JP2016184865A - 立体視用画像作成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者が、所望の2次元原画像から、それぞれが2次元画像である左眼用画像と右眼用画像からなる立体視用画像を作成することができる技術を提供する。【解決手段】原画像から立体視のための左眼用画像及び右眼用画像を作成する立体視用画像作成装置10において、表示部24と、使用者の入力に応じて立体視における輻輳角を含む使用条件を決定する使用条件決定部18aと、使用者に原画像のうちの一部の範囲を注視範囲として決定させる注視範囲決定部18cと、使用条件に基づき原画像における注視範囲の表示位置を左右のいずれか一方向にずらした左眼用画像と他方向にずらした右眼用画像を作成する立体視用画像作成部18dとを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、立体視用画像を作成する技術に関する。特に、眼精疲労回復器において使用者に立体視させる左眼用画像と右眼用画像を作成する技術に関する。
長時間、近くの物や小さい文字、あるいはパソコン等の画面を見続けると、眼疲労(いわゆる「疲れ目」と呼ばれる状態)を引き起こす。眼疲労は毛様体筋の緊張状態が続くことが主な原因であるため、休憩したり、遠くの風景を見たりして毛様筋を弛緩させることにより、比較的容易に回復する。しかし、眼疲労の状態が続いたり、あるいは近視や乱視といった眼の病気やストレスが重なったりすると、眼疲労よりも症状の重い眼精疲労に至る。眼精疲労を発症すると、眼の痛みや視力低下だけでなく、頭痛や吐き気といった眼以外の症状を伴うため、一時的な毛様体筋の弛緩や休息等で解消することは困難であり、治療が必要となる。
非特許文献1には、眼精疲労を治療するための眼精疲労回復器が記載されている。この眼精疲労回復器は、左眼用及び右眼用の接眼部と表示部を有する、双眼鏡に似た形状の小型の装置であり、左右の接眼部には無限遠光学系を形成する凸レンズが取り付けられている。表示部には、左眼用画像及び右眼用画像が左右に並んで表示される。
眼精疲労回復器の表示部に表示される左眼用画像及び右眼用画像(これらをまとめて「立体視用画像」と呼ぶ。)は、従来、図1に示すような、左眼用カメラ210と右眼用カメラ220を有する専用の立体視用画像撮像装置200を用いることにより作成されている(例えば特許文献1)。この立体視用画像撮像装置200では、左眼用カメラ210の光軸と右眼用カメラ220の光軸のなす角度が予め決められた輻輳角となるように両カメラの光軸を調整して目標物230を撮像する。輻輳角は、眼精疲労回復器の右眼用接眼部と左眼用接眼部の距離、及び両接眼部から左眼用画像及び右眼用画像の表示領域までの距離等に基づいて決められる。
眼精疲労回復器では、上記撮像装置を用いて作成した左眼用画像と右眼用画像を表示し、無限遠光学系を形成する凸レンズを通して使用者に数分間眺めさせる。これにより、使用者の眼の水晶体の焦点が無限遠に合わせられ毛様体筋の緊張が緩和される。また、使用者が左眼用画像と右眼用画像を平行視することで、いわゆる「寄り目」状態も同時に解消される。
特開平8−201940号公報
ワックインターナショナル株式会社, "商品情報WOC-i Pro", [平成27年2月13日検索],インターネット<URL:http://www.woc-intl.co.jp/products/index.html>
近年では、パソコンに加えてスマートフォン、タブレット端末、あるいは携帯ゲーム機などの様々な電子機器が普及し、こうした電子機器の利用者も子供から高齢者に至るまで様々である。このため、眼精疲労の患者の多くがパソコンを用いた業務に従事する限られた者であった従来と異なり、近年では様々な年齢層の人が眼精疲労を発症している。
