JP2007214503A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

【課題】
ポケットとエクステンションを備えたMOSトランジスタのポケットとエクステンションのオフセット距離の精度を向上する。
【解決手段】
半導体基板10の表面に形成したフィールド絶縁膜12の素子孔内にゲート絶縁膜14を形成した後、絶縁膜14及び12の上にドープトポリシリコン等からなるゲート電極16及びキャパシタ用下部電極18をそれぞれ形成する。絶縁膜12及び電極16をマスクとするイオン注入処理によりポケット領域20,22を形成した後、電極16,18を覆って絶縁層26をCVD法等により形成する。絶縁層26を介してのイオン注入処理によりエクステンション領域28,30を形成する。ポケット領域20,22とエクステンション領域28,30との間のオフセット距離Lは、絶縁層26の厚さに対応して精度良く決定される。サイドスペーサ形成処理の後、高濃度ソース/ドレイン領域を形成する。
【選択図】 図4

Description

この発明は短チャンネル効果抑制用のポケット領域と浅い接合形成用のエクステンション領域とを有するMOS型トランジスタを備えた半導体装置の製造方法に関する。
従来、ポケット領域およびエクステンション領域を備えたMOS型トランジスタが知られている(例えば、特許文献1及び非特許文献1,2参照)。図13〜16には、非特許文献1に記載されたpチャンネルMOS型トランジスタの製造方法に類似したnチャンネルMOS型トランジスタの製造方法を示す。
図13の工程では、p型シリコン基板1の表面にフィールド酸化膜2を形成した後、酸化膜2の素子孔2a内のp型シリコン領域の表面にゲート酸化膜3を形成する。そして、ゲート酸化膜3の上には、ドープトポリシリコン等からなるゲート電極層4を形成する。この後、フィールド酸化膜2とゲート電極層4とをマスクとしてボロンイオンBを斜め方向から複数回イオン注入することによりp型ポケット領域5S,5Dをゲート電極層4の両側で素子孔2a内のp型シリコン領域に形成する。
図14の工程では、フィールド酸化膜2とゲート電極層4とをマスクとしてリンイオンPを垂直に注入することによりn型のエクステンション領域6S,6Dをゲート電極層4の両側で素子孔2a内のp型シリコン領域に形成する。p型ポケット領域がn型エクステンション領域を囲むような形状となる。
図15の工程では、基板上にCVD(ケミカル・ベーパー・デポジション)によりシリコン酸化膜を形成した後、このシリコン酸化膜を異方性ドライエッチングによりエッチバックすることによりシリコン酸化膜の残存部からなるサイドスペーサ7S,7Dをゲート電極層4のサイドウォール上に形成する。
図16の工程では、フィールド酸化膜2とゲート電極層4とサイドスペーサ7S,7Dとをマスクとしてヒ素イオンAsを垂直に注入することによりn型のソース/ドレイン領域8S,8Dをゲート電極層4の両側で素子孔2a内のp型シリコン領域にそれぞれ形成する。深いソース/ドレイン領域から浅いエクステンション領域が張り出し、ポケット領域がエクステンション領域を囲む形状となる。なお、注入不純物を活性化するための熱処理を適宜行う。
特許文献1は、ポケット領域形成のための斜めイオン注入を高エネルギで行うと、注入イオンがゲート電極層を突き抜けてチャンネル領域に達し、閾値に悪影響を与えることを指摘し、ゲート電極層上にゲート電極層と同じパターンで絶縁層を形成することを提案する。ソース/ドレイン領域を形成した後、フィールド酸化膜とゲート電極層及び絶縁層の積層とサイドスペーサとをマスクとする斜めイオン注入処理によりポケット領域を形成する。
非特許文献2に記載されたMOS型トランジスタの製造方法によると、ポケット領域の形成は、高濃度ソース/ドレイン領域を形成した後で行われる。すなわち、ソース/ドレイン領域上でゲート酸化膜を選択的に除去してソース/ドレインの表面を露呈させる。そして、周知のサリサイドプロセスによりゲート電極層の上面とソース/ドレイン領域の上面とにシリサイド層をそれぞれ形成した後、サイドスペーサを除去する。この後、斜めイオン注入を行うことによりポケット領域を形成する。
ポケット領域とエクステンション領域とを形成したトランジスタ構造は、いわゆるサブミクロンからクオーターミクロンの世代のトランジスタに多く使われるもので、エクステンションで浅い接合を形成すると共にポケット領域で短チャンネル効果を効果的に抑制する。
