JP2007209963A - 崩壊性タブレット及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度が高いにもかかわらず、水への崩壊性に優れた粉末圧縮成型物からなる速崩壊性タブレットを提供すること。
【解決手段】崩壊性タブレット1は、原料粉末と常温で固体で融点が100℃以下である高分子結合剤との混合物の圧縮成型物からなり、高密度の外殻2と、外殻2に取り囲まれ且つ外殻2よりも低密度の内部域3とから構成される。外殻の密度及び内部域の密度が、下記の式(1)の関係を満たすことが好ましい。
(x−y)/z>0.10 (1)
(式中、xは外殻の密度を表し、yは内部域の密度を表し、zはタブレットの平均密度(タブレット全体の体積と重量から計算した平均化した密度を表す。))
【選択図】図1

Description

本発明は、崩壊性タブレット及びその製造方法に関する。
口腔内速崩壊性錠剤、洗剤タブレット、入浴剤タブレットなど、各種の粉末圧縮成型物が知られている。粉末圧縮成型物に関する従来の技術として、粒径5〜500μmの熱可塑性材料を5〜80重量%含有する粉末混合物を、加圧室の底に置きピストンで加圧する際に、一方向から超音波力を加える方法が提案されている(特許文献1)。超音波力を加える条件は、周波数が10〜100kHz、振幅が20〜60μm、照射時間が0.5〜3秒であるとされている。このようにして得られた粉末圧縮成型物は、頬紅やアイシャドウなどの化粧料として用いられる。この方法によって得られた粉末圧縮成型物は砕けやすく且つ硬いものであるとされている。しかし、超音波力を加えている間に粉末混合物にかかる圧力が40〜200bar、即ち4〜20MPaという高圧なので、この粉末圧縮成型物は圧縮の程度が高く粒子間の空隙が小さい。また圧縮の程度が高いことに起因して崩壊性が十分とは言えない。
特開平5−70325号方法
従って本発明の目的は、粉末の圧縮成型物からなり、高強度で且つ速崩壊性のタブレットを提供することにある。
本発明は、原料粉末と常温で固体で融点が100℃以下である高分子結合剤との混合物の超音波振動圧縮成型物からなり、高密度の外殻と、該外殻に取り囲まれ且つ該外殻よりも低密度の内部域とから構成される崩壊性タブレットを提供することにより前記目的を達成したものである。
また本発明は、原料粉末を含む混合物をタブレット成型用金型内に充填し、成型用杵によって該混合物に超音波振動を与えながら圧縮を加える崩壊性タブレットの製造方法であって、
前記成型用杵における杵面の中央域よりも外周域の方が振幅が大きくなるように超音波振動を与える崩壊性タブレットの製造方法を提供するものである。
本発明によれば、強度が高いにもかかわらず、液体への崩壊性に優れた速崩壊性タブレットを得ることができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の崩壊性タブレットは粉末の圧縮成型物からなる。本発明のタブレットは、強度が高く、且つ液体への崩壊性が高いことによって特徴付けられる。本明細書で言う液体とは純粋な水を始めとする水性液、及びアルコールを始めとする有機溶媒等の水性液以外の各種液体を包含する。水性液とは純粋な水、各種の水溶液や水懸濁液、体液などを広く包含する。粉末の圧縮成型物の使用時の崩壊性を良好にするためには、単純に成型時の圧力を低く設定し低密度の成型物を得ればよいが、低圧での圧縮に起因して成型物の強度が低下してしまう。その結果、製品の製造工程において、或いは製品の輸送中に、成型物に割れや欠け、摩損などの欠陥が発生しやすい。一方、成型物の強度を高めようとすると、成型物の密度が高くなり使用時の崩壊性が低下する。このように、従来成型物の強度と使用時の崩壊性とは二律背反の関係にあった。これに対して本発明によれば、高強度で且つ使用時には速崩壊性である圧縮成型物が提供される。
図1に示すように、本実施形態のタブレット1は二つの部位に大別される。一つは外殻2である。外殻2はタブレット1の外面を含み、タブレット1の輪郭を画定するものである。もう一つの部位は、外殻2に取り囲まれた内部域3である。内部域3はその全体が外殻2によって取り囲まれている。ここで、外殻2の縦方向の合計の総厚みは、タブレット1の縦方向の全体の厚みの10〜50%が好ましく、20〜40%がより好ましい。また、外殻2の横方向(水平方向)の合計の総厚みは、タブレット1の横方向(水平方向)の全体の厚みの10〜80%が好ましく、20〜70%がより好ましく、30〜60%が更に好ましい。
