JP2007210060A - 表層剥がし用回転工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】表層の削り残しが少なく、衝撃に対して強く、且つ、騒音を低減することが可能な表層剥がし用回転工具を提供する。
【解決手段】台金20に複数の砥粒部40が設けられた表層剥がし用回転工具10である。砥粒部40は、砥粒層42と砥粒層42を弾性的に支持する緩衝部44とを有する。砥粒層42を含む作用面は、台金20の回転方向Aに対して前側が被研削面から離れる方向に、被研削面に対して傾斜している。
【選択図】 図2
【解決手段】台金20に複数の砥粒部40が設けられた表層剥がし用回転工具10である。砥粒部40は、砥粒層42と砥粒層42を弾性的に支持する緩衝部44とを有する。砥粒層42を含む作用面は、台金20の回転方向Aに対して前側が被研削面から離れる方向に、被研削面に対して傾斜している。
【選択図】 図2
Description
本発明は、路面、床、及び壁などの表面にあるコールタール、ペンキ、塗装などの塗膜を剥がしたり、金属表面の錆を取ったりするのに用いられる表層剥がし用回転工具に関する。
従来、壁や床の表面に付着した塗膜等を除去するための回転工具として、例えば特許文献1に開示されているものがある。この回転工具では、台金に複数の刃部が設けられている。刃部は、砥粒を金属バインダで固めたブロック状の刃部本体と、刃部本体の一部を切り欠いてその部位に固着された超硬合金及び硬質焼結体と、を有している。
特開2003−300168号公報
しかしながら、上記した従来の回転工具では、床等の表面のうねりに十分に追随できず表層の削り残しが生じるため、同一の場所を何回も削る必要があり、作業効率が悪かった。また、刃部は衝撃に対して弱く欠けが生じる場合があった。更に、作業時の騒音が比較的大きかった。
本発明は、上記した事情に鑑みて為されたものであり、表層の削り残しが少なく、衝撃に対して強く、且つ、騒音を低減することが可能な表層剥がし用回転工具を提供することを目的とする。
本発明に係る表層剥がし用回転工具は、台金に複数の砥粒部が設けられた表層剥がし用回転工具である。砥粒部は、砥粒層と砥粒層を弾性的に支持する緩衝部とを有する。砥粒層を含む作用面は、台金の回転方向に対して前側が被研削面から離れる方向に、被研削面に対して傾斜している。
この回転工具では、砥粒層は緩衝部により弾性的に支持されており、また砥粒層を含む作用面は、台金の回転方向に対して前側が被研削面から離れる方向に、被研削面に対して傾斜しているため、床等の表面のうねりに十分に追随でき、表層の削り残しが少なくなる。また、緩衝部により衝撃を吸収することができるため、衝撃に対して強くなる。更に、緩衝部により砥粒層の被研削面への当たりが柔らかくなるため、騒音が低減される。
台金は、台金本体と台金本体の周縁部から外方に突出するように着脱可能に設けられた複数のアーム部とを有し、砥粒部は、アーム部の外端に取り付けられていると好ましい。このようにすれば、砥粒層が磨耗したときにアーム部ごと交換することができ、メンテナンスが容易になる。
砥粒部の砥粒層は、アーム部の長手方向に沿って帯状に設けられており、アーム部は、外端側が台金の回転方向に向かうように、台金本体の径方向に対して傾斜して設けられていると好ましい。このようにすれば、砥粒層による研削能力を高めることができる。
表層剥がし用回転工具は、砥粒層が設けられる一の側壁部、一の側壁部と離間して対向する他の側壁部、及び一の側壁部と他の側壁部とを連絡する連絡部を有し、可撓性を有するシート状基材を備え、シート状基材は、緩衝部を搭載したアーム部に台金の回転方向に対して前側から嵌め合わされ、一の側壁部と他の側壁部との間で緩衝部及びアーム部を挟持すると共に、連絡部が緩衝部及びアーム部の前面に当接すると好ましい。このようにすれば、緩衝部を搭載したアーム部にシート状基材を嵌め合わすことで、緩衝部上に砥粒層を容易に設けることができる。このとき、シート状基材は可撓性を有するため、緩衝部の緩衝作用を妨げることがない。また、連絡部が緩衝部及びアーム部の前面に当接しているため、作業時においてシート状基材が外れることを防止することができる。
表層剥がし用回転工具は、砥粒層と緩衝部との間に設けられた可撓性を有するシート状基材を備えると好ましい。このようにすれば、緩衝部上に砥粒層を設け易くなる。このとき、シート状基材は可撓性を有するため、緩衝部の緩衝作用を妨げることがない。
