JP2007198784A - 多層膜反射鏡、多層膜反射鏡の製造方法及び露光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高精度な面形状を有する多層膜反射鏡を提供する。
【解決手段】 基板表面にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜することにより形成される第1の多層膜6と、前記第1の多層膜6の表面に形成されたSiまたはSiO2を含む中間層8と、前記中間層8の表面にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜することにより形成される第2の多層膜10とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 基板表面にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜することにより形成される第1の多層膜6と、前記第1の多層膜6の表面に形成されたSiまたはSiO2を含む中間層8と、前記中間層8の表面にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜することにより形成される第2の多層膜10とを備える。
【選択図】 図1
Description
この発明は、基板表面に多層膜を形成した多層膜反射鏡、多層膜反射鏡の製造方法及び該多層膜反射鏡を備える露光装置に関するものである。
近年、半導体集積回路の微細化の進展に伴い、光の回折限界によって制限される光学系の解像力を向上させるために、従来の紫外線に代えて、これより短い波長(例えば11〜14nm程度)の極端紫外線を使用した投影露光装置が開発されている(特許文献1参照)。
上述の極端紫外線を使用した投影露光装置(EUV露光装置)においては、極端紫外線が透過する物質が存在しないため、光学系は反射鏡によって構成される必要があるが、この波長域では物質の屈折率が1に近いため、従来のように透過屈折型の光学素子が使用できず、反射型の光学素子が使用される。反射型の光学素子には、高い反射率を達成するために、使用される波長域において屈折率の高い物質であるシリコン(Si)を含む層と、屈折率の低い物質であるモリブデン(Mo)を含む層をガラス基板上に交互に周期的に積層させた多層膜が形成されている。
また、極端紫外線用の光学素子には、反射率以外にも波面の精度が要求されるため、ガラス基板上に多層膜を形成した後に波面を計測し、波面修正が必要な場合には、形成した多層膜を剥離しガラス基板を部分的に研磨する等により波面の修正を行っている。
ここで、波面修正を行うための多層膜の除去には、薬液による溶解・剥離や、物理的にこすり剥がす手法が用いられている。しかしながら、薬液による溶解では、不完全溶解による膜残渣や薬液(例えば硝酸)によりガラス基板の表面が荒れるという問題がある。即ち、極端紫外線用のガラス基板には、AlやMgなどの元素が含まれており、これらは硝酸などの薬液に浸漬すると溶け出すため、薬液によりガラス基板の表面荒れが生じる。また、こすり剥がす手法では、ガラス基板を傷付ける可能性が高く、高精度な面形状を形成することが難しいという問題がある。
この発明の課題は、高精度な面形状を有する多層膜反射鏡、多層膜反射鏡の製造方法及び該多層膜反射鏡を備えた露光装置を提供することである。
この発明の多層膜反射鏡(2)は、基板表面にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜することにより形成される第1の多層膜(6)と、前記第1の多層膜の表面に形成されたSiまたはSiO2を含む中間層(8)と、前記中間層の表面にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜することにより形成される第2の多層膜(10)とを備えることを特徴とする。
また、この発明の多層膜反射鏡の製造方法は、基板表面にSiまたはSiO2を含む基板保護層(18)を形成する基板保護層形成工程(S20)と、前記基板保護層(18)上に、Moを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜した構造を有する多層膜(16)を形成する多層膜形成工程(S21)と、前記多層膜形成工程において多層膜が形成された状態で波面を計測する波面計測工程(S22)と、前記波面計測工程における計測結果に基づいて、前記多層膜(16)を除去する多層膜除去工程(S24)と、前記基板保護層(18)の範囲内において該基板保護層(18)を除去することにより波面修正加工を行う波面修正加工工程(S25)と、波面修正が施された前記基板保護層(18)上に再度多層膜(16)を形成する多層膜再形成工程(S21)とを含むことを特徴とする。
