JP2007208478A - 同期回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】より低消費電力な構成で、高速データ無線伝送において、より短い同期捕捉期間での同期精度を向上すること。
【解決手段】相関器110での基準信号と受信信号の相関値を積分器111で1シンボル期間積分する。基準信号発生手段で112をタイミング制御部113で制御して、Nシンボル期間毎に異なる位相タイミングで基準信号を発生し、各々のタイミングでの平均相関値の差から検出した位相差で同期クロックを変更することで、受信信号と同期する。
【選択図】図1
【解決手段】相関器110での基準信号と受信信号の相関値を積分器111で1シンボル期間積分する。基準信号発生手段で112をタイミング制御部113で制御して、Nシンボル期間毎に異なる位相タイミングで基準信号を発生し、各々のタイミングでの平均相関値の差から検出した位相差で同期クロックを変更することで、受信信号と同期する。
【選択図】図1
Description
本発明は、主としてマイクロ波またはミリ波による無線通信システムに用いられ、受信機における受信信号に同期した内部クロックの生成に関わる同期回路に関するものである。
従来の同期回路としては、発生タイミングを順次ずらした基準信号と受信信号との相関値の中から最大の相関値となるタイミングを同期点として、内部クロックを調整するスライディング相関器が知られていて、例えば、特許文献1の構成が知られていて、図9は特許文献1に記載された従来のスライディング相関器による相関器を示すものである。
図9において、乗算器1での受信信号と基準信号の相関値を積分器2で積分する。メモリ3では理想的な受信信号を雛型としたテンプレート波形である基準信号を発生し、タイミング制御部4で同期クロックとの位相差を順次ずらして基準信号の発生タイミングを生成する。最大値検出部5で所定の期間での積分器2の出力の最大値を検出し、同期検出判定部7により最大の出力値より検出した位相差だけ同期クロックを変更して受信信号に同期する。
特開平11−41140号公報(第4、6項、図7)
1Gシンボル/秒を超える高速な無線伝送においては、送受信点間の伝搬路特性により受信信号強度は大きく変化するため、受信信号が予め定めた閾値を超えるタイミングを使って同期動作を行うことが困難なことから、前記従来の技術で説明した受信信号と基準信号との相関値を用いた同期回路方式が有効である。
前記従来のスライディング相関器による同期回路においては、相関値を用いることで受信信号強度変動への耐性を向上しているが、同期精度に対応した細かい間隔で基準信号の発生タイミングを走査するものであり、同期精度向上にはより多くの相関値検出タイミングが必要となり、同期精度に比例して同期期間が長くなるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、1Gシンボル/秒を超える高速な無線伝送においても、高速な同期捕捉が可能な同期回路を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の同期回路は、受信信号と基準信号との相関を出力する相関器と、前記相関器の出力を前記基準信号のタイミングで積分する積分器と、前記基準信号の発生タイミングを制御するタイミング制御部と、異なる位相タイミングにおける前記積分器の出力から前記受信信号と内部クロックとの位相差を検出する位相差検出部と、前記位相差の判定により同期検出を行う同期検出判定部とを備える。または、受信信号を基準信号のタイミングでデジタル信号に変換する変換器と、前記基準信号の発生タイミングを制御するタイミング制御部と、異なる位相タイミングにおける前記変換器の出力から前記受信信号と内部クロックとの位相差を検出する位相差検出部と、前記位相差の判定により同期検出を行う同期検出判定部とを備える。本構成によれば、異なる位相タイミングにおける積分器の出力から受信信号と内部クロックとの位相差を検出することで、少ない相関値検出処理により位相差の検出が可能となるため、同期精度に関わらず高速な同期補足が可能となる。
本発明において、前記位相差検出部は、隣接シンボルにおいて異なる位相タイミングでの前記積分器の出力から前記受信信号と内部クロックとの位相差を検出してもよい。
また、本発明は、シンボル毎に異なる位相タイミングでPPM変調したシンボル列を本発明の同期回路に送信する送信系を備える。本構成によれば、同期回路のタイミング制御部で細かな位相調整が不要となるため、同期回路の構成を簡素化できる。
また、本発明は、N(Nは2以上の自然数)シンボル単位で連続する値を有するシンボル列を送信する送信系と、前記送信系から送信されたシンボル列をシンボルレートの1/Nの遮断周波数で波形整形するフィルタを請求項1から3の何れか一項記載の同期回路の前段に備える受信系とを備える。本構成によれば、同期用のシンボル生成での細かな位相調整機構が不要となり、送信系の構成を簡素化できる。