上述したように、従来、眼精疲労回復器において使用する左眼用画像と右眼用画像を作成するには専用の撮像装置を用いる必要があった。そのため、眼精疲労回復器の個々の使用者が自らの嗜好に合う立体視用画像を作成して治療に用いることは困難であった。また、眼精疲労回復器の製造者や販売者が、子供から高齢者に至る様々な年齢層の使用者の嗜好を想定して多種多様な立体視用画像を大量に作成しようとすると時間と手間がかかるため、限られた種類の立体視用画像のみを作成して表示させるようにしていた。従って、眼精疲労回復器の使用者は、自らの嗜好と関係なく限られた種類の立体視用画像を何度も繰り返し眺めなければならず、治療に飽きてしまうという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、使用者が、所望の2次元原画像から、それぞれが2次元画像である左眼用画像と右眼用画像からなる立体視用画像を作成することができる技術を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明は、原画像から立体視のための左眼用画像及び右眼用画像を作成する立体視用画像作成装置であって、
a) 表示部と、
b) 前記使用者の入力に応じて前記立体視における輻輳角を含む使用条件を決定する使用条件決定部と
c) 前記表示部に前記原画像を表示し、前記使用者に該原画像のうちの一部の範囲を注視範囲として決定させる注視範囲決定部と、
d) 前記使用条件に基づき、前記原画像における前記注視範囲の表示位置を左右のいずれか一方向にずらした左眼用画像と他方向にずらした右眼用画像を作成する立体視用画像作成部と、
を備えることを特徴とする。
上記原画像は、例えば写真やイラストである。また、カメラを有する立体視用画像作成装置を用いて、該カメラによりその場で撮影した写真を原画像として使用してもよい。
上記使用条件には、輻輳角のほかに、例えば、平行法と交差法のいずれかを選択することが含まれうる。平行法は、左眼用画像を左側に、右眼用画像を右側に並べて配置し、使用者の両眼の視線を平行にした状態で立体視させる方法である。一方、交差法は、左眼用画像を右側に、右眼用画像を左側に並べて配置し、使用者の両眼の視線を交差させた状態で立体視させる方法である。平行法の場合には、上記立体視用画像作成部は、原画像の相対的な位置関係から注視範囲を右側にずらした左眼用画像を作成し、注視範囲を左側にずらした右眼用画像を作成する。一方、交差法の場合には、原画像の相対的な位置関係から注視範囲を左側にずらした左眼用画像を作成し、注視範囲を右側にずらした右眼用画像を作成する。
使用者による輻輳角の入力は、角度そのものを数値入力するものに限定されない。例えば、予め個々に輻輳角等のパラメータが既定された複数の表示装置を使用者に提示してその中から選択させることにより輻輳角を入力させるようにしてもよい。あるいは、表示装置の構成(右眼用接眼レンズと左眼用接眼レンズの距離、及び両接眼レンズから表示部までの距離)及び注視範囲を視認させる距離を入力させ、それらの値から輻輳角を決定するようにしてもよい。
上記注視範囲は複数であってもよい。この場合には、複数の注視範囲のそれぞれについて個別に輻輳角を決定し、それら複数の注視範囲が異なる距離に位置するように使用時に視認させる立体視用画像を作成することができる。あるいは複数の注視範囲の全てに対する輻輳角を同一にしてもよい。さらに、複数の注視範囲のうちの1つ(例えば、範囲が広いもの)を代表注視範囲とし、それ以外の注視範囲については、代表注視範囲との広さの相対的な関係等に基づいて自動的に輻輳角を求めるようにしてもよい。例えば、注視範囲が大きいものを手前に視認させ、小さいものを奥に視認させるようにすることができる。
本発明に係る立体視用画像作成装置では、使用者が所望の2次元原画像から、該使用者が選択した注視範囲を左右にずらした左眼用画像と右眼用画像を作成することができる。