本実施形態のタブレットは、外殻及び内部域を有している点で、有核錠と類似しているが、密度の大小関係が有核錠とは逆になっているので、特性は全く異なるものである。なお、図1においては、外殻2と内部域3との境界が明確に表されているが、これは本発明の理解を助けることを目的として強調して描かれたものであり、実際のタブレットにおいては外殻と内部域との境界が完全に明確でない場合もある。
外殻2と内部域3とはその密度の違いで区別される。具体的には、外殻2は内部域3に比べ相対的に高密度になっており、逆に内部域3は外殻2に比べ相対的に低密度になっている。外殻2が高密度になっていることで、タブレット1はその強度が確保され、製造時や輸送時、使用時の取り扱いにおいて破損したり摩損したりすることが効果的に防止される。一方、内部域3が低密度になっていることで、タブレット1の使用時に、外殻2がひとたび液体に溶解すれば内部域3は一気に溶解し、タブレット1は速やかに崩壊するようになる。このような高密度の外殻2と低密度の内部域3を有する粉末圧縮成型物は従来の技術では得ることができなかった。
タブレット全体としての強度の確保と速崩壊性の向上とのバランスを考慮すると、外殻2及び内部域3の密度は下記の式(1)で表される関係を満たすことが好ましい。この関係を満たすことで、密度が均一なタブレットと比較して、崩壊性が一層向上する。例えば、密度が均一なタブレットと比較して、崩壊性が10%以上向上する。
(x−y)/z>0.10 (1)
(式中、xは外殻の密度を表し、yは内部域の密度を表し、zはタブレットの平均密度(タブレット全体の体積と重量から計算した平均化した密度を表す。))
以下の説明においては、(x−y)/zを密度差指数と呼ぶ。
本実施形態において外殻2の密度は、タブレット1における外周域の厚み方向の中央部で測定される。内部域3の密度は、タブレット1における中央域の厚み方向の中央部で測定される。具体的な測定方法は、後述する実施例において詳述する。
本実施形態のタブレット1はその構成材料として、原料粉末を含んでいる。原料粉末は主剤のみからなる。或いは、主剤及び1種類以上の副原料粉末を含んでいてもよい。原料粉末の粒径は、タブレット1の具体的な用途に応じて適切な大きさが適宜選択される。一般的にいって、主剤である原料粉末は、重量平均粒径が20〜300μmで、変動係数が50%以下であると、十分に満足すべき結果が得られる。
原料粉末に加え、タブレット1は高分子結合剤を含む。高分子結合剤は原料粉末の粒子どうしを結合してタブレットを保形するための賦形剤としての役割を有する。高分子結合剤は液体に対して溶解性を有している。具体的には、高分子結合剤は水溶性又は油溶性である。高分子結合剤が水溶性又は油溶性であることによって、タブレットと水や油とが接触すると、粒子どうしを結合している高分子結合剤がこれらに溶解して粒子間の結合が解かれ、タブレットが崩壊するようになる。つまり高分子結合剤は崩壊剤としての役割も有する。
高分子結合剤としては、常温(=35℃)で固体であり、且つ融点が100℃(DSC法)以下であるものが用いることが好ましい。融点が100℃以下の高分子結合剤を用いることで、タブレット1の成型時に加えるエネルギーを少なくすることができる。タブレット1の製造方法に関して後述するように、本実施形態においては、高分子結合剤が超音波振動による摩擦熱で溶融することによって原料粉末の粒子どうしを結合させている。従って、高分子結合剤の融点が高い場合には、より大きな超音波振動や長時間の超音波照射を加える必要があり、エネルギー的に不利になる。また融点が高い場合には原料粉末全体も高温となることで、原料粉末が熱的なダメージを受けることもある。そこで本実施形態においては高分子結合剤としてその融点が好ましくは100℃以下、更に好ましくは75℃以下のものを用いることとした。本実施形態においては2種以上の高分子結合剤を用いてもよいが、その場合には、少なくとも1種の高分子結合剤の融点が100℃以下であればよい。特に、2種以上の高分子結合剤のうち、融点が最も高い高分子結合剤の当該融点が100℃以下であることが好ましい。DSC法による融点は、昇温速度5℃/minで測定される。
高分子結合剤の融点の下限値に特に制限はないが、少なくとも常温(=35℃)では該高分子は固体であることが好ましい。即ち、高分子結合剤の融点は常温を下回らないことが好ましい。高分子結合剤の融点が常温に近くなるとタブレット1にべたつき感が生じる場合があるので、該融点は40℃以上、特に45℃以上であることが好ましい。一方、一般に、原料粉末の融点は高分子結合剤の融点よりも高い。原料粉末の融点が高分子結合剤の融点よりも好ましくは30℃以上、更に好ましくは40℃以上高いと、原料粉末が溶融することによる悪影響を避けることが出来る。