本発明によれば、異なる位相タイミングにおける積分器の出力から受信信号と内部クロックとの位相差を検出することで、少ない相関値検出処理により位相差の検出が可能となるため、同期精度に関わらず高速な同期補足が可能となる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における同期回路を用いた送受信システムの機能ブロック図である。送信機120は、送信データ入力端子126からの入力データより送信データ信号生成手段124によって、基準クロック125を用いて送信データ信号を生成する。送信データ信号により、変調部123で搬送波信号を変調し、高周波部122で所定の送信電力値へ増幅し、所定の帯域制限した後に、アンテナ121より送信する。受信機100は、アンテナ101で受信した信号を、高周波部102でベースバンド信号に変換し、復調部103で復調し復調出力を得る。
図1は本発明の実施の形態1における同期回路を用いた送受信システムの機能ブロック図である。送信機120は、送信データ入力端子126からの入力データより送信データ信号生成手段124によって、基準クロック125を用いて送信データ信号を生成する。送信データ信号により、変調部123で搬送波信号を変調し、高周波部122で所定の送信電力値へ増幅し、所定の帯域制限した後に、アンテナ121より送信する。受信機100は、アンテナ101で受信した信号を、高周波部102でベースバンド信号に変換し、復調部103で復調し復調出力を得る。
同期回路104は、高周波部102からの出力である受信信号に対して同期した同期クロックを発生し、復調部103では同期クロックを使用して復調を行う。同期回路104は、受信信号と基準信号の相関値を出力する相関器110と、相関器110での相関値出力の1シンボル期間の積分値を出力する積分器111と、受信信号と相関を取ることで受信信号に含まれる不用成分の影響を抑える基準信号を発生する基準信号発生手段112と、発生した同期クロックに同期して基準信号の発生タイミングと積分器111での積分周期とを制御するタイミング制御部113と、積分器111の出力信号から受信信号と内部クロックとの時間的な位相差を検出する位相差検出手段114と、位相差検出手段114より検出した位相差から同期状態を判定して位相差に対応して同期クロックのタイミングを調整する同期検出判定部115とで構成される。
図2は、RZ符号をシンボルレートのデータフィルタ処理した受信信号波形を示しており、縦軸は振幅、横軸は位相を示している。横軸のa、bはタイミング制御手段113で発生する基準信号の発生タイミングであり、その同期点を位相0度として示している。図2では、例として発生タイミングaを−45度、発生タイミングbを+45度としている。
図3は、基準信号の発生タイミングが発生タイミングa(図2参照)の場合の積分器出力のN(Nは2以上の自然数)シンボル平均値をVa、基準信号の発生タイミングが発生タイミングb(図2参照)の場合の積分器出力のNシンボル平均値をVbとした場合の、規格化した両相関値の差分と、内部クロックと受信信号の位相差の関係を示した図である。位相差Pは、式(1)で表される。
P=k×((Va−Vb)/(Va+Vb)−V0) …(1)
ここで、V0は理想的な受信波形に対して同期した状態で位相差P=0とするための補正値であり、kは図3の横軸の値を縦軸の位相差に変換する係数である。
P=k×((Va−Vb)/(Va+Vb)−V0) …(1)
ここで、V0は理想的な受信波形に対して同期した状態で位相差P=0とするための補正値であり、kは図3の横軸の値を縦軸の位相差に変換する係数である。
図4は同期動作のフロー図である。タイミング制御部113での基準信号の発生タイミングを発生タイミングa(−45度)の位置に設定し、積分器111の出力のNシンボル平均を、Vaとして位相判定検出手段114で記録する(S401)。次いで、基準信号の発生タイミングを発生タイミングb(+45度)の位置に設定し、積分器111の出力のNシンボル平均を、Vbとして位相判定検出手段114で記録する(S402)。VaおよびVbより式(1)により位相差Pを位相判定検出手段114で計算し、同期検出判定部115に出力する(S403)。同期検出判定部115において、Pが所定の閾値Pth以下の場合は同期したと判定する(S404)。Pが所定の閾値Pthより大きい場合は、同期クロックの位相P分の変更をタイミング制御部に出力し、同期クロックは受信信号に同期する(S405)。
