JP2007208546A - 波長分散モニタ方法および装置、並びに、光伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】インラインにも配置することが可能であり、安価で容易に実現できる波長分散モニタ方法および装置、並びに、光伝送システムを提供する。
【解決手段】本発明の波長分散モニタ装置は、光信号を光電変換する受光器7Aと、該光電変換された電気信号の周波数帯域を光信号の変調方式およびビットレートに応じて設定した範囲に制限するローパスフィルタ7Bと、該帯域制限された電気信号の直流成分を除去するDC除去回路7Cと、該直流除去された電気信号のパワーを検出して光信号の波長分散を判断するパワー検出器7Dと、を備えて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、高速光伝送システムにおける波長分散をモニタするための技術に関し、特に、伝送特性確保、コスト削減および光ネットワーク化のために求められている自動分散補償システムに好適な波長分散モニタ方法および装置、並びに、光伝送システムに関する。
近年、次世代の40Gbit/s(ギガビット/秒)光伝送システム導入の要求が高まっており研究開発が進められている。40Gbit/s光伝送システムにおいては、波長分散トレランスが非常に厳しく、それが温度変動によっても変化するため、可変分散補償器を用いた自動補償システムの導入が必須である。また、現在商用化が進められている10Gbit/sシステムにおいても、様々な伝送距離に応じた多種類の分散補償ファイバ(Dispersion Compensated Fiber:DCF)を用意することは、初期コストおよび納期等の点からも問題になっており、自動分散補償システムの導入が求められている。さらに今後は、光アドドロップや光クロスコネクト等の運用中に経路を切り替える光ネットワーク化が進むため、経路切り替えに連動して波長分散補償量を切り替える自動分散補償システムの重要性が益々高くなることが予想される。
上記のような自動分散補償システムの実現には、光信号の波長分散を正確かつ簡易にモニタするための技術を確立することが必要となる。従来の波長分散モニタ方式としては、例えば、光伝送システムの受信端における主信号光の受信処理の際に検出されるエラー情報(具体的には、誤り訂正回路から出力されるエラー訂正数など)に基づいて波長分散を判断するエラーモニタ方式や、主信号光のビットレートに対応した周波数のクロック信号を抽出し、該クロック信号の平均パワーに基づいて波長分散を判断するクロックモニタ方式が提案されている(例えば、下記の非特許文献1,2参照)。また、2個の光子を同時に吸収する二光子吸収デバイスを利用して主信号光を受光し、二光子吸収デバイスからの出力を基に波長分散を判断する二光子吸収方式も提案されている(例えば、下記の非特許文献3参照)。
G.Ishikawa and H.Ooi, "Demonstration of automatic dispersion equalization in 40 Gbit/s OTDM transmission", Proc. ECOC'98, paper WdC06, pp.519-520, 1998. H.Ooi, T.Takahara, G.Ishikawa, S.Wakana, Y.Kawahata, H.Isono and N.Mitamura, "40-Gbit/s WDM Automatic Dispersion Compensation with Virtually Imaged Phased Array (VIPA) Variable Dispersion Compensators", IEICE TRANS. COMMUN., VOL.E85-B, NO.2, pp.463-469, 2002. C.Tian and S.Kinoshita, "Polarization-Independent Waveform Monitoring with Two-Photon Absorption in Si-APD in High-Speed Transmission Systems", ECOC 2004 We4, pp.70-71.
