JP2007215608A - 記録媒体式遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】パチンコ機本体(スロットマシン本体)及び台間精算機間の通信で共通の情報の更新を要する場合に、両情報の不整合をなくし、遊技者、ホール双方に損害を与えることのない記録媒体式遊技機を提供する。
【解決手段】球貸し(メダル貸し)や精算等の有価情報に係る情報の読書き時において、パチンコ機本体1及び台間精算機2間で遊技者所有の記録媒体への上記情報の更新を伴う通信が生じた場合に、その各通信に係るパチンコ機本体1及び台間精算機2双方において共通の情報の更新タイミングを、その各通信の一連の手順の完了後とする情報更新制御手段26,33を設けた。通信の一連の手順の完了前にいずれか一方のみの情報を更新してしまうと、それ以降の通信手順において障害が発生して通信が完了しなかった場合に、双方の情報が不整合となって遊技者又はホールに損害を与え得る。情報更新制御手段26,33はこのような不整合の発生を防止する。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技を行うに際してカード状の記録媒体を必要とする所謂CR機、あるいは遊技の終了に際しても上記記録媒体を必要とする封入球式パチンコ機や映像式パチンコ機等のように、遊技に持運び自在の記録媒体を用いる記録媒体式遊技機に関するものである。
CR機、封入球式パチンコ機、映像式パチンコ機等においては、持運び自在の記録媒体に記録された有価情報等の情報(データ)に基づいてパチンコ遊技を行うため、いずれもリーダライタ装置を備えている。
例えばCR機では、そのリーダライタ装置及びパチンコ機本体間で、上記記録媒体に記録された有価情報に基づく情報を送受信し、その情報に基づいてパチンコ遊技が行われる。具体的には、上記リーダライタ装置により記録媒体から読み出された有価情報、具体的には投資金額あるいは投資金額に応じた度数に対する、同リーダライタ装置側での操作に応じて生成された貸し球数情報をパチンコ機本体側に送信してパチンコ遊技が行われる(例えば、特許文献1参照)。
また、封入球式パチンコ機や映像式パチンコ機は、その遊技球管理精算装置中にリーダライタ装置を備えているが、これらの記録媒体式パチンコ機では、パチンコ遊技を行う際のみならず、パチンコ遊技の終了に際しても、遊技球管理精算装置(リーダライタ装置)及びパチンコ機本体間で情報を送受信する。具体的には、パチンコ遊技の終了の際に、パチンコ機本体に残っている持ち球数(残持ち球数)情報が、精算スイッチの操作に基づきパチンコ機本体から遊技球管理精算装置に送信され、精算処理が行われる。
更に、例えば特許文献2に開示されているような、メダル(コインとも称する)を必要としないスロットマシンにおいても、リーダライタ装置を備えており、遊技を行う際のみならず、遊技を終了するに際してもリーダライタ装置及びスロットマシン本体間で情報を送受信して遊技が行われる。
特開2002−219263号公報 特開平4−180789号公報
しかしながら上記従来技術では、リーダライタ装置及びパチンコ機本体間の情報の送受信、つまり通信において、それらの双方で共通の情報の更新が必要な場合であっても、その情報の更新は、リーダライタ装置及びパチンコ機本体の個々において独立して行っていた。
このため、上記通信が途中で何らかの障害を受けて完了(正常終了)しなかった場合に、リーダライタ装置及びパチンコ機本体のいずれか一方側のみの情報が更新され、他方側が更新されないという事態を生じさせた。
例えばCR機において、リーダライタ装置側では遊技者の操作に応じた度数の減算を行い、減算後の度数をカードに書き込んだ(更新した)。にも拘わらず、その度数に応じた貸し球数(パチンコ機本体において発射持ち球数となる球数)情報のパチンコ機本体への通信完了までの間に何らかの障害を受け、その通信及びその通信に対応する処理が完了しないことがある。
この場合、カードは度数減算処理されたにも拘わらず球貸し数情報の受信はされず、遊技球が貸し出されないという事態を生じさせ、このため、カード所有者に損害を与えるという問題があった。
また、封入球式パチンコ機や映像式パチンコ機における遊技球管理精算装置及びパチンコ機本体間の通信においても、例えばパチンコ遊技の終了に際し、パチンコ機本体から残持ち球数情報を送信したので同パチンコ機本体における残持ち球数を0クリア(更新)した。にも拘わらず、その残持ち球数情報の遊技球管理精算装置への通信完了前に何らかの障害を受け、上記残持ち球数を遊技球管理精算装置で管理されている持ち球数(遊技球管理精算装置側にある残持ち球数:外部貯留球数)に加算する処理を主とする精算処理が完了に至らないことがある。この場合も、やはりカード所有者に損害を与えるという問題があった。
以上のような問題は、上掲特許文献2に開示されいるスロットマシンについても解消されてはいない。
本発明は、上記のような問題を解消するためになされたもので、記録媒体のリーダライタ装置や遊技媒体管理精算装置とパチンコ機本体間の通信において、それら双方で共通の情報の更新が必要な場合に、それらのうちのいずれか一方側は更新されるが他方側は更新されないという事態(情報の不整合)を生じさせず、したがって、例えばパチンコ機における球貸し、スロットマシンにおけるメダル貸しや、精算等において、遊技機所有者であるホール側にも記録媒体所有者である遊技者側にも損害を与えることのない記録媒体式遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、持運び自在の記録媒体に対して情報を読書きするリーダライタ装置及び遊技機本体間で、前記記録媒体に記録された有価情報に基づく情報を送受信し、その情報に基づいて遊技が行われる記録媒体式遊技機において、前記リーダライタ装置及び遊技機本体間で送受信される有価情報に基づく情報とは、前記リーダライタ装置により前記記録媒体から読み出された有価情報に対してそのリーダライタ装置側で操作されて生成され、前記遊技機本体に送信される貸し遊技媒体数情報であり、この貸し遊技媒体数情報の送信に伴う前記リーダライタ装置における前記記録媒体の情報の更新タイミングを、その貸し遊技媒体数情報の送受信の完了後とする情報更新制御手段を備えることを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項2に記載の発明は、持運び自在の記録媒体に対して情報を読書きするリーダライタ装置を備えた遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体間で、前記記録媒体に記録された有価情報に基づく情報を含む各種情報を送受信し、その各種情報に基づいて遊技が行われ、精算スイッチが操作されることによって前記遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体間の通信を経て前記記録媒体への情報の更新を伴う精算処理を行い、その記録媒体を前記リーダライタ装置外に排出する記録媒体式遊技機において、前記遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体間で、前記記録媒体への情報の更新を含む各種情報の更新を伴う通信が生じた場合に、その各通信に係る前記遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体双方において共通の情報の更新タイミングを、その各通信の一連の手順の完了後とする情報更新制御手段を備えることを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、前記各種情報には、遊技の開始に際し、前記リーダライタ装置により前記記録媒体から読み出された有価情報に対して前記遊技媒体管理精算装置側で操作されて生成され、前記遊技機本体に送信される貸し遊技媒体数情報と、前記精算スイッチの操作に基づき前記遊技機本体から前記遊技媒体管理精算装置に送信される、前記遊技機本体に残っている持ち遊技媒体数情報とを含むことを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項4に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、前記各種情報には、遊技の開始後、前記精算スイッチの操作前に、前記遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体間で行われる遊技媒体数の移送に係る情報を含むことを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項5に記載の発明は、持運び自在の記録媒体に対して情報を読書きするリーダライタ装置を備えた遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体間で、前記記録媒体に記録された有価情報に基づく情