JP2012000403A - 網膜刺激装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】網膜刺激装置本体に制御板を設け、この制御板を、人の眼の網膜に対し前方から来る外光を略全体にわたって遮断状態とする第1の不透明状態を構成する不透明部分と、人の眼の網膜に存在する黄斑部に対応して設けられ、前方から来る外光が略黄斑部には当たらないように遮断する第2の不透明状態を構成する不透明部分とに、繰返し切換え可能としたことを特徴とする。
【選択図】図5
Description
電柱、ガードレールに接触、見通しのよい場所でのセンターラインオーバー事故、歩行者が見えない、信号見落としなどが近年以前に増して頻発していることと関連しているのではないかと考えられている。
また、前記網膜刺激装置本体を人の頭部に装着可能としたことを特徴とする。
また、前記網膜刺激装置本体は、前記装着状態において、前記制御板を介した外光の入射経路を除き、外光の入射が遮断された状態になっていることを特徴とする。
また、前記網膜刺激装置本体は、ゴーグル型の外観形状を有していることを特徴とする。
また、前記第1の不透明状態と第2の不透明状態のほかに全体が透明である透明状態を備え、これら3状態を繰返し切換え可能としたことを特徴とする。
また、前記第2の不透明状態を構成する不透明部を人の二つの眼に対向して2つ設け、これら不透明部の形状をそれぞれ横長の楕円形状としたことを特徴とする。
また、網膜刺激装置本体に制御板を設け、この制御板を、人の眼の網膜に対し前方から来る外光を略全体にわたって遮断状態とする第1の不透明状態から、人の眼の網膜に存在する黄斑部に対向して設けられ、前方から来る外光が略黄斑部には当たらないように遮断する第2の不透明状態まで、不透明状態における不透明部の大きさが連続して変化するよう繰返し制御することを特徴とする網膜刺激装置。
また、前記第1の状態と前記第2の状態の間に、第2の状態の暗部よりも大きな暗部を有する1ないし複数の第3の状態が存在し、第3の状態を構成する暗部が複数の場合、当該暗部の大きさが異なるよう構成され、第1の状態、第3の状態、第2の状態に繰返し切換制御することを特徴とする。
また、網膜刺激装置本体に制御板を設け、この制御板を、前記制御板の略全体を暗部とする第1の状態と、前記制御板を見る人の眼の網膜に存在する黄斑部に対向して設けられた暗部とそれ以外を明部とする第2の状態とを備え、前記第1の状態から前記第2の状態まで、暗部の大きさが連続して変化するよう繰返し制御することを特徴とする。
また、前記網膜刺激装置は、据置き型の装置であることを特徴とする。
さらに、網膜刺激装置本体を据置き型の装置とし、内部を暗室とし、ここに制御板と光源を設け、前記本体に設けた覗き窓より前記制御板を見ることができるよう構成し、前記制御板を、前記制御板を見る人の眼の網膜に存在する黄斑部に対向して設けられた暗部とそれ以外を明部とするよう構成し、前記光源の点灯時に前記暗部を見ることができる第1の状態と、前記光源を消灯した場合に前記制御板全体が暗部となる第2の状態とを切換え制御することを特徴とする。
黄斑部を休め、網膜の周辺部を刺激することにより、老人性黄斑部変性症、中心性網膜炎や周辺立体視異常などの予防につながることが期待できる。
また、第1の不透明状態、第2の不透明状態のほかに第3の不透明状態を設け、これらを、繰返し切換え可能とすることにより、より効果を上げることが期待できる。
また、第2の不透明状態を構成する2つの不透明部のそれぞれの形状を横長の楕円形状とすることにより、瞳孔間距離の異なる人にもそのまま用いることができる。
さらに、不透明状態を構成する不透明部の大きさを連続的に変化させるように構成すれば、より一層の効果が期待できる。
装置本体をパーソナルコンピュータなどの据置き型の装置とすることにより、例えば、パーソナルコンピュータを使用中に眼が疲れた場合など、休憩を兼ねて、黄斑部を休めるように使用することもできる。
図1に示すように、網膜刺激装置本体1の外観形状がゴーグル状をしており、レンズに相当する部分が制御板10となっている。制御板10は、全体あるいは人の眼の前の部分が液晶パネルによって構成されており、後述する制御板駆動部40(図2を参照。)により液晶の状態が変化可能となっている。
また、フレーム部90に操作スイッチ20が設けられており、例えば、駆動スタートのためのスイッチとモード選択のためのスイッチ等を含んでいる。
なお、振動検知部80は、例えば、ディジタルカメラなどの手ブレ補正のために供えられている振動ジャイロセンサなどを用いて構成されている。また、電力供給部50は、例えば、小型で高出力なガム型のリチウム電池や、ボタン型の酸化銀電池等の小型電池を用いることができ、特に環境への負担軽減という観点から二次電池を用いることが望ましい。このように二次電池を電力供給部50として備える場合には、網膜刺激装置本体1のフレーム部90に充電用端子などを設けておき、この端子を介して電池を充電可能としておけば、装置の使い易さおよび環境などの面から考え好ましい。
制御板10の駆動形態とそれに伴う人の眼への光の入射状態について、図3を用いて説明する。また、各々の場合における人の眼の状態を図4を用いて説明する。
