JP2007206572A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】つれ重送の発生に伴う滞留ジャムの誤検知を抑制することで、記録媒体の取り除き作業の負担を軽減する。
【解決手段】搬送手段は、記録媒体を搬送する。滞留ジャム検知手段は、画像形成装置内に記録媒体が滞留することで発生する滞留ジャムを検知する。つれ重送検知手段は、先行する記録媒体と後続の記録媒体とが一部重なって搬送されることで発生するつれ重送を検知する。搬送制御手段は、つれ重送検知手段でつれ重送が検知された場合は、滞留ジャム検知手段による検知タイミングを変更して素材の搬送を継続させる。また、搬送制御手段は、つれ重送が検知されていない場合であって、滞留ジャムが検知された場合には素材の搬送を停止させるよう制御する。。
【選択図】図7
【解決手段】搬送手段は、記録媒体を搬送する。滞留ジャム検知手段は、画像形成装置内に記録媒体が滞留することで発生する滞留ジャムを検知する。つれ重送検知手段は、先行する記録媒体と後続の記録媒体とが一部重なって搬送されることで発生するつれ重送を検知する。搬送制御手段は、つれ重送検知手段でつれ重送が検知された場合は、滞留ジャム検知手段による検知タイミングを変更して素材の搬送を継続させる。また、搬送制御手段は、つれ重送が検知されていない場合であって、滞留ジャムが検知された場合には素材の搬送を停止させるよう制御する。。
【選択図】図7
Description
本発明は、記録媒体の搬送機構を利用する画像形成装置に関する。
プリンタや複写機などの画像形成装置には、用紙などの記録媒体を1枚ずつ給紙する給紙装置が設けられている。給紙装置における記録媒体の分離機構が十分に動作しないと、いわゆるつれ重送が発生する。つれ重送は、複数枚の記録媒体が一部重なった状態で一緒に搬送されることをいう。
特許文献1に記載の発明は、シート給送手段と記録手段との間に、シートの片面側に接離自在に可動する剥離手段を設けることで、機械的に、つれ重送を抑制している。
特開平9−124173号公報
しかしながら、年々、記録材の種類が増加しつづけているため、記録材の種類によっては剥離手段により剥離できないようなつれ重送が発生する可能性がある。
一方で、画像形成装置内に記録媒体が滞留してしまう滞留ジャムが発生することがある。滞留ジャムは、放っておくと非常に解消することが困難なジャムに発展するおそれがあるため、滞留ジャムが検知されたときは、記録媒体の搬送を直ちに停止することが望ましい。一般的な滞留ジャムの検知方法は、特定の位置において記録媒体の先端が検知されてから後端が検知されるまでの時間が、記録媒体の長さに応じた時間を超える場合に滞留ジャムが発生したと検知する。
しかしながら、この方法では、つれ重送が発生した場合にも滞留ジャムが発生したと誤検知してしまう。滞留ジャムが検知されると、記録媒体の搬送が停止されるため、オペレータは、つれ重送している記録媒体を手動で取り除かなければならず面倒である。一般に、つれ重送が発生している場合は、そのまま記録媒体の搬送を継続させて排紙させた方が、搬送を停止させてしまうよりも記録媒体の取り除き負担が小さい。
そこで、本発明は、例えば、つれ重送の発生に伴う滞留ジャムの誤検知を抑制することで、記録媒体の取り除き作業の負担を軽減することを目的とする。なお、他の課題については、明細書の全体を通して把握できよう。
本発明は、例えば、滞留ジャムを検知する滞留ジャム検知手段と、つれ重送を検知するつれ重送検知手段とを含む。さらに、本発明は、つれ重送検知手段でつれ重送が検知された場合は、滞留ジャム検知手段による検知タイミングを変更して素材の搬送を継続させる搬送制御手段を含む。また、搬送制御手段は、つれ重送が検知されていない場合であって、滞留ジャムが検知された場合には素材の搬送を停止させるよう制御する。
本発明によれば、つれ重送の発生に伴う滞留ジャムの誤検知を抑制することで、素材(例:記録媒体)の取り除き作業の負担を軽減できる。
以下に本発明の一実施形態を示す。もちろん以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[第1の実施形態]
図1は、実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。給紙カセット101は、多数の記録媒体Sを収納している。記録媒体Sは、用紙、シート、転写材などと呼ばれることもある。給紙ローラ102は、不図示の給紙ソレノイドによって駆動され、給紙カセット110に積載されている記録媒体Sを一枚ずつ分離して、搬送ローラ103へと給紙する。搬送ローラ103は、記憶媒体Sをさらに下流へ向けて搬送する。