また、この発明の多層膜反射鏡の製造方法は、基板表面にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜した構造を有する第1の多層膜(6)を形成する第1の多層膜形成工程(S10)と、前記第1の多層膜(6)の表面に、SiまたはSiO2を含む中間層(8)を形成する中間層形成工程(S11)と、前記中間層(8)が形成された状態で波面を計測する波面計測工程(S12)と、前記波面計測工程における計測結果に基づいて、前記中間層(8)の範囲内において該中間層(8)を除去することにより波面修正加工を行う波面修正加工工程(S14)と、前記中間層(8)上にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜した構造を有する第2の多層膜(10)を形成する第2の多層膜形成工程(S15)とを含むことを特徴とする。
また、この発明の露光装置は、この発明の多層膜反射鏡(2)またはこの発明の多層膜反射鏡の製造方法により製造された多層膜反射鏡(12)を光学系(306〜309)の少なくとも一部に備えることを特徴とする。
この発明の多層膜反射鏡によれば、第1の多層膜の上に中間層が形成され、該中間層の上に第2の多層膜が形成されているため、中間層の範囲内において中間層を除去することにより波面修正加工を行うことができる。したがって、波面修正の際に基板上に形成された多層膜を除去する必要がないことから基板の表面荒れ等を防止して高精度な面形状を有する多層膜反射鏡を提供することができる。
また、この発明の多層膜反射鏡の製造方法によれば、基板表面に基板保護層を形成し、波面修正が必要な場合には、多層膜を除去した後、基板保護層の範囲内において該基板保護層を除去することにより波面修正加工を行っている。したがって、多層膜を除去するために用いられる薬剤により基板表面が荒れることを防止すると共に、基板保護層を加工することによって高精度な面形状を有する多層膜反射鏡を製造することができる。
また、この発明の多層膜反射鏡の製造方法によれば、基板表面に第1の多層膜を形成し、第1の多層膜上に中間層を形成して波面測定を行い、中間層の範囲内において該中間層を除去して波面修正加工を行った後、中間層の上に第2の多層膜を形成している。したがって、中間層を加工することによって高精度な面形状を有する多層膜反射鏡を製造することができると共に、多層膜の除去工程を省略することによって多層膜反射鏡の製造工程を簡略化することができる。
また、この発明の露光装置によれば、光学系の少なくとも一部に高精度な面形状を有する多層膜反射鏡を備えているため、良好な露光を行うことができる。
図面を参照して、この発明の第1の実施の形態にかかる多層膜反射鏡について説明する。多層膜反射鏡は、例えば極端紫外光(EUV光)を露光光とするEUV露光装置等に用いられる。図1は、第1の実施の形態にかかる多層膜反射鏡2の断面図である。図1に示すように、多層膜反射鏡2は、高精度な形状に研磨された低熱膨張のガラス基板4の表面にMoを含む層(以下、Mo層という。)とSiを含む層(以下、Si層という)を交互に周期的に成膜することにより形成される第1の多層膜6、第1の多層膜6の表面に形成されたSiまたはSiO2を含む中間層8、中間層8の上にMo層とSi層を交互に周期的に成膜することにより形成される第2の多層膜10を備えている。
次に、図2のフローチャートを参照して、第1の実施の形態にかかる多層膜反射鏡2の製造方法について説明する。
まず、高精度に研磨された低熱膨張のガラス基板4上にMo層とSi層とを交互に周期的に成膜することにより形成される第1の多層膜6を形成する(ステップS10、第1の多層膜形成工程)。即ち、ガラス基板4の表面に25層対のMo/Si層からなる第1の多層膜6を形成する。
次に、ステップS10において形成された第1の多層膜6の表面に、SiまたはSiO2を含む中間層8を形成する(ステップS11、中間層形成工程)。即ち、第1の多層膜6の表面に、2nm以上の厚さを有するSiまたはSiO2を含む中間層8を形成する。なお、この実施の形態においては、5nmの厚さを有する中間層8を形成するものとする。
次に、ステップS11において中間層8が形成された状態で波面を計測する(ステップS12、波面計測工程)。例えば、500nmの光を用いて波面を計測する。そして、波面計測の結果に基づいて、波面修正が必要か否かが判断される(ステップS13)。
ステップS13において、波面修正が必要であると判断された場合には、波面修正加工を行う(ステップS14、波面修正加工工程)。即ち、波面修正が必要であると判断された場合には、波面の精度が不十分であるため、ステップS11において形成された中間層8の範囲内(<5nmの範囲内)において中間層8を部分的に除去することにより波面修正加工が行われる。そして、波面修正加工が行われた後、ステップS12に戻り、再度波面計測が行われ、再びステップS13により、波面修正を行う必要が有るか否かが判断される。