しかしながら、上記のような従来の波長分散モニタ技術には次のような課題がある。
すなわち、上記エラーモニタ方式については、主信号光の受信端に波長分散モニタを配置する必要があるため、光ファイバ伝送路の途中のインラインへの適用が困難であるという欠点がある。また、波長分散以外の変動要因、例えば、光信号対雑音比(Optical Signal to Noise Ratio:OSNR)や偏波モード分散(Polarization Mode Dispersion:PMD)等との切り分けが難しいという問題点もある。
上記クロックモニタ方式については、受光素子やクロックアンプに高周波デバイスを使用する必要があるため、高コスト化が避けられないという課題がある。
上記二光子吸収方式については、信頼性や偏光依存性などの観点よりデバイスの実現が容易ではなく、また、十分なモニタ感度を確保することも難しいという問題点がある。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、インラインにも配置することが可能であり、安価で容易に実現できる波長分散モニタ方法および装置、並びに、光伝送システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の波長分散モニタ方法は、光信号の波長分散をモニタするための方法であって、光信号を受光して電気信号に変換すると共に、該電気信号の周波数帯域を、前記光信号のビットレートに対応した周波数よりも低く、かつ、前記光信号の変調方式およびビットレートに応じて設定した最小周波数よりも高い範囲に制限し、該帯域制限した電気信号の直流成分を除去し、該直流除去した電気信号のパワーを検出し、該検出したパワーに基づいて前記光信号の波長分散を判断することを特徴とする。
また、本発明の波長分散モニタ装置は、光信号の波長分散をモニタするための装置であって、光信号を受光して電気信号に変換すると共に、該電気信号の周波数帯域を、前記光信号のビットレートに対応した周波数よりも低く、かつ、前記光信号の変調方式およびビットレートに応じて設定した最小周波数よりも高い範囲に制限する帯域制限部と、該帯域制限部から出力される電気信号の直流成分を除去する直流除去部と、該直流除去部から出力される電気信号のパワーを検出し、該パワーに基づいて前記光信号の波長分散を判断するパワー検出部と、を備えて構成されたことを特徴とする。
上記のような波長分散モニタ方法および装置では、光信号の変調方式およびビットレートに応じて帯域制限を行い、かつ、直流成分を除去した電気信号のパワーが検出され、その検出結果に基づいて光信号の波長分散がモニタされるようになる。
さらに、上記の波長分散モニタ方法および装置の具体的な構成として、前記光信号の変調方式は、前記光信号の波長分散がゼロのときに前記電気信号のパワーが極値をとり得る変調方式であり、前記最小周波数は、前記極値を検出可能な周波数の下限値に設定され、かつ、前記光信号のビットレートの略1.5乗に比例するようにしてもよい。このような構成では、波長分散がゼロになる電気信号のパワーの極値を基準にして光信号の波長分散がモニタされるようになる。
本発明の光伝送システムは、光送信機から送信される光信号を光ファイバ伝送路を介して光受信機に伝送すると共に、該伝送によって発生する光信号の波長分散を補償する機能を備えた光伝送システムであって、前記光ファイバ伝送路上に配置され、前記光ファイバ伝送路を伝搬する光信号に可変の波長分散を与えて波長分散補償を行う可変分散補償器と、前記可変分散補償器から出力される光信号の一部をモニタ光として分岐する光分岐カプラと、該光分岐カプラからのモニタ光を用いて、前記可変分散補償器から出力される光信号に残留する波長分散をモニタする、前述した波長分散モニタ装置と、該波長分散モニタ装置のモニタ結果に基づいて、前記可変分散補償器における波長分散の補償量をフィードバック制御する制御回路と、を備えて構成されたことを特徴とする。
上記のような光伝送システムでは、光ファイバ伝送路上に配置された可変分散補償器における波長分散の補償量が、上述した波長分散モニタ装置のモニタ結果に基づいてフィードバック制御されることにより、光ファイバ伝送路を伝搬する光信号の自動分散補償が行われるようになる。
上記のような本発明の波長分散モニタ方法および装置によれば、受信端だけでなくインラインの任意の位置で波長分散をモニタすることができると共に、比較的安価で信頼性にも優れた低速デバイスを利用して高速の光信号の波長分散をモニタすることができる。
