JP2007210656A - 液体用包装容器セット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一つの容器本体2と一つの中栓3と二つの構造の異なる下キャップ4、5と一つの上キャップ6とからなるものとし、容器形態として、前記容器本体2と中栓3と一方の下キャップ4と上キャップ6とからなる第一の容器形態と、前記容器本体2と中栓3と他方の下キャップ5と上キャップ6とからなる第二の容器形態とが選択可能な構成とした。
【選択図】図1
Description
さらに、このような液体用包装容器においては、中栓を開口してなる上記注出口から一回の傾け操作で比較的多くの収容物を注ぎ出し、また、必要に応じて少量で収容物を注ぎ出すことができるように、注出口にこの注出口の開口より小径の注出筒を備えた注出部材をヒンジを介して一体に備えて、収容物が注ぎ出る度合いを購入者側で変更できるようにした工夫が、特許文献1、2に示されている。
このような液体調味料においてソースのような商品では粘度や味わい、色味などが異なっていても包装容器自体の外観形状を揃え、形状が揃ったシリーズ製品として販売されている。
即ち、高粘度のものを収容した包装容器では前記容器本体の首部に、注出開口予定部を有する中栓を嵌合し、さらにこの中栓を覆うようにして内径の小さい注出筒を有する注出具を取り付けてからキャップを被せ付けるようにしている。一方、低粘度のものを収容した包装容器では、注出口開口予定部を有する中栓が液垂れ防止形状とした注出筒も一体としたものとなっており、これを容器本体の首部に取り付けてキャップを被せ付けるようにしている。キャップ自体においても、小径の注出筒の先端側を閉じることができるように小径のシールリングを有するもの(高粘度液体調味料包装容器用)と、それより大きい注出筒の先端側を閉じるシールリングを有するもの(低粘度液体調味料包装容器用)とが必要となっている
このように容器本体以外の部材がそれぞれ部分的に形状が異なっているため、部材共通化によるコストの削減が行い難くものであった。
そこで本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、一部品のみに、高粘度の液体調味料を収容する包装容器用のものと低粘度の液体調味料を収容する包装容器用のものとを設定し、他の部品については共通化して、二種を用意した前記一部品の選択で、高粘度液体調味料用の包装容器と低粘度液体調味料用の包装容器との作り分けが行なえるようにすることを課題とし、部品共通化によるコストの削減を図ることを目的とするものである。
そして、下キャップ以外の容器本体、中栓、上キャップはそれぞれ一種類ずつでよく、数多くを製造することによる量数効果を得て容器全体での製造コストを低減できる。
図中1は液体用包装容器セットで、図1に示すように該液体用包装容器セット1は容器本体2と中栓3と二つの下キャップ4、5と上キャップ6とからなるものである。
(容器本体)
まず、容器本体2は縦長とした合成樹脂製のものであり、首部7の周りの肩部8を平面視で略円状とし、その肩部8の外周部分を段付き状にしてから略角筒状にした胴部に連続している。(図3)
(中栓)
容器本体2の首部7には、容器本体2より軟質の合成樹脂製とした中栓3が上方から被せるように嵌め付けられている。この中栓3では、図8,9に示されているように、首部7の外周面部分に係合する外周壁部9の上端に連続する内周壁部10が首部7の内側に位置し、内周壁部10がその首部7の内周面に密接していて、通常の取り扱い程度では首部7から外れることのないように外周壁部9と内周壁部10とで首部7の筒状とした壁部分を挟み付けている。そして、首部7の内側となる前記内周壁部10の下端に連続するように底面部11が設けられており、この底面部11において、環状の薄肉部を介して閉鎖板を配し、この閉鎖板を取り除くことで注出口が得られるようにした注出口開口予定部が形成され、取り除き操作を容易にするプルリングが閉鎖板に一体にして設けられている。(図4)
このように中栓3は、首部7に嵌め付けることで容器本体2の収容物(ソースなどの液体調味料)を保護し、また、流通段階などで容器が倒れることがあったとしても漏れなどを生じないようにする働きをし、プルリングを引っ張り上げて閉鎖板の部分を取り除けば注出口開口予定部に略円状の注出口が開口し、収容物を通すことができるようにしている。
上記下キャップ4、5それぞれは単独で容器本体2の首部7とこの首部7に嵌合した上記中栓3と首部7の周りの肩部8とを覆うように上方から被せ付けることができ(図8、9参照)、この下キャップ4、5の外周形状は共に上方に向けて徐々に細くなる略角筒状とした容器胴部の外周形状と連続し、さらに肩部8の外周に係脱可能に係合していて、容器本体2の縦中心軸周りに回転させるなどの操作を行なうことで着脱できるものであり、合成樹脂製のものとされている。この下キャップ4、5の容器本体2に対する着脱操作は特に回転操作に限定されるものではない。