図1は、実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。給紙カセット101は、多数の記録媒体Sを収納している。記録媒体Sは、用紙、シート、転写材などと呼ばれることもある。給紙ローラ102は、不図示の給紙ソレノイドによって駆動され、給紙カセット110に積載されている記録媒体Sを一枚ずつ分離して、搬送ローラ103へと給紙する。搬送ローラ103は、記憶媒体Sをさらに下流へ向けて搬送する。
給紙センサ104は、記録媒体Sの先端の通過と後端の通過とを検出する。なお、本実施形態に係る給紙センサ104は、滞留ジャムを検知する滞留ジャム検知手段や、記録媒体の先端が特定の位置を通過してから該記録媒体の後端が通過するまでの通過時間を計時する第1の計時手段の一部として機能する。例えば、給紙センサ104は、記録媒体が通過しているときにON信号を出力し、記録媒体が通過しているときにOFF信号を出力する。換言すると、給紙センサ104から出力される信号は、記録媒体が通過しているときにのみONとなる。レジストローラ105は、記録媒体Sを搬送する搬送ローラの一種である。とりわけ、レジストローラ105は、画像形成部(転写ローラ106および感光ドラム107)へと記録媒体Sの先端を搬送するタイミングを調整するために使用される。
画像形成部において、現像剤(例:トナー)の像を転写された記録媒体Sは、定着装置108へと搬送される。定着装置108は、トナーを記録媒体に定着させるための加圧ローラ109と、定着フィルム110、セラミックヒータ111を含む。記録媒体Sは、加圧定着された後、排紙ローラ112によって機外に排紙される。
ところで、本実施形態によれば、記録媒体Sの厚みを検出するための厚み検出センサ120が設けられてもよい。厚み検出センサ120は、先行する記録媒体と後続の記録媒体とが一部重なって搬送されることで発生するつれ重送を検知するつれ重送検知手段として機能する。本来であれば、給紙センサ104だけでも、ある程度は滞留ジャムの発生を検知できる。しかしながら、つれ重送の発生が原因で、滞留ジャムが誤検知させるのを抑制するためには、厚み検出センサ120を採用することが望ましい。
つれ重送が発生すると、先行する記録媒体と後続の記録媒体Sとが重なり合う部分が生じる。この重なり合う部分は、他の部分と比較し、約2倍の厚さとなる。よって、重なり合う部分がどの程度長く続くかを厚み検出センサ120により検出することで、つれ重送の長さを検知できる。
図2は、実施形態に係る定着装置の概略斜視図である。既に説明した箇所には同一の参照符号を付している。支持ステー201は、セラミックヒータ111を支持するための支持部材である。いわゆる定着ニップ部は、定着フィルム110と加圧ローラ109とが接触している部分をいう。定着ニップ部には、現像剤の像を定着させるために、かなりの圧力がかかる。
ちなみに、ジャムが発生すると、従来は、記録媒体Sが定着ニップ部に停止することが多かった。定着ニップ部に停留している記録媒体Sをユーザが取り除くのは比較的に困難である。定着ニップ部には、他の搬送部と比較し、相対的に大きな圧力がかかっているため、記録媒体Sを引き出しにくいからである。
定着ニップ部の圧力を下げるために、圧力解除レバーが設けられてもよい。しかし、圧力解除レバーはユーザによる手動操作が必要となるため、ユーザにとって、不便かもしれない。また、ユーザが圧力の解除方法を忘れてしまうことも考えられる。このような場合に、ユーザが無理やり記録媒体を取り除こうとすれば、定着装置108がダメージを受けるおそれがある。
このような理由から、つれ重送の場合まで滞留ジャムとして記録媒体の搬送を停止させてしまうと、ユーザなどのオペレータが手動で記録媒体を取り除かねばならないため、オペレータの作業負担が増えて好ましくないのである。よって、つれ重送している記録媒体については、搬送を継続させることで画像形成装置の外に自動で排出させることが望ましい。
図3は、つれ重送が発生していない正常状態における給紙ソレノイドの動作と給紙センサの検出結果との関係を示す図である。図3において、給紙時間Tpは、給紙ソレノイドが駆動されたときから、記録媒体Sの先端が給紙センサ104によって検出されるまでの時間を表している。T1は、記録媒体の搬送方向における長さに相当する時間であり、給紙センサ104により先端の通過が検出されたときから後端の通過が検出されたときまでの時間である。ここでは、T1を、つれ重送を検出するための基準時間として利用する。T2は、先行する第1の記録媒体Sの後端が通過したときから、後続する第2の記憶媒体Sの先端が通過するときまでの紙間時間である。図3に示す例では、同一の長さを有する3枚の記録媒体Sが、つれ重送を起こすことなく正常に搬送されている。