特開平8−162618号公報 "A study of tilt angle effect on HaloPMOS performance "Microelectronics Reliability , Vol. 38(1998) , pp. 1503-1512 "HighPerformance Dual-Gate CMOS Utilizing a Novel Self-Aligned Pocket Implantation (SPI ) Technology"IEEE Transactions on Electron De vices, Vol. 40, No 9,September 1993 ポケット領域は斜めイオン注入で形成される。エクステンション領域は垂直イオン注入で形成される。
垂直イオン注入では、ゲート電極層の上方エッジのマスク作用が支配的であるのに対し、斜めイオン注入では、ゲート電極層の下方エッジのマスク作用が支配的となる。ポケットとエクステンションとの端部が異なる要素の影響を受ける。ゲート電極層の下部が細くなるように加工された場合や、ゲート電極層の側部が傾斜して加工された場合には、ポケット領域とエクステンション領域との間のオフセット距離Lが設計値から変化してしまう。この結果、エクステンション領域からの空乏層の拡がりを抑制するポケット領域の効果が変化してしまい、トランジスタのスレッショルド電圧の変動やオン状態の駆動電流の変動等を招くことがある。
本発明の目的は、ポケットとエクステンションを備えたMOSトランジスタを有する半導体装置の新規な製造方法を提供することである。
本発明の他の目的は、ポケットとエクステンションを備えたMOSトランジスタとキャパシタを有する半導体装置の新規な製造方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、ポケットとエクステンションを備えたMOSトランジスタのポケットとエクステンションのオフセット距離の精度を向上できる半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の1観点によれば、
(a)半導体基板に、第1導電型の活性領域を画定する素子分離領域を作成する工程と、
(b)前記活性領域表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
(c)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
(d)前記ゲート電極をマスクとして、前記活性領域に前記第1導電型の不純物をイオン注入して、ポケット領域を形成する工程と、
(e)前記工程(d)の後、前記ゲート電極の側面、上面を覆って、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を堆積する工程と、
(f)前記ゲート電極及び前記第1の絶縁膜をマスクとして、前記活性領域に前記第1導電型と逆導電型の第2導電型の不純物をイオン注入して、エクステンション領域を形成する工程と、
(g)前記第1の絶縁膜の側壁上にサイドウォールを形成する工程と、
(h)前記第1の絶縁膜と前記サイドウォールをマスクとして、前記活性領域に前記第2導電型の不純物をイオン注入して、ソース/ドレイン領域を形成する工程と、
を含む半導体装置の製造方法が提供される。
ゲート電極側面上の絶縁膜の形成前にポケットをイオン注入し、形成後にエクステンションをイオン注入するので、両者の相対的位置精度を制御しやすい。
図1〜10は、この発明の一実施形態に係るMOS型ICの製造方法を示す。以下、各々の図に対応する工程(1)〜(10)を順次に説明する。図1〜10に示す例では、nチャンネルMOS型トランジスタ及びキャパシタを含むMOSICを製作する。
(1)例えばシリコンからなる半導体基板10の一方の主面には、周知の選択酸化法によりシリコン酸化膜からなるフィールド絶縁膜12を形成する。半導体基板10は、一方の主面にp型ウエル領域PWおよびn型ウエルNWを有する。基板10はp型でもn型でもよい。フィールド絶縁膜12は、基板10の一方の主面に設けたトレンチ内にCVD法等によりシリコン酸化膜を堆積し、不要部を化学機械研磨(CMP)等により除去するシャロートレンチアイソレーション(STI)によっても形成することができる。絶縁膜12の素子孔12a内のp型半導体領域の表面には、周知の熱酸化法により、たとえば厚さ14nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜14を形成する。