タブレット1における原料粉末と高分子結合剤との配合割合は、原料粉末/高分子結合剤の重量比で表して0.01〜33、特に0.01〜19であることが好ましい。主剤である原料粉末の重量は、タブレット1の具体的な用途にもよるが、タブレット1に対して1〜97重量%、特に1〜95重量%であることが好ましい。一方、賦形剤である高分子結合剤の重量は、タブレット1に対して3〜99重量%、特に5〜99重量%であることが好ましい。原料粉末及び高分子結合剤の配合量は、タブレットの具体的な用途に応じて適切な値が選択される。例えば浴用剤として用いる場合には、原料粉末の重量は、タブレットに対して50〜95重量%、特に70〜90重量%であることが好ましい。一方、高分子結合剤の重量は、タブレットに対して5〜50重量%、特に10〜30重量%であることが好ましい。また、医薬錠剤や口中清涼剤として用いる場合には、原料粉末の重量は、タブレットに対して1〜97重量%、特に10〜90重量%であることが好ましい。一方、高分子結合剤の重量は、タブレットに対して3〜99重量%、特に10〜90重量%であることが好ましい。タブレット1には、原料粉末及び高分子結合剤に加え、必要に応じ他の成分を配合してもよい。そのような成分はタブレット1の具体的な用途に応じて種々のものを幅広く選択できる。例えばタブレット1を浴用剤として用いる場合には、香料や色素を配合することができる。
本実施形態のタブレット1は、内部域2が実質的に圧密化されていないことが、崩壊性の向上の点から好ましい。内部域3及び外殻2の圧密化の程度は、その硬度を尺度として表すことができる。しかし当該技術分野においては、タブレットの部分的な硬度測定法は存在しない。そこで本発明においては、ゴム硬度計を用いた測定結果を、タブレットの部分的な硬度の値として代用することとする。
本実施形態のタブレット1は、内部域2が低密度であるにもかかわらず、外殻2が高密度になっているので高強度を有する。その結果、本実施形態のタブレット1は、その製造工程や輸送中に割れや欠け、摩損などが発生しづらくなっている。
本発明のタブレットは種々の用途に用いられ、それぞれの用途に応じた大きさに成型される。タブレットの大きさは平面視での面積が7〜8000mm2程度、特に20〜3000mm2程度であり、高さが1〜30mm程度、特に2〜20mm程度である。タブレットの形状には特に制限はなく、例えば円柱状、三角柱状や四角柱状等の多角柱状など、公知のあらゆる形状に成型することができる。
本発明のタブレット例えば浴用剤として用いることができる。タブレットを浴槽に投入すると短時間でタブレットが溶解するので、入浴の待ち時間が短くなるという利点がある。浴用剤として用いる場合には、原料粉末として炭酸塩及び有機酸を用い、高分子結合剤としてポリエチレングリコール(以下、PEGという)を用いることが好ましい。炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウムなどが用いられる。有機酸としては、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、安息香酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸、サリチル酸などの水溶性で且つ固体の酸を用いることが好ましい。PEGとしてはその分子量が1000〜20000のものを用いることが好ましい。
また本発明のタブレットを口腔内速崩壊錠剤として用いることもできる。口腔内速崩壊錠剤は各種医薬品や口中清涼剤として用いられ、口の中で唾液によって短時間で溶解するものである。従って高齢者や嚥下機能が低下した者に好適に用いられる。また健常者であっても移動中の場合など水が用意できない場合に有用なものである。本発明のタブレットを口腔内速崩壊錠剤として用いることで、該錠剤を口に含むと速やかに溶解するようになる。
本発明のタブレットを錠剤型洗剤として用いることもできる。タブレットを洗濯槽内に投入すると短時間で溶解するので、洗剤の溶け残りが発生しない。また洗剤濃度が素早く上昇することによって、洗浄性が高まり、また洗濯時間が短縮される。
図1に示す構造を有するタブレット1は以下に述べる方法によって好適に製造される。図2には、本実施形態のタブレット1を製造するために用いられる好ましい装置の模式図が示されている。装置10は枠体11を備えている。枠体11の高さ方向の中央部には、打錠テーブル12が水平方向に取り付けられている。打錠テーブル12の中央部には貫通孔が設けられており、その貫通孔にタブレット成型用金型13が嵌合されている。金型13はその上下が開口した筒状の形状をしている。金型13はその上部に側方へ張り出すフランジ13aを有している。フランジ13aは打錠テーブル12へボルト締め(図示せず)されている。