本発明に係る立体視用画像作成装置により作成した画像を眼精疲労回復器において用いる場合には、平行法で使用する立体視用画像を作成する。従って、上記立体視用画像作成装置が眼精疲労回復器用の立体視用画像を作成する装置である場合には、上記使用条件を予め平行法に限定しておき、使用者に輻輳角のみ入力させるようにすればよい。
また、本発明に係る立体視用画像作成装置では、
前記立体視用画像作成部が、前記輻輳角と前記注視範囲の大きさに基づき該注視範囲を拡大することが望ましい。
本発明に係る立体視用画像作成装置では、平行法/交差法の選択と輻輳角の大きさに基づいて原画像における注視範囲の表示位置を左右にずらした左眼用画像と右眼用画像を作成する。注視範囲を視認させる距離が短いと輻輳角が大きくなる。その結果、注視範囲をずらす長さが長くなり、作成した左眼用画像と右眼用画像に不自然な空白領域が生じる場合がある。こうした場合でも、上記のように注視範囲を拡大することにより、空白領域を埋めることができる。
上記課題を解決するために成された本発明の別の態様は、原画像から立体視のための左眼用画像及び右眼用画像を作成する立体視用画像作成方法であって、
上記課題を解決するために成された本発明に係る立体視用画像作成方法は、
a) 前記立体視における輻輳角を含む使用条件を決定し、
b) 前記原画像のうちの一部を注視範囲として決定し、
c) 前記使用条件に基づき、前記原画像における前記注視範囲の表示位置を左右のいずれか一方向にずらした左眼用画像と他方向にずらした右眼用画像を作成する、
ことを特徴とする。
本発明に係る立体視用画像作成方法は、典型的には上記立体視用画像作成装置を用いて実行されるが、その態様のみに限定されない。例えば、原画像の一部の範囲を所定の太さの線で囲んだものをスキャナに読み込ませ、該スキャナに前記所定の太さの線を認識させることで原画像から注視範囲を決定して立体視用画像を作成することもできる。
上記課題を解決するために成された本発明に係る立体視用画像作成用プログラムは、表示部を備えたコンピュータを上記立体視用画像作成装置として機能させることを特徴とする。
また、上記立体視用画像作成装置、方法、あるいはプログラムにより作成された立体視用画像を好適に用いることができる、本発明に係る眼精疲労回復器は、
a) 箱状の本体と、
b) 前記本体の壁面に並んで形成された右眼用開口及び左眼用開口と、
c) 前記右眼用開口及び前記左眼用開口にそれぞれ取り付けられた接眼レンズであって、それぞれが無限遠光学系を形成する凸レンズと、
d) 前記本体に設けられた、右眼用画像表示領域と左眼用画像表示領域を有する表示装置を挿入するための開口であって、該表示装置を挿入することにより前記右眼用光路の光路上の所定の位置に前記右眼用表示領域を、前記左眼用光路の光路上の所定の位置に前記左眼用画像表示領域が配置される開口と
を備えることを特徴とする。
上記表示装置には、例えばスマートフォンやタブレット端末のように、表示部を有する可搬型の装置を用いることができる。スマートフォンやタブレット端末に、上述した本発明の立体視用画像作成用プログラムをインストールすることにより、立体視用画像作成装置兼表示装置として使用することができる。
前記本体は、折りたたみ可能なものであることが好ましい。これにより、眼精疲労回復器を小型化して容易に持ち運ぶことができる。
本発明に係る立体視用画像作成技術を用いることにより、使用者が所望の画像から簡単に立体視用画像を作成することができる。また、これらにより作成した立体視用画像を表示するスマートフォン等の表示装置と、本発明に係る眼精疲労回復器を用いることにより、所望の立体視用画像を使用することができる。例えば、子供に人気のキャラクターの画像を原画像とする立体視用画像を作成したり、ストーリー仕立ての複数の原画像(絵本など)から立体視用画像を作成したりして使用することにより、子供にも継続的にが粘性疲労の治療を行わせることができる。