報を含む各種情報を送受信し、その各種情報に基づいて遊技が行われる記録媒体式遊技機において、前記遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体双方において共通の情報の更新を伴う通信が生じた場合に、前記共通の情報の更新タイミングを、その通信の一連の手順の完了後とする情報更新制御手段を備えることを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項6に記載の発明は、上記請求項2〜5のいずれかに記載の発明において、前記遊技媒体管理精算装置は、前記遊技機本体の収納筐体とは別個独立の収納筐体内に収納されることを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項7に記載の発明は、上記請求項2〜5のいずれかに記載の発明において、前記遊技媒体管理精算装置は、前記遊技機本体の収納筐体内に収納されることを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項8に記載の発明は、上記請求項2〜7のいずれかに記載の発明において、前記遊技機本体は、複数列の図柄表示部で各別に変動表示する図柄が全て停止した時に、前記複数列の図柄表示部に交差して設定された入賞ライン上に予め定められた図柄が並んでいるか否かの遊技を行うスロットマシン本体、又は入賞口及びアウト口を含む種々の盤面構成部材が配置された遊技盤面上の遊技領域に、発射操作部の操作により遊技球を打ち込んで移動させ、この遊技球が前記入賞口又はアウト口のいずれに入球するかの遊技を行うパチンコ機本体であって、封入された遊技球を循環使用してパチンコ遊技を行う封入球式パチンコ機の本体、若しくは前記遊技盤面及び遊技球を画像表示器に画像で表示して仮想的にパチンコ遊技を行う映像式パチンコ機の本体であることを特徴とする。
特許請求の範囲の請求項1に記載の発明によれば、例えばCR機や記録媒体式スロットマシンにおいて、リーダライタ装置側では遊技者の操作に応じた度数の減算を行い、減算後の度数をカードに書き込んだが、遊技機本体側において遊技媒体貸し数情報の受信はされないで遊技ができず、遊技者に損害を与える等の問題を解消できる。
特許請求の範囲の請求項2、3に記載の発明によれば、例えば封入球式パチンコ機や映像式パチンコ機において、遊技球管理精算装置側では遊技者の操作に応じた度数の減算を行って減算後の度数をカードに書き込んだが、パチンコ機本体側において球貸し数情報の受信はされないで遊技ができず、遊技者に損害を与える等の問題を解消できる。また、遊技終了の際の精算においても、同様に遊技者に損害を与える等の問題を解消できる。その他、更新される情報の不整合に起因する損害を遊技者あるいはホール側に与えることもない。
記録媒体式スロットマシン等、他の記録媒体式遊技機においても同様の効果を発揮できる。
ここで、記録媒体式スロットマシンにおいては、遊技媒体は上記遊技球からメダルあるいは遊技権利データ(通常のメダルを使用するスロットマシンにおけるメダルに相当する。以下同じ。)に替わり、また、遊技媒体管理精算装置は遊技球管理精算装置からメダル管理精算装置あるいは遊技権利データ管理精算装置に、遊技機本体はパチンコ機本体からスロットマシン本体に替わる。後述する請求項4及び5についても同様である。
特許請求の範囲の請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明において、遊技の開始後、精算スイッチの操作前に、遊技球管理精算装置及びパチンコ機本体間で行われる球数の移送に係る情報についても、それらに共通の情報の更新において不整合を生じさせず、遊技者あるいはホール側に損害を与えることはない。
記録媒体式スロットマシン等、他の記録媒体式遊技機においても同様の効果を発揮できる。
特許請求の範囲の請求項5に記載の発明によれば、広く、遊技球管理精算装置及びパチンコ機本体間の通信において、共通の情報の更新を不整合なく行え、例えばホール側で行うパチンコ機稼動状況の把握、管理のため、パチンコ機本体が有する情報を同パチンコ機本体から一定時間間隔で遊技球管理精算装置に送信し、ホールコンピュータに転送するような場合に、パチンコ機本体及び遊技球管理精算装置間において不整合のない情報をホールコンピュータに転送できる。
記録媒体式スロットマシン等、他の記録媒体式遊技機においても同様の効果を発揮できる。
特許請求の範囲の請求項6に記載の発明によれば、請求項2〜5に記載の発明において、遊技媒体管理精算装置を、遊技機本体の収納筐体とは別個独立の収納筐体内に収納したので、遊技機本体の取替えが容易になる。したがって、遊技機本体のみの修理・交換が容易になり、また、遊技機の機種変更を遊技機本体のみの取替えによって可能となる。
特許請求の範囲の請求項7に記載の発明によれば、請求項2〜5に記載の発明において、遊技媒体管理精算装置を遊技機本体の収納筐体内に収納したので、遊技媒体管理精算装置の収納筐体を省略できる。
特許請求の範囲の請求項8に記載の発明によれば、請求項2〜7に記載の発明が封入球式パチンコ機、映像式パチンコ機あるいはスロットマシンに適用され、各々請求項2〜7の発明の効果を発揮し得る。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、各図間において、同一符号は同一又は相当部分を示す。
始めに、本発明が適用される映像式パチンコ機について概述する。
映像式パチンコ機は、機械式のパチンコ機(ここでは封入球式パチンコ機を除く。以下、実パチンコ機と記す。)と同様の発射操作部を備え、入賞口、アウト口、遊技釘等の盤面構成部材が実パチンコ機の遊技盤面形態を模して配置された遊技盤面と、この遊技盤面上の遊技領域に打ち込まれ移動する遊技球とを画像表示器に画像で表示し、遊技球が入賞口又はアウト口のいずれに入球するかを基本とするパチンコ遊技を仮想的に行うパチンコ機である。賞球は、遊技球が入賞口に入ったときに払い出され、アウト口に入ったときには払い出されない等の基本的な遊技のルールは実パチンコ機の場合と特に変わるところはない。
このように映像式パチンコ機では、鋼球等からなる実際の遊技球(以下、実球と記す。)を、機内においても、機外への賞球の払い出しにも全く使用しないので遊技終了時の精算を実球によって行うことができない。
そこで映像式パチンコ機では、遊技者が操作可能の精算スイッチ及び精算処理をする手段を設け、スイッチ操作によって、その操作時点での残持ち球数をカード等の記録媒体(通常は遊技開始時に使用した記録媒体)に記録し、その記録媒体を機外に排出可能としている。記録媒体に記録された情報は、景品等の交換時において呈示、例えば情報読取手段によって読み出されて呈示され、景品等との交換価値情報としての機能を果たす。
なお、封入球式パチンコ機は、封入された遊技球を循環使用してパチンコ遊技を行うパチンコ機であって、映像式パチンコ機とは異なり実球を使用するが、払い出された賞球等の持ち球は機外に貯留されることはない。したがって封入球式パチンコ機も、映像式パチンコ機と同様に、遊技終了時の精算を実球によって行うことができず、遊技終了時の精算が映像式パチンコ機と同様に行われるものであり、本発明の適用が可能である。
図1は本発明が適用された映像式パチンコ機の一実施形態を示す正面図、図2は同じく右側面図、図3は同じく平面図である。図4はこれら図1〜図3に示したパチンコ機の遊技球管理精算装置部分を取り出して示す斜視図である。
これら各図において、1は映像式パチンコ機の本体(以下、パチンコ機本体と記す。)であり、遊技球管理精算装置2とで映像式パチンコ機を構成する。
遊技球管理精算装置2は、持運び自在の記録媒体(図示せず)に対して情報を読書きするリーダライタ装置3を備える。
本実施形態では、この遊技球管理精算装置2は、パチンコ機本体1の収納筐体(以下、本体収納筐体と記す。)4とは別個独立の収納筐体5内に収納され、本体収納筐体4に隣接配置されている。
収納筐体5を本体収納筐体4から別個独立に構成することによれば、パチンコ機本体1のみの修理・交換が容易になり、また、パチンコ機の機種変更をパチンコ機本体1のみの取替えによって可能となる。遊技球管理精算装置2を本体収納筐体4内に収納してもよく、この場合は収納筐体5を省略できる。
なお、持運び自在の記録媒体(以下、記録媒体と略記する。)としては、カード状の記録媒体、例えば磁気記録カードやICカード、ここでは磁気記録カードが用いられるが、これのみに限定されることはない。好ましくは小さく、軽く、薄い等の特徴をもつ記録媒体であればそのいずれでも、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格を適用した記録媒体であっても使用可能である。記録媒体に対して情報を読書きするための構成は使用する記録媒体の種類に応じて変更される。
