JP2007212579A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ベルトの表面温度を常に適正に検出するとともに、加熱ローラの過加熱を確実に防止する。
【解決手段】内部に熱源を有する加熱ローラ30と、この加熱ローラ30に対し所定の間隔を置いて配置された加圧ローラ60と、この加圧ローラ60の加熱ローラ30に対する対向面に近接配置された定着ローラ40と、この定着ローラ40および加熱ローラ30間に張設された定着ベルト50とを有し、定着ベルト50が周回することにより加熱ローラ30および定着ベルト50を介して供給された熱源からの熱によってニップ部Nに供給された用紙P上のトナー像に定着処理を施すように構成された定着装置20において、定着ベルト50の表面温度を検出する温度センサ23が設けられ、この温度センサ23は、加熱ローラ30における定着ベルト50が掛け回されている周面と当該定着ベルト50を介して対向配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置において転写材に転写されたトナー像を当該転写材へ定着させるべく加熱による定着処理を施すように構成された定着装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているような定着装置が知られている。この定着装置は、画像形成装置における画像形成部の直下流側に設けられ、画像形成部で用紙(転写材)に転写されたトナー像を当該用紙に対し加熱により定着させる、いわゆる定着処理を施すようになされている。かかる定着装置は、内部に熱源を備えた加熱ローラと、この加熱ローラに対向配置された定着ローラと、これら定着ローラおよび加熱ローラ間に張設された定着ベルトとを備えているとともに、当該定着ベルトを介して前記定着ローラに押圧当接された加圧ローラが設けられている。
そして、軸心回りに回転している加圧ローラと、加熱ローラおよび定着ローラ間で周回している定着ベルトとの間に形成されたニップ部に向けて転写処理済みの用紙を供給し、ニップ部を通過する用紙に対し定着ローラから熱を供給することによってトナーを溶融させ、これによる溶融トナーの用紙表面への固着によって定着処理が施されるようになっている。
かかる定着装置においては、定着ベルトの温度を適正に管理する必要があることから、加熱ローラにおける定着ベルトが掛け回されていない周面と対向した位置に温度センサが配設され、この温度センサの検出結果に基づき定着ベルトの温度が所定温度になるように制御されている。
特開2002−82571号公報
ところで、用紙に対するトナーの定着処理においては、トナーが直接当接する定着ベルトの表面の温度が定着処理の善し悪し(すなわち定着性)に影響するが、画像形成装置が始動されてウォームアップが終わった直後には、定着ベルトの表面が所定の温度に到達していない場合が多く、かかる状態でニップ部に通紙されると、定着ベルトの表面温度が所定の温度以下に低下して定着性が悪くなるという不都合が生じる。
また、ウォームアップ後に十分な時間が経過して定着ベルトが均一に所定の温度にまで加熱された状態になっているときでも、連続給紙でニップ部に単位時間当たり大量の用紙が供給されたような場合には、定着ベルトの表面から大量の熱が奪われてしまい、これによる定着ベルトの表面温度の低下でトナーの定着性が悪くなってしまうという不都合が生じることもある。
かかる不都合を回避するべく、特許文献1の定着装置では、加熱ローラにおける定着ベルトが掛け回されていない周面と対向した位置に温度センサ(温度検出手段)が配設され、この温度センサの検出結果に基づき定着ベルトの温度が所定温度になるように制御されるのであるが、加熱ローラの周面の温度は、上記のような不都合が生じたときに必ずしも定着ベルトの表面の温度と対応したものにはなっていないため、定着ベルトの表面温度を適正に制御することができず、トナーの定着性が悪くなってしまう場合があるという問題点が提起される。
また、特許文献1の定着装置においては、何らかの理由で温度センサが正確に温度を検出し得なくなっていたり、制御回路に故障が生じていたりした場合には、加熱ローラが過加熱されてしまうことがあり、かかる異常事態に対応することができないという問題点も存在する。
本発明は、上記のような従来の不都合を解消するためになされたものであり、定着ベルトの表面温度を常に適正に検出することが可能であり、しかも、加熱ローラが過加熱されるような異常事態が生じたときにはかかる異常事態に確実に対応することができる定着装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、所定の熱源が内装された加熱ローラと、この加熱ローラに対し所定の間隔を置いて配置された加圧ローラと、前記加熱ローラに対向配置された対向部材と、この対向部材および前記加熱ローラ間に張設され、かつ、前記加圧ローラに押圧当接してニップ部を形成する無端の定着ベルトとが備えられ、前記定着ベルトの周回動作により前記加熱ローラおよび定着ベルトを介して与えられる前記熱源からの熱によって前記ニップ部に供給された転写材上のトナー像の当該転写材に対する定着処理を施すように構成された定着装置において、前記定着ベルトの表面温度を検出する温度検出手段と、前記加熱ローラの表面温度が予め設定された温度以上の温度を検出したとき前記熱源への電力の供給を遮断する過昇温防止手段とが設けられ、前記温度検出手段は、前記定着ベルトの表面へ対向配置される一方、前記過昇温防止手段は、前記加熱ローラの前記定着ベルトが掛け回されていない周面と対向配置されることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、内部の熱源が電力を供給することによる当該熱源の発熱で加熱ローラを加熱した状態で、当該加熱ローラを駆動回転させることにより、定着ベルトは、加熱ローラと対向部材との間を周回するため、加熱ローラからの伝熱で所定の温度に均一に加熱される。そして、定着ベルトが所定の温度にまで加熱された状態で、当該定着ベルトと加圧ローラとの間のニップ部に向けてトナー像が転写された転写材を供給することにより、トナーが定着ベルトからの熱を得て加熱されて溶融し、これによるトナーの転写材表面への固着で定着処理が施される。
そして、定着装置には、定着ベルトの表面温度を検出する温度検出手段が設けられ、この温度検出手段は、定着ベルトの周面と対向配置されているため、従来のように温度検出手段が加熱ローラの周面と対向配置されて間接的に定着ベルトの温度が検出される場合に比較し、定着ベルトの周面の温度が直接的により正確に検出されるため、この正確な検出結果に基づき定着ベルトの温度を制御することが可能になり、これによって常に転写材に対するトナーの安定した定着性が確保される。
また、定着装置には、加熱ローラの表面温度が予め設定された温度以上の温度を検出したとき熱源への電力の供給を遮断する過昇温防止手段が設けられているため、何らかの理由で加熱ローラが異常な高温になったときには、過昇温防止手段の動作で熱源への電力の供給が遮断され、これによって加熱ローラが高温になり過ぎることによる不測の事故が未然に回避される。そして、この過昇温防止手段は、加熱ローラにおける前記定着ベルトが掛け回されていない周面と対向配置されているため、定着ベルトを介した位置に設けられる場合に比較し、加熱ローラの温度が過昇温防止手段によって直接的に、かつ、正確に検出される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記温度検出手段と前記過昇温防止手段とは、前記加熱ローラを挟んで対向配置されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、通常、温度検出手段には、低電圧(例えば5V)の計装電圧が計装線を介して供給されるのに対し、過昇温防止手段には、遮断器のように強制的に電流を遮断するものであって例えば電力線を介して100Vの商用電力が供給されるものであり、これら計装線および電力線を加熱ローラを挟んで互いに離間配線することができるため、低電圧の計装電力が高電圧の商用電力に影響されることはなく、温度検出手段による確実な温度検出が確保される。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記温度検出手段は、前記定着ベルトにおける最小サイズの転写材の通過領域および最大サイズの転写材の通過領域外のいずれか一方または双方に対向配置され、前記通過領域に対向配置される温度検出手段は、検出面が定着ベルトに対し非接触とされ、前記通過領域外に対向配置される温度検出手段は、検出面が定着ベルトに対し接触されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、温度検出手段を加熱ローラにおける最小サイズの転写材の定着ベルトを介した通過領域に対しては対向配置するに際しては、検出面が定着ベルトと非接触状態で配置されるため、定着ベルトの周回で当該定着ベルトの表面に傷が付くことはなく、傷による転写材上のトナー像に画像不良が生じない。また、かかる温度検出手段の対向配置により、定着ベルトの温度を代表すると目される幅方向の略中央部の温度が検出される。