従来の立体視用画像撮像装置について説明する図。 人間が対象物を立体視する際の輻輳角について説明する図。 本発明に係る立体視用画像作成装置の一実施例のハードウェア構成図。 本実施例の立体使用画像作成装置を用いて原画像から立体視用画像を作成するフローチャート。 左眼用画像と右眼用画像における注視範囲の移動距離について説明する図。 交差法の立体視画像について説明する図。 本発明に係る眼精疲労回復器の一実施例の外観図。 本実施例の眼精疲労回復器の内部構成図。
以下、図面を参照して本発明に係る立体使用画像作成装置の一実施例について説明する。
本実施例の立体視用画像作成装置10のハードウェア構成を図3に示す。立体視用画像作成装置10は、後述する眼精疲労回復器の表示部(スマートフォンの画面等)に並べて表示する左眼用画像と右眼用画像を作成する装置である。本実施例の立体視用画像作成装置10の実体は汎用コンピュータであり、中央演算処理装置(CPU)11、メモリ12、液晶ディスプレイ等のモニタ(表示部)13、キーボードやマウス等から成る入力部14、記憶部15、CD、DVD、USB等のメディアに記録された情報を読み取る外部記録メディア読取部16、及び通信インターフェース(通信I/F)17等が互いに接続されて構成されている。立体視用画像作成装置10は、通信I/F17を通じてインターネットに接続可能である。
記憶部15にはOS(Operating System)のほかに、立体視用画像作成プログラム18が保存されており、該プログラム18の起動により、CPU11が、後述する使用条件決定部18a、原画像決定部18b、注視範囲決定部18c、及び立体視画像作成部18dとして機能する。本実施例では、記憶部15内に保存された立体視用画像作成プログラム18を実行することにより上記各部を機能させるが、DVD等の外部記憶メディアに保存された立体視用画像装置用プログラムを実行することもできる。記憶部15には、複数の原画像候補のほか、複数の眼精疲労回復器に関する所定の情報が保存されている。所定の情報には、左眼接眼部と右眼接眼部の距離(両眼間距離)、両接眼部から表示部までの距離(表示距離)、及び後述する注視範囲が視認される距離の初期値(視認距離)が含まれる。
本実施例の立体視用画像作成装置10を用いて立体視用画像を作成する手順について、図4のフローチャートを参照して説明する。
使用者が立体視用画像作成プログラム18を起動すると、使用条件決定部18aは、記憶部15に保存された複数の眼精疲労回復器の種類を読み出し、それらの中から立体視画像を表示する眼精疲労回復器の種類(両眼間距離、表示距離、及び視認距離のうちの少なくとも1つが異なる複数の眼精疲労回復器の製品名など)を選択する画面を表示部13に表示し、使用者に選択を促す。
使用者が眼精疲労回復器の種類を選択すると、使用条件決定部18aは、平行法を選択するとともに、使用者により選択された眼精疲労回復器に対応する接眼部間距離、表示距離、及び視認距離を記憶部15から読み出し、これらに基づいて輻輳角を決定し、これらを使用条件に決定する(ステップS1)。なお、使用者は眼精疲労回復器を選択した後、注視範囲表示距離を初期値から変更することができる。使用者により注視範囲表示距離の初期値が変更されると、使用条件決定部18aは輻輳角を再計算して使用条件を更新する。なお、使用者が眼精疲労回復器以外の装置において交差法で立体視させる画像を作成する場合には、交差法を選択し上記の各情報を数値等で入力する。
ここで輻輳角について、図2を用いて簡単に説明する。人間が手前に存在する第1対象物110と奥に存在する第2対象物120の距離を認識してこれらを立体視する際には、図2に示すように、第1対象物110に対する左眼と右眼の視線がなす角である輻輳角θ1と、第2対象物120に対する輻輳角θ2の差を利用している。第2対象物120が遠景である場合には、第2対象物120までの距離が無限大∞になり、輻輳角θ2は0°になる。
