JP2007210211A - クッションパッドの製造方法、及び、この製造方法に用いる成形型 - Google Patents

クッションパッドの製造方法、及び、この製造方法に用いる成形型 Download PDF

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Abstract

【課題】第2面ファスナの係合部にクッションパッドの一部分が一体化するのを回避できて、係合部に対する第1面ファスナの被係合部に係合部を確実に係合させることができるクッションパッドを製造できるようにする。
【解決手段】アンカー部と係合部とを備えた第2面ファスナ、及び、ファスナ収容溝部62を備えた成形型を準備し、第2面ファスナをファスナ収容溝部62に収容して内嵌させるとともに、面ファスナ部分54を、ファスナ収容溝部62の一端55から突出させ、成形型に発泡樹脂原液を供給し発泡させてクッションパッドを成形するクッションパッドの製造方法であって、第2面ファスナをファスナ収容溝部62に収容する際に、面ファスナ部分54の突出端部54Aを、成形型に形成した受け部30に下側から受け止めさせる。
【選択図】図12

Description

本発明は、
クッションパッドに埋没させるアンカー部と、表皮材側に設けた帯状の第1面ファスナの被係合部に係合させる係合部とを備えた硬質の樹脂材から成る帯状の第2面ファスナ、及び、上方に開口するファスナ収容溝部を備えた成形型を準備し、前記ファスナ収容溝部の底面に前記係合部が当接又は対向するように、前記第2面ファスナを前記ファスナ収容溝部に収容して内嵌させるとともに、前記第2面ファスナの長手方向の一端側の面ファスナ部分を、前記ファスナ収容溝部の長手方向の一端から前記ファスナ収容溝部の長手方向外方側に突出させ、前記成形型に発泡樹脂原液を供給し発泡させて、前記アンカー部と面ファスナ部分が埋没したクッションパッドを成形するクッションパッドの製造方法、及び、この製造方法に用いる成形型に関する。
上記の製造方法では、第2面ファスナを、成形型に形成したファスナ収容溝部に収容して内嵌させることで、第2面ファスナをファスナ収容溝部に保持させ、発泡樹脂原液が第2面ファスナの係合部側に浸入してくるのを阻止している。また、アンカー部だけでなく前記面ファスナ部分もクッションパッドに埋没させて、第2面ファスナをクッションパッドに、より強固に一体化している。
従来、前記面ファスナ部分が成形型に片持ち支持された状態になるように、第2面ファスナを成形型のファスナ収容溝部に収容して内嵌していた。
一般に、作業者は上記の第2面ファスナを成形型のファスナ収容溝部に次の手段で収容して内嵌する。
(1)第2面ファスナの長手方向の他端部(前記第2面ファスナの長手方向の一端とは反対側の端部)側の係合部が、ファスナ収容溝部の底面に当接又は対向するように、第2面ファスナの長手方向の他端部をファスナ収容溝部の他端部(第2面ファスナの長手方向の他端部に対応する側の端部)に収容して内嵌する。
(2)第2面ファスナの他端部の上面側に位置しているアンカー部を片方の手の親指で押さえる。
(3)その親指を、第2面ファスナの一端部側に向かってスライド移動させて、第2面ファスナをその他端部側から一端部側にわたってファスナ収容溝部に収容し内嵌する。
ところが、上記従来の手段のように、面ファスナ部分が成形型に片持ち支持された状態になるように、第2面ファスナを成形型のファスナ収容溝部に収容する手段では次の問題が生じていた。すなわち、作業者は、第2面ファスナに対する親指の押圧力を緩めることなく第2面ファスナの他端部側から一端部の前記面ファスナ部分側まで押圧しがちである。また、第2面ファスナをファスナ収容溝部により確実に内嵌させようとして、第2面ファスナに対する親指の押圧操作の終盤で押圧力を強くすることもある。