これに対し加熱ローラにおける最大サイズの転写材の定着ベルトを介した通過領域の外側領域に温度検出手段を対向配置するのであれば、温度検出手段は検出面が定着ベルトに接触された状態で配置されるが、転写材は、この領域に位置することはないため、たとえ定着ベルトに傷が付いても転写材に影響が及ぶことはなく、しかも接触により高精度で温度が検出される。
そして、加熱ローラにおける最小サイズの転写材の定着ベルトを介した通過領域と、最大サイズの転写材の定着ベルトを介した通過領域の外側領域との双方に温度検出手段を対向配置すれば、これらの温度検出手段の検出結果に基づき定着ベルトはより均一な温度に制御される。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記温度検出手段は、前記定着ベルトの前記加熱ローラに掛け回されている部分に対向配置されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、温度検出手段を定着ベルトの加熱ローラに掛け回されている部分に対向配置することにより、定着ベルトが波打つように振れることで温度検出手段が定着ベルトと衝突するような不都合が生じることがなく、定着ベルトの温度が温度検出手段により安定した状態で検出される。また、温度検出手段が定着ベルトとの間に所定のクリアランスを介して配設される場合(すなわち、検出面が定着ベルトと非接触で配設される場合)、クリアランスが一定に保持される。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記過昇温防止手段は、前記加熱ローラの周面に当接されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、過昇温防止手段が加熱ローラの周面に当接されていることにより、非接触状態で加熱ローラの周面に対向配置された場合に比較し、加熱ローラの周面の温度がより高精度で検出される。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記過昇温防止手段の前記加熱ローラに対する摺接面および前記加熱ローラの周面のいずれか一方または双方は、摺動性の良好な被膜で被覆されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、過昇温防止手段が回転している加熱ローラの周面に当接することによる摺接抵抗が小さく抑えられるため、両者の摩耗により削り粉の発生が抑止される。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記対向部材は、前記定着ベルトが掛け回される軸心回りに回転可能な定着ローラであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、定着ベルトは、定着ローラが軸心回りに回転することにより加熱ローラと定着ローラとの間で円滑に周回する。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記対向部材は、前記定着ベルトが摺接状態で掛け回される非回転の定着パッドであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、定着ベルトは、定着パッドが弾性変形することにより用紙を定着ベルトを介して加圧ローラとの間で柔軟に挟持しつつ加熱ローラと定着ローラとの間で円滑に周回する。
請求項1記載の発明によれば、定着装置には、定着ベルトの表面温度を検出する温度検出手段が設けられ、この温度検出手段は、定着ベルトの周面と対向配置されているため、従来のように温度検出手段が加熱ローラの周面と対向配置されている場合に比較し、直接的により適正に定着ベルトの周面の温度が検出されるため、この検出結果に基づき定着ベルトの温度を常に適正に制御することが可能になり、これによってトナーの転写材に対する所定レベルの定着性を常に確保することができる。
また、定着装置には、加熱ローラの表面温度が予め設定された温度以上の温度を検出したとき熱源への電力の供給を遮断する過昇温防止手段が設けられているため、何らかの理由で加熱ローラが異常な高温になったときには、過昇温防止手段の動作で熱源への電力の供給が遮断され、これによって加熱ローラが高温になり過ぎることによる不測の事故を確実に防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、低電圧の計装電力が供給される温度検出手段と、高電圧が供給される過昇温防止手段とは、加熱ローラを挟んで互いに離間した位置に配置されるため、配線において低電圧の計装電力が高電圧の商用電力に影響されることはなく、温度検出手段による確実な温度検出を確保することができる。
請求項3記載の発明によれば、温度検出手段を最小サイズの転写材の通過領域に対向配置するに際しては、当該温度検出手段は、定着ベルトと非接触状態にされているため、定着ベルトの周回で当該定着ベルトの表面に傷が付くことはなく、傷による転写材上のトナー像に画像不良が生じることを確実に防止することができる。
これに対し、温度検出手段を最大サイズの転写材の通過領域の外側領域に対向配置するに際しては、当該温度検出手段は定着ベルトに接触状態で配置されるため、転写材へ影響が及ぶことがないようにした上で接触により高精度で温度を検出することができる。
請求項4気債の発明によれば、温度検出手段を定着ベルトの加熱ローラに掛け回されている部分に対向配置することにより、定着ベルトが波打つように振れ、これによって温度検出手段が定着ベルトと衝突するような不都合の生じることがないため、温度検出手段により定着ベルトの温度をより安定した状態で検出することができる。また、温度検出手段が定着ベルトとの間に所定のクリアランスを介して配設される場合、当該クリアランスを一定に保持することができ、温度検出の精度を向上させることができる。
請求項5記載の発明によれば、過昇温防止手段が加熱ローラの周面に当接されているため、過昇温防止手段が非接触状態で加熱ローラの周面に対向配置された場合に比較し、加熱ローラの周面の温度をより高精度で検出することができる。
請求項6記載の発明によれば、過昇温防止手段の前記加熱ローラに対する摺接面および加熱ローラの周面のいずれか一方または双方は、摺動性の良好な被膜で被覆されているため、過昇温防止手段が回転している加熱ローラの周面に当接することによる摺接抵抗が小さく抑えられ、これによって両者の摩耗による削り粉の発生を抑止することができる。
請求項7記載の発明によれば、対向部材として定着ベルトが掛け回される軸心回りに回転可能な定着ローラが採用されているため、定着ベルトを、定着ローラが軸心回りに回転することにより加熱ローラと定着ローラとの間で円滑に周回させることができる。
請求項8記載の発明によれば、対向部材として定着ベルトが摺接状態で掛け回される定着パッドが採用されているため、定着パッドが弾性変形することにより定着ベルトを介した定着パッドと加圧ローラとの間で用紙を柔軟に挟持しつつ定着ベルトを加熱ローラと定着ローラとの間で円滑に周回させることができる。
まず、本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置の概要について図1を基に説明する。図1は、画像形成装置の内部構造の一実施形態を説明するための正面断面視の説明図である。図1に示すように、画像形成装置10は、カラー印刷用の複写機として使用されるものであり、胴内排紙型と称される箱形を呈した装置本体11と、この装置本体11の上部に設けられた、原稿画像を読み取る画像読取部16とを備えた基本構成を有している。
前記装置本体11には、画像読取部16によって読み取られた原稿の画像情報に基づき画像を形成する画像形成部12と、この画像形成部12によって形成され、用紙(転写材)Pに転写された画像に定着処理を施す定着部13と、転写用の用紙を貯留する用紙貯留部14とが内装されている。
前記画像読取部16は、装置本体11の上面に開閉可能に設けられた原稿押え161と、装置本体11の上部の筐体内でコンタクトガラス163を介して原稿押え161と対向配置された光学系ユニット162とを備えている。コンタクトガラス163は、載置された原稿の原稿面を読み取るために原稿押え161より若干小さい平面形状に寸法設定されている。前記原稿押え161は、画像読取部16の一構成要素である筐体の上面の一側辺に設けられた所定の軸回りに正逆回動することにより開閉可能になっている。
かかる画像読取部16の適所には、原稿読み取りや複写処理等に関する処理条件を入力操作するための図略の操作パネルが設けられている。この操作パネルには、図略の表示パネルやテンキー、さらにはスタートボタン、モード切換えキー等が設けられている。