また、本発明の光伝送システムによれば、上記のような波長分散モニタ装置のモニタ結果を基に可変分散補償器のフィードバック制御を行うことにより、受信端は勿論のことインラインの所望の位置での自動分散補償を容易に実現することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による光伝送システムの一実施形態の構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態の光伝送システムは、例えば、光送信機(OS)1および光受信機(OR)2が光ファイバ伝送路3を介して接続され、該光ファイバ伝送路3上に光アドドロップ装置(OADM)4を備えた構成において、波長分散の自動補償を行うための可変分散補償器(VDC)5、光分岐カプラ6、波長分散モニタ7および制御回路8を光アドドロップ装置4と光受信機2とにそれぞれ対応させて設けたものである。
光送信機1は、波長の異なる複数の光信号が合波された波長多重(WDM)光を光ファイバ伝送路3に送信するものである。また、光受信機2は、光送信機1から光ファイバ伝送路3および光アドドロップ装置4を介して伝送されてきたWDM光を受信処理するものである。上記の光送信機1、光受信機2および光ファイバ伝送路3は、一般的な光伝送システムに用いられている公知の構成のものと同様である。
光アドドロップ装置4は、ここでは例えば、光ファイバ伝送路3から入力されるWDM光を一括増幅する入力側光アンプ4Aと、該増幅されたWDM光から所望の波長の光信号をドロップする光スイッチ(SW)4Bと、該光スイッチ4BをスルーしたWDM光に所望の波長の光信号をアドする光スイッチ(SW)4Cと、該光スイッチ4Cから出力されるWDM光を一括増幅する出力側光アンプ4Dと、を備える。また、この光アドドロップ装置4は、入力側光アンプ4Aおよび光スイッチ4Bの間の光路上に、可変の波長分散をWDM光に与えることのできる可変分散補償器5と、該可変分散補償器5から出力されるWDM光の一部をモニタ光として分岐する光分岐カプラ6と、を有する。該光分岐カプラ6で分岐されたモニタ光は、波長分散モニタ7に与えられて残留する波長分散がモニタされ、そのモニタ結果に基づいて制御回路8により可変分散補償器5における波長分散の補償量がフィードバック制御される。なお、光受信機2の入力段にも、上記と同様の可変分散補償器5、光分岐カプラ6、波長分散モニタ7および制御回路8が設けられている。
可変分散補償器5の具体的な構成としては、例えば、バーチャリ イメージド フェイズドアレイ(VIPA)を利用したものなどが好適である(前述の非特許文献2等参照)。ただし、可変分散補償器5の構成が上記の具体例に限定されるものではなく、公知の構成の可変分散補償器を用いて本発明を実施することが可能である。
波長分散モニタ7は、例えば、受光器(PD)7A、ローパスフィルタ(LPF)7B、DC除去回路7C、電気アンプ7Dおよびパワー検出器7Eを有する。受光器7Aは、光分岐カプラ6からのモニタ光を受光して電気信号に変換するものであり、一般的な受光素子が用いられる。ローパスフィルタ7Bは、受光器7Aから出力される電気信号より低周波成分を抽出してDC除去回路7Cに出力する。このローパスフィルタ7Bのカットオフ周波数は、後で詳しく説明するように、WDM光に含まれる各光信号の変調方式およびビットレートに応じて設定される。なお、ここではローパスフィルタ7Bを用いてモニタ信号の低周波成分を抽出する構成例を示したが、上記カットオフ周波数と同等の応答速度を有する低速の受光器7Aを用いることにより、ローパスフィルタ7Bを省略することが可能である。DC除去回路7Cは、ローパスフィルタ7Bで抽出された低周波の電気信号に含まれる直流成分をコンデンサ等を用いて除去するものである。電気アンプ7Dは、DC除去回路7Cを通過した電気信号を所定の利得で増幅する。電気パワー検出器7Eは、アンプ7Dの出力信号のパワーを検出し、その検出結果を示す信号Mを制御回路8に出力する。
なお、本実施形態では、受光器7Aおよびローパスフィルタ7Bが帯域制限部として機能し、DC除去回路7Cが直流除去部として機能し、電気アンプ7Dおよびパワー検出器7Eがパワー検出部として機能する。
制御回路8は、例えば図2に示すように、低周波発振器8A、バンドパスフィルタ(BPF)8B、同期検波回路8Cおよび重畳回路8Dを有する。低周波発振器8Aは、周波数f0の電気信号を発生して、それを同期検波回路8Cおよび重畳回路8Dに出力する。バンドパスフィルタ8Bは、波長分散モニタ7のパワー検出器7Eから出力される信号Mより周波数f0成分を抽出して同期検波回路8Cに出力する。ただし、このバンドパスフィルタ8Bは省略することも可能である。同期検波回路8Cは、低周波発振器8Aからの出力信号およびバンドパスフィルタ8Bを通過したモニタ信号の同期検波を行う。重畳回路8Dは、低周波発振器8Aおよび同期検波回路8Cからの各出力信号を重畳することにより、可変分散補償器5に与える制御信号Cを生成する。