パチンコ機本体1は、本実施形態では映像式パチンコ機の本体であり、上述したように実パチンコ機と同様の発射操作部6を備え、また入賞口、アウト口、遊技釘等の盤面構成部材(図示せず)が実パチンコ機の遊技盤面形態を模して配置された遊技盤面と、この遊技盤面上の遊技領域に打ち込まれ流下、移動する遊技球(図示せず)とを画像で表示する画像表示器7を備える。
画像表示器7下方の左右方向ほぼ中央位置には、遊技に必要な情報(データ)を表示するデータ表示器8が配置されている。データ表示器8は、図5にその表示面8aを拡大して示すように、例えば賞球数表示部9と、クレジット球数表示部10と、球貸し可否表示部11とを備えている。
上記賞球数表示部9は、例えば9個のLEDを用いた9セグLEDからなり、賞球数の払出しを1個〜19個まで表示可能である。実際には、入賞口別に定められた賞球数、例えば5個、10個又は15個の賞球数の払出しを表示する。
クレジット球数表示部10は、例えば4個の7セグLEDからなり、クレジット球の数を1個〜9999個まで表示可能である。
ここで、クレジット球とは、パチンコ機本体1内に存在する発射可能な持ち球(発射持ち球)を指し、このクレジット球を用いてパチンコ遊技が行われる。クレジット球の発射数と一対一対応でクレジット球数は減り、発射した遊技球(クレジット球)が入賞すれば、その入賞口に応じて定められた個数の賞球が払い出される。払い出された賞球の数はクレジット球数に加算される。パチンコ機本体1内に貯留可能なクレジット球数には上限値があるが、本実施形態においてその上限値は1000個に設定されている。クレジット球数が上限値1000個を超えた場合の処理は後述する。
球貸し可否表示部11は、例えば1個のLEDからなり、その点灯により球貸しが可能である旨を表示する。
遊技球管理精算装置2は、その収納筐体5の正面視上下寸法が上記本体収納筐体4の正面視上下寸法に合わされ、正面視左右方向が薄い長方体状の外形状を有し、所謂パチンコ島において隣接する他のパチンコ機本体(図示せず)との間にサンドイッチ状に挟込み配置可能に形成されている。以下、この遊技球管理精算装置2を台間精算機と記す。
台間精算機2は、このような長方体状の部分の正面側に、操作部12及び表示部、ここでは液晶表示器からなる表示部13を一体化してなる操作盤14が、その操作部12及び表示部13をパチンコ機本体1の正面左側下方において遊技者側に向けて設けられている。
同じく台間精算機2の正面側には、上記磁気記録カード(以下、カードと略記する。)が使用できることを表示する、例えば「点灯中カード使用可」と記されたランプレンズ15やカード挿入口16等が設けられている。
なお操作盤14は、パチンコ遊技開始時の球貸し、パチンコ遊技の開始後の追加球貸し及びパチンコ遊技終了時の精算等の操作、あるいは遊技休憩中の旨や台間精算機2内の貯留球の数(外部貯留球数)を表示部13に表示させるため等の操作を、表示部13の表示を見ながら操作部12によって可能である。
操作部12には、図示例では2つの多機能操作スイッチ12a,12bと精算操作専用の精算スイッチ12cとを備えている。
図6は図1に示した映像式パチンコ機の概略ブロック図である。
この図から分かるように、パチンコ機本体1は、発射操作部6、画像表示器7及びデータ表示器8の他、映像式パチンコ機におけるパチンコ遊技の基本的な動作(実パチンコ機の遊技盤面上で通常繰り広げられる動作に相当する動作)を制御、実行するためのCPU、ROM、RAM、GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)、ビデオRAM等(図示せず)を有する主制御装置21及び画像表示制御装置22を備える。パチンコ機本体1は、音声による遊技演出を行うための音声制御装置23及びスピーカ24や、台間精算機2との通信手段25等も備える。
台間精算機2は、パチンコ遊技開始時の球貸し処理、同遊技終了時の精算処理、及びパチンコ遊技開始後であって精算スイッチ12cの操作前にパチンコ機本体1との間で行われる各種球数の移送処理等を制御、実行する球数制御装置31、リーダライタ装置3や操作盤14の他、パチンコ機本体1との通信手段32等を備える。上記球数制御装置31は、CPU、ROM及びRAM等を備える。
パチンコ機本体1と台間精算機2とは通信線41で結ばれており、詳細を後述する種々の通信が可能である。
ここで、本実施形態においては、パチンコ機本体1及び台間精算機2間には各々情報更新制御手段26,33を備えている。
この情報更新制御手段26,33は、各々パチンコ機本体1及び台間精算機2間で、上記カードへの情報の更新を含む各種情報の更新を伴う通信が生じた場合に、その各通信に係るパチンコ機本体1及び台間精算機2双方において共通の情報の更新タイミングを、その各通信の一連の手順の完了後とするための手段である。
この情報更新制御手段26,33は、各通信における機能の詳細を後述するが、例えば、台間精算機2からの貸し球数(パチンコ機本体1においてクレジット球数となる球数)情報の送信に伴う同台間精算機2のリーダライタ装置3によるカードの情報更新タイミングを、上記貸し球数情報の送受信(通信)の完了後とするように働く。
なお、上記「通信に係るパチンコ機本体1及び台間精算機2双方において共通の情報」とは、例えば、その通信において同一内容の情報の更新が必要な場合にはその同一内容の情報相互を指す。また、カードに書き込まれた球貸し度数や各種球数のパチンコ機本体1及び台間精算機2間での移送においては、移送元の度数、球数の減算結果情報と移送先の度数、球数の加算結果情報を指す。
情報更新制御手段26,33は、これらの情報が常に整合するように、つまり、同一値となるべき場合には同一値となり、加減算や乗除算が必要であってそれらの計算結果が相反した値をとるべき場合にはそのような相反した値になるように、上記共通の情報の更新タイミングを通信の一連の手順の完了後とする。
また、上記「通信の一連の手順」とは、ある種類の情報の更新を伴う通信の開始から終了までが複数の手順(ステップ)を経て行われる場合の通信手順の全体を指す。通信手順の最終ステップの直前のステップが処理了解コマンドの送信である場合には、そのコマンド送信側においては同コマンドの送信後を「通信の一連の手順」の完了後に含めてもよい。
ここで上記各種情報には、パチンコ遊技の開始に際し、台間精算機2のリーダライタ装置3によりカードから読み出された有価情報に対し、操作盤14の操作部12によって操作された度数に応じて台間精算機2内に生成され、同台間精算機2からパチンコ機本体1に送信される貸し球数情報がある。また、パチンコ遊技の終了に際し、操作部12に設けられた精算スイッチ12cの操作に基づきパチンコ機本体1から台間精算機2に送信される、パチンコ機本体1に残っているクレジット球数(残持ち球数)情報がある。
上記各種情報には、更にパチンコ遊技の開始後であって精算スイッチ12cの操作前に関しては、台間精算機2(リーダライタ装置3)及びパチンコ機本体1間で行われる、球数の移送に係る情報がある。
この球数の移送に係る情報としては、例えば、パチンコ機本体1から台間精算機2へ送信される溢れ球数情報(一定数、ここでは1000個を超えるクレジット球数の情報)がある。また、台間精算機2側における貸し球数の追加操作による追加貸し球数情報、すなわちリーダライタ装置3によりカードから読み出された有価情報に対して台間精算機2側で追加操作された度数に応じて生成され、パチンコ機本体1に送信される追加貸し球数(クレジット球数)情報等がある。
次に、上述した本実施形態の動作について説明する。
パチンコ遊技に係る動作は通常の映像式パチンコ機における場合と特に変わるところはないので、ここではパチンコ機本体1及び台間精算機2間の通信及びその通信に応じた処理に係る動作(手順)について説明する。
図7〜図17は、各々異なる種類の通信における手順の一例の説明図である。
各例において、通信プロトコルは特に限定されないが、ここでは全二重調歩同期式を採っている。通信は、図6中の通信線41を介して行われるが、上記のように全二重通信を行う場合は、周波数多重方式等、特殊な方法を採る場合を除いて2本の通信線が用いられる。半二重通信を行う場合は、図示通り1本の通信線41が用いられる。3本以上の複数本の通信線によれば、パラレル通信が可能となる。通信は、主制御装置21、球数制御装置31の制御に基づき通信手段25,32によって行うが、後述する共通の情報の更新タイミングの制御については情報更新制御手段26,33が行う。
通信手順は、主制御装置21や球数制御装置31内のROM等に格納されたプログラムに記述され、このプログラムの実行により一定の手順に従った通信が行われる。通信エラー等、何らかの障害が生じて通信が完了(正常終了)しない場合には、その通信に係る一連の手順の最初に戻って再通信を行う。
図7〜図17中の「流れ」を示す各欄において、図中の上方から下方に向かって時間が進行する。
まず、第1例を図7に基づいて説明する。
図7は、パチンコ機、すなわちパチンコ機本体1及び台間精算機2における電源投入時の同パチンコ機本体1及び台間精算機2間の電源投入・接続確認処理を実行する場合の通信手順を例示する。