前記光学系ユニット162は、図略の光源や複数のミラー、レンズユニット、さらにはCCD(charge coupled device)等を有している。そして、光源からの光が原稿面で反射され、この反射光がこれらミラーおよびレンズユニットを介して原稿情報としてCCDに入力されるようになっている。CCDに入力されたアナログ量としての原稿情報は、デジタル信号に変換されて所定の記憶装置に記憶されるようになっている。
前記画像形成部12は、用紙貯留部14から給紙された用紙にトナー画像を形成させるものであり、本実施形態では、上流側(図1の紙面の右側)から下流側へ向けて順次配設されたマゼンタ用ユニット12Mと、シアン用ユニット12Cと、イエロー用ユニット12Yと、ブラック用ユニット12Kとが備えられている。
各ユニット12M,12C,12Y,12Kには、感光体ドラム121および現像装置122がそれぞれ備えられている。各感光体ドラム121は、図1において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置122からトナーの供給を受けるようになっている。各現像装置122には、装置本体11の前面側(図1の紙面の表側)に配設された図略のトナーカートリッジからトナーが補給されるようになっている。
各感光体ドラム121の直下位置には帯電器123がそれぞれ設けられているとともに、帯電器123のさらに下方位置には露光装置124が設けられている。そして、各感光体ドラム121は、前記帯電器123によって周面が一様に帯電され、画像読取部16で入力された画像データに基づく各色に対応したレーザー光が前記各露光装置124から帯電後の感光体ドラム121の周面に照射されることにより、各感光体ドラム121の周面に静電潜像が形成されるようになっている。かかる静電潜像に現像装置122からトナーが供給されることにより、感光体ドラム121の周面にトナー像が形成される。
感光体ドラム121の上方位置には、当該各感光体ドラム121の周面に当接するように駆動ローラ125aおよび従動ローラ125b間に張設された転写ベルト125が設けられている。この転写ベルト125は、各感光体ドラム121に対応して設けられた転写ローラ126によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間を周回するようになっている。
従って、転写ベルト125が周回することによりその表面に対しマゼンタ用ユニット12Mの感光体ドラム121によるマゼンタのトナー像の転写が行なわれ、ついで転写ベルト125の同一位置にシアン用ユニット12Cの感光体ドラム121によるシアンのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、ついで転写ベルト125の同一位置にイエロー用ユニット12Yの感光体ドラム121によるイエローのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、最後のブラック用ユニット12Kの感光体ドラム121によるブラックのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、これによって転写ベルト125の表面にカラーのトナー像が形成される。この転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像が用紙貯留部14から搬送されてきた用紙Pに転写されることになる。
そして、各感光体ドラム121の図1における左方位置には当該感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去して清浄化するクリーニング装置127が設けられている。クリーニング装置127によって清浄化処理された感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電器123へ向かうことになる。
クリーニング装置127で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収され、貯留されるようになっている。
画像形成部12の図1における左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路111が形成されている。この用紙搬送路111には、適所に搬送ローラ対112が設けられ、用紙貯留部14からの用紙がこの搬送ローラ対112の駆動で駆動ローラ125aに掛け回されている転写ベルト125へ向けて搬送されるようになっている。かかる用紙搬送路111には、駆動ローラ125aと対向した位置に転写ベルト125の表面と当接した第2転写ローラ113が設けられ、用紙搬送路111を搬送されつつある用紙Pが転写ベルト125と第2転写ローラ113とに押圧挟持されることによって転写ベルト125上のトナー像が当該用紙Pに転写されるようになっている。
前記定着部13は、画像形成部12で転写された用紙上のトナー像に対し定着処理を施すものであり、定着装置20を備えて構成されている。前記定着装置20は、内部に加熱源である通電発熱体としてのハロゲンランプ33を備えた加熱ローラ30と、この加熱ローラ30と対向配置された定着ローラ(対向部材)40と、この定着ローラ40および前記加熱ローラ30間に張設された定着ベルト50と、この定着ベルト50と前記定着ローラ40を介して対向配置された加圧ローラ60とを備えている。定着装置20については、図2〜図4を基に後に詳述する。
定着処理の完了したカラー画像付の用紙Pは、定着部13の上部から延設された排紙搬送路114を通って装置本体11に設けられた胴内排紙トレイ115へ向けて排出されることになる。
前記用紙貯留部14は、装置本体11における露光装置124の下方位置に挿脱自在に装着された用紙トレイ141を有している。用紙トレイ141には用紙束が貯留されるようになっている。そして、用紙トレイ141に貯留された用紙束からピックアップローラ142の駆動で用紙Pが1枚ずつ繰り出され、用紙搬送路111を通って画像形成部12の第2転写ローラ113と転写ベルト125との間のニップ部へ向けて送り込まれるようになっている。
図2は、定着装置20の一実施形態の概要を示す側面視の断面図である。なお、図2においてY−Y方向を前後方向といい、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。図2に示すように、定着装置20は、異形の箱形を呈した筐体80に、加熱ローラ30、この加熱ローラ30と対向配置された定着ローラ40、この定着ローラ40および前記加熱ローラ30間に張設された定着ベルト50およびこの定着ベルト50と前記定着ローラ40を介して対向配置された加圧ローラ60とが内装されることによって構成されている。
前記筐体80の底板には、図2における左右方向の中央部より若干左方に寄った位置に用紙搬送路111を介して送り込まれた用紙Pを定着装置20内に導入するための導入開口21が設けられている一方、筐体80の天板における前記導入開口21と対向した位置には、定着処理済みの用紙Pを導出するための導出開口211が設けられている。
前記加熱ローラ30は、筐体80内の図2における右方位置に用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に延びるように設けられている。かかる加熱ローラ30は、筐体80に回動自在に支持されたアルミニウム製あるいは鉄製の円筒状の筒軸31を備えている。この筒軸31の周面には、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(ポリテトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等によるフッ素樹脂加工が施されることによって形成したフッ素樹脂層32がコーティング処理により形成されている。なお、コーティング処理に代えて筒軸31にフッ素樹脂チューブを被せるようにしてもよい。前記筒軸31の内部にはハロゲンランプ等からなるハロゲンランプ(熱源)33が備えられている。前記定着ベルト50は、加熱ローラ30の筒軸31に掛け回されている。
因みに、本実施形態においては、前記フッ素樹脂層32は、厚み寸法が30μmに設定されているが、本発明は、フッ素樹脂層32の厚み寸法が30μmであることに限定されるものではなく、状況に応じて適宜設定される。
前記定着ローラ40は、筐体80内において回転中心が前記導入開口21より若干右側に寄った位置で前記加熱ローラ30の左方位置に周面が対向するように設けられている。かかる定着ローラ40は、アルミニウム合金やメッキを施した鉄等の金属材料からなる定着ローラ心金41と、この定着ローラ心金41に同心で一体的に外嵌された円筒状の発泡性シリコンゴム等の発泡性合成樹脂からなる弾性筒体42とを備えて構成されている。
前記定着ベルト50は、加熱ローラ30の筒軸31と定着ローラ40の弾性筒体42との間に所定の緊張状態で張設されている。かかる定着ベルト50は、本実施形態においては、後に参照する図5(A)に示すように、芯材としてのニッケル電鋳ベルト51と、このニッケル電鋳ベルト51の表面側に積層されたシリコンゴム層52とを備えて構成されている。