ここで、波長分散モニタ7の動作原理について詳しく説明する。
上記のような構成の波長分散モニタ7では、光ファイバ伝送路3を伝搬した後に光分岐カプラ6でモニタ光として分岐されたWDM光の一部が受光器7Aで電気信号に変換され、該光電変換されたモニタ信号がローパスフィルタ7Bで帯域制限され、さらに、DC除去回路7Cで直流成分が除去される。そして、帯域制限およびDCカットされたモニタ信号は、電気アンプ7Dで増幅された後にパワー検出器7Eで当該パワーが検出される。これにより、帯域制限された低周波モニタ信号の基準レベル(0V)に対するパワー変動を示す信号Mがパワー検出器7Eから出力されるようになる。
図3〜図6は、波長分散モニタ7の分散モニタ特性をモニタ信号の周波数を変化させてシミュレーションした結果(上段)、および、分散トレランスをシミュレーションした結果(下段)をそれぞれ示す図であって、主信号光の変調方式が、図3は43Gbit/sのRZ(Return to Zero)−DQPSK(Differential Quadrature Phase-Shift Keying)方式の場合、図4は43Gbit/sのRZ−DPSK(Differential Phase Shift Keying)方式の場合、図5は43Gbit/sのCSRZ(Carrier Suppressed Return to Zero)−DPSK方式の場合、図6は10Gbit/sのNRZ方式の場合である。
各図の上段にそれぞれ示した分散モニタ特性のシミュレーション結果より、主信号光の変調方式がRZ−DQPSK方式、RZ−DPSK方式およびCSRZ−DPSK方式のいずれかの場合には、波長分散モニタ7の帯域(モニタ信号の周波数)を所要値以上確保することによって、残留分散がゼロの時にモニタパワーが極値(極大若しくは極小)をとることが分かる。具体的に、図3のRZ−DQPSK方式の場合には、略3GHz以上の帯域を確保することで残留分散ゼロでのモニタパワーが極大となる。また、図4のRZ−DPSK方式の場合には、略6GHz以上の帯域を確保することで残留分散ゼロでのモニタパワーが極大となる。さらに、図5のCSRZ−DPSK方式の場合には、略8GHz以上の帯域を確保することで残留分散ゼロでのモニタパワーが極小となる。一方、図6のNRZ方式の場合には、残留分散に比例してモニタパワーが単調増加する特性となり、残留分散がゼロの時にモニタパワーが極値をとらないことが分かる。
上述した従来のクロックモニタ方式や二光子吸収方式においては、残留分散が小さくなるにつれて光波形のピークパワーが高くなるという特性を利用し、主信号光のビットレートに対応した周波数を持つクロック信号等のパワー、すなわち、帯域制限を行っていない高周波のモニタ信号のパワーを基に波長分散をモニタしている。このような従来の方式に対して、上記の図3〜図5に示したRZ−DQPSK方式、RZ−DPSK方式およびCSRZ−DPSK方式についてのシミュレーション結果は、変調方式に対応した所要の周波数以上を確保することを条件に帯域制限を行ったモニタ信号でも、残留分散ゼロにおけるモニタパワーの極値情報が残っていることを示している。つまり、本波長分散モニタ7によれば、RZ−DQPSK方式およびRZ−DPSK方式の場合、残留分散が小さくなりゼロに近づくとモニタパワーが増大するという特性を利用して、残留分散がゼロの状態を判断することができると共に、図3および図4に示したような分散モニタ特性を予め取得しておくことでモニタパワーより残留分散の具体的な値を求めることも可能になる。また、CSRZ−DPSK方式の場合には、残留分散が小さくなりゼロに近づくとモニタパワーが減少するという特性を利用して、残留分散がゼロの状態を判断することができると共に、パターン認識等の技術を用いて図5に示したような分散モニタ特性を予め取得しておくことでモニタパワーより残留分散の具体的な値を求めることも可能になる。
なお、ここでは特に図示しなかったが、RZ−DQPSK方式、RZ−DPSK方式およびCSRZ−DPSK方式のシミュレーション結果を基に、CSRZ−DQPSK方式の場合についても本発明は有効であると判断することが可能である。一方、本発明は上記のような原理により波長分散をモニタするので、図6に示したNRZ方式の場合のように残留分散ゼロで極値をとらない変調方式に対応することはできない。
ここで、本波長分散モニタ7の分散モニタ特性のビットレート依存性について説明を加えておく。上記の図3〜図5に結果を示した分散モニタ特性のシミュレーションにおいては、主信号光のビットレートを43Gbit/sで固定としたが、該ビットレートを変化させると分散モニタ特性も変化する。図7〜図10は、例えばRZ−DQPSK方式について、ビットレートを21.5Gbit/s,43Gbit/s,86Gbit/sおよび172Gbit/sとしたときのシミュレーション結果である。