この例では、始めにパチンコ機本体1への電源投入により、同パチンコ機本体1は電源投入コマンドを台間精算機2に送信する(流れI)。台間精算機2が電源投入コマンドを正常受信すると、電源投入・接続確認処理の処理了解コマンドをパチンコ機本体1に返す(流れII)。この処理了解コマンドの送信後、台間精算機2は通常処理へ移行し、使用可能状態となる。上記処理了解コマンドをパチンコ機本体1が正常受信すると、パチンコ機本体1は通常処理へ移行し、パチンコ遊技可能状態となる。
パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、電源投入・接続確認処理了解の旨の情報(共通の情報)をパチンコ機本体1及び台間精算機2内の各RAM等に記録(初期0クリア状態からの更新)する場合、そのタイミングは次の通りとされている。すなわち、台間精算機2側は電源投入コマンドの正常受信に基づく電源投入・接続確認処理の処理了解コマンド送信後とされている。また、パチンコ機本体1側は台間精算機2からの上記
処理了解コマンドの正常受信後とされている。
電源投入・接続確認処理了解の旨の情報の更新タイミングが、例えばパチンコ機本体1側について、電源投入コマンドの送信時、つまり通信の一連の手順の完了前にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、台間精算機2側において電源投入・接続確認処理の処理了解コマンドが送信されない場合に、パチンコ機本体1及び台間精算機2間において処理了解に係る情報(共通の情報)の不整合を生じさせる。
しかし、上記のようにパチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、電源投入・接続確認処理了解の旨の情報、つまり共通の情報の更新タイミングを、電源投入・接続確認処理に要するコマンドの正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)としているので、パチンコ機本体1及び台間精算機2間において処理了解に係る情報の不整合を生じさせることはない。
第2例を図8に基づいて説明する。
図8は、パチンコ機の停電復帰時におけるパチンコ機本体1及び台間精算機2間の停電復帰・接続確認処理を実行する場合の通信手順を例示する。
この例では、始めにパチンコ機本体1の停電復帰により、同パチンコ機本体1は停電復帰コマンドを台間精算機2に送信する(流れI)。台間精算機2が停電復帰コマンドを正常受信すると、停電復帰・接続確認処理の処理了解コマンドをパチンコ機本体1に返す(流れII)。この処理了解コマンドの送信後、台間精算機2は停電復帰処理を実行し、その後、通常処理へ移行して使用可能状態となる。上記処理了解コマンドをパチンコ機本体1が正常受信すると、パチンコ機本体1は停電復帰処理を実行し、その後、通常処理へ移行してパチンコ遊技可能状態となる。
パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、停電復帰・接続確認処理了解の旨の情報(共通の情報)をパチンコ機本体1及び台間精算機2内の各RAM等に記録(初期0クリア状態からの更新)する場合、そのタイミングは次の通りとされている。すなわち、台間精算機2側は停電復帰コマンドの正常受信に基づく停電復帰・接続確認処理の処理了解コマンド送信後とされている。また、パチンコ機本体1側は、台間精算機2からの上記処理了解コマンドの正常受信後とされている。
停電復帰・接続確認処理了解の旨の情報の更新タイミングが、例えばパチンコ機本体1側について、停電復帰コマンドの送信時、つまり通信の一連の手順の完了前にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、台間精算機2側において停電復帰・接続確認処理の処理了解コマンドが送信されない場合に、パチンコ機本体1及び台間精算機2間において処理了解に係る情報(共通の情報)の不整合を生じさせる。
しかし、上記のようにパチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、停電復帰・接続確認処理了解の旨の情報、つまり共通の情報の更新タイミングを、停電復帰・接続確認処理に要するコマンドの正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)としているので、パチンコ機本体1及び台間精算機2間において処理了解に係る情報の不整合を生じさせることはない。
第3例を図9に基づいて説明する。
図9は、パチンコ機本体1内のクレジット球数が上限値:1000個を超え、その超えた数のクレジット球(これを溢れ球という。)を台間精算機2に移送する溢れ球数移送処理を実行する場合の通信手順を例示する。
この例では、始めにパチンコ機本体1における溢れ球の発生の検出により、パチンコ機本体1は溢れ球数コマンドを台間精算機2に送信する(流れI)。台間精算機2が溢れ球数コマンドを正常受信すると、溢れ球数移送処理の処理了解コマンドをパチンコ機本体1に返し(流れII)、その後、移送されてきた溢れ球数を台間精算機2内に存在する外部貯留球数に加算し、台間精算機2側における溢れ球数移送処理を終了(台間精算機2側にとって通信の一連の手順を完了)する。
パチンコ機本体1が上記流れIIによる処理了解コマンドを正常受信すると、パチンコ機本体1は、溢れ球数コマンド送信前に存在していたクレジット球数から、移送した溢れ球数分のクレジット球数を減算し、パチンコ機本体1側における溢れ球数移送処理を終了(通信の一連の手順を完了)する。
パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報、本例では台間精算機2における溢れ球数加算後の外部貯留球数、及びパチンコ機本体1における溢れ球数減算後のクレジット球数の更新タイミングが、例えばパチンコ機本体1側について、溢れ球数コマンドの送信時(通信の一連の手順の完了前)にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、台間精算機2側において溢れ球数移送処理の処理了解コマンドが送信されない場合に、上記共通の情報の不整合を生じさせる。
すなわち、パチンコ機本体1側においてその後の処理が進行し、溢れ球数コマンド送信前に存在していたクレジット球数から、溢れ球数コマンドに係る溢れ球数分のクレジット球数が減算されてしまうが、台間精算機2側において外部貯留球数への溢れ球数の加算が行われず、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の不整合を生じさせる。
しかし上記のように、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の更新タイミングを、溢れ球数移送処理に要するコマンドや溢れ球数情報の正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)としているので、上記共通の情報、具体的にはパチンコ機本体1における球数減算結果値と台間精算機2における球数加算結果値の不整合を生じさせることはない。
なお、上述例では溢れ球が生じたときに移送するクレジット球数を、溢れ球数分としたが、これのみに限らない。例えば、溢れ球数に一定数、例えば500個を加えた球数を移送するようにしてもよく、1000個全部を加えた球数を移送するようにしてもよい。1000個全部を加えた球数を移送するようにした場合には、パチンコ機本体1における、流れIIによる処理了解コマンドを正常受信したときのクレジット球数に対する処理は0クリアとなり、同0クリア後に、パチンコ機本体1側における溢れ球数移送処理が終了となる。
第4例を図10に基づいて説明する。
図10は、パチンコ遊技開始時の球貸し処理を実行する場合の通信手順を例示する。
この例では、始めに台間精算機2における遊技者の球貸しスイッチ(この球貸しスイッチは、操作スイッチ12a,12bの所定の操作手順を経て設定される。)の操作、つまり球貸し操作の検出により、台間精算機2は球貸し要求コマンドをパチンコ機本体1に送信する(流れI)。パチンコ機本体1は球貸し要求コマンドを正常受信すると、球貸し処理の処理了解コマンドを台間精算機2に返す(流れII)。
台間精算機2は、球貸し処理の処理了解コマンドを正常受信すると、上記球貸しスイッチで操作された度数に応じた貸し球数(パチンコ機本体1において発射持ち球数となる球数)を移送する貸し球数コマンドをパチンコ機本体1に送信する(流れIII)。パチンコ機本体1は貸し球数コマンドを正常受信すると、移送されてきた貸し球数をパチンコ機本体1内部のクレジット球数に加算した場合に生ずる溢れ球数を示す溢れ球コマンドを台間精算機2に送る(流れIV)。パチンコ機本体1は溢れ球が0の場合も溢れ球数コマンドを台間精算機2に送る。台間精算機2からの球貸し処理の処理了解コマンドをパチンコ機本体1に送るためである。なお、この段階では溢れ球数の算出のみ行う。