因みに、本実施形態においては、前記ニッケル電鋳ベルト51は、厚み寸法が30μmに設定されているが、前記シリコンゴム層52は、厚み寸法が200〜300μmに設定されているが、本発明は、シリコンゴム層52の厚み寸法が200〜300μmであることに限定されるものではなく、状況に応じて適宜設定される。
なお、本発明は、定着ベルト50の芯材がニッケル電鋳ベルト51であることに限定されるものではなく、ポリイミドなどの耐熱性の強靱な合成樹脂材料製のものであってもよい。ニッケル電鋳ベルト51に代えてポリイミド製のベルトが採用された場合はその厚み寸法は90μmに設定される。また、ニッケル電鋳ベルト51に積層されるものとしてシリコンゴム層52に代えてPFAやPTFE等のフッ素樹脂層を採用してもよい。
前記加圧ローラ60は、筐体80内において回転中心が前記導入開口21より若干左側に寄った位置で周面が前記定着ローラ40の周面と定着ベルト50を介して当接するように配設されている。かかる加圧ローラ60は、アルミニウム合金製あるいはメッキが施された鉄製の筒体からなる加圧ローラ本体61と、この加圧ローラ本体61に同心で一体的に外嵌されたシリコンゴム製の円筒状の弾性筒体62と、この弾性筒体62の周面に被覆されたPFA等からなるフッ素樹脂層63とを備えて構成されている。加圧ローラ本体61には、熱源としてのハロゲンランプ66が内装され、用紙P上のトナーは、このハロゲンランプ66からの熱によっても定着処理が施されるようになっている。
そして、フッ素樹脂層63を介した弾性筒体62の周面と定着ベルト50を介した弾性筒体42の周面との当接位置(すなわち定着ベルト50とフッ素樹脂層63とが当接した位置)に、前記導入開口21を介して筐体80内に送り込まれた用紙Pをニップするニップ部Nが形成されている。
前記加圧ローラ本体61は、アルミニウム合金等の金属材料によって形成されているのに対し、前記弾性筒体62は、シリコンゴム等の弾性材料によって形成され、これによって前記ニップ部Nにおいて定着ベルト50を介した定着ローラ40との当接により弾性変形で径方向に凹没し得るようになっている。
かかる加圧ローラ60においては、筐体80の適所に設けられた図略の駆動モータの駆動力が所定の図略の減速機構を介して加圧ローラ本体61に伝達されることにより、加圧ローラ本体61が軸心回りに駆動回転するようになっている。この加圧ローラ60の駆動回転は、当該加圧ローラ60に押圧当接している定着ベルト50に伝達され、これにより定着ベルト50は加熱ローラ30と定着ローラ40との間を周回するようになっている。従って、定着ベルト50は、周回しつつハロゲンランプ33からの輻射熱によって加熱された加熱ローラ30の筒軸31からの伝熱によって全体的に加熱されることになる。
また、前記ニップ部Nの直上位置における定着ローラ40側には、下端縁部が定着ベルト50の表面に当接した、あるいは当接はしていないが下端縁部と定着ベルト50の表面との間の隙間寸法が極めて小さく設定された分離板54が設けられている。この分離板54がニップ部Nを通過して定着ベルト50の表面に付着した状態の用紙Pを定着ベルト50から分離するようになっている。
定着装置20はこのように構成されているため、前記第2転写ローラ113(図1)と、駆動ローラ125aに掛け回された転写ベルト125との間を通過することによりトナー像の転写処理が施された用紙Pは、導入開口21を介して定着ローラ40と定着ローラ40に張設された定着ベルト50との間のニップ部Nに供給され、加圧ローラ60の回転および定着ベルト50の周回でこのニップ部Nを通過することにより、定着ベルト50の熱が用紙P表面のトナー像に伝熱され、これによる加熱処理で当該用紙Pに定着処理が施される。
定着処理後の用紙Pは、定着ベルト50の周回およびこれに従動する加圧ローラ60の軸心回りの回転に応じ導出開口211を介して筐体80外に導出され、排紙搬送路114を通って胴内排紙トレイ115(図1)へ排出されることになる。
以下、図3および図4を基に加熱ローラ30、定着ローラ40および加圧ローラ60が装着される筐体80について説明する。図3は、筐体80を説明するための分解斜視図であり、図4は、その組立て斜視図である。なお、図3および図4において、X−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。因みに、図3および図4は、筐体80を理解し易いように簡略化して示したいわゆる原理図であり、従って、詳細な設計的事項については図示を省略したり、あるいはアレンジして示している。また、図3においては、紙面の都合上筐体80の右方側のみを示し、対称に形成された左方側の図示を省略している。
まず図3に示すように、筐体80は、前記加熱ローラ30、定着ローラ40および定着ベルト50が装着される定着ベルト側筐体81と、前記加圧ローラ60が装着された状態で定着ベルト側筐体81と対向配置される加圧ローラ側筐体87とを備えた基本構成を有している。
前記定着ベルト側筐体81は、加熱ローラ30および定着ローラ40に張設された定着ベルト50の各側端部に対向配置される一対の側板82と、加熱ローラ30を支持した状態で各側板82に沿って水平移動可能に設けられた一対の可動板83と、一対の側板82の下端縁部間に架設された架設板84と、一対の側板82間における加熱ローラ30の上方、後方および下方に対応した位置に装着される側面視でコ字状を呈したコ字状カバー体85と、ハロゲンランプ33に供給される電力を中継する端子台部材86とを備えて構成されている。
前記各側板82には、その後方側半分の位置に加熱ローラ30の端部と対向した角孔821がそれぞれ穿設されているとともに、前方側半分の位置に定着ローラ40と対向したベアリング装着孔822がそれぞれ穿設されている。また、各側板82には、前記角孔821の後方位置から後方に向かって延設されたブラケット823がそれぞれ設けられているとともに、後方位置から上方に向かって突設板824がそれぞれ突設されている。これらの突設板824の上方後縁部には、互いに対向する方向に向けて突設されることによって形成した、後述する連結ロッド801を挿通するための第1支持片835がそれぞれ設けられている。
前記一対の可動板83は、加熱ローラ30の各端部に外嵌されたベアリングB支持するものであり、中央部にベアリングBが嵌入されるベアリング装着孔831がそれぞれ穿設されている。かかる可動板83は、一対の側板82の対向面における角孔821の上下に対向配置された一対のガイドレール821aに案内されつつ前後方向に移動可能になっている。そして、ガイドレール821aに支持された状態の一対の可動板83の各ベアリング装着孔831にベアリングBがそれぞれ嵌入されることにより、加熱ローラ30が軸心回りに回転可能でかつ前後移動可能に側板82に支持されるようになっている。
かかる可動板83の後方縁部の中央位置には、第1コイルスプリング832の前方端部が装着されている。この第1コイルスプリング832の後方端部は、可動板83が一対のガイドレール821aに支持された状態で、図4に示すように、前記ブラケット823の後方縁部に凹設された係止溝823aに係止され、これによって可動板83は、後方へ向けて付勢されるようになっている。
前記架設板84は、前方位置が後方に向かって切り欠かれ、これによって定着ベルト側筐体81が加圧ローラ側筐体87に嵌め込まれるようにして結合された状態で用紙Pをニップ部Nへ導く導入開口21が確保されるようになっている。
前記コ字状カバー体85は、加熱ローラ30に掛け回された定着ベルト50の後方を覆う後板851と、この後板851の上縁部から前方に向かって延設された、定着ベルト50の後方上面を覆う天板852と、前記後板851の下縁部から前方に向かって延設された底板853とからなっている。前記底板853が前記架設板84の下面に積層された状態でねじ止めその他で当該架設板84に固定されることにより、定着ベルト50を覆う定着ベルト側筐体81が形成されるようになっている。
かかるコ字状カバー体85の底板853の前縁部適所には所定個数の貫通孔854(図3では1つのみを示している)が穿設され、ビスSをこれらの貫通孔854に貫通させた上で加圧ローラ側筐体87の後述する底板89に螺着することにより、加圧ローラ側筐体87が定着ベルト側筐体81に連結されるようになっている。
前記端子台部材86は、前記ハロゲンランプ33を支持した状態で当該ハロゲンランプ33へ供給される電力を中継するものである。かかる端子台部材86は、定着ベルト側筐体81の側板82の角孔821を塞ぐ状態で当該側板82にねじ止めその他で装着される装着板861と、この装着板861の上下方向の略中央位置から外方に向かって突設された前後方向に延びる端子台862とを備えて構成されている。