金型13のキャビティの上下の位置には超音波振動素子14a,14bが配されている。各素子14a,14bはエアシリンダ15a,15bによって支持されている。上部エアシリンダ15aは、枠体11の天板11aに取り付けられ、それから垂下している。一方、下部エアシリンダ15bは、枠体11の底板11b上に取り付けられている。これによって、各超音波振動素子14a,14bはそれぞれ上下方向へ移動可能になっている。なお、超音波振動素子の移動手段はエアシリンダに限定されず、他に油圧シリンダや、電動モータを用いたボールネジプレス等の機器を用いても良い。
各超音波振動素子14a,14bの先端にはホーン16a,16bが取り付けられている。各ホーン16a,16bの先端は成型用金型13のキャビティと同一形状をなしている。これら三者は同一軸線上に位置している。各ホーン16a,16bは、原料粉末及び高分子結合剤を含む粉末混合物を圧縮成型する際に、該混合物に超音波振動を与える役割、及び該混合物を圧縮するための成型用杵としての役割を有している。従って以下の説明では、これらのホーンをそれぞれ上杵16a、下杵16bと呼ぶことにする。各杵16a,16bの先端形状は、金型13のキャビティと同形状になっている。
図3には、各杵16a,16bの杵面を拡大した模式図が示されている。杵面22は円形の輪郭を有する平坦面になっている。しかし杵面22は円形に限られない。同様に、杵面22は平坦面でなくてもよい。杵面22の中央域には円形の輪郭を有する振動吸収体23が取り付けられている。なお、振動吸収体23に関しても、その形状は円形に限られない。振動吸収体23は、接着剤や両面粘着テープなどの取付手段24によって杵面22に取り付けられている。振動吸収体23は各杵16a,16bの超音波振動を吸収し振幅を減衰させる目的で用いられる。振動吸収体23の表面には、原料粉末を含む混合物が杵面22に付着することを防止する目的で、テフロン(登録商標)シート等の付着防止用介在物25が配されている。振動吸収体23に原料粉末が付着しない場合には、介在物25は不要である。また、杵面22に振動吸収体23を取り付けることによって杵面22に段差が生じることを嫌う場合には、杵面22の中央域を振動吸収体23の厚み分だけ凹形に切削し、この凹形部分に振動吸収体をはめ込んで取り付けてもよい。これによって杵面22の表面を平坦にすることができる。
以上の構造を有する装置10を用いたタブレットの製造方法を図4(a)ないし(c)及び図5を参照しながら説明すると、先ず図4(a)に示すように、下部エアシリンダ15bを動作させ、金型内に予め挿入されている下杵を、原料粉末を充填するために金型内で下降させる。また上部エアシリンダ15aを動作させ、上杵16aを上昇させて打錠テーブル12上の空間に待避させる。これによって、金型13にはそのキャビティと下杵16bとで画成される凹部が形成される。この凹部に、原料粉末及び高分子結合剤を含む混合物(以下、粉末混合物という)20を充填する。
粉末混合物20は、原料粉末及び高分子結合剤並びに必要に応じて配合される各種成分を含み、これらの成分が均一に混合されたものからなる。また、転動造粒法などを用いて、原料粉末中の主剤またはその他の粉末原料を高分子結合剤で被覆し、粉末混合物20を得ても良い。転動造粒とは、ヘンシェルミキサやハイスピードミキサ等の撹拌槽内で回転を与えながら原料粉末に結合剤を噴霧することによって粒状化する造粒方法である。転動造粒によって得られた粉末混合物20においては、原料粉末の粒子が高分子結合剤で被覆された状態になる。このような状態になっている粉末混合物20を用いることで、低密度で且つ高強度のタブレットを首尾良く製造できる(その理由は後述する)。
次に、下部超音波振動素子14bを動作させて下杵16bを超音波振動させる。これと同時に又はその前後に、上部超音波振動素子14aを動作させて上杵16aを超音波振動させる。そして、エアシリンダ15aを動作させて、上杵16aを超音波振動させた状態で降下させ、粉末混合物20が充填されている前記の凹部内へ上杵16を挿入する。これによって図4(b)に示すように粉末混合物20の圧縮成型を行う。
本製造方法は、粉末混合物20に超音波振動を与えつつ圧縮成型を行う点に特徴の一つを有する。粉末混合物20の粒子は超音波を受けることで振動し、それによって摩擦熱が発生する。この摩擦熱によって高分子結合剤が溶融して粒子どうしを結合する。従って、プレス圧のみによって粉末圧縮成型物を製造していた従来の方法に比較して、圧縮の圧力を低くしても圧縮成型物の強度を高くすることが可能になる。
