JP2007205095A - 建築用ガスケット及び躯体構築工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 間口のエッジ部に近い箇所に存在する溝へガスケットの取付作業が行われたとしても、当該溝の外壁部分が欠落せず、劣化したガスケットの交換時においてもエッジの欠落が生じない建築用ガスケット及び躯体構築工法の提供。
【解決手段】 パネル材1の縁部の一方の面を支持する支え片2、及び当該縁部のもう一方の面を支持する押え片3を、挟持溝4を挟んで具備する保持部5と、前記パネル材1が装着される間口の締結部6に差し込まれるアンカー部7を備え、前記押え片3の中央部に欠損溝8を設けて保形部材9を装填すると共に、前記保持部5からアンカー部7に達し前記挟持溝4の底面に開口部を有するクサビ溝10を設けてクサビ11を装填する等断面形状の建築用ガスケット。
【選択図】 図1(A)(B)
【解決手段】 パネル材1の縁部の一方の面を支持する支え片2、及び当該縁部のもう一方の面を支持する押え片3を、挟持溝4を挟んで具備する保持部5と、前記パネル材1が装着される間口の締結部6に差し込まれるアンカー部7を備え、前記押え片3の中央部に欠損溝8を設けて保形部材9を装填すると共に、前記保持部5からアンカー部7に達し前記挟持溝4の底面に開口部を有するクサビ溝10を設けてクサビ11を装填する等断面形状の建築用ガスケット。
【選択図】 図1(A)(B)
Description
本発明は、建築物においてガラスや外壁材等のパネルを支持・固定するための建築用ガスケットに関する。
従来、躯体の間口等を区画するパネルを安定して保持すべく、当該パネルの端部を嵌め込む溝とジッパーを嵌め込むジッパー溝とをゴム本体に形成し、該ゴム本体のジッパー溝にジッパーを嵌め込むことでゴム本体における溝近傍の部分をパネルの側面に押し付けるようにした構造を持つ建築用ガスケットが下記特許文献をはじめとして複数存在している。
これらの様な建築用ガスケット(以下、ガスケットと記す。)は、躯体の間口等に設けられた締結溝にアンカー部を嵌め入れることによって定着されパネル材を保持することとなるが、アンカー部を嵌め入れる作業は極めて重労働であり時間が掛かるという問題がある。
また、窓などの外壁に面した間口を区画する際には、外観のデザイン等の関係から外壁とパネル材とが面一となることを求められる場合が少なく無く、その際、外壁面に近接した箇所に前記アンカー部を嵌め入れる溝を設ける必要が生じる。
また、窓などの外壁に面した間口を区画する際には、外観のデザイン等の関係から外壁とパネル材とが面一となることを求められる場合が少なく無く、その際、外壁面に近接した箇所に前記アンカー部を嵌め入れる溝を設ける必要が生じる。
コンクリートの塊は極めて堅牢であるが、そのエッジ部は比較的脆く、エッジ部に近い箇所に存在する溝へガスケットの取付作業が行われると、コンクリートの打設時において生じた脱気に伴うひび割れとも相俟って、当該溝の外壁部分が欠落することが多い。また、その欠落は、劣化したガスケットの交換時においても多く発生し、パネル構造の保守管理にも支障を来たしていた。
上記特許文献1及び特許文献3に開示されたガスケットは、外壁面から離れた箇所に溝を設け、当該溝にアンカー部を嵌めいれ得る構造のガスケットを採用し、その様な問題を回避しているとも考えられるが、アンカー部を室内側へ長く延出させる構造が必要となる他、前記保守管理上の問題点は依然解決されるに至らない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的は、間口のエッジ部に近い箇所に存在する溝へガスケットの取付作業が行われたとしても、当該溝の外壁部分が欠落せず、劣化したガスケットの交換時においてもエッジの欠落が生じない建築用ガスケット及び躯体構築工法を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明による建築用ガスケットは、パネル材の縁部の一方の面を支持する支え片、及び当該縁部のもう一方の面を支持する押え片を、挟持溝を挟んで具備する保持部と、前記パネル材が装着される間口の締結部に差し込まれるアンカー部を備え、前記押え片の中央部に欠損溝を設けて保形部材を装填すると共に、前記保持部からアンカー部に達し前記挟持溝の底面に開口部を有するクサビ溝を設けてクサビを装填する等断面形状の構造を有することを特徴とする。
前記アンカー部の側面を先細りの略平坦な面に成形して成る建築用ガスケットとしても良い。尚、先細りの程度は、鉛直に近くても良く、その形状や寸法或いは面の仕上げ(例えば、複数のひだを設ける等(上記特許文献参照))は、素材や取り付ける態様に応じて適宜設定すれば良い。