そのために、成形型に片持ち支持される面ファスナ部分が、ファスナ収容溝部の長手方向の一端側の底面部分を支点にして下方(ファスナ収容溝部の深さ方向に沿う方向)に揺動変位しやすかった。その結果、前記底面部分を挟んで前記面ファスナ部分とは反対側に位置する所定長さの第2の面ファスナ部分が、ファスナ収容溝部の底面から浮き上がっていた。そして、その浮き上がり状態を維持したまま発泡樹脂原液が供給されて、前記底面と第2面ファスナの係合部との間に発泡樹脂原液が浸入・固化し、表皮材側の第1面ファスナの被係合部に、前記第2面ファスナの前記係合部が係合しにくくなることがあった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、第2面ファスナの係合部にクッションパッドの一部分が一体化するのを回避できて、第1面ファスナの被係合部に前記係合部を確実に係合させることができるクッションパッドを製造できるようにする点にある。
本第1発明の特徴は、
クッションパッドに埋没させるアンカー部と、表皮材側に設けた帯状の第1面ファスナの被係合部に係合させる係合部とを備えた硬質の樹脂材から成る帯状の第2面ファスナ、及び、上方に開口するファスナ収容溝部を備えた成形型を準備し、前記ファスナ収容溝部の底面に前記係合部が当接又は対向するように、前記第2面ファスナを前記ファスナ収容溝部に収容して内嵌させるとともに、前記第2面ファスナの長手方向の一端側の面ファスナ部分を、前記ファスナ収容溝部の長手方向の一端から前記ファスナ収容溝部の長手方向外方側に突出させ、前記成形型に発泡樹脂原液を供給し発泡させて、前記アンカー部と面ファスナ部分が埋没したクッションパッドを成形するクッションパッドの製造方法であって、
前記第2面ファスナを前記ファスナ収容溝部に収容する際に、前記面ファスナ部分が前記ファスナ収容溝部の長手方向の一端側の底面部分を支点にして下方に揺動変位しないように、前記面ファスナ部分の突出端部を、前記成形型に形成した受け部に下側から受け止めさせる点にある。(請求項1)
つまり、成形型のファスナ収容溝部の長手方向の一端からファスナ収容溝部の長手方向外方側に突出させた面ファスナ部分のうちの突出端部を、成形型に形成した受け部に下側から受け止めさせることで、作業者が、第2面ファスナをファスナ収容溝部に収容して内嵌させる際に面ファスナ部分を強く押圧しても、面ファスナ部分がファスナ収容溝部の長手方向の一端側の底面部分を支点にして下方に揺動変位しなくなる。これにより、前記底面部分を挟んで面ファスナ部分とは反対側に位置する所定長さの面ファスナ部分が、ファスナ収容溝部の底面から浮き上がることがなくなって、前記底面と第2面ファスナの係合部との間に発泡樹脂原液が浸入・固化する不具合を回避することができる。(請求項1)
本第1発明において、
前記第2面ファスナの長手方向の他端側の端部に設けた位置決め用の係止部と、前記ファスナ収容溝部の長手方向の他端側の端部に設けた位置決め用の被係止部とを係止させた後に、前記第2面ファスナを前記ファスナ収容溝部に収容して内嵌させると、ファスナ収容溝部に対する第2面ファスナの長手方向での位置決めを容易に行うことができて作業性を向上させることができる。(請求項2)
本第1発明において、
前記クッションパッドは、センター部と、前記センター部の左右両側に位置するとともに、表側の面の外方側に隆起した一対のサイド部とを備え、
前記センター部の表側の部分と一方のサイド部の表側の部分との間のクッションパッド部分、及び、前記センター部の表側の部分と他方のサイド部の表側の部分との間のクッションパッド部分に前記アンカー部を埋没させると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
つまり、センター部の表側の部分と一方のサイド部の表側の部分との間のクッションパッド部分、及び、センター部の表側の部分と他方のサイド部の表側の部分との間のクッションパッド部分に前記アンカー部を埋没させたクッションパッドを得ることができる。(請求項3)
本第2発明の特徴は、
請求項3記載のクッションパッドの製造方法に用いる成形型であって、
前記ファスナ収容溝部の長手方向の他端側のファスナ収容溝部部分に、前記ファスナ収容溝部の底面側に向かって窄まり、前記第2面ファスナの他端側の端部を前記ファスナ収容溝部内に案内するテーパ面を形成し、前記テーパ面が形成されたファスナ収容溝部部分の頂部を、前記テーパ面が形成されていないファスナ収容溝部部分の頂部よりも上方に突出させてある点にある。(請求項4)