更に本製造方法は、上下の杵16a,16bの杵面22に振動吸収体23を配した状態で、粉末混合物20に超音波振動を与える点にも特徴の一つを有する。杵面22における振動吸収体23を配した部分においては、該吸収体23が配されていない部分に比較して超音波振動の振幅が小さくなっている。本実施形態においては、振動吸収体23が杵面22の中央域に配されているので、図5に示すように、杵面22の中央域よりも外周域の方が超音波振動の振幅が大きくなる。その結果、杵面22の外周域に対応する位置にある粉末混合物20にはその深部にまで超音波振動が伝播し、粉末混合物20の厚み方向全域にわたって粒子が振動し、粒子どうしが高分子結合剤を介して結合する。一方、杵面の中央域に対応する位置にある粉末混合物20においては、その表層及びその近傍には超音波振動が伝播するので、その部位に位置する粒子は振動して粒子どうしが結合する。しかし、杵面の中央域に対応する位置にある粉末混合物20の内部にまでは超音波振動が伝播しないか、或いは低いレベルでしか超音波振動が伝播しないので、内部に位置する粒子は結合しないか、或いは低いレベルでしか結合しない。このようにして、高密度を有する外殻2と、それに取り囲まれ且つ低密度を有する内部域3とを有するタブレット1が得られる。
超音波振動を効果的に吸収させる観点から、振動吸収体23としては弾性材料(例えば天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマー等)のシートや発泡体、スパンレース不織布等の不織布などを用いることができる。振動吸収体23の材質や厚み等と、超音波の照射条件を調整することによって、内部域の硬度を幅広く変化させることが可能である。また、振動吸収体23を用いることに代えて、或いはそれに加えて、超音波ホーンの形状設計によって外周域と内周域で振幅の差をつけることも可能である。
本製造方法は、粉末混合物20を挟んで上下から超音波振動を与えることも特徴の一つである。このように超音波振動を与えることで上下方向から均等に粒子の振動が促進され、高分子結合剤を介しての粉末の結合が強固になる。これによって、一方の杵のみによって超音波振動を与えつつ圧縮成型を行ってきた従来の方法に比較して、圧縮の圧力を低くしても圧縮成型物の強度を同程度に高くすることが可能になる。この特徴と、振動吸収体を組み合わせることによって、高強度の外殻2と低密度の内部域3を有する圧縮成型物を容易に得ることができる。各杵16a,16bの振動条件は同じでもよく、或いは異なっていてもよいが、一般的には同条件としておく。
また、粉末混合物20として、原料粉末の粒子が高分子結合剤で被覆された状態のもの、例えば前述した転動造粒によって得られたものを用いると、粒子の振動によって発生する摩擦熱が効率的に高分子結合剤へ伝わり、高分子結合剤を介しての粒子どうしの結合が一層確実になる。
上下の杵16a,16bによって超音波振動を与える本製造方法においては、浴用剤や口腔内速崩壊性錠剤用のタブレットを製造する場合には、これらの杵16a,16bによる圧縮の圧力を好ましくは0.1〜2.5MPa、更に好ましくは0.1〜0.5MPaという低圧に設定することができる。これに対して、一方の杵のみによって超音波振動を与えつつ圧縮成型を行ってきた従来の方法では、本製造方法よりも一桁以上高い圧力で圧縮成型を行っていた。
粉末混合物20に加える超音波振動の条件は、粉末混合物20の成分やその配合量、及び目的とするタブレットの具体的な用途等に応じて適宜調整が可能であるが、超音波振動の振幅を大きくして且つ照射時間を短めに設定することが、高密度の外殻2と低密度の内部域3を有するタブレット1を首尾良く得られる点から好ましい。こうすることで、粉末混合物20における杵面22に近い部位に位置する粒子どうしを先に結合させ、その結合によって超音波の振動を減衰させることで、粉末混合物20の深部での粒子どうしの結合を抑制できるからである。
例えばタブレット1を浴用剤や口腔内速崩壊性錠剤として用いる場合には、超音波の振幅は5〜100μm、特に10〜50μmであることが好ましい。この範囲の振幅とすることで、粒子の振動が十分に大きくなり、それに起因して十分な摩擦熱が発生する。その結果、短時間での成型が可能になる。照射時間は、好ましくは0.1〜5秒、更に好ましくは1〜3秒である。また、超音波の周波数は10〜100kHz、特に15〜30kHzとすることが好ましい。
圧縮成型が完了したら超音波振動を停止し、図4(c)に示すように上部エアシリンダ15aを動作させ、上杵16aを上昇させて打錠テーブル12上の空間に待避させる。また下部エアシリンダ15bを動作させ、下杵16bも上昇させる。これによって金型13のキャビティから目的物であるタブレット1を取り出す。