各図の分散モニタ特性を具体的に見ていくと、図7の21.5Gbit/sの場合に、残留分散ゼロでのモニタパワーのピーク形状の特徴として、例えば、モニタパワーの極大値が2dB程度となる状態に注目すると、そのときの波長分散モニタ7の帯域は1.5GHzとなる。また、波長分散のモニタ幅に関する特徴として、モニタパワーが極小になる2点間の間隔に注目すると、帯域制限なしの場合の極小点間隔は1200ps/nm程度となる。これに対して、図8の43Gbit/sの場合には、モニタパワーの極大値が2dB程度となるときの帯域は3GHzとなり、極小点間隔は300ps/nm程度となる。また、図9の86Gbit/sの場合には、モニタパワーの極大値が2dB程度となるときの帯域は10GHzとなり、極小点間隔は72ps/nm程度となる。さらに、図10の172Gbit/sの場合には、モニタパワーの極大値が2dB程度となるときの帯域は35GHzとなり、極小点間隔は18ps/nm程度となる。
上記のようなシミュレーション結果を基に、例えば図11に示すようにして、x軸をビットレート、y軸をモニタ信号の最小周波数(波長分散モニタ7の帯域)として上記の値をプロットすると、モニタ信号の最小周波数がビットレートの略1.5乗に比例する関係が得られる。このようなビットレート依存性は、具体的には図12の概念図に示すように、(i)残留分散ゼロでのモニタパワーのピークに関して、ビットレートの1乗に比例してモニタ信号の周波数が高くなり、(ii)波長分散のモニタ幅(極小点間隔)に関して、ビットレートの2乗に反比例して狭くなる、という(i)(ii)の相乗効果によって、上記の乗数(略1.5乗)が決まっているものと考えられる。
以上のように本波長分散モニタ7は、残留分散がゼロとなるときにモニタパワーが極値をとるような変調方式、具体的にはRZ−DQPSK方式、CSRZ−DQPSK方式、RZ−DPSK方式およびCSRZ−DPSK方式等の主信号光に対して有効であり、かつ、前記モニタパワーの極値を検出可能な範囲でモニタ信号の帯域制限を行い、その帯域の下限値(モニタ信号の最小周波数)は主信号光のビットレートの略1.5乗に比例するような依存性を示すという特徴を持っている。
次に、上記のような波長分散モニタ7を用いて実現される自動分散補償の動作について説明する。ここでは図3および図4に示したような残留分散ゼロでモニタパワーが極大になる場合を想定して説明を行う。
本光伝送システムでは、光送信機1から送信されたWDM光が光ファイバ伝送路3を介して光アドドロップ装置4に入力される。光アドドロップ装置4では、光ファイバ伝送路3からのWDM光が入力側光アンプ4Aで一括増幅された後に可変分散補償器5に与えられてWDM光の波長分散の自動補償が行われる。この自動分散補償は、可変分散補償器5から出力されるWDM光の一部が光分岐カプラ6でモニタ光として分岐され、そのモニタ光を用いて波長分散モニタ7が残留分散をモニタし、そのモニタ結果に基づいて制御回路8が可変分散補償器5における波長分散の補償量をフィードバック制御することにより行われる。
具体的に、波長分散モニタ7では、上述したような動作原理に従って、光分岐カプラ6からのモニタ光が受光器7Aで光電変換された後、そのモニタ信号がローパスフィルタ7Bに与えられて低周波成分が抽出され、さらに、DC除去回路7Cに与えられて直流成分が除去される。そして、ローパスフィルタ7Bのカットオフ周波数に帯域制限され、かつ、直流成分が除去されたモニタ信号が、電気アンプ7Dを介してパワー検出器7Eに与えられることで、残留分散ゼロで極大となるモニタパワーが検出されて、その検出結果を示す信号Mがパワー検出器7Eから制御回路8に出力される。
制御回路8では、波長分散モニタ7からの信号Mがバンドパスフィルタ8Bを介して同期検波回路8Cに与えられ、低周波発振器8Aからの周波数f0の発振信号との同期検波が行われる。そして、同期検波回路8Cの出力信号が重畳回路8Dに与えられて周波数f0の発振信号と重畳されることにより可変分散補償器5をフィードバック制御する制御信号Cが出力される。これにより、一般的な同期検波方式によって、波長分散モニタ7でのモニタパワーのピークを精度良くトラッキングすることが可能になり、可変分散補償器5から出力されるWDM光の残留分散をゼロに自動補償できるようになる。
ただし、上記のような同期検波方式の制御回路8によって可変分散補償器5をフィードバック制御して残留分散をゼロにするためには、可変分散補償器5の初期設定時における残留分散値が、前述の図3および図4の上段に示した分散モニタ特性のグラフにおいて上に凸になっている範囲内となるように、可変分散補償器5の補償量を初期設定することが必要である。