この構成によれば、第2面ファスナの他端側の端部が前記テーパ面でファスナ収容溝部内に案内されるから、第2面ファスナをファスナ収容溝部内に収容しやすくすることができる。そして、前記テーパ面は、ファスナ収容溝部の長手方向の他端側のファスナ収容溝部部分に形成して、ファスナ収容溝部全体の高さ寸法が高くなるのを抑制してあるから、次の作用を奏することができる。つまり、クッションパッドのサイド部に対応する成形型の第1キャビティ部分の底からファスナ収容溝部の頂面までの高さ寸法が高いと、発泡樹脂原液がファスナ収容溝部を乗り越えにくくなり、発泡樹脂原液が第1キャビティ部分側に偏った状態で発泡してサイド部に欠肉が生じやすくなる不具合が生じるが、本発明では、前記ファスナ収容溝部部分以外のファスナ収容溝部部分(テーパ面が形成されていないファスナ収容溝部部分)の高さが高くなるのを抑制してあるから、前記高さ寸法が高くなる箇所をできるだけ少なくすることができて、上記の不具合を解消することができる。つまり、第2面ファスナをファスナ収容溝部内に収容しやすくすることができる構造でありながら、サイド部(クッションパッド)に欠肉が生じる不具合を解消できる。
本発明によれば、
第2面ファスナの係合部にクッションパッドの一部分が一体化するのを回避できて、第1面ファスナの被係合部に前記係合部を確実に係合させることができるクッションパッドを製造できるようになった。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1,図2,図3に、本発明の製造方法で製造した自動車の座席用のシートバック100を示してある。このシートバック100は、シートバックパッド1(クッションパッドに相当)と、シートバックパッド1を覆う表皮材2と、表皮材2に設けられた凹形の第1面ファスナ3と、シートバックパッド1に設けられた左右一対の凸形の第2面ファスナ4とから成る。第2面ファスナ4は、シートバックパッド1に埋没させるアンカー部11と、表皮材2側に設けた帯状の第1面ファスナ3の被係合部3Kに係合させる係合部13とを備えた硬質の樹脂材から成り、帯状に形成されている。
前記シートバックパッド1は、センター部6と、センター部6の左右両側に位置するとともに、表側の面74の外方側71に隆起した一対のサイド部5A,5Bとを備えている。図1,図2において、符号8はセンター部6とサイド部5A,5Bとの間に形成された左右一対の第1溝部、9は、センター部6の幅方向中央に形成された上下方向に沿う第2溝部である。第1溝部8は下半部が上下方向に沿い、上半部が斜め上方外方側に緩やかにカーブしながら延出している。前記アンカー部11は、センター部6の表側の部分70と一方のサイド部5Aの表側の部分72との間のクッションパッド部分12(第1溝部8の底部)、及び、センター部6の表側の部分70と他方のサイド部5Bの表側の部分73との間のクッションパッド部分12(第1溝部8の底部)、並びに、第2溝部9の底部に埋没されている。
[第2面ファスナ4の構造]
図8〜図11に示すように、第2面ファスナ4は、一方の面側にアンカー部11を、他方の面側に係合部13を備える。アンカー部11は、第2面ファスナ4の長手方向Jに沿う帯状のアンカーフレーム20と、第2面ファスナ4の長手方向Jに一定間隔を空けて並ぶ状態に、アンカーフレーム20の一方の面20M1に一体に設けられた複数の角箱状の部分19と、前記長手方向Jに一定間隔を空けて並ぶ状態に、アンカーフレーム20の他方の面20M2に一体に設けられた多数の第1係合素子17とから成る。
前記第1係合素子17は、側面視がT字形に設定されるとともに(図11参照)、第2面ファスナ4の肉厚方向Tから見て長円形に設定され(図10参照)、角箱状の部分19よりもシートクッションパッド1の深い箇所に埋没する。アンカーフレーム20には、各角箱状の部分19内の空間に発泡樹脂原液77(図7参照)を受け入れる複数の開口26が長手方向に一定の間隔で形成されている。角箱状の部分19内の空間は、前記長手方向Jに沿う縦壁18によって第2面ファスナの幅方向Dに一対の空間部分に仕切られている(図11参照)。
