JP2007200146A - 環境負荷低減量算定システム、環境負荷低減量算定方法、および環境負荷低減量算定プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】検針メータから、エネルギー実際使用量データを取得し、検針データベースに格納するエネルギー実際使用量登録部18と、評価対象日と比較対象日のエネルギー実際使用量データを取得し、差を計算することによって、エネルギー実際使用変化量を算出するエネルギー実際変化量算出部30と、エネルギー標準使用量データベース32から、評価対象日と比較対象日のエネルギー標準使用量データを取得し、差を計算することによって、エネルギー標準使用変化量を算出するエネルギー標準変化量算出部34と、エネルギー実際使用変化量とエネルギー標準使用変化量との差を計算することにより、需要家における環境負荷低減量を算出し、環境負荷低減量を顧客情報データベース36に格納する環境負荷低減量算出部38とからシステムを構成する。
【選択図】図1
Description
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は第1実施形態における環境負荷低減量算定システム(以下、適宜「システム」という)10を含むネットワーク構成図である。本実施形態のシステム10は、エネルギー供給会社である電力会社からエネルギーすなわち電力供給を受ける需要家12が実施した環境負荷低減量を算定する環境負荷低減量算定システム10であって、本発明の環境負荷低減量算定方法を実行する機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベースに格納されたプログラムをメモリに読み出し、演算装置たるCPUにより実行する。また、システム10は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力装置を備えている。システム10は、本実施形態では電力会社内に設けられることとするが、別の組織や場所に設けられて、例えば専門の管理会社などに管理されることとしても構わない。
ΔThA=ThA−ThA’ …式(1)
ΔQ=Q−Q’ …式(2)
この、評価対象日のエネルギー実際使用量データQ(kWh)と、比較対象日のエネルギー実際使用量Q'(kWh)の差であるエネルギー実際使用変化量ΔQは、評価対象日とその前年との気温条件の差異が反映されていないので、そのままでは十分に客観的な環境負荷低減量とは言えないため、本実施形態では、以下のように両年における気温状況を考慮してゆく。
Qk=Qt−Qt’ …式(3)
Δq=|ΔQ|−|ΔQk| …式(4)
E=−Δq(ΔQ>0、Qk>0) …式(5A)
E=Δq(ΔQ<0、Qk<0) …式(5B)
次に、本実施形態のシステム10において利用されるデータベースに格納されるデータ構造について説明する。図5は、検針データベース22に格納されるエネルギー実際使用量データである。検針データベース22は、エネルギー実際使用量登録部18が需要家12の検針メータ20から取得したエネルギー実際使用量データを格納するデータベースであって、エネルギー実際使用量データは、例えば需要家12ナンバーをキーに、一日ごとの実際の電気使用量を関連付けたレコードの集合体となっている。
以下、本実施形態における環境負荷低減量算定方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明する環境負荷低減量算定方法に対応する各種動作は、環境負荷低減量算定システム10が、メモリに読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図9は、本実施形態の環境負荷低減量算定方法の実施手順例を示すフロー図である。ここでは、需要家12について、ある評価対象日における電気使用量Q(kWh)、およびその前年度の同月同週同曜日の電気使用量Q'(kWh)との比較から環境負荷低減両を算定してゆく例について説明する。
次に本発明の第2実施形態について図面を用いて説明する。第1実施形態と実質的に同様の構成要素については、各図において同一符号を付す。また、第1実施形態と実質的に同様の要素については、説明を省略する。図10は第2実施形態における環境負荷低減量算定システム(以下、適宜「システム」という)40を含むネットワーク14構成図である。本実施形態のシステム40は、複数のエネルギー供給会社すなわち電力会社およびガス会社から電力およびガスという、2種類の異なるエネルギー供給を受ける需要家12が実施した、環境負荷低減量を算定する環境負荷低減量算定システム40である。
ΔQ=Q−Q’ …式(6A)
ΔP=P−P’ …式(6B)
Qk=Qt−Qt’ …式(7A)