なお、平均を行うシンボル周期Nについては特定の値を設定していないが、動作が望まれる受信信号S/Nにおいて、不要成分の影響を除くことが可能な(例えばN=10程度)シンボル期間に設定すればよい。また、図2中の同期点のタイミングでの相関値の積分値を評価し、Va、Vbより小さい場合は、180度位相をずらすことで、180度ずれた点への同期捕捉を防止できる。また、発生タイミングをa,bの2種用いる例と示したが、例えば、最初の同期補足に対して、発生タイミングaと発生タイミングbとの差が広い条件での相関値により位相差を粗く検出し、発生タイミングaと発生タイミングbとを狭めて精度を上げた同期補足を行う、2段階同期処理を行ってもよい。また、Nシンボル連続した相関値の平均値を用いる例を示したが、シンボル毎に基準信号発生タイミングを変更して、隣接したシンボル同士での相関値の差を用いてもよいが、発生タイミング変更の処理が煩雑になることから、連続したNシンボルでの相関値を用いた方が、消費電力の観点からも望ましい。
なお、位相差Pの計算において、式(1)ではVaとVbの和を用いて規格化しているが、積分器の出力値の平均値を代表する値であれば良く、例えば事前に評価した値を用いてもよい。または、同期点での積分器出力のNシンボル平均値を用いてもよい。また、2種類の位相タイミングを用いる例を示したが、同期捕捉期間を短縮する観点からは最小の位相タイミング数である2種類の位相タイミングを用いることが望ましいが、同期精度の観点からは、より広い位相範囲が望ましい。例えば、4種の位相タイミングの使用である。4種の位相タイミングを用いた場合は、位相差Pは、位相の早い順にNシンボル平均値をVa、Vb、Vc、Vdとすると、式(2)で表され、式(1)と同様に、位相差は同期点前の発生タイミングa,b点でのNシンボル平均値Va,Vbと、同期点後の発生タイミングc,d点でのNシンボル平均値Vc,Vdの差より求まる。
P=k*((Va+Vb−Vc−Vd)/(Va+Vb+Vc+Vd)−V0) …(2)
ここで、V0は同期した状態で位相差P=0とするための補正値であり、kはNシンボル平均値Va、Vb、Vc、Vdおよび補正値V0からの演算値を位相差に変換する係数である。
P=k*((Va+Vb−Vc−Vd)/(Va+Vb+Vc+Vd)−V0) …(2)
ここで、V0は同期した状態で位相差P=0とするための補正値であり、kはNシンボル平均値Va、Vb、Vc、Vdおよび補正値V0からの演算値を位相差に変換する係数である。
実施の形態1によれば、異なる位相タイミングにおける積分器の出力から受信信号と内部クロックとの位相差を検出することで、少ない相関値検出処理により位相差の検出が可能となるため、同期精度に関わらず高速な同期補足が可能となる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2の同期回路の機能ブロック図である。同期回路200は、タイミング制御手段113の制御により受信信号値をサンプルし所定ビット数のデジタルデータに変換するADコンバータ201と、ADC201の出力より位相差を評価する位相差検出手段202とで構成される。図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図5は、本発明の実施の形態2の同期回路の機能ブロック図である。同期回路200は、タイミング制御手段113の制御により受信信号値をサンプルし所定ビット数のデジタルデータに変換するADコンバータ201と、ADC201の出力より位相差を評価する位相差検出手段202とで構成される。図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
実施の形態1と同様の処理手順で、基準信号の発生タイミングaでのNサンプル平均値Vaと、発生タイミングbでのNサンプル平均Vbより、位相差Pは式(3)により計算され、位相差Pを用いて、内部クロックを受信信号に同期する。
P=k×((Va−Vb)/(Va+Vb)−V0) …(3)
ここで、V0は理想的な受信波形に対して同期した状態で位相差P=0とするための補正値であり、kはNサンプル平均値の演算結果を位相差に変換する係数である。
実施の形態2によれば、基準信号発生手段と相関器に代えてADコンバータを用いることで、より簡単な構成により、同期精度に関わらず高速な同期補足が可能となる。
P=k×((Va−Vb)/(Va+Vb)−V0) …(3)
ここで、V0は理想的な受信波形に対して同期した状態で位相差P=0とするための補正値であり、kはNサンプル平均値の演算結果を位相差に変換する係数である。
実施の形態2によれば、基準信号発生手段と相関器に代えてADコンバータを用いることで、より簡単な構成により、同期精度に関わらず高速な同期補足が可能となる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における同期方式を示しており、図6(a)は送信側でのシンボル発生タイミングを示す図、図6(b)は受信側での同期処理タイミングを示す図である。図6(a)において、Tx1は送信側の基準クロックを表し、Tx2は一シンボル毎に異なる位相量でPPM変調した送信シンボル列で、+45度、−45度の位相差を示している。図6(b)において、Rx1は受信信号波形、Tx2’は対応する送信側シンボル列、Rx2は基準信号の発生タイミングを示している。
