JP2007215321A - 薄型レゾルバ構造 - Google Patents

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Yutaka Karasawa
豊 唐澤
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Abstract

【課題】本発明は、レゾルバステータ、レゾルバロータ、回転トランスロータ、回転トランスステータ及び軸受を同一平面上に配置することにより、薄型とすることを目的とする。
【解決手段】本発明による薄型レゾルバ構造は、輪状をなし中空部(30)を有するハウジング(1)内に、レゾルバステータ(7)、レゾルバロータ(11)、回転トランスロータ(13)、回転トランスステータ(9)及び軸受(4)を同一平面(50)上に配置し、軸方向の長さ(すなわち、厚さ)を大幅に短くした構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄型レゾルバ構造に関し、特に、レゾルバステータ、レゾルバロータ、回転トランスロータ、回転トランスステータ及び軸受を同一平面上に設けられることにより、全体形状を薄型とするための新規な改良に関する。
従来、用いられていたこの種のレゾルバ構造としては、例えば、特許文献1に示されているように、レゾルバロータが鉄心のみのバリアブルリラクタンス(VR)型レゾルバが、回転トランスを必要としないために多用されているが、高精度の回転角度検出を行うためには、図2で示されるように、レゾルバロータにロータ巻線を有する巻線型ロータ及び回転トランスを用いた構成が採用されている。
図2において、符号1で示されるものは筒形をなすハウジング1の両端に前蓋2と後蓋3が設けられ、この前蓋2と後蓋3に設けられた軸受4,5を介して回転軸6が回転自在に設けられている。
前記ハウジング1の内壁1aには、前記前蓋2側から一対のレゾルバステータ7,8及び一対の回転トランスステータ9,10が設けられ、前記回転軸6の外周6aには、前記前蓋2側から一対のレゾルバロータ11,12及び一対の回転トランスロータ13,14が順次設けられている。
従って、前述の各レゾルバステータ7,8及びレゾルバロータ11,12により、走査レゾルバ部20を構成し、この走査レゾルバ部11における信号の出し入れは前述の各回転トランスステータ9,10及び回転トランスロータ13,14からなる回転トランス21を介して行われる。
米国特許第6,028,383号明細書
従来の薄型レゾルバ構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、レゾルバと回転トランスが同一軸上に並設されていたため、軸方向の長さ、すなわち、レゾルバ構造の厚さを薄くすることは困難で、薄型を切望するユーザの要望を受け入れることは不可能であった。
本発明による薄型レゾルバ構造は、全体形状が輪状をなし中空部を有するハウジングと、前記ハウジングの内壁に設けられたレゾルバステータと、前記中空部の壁部に軸受を介して回転自在に設けられた中空回転軸と、前記中空回転軸に一体に形成され前記レゾルバステータの内側で同軸配置のリング部と、前記リング部の外面に前記レゾルバステータに対応して設けられたレゾルバロータと、前記リング部の内面に設けられた回転トランスロータと、前記ハウジングの前記壁部の外周に設けられ前記回転トランスロータと対応する回転トランスステータとからなり、前記レゾルバステータ、レゾルバロータ、回転トランスロータ、回転トランスステータ及び軸受は、同一平面上に配置されている構成であり、また、前記中空回転軸の前記リング部と前記ハウジングの外側壁との間には、前記レゾルバステータ及びレゾルバロータからなるレゾルバを覆うための輪状カバーが設けられている構成である。
本発明による薄型レゾルバ構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、レゾルバステータ、レゾルバロータ、回転トランスロータ、回転トランスステータ及び軸受が、同一平面上に配置されているため、軸方向の長さを従来よりも極端に短くすることができ、偏平型の薄型レゾルバ構造を得ることができる。
本発明は、レゾルバステータ、レゾルバロータ、回転トランスロータ、回転トランスステータ及び軸受を同一平面上に設けることにより、全体形状を薄型とした薄型レゾルバ構造を提供することを目的とする。
以下、図面と共に本発明による薄型レゾルバ構造の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を用いて説明する。
図1において、符号1で示されるものは、全体形状が輪状をなし中空部30を有するハウジングであり、このハウジング1の内壁1aには輪状をなすレゾルバステータ7が設けられている。
前記中空部30の壁部31の内側31aには、軸受4を介して中空回転軸32が回転自在に設けられており、この壁部31の外周31bには回転トランスステータ9が設けられている。
前記中空回転軸32は、断面形状がほぼカップ形をなしており、この中空回転軸32の最も外側で、前記壁部31及び回転トランスステータ9の外側位置に一体に延設され前記レゾルバステータ7の内側でこれと同軸配置のリング部33の内面33aには、前記回転トランスステータ9に対応するように回転トランスロータ13が設けられている。
前記回転トランスステータ9と回転トランスロータ13とにより、回転トランス21が構成されている。
前記リング部33の外面33bには、前記レゾルバステータ7に対応するレゾルバロータ11が設けられ、前記レゾルバステータ7とレゾルバロータ11とによりレゾルバ20が構成されている。
前記リング部33とハウジング1の外側壁1Aとの間には、板状の輪状カバー40が設けられ、この輪状カバー40によって前記レゾルバ20が外部に露出することのないように覆われている。
前述の構成において、前記中空回転軸32の軸穴32aに図示しない回転軸を挿入して接続し、この状態で、前記回転トランス21を介して励磁信号をレゾルバロータ11に供給する。前記中空回転軸32の回転によりレゾルバステータ7で発生した回転検出信号であるレゾルバ出力はリード線7aを介して外部に取出される。
従って、前記レゾルバステータ7、レゾルバロータ11、回転トランスロータ13、回転トランスステータ9及び軸受4と中空回転軸32は、ハウジング1の軸方向51と直交する径方向に沿う同一平面50上に位置している。
本発明は、レゾルバに限らず、レゾルバをモータに代えるとモータにも適用可能である。
本発明による薄型レゾルバ構造を示す断面図である。 従来構成を示す断面図である。
符号の説明
1 ハウジング
1a 内壁
1A 外側壁
4 軸受
7 レゾルバステータ
7a リード線
9 回転トランスステータ
11 レゾルバロータ
13 回転トランスロータ
20 レゾルバ
21 回転トランス
30 中空部
31 壁部
31a 内側
32 中空回転軸
32a 軸穴
33 リング部
33a 内面
40 輪状カバー
50 同一平面
51 軸方向