本発明によれば、表層の削り残しが少なく、衝撃に対して強く、且つ、騒音を低減することが可能な表層剥がし用回転工具を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る表層剥がし用回転工具を備えた表層剥がし装置の構成を示す斜視図である。図1に示すように、表層剥し装置1は、作業者が片手(若しくは両手)で操作可能な小型のハンディタイプの装置である。
表層剥し装置1は、表層剥し用回転工具10、駆動軸3、図示しない駆動源としてのモータ、把持部5、及びカバー7を備えている。表層剥し用回転工具10は、駆動軸3に連結されている。この駆動軸3は、把持部5の先端に内蔵された図示しないモータの回転軸に連結されている。従って、この回転軸の回転により駆動軸3が回転することで、表層剥し用回転工具10が回転する。カバー7は、表層剥し用回転工具10を覆い、被研削面の研削により生じた削り屑の飛散を防止する。なお、図1においては、カバー7内の構成を図示する関係上、カバー7を破線で示している。
表層剥し用回転工具10は、図2及び図3に示すように、台金20とこの台金20に設けられた複数の砥粒部40とを備えている。台金20は、台金本体22と台金本体22の周縁部から外方に突出するように着脱可能に設けられた複数のアーム部24とを有している。台金本体22は、外形が略正六角形状をなす板材から構成されており、中央に駆動軸3を挿通して連結固定するための孔26が設けられている。アーム部24は、図4及び図5に示すように、外形が短冊状をなす板材から構成されており、外端部24aがアーム部24の中心軸P周りに回転されて傾斜して設けられている。砥粒部40は、このアーム部24の外端部24aに取り付けられている。アーム部24の内端側には、台金本体22にネジ止めするための孔28が設けられている。本実施形態では、6個のアーム部24が、略正六角形状をなす台金本体22の角部にそれぞれ取り付けられている。
砥粒部40は、砥粒層42と緩衝部44とを有している。緩衝部44は、外形が直方体状をなし、アーム部24の外端部24a上に搭載され固定されている。緩衝部44は、砥粒層42を弾性的に支持するためのものであり、ウレタンゴム等のゴム材、硬質スポンジなどから構成されている。砥粒層42は、シート状基材46を介して緩衝部44上に設けられている。
シート状基材46は、SUS、アルミ、銅、鉄などから構成されており、可撓性を有するように1mm以下の厚みで形成されている。このシート状基材46は、砥粒層42が設けられる一の側壁部46a、一の側壁部46aと離間して対向する他の側壁部46b、及び一の側壁部46aと他の側壁部46bとを連絡する連絡部46cを有しており、断面が略コ字状をなす。
砥粒層42は、ダイヤモンドやCBN等の超砥粒を、シート状基材46の一の側壁部46aの外面にロウ付け、電着等して設けられている。砥粒層42が設けられる領域は、一の側壁部46aの端縁から連絡部46cに向かって全体の半分程度であり、帯状をなしている。なお、砥粒層42は一の側壁部46aの外面全体に設けてもよい。
このように、砥粒層42が設けられたシート状基材46は、緩衝部44を搭載したアーム部24の外端部24aに、台金20の回転方向(図2及び図3のA)に対して前側から嵌め合わされている。これにより、一の側壁部46aと他の側壁部46bとの間で緩衝部44及びアーム部24の外端部24aが挟持され、連絡部46cが緩衝部44及びアーム部24の外端部24の前面に当接している。これにより、砥粒層42を含む作用面は、台金20の回転方向Aに対して前側が被研削面(図6のS)から離れる方向に、被研削面Sに対して傾斜している。
またアーム部24は、図2及び図3に示すように、外端側が台金20の回転方向Aに向かうように、台金本体22の径方向Rに対して傾斜して設けられている。
次に、本実施形態に係る表層剥がし用回転工具10を備えた表層剥がし装置1の作用及び効果について説明する。
路面、床、及び壁などの表面にあるコールタール、ペンキ、塗装などの塗膜を剥がしたり、金属表面の錆を取ったりする場合、表層剥がし装置1に通電して、図2及び図3に示す回転方向Aに、表層剥がし用回転工具10を回転させる。そして、砥粒部40の砥粒層42を被研削面Sに押し当てる。砥粒層42は緩衝部44に弾性的に支持されているため、図6に示すように、押し当て力に応じて変形して被研削面Sに当接する。このようにして、砥粒層42により被研削面Sの表層が研削される。なお、使用により砥粒層42は磨り減っていくが、図6に示すように、表層剥がし用回転工具10を被研削面Sに対してより強く押し当てることで、より中心に近い砥粒層42を利用することができる。