このようにして得られたタブレットは、先に述べた通り、口腔内速崩壊性錠剤、洗剤タブレット、入浴剤タブレット等として用いられる。また、これ以外に、速崩壊性であることの利点を生かして、化粧品や農薬等としても好適に用いられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記の製造方法においては、成型用杵16a,16bを、粉末混合物20を挟んで相対向して配し、各杵16a,16bに超音波振動を与えながら圧縮を加えたが、これに代えて、杵を一つだけ用い、該杵に超音波振動を与えながら圧縮を加えてもよい。この場合には、該杵の杵面に前記の振動吸収体23を配する。
また前記実施形態においては、各杵16a,16bにおいて、杵面22の中央域よりも外周域の方が振幅が大きくなるように粉末混合物20に超音波振動を与えたが、これに代えて、各杵16a,16bのそれぞれによって超音波振動を与えるが、杵面22の中央域よりも外周域の方が振幅が大きくなるように粉末混合物20に超音波振動を与える杵を、杵16a,16bのうちの一方のみとしてもよい。
また、前記実施形態においては、外殻の構成成分と内部域の構成成分とが同じであったが、これに代えて、外殻の構成成分と内部域の構成成分とを異ならせてもよい。このように構成されたタブレットは、例えばこれを医薬錠剤として用いた場合に、薬物放出特性や消化管通過特性をコントロールすることが容易になるという利点がある。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。特に断らない限り「%」は「重量%」を意味する。
〔実施例1〕
図2及び図3に示す装置を用い、図4(a)ないし(c)及び図5に示す方法で、図1に示す浴用剤タブレットを製造した。装置10における超音波振動素子14a,14bとしては、精電舎電子工業製のランジュバン素子(発振周波数19kHz、最大出力1200W、最大振幅30μm)を用いた。まず、以下の各成分を用意した。主原料であるフマル酸はヘンシェルミキサを用いて転動造粒を行い、PEGで被覆した。これとその他の原料粉末を良く混合して粉末混合物を得た。
・フマル酸 45.5%
(原料粉末、重量平均粒径172μm、変動係数49.6%)
・炭酸水素ナトリウム 40%
(原料粉末、重量平均粒径99μm、変動係数41.2%)
・炭酸ナトリウム 10%
(原料粉末、重量平均粒径92μm、変動係数45.1%)
・PEG 4.5%
(高分子結合剤、重量平均分子量8500、融点60〜66℃)
図2に示す装置における上下の杵の杵面にはその中心域に、直径30mmの円形に切り出した不織布(振動吸収体)を両面粘着テープ(ニチバン(株)製のナイスタック(登録商標))で貼り付けた。不織布は、コットン100%からなる坪量60g/m2のスパンレース不織布(日清紡コットン製の商品名OIKOS(登録商標))を用いた。不織布の上には、杵面及び不織布に粉末混合物が付着することを防止する目的で、フッ素樹脂粘着テープ(日東電工(株)製のニトフロン(登録商標)923UL)を貼り付けた。
図2に示す装置を図4(a)に示す状態にして、金型の凹部に粉末混合物を45g充填した。凹部の直径は60mmであった。次に下杵を超音波振動させた。また上杵も超音波振動させると共にこれを降下させて凹部内に挿入して図4(b)に示す状態とした。これによって圧縮成型を行った。成型条件は以下の表1に示す通りである。圧縮成型の完了後、超音波振動を停止し、上杵を上昇・待避させ、また下杵も上昇させて、図4(c)に示すように目的物であるタブレットを金型内から取り出した。
〔実施例2〕
振動吸収体として、実施例1で用いたスパンレース不織布に代えて、コットン100%からなる坪量80g/m2のスパンレース不織布(日清紡コットン製の商品名OIKOS(登録商標))を用いる以外は、実施例1と同様にしてタブレットを得た。
〔実施例3〕
振動吸収体として、実施例1で用いたスパンレース不織布に代えて、コットン100%からなる坪量200g/m2のスパンレース不織布(日清紡コットン製の商品名OIKOS(登録商標))を用いる以外は、実施例1と同様にしてタブレットを得た。
〔比較例1〕
図6に示す手順で圧縮成型を行いタブレットを得た。先ず図6(a)に示すように成型用金型103を下杵106bにセットした。金型103は上下が開口した円筒形でありその内径は60mmであった。実施例1と同様の配合組成を有し且つ同実施例と同様にして得られた粉末混合物20を、図6(b)に示すように金型103の凹部内に充填した。充填量は45gであった。次に図6(c)に示すように、金型103を油圧プレス機107(理研機器(株)製のTYPE CD−50−135B)にセットし、プレス機107の油圧シリンダ105に取り付けられた上杵106aによって油圧プレスを行った。プレス後、下杵106bを取り外し、図6(d)に示すように金型103及び上杵106aを上下反転させた。更に金型103押し下げて、タブレットを金型内から取り出した。