Claims (2)

  1. 全体形状が輪状をなし中空部(30)を有するハウジング(1)と、前記ハウジング(1)の内壁(1a)に設けられたレゾルバステータ(7)と、前記中空部(30)の壁部(31)に軸受(4)を介して回転自在に設けられた中空回転軸(32)と、前記中空回転軸(32)に一体に形成され前記レゾルバステータ(7)の内側で同軸配置のリング部(33)と、前記リング部(33)の外面(33b)に前記レゾルバステータ(7)に対応して設けられたレゾルバロータ(11)と、前記リング部(33)の内面(33a)に設けられた回転トランスロータ(13)と、前記ハウジング(1)の前記壁部(31)の外周(31b)に設けられ前記回転トランスロータ(13)と対応する回転トランスステータ(9)とからなり、前記レゾルバステータ(7)、レゾルバロータ(11)、回転トランスロータ(13)、回転トランスステータ(9)及び軸受(4)は、同一平面(50)上に配置されていることを特徴とする薄型レゾルバ構造。
  2. 前記中空回転軸(32)の前記リング部(33)と前記ハウジング(1)の外側壁(1A)との間には、前記レゾルバステータ(7)及びレゾルバロータ(11)からなるレゾルバ(20)を覆うための輪状カバー(40)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の薄型レゾルバ構造。
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