前記装着板861には、可動板83のベアリング装着孔831より若干小径の円孔861aが設けられ、ハロゲンランプ33は、その端面がこの円孔861aを介して端子台862と対向するようになっている。そして、端子台862には、ハロゲンランプ33に対応した端子片862aがねじ止めで取付けられ、この端子片862aを介して電力がハロゲンランプ33に供給されるようになっている。
前記加熱ローラ30の両端部には、ベアリングBがそれぞれ外嵌されるようになっている。そして、加熱ローラ30は、上下一対のガイドレール821a間に支持された可動板83のベアリング装着孔831にベアリングBが嵌め込まれることによって定着ベルト側筐体81に装着されるようになっている。
前記定着ローラ40は、同心で両端部から互いに反対方向に向けて突設された一対の軸筒43を有し、これらの軸筒43にはベアリングBが装着されるようになっている。そして、定着ローラ40は、軸筒43に装着されたベアリングBが側板82のベアリング装着孔822に嵌め込まれることによって定着ベルト側筐体81に軸心回りに回転自在に装着されるようになっている。
前記加圧ローラ側筐体87は、左右方向一対の側板88と、これら一対の側板88の下縁部間に架設された底板89と、前記側板88の前縁部から立設された上下寸法が側板88の略半分の前板891と、この前板891の上縁部から後方に向かって先上がりに傾斜した傾斜天板892とを備えて構成されている。
前記一対の側板88間の内寸法は、前記定着ベルト側筐体81の一対の側板82間の外寸法より僅かに大きめに設定され、これによって加圧ローラ側筐体87を定着ベルト側筐体81に対して外嵌めし得るようになっている。かかる各側板88には、前後方向の中央部より前方位置にベアリング装着孔881が穿設されている。
一方、前記加圧ローラ60は、両端部から同心で互いに反対方向に向けて突設された一対の軸筒64を有し、これらの軸筒64にはベアリングBが装着されるようになっている。そして、加圧ローラ60は、軸筒64に装着されたベアリングBが側板88のベアリング装着孔881に嵌め込まれることによって加圧ローラ側筐体87に軸心回りに回転自在に装着されるようになっている。
そして、加圧ローラ60がベアリングBを介して加圧ローラ側筐体87に装着された状態で、ベアリング装着孔881から外部に突出した軸筒64に抜止め部材である例えばEリング65が装着され、これによって加圧ローラ60の加圧ローラ側筐体87に対する装着状態が安定するようになっている。
前記底板89には、前後方向の略中央位置に左右方向に延びる長尺矩形孔89aが設けられているとともに、後縁部に前記コ字状カバー体85の貫通孔854と対向するように螺設された螺子孔89b設けられている。前記長尺矩形孔89aは、用紙Pを筐体80内に導入する導入開口21(図2)に対応するように設けられている。
そして、底板89がコ字状カバー体85の底板853の下面に当接するように加圧ローラ側筐体87が定着ベルト側筐体81に外嵌めされた状態で貫通孔854を介してビスSを螺子孔89bに緩やかに螺着することにより、加圧ローラ側筐体87は、ビスS回りに揺動可能に定着ベルト側筐体81に連結されるようになっている。加圧ローラ側筐体87が定着ベルト側筐体81に連結された状態で、加圧ローラ60の周面が定着ベルト50を介して定着ローラ40の周面と対向するように加圧ローラ60の設置位置が設定されている。
前記傾斜天板892は、その前方部分が平面視でコ字状に切り欠かれることによって形成した切欠き部892aを有している。この切欠き部892aの両側部には、傾斜天板892の前縁部から立設され、かつ、前記定着ベルト側筐体81の第1支持片835と対向するように位置設定された左右方向一対の第2支持片892bが設けられている。
そして、第1および第2支持片835,892bが前後で互いに対向された状態で、当該第1および第2支持片835,892bに穿設された貫通孔に後方側から連結ロッド801が差し通され、これによって定着ベルト側筐体81の上部と加圧ローラ側筐体87とが互いに連結されるようになっている。前記連結ロッド801には、後端部に連結ロッド801の径寸法より大径の頭部802が設けられているとともに、前端部に環状溝803が凹設されている。
かかる連結ロッド801は、後方から第1および第2支持片835,892bに差し通された状態で、図4に示すように、第2コイルスプリング804が前端側に圧縮状態で外嵌され、この状態で環状溝803にCリング805が嵌め込まれるようになっている。従って、定着ベルト側筐体81と加圧ローラ側筐体87とが互いに連結された状態(図4)では、第2コイルスプリング804の付勢力によって定着ベルト側筐体81と加圧ローラ側筐体87とは、第2コイルスプリング804の付勢力によってビスS回りに互いに接近する方向に向けて付勢され、これによって加圧ローラ60が定着ベルト50を介して定着ローラ40に押圧当接されるようになっている。
また、加熱ローラ30は、第1コイルスプリング832の付勢力により可動板83およびベアリングBを介して定着ローラ40から離間する方向に向けて付勢された状態になっており、これによって定着ベルト50の緊張状態が確保されるようになっている。
そして、本実施形態においては、加熱ローラ30の両端部に蛇行防止用ブッシュ301が外嵌固定され、定着ベルト50は、これら一対の蛇行防止用ブッシュ301に挟持されることによって蛇行が防止されるようになっている。
そして、本発明においては、定着装置20に加熱ローラ30の表面温度が予め設定された温度以上の温度を検出したとき前記ハロゲンランプ33への電力の供給を遮断するサーモスタット(過昇温防止手段)22と、定着ベルト50の温度を検出する温度センサ(温度検出手段)23とが設けられている。
図5は、定着装置20内におけるこれらサーモスタット22および温度センサ23の装着状態の一実施形態を示す図であり、図5(A)は、側面視の説明図、図5(B)は、一部切欠き斜視図である。なお、図5におけるXおよびYによる方向表示は、図3の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
前記サーモスタット22は、図5(A)および図5(B)に示すように、加熱ローラ30における定着ベルト50が掛け回されている周面と反対側の周面(すなわち定着ベルト50が掛け回されていない周面)に温感面を当接された状態で設けられている。本実施形態においては、1つのサーモスタット22が加熱ローラ30の長手方向の中央部に設けられているが、本発明は、サーモスタット22が1つであることに限定されるものではなく、2つでもよいし、3つでもよいし、3つ以上であってもよい。因みに、サーモスタット22が2つの場合には、加熱ローラ30の両側部に1つずつ設ければよいし、サーモスタット22が3つの場合には、1つを加熱ローラ30の長手方向の中央部に設けるとともに、残りの2つを両側部に設ければよい。サーモスタット22の設置数が多くなると、より正確に加熱ローラ30の温度を検出することができるようになるとともに、加熱ローラ30の長手方向の各部分の温度も検出可能になり、加熱ローラ30が部分的に異常な高温になった場合にも対応することが可能になる。
かかるサーモスタット22は、内部にスイッチ回路等が装着されたサーモスタット本体221と、このサーモスタット本体221の加熱ローラ30周面に対する対向面に加熱ローラ30の周面と摺接する状態で設けられたバイメタル222とを備えて構成されている。前記バイメタル222の加熱ローラ30に対する対向面には、滑らかで摺動性の良好な摺接被膜223が積層され、これによって加熱ローラ30の周面にフッ素樹脂層32が形成されていることと相俟ってバイメタル222と加熱ローラ30の周面との間には極めて良好な摺動性が確保されている。従って、加熱ローラ30の周面は、バイメタル222が摺接することで傷が付くような不都合は起こり難くなっている。
因みに、本実施形態においては、前記摺接被膜223としてPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が採用されているが、本発明は、摺接被膜223がPTFE製であることに限定されるものではなく、各種のフッ素樹脂(PCTFE、PVDF、PVF、PFEP、PFA、PETFE等)やフッ素樹脂以外のシリコンゴム等の各種の摺動性が良好な合成樹脂を採用することができる。
前記温度センサ23は、定着ベルト50の表面の温度を検出するものであり、加熱ローラ30の定着ベルト50が掛け回されている周面と当該定着ベルト50を介して対向配置されている。図5に示す例では、加熱ローラ30を挟んでサーモスタット22と正確に対向する当該加熱ローラ30の周方向の位置に温度センサ23が設けられているが、本発明は、温度センサ23がサーモスタット22と対向配置されることに限定されるものではなく、加熱ローラ30に対して定着ベルト50が掛け回されている範囲であればどの周方向の位置であってもよい。
かかる温度センサ23として、本実施形態においては、接触式サーミスタ24と、非接触式サーミスタ25との2種類のものがそれぞれ採用されている。