Pk=Pt−Pt’ …式(7B)
ここで、気温ごとのガス標準使用量データとは、後述する図15に示すような内容であって、図8に示した電気標準使用量データと同様である。
Δq=|ΔQ|−|ΔQk| …式(8A)
Δp=|ΔP|−|ΔPk| …式(8B)
E=−Δp(ΔP>0、Pk>0) …式(9A)
E=Δp(ΔP<0、Pk<0) …式(9B)
ET1=E1×e(e:電気におけるCO2排出係数(kg/kwh)…式(10A)
ET2=E2×g(g:ガスにおけるCO2排出係数(kg/m3))…式(10B)
次に、本実施形態のシステム40において利用されるデータベースに格納されるデータ構造のデータ構造例について説明する。第1実施形態と共通のものについては説明を省略し、第2実施形態特有のものだけに言及する。図12は前述のように、気温データベース24などの適宜な記憶手段に格納される二酸化炭素排出係数データである。エネルギーの種類、および同種のエネルギーであってもエネルギーの供給会社ごとに値が異なる場合には、エネルギー供給会社ごとに二酸化炭素排出係数を登録しておく。
以下、本実施形態における環境負荷低減量算定方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明する環境負荷低減量算定方法に対応する各種動作は、環境負荷低減量算定システム40が、メモリに読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図18は、本実施形態の環境負荷低減量算定方法の実施手順例を示すフロー図である。第1実施形態同様、需要家12について、ある評価対象日における電気使用量Q(kWh)およびガス使用量P(m3)、およびその前年度の同月同週同曜日の電気使用量Q'(kWh)およびガス使用量P'(m3)との比較から環境負荷低減量を算定してゆく例について説明する。
12 需要家
18 エネルギー実際使用量登録部
20 検針メータ
22 検針データベース
24 気温データベース
26 気温データ登録部
28 気温変化量算出部
30 エネルギー実際変化量算出部
32 エネルギー標準使用量データベース
34 エネルギー標準変化量算出部
36 顧客情報データベース
38 環境負荷低減量算出部
42 電気検針データベース
44 ガス検針データベース
46 ガス検針メータ
48 換算環境負荷低減量算出部
50 エネルギー統合環境負荷低減量算出部
Claims (6)
- エネルギー供給会社からエネルギー供給を受ける需要家が実施した環境負荷低減量を算定する環境負荷低減量算定システムであって、
需要家に備えられた検針メータから、当該需要家におけるエネルギー実際使用量データを取得し、当該エネルギー実際使用量データを検針データベースに格納するエネルギー実際使用量登録部と、
前記検針データベースから、評価対象日と過去の比較対象日の前記エネルギー実際使用量データを取得し、両者の差を計算することによって、エネルギー実際使用変化量を算出するエネルギー実際変化量算出部と、
気温ごとのエネルギー標準使用量データを格納したエネルギー標準使用量データベースから、前記評価対象日と前記過去の比較対象日のエネルギー標準使用量データを取得し、両者の差を計算することによって、エネルギー標準使用変化量を算出するエネルギー標準変化量算出部と、
前記エネルギー実際変化量算出部および前記エネルギー標準変化量算出部において算出された、前記エネルギー実際使用変化量と前記エネルギー標準使用変化量との差を計算することにより、当該需要家における環境負荷低減量を算出し、当該算出された環境負荷低減量を顧客情報データベースに格納する環境負荷低減量算出部と、
を備えることを特徴とする、環境負荷低減量算定システム。 - 請求項1において、
前記評価対象日や前記過去の比較対象日の気温データを入出力装置から取得し、気温データベースに格納する気温データ登録部と、
前記気温データベースから、前記評価対象日と前記過去の比較対象日の気温データを取得し、両者の差を計算することによって気温変化量を算出する気温変化量算出部とを備え、
前記環境負荷低減量算出部における、前記環境負荷低減量は、前記エネルギー実際変化量算出部で算出された前記エネルギー実際使用変化量の値の正負と、前記エネルギー標準使用変化量算出部で算出された前記エネルギー標準使用変化量の値の正負と、前記気温変化量算出部で算出された前記気温変化量の値の正負とによって、場合分けされて、算出されることを特徴とする、環境負荷低減量算定システム。 - 請求項1または2において、
前記エネルギー標準使用量データベースに格納された、前記気温ごとのエネルギー標準使用量データは、前記需要家の特性ごとに分類されて複数パターン格納されることを特徴とする、環境負荷低減量算定システム。 - 請求項1〜3のいずれかの項において、