図6は、本発明の実施の形態3における同期方式を示しており、図6(a)は送信側でのシンボル発生タイミングを示す図、図6(b)は受信側での同期処理タイミングを示す図である。図6(a)において、Tx1は送信側の基準クロックを表し、Tx2は一シンボル毎に異なる位相量でPPM変調した送信シンボル列で、+45度、−45度の位相差を示している。図6(b)において、Rx1は受信信号波形、Tx2’は対応する送信側シンボル列、Rx2は基準信号の発生タイミングを示している。
送信側では、同期補足期間において、図6(a)に示すように、+45度、−45度の位相差でPPM変調されたシンボル列を送信する。受信側では、シンボルレートのデータフィルタにより波形整形した図6(b)のRx1の受信信号波形に対して同期補足を行う。同期クロックでの発生した基準信号との相関値を1シンボル毎に積分し、1シンボルおきの積分値Vai、VbiのNシンボル平均値を各々Va、Vbとして記録し、位相差P1を式(4)、P2を式(5)により計算する。
P1=k×((Va−Vb)/(Va+Vb)−V0) …(4)
P2=k×((Vb−Va)/(Vb+Va)−V0) …(5)
ここで、V0は理想的な受信波形に対して同期した状態で位相差P=0とするための補正値であり、kは平均値の演算結果を位相差に変換する係数である。
P1=k×((Va−Vb)/(Va+Vb)−V0) …(4)
P2=k×((Vb−Va)/(Vb+Va)−V0) …(5)
ここで、V0は理想的な受信波形に対して同期した状態で位相差P=0とするための補正値であり、kは平均値の演算結果を位相差に変換する係数である。
図6では、図2での位相点a相当の位相での平均値がVa、位相点b相当の位相での平均値がVbに割り当ててあり式(4)での検出処理に相当する。シンボル同期処理の時点において、両位相点の判別処理は行われていないため、図6とは異なり、図2での位相点a相当の位相での平均値をVbに、位相点b相当の位相での平均値がVaとして記録される場合(式(5)に相当)もある。次いで、式(4)によるP1だけ同期クロックを変更した場合の相関値V1と、式(5)によるP2だけ同期クロックを変更した場合の相関値V2を比較し、より相関値が高くなる位相差を反映して同期クロックを変更することで、受信信号に同期する。
実施の形態3によれば、2種の位相タイミングで交互にPPM変調されたシンボル列に対して、1シンボルおきの相関値の差より位相差を検出することで、タイミング制御部における細かな位相調整が不要となり、同期回路の構成を簡素化できる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4の同期方式を示しており、図7(a)は送信側でのシンボル発生タイミングを示す図、図7(b)は受信側での同期処理タイミングを示す図である。図7(a)において、Tx1は送信側基準クロック、Tx2は送信シンボル系列としてデータ“1100110011001”を示している。図7(b)において、Rx1はデータシンボルの半分の遮断周波数のLPFで波形整形した受信信号波形で、Tx1’は対応する送信基準クロック、Tx2’は対応する送信側シンボル列、Rx2は基準信号の発生タイミングを表し、各々の発生タイミングでの積分値をVai、Vbi、0、0としている。
図7は、本発明の実施の形態4の同期方式を示しており、図7(a)は送信側でのシンボル発生タイミングを示す図、図7(b)は受信側での同期処理タイミングを示す図である。図7(a)において、Tx1は送信側基準クロック、Tx2は送信シンボル系列としてデータ“1100110011001”を示している。図7(b)において、Rx1はデータシンボルの半分の遮断周波数のLPFで波形整形した受信信号波形で、Tx1’は対応する送信基準クロック、Tx2’は対応する送信側シンボル列、Rx2は基準信号の発生タイミングを表し、各々の発生タイミングでの積分値をVai、Vbi、0、0としている。
図8は同期回路の機能ブロック図を示している。図8において、図1、図5と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。同期回路300は、シンボルレートの半分の遮断周波数のLPF301と、同期クロックに対応してADC201でのサンプリングを制御するタイミング制御部302と、ADC201でのサンプル値より同期クロックと受信信号の位相差を検出する位相差検出手段303とで構成される。
上記構成において、2シンボル連続した値をとるシンボル系列を送信することで、シンボルレートが半分の周波数成分を発生する。受信側では、シンボルレートの半分の遮断周波数のLPFにより波形整形することで、図7(b)のRx1で示すシンボル期間が倍の受信波形が得られる。所定の閾値より大きな隣接する2サンプル値を、Vai、Vbiとして記録し、各々の平均値をVa、Vbとする。実施の形態1と同様の処理により、Rx1に対する位相差Pは、式(6)により計算される。
