JP2007212418A - 車載レーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両領域認識部7は、カメラ2で撮影した画像に基づいて自車周辺の他車の車幅Wと車長Lを検出する。物標追尾部3は、自車周辺の他車が存在すると推定される位置に、当該他車について車両領域認識部7が検出した車幅Wと車長Lとに応じた大きさを有するグルーピング範囲を設定し、レーダ測位部1が計測した計測データを、同じグルーピング範囲内の相対位置を示す計測データのグループにグループ化し、グループ毎に他車の相対位置を検出して、他車の相対位置を管理する物標管理テーブル4に出力する。周辺状況表示部5は、物標管理テーブル4に従って自車周辺の他車の存在状況を表示装置6に表示する。
【選択図】図1
Description
なお、以上のような車載レーダ装置の前記他車サイズ算定手段は、より具体的には、たとえば、自車周辺を撮影するカメラと、前記カメラが撮影した画像中の他車の大きさと、当該他車に相当する物体について前記レーダ計測手段が計測した位置までの距離とに基づいて、当該他車のサイズを算出するサイズ算出手段とより構成することができる。または、当該、前記他車サイズ算定手段は、たとえば、自車周辺の他車と通信する車車間通信手段と、当該車車間通信手段が他車から通知された他車のサイズを、当該他車のサイズとして算出するサイズ算出手段とより構成することもできる。
図1aに、本実施形態に係る車載レーダ装置の構成を示す。
本車載レーダ装置は自動車に搭載される装置であり、図示するように、レーダ測位部1、カメラ2、物標追尾部3、物標管理テーブル4、周辺状況表示部5、表示装置6、車両領域認識部7、自車の舵角や速度などの状態を検出する車両センサ8、地図データを備え地図データに基づいて自車の現在位置の検出等を行うナビゲーション装置9とを含んで構成される。
図示するように、物標管理テーブル4は物標追尾部3が追尾している物標である追尾中物標毎に設けたエントリ(図の各行)を有する。そして、各エントリには、追尾中物標の識別子であるラベルが登録される。また、各エントリには、最終回のスキャン(t)から、n回前のスキャン(t-n)までの、各回のスキャンのそれぞれについて物標追尾情報が登録される。そして、各物標追尾情報には、当該回のスキャンに対して算出された追尾中物標の物標情報(相対距離D、相対方向γ、相対速度V)と、当該追尾中物標である他車の車幅W/車長L/向きφが登録される。
すなわち、車両領域認識部7は、物標追尾部3によって、物標管理テーブル4に新たに物標追尾情報が登録されると、物標追尾情報が登録された追尾中物標を着目追尾中物標とする。そして、着目追尾中物標の今回新たに登録された物標追尾情報が示す相対距離D、相対方向γに対応する、カメラ2で撮影した画像中の位置周辺の領域に画像認識処理を施して、当該領域に写り込んでいる他車の認識を行う。
そして、車幅Wの有効値が登録されていない場合には、前述した画像認識処理によって、正面をカメラ2に向けた他車が認識されているかどうかを調べ、認識されていない場合には、そのまま処理を終了する。この結果、着目追尾中物標の今回新たに登録された物標追尾情報の車幅W/車長L/向きφに有効値は登録されない。一方、正面をカメラ2に向けた他車が認識されている場合には、図3aに示すように、認識した他車の前方左右端P1、P2の画像中の位置より、自車301のカメラ2の設置位置Oから、他車302の前方左右端P1、P2に向かう方向の角度差θ1を求め、着目追尾中物標の今回新たに登録された物標追尾情報の計測データの相対距離Dを用いて、W=2Dtan(θ/2) によって、車幅Wを算出する。
さて、着目追尾中物標の物標管理テーブルに登録された前回物標追尾情報に、車幅Wの有効値が登録されている場合には、さらに、着目追尾中物標の前回物標管理テーブルに登録された物標追尾情報に車長Lの有効値が登録されているかどうかを調べる。そして、車長Lの有効値が登録されていない場合には、前述した画像認識処理によって、斜め正面をカメラ2に向けた他車が認識されているかどうかを調べ、認識されていない場合には、着目追尾中物標の今回新たに登録された物標追尾情報の車幅Wに、着目追尾中物標の物標管理テーブルに前回登録された物標追尾情報の車幅Wを登録し、処理を終了する。この結果、着目追尾中物標の今回新たに登録された物標追尾情報には、車幅Wの有効値のみが登録される。