パチンコ機本体1が溢れ球数コマンドを台間精算機2に送ると、台間精算機2はその溢れ球数コマンドの正常受信に応じてパチンコ機本体1に処理了解コマンドを返す(流れV)。台間精算機2は、その後、上記球貸しスイッチで操作された度数分だけ球貸し度数を減算して減算結果をカードに書き込む(更新する)と共に、パチンコ機本体1から移送されてきた溢れ球数を同台間精算機2内に存在する外部貯留球数に加算し、台間精算機2側における球貸し処理を終了する。
流れVにより、パチンコ機本体1が処理了解コマンドを正常受信すると、同パチンコ機本体1は、内部のクレジット球数に、流れIIIにおいて送られてきた貸し球数を加算し、溢れ球がない場合はその加算結果を、ある場合は溢れ球数分を減算した数、すなわち上限値をクレジット球数とし、パチンコ機本体1側における球貸し処理を終了(通信の一連の手順を完了)する。
なお図10においては、各通信手順におけるカード度数(カードに書き込まれた球貸し度数)、クレジット球数、溢れ球数及び外部貯留球数の推移の一例を付記してある。以降の図における付記も各通信手順における度数や球数の推移の例を示す。
パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報、本例では台間精算機2における上記貸し球数相当の度数減算後のカード度数、及びパチンコ機本体1における上記球貸し度数相当の貸し球数加算後のクレジット球数の更新タイミングが、例えば台間精算機2側について、貸し球数コマンドの送信時(通信の一連の手順の完了前)にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、パチンコ機本体1側において最終的な処理了解コマンド(流れV)が受信されない場合に、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の不整合を生じさせる。
すなわち、台間精算機2側においてその後の処理が進行し、貸し球数コマンドの送信前に存在していた球貸し度数から、移送した貸し球数分の度数が減算(カード度数が減算結果値で更新)されてしまうが、パチンコ機本体1側において、クレジット球数に貸し球数が加算されないというパチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の不整合を生じさせる。
しかし上記のように、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の更新タイミングを、流れVに示す最終的な処理了解コマンドの正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)としているので、上記共通の情報、具体的にはパチンコ機本体1におけるクレジット球数への貸し球数の加算結果値と台間精算機2における球数減算結果値(球貸し度数)の不整合を生じさせることはない。したがって、カード所有者に損害を与えることはない。
第5例を図11に基づいて説明する。
図11は、パチンコ機本体1内のクレジット球数が所定値、例えば5個以下となったときに台間精算機2の外部貯留球数から一定数、例えば125個の球を自動移送し、パチンコ機本体1内のクレジット球として加えるクレジット球数自動追加処理を実行する場合の通信手順を例示する。
この例では、始めにパチンコ機本体1内のクレジット球数の所定値以下の検出により、パチンコ機本体1はクレジット球数追加コマンドを台間精算機2に送信する(流れI)。台間精算機2がクレジット球数追加を正常受信し、クレジット球数追加が可能、つまり台間精算機2内の外部貯留球数が一定値以上あれば、その一定値の球数を移送する移送球数コマンドをパチンコ機本体1に送信する(流れII)。パチンコ機本体1は、移送球数コマンドを正常受信すると、台間精算機2に処理了解コマンドを返し(流れIII)、その後、同パチンコ機本体1内のクレジット球数に、流れIIにおいて送られてきた一定値の球数を加算し、パチンコ機本体1側におけるクレジット球数自動追加処理を終了する。
クレジット球数自動追加処理につき、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報、本例ではパチンコ機本体1における移送球数加算後のクレジット球数、及び台間精算機2における移送球数減算後の外部貯留球数の更新タイミングが、例えば台間精算機2側について、移送球数コマンドの送信時にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、パチンコ機本体1側においてクレジット球数自動追加処理の処理了解コマンドが送信されない場合に上記共通の情報の不整合を生じさせる。
すなわち、台間精算機2側においてその後の処理が進行し、移送球数コマンド送信前に存在していた外部貯留球数から、移送球数分の球数が減算されてしまうが、パチンコ機本体1側においてクレジット球数への移送球数の加算が行われず、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の不整合を生じさせる。
しかし上記のように、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の更新タイミングを、クレジット球数自動追加処理に要するコマンドや移送球数情報の正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)としているので、上記共通の情報、具体的にはパチンコ機本体1における球数加算結果値と台間精算機2における球数減算結果値の不整合を生じさせることはない。
第6例を図12に基づいて説明する。
図12は、台間精算機2の外部貯留球数から所望数、例えば125個の球を手動移送し、パチンコ機本体1内のクレジット球として加えるクレジット球数手動追加処理を実行する場合の通信手順を例示する。
この例では、始めに台間精算機2における遊技者の外部貯留球使用スイッチ(この外部貯留球使用スイッチは、操作スイッチ12a,12bの所定の操作手順を経て設定される。)の操作、つまりクレジット球数手動追加する追加球貸し操作の検出により、台間精算機2は外部貯留球使用コマンドをパチンコ機本体1に送信する(流れI)。パチンコ機本体1は外部貯留球使用コマンドを正常受信すると、クレジット球数手動追加処理の処理了解コマンドを台間精算機2に返す(流れII)。
台間精算機2は、その処理了解コマンドを正常受信すると、上記外部貯留球使用スイッチで操作された分の球数を移送する移送球数コマンドをパチンコ機本体1に送信する(流れIII)。パチンコ機本体1は移送球数コマンドを正常受信すると、移送されてきた外部貯留球数をパチンコ機本体1内部のクレジット球数に加算した場合に生ずる溢れ球数を示す溢れ球コマンドを台間精算機2に送る(流れIV)。パチンコ機本体1は溢れ球が0の場合も溢れ球数コマンドを台間精算機2に送る。台間精算機2からのクレジット球数手動追加処理の処理了解コマンドをパチンコ機本体1に送るためである。なお、この段階では溢れ球数の算出のみ行う。
すなわち、パチンコ機本体1が溢れ球数コマンドを台間精算機2に送ると、台間精算機2はその溢れ球数コマンドの正常受信に応じてパチンコ機本体1に処理了解コマンドを返す(流れV)。台間精算機2は、その後、上記外部貯留球使用スイッチで操作された球数分だけ外部貯留球数を減算すると共に、パチンコ機本体1から移送されてきた溢れ球数を同台間精算機2内の外部貯留球数に加算し、台間精算機2側におけるクレジット球数手動追加処理を終了する。
流れVにより、パチンコ機本体1が処理了解コマンドを正常受信すると、同パチンコ機本体1は、内部のクレジット球数に、流れIIIにおいて送られてきた移送球数(外部貯留球数)を加算し、溢れ球がない場合はその加算結果を、ある場合は溢れ球数分を減算した数、すなわち上限値をクレジット球数とし、パチンコ機本体1側におけるクレジット球数手動追加処理を終了(通信の一連の手順を完了)する。
クレジット球数手動追加処理につき、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報、本例では台間精算機2における移送球数減算後の外部貯留球数、及びパチンコ機本体1における移送球数加算後のクレジット球数の更新タイミングが、例えば台間精算機2側について、移送球数コマンドの送信時(通信の一連の手順の完了前)にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、パチンコ機本体1側において最終的な処理了解コマンド(流れV)が受信されない場合に上記共通の情報の不整合を生じさせる。
すなわち、台間精算機2側においてその後の処理が進行し、移送球数コマンド送信前に存在していた外部貯留球数から、移送球数分の球数が減算されてしまうが、パチンコ機本体1側においてクレジット球数への移送球数の加算が行われず、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の不整合を生じさせる。