なお、ここでは残留分散がゼロになるように自動分散補償を行う一例を示したが、残留分散がゼロ以外の所定値となるように自動分散補償を行うことも可能である。この場合、例えば波長分散モニタ7のモニタパワーと残留分散との関係を予め取得して制御回路8に記憶させておき、当該関係を参照しながら制御回路8が残留分散の目標値に対応した制御量の補正を行うようにすればよい。また、残留分散ゼロでモニタパワーが極大になる場合を想定して同期検波方式の制御を行うようにしたが、前述の図5に示したような残留分散ゼロでモニタパワーが極小になる場合でも、例えば公知のパターン認識技術等を利用することにより残留分散をゼロ若しくは所定の値に自動補償することが可能である。
上記のようにして光アドドロップ装置4内の可変分散補償器5で自動分散補償されたWDM光は、光分岐カプラ6を通過して光スイッチ4B,4Cに与えられ、所要の波長の光信号がアド/ドロップされた後、出力側光アンプ4Cで一括増幅さて光ファイバ伝送路3に出力される。そして、光ファイバ伝送路3を伝搬したWDM光は、光受信機2の入力段に配置された可変分散補償器5、光分岐カプラ6、波長分散モニタ7および制御回路8により、上記光アドドロップ装置4での自動分散補償と同様にして、受信端に至るまでに累積した波長分散の自動補償が行われる。受信端での自動分散補償は基本的に残留分散をゼロにすればよいので、上述したような一般的な同期検波方式の制御回路8により波長分散モニタ7でのモニタパワーのピークを精度良くトラッキングして可変分散補償器5をフィードバック制御することで、光受信機2で受信されるWDM光の残留分散をゼロにすることができる。
以上のように本実施形態によれば、主信号光の変調方式およびビットレートに応じて帯域制限を行い、かつ、直流成分を除去したモニタ信号のパワーを検出し、そのモニタパワーの極値を基準にして主信号光の波長分散をモニタする方法を実現したことで、受信端だけでなく光ファイバ伝送路3の途中のインラインにおける任意の位置で波長分散をモニタすることができると共に、10Gbit/sや40Gbit/sなどのような高速の光信号の波長分散を、比較的安価で信頼性にも優れた低速デバイスを用いて構成した波長分散モニタ7によってモニタすることができる。また、上記のような波長分散モニタ7のモニタ結果を基に可変分散補償器5のフィードバック制御を行うことにより、受信端は勿論のことインラインの所望の位置での自動分散補償を容易に実現することが可能になる。
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
(付記1) 光信号の波長分散をモニタするための方法であって、
光信号を受光して電気信号に変換すると共に、該電気信号の周波数帯域を、前記光信号のビットレートに対応した周波数よりも低く、かつ、前記光信号の変調方式およびビットレートに応じて設定した最小周波数よりも高い範囲に制限し、
該帯域制限した電気信号の直流成分を除去し、
該直流除去した電気信号のパワーを検出し、
該検出したパワーに基づいて前記光信号の波長分散を判断することを特徴とする波長分散モニタ方法。
(付記2) 前記光信号の変調方式は、前記光信号の波長分散がゼロのときに前記電気信号のパワーが極値をとり得る変調方式であり、
前記最小周波数は、前記極値を検出可能な周波数の下限値に設定され、かつ、前記光信号のビットレートの略1.5乗に比例することを特徴とする付記1に記載の波長分散モニタ方法。
(付記3) 前記光信号の変調方式は、RZ−DQPSK方式、CSRZ−DQPSK方式、RZ−DPSK方式およびCSRZ−DPSK方式のうちの少なくとも1つであることを特徴とする付記2に記載の波長分散モニタ方法。
(付記4) 前記光信号の変調方式がRZ−DQPSK方式であり、ビットレートが43Gbit/sであるとき、前記最小周波数が略3GHzに設定されることを特徴とする付記3に記載の波長分散モニタ方法。
(付記5) 前記光信号の変調方式がRZ−DPSK方式であり、ビットレートが43Gbit/sであるとき、前記最小周波数が略6GHzに設定されることを特徴とする付記3に記載の波長分散モニタ方法。
(付記6) 前記光信号の変調方式がCSRZ−DPSK方式であり、ビットレートが43Gbit/sであるとき、前記最小周波数が略8GHzに設定されることを特徴とする付記3に記載の波長分散モニタ方法。
(付記7) 光信号の波長分散をモニタするための装置であって、
光信号を受光して電気信号に変換すると共に、該電気信号の周波数帯域を、前記光信号のビットレートに対応した周波数よりも低く、かつ、前記光信号の変調方式およびビットレートに応じて設定した最小周波数よりも高い範囲に制限する帯域制限部と、
該帯域制限部から出力される電気信号の直流成分を除去する直流除去部と、