二つの下キャップ4、5中、一方の下キャップ4は収容物が高粘度の液体調味料である場合に容器構成部材の一つとして用いるものであり、他方の下キャップ5は収容物が低粘度の液体調味料である場合に容器構成部材の一つとして用いるものである。
注出筒14の外径は後述する下キャップ5の注出筒の内径より小さく設定されている。そして、この例での注出筒14の内径は、従来の高粘度の液体調味料をスクイズ操作で注出する包装容器で採用されている注出筒の内径と同様であり、スクイズ操作中やスクイズ操作を終えて容器本体の胴部を押す力を加えなくなったときに注出筒内の収容物を容器本体内側に引き戻して液切りを適正に行なえる内径としている。
この下キャップ5は上述したように低粘度の液体調味料用の包装容器における容器構成部材の一つとなるものであって、低粘度の液体調味料を注出するときに脈動が生じないようにする脈動防止手段19が設けられている。この脈動防止手段19は注出筒18の中栓3側の端部で四方から注出筒18の中心軸側に向けて張出した舌片からなり、注出筒18の中栓3側の端部開口形状が略十字状となるようにし、収容物を注出するために容器を傾けたときに収容物の注出筒先端側への流れを規制して空気の入り込みが生じ易いようにしている。
上キャップ6は、上記下キャップ4、5それぞれに着脱可能に取り付けできる合成樹脂製のものである。そして、上キャップ6は、下キャップ4、5それぞれに取り付けたときにその下キャップ4、5の上記注出筒14、18を覆う。さらに、図2に示すようにこの上キャップ6の外周形状は、下キャップ4、5に被せ付けた状態でその下キャップ4、5の外周形状に連続する(下キャップ4、5の外周形状は同じである)。また、上キャップ6の下キャップ4、5への取り付けはネジの螺合によるものであって、図7に示すように下キャップ4、5の上記対応部分12、15の外周面にネジ付けることのできる内ネジを内周面に配した連結筒20を内側に備えている。
そして、この上キャップ6は下キャップ4、5に被せ付けて注出筒14、18から容器本体2の内部に異物などが侵入するのを防止する。さらに、下キャップ4を用いている容器の場合のその下キャップ4の注出筒14の先端側を閉じて、また、下キャップ5を用いている容器の場合のその下キャップ5の注出筒18を閉じて、容器が転倒したような場合でも収容物が外部に流れ出ないようにするものであり、そのため、上キャップ6の注出筒対応部分21には、この上キャップ6下キャップ4に取り付けたときのその下キャップ4の注出筒14の内周面に摺接するシールリング22が設けられ、同じく上キャップ6下キャップ5に取り付けたときのその下キャップ5の注出筒18の内周面に摺接するシールリング23が設けられている。
勿論、包装容器の製造に際して、包装容器一本当たりに本液体用包装容器セットが一セットとなるように用意しておくものではなく、高粘度の液体調味料製品や低粘度の液体調味料製品の製造ラインに容器構成部材を供給するときに下キャップの選択が行なわれるものである。
2…容器本体
3…中栓
4…一方の下キャップ
5…他方の下キャップ
6…上キャップ
7…首部
8…肩部
13…シールリング
14…注出筒
16…シールリング
18…注出筒
19…脈動防止手段
20…連結筒
22…シールリング
23…シールリング
Claims (1)
- 首部の周囲を肩部としている容器本体と、前記容器本体の首部に嵌合してこの首部に被せ付けられ、かつ注出口開口予定部を有してこの注出口開口予定部の取り除きにより注出口が形成される中栓と、それぞれ前記容器本体の首部と肩部とを覆うように容器本体の上部に被せ付けできて、被せ付け時の前記中栓に相対する対応部分に注出筒を備えている二つの下キャップと、前記下キャップそれぞれに取り付けできて、下キャップに取り付けたときにその下キャップの前記注出筒を覆う一つの上キャップとからなり、
前記二つの下キャップの内、一方の下キャップの注出筒は他方の下キャップの注出筒より小径であり、他方の下キャップの注出筒は中栓側に脈動防止手段を有し、前記上キャップの注出筒対応部分には、上キャップを取り付けたときの下キャップの注出筒の内周に摺接するシールリングが設けられていて、
容器形態として、前記容器本体と中栓と一方の下キャップと上キャップとからなる第一の容器形態と、前記容器本体と中栓と他方の下キャップと上キャップとからなる第二の容器形態とが選択可能な構成とされていることを特徴とする液体用包装容器セットることを特徴とする液体用包装容器セット。
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