しかし上記のように、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の更新タイミングを、流れVに示す最終的な処理了解コマンドの正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)としているので、上記共通の情報、具体的にはパチンコ機本体1におけるクレジット球数への移送球数の加算結果値と台間精算機2における球数減算結果値(外部貯留球数)の不整合を生じさせることはない。したがって、カード所有者に損害を与えることはない。
第7例を図13に基づいて説明する。
図13は、パチンコ遊技終了時の精算処理、ここでは遊技終了可能状態おける精算処理(第1精算処理)を実行する場合の通信手順を例示する。
この例では、始めに台間精算機2における遊技者の精算スイッチ12cの操作、つまり精算操作の検出により、台間精算機2は精算指示コマンドをパチンコ機本体1に送信する(流れI)。パチンコ機本体1は精算指示コマンドを正常受信すると、本例においては遊技終了可能状態であるので、パチンコ機本体1内の残クレジット球数(残持ち球数)を台間精算機2に移送するためのクレジット球数コマンドを台間精算機2に送信する(流れII)。なお、上記「遊技終了可能状態」については適宜定義可能であるが、少なくとも遊技盤面に遊技球がある状態は除かれる。
台間精算機2は、クレジット球数コマンドを正常受信すると、パチンコ機本体1に第1精算処理の処理了解コマンドを返す(流れIII)。台間精算機2は、その後、カード精算、つまり残クレジット球数を外部貯留球数に加算し、その加算値をカードに書き込み(更新記録し)、そのカードを台間精算機2から排出させ、台間精算機2側における精算処理を終了する。
流れIIIにより、パチンコ機本体1が上記処理了解コマンドを正常受信すると、同パチンコ機本体1は、残クレジット球数を0クリアし、パチンコ機本体1側における精算処理を終了(通信の一連の手順を完了)する。
第1精算処理時につき、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報、本例では台間精算機2における加算後の外部貯留球数、及びパチンコ機本体1における減算(0クリア)後のクレジット球数の更新タイミングが、例えばパチンコ機本体1側について、残クレジット球数コマンドの送信時(通信の一連の手順の完了前)にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、台間精算機2側において第1精算処理の処理了解コマンドが送信されない場合に上記共通の情報の不整合を生じさせる。
すなわち、パチンコ機本体1側においてその後の処理が進行し、残クレジット球数が0クリアされてしまうが、台間精算機2側においてカード精算(残クレジット球数の外部貯留球数ヘの加算)が行われず、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の不整合を生じさせる。
しかし上記のように、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の更新タイミングを、残クレジット球数コマンドや残クレジット球数情報の正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)としているので、上記共通の情報、具体的にはパチンコ機本体1における0クリア前のクレジット球数、つまり残クレジット球数値(クレジット球数減算結果値)と台間精算機2における球数加算結果値の不整合を生じさせることはない。したがって、カード所有者に損害を与えることはない。
第8例を図14に基づいて説明する。
図14は、パチンコ遊技終了時の精算処理、ここでは遊技終了不能状態おける精算処理(第2精算処理)を実行する場合の通信手順を例示する。
この場合も、初めに台間精算機2における遊技者の精算スイッチ12cの操作(精算操作)の検出により、台間精算機2は精算指示コマンドをパチンコ機本体1に送信する(流れI)。パチンコ機本体1は精算指示コマンドを正常受信すると、本例においては遊技終了不能状態であるので、パチンコ機本体1は精算処理中断コマンド(第2精算処理の処理了解コマンド)を台間精算機2に送信する(流れII)。なお、上記「遊技終了不能状態」については適宜定義可能であるが、少なくとも遊技盤面に遊技球がある状態は含まれる。
台間精算機2は、精算処理中断コマンドを正常受信すると、パチンコ機本体1に第2精算処理の処理了解コマンド(精算処理中断了解コマンド)を返す(流れIII)。台間精算機2は、その後、遊技者に遊技終了不可の旨のメッセージ、例えば「遊技中のため精算できません。」を操作盤14の表示部13に表示させ、台間精算機2側における精算中断処理を終了する。
流れIIIにより、パチンコ機本体1が上記処理了解コマンドを正常受信すると、同パチンコ機本体1は何もせず、パチンコ機本体1側における精算中断処理(第2精算処理)を終了、つまり通信の一連の手順を完了する。
パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、精算中断処理了解の旨、換言すれば第2精算処理終了の旨の情報(共通の情報)の更新タイミングが、例えばパチンコ機本体1側について、精算処理中断コマンドの送信時(通信の一連の手順の完了前)にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、パチンコ機本体1側において精算処理中断コマンドが送信されない場合に、パチンコ機本体1及び台間精算機2間において、中断処理了解に係る情報の不整合を生じさせる。
すなわち、パチンコ機本体1側においては手順通りその後の処理を何も行わずに第2精算処理を終了してしまう(第2精算処理終了という情報を保持する)。しかし、台間精算機2側において中断処理了解した場合に行われるその後の処理、例えば上記遊技終了不可の旨のメッセージ表示や台間精算機2側における第2精算中断処理が全く行われない(第2精算処理未了という情報を保持する)という、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の不整合を生じさせる。
しかし上記のように、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、精算中断処理了解(第2精算処理終了)の旨の情報、つまり共通の情報の更新タイミングを、精算処理中断コマンドの正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)としているので、パチンコ機本体1及び台間精算機2間において第2精算処理終了に係る情報の不整合、具体的にはパチンコ機本体1側においては第2精算処理終了状態となっているにも拘わらず、台間精算機2側では第2精算処理未了状態になっているという状態情報の不整合を生じさせることはない。
第9例〜第11例としては、パチンコ遊技の開始後であって精算スイッチ12cの操作前においてパチンコ機本体1内のクレジット球がなくなったときの確認処理(クレジット球数終了確認処理)を実行する場合の通信手順を説明する。
まず第9例を図15に基づいて説明する。
図15は、台間精算機2に外部貯留球があるときのクレジット球数終了確認処理(第1クレジット球数終了確認処理)を実行する場合の通信手順を例示する。
本例におけるクレジット球数終了確認処理は、遊技者側にとっては、クレジット球がなくなったことに気づかない場合でもパチンコ遊技を円滑に継続できる利点があり、ホール側にとっては、台間精算機2内の外部貯留球の使用を促進できる利点がある。
図15において、パチンコ機本体1は、クレジット球がなくなったこと(クレジット球数終了)を検出するとクレジット球数終了確認コマンドを台間精算機2に送信する(流れI)。台間精算機2は、クレジット球数終了確認コマンドを正常受信すると、パチンコ機本体1にクレジット球数終了確認処理の処理了解コマンドを返す(流れII)。台間精算機2は、その後、台間精算機2内に外部貯留球(持ち球)があるか確認し、あれば操作盤14の表示部13に、例えば「遊技球がありません。持ち球使用操作をして下さい。」というメッセージを表示させて上記外部貯留球の使用を促し、台間精算機2側におけるクレジット球数終了確認処理を終了する。
流れIIにより、パチンコ機本体1が上記処理了解コマンドを正常受信すると、同パチンコ機本体1は何もせず、パチンコ機本体1側におけるクレジット球数終了確認処理を終了(通信の一連の手順を完了)する。
パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、クレジット球数終了確認処理了解の旨、換言すればクレジット球数終了確認処理終了の旨の情報(共通の情報)の更新タイミングが、例えばパチンコ機本体1側について、クレジット球数終了確認コマンドの送信時(通信の一連の手順の完了前)にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、台間精算機2側においてクレジット球数終了確認コマンドが受信されない場合に、パチンコ機本体1及び台間精算機2間において処理了解に係る情報の不整合を生じさせる。