ところで、このような車幅W/車長L/向きφの登録は、次のように行うようにしてもよい。すなわち、車載レーダ装置に無線通信装置を備え、無線通信を用いた車車間通信によって周辺の他車から、当該他車の位置と車幅、車長、進行方向の情報を取得する。そして、取得した車幅、車長、進行方向から求まる当該他車の自車に対する向きを、取得した位置に対応する相対位置を示す計測データが最新の物標情報中に登録されている追尾中物標の物標追尾情報に、車幅W/車長L/向きφとして登録する。
図4に、この物標追尾処理の手順を示す。
図示するようにこの処理では、まず、今回のスキャンの回にレーダ計測信号処理部13が計測した計測データを全て取得し、計測データの相対距離Dに応じて、計測データが示す相対位置が自車に近いものが、より前の順番となるように、取得した各計測データをソートする(ステップ402)。
すなわち、まず、対象計測データが、ソート順上先行する他の計測データを対象計測データして行われた処理の後述するステップ416において既にグループ化された計測データであるかどうかを調べ(ステップ408)、グループ化された計測データであれば、そのまま、この対象計測データについての処理を終了する。
結果、図5a、b、c中のようにグルーピング範囲が設定されている場合には、白丸と黒丸で示した相対位置を各々示す計測データのうち、グルーピング範囲503中にある黒丸で示した相対位置を各々示す計測データが、相対位置P1を示す対象計測データと共に、対象追尾中物標の計測データのグループとしてグループ化されることになる。
以上、物標追尾部3がスキャンの各回毎に行う物標追尾処理について説明した。
以上のように本実施形態によれば、他車の存在すると推定される位置に当該他車のサイズに応じた大きさのグルーピング範囲を設定する。そして、同じグルーピング範囲に属する位置を示す計測データを、同じ他車を計測した位置としてグループ化する。したがって、複数の他車が近接して同一の速度で移動している場合にも、この複数の他車について計測された各計測データを一つの他車を計測し計測データとしてグループ化してしまうことなく、それぞれの他車毎に計測データをグループ化し、各グループ毎に当該ブループに対応する他車の位置を検出できるようになる。
Claims (5)
- 自動車に搭載される車載レーダ装置であって、
レーダを用いて自車周辺の物体の位置を計測するレーダ計測手段と、
自車周辺の他車のサイズを検出する他車サイズ算定手段と、
前記レーダ計測手段が計測した各位置を、単一の他車について計測された位置毎のグループにグループ化するグループ化手段とを有し、
前記グループ化手段は、前記他車サイズ算定手段が検出した他車のサイズに応じて定めた大きさを有するグループ化領域を、当該他車が存在すると推定される位置に設定し、前記レーダ計測手段が計測した各位置を、当該位置が含まれる前記グループ化領域が少なくとも等しい位置毎のグループにグループ化することを特徴とする車載レーダ装置。 - 請求項1記載の車載レーダ装置であって、
前記レーダ計測手段は、レーダを用いて自車周辺の物体の速度を計測し、
前記グループ化手段は、前記他車サイズ算定手段が検出した他車に相当する物体について前記レーダ計測手段が計測した速度に応じて、当該計測した速度が大きいほど大きくなるように、当該他車の位置辺に設定する前記グループ化領域の大きさを設定することを特徴とする車載レーダ装置。 - 請求項1または2記載の車載レーダ装置であって、
前記他車サイズ算定手段は、
自車周辺を撮影するカメラと、
前記カメラが撮影した画像中の他車の大きさと、当該他車に相当する物体について前記レーダ計測手段が計測した位置までの距離とに基づいて、当該他車のサイズを算出するサイズ算出手段とを有することを特徴とする車載レーダ装置。 - 請求項1または2記載の車載レーダ装置であって、
前記他車サイズ算定手段は、
自車周辺の他車と通信する車車間通信手段と、
当該車車間通信手段が他車から通知された他車のサイズを、当該他車のサイズとして算出するサイズ算出手段とを有することを特徴とする車載レーダ装置。 - 自動車に搭載される車載レーダ装置において、自車周辺の他車の位置を検出する他車位置検出方法であって、
レーダを用いて自車周辺の物体の位置を計測するステップと、
自車周辺の他車のサイズを検出するステップと、
検出した他車のサイズに応じて定めた大きさを有するグループ化領域を、当該他車が存在すると推定される位置に設定し、前記レーダ計測手段が計測した各位置を、当該位置が含まれる前記グループ化領域が少なくとも等しい位置毎のグループにグループ化し、各グループ中から一つの位置を代表位置として選定し、選定した各代表位置を前記他車の位置として検出するステップとを有することを特徴とする車載レーダ装置における他車位置検出方法。
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