図4は、つれ重送が発生しているときのつれ重送時間を説明するための図である。先行する記録媒体401と後続の記録媒体402とがつれ重送されている場合、先行する記録媒体401と後続の記録媒体402とが重なり合っている部分が生じる。この重なり合っている部分が、給紙センサ104(または厚み検出センサ120)を通過する時間をつれ重送時間Δtと定義する。この場合、つれ重送されている記録媒体401および402が通過するのに必要となる時間は、T1 + (T1 − Δt) =2T1 − Δtとなる。
図5は、つれ重送が発生している異常状態における給紙ソレノイドの動作と給紙センサの検出結果との関係を示す図である。ここでは、2枚目と3枚目の記録媒体がつれ重送されているものと仮定している。図から分るように、2枚目の記録媒体について給紙センサ104から出力されるON信号の継続時間は、基準となるT1よりも長くなっている。よって、つれ重送が発生していると判定できる。
なお、マージン時間Tmは、滞留ジャムの誤検出を予防するために設けられる時間である。本実施形態では、記録媒体Sの長さに対応する基準時間T1にマージン時間Tmを加えた和の時間(T1+Tm)よりも、記録媒体Sの通過時間が長い場合に、滞留ジャムが発生していると判定する。この和の時間(T1+Tm)を滞留ジャム検知時間と呼ぶことにする。なお、つれ重送が検知されたときは、滞留ジャム検知時間が延長される。すなわち、基準時間T1と、先行する記録媒体と後続の記録媒体とが重なっている部分の長さに応じた時間Δtとの差(T1 − Δt)が、通常の滞留ジャム検知時間(T1+Tm)に加算される。よって、つれ重送が発生しているときの滞留ジャム検知時間は、2T1 + Tm − Δtとなる。
図6は、実施形態に係る制御部の一例を示すブロック図である。なお、既に説明した箇所には同一の参照符号を付すことにより、説明を省略する。制御部600は、エンジン制御部と呼ばれることもある。CPU601は、記憶装置602に記憶されている制御プログラムに基づいて、記録媒体の搬送制御などを実行する。例えば、CPU601は、給紙センサ104から出力される検出結果に基づいて、記録媒体の通過時間を決定する。また、CPU601は、厚み検出センサ120または電流測定器605から出力される検出結果に基づいて、記録媒体の厚みを検出する。CPU601は、各種の時間を計時するための計時手段として利用されるタイマを内蔵している。とりわけ、CPU601は、つれ重送が検知されたときは滞留ジャムの誤検知を抑制することで記録媒体の搬送を継続させ、つれ重送が検知されていないときに滞留ジャムが検知されたときは記録媒体の搬送を停止させる。
記憶装置602は、制御プログラムを記憶するROMや、ワークエリアとして機能するRAMなどを含む。駆動回路603は、搬送ローラ103、レジストローラ105、排紙ローラ112、感光ドラム107および定着装置108の加圧ローラ109の回転を制御する。高圧電源604は、転写ローラ106に転写電圧を印加する。転写電圧は、感光ドラム107上に形成された現像剤の像を記録媒体上に転写するために必要となる電圧である。電流測定器605は、転写ローラ106に転写電圧を印加したときに流れる電流を測定する。電流測定器605は、厚み検出センサ120の代わりに用いられるオプションである。
図7は、実施形態に係る記録媒体の搬送制御の一例を示すフローチャートである。ステップS701において、CPU601は、記録媒体Sの搬送を開始する。まず、CPU601は、駆動回路603の一部である給紙ソレノイドを駆動することで、給紙ローラ102を動作させる。記録媒体Sは、さらに搬送ローラ103によって搬送される。
ステップS702において、CPU601は、給紙センサ104によって先端が検出されたときから後端が検出されるまでの時間を検出することで、滞留ジャムが発生しているか否かを検知する。例えば、CPU601は、検出された時間が、通常の滞留ジャム検知時間(例:T1+Tm)よりも長ければ、滞留ジャムが発生していると判定する。なお、本発明では、時間を物理的な長さに換算してもよい。これは、検出された時間の情報を物理的な長さとして利用できることを意味する。すなわち、時間を単位とする情報(例:秒)を物理的な長さを単位とする情報(例:m)に変更してもよい。また、基準時間T1は、例えば、不図示の操作部等から指定された記録媒体の種類(例:A4、A4R、A3など)に基づいて、CPU601が決定する。