前記接触式サーミスタ24は、温度検出面が定着ベルト50の周面に摺接された状態で温度を検出するものであり、図5(A)に示すように、センサ本体241と、定着ベルト50の表面に摺接する所定の温感材料製の接触温感素子242とを備えて構成されている。前記センサ本体241には温度検出回路が内装されている。
接触温感素子242の定着ベルト50に対する摺接面には、先のバイメタル222の摺接被膜223と同様の摺接被膜243が積層され、これによって定着ベルト50の周回で当該定着ベルト50の表面が摺接被膜243と摺接しても、定着ベルト50の表面が損傷するような不都合が生じ難くなっている。
一方、定着ベルト50は、図5(A)に示すように、ニッケル電鋳ベルト51の表面側に強靱で滑らかなシリコンゴム層52が積層されているため、定着ベルト50の表面自体が傷付き難い状態になっており、前記接触式サーミスタ24の定着ベルト50に対する摺接面が摺接被膜243によって形成されていることと相俟って定着ベルト50の表面の損傷が有効に抑止されるようになっている。
前記非接触式サーミスタ25は、内部に各種の温度検出用の回路が設けられたセンサ本体251と、このセンサ本体251の定着ベルト50に対する対向面に設けられた離間温感素子252とを備えて構成されている。前記離間温感素子252は、定着ベルト50の表面から放射される熱を感じて温度を検出し得るようになっている。
そして、本発明においては、前記非接触式サーミスタ25は、最小サイズ(例えばA6サイズ)の用紙Pが横送り(搬送方向が用紙Pの長尺側になるような送り方)で搬送された場合の定着ベルト50における通紙領域(最小サイズ通紙領域R1(図5(B))に対向するように設けられている一方、前記接触式サーミスタ24は、最大サイズ(例えばA3サイズ)の用紙Pが横送りで搬送された場合の定着ベルト50における通紙領域(最大サイズ通紙領域R2)の外側の各領域(非通紙領域R3)に対向するように設けられている。本実施形態においては、各非通紙領域R3に対応するように2台の接触式サーミスタ24が採用されている。
非接触式サーミスタ25が最小サイズ通紙領域R1に対応して設けられるのは、以下の理由による。すなわち、定着ベルト50の表面において用紙Pが当接される部分の温度を検出しようとすれば、非接触式サーミスタ25を最小サイズ通紙領域R1に対応させることにより、いかなるサイズの用紙Pが通紙されても、用紙Pが通る部分の温度を検出することができるからである。そして、定着ベルト50の表面において用紙Pが通過する部分については、温度センサが摺接すると、たとえ定着ベルト50の表面に良好な摺動性能を有するシリコンゴム層52が形成されていても損傷する虞があるため、非接触で温度を検出するべく非接触式サーミスタ25が採用されている。
すなわち、定着ベルト50において用紙Pが通紙される可能性がある領域(すなわち最大サイズ通紙領域R2)に傷が付くと、用紙Pのトナー像に対するニップ部Nでの定着処理時に傷に起因して画像不良が生じる虞があるが、非接触式サーミスタ25が採用されることによりかかる不都合の発生が抑止されるのである。
これに対し、定着ベルト50における非通紙領域R3には用紙Pが当接することがないため、たとえ定着ベルト50の非通紙領域R3の部分に傷が付いてもニップ部Nでの定着処理時に用紙P上のトナー像に、この傷に起因して画像不良が生じることがない。
また、サーモスタット22と温度センサ23とは、加熱ローラ30を挟んで互いに離間して設けられているため、サーモスタット22に通電するための例えば100Vの電力配線と、温度センサ23からの検出信号を導き出す例えば5Vの信号配線とが互いに近接したり接触したりすることがないため、たとえ何らかの理由で電力線の被覆が剥がれたとしても、裸の電力線が信号線に接触するようなことがなく、従って、温度センサ23が誤動作したり破損したりするような不都合の発生が確実に防止される。
また、装置本体11内の適所には、商用電源からの電力を中継してサーモスタット22およびハロゲンランプ33に供給する電源装置99(図5)が設けられ、ハロゲンランプ33には、この電源装置99からの電力がサーモスタット22を介してハロゲンランプ33に供給されるようになっている。さらに、装置本体11の適所に設けられた図略のパネルには、表示手段としてのLCD(Liquid crystal display)98(図6)が設けられ、サーモスタット22が通電を遮断したときは、このLCD98にそのことを示す文字出力が行われるようになっている。
そして、本実施形態においては、画像形成装置10内の適所にマクロコンピュータからなる制御部90が設けられ、この制御部90によって定着ベルト50が所定の温度になるように制御されている。図6は、制御部90による定着ベルト50の温度制御を説明するためのブロック図である。
このブロック図に示すように、制御部90は、演算処理装置としてのCPU(central processing unit)91と、このCPU91に付設された読み取り専用の記憶装置であるROM(read only memory)92と、同読み書き自在のRAM(random access memory)93とを備えた基本構成を有している。前記ROM92には、制御部90を動作させるプログラムや、不変データ等が記憶されているのに対し、RAM93は、制御途中で一時的に生成したテンポラリーデータ等を記憶する領域である。
前記CPU91は、温度センサ23の検出結果に基づき定着ベルト50の温度が予め設定された基準温度の範囲内に入っているか否かを判別する温度判別部911と、この温度判別部911の判別結果に基づき電源装置99へ向けて制御信号を出力する制御信号出力部912とを備えている。
前記温度判別部911は、接触式サーミスタ24および非接触式サーミスタ25からの検出信号に基づき両者の平均検出温度Taveを演算し、この平均検出温度が予め設定されて基準温度の温度範囲に入っているか否かを判別するようになっている。温度判別部911がかかる判別を行うために、ROM92には、基準温度の温度範囲「T1〜T2」を記憶する基準温度記憶部921が設けられている。
そして、温度判別部911は、接触式サーミスタ24および非接触式サーミスタ25からの検出信号が入力される毎に演算して得た平均検出温度Taveが基準温度の温度範囲「T1〜T2」内に入っているか否か(すなわち、「T1<Tave<T2」が成立するか否か)を判別し、入っている場合には特にアクションを起こすことはないが、基準温度の温度範囲「T1〜T2」から外れていた場合には、そのことを示す指令信号を制御信号出力部912へ向けて出力するようになっている。
前記制御信号出力部912は、定着ベルト50の温度が基準温度から外れた旨の指令信号が温度判別部911から入力されると、電源装置99に向けてハロゲンランプ33へ供給される電力量を調節させるべく制御信号が出力されるようになっている。具体的には、平均検出温度Taveが上限温度T2以上になっている場合には、制御信号出力部912は、電源装置99に向けてハロゲンランプ33に供給する電力量を少なくする旨の制御信号を出力する一方、平均検出温度Taveが下限温度T1以下になっている場合には、制御信号出力部912は、電源装置99に向けてハロゲンランプ33に供給する電力量を多くする旨の制御信号を出力するようになっている。
定着ベルト50の温度に異常があるときこのような制御信号が制御信号出力部912から電源装置99に向けて出力されることにより、定着ベルト50は、常に適正な温度が維持されることになる。
これに対し、加熱ローラ30が異常な高温になったときには、緊急事態として制御部90による制御が行われることなく、サーモスタット22のバイメタル222が熱変形により動作してハロゲンランプ33へ向かう電力線を強制的に遮断するようになっている。かかる電力線の強制遮断によってハロゲンランプ33への電力供給が停止され、これによってハロゲンランプ33の異常な高温状態は解消される。
かかる異常事態が生じたときには、画像形成装置10の運転を継続することができなくなるので、それに対応させるべくサーモスタット22から当該サーモスタット22が遮断したことを示す信号が制御信号出力部912へ直接入力されるようになっている。制御信号出力部912は、これに基づき電源装置99へ向けて画像形成装置10の駆動系97に向けて供給されている電力を遮断させるべき制御信号を出力するようになっている。
また、これと同時にかかる異常事態の発生を報知するべく、制御信号出力部912は、LCD98へ向けて所定の文字出力(例えば、「サーモスタットが遮断されたので、電源を落とします。」などの文字出力)を行わせるべき制御信号を出力するようになっている。
図7は、制御部90による制御フローの一実施形態を示すフローチャートである。制御がスタートすると、まず、ステップS1で温度センサ23および接触式サーミスタ24が検出した定着ベルト50の平均検出温度Taveが下限温度T1以下であるのか否かが温度判別部911において判別され、平均検出温度Taveが下限温度T1を超えている場合(ステップS1でNO)には、ステップS2が実行されて平均検出温度Taveが上限温度T2以上になっているか否かが温度判別部911において判別される。平均検出温度Taveが上限温度T2以上でない場合(ステップS2でNO)には、ステップS3でサーモスタット22が遮断されたか否かが制御信号出力部912によって判別され、遮断されていない場合には、ステップS1へ戻される。