第2面ファスナ4の長手方向Jの一端21側の端部23(以下、「一端部23」)と他端22側の端部24(以下、「他端部24」)に、前記肉厚方向Tから見てコの字形の位置決め用の係止部25がそれぞれ形成されている。図14に示すように、この係止部25を、後述の下型50(成形型に相当)側に設けられた位置決めピン51(被係止部に相当)に係止することで、ファスナ収容溝部62に対する前記長手方向Jの位置決めを行うようにしてある。位置決めの際は、前記一端部23側の係止部25と他端部側の係止部25とのいずか一方を選択して位置決めピン51に係止させる。このように、前記係止部25を第2面ファスナ4の両端部23,24にそれぞれ形成して、いずれの係止部25も選択できるようにしてある。
図13に示すように前記第2面ファスナ4は、下型50のファスナ収容溝部62に収容して内嵌される。このとき、第2面ファスナ4の長手方向の一端21側の面ファスナ部分54は、図12に示すように、ファスナ収容溝部62の長手方向Jの一端55からファスナ収容溝部62の長手方向外方側Gに突出した状態になる。面ファスナ部分54の突出端部54Aは側面視でL字形に形成されている。
図11に示すように、前記第2面ファスナ4の係合部13は、前記アンカー部11の角箱状の部分19の一面19M1に突設された複数のきのこ形の第2係合素子27から成る。
[シートバックパッド1の製造方法]
シートバックパッド1の製造方法は次の通りである。
(1)上記構造の第2面ファスナ4、及び、上方Uに開口するファスナ収容溝部62を備えた下型50等(図7参照)を準備する。
(2)図12,図13に示すように、下型50に形成したファスナ収容溝部62の底面53に第2面ファスナ4の係合部13の頂部が対向(又は当接)するように、第2面ファスナ4をファスナ収容溝部62に収容して内嵌させるとともに、第2面ファスナ4の長手方向の一端21側の面ファスナ部分54を、ファスナ収容溝部62の長手方向Jの一端55からファスナ収容溝部62の長手方向外方側Gに突出させる。
図4〜図7に示すように、下型50のファスナ収容溝部62は、下型本体に取付けボルトを介して着脱自在に取付けられた断面コの字形の細長い溝形成体56に形成されており、第2面ファスナ4の係合部13を収容する第1溝57と、アンカーフレーム20及び角箱状の部分19を収容して内嵌させる第2溝58とを備えている。第1溝57の長手方向の両端部には、第1溝57内への発泡樹脂原液の浸入を阻止する端部壁65がそれぞれ設けられている。第2溝58の長手方向の両端側は開口している。
ファスナ収容溝部62の長手方向Jの他端59側の端部60(以下、「他端部60」に形成した貫通孔に、位置決め用の被係止部としての位置決めピン51を上向きに貫通させてある。また、ファスナ収容溝部62の長手方向Jの他端59側のファスナ収容溝部部分61に、下方S(ファスナ収容溝部62の底面53側)に向かって窄まり、第2面ファスナ4の他端22側の端部24をファスナ収容溝部62内に案内するテーパ面63を形成し(図6(a),図6(b)参照)、テーパ面63が形成された前記ファスナ収容溝部部分61の第1頂部61Tを、前記テーパ面63が形成されていないファスナ収容溝部部分64の第2頂部64Tよりも上方U(前記底面53から遠ざかる方向)に突出させてある(図5参照)。
図13に示すように、第2面ファスナ4をファスナ収容溝部62に収容して内嵌した状態で、アンカーフレーム20の他方の面20M2は、前記第2頂部64Tの頂面64Mよりも少し下方に位置する。図5,図12に示すように、前記面ファスナ部分54の突出端部54Aを下側から受け止める受け部30を溝形成体56に形成してある。この受け部30は側面視で三角形状に形成され、受け部30の頂面30Tが、第2頂部64Tの頂面64Mよりも少し下方に位置している。
上記の(2)の工程について詳しく説明すると、第2面ファスナ4をファスナ収容溝部62に収容する際に、図14に示すように、第2面ファスナ4の他端部24に設けた係止部25と、ファスナ収容溝部62の他端部60に設けた位置決めピン51とをファスナ収容溝部62の長手方向J(第2面ファスナの長手方向J)で係止させ、その後に、第2面ファスナ4をファスナ収容溝部62に収容して内嵌させる。つまり、第2面ファスナ4の他端部側24の係合部3がファスナ収容溝部62の底面53に対向(又は当接)するように、第2面ファスナ4の他端部24をファスナ収容溝部62の他端部に収容して内嵌する。