両眼間距離Lの眼精疲労回復器を用いて、使用者が選択した注視範囲が距離dの位置にあると認識させる場合には、輻輳角θ1と、表示距離L及び視認距離dとの間に次式(1)が成り立つ。
Figure 2016184865
上式(1)から次式(2)が得られる。
Figure 2016184865
このように、両眼間距離L及び視認距離dから輻輳角θ1を決定することができる。
使用条件決定部18aが使用者の入力に基づき立体視用画像の使用条件を決定すると、原画像決定部18bが、使用者に立体視用画像を作成する元になる原画像のデータ入力を促す。使用者は、記憶部15に保存された原画像候補の中から1つの画像を選択することにより原画像のデータを入力することができる。また、外部記録メディア読取部16を通じてDVD等の外部記憶メディアに記録された画像データを立体視用画像作成装置10に読み込ませたり、通信I/F17を用いてインターネット検索して見つけた画像のデータを立体視用画像作成装置10にダウンロードすることなど、種々の方法を用いることもできる。原画像決定部18bは、使用者による上記のデータ入力に基づいて原画像を決定する(ステップS2)。
続いて、注視範囲決定部18cは、原画像を表示部13に表示し、使用者に注視範囲の入力を促す。注視範囲は、使用者が作成後の立体視用画像を視認したときに、背景から浮き上がって(手前に)位置するように見える範囲のことである。入力部14を通じた使用者の入力操作により原画像の一部の範囲が選択されると、注視範囲決定部18cは該範囲を注視範囲に決定する(ステップS3)。使用者による注視範囲の選択は、例えば原画像上の一部の領域を取り囲むドラッグ操作や、原画像上の3箇所以上の点を指定してそれらの点で囲まれる領域を指定するクリック操作等、適宜の方法により行うことができる。
注視範囲が決定すると、立体視画像作成部18dは、図5の左上部に示すように原画像から注視範囲を切り出し、該注視範囲を原画像の背景と分離する。そして、切り出した注視範囲を背景に対して右にずらした左眼用画像と、注視範囲を左にずらした右眼用画像を作成する(ステップS4)。作成した左眼用画像と右眼用画像は記憶部15に保存される。
本実施例で作成する左眼用画像と右眼用画像は眼精疲労回復器内に表示する画像であり、それぞれ左眼と右眼で平行視される。背景が同一であり注視範囲が相互にずれた2つの画像を視認すると、人間は生理的にその視差から輻輳角を求め1つの擬似立体像を作り出す。つまり、図5において、表示距離Dの位置に表示部130を配置し、左眼用画像131上の矢印132の位置と、右眼用画像133上の矢印134の位置に注視画像を表示すると、それらの視差から、1つの対象物110’が距離dに存在するかのように視認される。図5に示す関係から次式(3)が得られる。
Figure 2016184865
また、式(3)を変形した式(4)から移動距離xを求めることができる。
Figure 2016184865
以上、説明したように、本実施例の立体視用画像作成装置では、原画像の一部の範囲を注視範囲に決定し、その位置を左右にずらして左眼用画像と右眼用画像を作成する。そのため、使用者が興味のある任意の原画像から立体視用画像を作成することができる。
上記実施例では、説明を容易にするために図の縮尺を適宜に変更し、また注視画像が原画像の中央に位置する場合を例に挙げて説明した。実際の眼精疲労回復器の表示距離Dは10cm以下であり、また視認距離dは100m程度に設定される。例えば、両眼間距離Lが6cm、表示距離Dが10cm、視認距離dが10mの場合、式(4)から移動距離x=3×10-1mmとなる。