そして、ステップS1で平均検出温度Taveが下限温度T1以下になっていると判別された場合(ステップS1でYES)には、制御信号出力部912からの制御信号に基づき電源装置99から所定量だけ増量された電力がハロゲンランプ33へ供給され、その後ステップS1へ戻される。ステップS4が実行されることにより、ハロゲンランプ33に対する電力の供給量が増加するため、ハロゲンランプ33の発熱量が増大し、これによって平均検出温度Taveが下限温度T1より高くなると(ステップS1でNO)、ステップS4が実行されなくなってハロゲンランプ33の昇温は停止される。
ついで、ステップS2で平均検出温度Taveが上限温度T2より高くなっていると判別された場合(ステップS2でYES)には、ステップS5が実行されてハロゲンランプ33へ供給される電力量が所定量だけ減少され(ステップS5)、その後ステップS1へ戻される。そして、ステップS2で再び平均検出温度Taveが上限温度T2未満になると、ステップS3が実行される。
そして、ステップS3で制御信号出力部912によりサーモスタット22が遮断されたことが判別された場合(ステップS3でYES)には、当然のことながらサーモスタット22を介して電力が供給されるハロゲンランプ33は、発熱を中止することになる。ついで、ステップS6が実行されて駆動系97への電力の供給が遮断され、引き続きLCD98は、制御信号出力部912からの制御信号に基づきに電力供給が遮断された旨の文字出力を行う。
以上詳述したように、本発明に係る定着装置20は、内部に電力が供給されることにより発熱するハロゲンランプ33が装着された加熱ローラ30と、この加熱ローラ30に対し所定の間隔を置いて配置された加圧ローラ60と、この加圧ローラ60の加熱ローラ30に対する対向面に近接配置された対向部材としての定着ローラ40と、この定着ローラ40および加熱ローラ30間に張設され、かつ、定着ローラ40の位置で加圧ローラ60に押圧当接したニップ部Nを形成する無端の定着ベルト50とが備えられ、定着ベルト50が周回することにより加熱ローラ30および定着ベルト50を介して供給されたハロゲンランプ33からの熱によってニップ部Nに供給された用紙P上のトナー像に定着処理を施すように構成されていることを前提とするものである。
かかる構成によれば、内部のハロゲンランプ33が電力を供給することによる当該ハロゲンランプ33の発熱で加熱ローラ30を加熱した状態で、当該加熱ローラ30を駆動回転させることにより、定着ベルト50は、加熱ローラ30と定着ローラ40との間を周回するため、加熱ローラ30からの伝熱で所定の温度に均一に加熱される。そして、定着ベルト50が所定の温度にまで加熱された状態で、当該定着ベルト50と加圧ローラ60との間のニップ部Nに向けてトナー像が転写された用紙Pを供給することにより、トナーが定着ベルト50からの熱を得て加熱されて溶融し、これによるトナーの用紙P表面への固着でトナー像の定着処理を施すことができる。
そして、定着装置20には、定着ベルト50の表面温度を検出する温度センサ23が設けられ、この温度センサ23は、加熱ローラ30における定着ベルト50が掛け回されている周面と当該定着ベルト50を介して対向配置されているため、従来のように温度センサ23が加熱ローラ30の周面と対向配置されている場合に比較し、直接的により適正に定着ベルト50の周面の温度が検出されるとともに、この検出結果に基づき定着ベルト50の表面温度を適正に制御することが可能になり、これによってトナーの用紙Pに対する所定レベルの定着性を常に確保することができる。
また、定着装置20には、加熱ローラ30の表面温度が予め設定された温度以上の温度を検出したときハロゲンランプ33への電力の供給を遮断するサーモスタット22が設けられているため、何らかの理由で加熱ローラ30が異常な高温になったときには、サーモスタット22の動作でハロゲンランプ33への電力の供給が遮断され、これによって加熱ローラ30が高温になり過ぎることによる不測の事故が未然に回避される。そして、このサーモスタット22は、加熱ローラ30における定着ベルト50が掛け回されていない周面と対向配置されているため、定着ベルト50を介した位置に設けられる場合に比較し、加熱ローラ30の温度をサーモスタット22によって直接的に、かつ、正確に検出することができる。
さらに、温度センサ23は、加熱ローラ30における定着ベルト50が掛け回されている周面と当該定着ベルト50を介して対向配置される一方、サーモスタット22は、加熱ローラ30における定着ベルト50が掛け回されていない周面と対向配置されることにより、温度センサ23とサーモスタット22とは、加熱ローラ30を挟んで互いに離間した位置に配置されるため、通常、温度センサ23には、低電圧(例えば5V)の計装電力が供給されるのに対し、サーモスタット22は遮断器のように強制的に電流を遮断するものであることから、当該サーモスタット22には、通常、例えば100Vの商用電力が供給されており、これらを互いに離間させて配線することができる。従って、低電圧の計装電力が高電圧の商用電力に影響されることはなく、温度センサ23による確実な温度検出を確保することができる。
また、温度センサ23として接触式サーミスタ24と、非接触式サーミスタ25とを採用し、特に非接触式サーミスタ25は、定着ベルト50における最小サイズの用紙Pの通紙領域である最小サイズ通紙領域R1に対応して設けられるため、いずれのサイズの用紙Pがニップ部Nに通紙されても、必ず通紙された位置に対応して接触式サーミスタ24が存在することになり、常に用紙Pの通紙位置における定着ベルト50の温度を検出することができる。また、かかる通紙領域における温度検出を非接触式サーミスタ25によって行っているため、定着ベルト50の表面に傷が付かず、従って、傷により定着トナー像が画像不良になるような不都合の発生を確実に防止することができる。
これに対し接触式サーミスタ24は、定着ベルト50における最大サイズの用紙Pの通紙領域である最大サイズ通紙領域R2の外側の非通紙領域R3に摺接状態で設けられるため、定着ベルト50の用紙Pが通らない側部であるとはいいながら定着ベルト50の温度をより正確に検出することができる。また、接触式サーミスタ24が定着ベルト50の表面に摺接しても、摺接位置は非通紙領域R3であるため、用紙Pが通ることはなく、従って、定着ベルト50のこの部分にたとえ傷が付いても、定着画像が画像不良になることはない。
また、サーモスタット22は、加熱ローラ30の周面に当接されているため、サーモスタット22が非接触状態で加熱ローラ30の周面に対向配置された場合に比較し、加熱ローラ30の周面の温度をより高精度で検出することができる。
また、サーモスタット22の加熱ローラ30に対する摺接面には滑らかな低摩擦係数の摺接被膜223が積層されているとともに、加熱ローラ30の周面にも低摩擦係数のフッ素樹脂層32が形成されているため、サーモスタット22が回転している加熱ローラ30の周面に当接することによる摺接抵抗が極めて低く抑えられ、これによって両者の摩耗による削り粉の発生を抑止することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、本発明に係る定着装置20が複写機としての画像形成装置10に適用されているが、本発明は、画像形成装置10が複写機であることに限定されるものではなく、ファクシミリ装置やプリンタ等であってもよい。
(2)上記の実施形態においては、定着ベルト50が張設されるローラとして互いに対向した一対のローラ(加熱ローラ30と定着ローラ40)が採用されているが、本発明は、ローラが一対であることに限定されるものではなく、定着ベルト50が3つ以上のローラに張設されていてもよい。
(3)上記の実施形態においては、加熱ローラ30を加熱する通電発熱体としてハロゲンランプ33が採用されているが、本発明は、通電発熱体がハロゲンランプ33であることに限定されるものではなく、ニクロム線などの他の種類の通電発熱体であってもよい。
(4)上記の実施形態においては、温度センサ23として接触式サーミスタ24と非接触式サーミスタ25とが採用され、接触式サーミスタ24が定着ベルト50の表面の非通紙領域R3に摺接状態で設けられている一方、非接触式サーミスタ25が定着ベルト50の表面の最小サイズ通紙領域R1に非接触状態で対向配置されているが、本発明は、温度センサ23として接触式サーミスタ24および非接触式サーミスタ25の双方を採用することに限定されるものではなく、いずれか一方を採用すればよい。また、これらの温度センサ23の設置台数については、状況に応じて適宜設定されるものであり、上記の実施形態のように、接触式サーミスタ24が2台で非接触式サーミスタ25が1台でなければならないというものではない。