〔評価〕
実施例1ないし3及び比較例1で得られたタブレットについて密度、硬度及び溶解時間を以下の方法で測定した。その結果を以下の表1に示す。
〔密度〕
図7に示す位置で、タブレット1から外殻2及び内部域3の測定試料を切り出す。外殻2は外径60mmで内径30mmのリング状の部分とする。このリング状の外周域における厚み方向中央部の部位を、約20mm×約10mmの大きさで且つ約10mmの厚みで切り出し、外殻2の測定試料とする。この試料の体積及び重量から外殻2の密度を測定する。内部域3は、振動吸収体を設けた部分の30mmの円内である。この円の中央域における厚み方向中央部の部位を、約20mm×約20mmの大きさで且つ約4mmの厚みで切り出し、内部域3の測定試料とする。この試料の体積及び重量から内部域3の密度を測定する。本実施例及び比較例よりもタブレットが小さい場合や、振動吸収体の形状・寸法などが本実施例及び比較例と異なる場合には、前記測定試料の切り出しの寸法は適宜調整する。
〔硬度〕
外殻と内部域の硬度差を比較するために、ゴム硬度計による硬度測定を行う。図8(a)に示すように、タブレット1を縦に切断する。内部域の硬度はタブレット1の中央域における厚み方向中央部の3箇所の部位を対象として、ゴム硬度計によって硬度を測定する。そして、それらの平均値を算出する。外殻の硬度は図8(b)に示すように、タブレット1の表面外周の部位を対象として、同様にゴム硬度計によって測定する。ゴム硬度計として、(株)テクロック製のデュロメータ TYPE Dを用いる。測定針は、30°の円錐形で先端部のRは0.1、最大目盛り100度でのスプリング荷重は44450mNであった。
〔溶解時間〕
5リットルのビーカーに41℃のお湯を入れて静置し、その中にタブレットを投入する。タブレットの溶解状態を目視で観察し、タブレットを投入してから、タブレットの破片が約2mm以下になるまでの時間を測定する。
Figure 2007209963
表1に示す結果から明らかなように、上下の杵の杵面に振動吸収体を取り付けて得られた実施例1ないし3のタブレットは、外殻よりも内部域の密度の方が十分に低いことが判る。これに対して通常の高圧プレスで成型して得られた比較例1のタブレットは、外殻と内部域の密度が実質的に同じであることが判る。また、実施例1ないし3のタブレットは、比較例1のタブレットに比較して、溶解時間が短いことが判る。特に、実施例1ないし3の比較から明らかなように、振動吸収体の坪量を大きくするほど、溶解時間が短縮されることが判る。タブレットの密度差指数で評価してみると、この指数の値が0.1よりも大きくなると、溶解時間が極めて短縮されることが判る。
また、ゴム硬度計で測定された実施例1ないし3のタブレットの内部域の硬度は低いことが判る。特に実施例2及び3のタブレットの内部域の硬度はほぼ0であり、非常に脆いことが判る。
なお、各実施例のタブレットの、タブレットとしての強度を確認するため、木屋式硬度計で測定したところ、実施例3のタブレットの硬度は8.0kgであり、取り扱い上、全く問題の無い硬度であることが確認された。木屋式硬度計での測定ポイントは、タブレットの外縁から5mm内側の位置とした。
〔実施例4〕
本実施例では口中清涼錠剤を製造した。以下の各成分を原料とし、充分に混合して得られた粉末混合物を用い、実施例1と同様にしてタブレットを得た。但し、金型の内径は13mmとした。また、粉末混合物の充填量は0.8gとした。更に、振動吸収体として、コットン100%からなる坪量80g/m2のスパンレース不織布(日清紡コットン製の商品名OIKOS(登録商標))を直径6mmの円形に切り出したものを用いた。成型条件は表2に示す通りである。
・エリスリトール 40%
(原料粉末、重量平均粒径40μm、変動係数33.1%)
・マルチトール(原料粉末) 42%
(原料粉末、重量平均粒径142μm、変動係数49.7%)
・シュガーエステル(高分子結合剤、融点55℃) 5%
・コーンスターチ 10%
・香料1 2%
・香料2 1%
〔実施例5〕
振動吸収体として、実施例4で用いたスパンレース不織布に代えて、コットン100%からなる坪量200g/m2のスパンレース不織布(日清紡コットン製の商品名OIKOS(登録商標))を用いる以外は、実施例4と同様にしてタブレットを得た。
〔比較例2〕