ステップS703において、CPU601は、厚み検出センサ120からの情報に基づいて、つれ重送が発生しているか否かを判定する。例えば、検出された厚みが、記録媒体の1枚あたりの厚みより厚ければ、つれ重送が発生していることになる。
つれ重送が発生していれば、ステップS704に進み、CPU601は、記録媒体Sの搬送を継続する。一方、つれ重送が発生していれば、ステップS705において、CPU601は、ジャムの悪化を抑制するために搬送を停止させるための命令を駆動回路603に送出する。
以上説明したように本実施形態によれば、CPU601は、つれ重送が検知されたときは滞留ジャムの誤検知を抑制することで記録媒体の搬送を継続させる。一方で、CPU601は、つれ重送が検知されていないときに滞留ジャムが検知されたときは記録媒体の搬送を停止させるよう制御する。これにより、記録媒体の取り除き作業の負担が軽減されよう。
もちろん、CPU601は、先行する記録媒体の後端を検出した後で、次の記録媒体の給紙を行なうことはいうまでもない。これにより、OHTシートなどの記録媒体で発生しやすいジャムを抑制できよう。
[第2の実施形態]
本実施形態では、搬送される記録媒体の厚みを考慮することで、滞留ジャムの検出精度をさらに高める方法について説明する。なお、既に説明した箇所には同一の参照符号を付すことにより、説明を省略する。
本実施形態では、搬送される記録媒体の厚みを考慮することで、滞留ジャムの検出精度をさらに高める方法について説明する。なお、既に説明した箇所には同一の参照符号を付すことにより、説明を省略する。
図8は、実施形態に係る記録媒体の搬送制御の一例を示すフローチャートである。ステップS801において、CPU601は、給紙センサ104が記録媒体の先端を検出するまで待つ。先端が検出されるとステップS802に進み、CPU601は、滞留ジャム検知タイマに、用紙長さに相当する基準時間T1とマージンTmとにより決定される滞留ジャム検知時間(例:T1+Tm)を設定する。この滞留ジャム検知タイマは、カウントダウンタイマとなっている。
ステップS803において、CPU601は、記録媒体Sの厚みの測定を開始する。ステップS804において、CPU601は、検出された厚みが閾値(例:2枚分の厚み)以上であるか否かを判定する。閾値以上であれば、ステップS805に進む。
ステップS805において、CPU601は、検出された厚みが継続する時間に応じて滞留ジャム検知時間を延長する。例えば、CPU601は、記録媒体の厚みが2枚分になってから1枚分に戻るまでの経過時間ΔTを計時する。図4に示したように、つれ重送が発生すると、通常よりも時間(T1−ΔT)だけ、後端の検出タイミングが遅延する。そこで、CPU601は、滞留ジャム検知タイマの値に延長時間(T1−ΔT)を加算することで滞留ジャム検知時間を延長する。なお、デフォルトの滞留ジャム検知時間(T1+Tm)に延長時間(T1−ΔT)を加算することと、デフォルトのマージン時間Tmに延長時間(T1−ΔT)を加算することとは同義である。いずれも、延長後の滞留ジャム検知時間は、2T1+Tm+−ΔTとなるからである。
ステップS806において、CPU601は、タイマの値が0になったか否か(タイムアウトしたか否か)を判定する。タイムアウトしていれば、ステップS705に進み、CPU601は、記録媒体の抑制を停止させることで、ジャムの悪化を抑制行する。一方、タイムアウトしていなければ、ステップS704に進み、CPU601は、記録媒体の搬送を継続する。続いて、ステップS807において、CPU601は、給紙センサ104が後端を検出したか否かを判定する。後端を検出していなければ、ステップS803に戻る。一方、後端を検出したのであれば、本フローチャートに係る処理を終了する。
本実施形態によれば、原則として、CPU601は、滞留ジャム検知時間(T1+Tm)よりも記録媒体の通過時間が長い場合に滞留ジャムが発生していると判定する。しかし、厚み検出センサ120によってつれ重送が検知された場合、CPU601は、先行する記録媒体と後続の記録媒体とが重なっている部分の長さに応じた時間ΔTを計時し、滞留ジャム検知時間を2T1+Tm+−ΔTに延長する。
これにより、つれ重送に起因する滞留ジャムの誤検知が抑制される。また、記録媒体の取り除き作業の負担が軽減されよう。
これにより、つれ重送に起因する滞留ジャムの誤検知が抑制される。また、記録媒体の取り除き作業の負担が軽減されよう。