本発明に係る立体視用画像作成装置で作成される立体視画像は、眼精疲労回復器以外の装置を用いて立体視を楽しむ等の目的でも使用可能であり、視認距離を手前に(例えば数十cmに)近づけた立体視用画像を作成することが考えられる。すると、上式から求められる注視範囲の移動距離が大きくなり、立体視画像に不自然な空白領域が生じる可能性がある。その場合には、立体視用画像作成部18dが、空白領域を埋めるように注視範囲を原画像のサイズから拡大して立体視用画像を作成すればよい。注視範囲の拡大は使用者による画像拡大の要否の指示に基づき行われる。
上記実施例は一例であって、本発明の趣旨に沿って適宜に変更することができる。
上記実施例では、眼精疲労回復器に表示する立体視画像を作成する場合を説明したため、平行法で視認させる左眼用画像と右眼用画像を作成したが、交差法で視認させる左眼用画像と右眼用画像を作成することもできる。この場合には、図6に示すように、注視範囲を左側(矢印135の位置)にずらした左眼用を作成し、注視範囲を右側(矢印136の位置)にずらした右眼用画像を作成することにより、注視範囲を視認距離D’に存在するかのように視認させることができる。
上記実施例では、注視範囲を原画像の中央に位置する1つの範囲としたが、注視範囲の場所は任意であり、また複数の注視範囲を立体視させることもできる。複数の注視範囲を用いる場合には、個々の注視範囲について独立に使用条件を決定して、それぞれ異なる視認距離Dとしてもよく、あるいは共通の使用条件を用いて同一の視認距離Dとしてもよい。
次に、上記装置により作成した立体視用画像を使用する眼精疲労回復器について説明する。図7は本実施例の眼精疲労回復器30の外観図であり、図8は眼精疲労回復器30の内部の構成図である。眼精疲労回復器30の本体31は、双眼鏡やオペラグラスに似た形状の箱状のものであり、前面に左眼用開口32aと右眼用開口32bを有し、上面に表示部挿入用開口33を有している。また、左右の側面には前面から背面に亘って谷折り線40が形成されており、不使用時にはこの谷折り線40で折り畳み可能になっている。
眼精疲労回復器30の使用時には、左眼用開口32aと右眼用開口32bにそれぞれ接眼ユニット35a、35bを取り付け、表示部挿入用開口33に表示装置として使用するスマートフォン34を挿入する。接眼ユニット35a、35bは基体36a、36bに非球面レンズ37a、37bを取り付けて一体化したものである。左眼の光軸と右眼の光軸は60mm離間しており、非球面レンズである接眼レンズ37a、37bにより本体31内部に無限遠光学系が形成される。
スマートフォン34は、左眼用表示領域34aと右眼用表示領域34bを有しており、使用者による所定の操作が行われると治療プログラムが起動して、スマートフォン34の記憶部(図示なし)から上記装置により作成された1対の左眼用画像と右眼用画像を読み出し、それらを左眼用表示領域34aと右眼用表示領域34bに点滅表示する。
本実施例の眼精疲労回復器では、上述した立体視用画像作成装置で作成した左眼用画像と右眼用画像を点滅表示し(例えば2秒点灯と1秒消灯を繰り返し)、無限遠光学系を形成する凸レンズを通して使用者に数分間眺めさせる。これにより、遠方視トレーニング、平行視トレーニング、及び点滅トレーニングという3つのトレーニングを同時に行うことができる。遠方視トレーニングでは、使用者の眼の水晶体の焦点を無限遠に合わせることにより、毛様体筋の緊張を緩和させる。平行視トレーニングでは、使用者に平行視して両画像を確認させることで、使用者の「寄り目」状態を解消させる。点滅トレーニングでは、画像点灯時に使用者の瞳孔を閉じ(縮瞳)させ、消灯時に使用者の瞳孔を最大に開(散瞳)かせることで、涙を誘発するとともに瞳孔括約筋と瞳孔散大筋を動作させて眼球のリフレッシュを図ることができる。