該直流除去部から出力される電気信号のパワーを検出し、該パワーに基づいて前記光信号の波長分散を判断するパワー検出部と、
を備えて構成されたことを特徴とする波長分散モニタ装置。
(付記8) 前記光信号の変調方式は、前記光信号の波長分散がゼロのときに前記電気信号のパワーが極値をとり得る変調方式であり、
前記最小周波数は、前記極値を検出可能な周波数の下限値に設定され、かつ、前記光信号のビットレートの略1.5乗に比例することを特徴とする付記7に記載の波長分散モニタ装置。
(付記9) 前記光信号の変調方式は、RZ−DQPSK方式、CSRZ−DQPSK方式、RZ−DPSK方式およびCSRZ−DPSK方式のうちの少なくとも1つであることを特徴とする付記8に記載の波長分散モニタ装置。
(付記10) 前記受光帯域制限部は、光信号を受光して電気信号に変換する受光器と、カットオフ周波数が前記光信号のビットレートに対応した周波数よりも低く、かつ、前記最小周波数よりも高いローパスフィルタと、を有することを特徴とする付記7に記載の波長分散モニタ装置。
(付記11) 前記受光帯域制限部は、光信号を受光して電気信号に変換すると共に、その応答速度が前記光信号のビットレートに対応した周波数よりも低く、かつ、前記最小周波数よりも高い受光器を用いたことを特徴とする付記7に記載の波長分散モニタ装置。
(付記12) 光送信機から送信される光信号を光ファイバ伝送路を介して光受信機に伝送すると共に、該伝送によって発生する光信号の波長分散を補償する機能を備えた光伝送システムであって、
前記光ファイバ伝送路上に配置され、前記光ファイバ伝送路を伝搬する光信号に可変の波長分散を与えて波長分散補償を行う可変分散補償器と、
前記可変分散補償器から出力される光信号の一部をモニタ光として分岐する光分岐カプラと、
該光分岐カプラからのモニタ光を用いて、前記可変分散補償器から出力される光信号に残留する波長分散をモニタする、付記7に記載の波長分散モニタ装置と、
該波長分散モニタ装置のモニタ結果に基づいて、前記可変分散補償器における波長分散の補償量をフィードバック制御する制御回路と、
を備えて構成されたことを特徴とする光伝送システム。
(付記13) 前記制御回路は、前記波長分散モニタ装置から出力されるモニタパワーのピークを同期検波によってトラッキングして前記可変分散補償器のフィードバック制御を行うことを特徴とする付記12に記載の光伝送システム。
(付記14) 前記可変分散補償器は、前記光ファイバ伝送路の途中に設けられた光ノードおよび前記光受信機の入力段にそれぞれ配置されることを特徴とする付記12に記載の光伝送システム。
(付記15) 前記光ノードは、光アドドロップ装置を備えたことを特徴とする付記14に記載の光伝送システム。
本発明による波長分散モニタ技術を適用した光伝送システムの一実施形態の構成を示すブロック図である。 上記実施形態における制御回路の具体的な構成例を示す図である。 上記実施形態における波長分散モニタの分散モニタ特性および分散トレランスを43Gbit/sのRZ−DQPSK方式についてシミュレーションした結果を示す図である。 上記実施形態における波長分散モニタの分散モニタ特性および分散トレランスを43Gbit/sのRZ−DPSK方式についてシミュレーションした結果を示す図である。 上記実施形態における波長分散モニタの分散モニタ特性および分散トレランスを43Gbit/sのCSRZ−DPSK方式についてシミュレーションした結果を示す図である。 上記実施形態における波長分散モニタの分散モニタ特性および分散トレランスを10Gbit/sのNRZ方式についてシミュレーションした結果を示す図である。 上記実施形態における波長分散モニタの分散モニタ特性を21.5Gbit/sのRZ−DQPSK方式についてシミュレーションした結果を示す図である。 上記実施形態における波長分散モニタの分散モニタ特性を43Gbit/sのRZ−DQPSK方式についてシミュレーションした結果を示す図である。 上記実施形態における波長分散モニタの分散モニタ特性を86Gbit/sのRZ−DQPSK方式についてシミュレーションした結果を示す図である。 上記実施形態における波長分散モニタの分散モニタ特性を172Gbit/sのRZ−DQPSK方式についてシミュレーションした結果を示す図である。 上記実施形態におけるモニタ最小周波数とビットレートとの関係を示す図である。 上記実施形態におけるモニタ最小周波数のビットレート依存性を説明するための図である。
符号の説明
1…光送信機(OS)
2…光受信機(OR)
3…光ファイバ伝送路
4…光アドドロップ装置(OADM)
5…可変分散補償器(VDC)
6…光分岐カプラ
7…波長分散モニタ
7A…受光器(PD)
7B…ローパスフィルタ(LPF)
7C…DC除去回路
7D…電気アンプ