上記課題を解決する為に成された躯体構築工法は、前記パネル材が装着される間口を含んだ躯体を構築する為のコンクリート打設用型枠を組むと共に、前記間口の締結部となる領域に、当該締結部へアンカー部が差し込まれる請求項1又は請求項2のいずれかの建築用ガスケットを装着した固定用治具を組み入れる型枠組上げ工程と、組上げられた型枠内にコンクリート材を流し込み固化させる打設工程を経ることを特徴とする。
上記構造を持った本発明による建築用ガスケット及び躯体構築工法によれば、比較的脆いコンクリートから成る躯体の間口のエッジ部近傍に溝を設けガスケットの取付作業が行われたとしても当該溝の外壁部分が欠落することは無く、劣化したガスケットの交換時においてもエッジの欠落が生じないこととなる。
また、本発明による躯体構築工法によれば、ガスケットのアンカー部がインサート成形される形でコンクリート打設用の型枠にガスケットが組み込まれることによって、コンクリートの打設時において脱気は生じずそれに伴うひび割れも生じないこととなる。
よって、ガスケットのアンカー部が装填された溝に比較的高い強度を与えることができる他、当該溝に装着された型枠の取り外し時におけるエッジ部の欠落も回避され、それは、劣化したガスケットの交換時におけるエッジの欠落防止に寄与し、パネル構造の保守管理の便宜にも寄与することとなる。
以下、本発明による建築用ガスケット(以下、ガスケットと記す)の実施の形態を、当該ガスケットを用いたパネルの保持構造及び当該保持構造を備えた躯体構築工法の一例と共に図面を示しつつ説明する。
図に示すガスケットは、パネル材1の縁部の一方の面を支持する支え片2、及び当該縁部のもう一方の面を支持する押え片3を、挟持溝を挟んで具備する保持部5と、前記パネル材1が装着される間口の締結部6として刻まれた締結溝13に差し込まれるアンカー部7を備えたものである。
前記押え片3の中央部には、欠損溝8が設けてあり、当該欠損溝8の存在により素材の伸縮に因る自由変形が広く許容されたことにより図2(B)の如く前記挟持溝4へパネル材1の縁部を装着できることとなる。パネル材1の装着後は、当該欠損溝8へ保形部材9を装填し、前記パネル材1を挟持する前記保持部5の保形を図ることができる(図2(C)参照)。
前記挟持溝4の底面には、前記保持部5からアンカー部7に達するクサビ溝10の開口部が設けてあり、前記アンカー部7を締結溝13に差し入れる際、又は差し入れた後に、当該クサビ溝10にクサビ11を装填する。クサビ11は押出成形によって、ビス状の等断面を有する長尺材として形成されたものであり、当該クサビ11を差し入れることによってアンカー部7が側方へ僅かに膨出する形で、締結溝13の側壁面へアンカー部7の側面が弾性的に密接する。
前記アンカー部7の側面は、図1(A)の如く略平坦な面であっても良いし、図1(B)の如く複数のひだ14を連続して形成しても良い。前記締結溝13への差し入れ上の便宜では僅かでも先細りとすることが望ましいが、形状的な要請事項は、アンカー部7の形状や素材に依存する。
因みに、図に示すガスケットの本体は、シリコンゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の弾性保持力が高く耐候性の高いゴム素材を用いて押出成形されており、一方、前記保形部材9やクサビ11は、狭い隙間に差し入れられる物であるから過度に柔軟性を有するものは不適当である、従って、前記ガスケットの本体と比較して硬質な樹脂を素材として押出成形されることが望ましい。
上記ガスケットを用いたパネル材1の取付構造を構築するには、間口部を形成するコンクリートに設けられた締結溝13、或いは当該開口部を取り囲む枠として固着されたフレーム材の締結溝に、前記ガスケットのアンカー部7を嵌め入れ、前記の如くパネル材1を装着する手法(図示省略)の他、図3及び図4の如く、パネル材1が装着される間口を含んだ躯体を構築する為のコンクリート打設用型枠12を組むと共に、前記間口の締結部6となる領域に、当該締結部6へアンカー部7が差し込まれる前記ガスケットを装着した固定用治具24を組み入れ(型枠組上げ工程)、組上げられた型枠12内にコンクリート材を流し込み固化させ(打設工程)、型枠を外す躯体構築工法を採ることができる。その際、クサビ11は予め装着しておいても良いが、外しておいても良い。
前記固定用治具24は、アルミ合金等の耐食性の高い金属素材や、シリコン樹脂等の耐候性の高い合成樹脂を用いて成形すれば良く、その形態は当然に、当該ガスケットを、その締結部6への差し込み状態が適当に保持でき、且つ当該状態におけるガスケット並びに締結溝13を含む締結部6の形態を形作ることができることが必要となる。