実施例4と同様の配合組成を有し且つ同実施例と同様にして得られた粉末混合物を用い、比較例1と同様に油圧プレスしてタブレットを得た。
〔評価〕
実施例4及び5並びに比較例2で得られたタブレットについて、密度及び溶解時間を以下の方法で測定した。その結果を以下の表2に示す。
〔密度〕
タブレットが直径13mm、振動吸収体の直径が6mmで外殻部分が小さすぎて切り出せないため、振動吸収体を貼り付けた直径6mmの部分を直径7mmのドリルでくり貫いてリング状にし、これを約3mmの厚みで切り出して外殻2の測定試料とする。この試料の体積及び重量から外殻2の密度を測定する。一方、内部域3については、振動吸収体の直径が6mmであるので、タブレット1の中央域における厚み方向中央部の部位を、約4mm×約4mmの大きさで且つ約3mmの厚みで切り出して内部域3の測定試料とする。この試料の体積及び重量から内部域3の密度を測定する。
〔溶解時間〕
タブレットを口の中に含み、舌の上でころがして溶解させる。このとき歯で噛まないように注意する。タブレットを口に含んでからそれが完全に溶解するまでの時間を測定する。測定は2回行いその平均値を求める。
Figure 2007209963
表2に示す結果から明らかなように、上下の杵の杵面に振動吸収体を取り付けたて得られた実施例4及び5のタブレットは、外殻よりも内部域の密度の方が十分に低いことが判る。これに対して通常の高圧プレスで成型して得られた比較例2のタブレットは、外殻と内部域の密度が実質的に同じであることが判る。また、比較例4及び5のタブレットは、比較例2のタブレットに比較して、溶解時間が短いことが判る。特に、実施例4及び5の比較から明らかなように、振動吸収体の坪量を大きくするほど、溶解時間が短縮されることが判る。タブレットの密度差指数で評価してみると、この指数の値が0.1よりも大きくなると、溶解時間が極めて短縮されることが判る。
なお、密度の測定において調製したリング状の部分の幅方向中央部の硬度を木屋式硬度計を用いて測定したところ、同位置で測定した比較例3の硬度よりも高い値であった。
本発明のタブレットの一実施形態の構造を模式的に示す縦断面図である。 本発明のタブレットを製造するために用いられる好ましい装置を示す模式図である。 図2における成型用杵の杵面を拡大して示す模式図である。 図2示す装置を用いたタブレットの製造工程を示す図である。 図2示す装置を用いた超音波振動の付与状態を示す図である。 油圧プレス機を用いた比較例のタブレットの製造工程を示す図である。 タブレットの密度を測定する部位を示す図である。 タブレットの硬度(ゴム硬度計による硬度)を測定する部位を示す図である。
符号の説明
1 タブレット
2 外殻
3 内部域
10 タブレット製造装置
12 打錠テーブル
13 成型用金型
14a,14b 超音波振動素子
15a,15b エアシリンダ
16a,16b 成型用杵
20 粉末混合物

Claims (7)

  1. 原料粉末と常温で固体で融点が100℃以下である高分子結合剤との混合物の超音波振動圧縮成型物からなり、高密度の外殻と、該外殻に取り囲まれ且つ該外殻よりも低密度の内部域とから構成される崩壊性タブレット。
  2. 外殻の密度及び内部域の密度が、下記の式(1)で表される関係を満たすものである請求項1記載の崩壊性タブレット。
    (x−y)/z>0.10 (1)
    (式中、xは外殻の密度を表し、yは内部域の密度を表し、zはタブレットの平均密度(タブレット全体の体積と重量から計算した平均化した密度を表す。))
  3. 原料粉末を含む混合物をタブレット成型用金型内に充填し、成型用杵によって該混合物に超音波振動を与えながら圧縮を加える崩壊性タブレットの製造方法であって、
    前記成型用杵における杵面の中央域よりも外周域の方が振幅が大きくなるように超音波振動を与える崩壊性タブレットの製造方法。
  4. 成型用杵を、前記混合物を挟んで相対向して配し、各成型用杵に超音波振動を与えながら圧縮を加え、
    少なくとも一方の成型用杵において、杵面の中央域よりも外周域の方が振幅が大きくなるように前記混合物に超音波振動を与える請求項3記載の製造方法。
  5. 各成型用杵において、杵面の中央域よりも外周域の方が振幅が大きくなるように前記混合物に超音波振動を与える請求項4記載の製造方法。
  6. 0.1〜2.5MPaのプレス圧で圧縮する請求項3ないし5の何れかに記載の製造方法。
  7. 前記混合物として、前記原料粉末の粒子が常温で固体で融点が100℃以下である高分子結合剤で被覆されているものを用いる請求項3ないし6の何れかに記載の製造方法。
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