このように、本実施形態に係る表層剥がし用回転工具10では、砥粒層42は緩衝部44により弾性的に支持されており、また砥粒層42を含む作用面は、台金20の回転方向Aに対して前側が被研削面Sから離れる方向に、被研削面Sに対して傾斜しているため、床等の表面のうねりに十分に追随でき、表層の削り残しが少なくなる。従って、何度も同じ場所を研削する必要がなくなり、作業効率の向上を図ることができる。また、緩衝部44により衝撃を吸収することができるため、衝撃に対して強くなる。従って、耐久性が向上して長期に亘る使用が可能になる。更に、緩衝部44により砥粒層42の被研削面Sへの当たりが柔らかくなるため、騒音を低減することが可能となる。
また、アーム部24は台金本体22に着脱可能に設けられているため、砥粒層42が磨耗したときにアーム部24ごと交換することができ、メンテナンスが容易になる。
また、アーム部24は、外端側が台金20の回転方向Aに向かうように、台金本体22の径方向Rに対して傾斜して設けられているため、砥粒層42による研削能力を高めることができる。
また、シート状基材46は断面略コ字状に設けられているため、緩衝部44を搭載したアーム部24の外端部24aにシート状基材46を嵌め合わすことで、緩衝部44上に砥粒層42を容易に設けることができる。このとき、シート状基材46は可撓性を有するため、緩衝部44の緩衝作用を妨げることがない。また、連絡部46cが緩衝部44及びアーム部24の外端部24aの前面に当接しているため、作業時においてシート状基材46が外れることを防止することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、シート状基材46としては、断面略コ字状のものに限定されず、断面略U字状のものであってもよい。
また、シート状基材46を別途設けるのではなく、図7に示すように、アーム部24の外端部24a自体を断面略コ字状に形成してもよい。この場合、砥粒層42を設ける部位に可撓性を持たせるため、かかる部位の厚みは他の部位よりも薄くすると好ましい。更に、その部位の材質を他の部位と異ならせてもよい。
また、表層剥し装置1は、上記した小型のハンディタイプのものに限られず、大型であって両手で押しながら表層剥しを行う、所謂、手押しタイプの表層剥し装置であってもよい。
1…表層剥がし装置、3…駆動軸、5…把持部、7…カバー、10…表層剥がし用回転工具、20…台金、22…台金本体、24…アーム部、26…シート状基材、26a…一の側壁部、26b…他の側壁部、26c…連絡部、40…砥粒部、42…砥粒層、44…緩衝部、A…台金の回転方向、R…台金本体の径方向、S…被研削面。
Claims (5)
- 台金に複数の砥粒部が設けられた表層剥がし用回転工具であって、
前記砥粒部は、砥粒層と該砥粒層を弾性的に支持する緩衝部とを有し、
前記砥粒層を含む作用面は、前記台金の回転方向に対して前側が被研削面から離れる方向に、該被研削面に対して傾斜していることを特徴とする表層剥がし用回転工具。 - 前記台金は、台金本体と該台金本体の周縁部から外方に突出するように着脱可能に設けられた複数のアーム部とを有し、
前記砥粒部は、前記アーム部の外端に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の表層剥がし用回転工具。 - 前記砥粒部の前記砥粒層は、前記アーム部の長手方向に沿って帯状に設けられており、
前記アーム部は、外端側が前記台金の回転方向に向かうように、前記台金本体の径方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の表層剥がし用回転工具。 - 前記砥粒層が設けられる一の側壁部、該一の側壁部と離間して対向する他の側壁部、及び該一の側壁部と該他の側壁部とを連絡する連絡部を有し、可撓性を有するシート状基材を備え、
前記シート状基材は、前記緩衝部を搭載した前記アーム部に前記台金の回転方向に対して前側から嵌め合わされ、前記一の側壁部と前記他の側壁部との間で前記緩衝部及び前記アーム部を挟持し、前記連絡部が前記緩衝部及び前記アーム部の前面に当接することを特徴とする請求項2又は3に記載の表層剥がし用回転工具。 - 前記砥粒層と前記緩衝部との間に設けられた可撓性を有するシート状基材を備えることを特徴とする請求項1に記載の表層剥がし用回転工具。
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JP2006031495A JP2007210060A (ja) | 2006-02-08 | 2006-02-08 | 表層剥がし用回転工具 |
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