そこで、当該例にあっては、間口の表面を覆う型枠12の上縁に続いて、当該間口の締結部6の表側面を成形する下位側壁15と、当該締結部6の上縁を成形する上壁16とを一体成形したものであって、当該上壁は、ガスケットの本体が丁度納まる凹部17を挟んで外ガイド18と内ガイド19を梁20により連結して備えている。前記両ガイド18,19は、前記凹部17の開口部に面する縁に、ガスケットが部分的に離脱しない様に、わずかな迫出し部21が設けられ、当該凹部17の中央に、前記クサビ11をその内部に挿入し前記クサビ溝10に装着する為の便宜を図る長溝22が、間欠的に設けられている。又、当該例における内ガイド19の内側には、ガスケットの欠損溝8に嵌る保形部材9と同形態の支持条23が凸設されている。
本発明による建築用ガスケットは、一種類の金型から成型された建築用ガスケットから多様な仕様を満足するガスケットとして用いることができるので、金型等にかかる製造コストの削減のみならず、パネルの取付作業が容易で施工性の良好な建築用ガスケット並びに施工方法の提供に寄与する。
1 パネル材,2 支え片,3 押え片,4 挟持溝,5 保持部,
6 締結部,7 アンカー部,8 欠損溝,
9 保形部材,10 クサビ溝,11 クサビ,12 型枠,
13 締結溝,14 ひだ,15 下位側壁,16 上壁,17 凹部,
18 外ガイド,19 内ガイド,20 梁,21 迫出し部,22 長溝,
23 支持条,24 固定用治具,
6 締結部,7 アンカー部,8 欠損溝,
9 保形部材,10 クサビ溝,11 クサビ,12 型枠,
13 締結溝,14 ひだ,15 下位側壁,16 上壁,17 凹部,
18 外ガイド,19 内ガイド,20 梁,21 迫出し部,22 長溝,
23 支持条,24 固定用治具,
Claims (3)
- パネル材(1)の縁部の一方の面を支持する支え片(2)、及び当該縁部のもう一方の面を支持する押え片(3)を、挟持溝(4)を挟んで具備する保持部(5)と、前記パネル材(1)が装着される間口の締結部(6)に差し込まれるアンカー部(7)を備え、前記押え片(3)の中央部に欠損溝(8)を設けて保形部材(9)を装填すると共に、前記保持部(5)からアンカー部(7)に達し前記挟持溝(4)の底面に開口部を有するクサビ溝(10)を設けてクサビ(11)を装填する等断面形状の建築用ガスケット。
- 前記アンカー部(7)の側面を先細りの略平坦な面に成形して成る前記請求項1に記載の建築用ガスケット。
- 前記パネル材(1)が装着される間口を含んだ躯体を構築する為のコンクリート打設用型枠(12)を組むと共に、前記間口の締結部(6)となる領域に、当該締結部(6)へアンカー部(7)が差し込まれる請求項1又は請求項2のいずれかの建築用ガスケットを装着した固定用治具(24)を組み入れる型枠組上げ工程と、組上げられた型枠(12)内にコンクリート材を流し込み固化させる打設工程を経る躯体構築工法。
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JP2006027337A JP2007205095A (ja) | 2006-02-03 | 2006-02-03 | 建築用ガスケット及び躯体構築工法 |
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JP (1) | JP2007205095A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014206042A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-10-30 | 北星ゴム工業株式会社 | ガスケット |
Citations (3)
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JPS49104133U (ja) * | 1972-12-28 | 1974-09-06 | ||
JPS49120033U (ja) * | 1972-12-29 | 1974-10-15 | ||
JPH1030337A (ja) * | 1996-07-16 | 1998-02-03 | Ykk Architect Prod Kk | コンクリート建築物のサッシ先付け構造 |
-
2006
- 2006-02-03 JP JP2006027337A patent/JP2007205095A/ja active Pending
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