図3(a)に示すように、制御板10が透明状態のときには、外光L0は、制御板10でほとんど遮られることはなく、人の眼に光L1として入射する。即ち、制御板10が透明状態のときには、外光L0と入射光L1とは略等しい光量であって、制御板10を介して外光が眼に入射される(第1の状態)。
次に、図3(b)に示すように、制御板駆動部40により制御板10が不透明状態とされた場合には、外光L0は制御板10で略完全に遮断されることになり、人は暗状態を認識する。このように制御板10が不透明状態となることによって、人の眼には、外光L0が入射しないことになり(脳への情報がゼロ)、瞳孔が散瞳状態となる(第2の状態)。なお、この実施の形態では、制御板10が不透明状態のとき、外光L0が略完全に遮断されることになる構成となっているが、必ずしも完全に外光L0を遮断する必要は無く、上記第1の状態に比べて入射光量を低減できれば、眼精疲労除去の効果は奏されることになる。
なお、黄斑部6を使用して例えばパソコンで作業をしている時でも網膜の周辺にも光は当たっているが、この作業を長時間毎日行っていると、網膜の周辺には光が当たっているが、脳がこの光を認識する必要がないと判断し、周辺視野を認識できなくなると考えられる。黄斑部6を使用しない状態を設けることにより、網膜の周辺が刺激され、ここでものを見るという状態が可能になる。
黄斑部6を休め、網膜5の周辺部を刺激することにより、老人性黄斑部変性症、中心性網膜炎や周辺立体視異常などの予防につながることが期待できる。
なお、図示はしていないが、図5cとは逆のパターン即ち、図5cの3,4を透明状態とし、その他を不透明状態とする状態をつくる。使用の最初にこの状態からスタートすると、人は必ず、黄斑部で3,4の穴を通して外界を見ることになるので、図5cの時に黄斑部で外界を見ないことになる。
制御部30は制御板駆動部40に対して制御板10をb状態とする信号を出力し(ステップS4)、振動検知部80からの振動検出信号の有無の確認を実行しながら(ステップS5)、タイマーの経過時間tが時間Tとなるまで制御板10のb状態を維持する。そして、タイマーの経過時間tが時間Tに達した時点で、タイマーをリセットし(ステップS7)、その後にタイマーのカウントを再び開始させ(ステップS8)、制御板10をc状態とする指示信号を制御板駆動部40に出力する(ステップS9)。
制御板10の状態を図5のb状態、c状態(図9のb状態、c状態)のほかに図9d状態とe状態を設けたものである。
すなわち、d状態は制御板10の外側から内側へ少し透明状態(透明部分)とし、残りの部分を不透明状態、すなわち不透明部7とし、e状態はd状態よりも狭い不透明部8を設けたものである。そして、状態の切換えは、b→d→e→c→b→d→e→cと行う。このようにすることにより、周辺視野をより良好に刺激することができる。このパターンのほかに図5のa状態を上記のパターンの間に挿入してもよい。
また、図5cに示す不透明部3、4を図10に示すように横長の楕円形状の不透明部3a、4aにすると、瞳孔間距離が異なる人にもそのまま使用することができる。
また、図示はしていないが、制御板10の左半分を透明状態、右半分を不透明状態とするパターン、これと逆即ち、制御板10の左半分を不透明状態、右半分を透明状態とするパターンを作り、これらのパターンを他のパターンに適宜織り交ぜて切換えて使用するようにしてもよい。
また、図5bの不透明部9も完全に全体が不透明であるに越したことはないが、周辺に透明部分があってもよいので、この意味を含め人の眼の網膜に対し前方から来る外光を略全体にわたって遮断状態とするという表現をとっている。
一方、駆動装置部120には、操作スイッチ121がその外面に設けられており、内部に制御部をはじめとする駆動回路部分が形成された電子回路が内蔵されている。また、駆動装置部120内には、電力供給源としての二次電池が内蔵されており、図示していないが、駆動装置部120の外底面に二次電池充電用の外部接続端子が設けられている。
さらに、本実施例2は、眼鏡型の外観形状を有するものであるが、例えば、普段から眼鏡を使用している人などを対象とする場合には、所謂クリップオン型を採用することができる。即ち、眼鏡を使用している人がサングラスを用いる場合に、クリップオン型のサングラスを用いることがあるが、同様にクリップオン型の装置とすることも可能である。具体的には、例えば、人が掛けている眼鏡のリム部あるいはワタリ部あるいはブリッジ部に装着可能なクリップ部を備えたものなどを適用することができる。
図12はパーソナルコンピュータの例であり、パーソナルコンピュータ200の画面201(図5の制御板10に相当)を、図12bに示すように画面201略全体を暗部202とする第1の状態と、図12aに示すように画面201を見る人の眼の網膜に存在する黄斑部に対向して設けられた暗部203とそれ以外を明部204とする第2の状態とに切換制御するようにしたものである。切換は一分間に20回繰り返す程度である。
もちろん、見る人は図12aの暗部203を見つめるようにする。このようにすることにより、眼の黄斑部を休めることができる。