[第3の実施形態]
本実施形態では、記録媒体の厚みを測定する方法についていくつか紹介する。
本実施形態では、記録媒体の厚みを測定する方法についていくつか紹介する。
例えば、高圧電源604は、記録媒体が転写ローラ106と感光ドラム107により形成される転写ニップ部に突入した時に、転写ローラ106に転写電圧を印加する。転写電圧が印加されると、転写ローラ106および記録媒体Sには、転写電流Ipが流れる。この転写電流Ipを電流測定器605で測定する。
図9は、実施形態に係る転写電流とつれ重送との関係を示す図である。図から分るように、つれ重送が発生している部分の厚みは、通常の厚みの2倍となる。一方で、1枚のときの転写電流Ip1に対して、2枚のときの転写電流Ip2は、Ip1の約半分となることが知られている。よって、転写電流Ipから記録媒体Sの厚みを検出できる。
図10は、実施形態に係る光学式の厚み検出センサの一例を示す図である。発光素子1001は、反射光用LEDである。撮像素子1002は、フォトダイオードなどの光電変換素子である。集光レンズ1003は、発光素子1001からの光を集光するレンズである。結像レンズ1004は、光の像を撮像素子1010の撮像面に結像させるレンズである。
集光レンズ1003により集光された光は、記録媒体をガイドする搬送ガイド1008の表面、または記録媒体Sの表面に対し照射される。記録媒体Sからの反射光は、結像レンズ1004を介し集光されて撮像素子1002に結像される。これによって、撮像素子1002は、搬送ガイド1008または記録媒体Sの表面映像を読み取ることができる。
本実施形態では、発光素子1001からの光が、記録媒体Sの表面に対し、斜めに照射される。発光ユニット1005は、厚み検出センサ120と対向するように配置されている。発光素子1006は、記録媒体Sの裏面側から光を照射する透過光用LEDである。集光レンズ1007は、発光素子1006からの光を集光するためのレンズである。なお、搬送ガイド1008には、記録媒体の裏面側から光を照射するための窓が設けられてある。ポリアセタール樹脂(POM)などを材料とする光拡散板1011は、発光ユニット1005からの光を拡散する。
発光素子1006から光を照射すると、光拡散板1011によって光が均一化される。そのため、光拡散板1011は、光の面光源として機能する。すなわち、光拡散板1011は、発光素子1006の発光映像が直接撮像素子1002に入射しないようにしている。よって、撮像素子1002は、発光映像の影響を受けないため、受光レベルの差を検出することができる。これにより、OHT(オーバヘッド・トランスペアレンシー)シートや薄紙を好適に判別できる。また、発光素子1001から照射される記録媒体からの反射光の情報から、普通紙、OHTシート、光沢紙(グロス紙)などを判別可能となる。すなわち、反射光量から記録材の種別を判定できる。
そして、発光素子1006からの光のうち、記録媒体を透過する透過光の情報から、薄紙、普通紙、厚紙を判別可能となる。すなわち、透過光量から記録媒体の厚みや坪量を判定できる。
こののように、厚み検出センサ120は、搬送される記録媒体Sに対して光を照射する発光素子1006と、記録媒体の厚みに応じて記録媒体Sを透過する光の量を測定する撮像素子1002とを含んでもよい。CPU601は、撮像素子1002により測定された光の量に基づいて記録媒体Sの厚みを検出できる。
[他の実施形態]
CPU601は、検出された記録媒体の厚みが基準値を超えると、検出された長さにかかわらず、強制的に記録媒体Sの搬送を停止させてもよい。すなわち、予定外の厚みが検出された場合、CPU601は、つれ重送の検出を待つことなく、記録媒体の搬送を停止する。これにより、ジャムとなりそうな危険な兆候を見逃すことなく、記録媒体の搬送を停止できよう。
CPU601は、検出された記録媒体の厚みが基準値を超えると、検出された長さにかかわらず、強制的に記録媒体Sの搬送を停止させてもよい。すなわち、予定外の厚みが検出された場合、CPU601は、つれ重送の検出を待つことなく、記録媒体の搬送を停止する。これにより、ジャムとなりそうな危険な兆候を見逃すことなく、記録媒体の搬送を停止できよう。