前記エネルギー供給会社から前記需要家に供給されるエネルギーは、種類の異なる複数のエネルギーからなり、
前記エネルギー実際使用量登録部は、前記需要家に備えられた、前記種類の異なる複数のエネルギーごとの検針メータから、当該需要家における前記複数のエネルギーごとのエネルギー実際使用量データを取得し、当該複数のエネルギーごとのエネルギー実際使用量データを前記検針データベースに格納し、
前記エネルギー実際変化量算出部は、前記検針データベースから、前記評価対象日と前記過去の比較対象日の前記複数のエネルギーごとのエネルギー実際使用量データを取得し、両者の差を計算することによって、前記複数のエネルギーごとのエネルギー実際使用変化量を算出し、
前記エネルギー標準変化量算出部は、気温ごとの、かつ前記複数のエネルギーごとのエネルギー標準使用量データを格納した前記エネルギー標準使用量データベースから、前記評価対象日と前記過去の比較対象日の、前記複数のエネルギーごとのエネルギー標準使用量データを取得し、両者の差を計算することによって前記複数のエネルギーごとのエネルギー標準使用変化量を算出し、
前記環境負荷低減量算出部は、前記エネルギー実際変化量算出部および前記エネルギー標準変化量算出部において算出された、前記複数のエネルギーごとの、前記エネルギー実際使用変化量と前記エネルギー標準使用変化量との差を計算することにより、前記複数のエネルギーごとの前記環境負荷低減量を算出し、
前記環境負荷低減量算出部において算出された、前記複数のエネルギーごとの前記環境負荷低減量に、それぞれのエネルギーの二酸化炭素排出係数を乗ずることによって、前記複数のエネルギーごとの、二酸化炭素排出量に換算された環境負荷低減量を算出する換算環境負荷低減量算出部と、
前記換算環境負荷低減量算出部において算出された、前記複数のエネルギーごとの、前記二酸化炭素排出量に換算された環境負荷低減量の和を計算することにより、当該需要家におけるエネルギー統合環境負荷低減量を算出し、当該算出されたエネルギー統合環境負荷低減量を顧客情報データベースに格納するエネルギー統合環境負荷低減量算出部と、を備えることを特徴とする、環境負荷低減量算定システム。 - エネルギー供給会社からエネルギー供給を受ける需要家が実施した環境負荷低減量を算定する環境負荷低減量算定を、コンピュータにて行う方法であって、前記コンピュータが、
需要家に備えられた検針メータから、当該需要家におけるエネルギー実際使用量データを取得し、当該エネルギー実際使用量データを検針データベースに格納し、
前記検針データベースから、評価対象日と過去の比較対象日の前記エネルギー実際使用量データを取得し、両者の差を計算することによって、エネルギー実際使用変化量を算出し、
気温ごとのエネルギー標準使用量データを格納したエネルギー標準使用量データベースから、前記評価対象日と前記過去の比較対象日のエネルギー標準使用量データを取得し、両者の差を計算することによって、エネルギー標準使用変化量を算出し、
前記エネルギー実際変化量算出部および前記エネルギー標準変化量算出部において算出された、前記エネルギー実際使用変化量と前記エネルギー標準使用変化量との差を計算することにより、当該需要家における環境負荷低減量を算出し、当該算出された環境負荷低減量を顧客情報データベースに格納する、
ことを特徴とする、環境負荷低減量算定方法。 - エネルギー供給会社からエネルギー供給を受ける需要家が実施した環境負荷低減量を算定する環境負荷低減量算定方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
需要家に備えられた検針メータから、当該需要家におけるエネルギー実際使用量データを取得し、当該エネルギー実際使用量データを検針データベースに格納するステップと、
前記検針データベースから、評価対象日と過去の比較対象日の前記エネルギー実際使用量データを取得し、両者の差を計算することによって、エネルギー実際使用変化量を算出するステップと、
気温ごとのエネルギー標準使用量データを格納したエネルギー標準使用量データベースから、前記評価対象日と前記過去の比較対象日のエネルギー標準使用量データを取得し、両者の差を計算することによって、エネルギー標準使用変化量を算出するステップと、
前記エネルギー実際変化量算出部および前記エネルギー標準変化量算出部において算出された、前記エネルギー実際使用変化量と前記エネルギー標準使用変化量との差を計算することにより、当該需要家における環境負荷低減量を算出し、当該算出された環境負荷低減量を顧客情報データベースに格納するステップと、
を含むことを特徴とする、環境負荷低減量算定プログラム。
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