本実施例の眼精疲労回復器30は、スマートフォン34、折り畳み可能な本体31、該本体31に着脱可能に取り付けられる接眼ユニット35a、35bで構成されるため、不使用時にはコンパクトに収容することができ容易に持ち運ぶことができる。また、スマートフォン34を立体視用画像作成装置としても用いれば、例えば外出先で撮影した写真からその場で立体視用画像を作成し、本体31及び接眼ユニット35a、35bと組み合わせて眼精疲労回復器30を構成することができる。本実施例では、このように用いることができるため、外出先で興味ある写真等の画像を用いて立体視を楽しむことができ、眼精疲労の予防にも役立つ。
上記実施例の眼精疲労回復器30の構成は一例であり、他の構成を採ることもできる。上記例では表示装置としてスマートフォン34を用いたが、タブレット端末やLED表示装置等を用いることもできる。
10…立体視用画像作成装置
11…CPU
13…表示部
14…入力部
15…記憶部
16…外部記録メディア読取部
17…通信I/F
18…立体視用画像作成プログラム
18a…使用条件決定部
18b…原画像決定部
18c…注視範囲決定部
18d…立体視画像作成部
30…眼精疲労回復器
31…本体
32a、32b…左眼用開口
33…表示部挿入用開口
34a、34b…接眼ユニット
35…スマートフォン
36a、36b…非球面レンズ

Claims (7)

  1. 原画像から立体視のための左眼用画像及び右眼用画像を作成する立体視用画像作成装置であって、
    e) 表示部と、
    f) 前記使用者の入力に応じて前記立体視における輻輳角を含む使用条件を決定する使用条件決定部と
    g) 前記表示部に前記原画像を表示し、前記使用者に該原画像のうちの一部の範囲を注視範囲として決定させる注視範囲決定部と、
    h) 前記使用条件に基づき、前記原画像における前記注視範囲の表示位置を左右のいずれか一方向にずらした左眼用画像と他方向にずらした右眼用画像を作成する立体視用画像作成部と、
    を備えることを特徴とする立体視用画像作成装置。
  2. 前記使用条件決定部が、前記立体視用画像を使用する眼精疲労回復器の種類を前記使用者に入力させることにより前記使用条件を決定することを特徴とする請求項1に記載の立体視用画像作成装置。
  3. 前記立体視用画像作成部が、前記輻輳角と前記注視範囲の大きさに基づき該注視範囲を拡大することを特徴とする請求項1又は2に記載の立体視用画像作成装置。
  4. 原画像から立体視のための左眼用画像及び右眼用画像を作成する立体視用画像作成方法であって、
    上記課題を解決するために成された本発明に係る立体視用画像作成方法は、
    a) 前記立体視における輻輳角を含む使用条件を決定し、
    b) 前記原画像のうちの一部を注視範囲として決定し、
    c) 前記使用条件に基づき、前記原画像における前記注視範囲の表示位置を左右のいずれか一方向にずらした左眼用画像と他方向にずらした右眼用画像を作成する、
    ことを特徴とする立体視用画像作成方法。
  5. a) 箱状の本体と、
    b) 前記本体の壁面に並んで形成された右眼用開口及び左眼用開口と、
    c) 前記右眼用開口及び前記左眼用開口にそれぞれ取り付けられた接眼レンズであって、それぞれが無限遠光学系を形成する凸レンズと、
    d) 前記本体に設けられた、右眼用画像表示領域と左眼用画像表示領域を有する表示装置を挿入するための開口であって、該表示装置を挿入することにより前記右眼用光路の光路上の所定の位置に前記右眼用表示領域を、前記左眼用光路の光路上の所定の位置に前記左眼用画像表示領域が配置される開口と
    を備えることを特徴とする眼精疲労回復器。
  6. 前記本体が折りたたみ可能であることを特徴とする請求項5に記載の眼精疲労回復器。
  7. 記憶部を有するコンピュータを、請求項1から3のいずれかに記載の立体視用画像作成装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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