7E…パワー検出器
8…制御回路
8A…低周波発振器
8B…バンドパスフィルタ(BPF)
8C…同期検波回路
8D…重畳回路

Claims (10)

  1. 光信号の波長分散をモニタするための方法であって、
    光信号を受光して電気信号に変換すると共に、該電気信号の周波数帯域を、前記光信号のビットレートに対応した周波数よりも低く、かつ、前記光信号の変調方式およびビットレートに応じて設定した最小周波数よりも高い範囲に制限し、
    該帯域制限した電気信号の直流成分を除去し、
    該直流除去した電気信号のパワーを検出し、
    該検出したパワーに基づいて前記光信号の波長分散を判断することを特徴とする波長分散モニタ方法。
  2. 前記光信号の変調方式は、前記光信号の波長分散がゼロのときに前記電気信号のパワーが極値をとり得る変調方式であり、
    前記最小周波数は、前記極値を検出可能な周波数の下限値に設定され、かつ、前記光信号のビットレートの略1.5乗に比例することを特徴とする請求項1に記載の波長分散モニタ方法。
  3. 前記光信号の変調方式は、RZ−DQPSK方式、CSRZ−DQPSK方式、RZ−DPSK方式およびCSRZ−DPSK方式のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項2に記載の波長分散モニタ方法。
  4. 光信号の波長分散をモニタするための装置であって、
    光信号を受光して電気信号に変換すると共に、該電気信号の周波数帯域を、前記光信号のビットレートに対応した周波数よりも低く、かつ、前記光信号の変調方式およびビットレートに応じて設定した最小周波数よりも高い範囲に制限する帯域制限部と、
    該帯域制限部から出力される電気信号の直流成分を除去する直流除去部と、
    該直流除去部から出力される電気信号のパワーを検出し、該パワーに基づいて前記光信号の波長分散を判断するパワー検出部と、
    を備えて構成されたことを特徴とする波長分散モニタ装置。
  5. 前記光信号の変調方式は、前記光信号の波長分散がゼロのときに前記電気信号のパワーが極値をとり得る変調方式であり、
    前記最小周波数は、前記極値を検出可能な周波数の下限値に設定され、かつ、前記光信号のビットレートの略1.5乗に比例することを特徴とする請求項4に記載の波長分散モニタ装置。
  6. 前記光信号の変調方式は、RZ−DQPSK方式、CSRZ−DQPSK方式、RZ−DPSK方式およびCSRZ−DPSK方式のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項5に記載の波長分散モニタ装置。
  7. 前記受光帯域制限部は、光信号を受光して電気信号に変換する受光器と、カットオフ周波数が前記光信号のビットレートに対応した周波数よりも低く、かつ、前記最小周波数よりも高いローパスフィルタと、を有することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の波長分散モニタ装置。
  8. 前記受光帯域制限部は、光信号を受光して電気信号に変換すると共に、その応答速度が前記光信号のビットレートに対応した周波数よりも低く、かつ、前記最小周波数よりも高い受光器を用いたことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の波長分散モニタ装置。
  9. 光送信機から送信される光信号を光ファイバ伝送路を介して光受信機に伝送すると共に、該伝送によって発生する光信号の波長分散を補償する機能を備えた光伝送システムであって、
    前記光ファイバ伝送路上に配置され、前記光ファイバ伝送路を伝搬する光信号に可変の波長分散を与えて波長分散補償を行う可変分散補償器と、
    前記可変分散補償器から出力される光信号の一部をモニタ光として分岐する光分岐カプラと、
    該光分岐カプラからのモニタ光を用いて、前記可変分散補償器から出力される光信号に残留する波長分散をモニタする、請求項4〜8のいずれか1つに記載の波長分散モニタ装置と、
    該波長分散モニタ装置のモニタ結果に基づいて、前記可変分散補償器における波長分散の補償量をフィードバック制御する制御回路と、
    を備えて構成されたことを特徴とする光伝送システム。
  10. 前記制御回路は、前記波長分散モニタ装置から出力されるモニタパワーのピークを同期検波によってトラッキングして前記可変分散補償器のフィードバック制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の光伝送システム。
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