次に、基板上面にフィールド絶縁膜12及びゲート絶縁膜14を覆って、たとえば厚さ300nmの電極材層を形成する。そして、この電極材層をホトリソグラフィ及びドライエッチング処理によりパターニングしてゲート長0.65μmのゲート電極16及びキャパシタ用の第1の電極18をゲート絶縁膜14及びフィールド絶縁膜12の上にそれぞれ形成する。電極材層としては、ドープトポリシリコン層又はポリサイド層(ポリシリコン層上にTi,W又はMo等の高融点金属のシリサイド層を重ねた積層)等を用いることができる。第1の電極18は、キャパシタの下部電極として用いられるものである。他に抵抗等を作成することも可能である。
(2)フィールド絶縁膜12とゲート電極16とをマスクとする不純物イオン注入処理により第1及び第2のp型ポケット領域20及び22をゲート電極16の両側で素子孔12a内のp型半導体領域に形成する。不純物イオン注入処理では、一例としてボロンイオンBを加速エネルギー40keV、ドーズ量4.0×1012cm−2、垂直入射の条件で注入することができる。この場合、イオン注入角度は、基板10の一方の主面に対して直角に代え、所望により若干傾斜させてもよい。
ゲート電極をマスクとしてポケット領域20,22のイオン注入を行い、ポケット領域のラテラル方向端部の位置をゲート電極端部によって画定する。
なお、CMOS(コンプリメンタリMOS)型ICを製作する場合は、不純物マスクとしてのレジスト層24を、素子孔12aを露呈し且つpチャンネルMOS型トランジスタ形成領域を覆うように基板上面に配置した状態で不純物イオン注入処理を行う。この後レジスト層24を除去し、NMOS領域とキャパシタを覆うレジストマスクを用いてPMOS領域のイオン注入を行う。以下、主にNMOS領域について説明を行う。
(3)フィールド絶縁膜12及びゲート絶縁膜14の上にゲート電極16及び第1の電極18を覆ってコンフォーマルな絶縁層26を形成する。コンフォーマルな絶縁膜26は、ゲート電極16の側壁上にも均一な厚さで形成され、ゲート電極側壁より一定距離外側に新たな側壁を形成する。また、第1の電極18上にも形成され、キャパシタ用絶縁膜として用いられる。一例として70nmの厚さのシリコン酸化膜(SiO膜)をCVDにより形成することができる。絶縁膜26の他の例としては、シリコン窒化膜(SiN膜)、シリコン酸化窒化膜(SiON膜)又は高誘電率膜(例えばタンタル酸化膜[TaxOy膜:例えばx=2,y=5])等を用いてもよく、あるいはここに例示した膜の積層(例えばSiO/SiN,SiO/SiN/SiON,SiO/TaxOy/SiO,SiON/TaxOy/SiON等)を用いてもよい。ここで、A/Bのような積層の表示は、AをBの上に重ねた構成を表す。
(4)図4Aに示すように、フィールド絶縁膜12及び絶縁層26の積層とゲート電極16及び絶縁層26の積層とをマスクとするn型不純物イオン注入処理によりn型のエクステンション領域28,30をゲート電極層16の両側で素子孔12a内のp型半導体領域に形成する。ゲート電極16側壁上には絶縁膜26が堆積されているので、エクステンション領域28,30の内側(ゲート電極側)端部はポケット領域端部から絶縁膜の厚さ分外側にオフセットされる。不純物イオン注入処理では、一例として、リンイオンPを加速エネルギー80−120keV、より好ましくは100keV、ドーズ量2×1013cm−2垂直入射の条件で注入することができる。この場合、ゲート電極層16の両側部では絶縁層26が不純物マスクとして機能するため、ポケット領域20,22とエクステンション領域28,30との間のオフセット距離Lは、絶縁層26の厚さに対応して精度良く決定される。
なお、CMOS型ICを製作する場合は、不純物マスクとしてのレジスト層32を、素子孔12aを露呈し且つPチャンネルMOS型トランジスタ形成領域を覆うように基板上面に配置した状態でイオン注入処理を行う。この後、レジスト層32を除去し、PMOSを露呈するマスクを形成し、p型不純物の注入を行う。
図4Bに示すように、絶縁層26堆積後、リンイオンP注入前に、絶縁層26をリアクティブエッチングで異方的にエッチし、平坦部上の絶縁層26を除去し、ゲート電極16側壁上にサイドスペーサ26dを残してもよい。この場合は、エクステンション領域を形成するPイオン注入の加速電圧は50keVに低減できる。
(5)基板上に絶縁層26を覆って導電材層34を形成する。導電材層34としては、例えば厚さ150nmのポリシリコン層をCVD法により堆積形成すると共にポリシリコン層には堆積中にリンを1×1020cm−3以上の濃度でドープして低抵抗化を図る。
(6)導電材層34の上にキャパシタの上部電極パターンに従ってレジスト層36をホトリソグラフィ処理により形成する。