すなわち、パチンコ機本体1側においては手順通りその後の処理を何も行わずにクレジット球数終了確認処理を終了してしまう(クレジット球数終了確認処理終了という情報を保持する)が、台間精算機2側においてクレジット球数終了確認処理了解した場合に行われるその後の処理、例えば上記のような外部貯留球の使用を促すメッセージ表示が行われない(クレジット球数終了確認処理未了の情報を保持する)という、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の不整合を生じさせる。
しかし上記のように、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、クレジット球数終了確認処理了解(クレジット球数終了確認処理終了)の旨の情報、つまり共通の情報の更新タイミングを、クレジット球数終了確認コマンドの正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)としているので、パチンコ機本体1及び台間精算機2間においてクレジット球数終了確認に係る情報の不整合、具体的にはパチンコ機本体1側においてはクレジット球数終了確認処理終了状態となっているにも拘わらず、台間精算機2側ではクレジット球数終了確認処理未了状態になっているという状態情報の不整合を生じさせることはない。
第10例を図16に基づいて説明する。
図16は、台間精算機2内に外部貯留球がない(外部貯留球数も終了している)ときのクレジット球数終了確認処理(第2クレジット球数終了確認処理)を実行する場合の通信手順を例示する。
本例におけるクレジット球数終了確認処理は、遊技者側にとっては、クレジット球に加えて外部貯留球(持ち球)もなくなったことに気づかない場合でもパチンコ遊技を円滑に継続できる利点があり、ホール側にとっては、カードに記録された有価情報、ここでは投資金額に応じた度数の追加使用(追加球貸し)を促進できる利点がある。
図16において、パチンコ機本体1は、クレジット球がなくなったこと(クレジット球数終了)を検出するとクレジット球数終了確認コマンドを台間精算機2に送信する(流れI)。台間精算機2は、クレジット球数終了確認コマンドを正常受信すると、パチンコ機本体1にクレジット球数終了確認処理の処理了解コマンドを返す(流れII)。台間精算機2は、その後、台間精算機2内に外部貯留球(持ち球)があるか、及びカードに書き込まれた球貸し度数(カード度数)が残っているか確認し、持ち球(外部貯留球)がなく度数が残っていれば、操作盤14の表示部13に、例えば「遊技球がありません。球貸し操作をして下さい。」というメッセージを表示させて上記度数の追加使用(追加球貸し)を促し、台間精算機2側におけるクレジット球数終了確認処理を終了する。
流れIIにより、パチンコ機本体1が同上確認処理の処理了解コマンドを正常受信すると、同パチンコ機本体1は何もせず、パチンコ機本体1側におけるクレジット球数終了確認処理を終了(通信の一連の手順を完了)する。
パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、クレジット球数終了確認処理了解の旨、換言すればクレジット球数終了確認処理終了の旨の情報(共通の情報)の更新タイミングが、例えばパチンコ機本体1側について、クレジット球数終了確認コマンドの送信時(通信の一連の手順の完了前)にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、台間精算機2側においてクレジット球数終了確認コマンドが受信されない場合に、パチンコ機本体1及び台間精算機2間において処理了解に係る情報の不整合を生じさせる。
すなわち、パチンコ機本体1側においては手順通りその後の処理を何も行わずにクレジット球数終了確認処理を終了してしまう(クレジット球数終了確認処理終了という情報を保持する)が、台間精算機2側においてクレジット球数終了確認処理了解した場合に行われるその後の処理、例えば上記のような外部貯留球の使用を促すメッセージ表示が行われない(クレジット球数終了確認処理未了の情報を保持する)という、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の不整合を生じさせる。
しかし上記のように、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、クレジット球数終了確認処理了解(クレジット球数終了確認処理終了)の旨の情報、つまり共通の情報の更新タイミングを、クレジット球数終了確認コマンドの正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)としているので、パチンコ機本体1及び台間精算機2間においてクレジット球数終了確認に係る情報の不整合、具体的にはパチンコ機本体1側においてはクレジット球数終了確認処理終了状態となっているにも拘わらず、台間精算機2側ではクレジット球数終了確認処理未了状態になっているという状態情報の不整合を生じさせることはない。
第11例を図17に基づいて説明する。
図17は、台間精算機2に外部貯留球がなく、カード度数も残っていない(外部貯留球数もカード度数も終了している)ときのクレジット球数終了確認処理(第3クレジット球数終了確認処理)を実行する場合の通信手順を例示する。
本例におけるクレジット球数終了確認処理は、遊技者側にとっては、クレジット球、外部貯留球(持ち球)に加えてカード度数もなくなったことに気づかない場合でもパチンコ遊技を円滑に継続できる利点があり、ホール側にとっては、新規のカードの購入あるいはカード度数の購入(投資)を促進できる利点がある。
図17において、パチンコ機本体1は、クレジット球がなくなったこと(クレジット球数終了)を検出するとクレジット球数終了確認コマンドを台間精算機2に送信する(流れI)。台間精算機2は、クレジット球数終了確認コマンドを正常受信すると、パチンコ機本体1にクレジット球数終了確認処理の処理了解コマンドを返す(流れII)。台間精算機2は、その後、台間精算機2内に外部貯留球(持ち球)があるか、及びカード度数が残っているか確認し、持ち球及び度数が共に残っていなければ操作盤14の表示部13に、例えば「カードを購入してください。」というメッセージを表示させて新規のカードの購入を促し、台間精算機2側におけるクレジット球数終了確認処理を終了する。
流れIIにより、パチンコ機本体1が同上確認処理の処理了解コマンドを正常受信すると、同パチンコ機本体1は何もせず、パチンコ機本体1側におけるクレジット球数終了確認処理を終了(通信の一連の手順を完了)する。
パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、クレジット球数終了確認処理了解、換言すればクレジット球数終了確認処理終了の旨の情報(共通の情報)の更新タイミングが、例えばパチンコ機本体1側について、クレジット球数終了確認コマンドの送信時(通信の一連の手順の完了前)にされていると、その後の通信等において何らかの障害があって、台間精算機2側においてクレジット球数終了確認コマンドが受信されない場合に、パチンコ機本体1及び台間精算機2間において処理了解に係る情報の不整合を生じさせる。
すなわち、パチンコ機本体1側においては手順通りその後の処理を何も行わずにクレジット球数終了確認処理を終了してしまう(クレジット球数終了確認処理終了という情報を保持する)が、台間精算機2側においてクレジット球数終了確認処理了解した場合に行われるその後の処理、例えば上記のような新規のカードの購入を促すメッセージ表示が行われない(クレジット球数終了確認処理未了の情報を保持する)という、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において共通の情報の不整合を生じさせる。
しかし上記のように、パチンコ機本体1及び台間精算機2の双方において、クレジット球数終了確認処理了解(クレジット球数終了確認処理終了)の旨の情報、つまり共通の情報の更新タイミングを、クレジット球数終了確認コマンドの正常送受信後(通信の一連の手順の完了後)に行っているので、パチンコ機本体1及び台間精算機2間においてクレジット球数終了確認に係る情報の不整合、具体的にはパチンコ機本体1側においてはクレジット球数終了確認処理終了状態となっているにも拘わらず、台間精算機2側ではクレジット球数終了確認処理未了状態になっているという状態情報の不整合を生じさせることはない。