また、本発明は、平面状の素材を搬送する搬送装置に対しても好適に適用できる。搬送装置は、例えば、画像を読み取るスキャナ装置に対して原稿を供給するオートドキュメントフィーダなどである。このような搬送装置は、素材を搬送する搬送手段と、搬送装置内に素材が滞留することで発生する滞留ジャムを検知する滞留ジャム検知手段を含む。さらに、搬送装置は、先行する素材と後続の素材とが一部重なって搬送されることで発生するつれ重送を検知するつれ重送検知手段を含む。また、搬送装置は、つれ重送が検知されたときは滞留ジャムの誤検知を抑制することで素材の搬送を継続させ、一方で、つれ重送が検知されていないときに滞留ジャムが検知されたときは素材の搬送を停止させるよう制御する搬送制御手段を含む。制御機構の構成や制御フローなどは、上述した通りである。
Claims (8)
- 記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記画像形成装置内に前記記録媒体が滞留することで発生する滞留ジャムを検知する滞留ジャム検知手段と、
先行する記録媒体と後続の記録媒体とが一部重なって搬送されることで発生するつれ重送を検知するつれ重送検知手段と、
前記つれ重送が検知された場合は、前記滞留ジャム検知手段による検知タイミングを変更して前記記録媒体の搬送を継続させ、前記つれ重送が検知されていない場合であって、前記滞留ジャムが検知された場合には、前記記録媒体の搬送を停止させるよう前記搬送手段を制御する搬送制御手段と
を含むことを特徴とする画像形成装置。 - 前記滞留ジャム検知手段は、
前記記録媒体の先端が特定の位置を通過してから該記録媒体の後端が通過するまでの通過時間を計時する第1の計時手段と、
前記記録媒体の搬送方向における長さに対応する基準時間に、前記画像形成装置内に前記記録媒体が滞留することで発生する滞留ジャムを検知するためのマージン時間を足してなる滞留ジャム検知時間よりも前記通過時間が長い場合に、該滞留ジャムが発生していると判定する滞留ジャム判定手段と、
前記つれ重送が発生した場合に、前記基準時間と、前記先行する記録媒体と前記後続の記録媒体とが重なっている部分の長さに応じた時間との差を前記滞留ジャム検知時間に加算する加算手段と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記つれ重送検知手段は、
搬送される前記記録媒体の厚みを検出する厚み検出手段と、
検出された前記厚みに応じて前記先行する記録媒体と前記後続の記録媒体とが重なっている部分の長さに応じた時間を計時する第2の計時手段と
を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記厚み検出手段は、
現像剤の像を記録媒体に転写するために必要となる転写電圧を前記記録媒体に印加する電圧印加手段と、
前記記録媒体の厚みに応じて該記録媒体を流れる電流の値を測定する電流測定手段と
を含み、測定された前記電流の値に基づいて前記記録媒体の厚みを検出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記厚み検出手段は、
搬送される前記記録媒体に対して光を照射する光源と、
前記記録媒体の厚みに応じて該記録媒体を透過する光の量を測定する光量測定手段と
を含み、測定された前記光の量に基づいて前記記録媒体の厚みを検出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記搬送制御手段は、検出された前記記録媒体の厚みが基準値を超えると、前記記録媒体の搬送を停止させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 記録媒体上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置内に前記記録媒体が滞留することで発生する滞留ジャムを検知する滞留ジャム検知工程と、
先行する記録媒体と後続の記録媒体とが一部重なって搬送されることで発生するつれ重送を検知するつれ重送検知工程と、
前記つれ重送が検知された場合は前記滞留ジャム検知工程における検知タイミングを変更して前記記録媒体の搬送を継続させ、前記つれ重送が検知されていない場合であって、に前記滞留ジャムが検知された場合には前記記録媒体の搬送を停止させるよう制御する搬送制御工程と
を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 平面状の素材を搬送する搬送装置であって、
前記素材を搬送する搬送手段と、
前記搬送装置内に前記素材が滞留することで発生する滞留ジャムを検知する滞留ジャム検知手段と、
先行する素材と後続の素材とが一部重なって搬送されることで発生するつれ重送を検知するつれ重送検知手段と、
