JP4592613B2 - 崩壊性タブレット及びその製造方法 - Google Patents
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Description
前記成型用杵における杵面の中央域よりも外周域の方が振幅が大きくなるように超音波振動を与える崩壊性タブレットの製造方法を提供するものである。
(x−y)/z>0.10 (1)
(式中、xは外殻の密度を表し、yは内部域の密度を表し、zはタブレットの平均密度(タブレット全体の体積と重量から計算した平均化した密度を表す。))
以下の説明においては、(x−y)/zを密度差指数と呼ぶ。
図2及び図3に示す装置を用い、図4(a)ないし(c)及び図5に示す方法で、図1に示す浴用剤タブレットを製造した。装置10における超音波振動素子14a,14bとしては、精電舎電子工業製のランジュバン素子(発振周波数19kHz、最大出力1200W、最大振幅30μm)を用いた。まず、以下の各成分を用意した。主原料であるフマル酸はヘンシェルミキサを用いて転動造粒を行い、PEGで被覆した。これとその他の原料粉末を良く混合して粉末混合物を得た。
・フマル酸 45.5%
(原料粉末、重量平均粒径172μm、変動係数49.6%)
・炭酸水素ナトリウム 40%
(原料粉末、重量平均粒径99μm、変動係数41.2%)
・炭酸ナトリウム 10%
(原料粉末、重量平均粒径92μm、変動係数45.1%)
・PEG 4.5%
(高分子結合剤、重量平均分子量8500、融点60〜66℃)
振動吸収体として、実施例1で用いたスパンレース不織布に代えて、コットン100%からなる坪量80g/m2のスパンレース不織布(日清紡コットン製の商品名OIKOS(登録商標))を用いる以外は、実施例1と同様にしてタブレットを得た。
振動吸収体として、実施例1で用いたスパンレース不織布に代えて、コットン100%からなる坪量200g/m2のスパンレース不織布(日清紡コットン製の商品名OIKOS(登録商標))を用いる以外は、実施例1と同様にしてタブレットを得た。
図6に示す手順で圧縮成型を行いタブレットを得た。先ず図6(a)に示すように成型用金型103を下杵106bにセットした。金型103は上下が開口した円筒形でありその内径は60mmであった。実施例1と同様の配合組成を有し且つ同実施例と同様にして得られた粉末混合物20を、図6(b)に示すように金型103の凹部内に充填した。充填量は45gであった。次に図6(c)に示すように、金型103を油圧プレス機107(理研機器(株)製のTYPE CD−50−135B)にセットし、プレス機107の油圧シリンダ105に取り付けられた上杵106aによって油圧プレスを行った。プレス後、下杵106bを取り外し、図6(d)に示すように金型103及び上杵106aを上下反転させた。更に金型103押し下げて、タブレットを金型内から取り出した。
実施例1ないし3及び比較例1で得られたタブレットについて密度、硬度及び溶解時間を以下の方法で測定した。その結果を以下の表1に示す。
図7に示す位置で、タブレット1から外殻2及び内部域3の測定試料を切り出す。外殻2は外径60mmで内径30mmのリング状の部分とする。このリング状の外周域における厚み方向中央部の部位を、約20mm×約10mmの大きさで且つ約10mmの厚みで切り出し、外殻2の測定試料とする。この試料の体積及び重量から外殻2の密度を測定する。内部域3は、振動吸収体を設けた部分の30mmの円内である。この円の中央域における厚み方向中央部の部位を、約20mm×約20mmの大きさで且つ約4mmの厚みで切り出し、内部域3の測定試料とする。この試料の体積及び重量から内部域3の密度を測定する。本実施例及び比較例よりもタブレットが小さい場合や、振動吸収体の形状・寸法などが本実施例及び比較例と異なる場合には、前記測定試料の切り出しの寸法は適宜調整する。
外殻と内部域の硬度差を比較するために、ゴム硬度計による硬度測定を行う。図8(a)に示すように、タブレット1を縦に切断する。内部域の硬度はタブレット1の中央域における厚み方向中央部の3箇所の部位を対象として、ゴム硬度計によって硬度を測定する。そして、それらの平均値を算出する。外殻の硬度は図8(b)に示すように、タブレット1の表面外周の部位を対象として、同様にゴム硬度計によって測定する。ゴム硬度計として、(株)テクロック製のデュロメータ TYPE Dを用いる。測定針は、30°の円錐形で先端部のRは0.1、最大目盛り100度でのスプリング荷重は44450mNであった。