(7)レジスト層36をマスクとするドライエッチング処理を導電材層34に施して導電材層34の残存部からなるキャパシタ用の第2の電極層34Aを形成する。この後、レジスト層36を除去する。第2の電極層34Aは、キャパシタの上部電極として用いられる。
(8)絶縁層26の上に第2の電極層34Aを覆って絶縁材層38を形成する。絶縁材層38は、絶縁層26と共にサイドスペーサを形成するために用いられる。一例として150nmの厚さのシリコン酸化膜26をCVDにより形成することができる。
(9)絶縁層26及び絶縁材層38の積層を異方性ドライエッチングによりエッチバックしてゲート電極16の側面上にそれぞれサイドスペーサS及びSを形成する。サイドスペーサSは、絶縁層26の残存部26aと絶縁材層38の残存部38aとからなり、サイドスペーサSは、絶縁層26の残存部26bと絶縁材層38の残存部38bとからなる。
このときの異方性ドライエッチング処理では、第1の電極18の側面上にもサイドスペーサS及びSがそれぞれ形成される。サイドスペーサSは、絶縁層26の残存部26cと絶縁材層38の残存部38cとからなり、サイドスペーサSは、絶縁層26の残存部26dと絶縁材層38の残存部38dとからなる。また、第1,第2の電極18,34Aの間には、絶縁層26の一部がキャパシタ用絶縁膜26Aとして残存すると共に、第2の電極34Aの側面上には、絶縁材層38の残存部からなるサイドスペーサ38e及び38fが形成される。第1,第2の電極層18,34Aと絶縁膜26Aとが平行平板型キャパシタを構成する。
なお、図9の異方性エッチング処理では、フィールド絶縁膜12とサイドスペーサS,Sとの間でゲート絶縁膜14を選択的に除去してエクステンション領域28,30の表面を部分的に露呈させるようにしてもよい。
(10)フィールド絶縁膜12とゲート電極層16とサイドスペーサS,Sとをマスクとする垂直不純物イオン注入処理によりn型の高濃度ソース/ドレイン領域40,42をゲート電極層16の両側で素子孔12a内のP型半導体領域に形成する。ソース/ドレイン領域40,42のイオン注入はサイドスペーサもマスクとするので、内側端部はエクステンション領域28,30の内側端部から絶縁材層38の厚さ分オフセットされる。図10において、「n」は、高不純物濃度のn型であることを表わす。不純物イオン注入処理では、一例として、ヒ素イオンAsを加速エネルギー70keV、ドーズ量5.0×1015cm−2の条件で必要に応じ、マスク44を介して、垂直入射で注入することができる。この場合、ソース/ドレイン領域40,42におけるゲート電極16側の先端位置は、それぞれサイドスペーサS,Sの絶縁材層38のソースードレイン方向の厚さに対して精度良く決定される。
なお、イオン注入を基板表面に対して垂直方向で行う場合を主として説明したが、所定角度に傾けて行うこともできる。この場合もポケット領域とエクステンション領域とのオフセットは絶縁膜26の厚さに基づいて定まり、エクステンション領域とソース/ドレイン領域のオフセットは絶縁材層38の厚さに基づいて定まる。
なお、CMOS型ICを製作する場合は、上述同様レジストマスクを用いて、n型不純物,p型不純物を打ち分ける。
図10の不純物イオン注入処理の後、注入不純物を活性化するための熱処理を行う。この熱処理は、一例として950℃、40分の条件で行うことができる。注入不純物活性化のための熱処理やその後の熱処理を経た後では、ポケット領域20,22、エクステンション領域28,30及び高濃度のソース/ドレイン領域40,42がいずれも不純物の拡散により広がった位置に最終的な境界を持つようになる。エクステンション領域28,30を例にとると、イオン注入時の不純物分布は横方向拡がりが20nm程度ある。950℃,40分の熱処理は、昇温工程、降温工程も伴ない、60nm程度の拡散長を生じる。両者を合わせると、エクステンション領域28,30は絶縁膜26の外側側面から80nm程度ゲート電極側に拡がる。結果として、エクステンション領域28,30はゲート電極16とオーバーラップする。MOS型トランジスタのオン状態においてゲート電極層16の下方に形成されるチャンネルからエクステンション領域28、30が離間しないようにするためには、エクステンション領域28、30のゲート側端縁がゲート電極層16のドレイン側端縁の下方に位置するように熱処理条件を選ぶのが望ましい。