そして、第2面ファスナ4の他端部24側のアンカー部11(第1結合素子17)を片方の手の親指で押さえ、その親指を、第2面ファスナ4の一端部23側に向かってスライド移動させて、第2面ファスナ4をその他端部24側から一端部23側にわたってファスナ収容溝部62に収容し内嵌する。また、前記面ファスナ部分54がファスナ収容溝部62の長手方向Jの一端55側の底面部分31を支点にして下方Sに揺動変位しないように、面ファスナ部分54の突出端部54Aを受け部30に受け止めさせる。これにより、前記底面部分31を挟んで面ファスナ部分54とは反対側に位置する所定長さの面ファスナ部分33が、ファスナ収容溝部62の底面53から浮き上がることがなくなる。
(3)図7に示すように、下型50に、サイド部5A,5Bに対応する左右一対の第1キャビティ部分66と、センター部6に対応する第2キャビティ部分67とが形成されているので、これらに発泡樹脂原液77(ウレタン原液)を供給し、上型(図示せず)を下型50に被せて発泡樹脂原液77を発泡させ、アンカー部11と面ファスナ部分54が埋没したシートバックパッド1を成形する(図3参照)。
ところで、本発明では、第2面ファスナ4をファスナ収容溝部62内に収容しやすくするために、ファスナ収容溝部62に前記テーパ面63を形成してあるが、このテーパ面63は、ファスナ収容溝部62の長手方向Jの他端59側のファスナ収容溝部部分61だけに形成して、ファスナ収容溝部62全体の高さ寸法が高くなるのを抑制してあるから、次の作用を奏することができる。つまり、第1キャビティ部分66の底66Tからファスナ収容溝部62の頂面までの高さ寸法Hが高いと、発泡樹脂原液77がファスナ収容溝部62を乗り越えにくくなり、発泡樹脂原液77が第1キャビティ部分66側に偏った状態で発泡してサイド部5A,5Bに欠肉が生じやすくなる不具合が生じるが、本発明では、前記ファスナ収容溝部部分61以外のファスナ収容溝部部分64(テーパ面63が形成されていないファスナ収容溝部部分64)の高さが高くなるのを抑制してあるから、前記高さ寸法Hが高くなる箇所をできるだけ少なくすることができて、上記の不具合を解消することができる。つまり、第2面ファスナ4をファスナ収容溝部62内に収容しやすくすることができる構造でありながら、サイド部5A,5B(クッションパッド)に欠肉が生じる不具合を解消できる。
その後、前記係合部13を表皮材2の第1面ファスナ3の被係合部3Kに係合させて、表皮材2をシートバックパッド1に装着する。
[別実施形態]
本発明はシートクッションパッドの製造方法にも適用することができる。
シートバックパッドの正面図 図1のE−E断面図 図1の要部の拡大図 溝形成体の平面図 溝形成体の側面図 (a)は図4のA−A断面図、(b)は 図4のB−B断面図、(c)は図4のC−C断面図、(d)は 溝形成体の他端部の拡大平面図 下型の縦断面図 面ファスナの平面図 面ファスナの側面図 面ファスナの底面図 面ファスナの縦断面図 ファスナ収容溝部に第2面ファスナを収容内嵌した状態を示す側面図 ファスナ収容溝部に第2面ファスナを収容内嵌した状態を示す縦断面図 ファスナ収容溝部に第2面ファスナを収容内嵌した状態を示す平面図
符号の説明
1 シートバックパッド(クッションパッド)
2 表皮材
3 第1面ファスナ
3K 被係合部
4 第2面ファスナ
5A サイド部(一方のサイド部)
5B サイド部(他方のサイド部)
6 センター部
8 第1溝部
9 第2溝部
11 アンカー部
12 クッションパッド部分
13 係合部
17 第1係合素子
18 縦壁
19 角箱状の部分
19M1 角箱状の部分の一面
20 アンカーフレーム
21 第2面ファスナの長手方向の一端
22 第2面ファスナの長手方向の他端
23 第2面ファスナの長手方向の一端側の端部(一端部)
24 第2面ファスナの長手方向の他端側の端部(他端部)
25 係止部
26 開口
27 第2係合素子
30 受け部
31 底面部分
33 反対側に位置する所定長さの面ファスナ部分
50 下型(成形型)
51 位置決めピン(被係止部)
53 ファスナ収容溝部の底面
54 面ファスナ部分
54A 面ファスナ部分の突出端部
55 ファスナ収容溝部の長手方向の一端
56 溝形成体
57 第1溝
58 第2溝
59 ファスナ収容溝部の長手方向の他端