なお上述実施形態では、本発明を映像式パチンコ機に適用した場合について説明したが、これのみに限らない。例えばCR機や封入球式パチンコ機にも本発明を適用することができる。CR機は、リーダライタ装置によりカードから読み出された有価情報に対する操作に応じて生成された貸し球数情報をパチンコ機本体側に送信してパチンコ遊技が行われる。この場合、本発明が適用されたCR機においては、情報更新制御手段は、その貸し球数情報の送信に伴うリーダライタ装置におけるカードの情報の更新タイミングを、貸し球数情報のパチンコ機本体側への送信時ではなく、貸し球数情報の送受信の完了後とする。
これによれば、リーダライタ装置側では遊技者の操作に応じた度数の減算を行い、減算後の度数をカードに書き込んだ(更新した)にも拘わらず、その度数に応じた貸し球数情報のパチンコ機本体への通信途中に何らかの障害を受け、それら通信が完了せずに球貸しがされないという事態を回避できる。つまりカード所有者に損害を与えることがなくなる。
更に本発明は、広く、台間精算機及びパチンコ機本体双方において共通の情報の更新を伴う通信が生じる場合に適用できる。この場合、情報更新制御手段は、上記共通の情報の更新タイミングをその通信の一連の手順の完了後としていることは勿論である。
これによれば、台間精算機及びパチンコ機本体間の共通の情報の更新を伴う通信の全ての場合において情報の不整合を生じさせることがない。したがって、特に、台間精算機がパチンコ機本体から送られてきた各種情報をそのまま、あるいは適宜加工してホールコンピュータに転送し、同ホールコンピュータによってホール内のパチンコ機の稼動状況、履歴の把握、管理を行う場合において、ホールコンピュータが集計する台間精算機からの原データ(情報)の信頼性を高めることができる。
また本発明は、映像式パチンコ機、CR機あるいは封入球式パチンコ機等のパチンコ機以外の記録媒体式遊技機、例えば、前掲特許文献2に開示されているような記録媒体式スロットマシンにも適用できる。
スロットマシンは、遊技者が図柄停止操作するタイプ(所謂パチスロ機等)と図柄停止操作を要しないタイプとがあるが、いずれにしても、複数列の図柄表示部で各別に変動表示する図柄が全て停止した時に、上記複数列の図柄表示部に交差して設定された入賞ライン上に、予め定められた図柄が並んでいるか否かの遊技を行う遊技機である。本発明は、このようなスロットマシンにおいて、遊技を行う際に及び/又は遊技を終了する際に、リーダライタ装置やリーダライタ装置を備えたメダル管理精算装置と、スロットマシン本体との間で、持運び自在の記録媒体に記録された有価情報に基づく情報を含む各種情報を送受信し、その各種情報に基づいて遊技が行われるスロットマシンに適用可能である。
なお、本発明が適用可能なスロットマシンにおいては、上述実施形態における遊技媒体である遊技球、賞球、クレジット球、球貸し、持ち球、貯留球、球数、貸し球、溢れ球、移送球等の「球」はおおよそ「メダル」あるいは「遊技権利データ」に相当する。
本発明が適用された映像式パチンコ機の一実施形態を示す正面図である。 同じく右側面図である。 同じく平面図である。 図1〜図3に示したパチンコ機の台間精算機部分を取り出して示す斜視図である。 図1に示したパチンコ機本体のデータ表示器の表示面拡大図である。 図1に示した映像式パチンコ機の概略ブロック図である。 同上パチンコ機の本体及び台間精算機間における通信手順の第1例の説明図である。 同じく第2例の説明図である。 同じく第3例の説明図である。 同じく第4例の説明図である。 同じく第5例の説明図である。 同じく第6例の説明図である。 同じく第7例の説明図である。 同じく第8例の説明図である。 同じく第9例の説明図である。 同じく第10例の説明図である。 同じく第11例の説明図である。
符号の説明
1:パチンコ機本体(遊技機本体)、2:台間精算機(遊技球管理精算装置:遊技媒体管理精算装置)、3:リーダライタ装置、4:本体収納筐体、5:収納筐体、6:発射操作部、7:画像表示器、12:操作部、12a,12b:多機能操作スイッチ、12c:精算スイッチ、13:表示部、14:操作盤、16:カード挿入口、25,32:通信手段、26,33:情報更新制御手段、41:通信線。

Claims (8)

  1. 持運び自在の記録媒体に対して情報を読書きするリーダライタ装置及び遊技機本体間で、前記記録媒体に記録された有価情報に基づく情報を送受信し、その情報に基づいて遊技が行われる記録媒体式遊技機において、
    前記リーダライタ装置及び遊技機本体間で送受信される有価情報に基づく情報とは、前記リーダライタ装置により前記記録媒体から読み出された有価情報に対してそのリーダライタ装置側で操作されて生成され、前記遊技機本体に送信される貸し遊技媒体数情報であり、
    この貸し遊技媒体数情報の送信に伴う前記リーダライタ装置における前記記録媒体の情報の更新タイミングを、その貸し遊技媒体数情報の送受信の完了後とする情報更新制御手段を備えることを特徴とする記録媒体式遊技機。
  2. 持運び自在の記録媒体に対して情報を読書きするリーダライタ装置を備えた遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体間で、前記記録媒体に記録された有価情報に基づく情報を含む各種情報を送受信し、その各種情報に基づいて遊技が行われ、
    精算スイッチが操作されることによって前記遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体間の通信を経て前記記録媒体への情報の更新を伴う精算処理を行い、その記録媒体を前記リーダライタ装置外に排出する記録媒体式遊技機において、
    前記遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体間で、前記記録媒体への情報の更新を含む各種情報の更新を伴う通信が生じた場合に、その各通信に係る前記遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体双方において共通の情報の更新タイミングを、その各通信の一連の手順の完了後とする情報更新制御手段を備えることを特徴とする記録媒体式遊技機。
  3. 前記各種情報には、遊技の開始に際し、前記リーダライタ装置により前記記録媒体から読み出された有価情報に対して前記遊技媒体管理精算装置側で操作されて生成され、前記遊技機本体に送信される貸し遊技媒体数情報と、前記精算スイッチの操作に基づき前記遊技機本体から前記遊技媒体管理精算装置に送信される、前記遊技機本体に残っている持ち遊技媒体数情報とを含むことを特徴とする請求項2に記載の記録媒体式遊技機。
  4. 前記各種情報には、遊技の開始後、前記精算スイッチの操作前に、前記遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体間で行われる遊技媒体数の移送に係る情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の記録媒体式遊技機。
  5. 持運び自在の記録媒体に対して情報を読書きするリーダライタ装置を備えた遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体間で、前記記録媒体に記録された有価情報に基づく情報を含む各種情報を送受信し、その各種情報に基づいて遊技が行われる記録媒体式遊技機において、
    前記遊技媒体管理精算装置及び遊技機本体双方において共通の情報の更新を伴う通信が生じた場合に、前記共通の情報の更新タイミングを、その通信の一連の手順の完了後とする情報更新制御手段を備えることを特徴とする記録媒体式遊技機。
  6. 前記遊技媒体管理精算装置は、前記遊技機本体の収納筐体とは別個独立の収納筐体内に収納されることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の記録媒体式遊技機。
  7. 前記遊技媒体管理精算装置は、前記遊技機本体の収納筐体内に収納されることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の記録媒体式遊技機。
  8. 前記遊技機本体は、
    複数列の図柄表示部で各別に変動表示する図柄が全て停止した時に、前記複数列の図柄表示部に交差して設定された入賞ライン上に予め定められた図柄が並んでいるか否かの遊技を行うスロットマシン本体、又は
    入賞口及びアウト口を含む種々の盤面構成部材が配置された遊技盤面上の遊技領域に、発射操作部の操作により遊技球を打ち込んで移動させ、この遊技球が前記入賞口又はアウト口のいずれに入球するかの遊技を行うパチンコ機本体であって、封入された遊技球を循環使用してパチンコ遊技を行う封入球式パチンコ機の本体、若しくは前記遊技盤面及び遊技球を画像表示器に画像で表示して仮想的にパチンコ遊技を行う映像式パチンコ機の本体、
    であることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の記録媒体式遊技機。
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