上記した実施形態によれば、図4Aに示したようにポケット領域20、22とエクステンション領域28,30との間のオフセット距離Lを絶縁層26の厚さに対応して精度良く決定できると共に、図10に示したようにエクステンション領域28,30に対する高濃度ソース/ドレイン領域40、42の位置を絶縁材層38のソースードレイン方向の厚さに対応して精度良く決定できる。従って、スレッショルド電圧、オン状態の駆動電流等のトランジスタ特性のばらつきを低減することができ、製造歩留りが向上する。また、ゲート電極層16の形成工程を流用してキャパシタ用の第1の電極層18を形成すると共に、オフセット距離Lを設定するための絶縁層26をキャパシタ用絶縁膜26Aとして流用するようにしたので、MOS型トランジスタ及びキャパシタを含むMOS型ICを少ない工程数で製作することができ、コスト低減を達成可能となる。
なお、主に、イオン注入を垂直入射で行う場合を説明したが、イオン注入を所定角度傾けて行ってもよい。イオン注入毎に角度を変えてもよい。たとえばポケットのイオン注入のみを傾けてもよい。傾きに合わせて絶縁膜26の厚さを調整してもよい。これらの場合にも、オフセット距離は絶縁膜の厚さに基づいて定められると言える。
図11,12は、上記した実施形態の変形例に係るMOS型ICの製造方法を示すもので、図1〜10と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。図11の工程は、図6の工程に続く異方性エッチング工程である。
図11の工程では、異方性エッチングにより導電材層34をエッチバックして導電材層34の残存部からなるサイドスペーサS及びSをゲート電極層16の側面上に絶縁層26を介して形成する。このとき、キャパシタ用の第1の電極18の側面上にも導電材層34の残存部からなるサイドスペーサS及びSが絶縁層26を介して形成される。また、レジスト層36をマスクとして導電材層34がエッチングされるため、第1の電極層18の上方には、レジスト層36に対応する導電材層34の残存部からなるキャパシタ用の第2の電極34Aが形成される。
導電材層34からからキャパシタ上部電極を形成するのみでなく、サイドスペーサも形成する。サイドスペーサの幅がキャパシタ上部電極の厚さの制約を受けるが、サイドスペーサ用の別個の絶縁膜成膜及びエッチングが不要となる。
図12の工程では、フィールド絶縁膜12と絶縁層26で覆われたゲート電極層16と絶縁層26に重なる第1及び第2のサイドスペーサS,Sとをマスクとする不純物イオン注入処理によりn型の高濃度ソース/ドレイン領域40,42を図10に関して前述したと同様に形成する。
図11,12に関して上記した変形例によれば、図1〜10に関して前述した実施形態と同様の作用効果が得られる他、第2の電極層34AについてもMOS型トランジスタの形成工程を流用するので、キャパシタ形成工程が一層簡単となる利点がある。
なお、上記した変形例では、サイドスペーサS,Sの形成工程を流用してキャパシタの上部電極を形成したが、キャパシタ以外の他の回路素子の電極層を形成してもよい。また、図8に示した絶縁材層38の代りに導電材層34を用いてサイドスペーサS,Sを形成するだけでもよい。
このように、ポケット領域とエクステンション領域との間のオフセット距離をゲート電極を覆うサイドスペーサ材料層の厚さに対応して精度良く決定可能としたので、スレッショルド電圧、オン状態の駆動電流等のトランジスタ特性のばらつきを低減することができ、製造歩留りが向上する。
また、MOS型トランジスタの形成工程を流用してキャパシタを形成するようにしたので、MOS型トランジスタ及びキャパシタを含むMOS型IC等の半導体装置を少ない工程数で製作可能となり、コスト低減を達成できる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば導電型を反転してもよい。その他種々の変更、改良、組合せ等が可能なことは当業者に自明であろう。
この発明の一実施形態に係るMOS型ICの製造方法におけるゲート電極層形成工程を示す断面図である。 図1の工程に続くポケット領域形成のためのイオン注入工程を示す断面図である。 図2の工程に続く絶縁層形成工程を示す断面図である。 図3の工程に続くエクステンション領域形成のためのイオン注入工程を示す断面図である。 図4の工程に続く導電材層形成工程を示す断面図である。 図5の工程に続くレジスト層形成工程を示す断面図である。 図6の工程に続く選択エッチング工程及びレジスト除去工程を示す断面図である。 図7の工程に続く絶縁材層形成工程を示す断面図である。 図8の工程に続く異方性エッチング工程を示す断面図である。 図9の工程に続く高濃度ソース/ドレイン領域形成のためのイオン注入工程を示す断面図である。 変形例に係るMOS型ICの製造方法における異方性エッチング工程及びレジスト除去工程を示す断面図である。 図11の工程に続く高濃度ソース/ドレイン領域形成のためのイオン注入工程を示す断面図である。 従来のMOS型トランジスタの製造方法におけるポケット領域形成のための斜めイオン注入工程を示す断面図である。 図13の工程に続くエクステンション領域形成のためのイオン注入工程を示す断面図である。 図14の工程に続くサイドスペーサ形成工程を示す断面図である。 図15の工程に続く高濃度ソース/ドレイン領域形成のためのイオン注入工程を示す断面図である。