P=k×((Va−Vb)/(Va+Vb)−V0) …(6)
位相差P分の変更を同期クロックに行うことで、同期クロックと受信信号は同期することとなり、従って送信側の基準クロックと同期クロックは同期する。なお、2シンボル周期毎にシンボルを変更したシンボル系列を用いた例を示したが、同期補足時間の短縮化の観点では2が望ましいが、許容捕捉時間によっては2に限るものではない。
P=k×((Va−Vb)/(Va+Vb)−V0) …(6)
位相差P分の変更を同期クロックに行うことで、同期クロックと受信信号は同期することとなり、従って送信側の基準クロックと同期クロックは同期する。なお、2シンボル周期毎にシンボルを変更したシンボル系列を用いた例を示したが、同期補足時間の短縮化の観点では2が望ましいが、許容捕捉時間によっては2に限るものではない。
実施の形態4によれば、2シンボル毎にシンボルが交互に変更されるシンボル列に対して、シンボルレートの半分の遮断周波数の低域通過フィルタを通した受信信号との相関値の差より位相差を検出することで、同期判定のための細かな位相調整を行うことなく、受信信号との同期処理が可能となり、送信系および受信系の構成を簡素化できる。
本発明の同期回路は、伝送路の変動による信号強度変動を補償することが困難な高速なデータレートの無線伝送信号に対する同期において、シンボル判定のための高精度な閾値を用いずに、より少ないシンボル数での同期捕捉精度向上の効果があり、高速データ無線伝送での同期手段として有用である。
100 受信機
101 アンテナ
102 高周波部
103 復調部
104 同期回路
110 相関器
111 積分器
112 基準信号発生手段
113 タイミング制御部
114 位相差検出手段
115 同期検出判定部
120 受信機
121 アンテナ
122 高周波部
123 変調部
124 データ信号生成手段
125 基準クロック
126 送信データ入力端子
200 同期回路
201 ADC
202 位相差検出手段
300 同期回路
301 LPF
302 タイミング制御部
303 位相差検出手段
101 アンテナ
102 高周波部
103 復調部
104 同期回路
110 相関器
111 積分器
112 基準信号発生手段
113 タイミング制御部
114 位相差検出手段
115 同期検出判定部
120 受信機
121 アンテナ
122 高周波部
123 変調部
124 データ信号生成手段
125 基準クロック
126 送信データ入力端子
200 同期回路
201 ADC
202 位相差検出手段
300 同期回路
301 LPF
302 タイミング制御部
303 位相差検出手段
Claims (5)
- 受信信号と基準信号との相関を出力する相関器と、前記相関器の出力を前記基準信号のタイミングで積分する積分器と、前記基準信号の発生タイミングを制御するタイミング制御部と、異なる位相タイミングにおける前記積分器の出力から前記受信信号と内部クロックとの位相差を検出する位相差検出部と、前記位相差の判定により同期検出を行う同期検出判定部とを備える同期回路。
- 受信信号を基準信号のタイミングでデジタル信号に変換する変換器と、前記基準信号の発生タイミングを制御するタイミング制御部と、異なる位相タイミングにおける前記変換器の出力から前記受信信号と内部クロックとの位相差を検出する位相差検出部と、前記位相差の判定により同期検出を行う同期検出判定部とを備える同期回路。
- 前記位相差検出部は、隣接シンボルにおいて異なる位相タイミングでの前記積分器の出力から前記受信信号と内部クロックとの位相差を検出する請求項1又は2記載の同期回路。
- シンボル毎に異なる位相タイミングでPPM変調したシンボル列を請求項1から3の何れか一項記載の同期回路に送信する送信系を備えるシステム。
- N(Nは2以上の自然数)シンボル単位で連続する値を有するシンボル列を送信する送信系と、前記送信系から送信されたシンボル列をシンボルレートの1/Nの遮断周波数で波形整形するフィルタを請求項1から3の何れか一項記載の同期回路の前段に備える受信系とを備えるシステム。
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JP2010141759A (ja) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | Softbank Mobile Corp | 基準信号生成装置及びこれを用いた機器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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