮瞳状態と散瞳状態とを繰り返させ、これを被験者自らが視認することで、当該疲労回復促進装置1の効果を実感することができる。そして、このように縮瞳・散瞳の両状態の視認を被験者自らが実施できることで、被験者は、長期にわたって当該装置1を積極的に使用継続することができるようになる。ここで、LED光源109a、109bが非点灯の状態においても、照明用としてLED光源111は常時点灯状態にあるため、被験者は、自らの散瞳状態も確認することができる。ただし、上述のように、LED光源111から発する光量は、被験者の眼を刺激するためのLED光源109a、109bから発せられる光量よりも低く設定されている。
(その他の事項)
上述の通り、上記疲労回復促進装置1は、本発明の構成的な特徴およびそれより奏される作用効果を説明するために用いた一例であって、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、上記疲労回復促進装置1では、散瞳状態から縮瞳状態へと瞳孔状態を変化させるための眼への刺激付加手段として、パルス光を発するLED光源109a、109bを設けることとしたが、LED光源でなく電球、ストロボ等の光源からの光によって眼に刺激を与えることにしてもよいし、光以外の刺激付加手段(例えば、音など)を設けることにしてもよい。
また、被験者が自らの瞳孔反応を確認できるようにする手段については、ハーフミラー108以外のものを採用してもよい。例えば、被験者の瞳孔をイメージセンサなどで観察し、この瞳孔に関する情報を映し出すモニタを視標チャート20の近傍に設けておくような構成としてもよい。
10.本体部
20.視標チャート
107.接眼レンズ
108.ハーフミラー
109a、109b、110、111.LED光源
112.散光板
500.瞳孔
501.虹彩
502.毛様筋
503.チン氏体
504.水晶体
505.硝子体
Claims (11)
- 瞳孔反応を確認するための瞳孔反応確認装置であって、
光学反射面を有し、前記光学反射面が被験者の視線に対して略直交する方向に配されてなり、当該被験者の瞳孔に係る像を形成する反射部と、
前記被験者に対して瞳孔反応を誘発させるための刺激付加部とを有する
ことを特徴とする瞳孔反応確認装置。 - 前記刺激付加部は、前記被験者の眼に対して光刺激を与え、その瞳孔を縮瞳させるものである
ことを特徴をする請求項1に記載の瞳孔反応確認装置。 - 前記刺激付加部は、前記被験者の眼に向けてパルス光を照射する
ことを特徴とする請求項2に記載の瞳孔反応確認装置。 - 前記刺激付加部によるパルス光の照射周期は、瞳孔の散瞳・縮瞳に係る周期の長さ以上に設定されている
ことを特徴とする請求項3に記載の瞳孔反応確認装置。 - 当該装置には、前記被験者の眼に対して、前記刺激付加部が照射するパルス光よりも光量が少ない光を照射する照明部を有する
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の瞳孔反応確認装置。 - 前記反射部は、ハーフミラーから構成されており、前記被験者の視線上に配置されている
ことを特徴とする請求項5に記載の瞳孔反応確認装置。 - 請求項1から7の何れかに記載の瞳孔反応確認装置を備えることを特徴とする疲労回復促進装置。
- 前記反射部がハーフミラーから構成され、前記刺激付加部がパルス光を照射する光源から構成されており、
前記被験者の視線上に、前記被験者の眼球と反射部を結んだ延長上に設けられた画像表示部と、当該被験者の眼球に近接した位置に配された接眼レンズとを有する
ことを特徴とする請求項7に記載の疲労回復促進装置。 - 前記接眼レンズと反射部との光学距離は、前記接眼レンズと画像表示部との光学距離の略50%に設定されている
ことを特徴とする請求項8に記載の疲労回復促進装置。 - 前記画像表示部は、フィルムと、当該フィルムを透過して前記被験者に光を照射する光源とから構成されている
ことを特徴とする請求項8または9に記載の疲労回復装置。 - 前記画像表示部および接眼レンズは、前記被験者の左眼および右眼の各々に対して設けられている
ことを特徴とする請求項8から10の何れかに記載の疲労回復促進装置。
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