(5)上記の実施形態においては、温度センサ23は、加熱ローラ30を挟んでサーモスタット22と対向配置されているが、本発明は、温度センサ23が加熱ローラ30を挟んでサーモスタット22と対向配置されることに限定されるものではなく、定着ベルト50の表面の温度を検出することができる位置であればいずれの位置に配置してもよい。
(6)上記の実施形態において、図8に示すように、定着ベルト50の上方位置に定着ベルト50へ緊張状態を付与するためのテンションローラ53を設けるとともに、このテンションローラ53と、ニップ部Nから抜け出た用紙Pを定着ベルト50から分離するための分離板54との間に定着ベルト50の表面をクリーニングするためのクリーニングローラ55を設けてもよい。前記テンションローラ53は、コイルスプリング531の付勢力で定着ベルト50の表面に押し付けられているとともに、クリーニングローラ55もコイルスプリング551の付勢力で定着ベルト50の表面に押し付けられている。
なお、テンションローラ53は、軸心回りにフリー回転し得るようになされているのに対し、クリーニングローラ55は、図略の駆動モータの駆動で駆動回転するようになされ、これによって定着ベルト50の表面に付着したトナー等を取り除き得るようになっている。
かかるテンションローラ53およびクリーニングローラ55を採用することにより、定着ベルト50は、常に緊張状態を維持することができるとともに、定着ベルト50の表面の清浄状態を維持することができる。
(7)上記の実施形態において、図9に示すように、定着ローラ40に代えて定着パッド部材44を採用してもよい。定着パッド部材44は、前記定着ローラ心金41に対応した円柱状の芯材441と、この芯材441の図9における左方位置に設けられた定着パッド442とからなっている。定着パッド442は、発泡ゴムや発泡合成樹脂等の柔軟な材料によって形成され、その加圧ローラ60と対向した部分は、加圧ローラ60の周面に押圧され、芯材441の中心に向かって圧縮弾性変形されている。
そして、定着ベルト50は、定着パッド442に掛け回された状態で加熱ローラ30の駆動回転により当該加熱ローラ30と定着パッド442との間で周回するようになされている。
このように、定着ローラ40に代えて定着パッド部材44を採用することにより、軸受け部材等が不要になって部品点数が減少し、その分装置コストの低減化に貢献することができる。
画像形成装置の内部構造の一実施形態を説明するための正面断面視の説明図である。 定着装置の一実施形態の概要を示す正面視の断面図である。 定着装置の分解斜視図である。 図3に示す定着装置の組み立て斜視図である。 定着装置内におけるこれらサーモスタットおよび温度センサの装着状態の一実施形態を示す図であり、(A)は、側面視の説明図、(B)は、一部切欠き斜視図である。 制御部による定着ベルトの温度制御を説明するためのブロック図である。 制御部による制御フローの一実施形態を示すフローチャートである。 定着装置において定着ベルトに対してテンションローラおよびクリーニングローラが適用された状態を示す断面図である。 定着装置において定着ローラに代えて定着パッド部材が採用された状態を示す断面図である。
符号の説明
10 画像形成装置 11 装置本体
111 用紙搬送路 112 搬送ローラ対
113 転写ローラ 114 排紙搬送路
115 胴内排紙トレイ 12 画像形成部
12C シアン用ユニット 12K ブラック用ユニット
12M マゼンタ用ユニット 12Y イエロー用ユニット
121 感光体ドラム 122 現像装置
123 帯電器 124 露光装置
125 転写ベルト 125a 駆動ローラ
125b 従動ローラ 126 転写ローラ
127 クリーニング装置 13 定着部
14 用紙貯留部 141 用紙トレイ
142 ピックアップローラ 16 画像読取部
162 光学系ユニット 163 コンタクトガラス
20 定着装置 21 導入開口
211 導出開口 22 サーモスタット(過昇温防止手段)
221 サーモスタット本体 222 バイメタル
223 摺接被膜 23 温度センサ(温度検出手段)
24 接触式サーミスタ 241 センサ本体
242 接触温感素子 243 摺接被膜
25 非接触式サーミスタ 251 センサ本体
252 離間温感素子 30 加熱ローラ
301 蛇行防止用ブッシュ 31 筒軸
32 フッ素樹脂層 33 ハロゲンランプ(熱源)
40 定着ローラ(対向部材)
41 定着ローラ心金 42 弾性筒体
43 軸筒 44 定着パッド部材
441 芯材 442 定着パッド
50 定着ベルト 51 ニッケル電鋳ベルト
52 シリコンゴム層 53 テンションローラ
531,551 コイルスプリング
54 分離板 55 クリーニングローラ
60 加圧ローラ 61 加圧ローラ本体
62 弾性筒体 63 フッ素樹脂層
64 軸筒 65 リング
66 ハロゲンランプ 80 筐体
801 連結ロッド 802 頭部
803 環状溝 804 コイルスプリング
805 リング 81 定着ベルト側筐体
82 側板 821 角孔
821a ガイドレール 822 ベアリング装着孔
823 ブラケット 823a 係止溝
824 突設板 83 可動板
831 ベアリング装着孔 832 コイルスプリング
835 支持片 84 架設板
85 コ字状カバー体 851 後板
852 天板 853 底板
854 貫通孔 86 端子台部材
861 装着板 861a 円孔
862 端子台 862a 端子片
87 加圧ローラ側筐体 88 側板
881 ベアリング装着孔 89 底板
891 前板 892 傾斜天板
892a 切欠き部 892b 支持片
89a 長尺矩形孔 89b 螺子孔
90 制御部 91 CPU
911 温度判別部 912 制御信号出力部
92 ROM 921 基準温度記憶部
93 RAM 97 駆動系
98 LCD 99 電源装置
B ベアリング N ニップ部
P 用紙(転写材) R1 最小サイズ通紙領域
R2 最大サイズ通紙領域 R3 非通紙領域
S ビス S1 後ステップ

Claims (8)

  1. 所定の熱源が内装された加熱ローラと、この加熱ローラに対し所定の間隔を置いて配置された加圧ローラと、前記加熱ローラに対向配置された対向部材と、この対向部材および前記加熱ローラ間に張設され、かつ、前記加圧ローラに押圧当接してニップ部を形成する無端の定着ベルトとが備えられ、前記定着ベルトの周回動作により前記加熱ローラおよび定着ベルトを介して与えられる前記熱源からの熱によって前記ニップ部に供給された転写材上のトナー像の当該転写材に対する定着処理を施すように構成された定着装置において、
    前記定着ベルトの表面温度を検出する温度検出手段と、前記加熱ローラの表面温度が予め設定された温度以上の温度を検出したとき前記熱源への電力の供給を遮断する過昇温防止手段とが設けられ、
    前記温度検出手段は、前記定着ベルトの表面へ対向配置される一方、前記過昇温防止手段は、前記加熱ローラの前記定着ベルトが掛け回されていない周面と対向配置されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記温度検出手段と前記過昇温防止手段とは、前記加熱ローラを挟んで対向配置されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記温度検出手段は、前記定着ベルトにおける最小サイズの転写材の通過領域および最大サイズの転写材の通過領域外のいずれか一方または双方に対向配置され、前記通過領域に対向配置される温度検出手段は、検出面が定着ベルトに対し非接触とされ、前記通過領域外に対向配置される温度検出手段は、検出面が定着ベルトに対し接触されていることを特徴とする請求項1または2記載の定着装置。
  4. 前記温度検出手段は、前記定着ベルトの前記加熱ローラに掛け回されている部分に対向配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記過昇温防止手段は、前記加熱ローラの周面に当接されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記過昇温防止手段の前記加熱ローラに対する摺接面および前記加熱ローラの周面のいずれか一方または双方は、摺動性の良好な被膜で被覆されていることを特徴とする請求項5記載の定着装置。
  7. 前記対向部材は、前記定着ベルトが掛け回される軸心回りに回転可能な定着ローラであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記対向部材は、前記定着ベルトが摺接状態で掛け回される非回転の定着パッドであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の定着装置。
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