符号の説明
10:半導体基板、12,13:絶縁膜、16,18,34A:電極層、20,22:ポケット領域、26:絶縁層、28,30:エクステンション領域、34:導電材層、36:レジスト層、38:絶縁材層、40,42:(高濃度)ソース/ドレイン領域、S〜S:サイドスペーサ。

Claims (10)

  1. (a)半導体基板に、第1導電型の活性領域を画定する素子分離領域を作成する工程と、
    (b)前記活性領域表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (c)前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    (d)前記ゲート電極をマスクとして、前記活性領域に前記第1導電型の不純物をイオン注入して、ポケット領域を形成する工程と、
    (e)前記工程(d)の後、前記ゲート電極の側面、上面を覆って、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を堆積する工程と、
    (f)前記ゲート電極及び前記第1の絶縁膜をマスクとして、前記活性領域に前記第1導電型と逆導電型の第2導電型の不純物をイオン注入して、エクステンション領域を形成する工程と、
    (g)前記第1の絶縁膜の側壁上にサイドウォールを形成する工程と、
    (h)前記第1の絶縁膜と前記サイドウォールをマスクとして、前記活性領域に前記第2導電型の不純物をイオン注入して、ソース/ドレイン領域を形成する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  2. 前記工程(e)は、コンフォーマルな前記第1の絶縁膜を形成する請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記工程(d)、(f)のイオン注入が前記半導体基板に対して垂直に行われる請求項1または2記載の半導体装置の製造方法。
  4. さらに、
    (i)熱処理を行い、前記エクステンション領域が前記ゲート電極下方に到達するようにする工程、
    を含む請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記工程(g)が、
    (g−1)前記第1絶縁膜の上に、サイドウォール材料膜を形成する工程と、
    (g−2)前記サイドウォール材料膜、前記第1絶縁膜をエッチングして前記ゲート電極の側壁にサイドウォールを残す工程と、
    を含む請求項1〜4のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記サイドウォール材料膜が第2の絶縁膜である請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記工程(c)が、前記素子分離領域上にキャパシタ下部電極も形成する工程であり、前記工程(e)が、キャパシタ下部電極上にも前記第1の絶縁膜を形成し、さらに、
    (j)前記工程(f)と(g)との間に、前記キャパシタ下部電極上に前記第1の絶縁膜を介してキャパシタ上部電極を形成する工程、
    を含む請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記サイドウォール材料膜が導電性膜である請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記工程(c)が、前記素子分離領域上にキャパシタ下部電極も形成する工程であり、前記工程(e)が、キャパシタ下部電極上にも前記第1の絶縁膜を形成し、前記工程(g−2)が、前記キャパシタ下部電極上に前記第1の絶縁膜を介してキャパシタ上部電極を形成する請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記工程(g−2)が、前記キャパシタ上部電極形状のレジストマスクを用いたエッチバック工程である請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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