3、4、3a、4a、7、8、9:不透明部
5:網膜
6:黄斑部
10、115:制御板
20、121:操作スイッチ(入力部)
30:制御部
40:制御板駆動部
50:電力供給部
60:制御板駆動タイミングデータ格納部
70:計数部
80:振動検知部
90:フレーム部
100:装着ベルト部
110:眼鏡部
111:リム部
112:テンプル部
113:モダン部
120:駆動装置部
130:接続コード
200:パーソナルコンピュータ
201:画面
202:暗部
203:暗部
204:明部
300:装置本体
301,302:覗き窓
304:カード
305:フィルム部
306:暗部
307:明部
Claims (15)
- 網膜刺激装置本体に制御板を設け、この制御板を、人の眼の網膜に対し前方から来る外光を略全体にわたって遮断状態とする第1の不透明状態を構成する不透明部と、人の眼の網膜に存在する黄斑部に対向して設けられ、前方から来る外光が略黄斑部には当たらないように遮断する第2の不透明状態を構成する不透明部とに、繰返し切換え可能としたことを特徴とする網膜刺激装置。
- 前記制御板は、液晶状態の変化をもって透明・不透明状態を制御する液晶パネルであることを特徴とする請求項1に記載の網膜刺激装置。
- 前記網膜刺激装置本体を人の頭部に装着可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の網膜刺激装置。
- 前記網膜刺激装置本体は、前記装着状態において、前記制御板を介した外光の入射経路を除き、外光の入射が遮断された状態になっていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の網膜刺激装置。
- 前記網膜刺激装置本体は、ゴーグル型の外観形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の網膜刺激装置。
- 前記第1の不透明状態と第2の不透明状態の間に、第2の状態の不透明状態よりも大きな不透明部を有する1ないし複数の第3の不透明状態が存在し、第3の不透明状態を構成する不透明部が複数の場合、当該不透明部の大きさが異なるよう構成され、第1の不透明状態、第3の不透明状態、第2の不透明状態が繰返し切換え可能であることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の網膜刺激装置。
- 前記第1の不透明状態と第2の不透明状態のほかに全体が透明である透明状態を備え、これら3状態を繰返し切換え可能としたことを特徴とする請求項1に記載の網膜刺激装置。
- 前記第1の不透明状態と第2の不透明状態と第3の不透明状態のほかに全体が透明である透明状態を備え、これら4状態を繰返し切換え可能としたことを特徴とする請求項6に記載の網膜刺激装置。
- 前記第2の不透明状態を構成する不透明部を人の二つの眼に対向して2つ設け、これら不透明部の形状をそれぞれ横長の楕円形状としたことを特徴とする請求項1に記載の網膜刺激装置。
- 網膜刺激装置本体に制御板を設け、この制御板を、人の眼の網膜に対し前方から来る外光を略全体にわたって遮断状態とする第1の不透明状態から、人の眼の網膜に存在する黄斑部に対向して設けられ、前方から来る外光が略黄斑部には当たらないように遮断する第2の不透明状態まで、不透明状態における不透明部分の大きさが連続して変化するよう繰返し制御することを特徴とする網膜刺激装置。
- 網膜刺激装置本体に制御板を設け、この制御板を、前記制御板の略全体を暗部とする第1の状態と、前記制御板を見る人の眼の網膜に存在する黄斑部に対向して設けられた暗部とそれ以外を明部とする第2の状態とに切換制御することを特徴とする網膜刺激装置。
- 前記第1の状態と前記第2の状態の間に、第2の状態の暗部よりも大きな暗部を有する1ないし複数の第3の状態が存在し、第3の状態を構成する暗部が複数の場合、当該暗部の大きさが異なるよう構成され、第1の状態、第3の状態、第2の状態に繰返し切換制御することを特徴とする請求項11項記載の網膜刺激装置。
- 網膜刺激装置本体に制御板を設け、この制御板を、前記制御板の略全体を暗部とする第1の状態と、前記制御板を見る人の眼の網膜に存在する黄斑部に対向して設けられた暗部とそれ以外を明部とする第2の状態とを備え、前記第1の状態から前記第2の状態まで、暗部の大きさが連続して変化するよう繰返し制御することを特徴とする網膜刺激装置。
- 前記網膜刺激装置は、据置き型の装置であることを特徴とする請求項11から13の何れかに記載の網膜刺激装置。
- 網膜刺激装置本体を据置き型の装置とし、内部を暗室とし、ここに制御板と光源を設け、前記本体に設けた覗き窓より前記制御板を見ることができるよう構成し、前記制御板を、前記制御板を見る人の眼の網膜に存在する黄斑部に対向して設けられた暗部とそれ以外を明部とするよう構成し、前記光源の点灯時に前記暗部を見ることができる第1の状態と、前記光源を消灯した場合に前記制御板全体が暗部となる第2の状態とを切換え制御することを特徴とする網膜刺激装置。
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