前記つれ重送検知手段で前記つれ重送が検知された場合は、前記滞留ジャム検知手段による検知タイミングを変更して前記素材の搬送を継続させ、前記つれ重送が検知されていない場合であって、前記滞留ジャムが検知された場合には前記素材の搬送を停止させるよう制御する搬送制御手段と
を含むことを特徴とする搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006027709A JP2007206572A (ja) | 2006-02-03 | 2006-02-03 | 画像形成装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006027709A JP2007206572A (ja) | 2006-02-03 | 2006-02-03 | 画像形成装置およびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007206572A true JP2007206572A (ja) | 2007-08-16 |
Family
ID=38486075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006027709A Withdrawn JP2007206572A (ja) | 2006-02-03 | 2006-02-03 | 画像形成装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007206572A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8011655B2 (en) | 2008-01-28 | 2011-09-06 | Sharp Kabushiki Kaisha | Sheet feeding apparatus with mechanism for detecting sheet feeding state and sheet feeding method |
JP2019082554A (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-30 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
US11375076B2 (en) | 2020-03-31 | 2022-06-28 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Reading device conveying and reading original document including a plurality of original sheets set in stacked state and detecting occurrence of a double-feed of double-fed sheets |
-
2006
- 2006-02-03 JP JP2006027709A patent/JP2007206572A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8011655B2 (en) | 2008-01-28 | 2011-09-06 | Sharp Kabushiki Kaisha | Sheet feeding apparatus with mechanism for detecting sheet feeding state and sheet feeding method |
JP2019082554A (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-30 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
US11375076B2 (en) | 2020-03-31 | 2022-06-28 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Reading device conveying and reading original document including a plurality of original sheets set in stacked state and detecting occurrence of a double-feed of double-fed sheets |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090407 |