60 ファスナ収容溝部の長手方向の他端側の端部(他端部)
61 ファスナ収容溝部の長手方向の他端側のファスナ収容溝部部分
61T 第1頂部(テーパ面が形成されたファスナ収容溝部部分の頂部)
62 ファスナ収容溝部
63 テーパ面
64 テーパ面が形成されていないファスナ収容溝部部分
64T 第2頂部(テーパ面が形成されていないファスナ収容溝部部分の頂部)
64M 第2頂部の頂面
66 第1キャビティ部分
66T 第1キャビティ部分の底
67 第2キャビティ部分
70 センター部の表側の部分
71 表側の面の外方側
72 一方のサイド部の表側の部分
73 他方のサイド部の表側の部分
74 表側の面
77 発泡樹脂原液
100 シートバック
D 第2面ファスナの幅方向
H 高さ寸法
J 長手方向(第2面ファスナの長手方向、ファスナ収容溝部の長手方向)
G ファスナ収容溝部の長手方向外方側
S 下方
U 上方

Claims (4)

  1. クッションパッドに埋没させるアンカー部と、表皮材側に設けた帯状の第1面ファスナの被係合部に係合させる係合部とを備えた硬質の樹脂材から成る帯状の第2面ファスナ、及び、上方に開口するファスナ収容溝部を備えた成形型を準備し、前記ファスナ収容溝部の底面に前記係合部が当接又は対向するように、前記第2面ファスナを前記ファスナ収容溝部に収容して内嵌させるとともに、前記第2面ファスナの長手方向の一端側の面ファスナ部分を、前記ファスナ収容溝部の長手方向の一端から前記ファスナ収容溝部の長手方向外方側に突出させ、前記成形型に発泡樹脂原液を供給し発泡させて、前記アンカー部と面ファスナ部分が埋没したクッションパッドを成形するクッションパッドの製造方法であって、
    前記第2面ファスナを前記ファスナ収容溝部に収容する際に、前記面ファスナ部分が前記ファスナ収容溝部の長手方向の一端側の底面部分を支点にして下方に揺動変位しないように、前記面ファスナ部分の突出端部を、前記成形型に形成した受け部に下側から受け止めさせるクッションパッドの製造方法。
  2. 前記第2面ファスナの長手方向の他端側の端部に設けた位置決め用の係止部と、前記ファスナ収容溝部の長手方向の他端側の端部に設けた位置決め用の被係止部とを係止させた後に、前記第2面ファスナを前記ファスナ収容溝部に収容して内嵌させる請求項1記載のクッションパッドの製造方法。
  3. 前記クッションパッドは、センター部と、前記センター部の左右両側に位置するとともに、表側の面の外方側に隆起した一対のサイド部とを備え、
    前記センター部の表側の部分と一方のサイド部の表側の部分との間のクッションパッド部分、及び、前記センター部の表側の部分と他方のサイド部の表側の部分との間のクッションパッド部分に前記アンカー部を埋没させる請求項1又は2記載のクッションパッドの製造方法。
  4. 請求項3記載のクッションパッドの製造方法に用いる成形型であって、
    前記ファスナ収容溝部の長手方向の他端側のファスナ収容溝部部分に、前記ファスナ収容溝部の底面側に向かって窄まり、前記第2面ファスナの他端側の端部を前記ファスナ収容溝部内に案内するテーパ面を形成し、前記テーパ面が形成されたファスナ収容溝部部分の頂部を、前記テーパ面が形成されていないファスナ収容溝部部分の頂部よりも上方に突出させてある成形型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008113433A3 (de) * 2007-03-17 2009-07-02 Binder Gottlieb Gmbh & Co Kg Befestigungssystem zum festlegen von bezugsmaterialien
KR101151541B1 (ko) 2009-01-19 2012-05-30 와이케이케이 가부시끼가이샤 쿠션 본체 주형 내에 사용하기 위한 수형 표면 체결구 부재 및 그 제조 방법
KR200473466Y1 (ko) 2012-11-19 2014-07-04 타이완 파이호 리미티드 절곡 가능한 파스너 어셈블리 및 절곡 가능한 파스너 어셈블리가 구비된 쿠션

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