5リットルのビーカーに41℃のお湯を入れて静置し、その中にタブレットを投入する。タブレットの溶解状態を目視で観察し、タブレットを投入してから、タブレットの破片が約2mm以下になるまでの時間を測定する。
本実施例では口中清涼錠剤を製造した。以下の各成分を原料とし、充分に混合して得られた粉末混合物を用い、実施例1と同様にしてタブレットを得た。但し、金型の内径は13mmとした。また、粉末混合物の充填量は0.8gとした。更に、振動吸収体として、コットン100%からなる坪量80g/m2のスパンレース不織布(日清紡コットン製の商品名OIKOS(登録商標))を直径6mmの円形に切り出したものを用いた。成型条件は表2に示す通りである。
・エリスリトール 40%
(原料粉末、重量平均粒径40μm、変動係数33.1%)
・マルチトール(原料粉末) 42%
(原料粉末、重量平均粒径142μm、変動係数49.7%)
・シュガーエステル(高分子結合剤、融点55℃) 5%
・コーンスターチ 10%
・香料1 2%
・香料2 1%
振動吸収体として、実施例4で用いたスパンレース不織布に代えて、コットン100%からなる坪量200g/m2のスパンレース不織布(日清紡コットン製の商品名OIKOS(登録商標))を用いる以外は、実施例4と同様にしてタブレットを得た。
実施例4と同様の配合組成を有し且つ同実施例と同様にして得られた粉末混合物を用い、比較例1と同様に油圧プレスしてタブレットを得た。
実施例4及び5並びに比較例2で得られたタブレットについて、密度及び溶解時間を以下の方法で測定した。その結果を以下の表2に示す。
タブレットが直径13mm、振動吸収体の直径が6mmで外殻部分が小さすぎて切り出せないため、振動吸収体を貼り付けた直径6mmの部分を直径7mmのドリルでくり貫いてリング状にし、これを約3mmの厚みで切り出して外殻2の測定試料とする。この試料の体積及び重量から外殻2の密度を測定する。一方、内部域3については、振動吸収体の直径が6mmであるので、タブレット1の中央域における厚み方向中央部の部位を、約4mm×約4mmの大きさで且つ約3mmの厚みで切り出して内部域3の測定試料とする。この試料の体積及び重量から内部域3の密度を測定する。
タブレットを口の中に含み、舌の上でころがして溶解させる。このとき歯で噛まないように注意する。タブレットを口に含んでからそれが完全に溶解するまでの時間を測定する。測定は2回行いその平均値を求める。
2 外殻
3 内部域
10 タブレット製造装置
12 打錠テーブル
13 成型用金型
14a,14b 超音波振動素子
15a,15b エアシリンダ
16a,16b 成型用杵
20 粉末混合物
Claims (7)
- 原料粉末と常温で固体で融点が100℃以下である高分子結合剤との混合物の超音波振動圧縮成型物からなり、高密度の外殻と、該外殻に取り囲まれ且つ該外殻よりも低密度の内部域とから構成される崩壊性タブレットであって、
外殻の密度及び内部域の密度が、下記の式(1)で表される関係を満たすものである崩壊性タブレット。
(x−y)/z≧0.08 (1)
(式中、xは外殻の密度を表し、yは内部域の密度を表し、zはタブレットの平均密度(タブレット全体の体積と重量から計算した平均化した密度を表す。)) - 外殻の密度及び内部域の密度が、下記の式(2)で表される関係を満たすものである請求項1記載の崩壊性タブレット。
(x−y)/z>0.10 (2)
(式中、xは外殻の密度を表し、yは内部域の密度を表し、zはタブレットの平均密度(タブレット全体の体積と重量から計算した平均化した密度を表す。)) - 原料粉末を含む混合物をタブレット成型用金型内に充填し、成型用杵によって該混合物に超音波振動を与えながら圧縮を加える崩壊性タブレットの製造方法であって、
前記成型用杵における杵面の中央域よりも外周域の方が振幅が大きくなるように超音波振動を与える崩壊性タブレットの製造方法。 - 成型用杵を、前記混合物を挟んで相対向して配し、各成型用杵に超音波振動を与えながら圧縮を加え、
少なくとも一方の成型用杵において、杵面の中央域よりも外周域の方が振幅が大きくなるように前記混合物に超音波振動を与える請求項3記載の製造方法。 - 各成型用杵において、杵面の中央域よりも外周域の方が振幅が大きくなるように前記混合物に超音波振動を与える請求項4記載の製造方法。
- 0.1〜2.5MPaのプレス圧で圧縮する請求項3ないし5の何れかに記載の製造方法。
- 前記混合物として、前記原料粉末の粒子が常温で固体で融点が100℃以下である高分子結合剤で被覆されているものを用いる請求項3ないし6の何れかに記載の製造方法。
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