一方、ステップS13において、波面修正が不要であると判断された場合には、中間層8上に第2の多層膜を形成する(ステップS15、第2の多層膜形成工程)。即ち、中間層8上にMo層とSi層を交互に周期的に成膜することにより25層対のMo/Si層からなる第2の多層膜10を形成する。
第1の実施の形態にかかる多層膜反射鏡及びその製造方法によれば、中間層の範囲内において該中間層を部分的に除去することにより波面修正加工を行っているため、波面修正を行うために多層膜を除去する必要が無く、ガラス基板の表面荒れ等を防止することができる。また、波面修正を行うために多層膜を除去する必要が無いため、多層膜反射鏡の製造工程を簡略化することができる。
なお、上述の実施の形態にかかる多層膜反射鏡及びその製造方法においては、第1の多層膜の上に中間層を形成し、該中間層の上に第2の多層膜を形成しているが、複数の中間層を形成するようにしてもよい。即ち、第1の多層膜、中間層、第2の多層膜、中間層、第3の多層膜、中間層、第4の多層膜、中間層、・・・というように、複数の中間層を形成するようにしてもよい。また、この場合には、中間層を形成する毎に波面修正加工を行う。
また、上述の実施の形態にかかる多層膜反射鏡及びその製造方法において、多層膜を構成するMo層とSi層の界面毎に拡散防止層を形成するようにしてもよい。拡散防止層の材料としては、例えばB4CやC、MoSi2、MoC、MoO2等が用いられる。
また、上述の実施の形態にかかる多層膜反射鏡及びその製造方法において、多層膜の最上層にRuなどの保護層を形成するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態にかかる多層膜反射鏡及びその製造方法において、中間層の材料として、波面修正の加工性に優れたAu、Ru、Pt等の貴金属やその化合物、酸化物、炭化物等を用いてもよい。
次に、図面を参照してこの発明の第2の実施の形態にかかる多層膜反射鏡の製造方法について説明する。
まず、図3のフローチャートに示すように、高精度に研磨された低熱膨張のガラス基板上にSiまたはSiO2を含む基板保護層を形成する(ステップS20、基板保護層形成工程)。即ち、ガラス基板14の表面に、2nm以上の厚さを有するSiまたはSiO2を含む基板保護層18を形成する(図4参照)。なお、この実施の形態においては、5nmの厚さを有する基板保護層18を形成するものとする。
次に、ステップS20において形成された基板保護層18の上にMo層とSi層とを交互に周期的に成膜することにより形成される多層膜16を形成する(ステップS21、多層膜形成工程)。即ち、基板保護層18の上に50層対のMo/Si層からなる多層膜16を形成する。
次に、ステップ21において多層膜16が形成された状態で波面を計測する(ステップS22、波面計測工程)。例えば、500nmの光を用いて波面を計測する。そして、波面計測の結果に基づいて、波面修正が必要か否かが判断される(ステップS23)。
ステップS23において、波面修正が必要であると判断された場合には、形成された多層膜16を除去する(ステップS24、多層膜除去工程)。即ち、波面修正が必要であると判断された場合、波面の精度が不十分であるため、後述する波面修正加工を行うべく、薬剤等を用いて多層膜16を除去する。
次に、多層膜16が除去された状態で波面修正加工を行う(ステップS25、波面修正加工工程)。即ち、ステップS20において形成された基板保護層18の範囲内(<5nmの範囲内)において基板保護層18を部分的に除去することにより波面修正加工が行われる。そして、波面修正加工が行われた後、ステップS21に戻り、波面修正加工が施された基板保護層18の上に再度、多層膜16を形成し(多層膜再形成工程)、ステップS22以降の工程を行う。
一方、ステップS23において、波面修正が不要であると判断された場合には、必要な波面の精度を有する多層膜反射鏡12が製造されたことになるため、多層膜反射鏡12の製造工程を終了する。
第2の実施の形態にかかる多層膜反射鏡の製造方法によれば、ガラス基板の表面に基板保護層を形成しているため、波面修正を行うために多層膜を除去すべくガラス基板を薬剤に浸漬した場合であっても、ガラス基板の表面が荒れることを防止することができる。即ち、基板保護層を形成することにより、ガラス基板を薬剤に浸漬する前と浸漬した後とで、ガラス基板の表面粗さを同一に保つことができる。
なお、上述の実施の形態にかかる多層膜反射鏡の製造方法において、多層膜を構成するMo層とSi層の界面毎に拡散防止層を形成するようにしてもよい。拡散防止層の材料としては、例えばB4CやC、MoSi2、MoC、MoO2等が用いられる。
また、上述の実施の形態にかかる多層膜反射鏡の製造方法において、多層膜の最上層にRuなどの保護層を形成するようにしてもよい。
次に、図面を参照して、この発明の第3の実施の形態にかかるEUV露光装置について説明する。図5は、第3の実施の形態にかかるEUV露光装置(縮小投影露光装置)の概略構成を示す図である。図5に示すEUV露光装置においては、光路上はすべて真空(例えば、1×10−3Pa以下)に保たれている。EUV露光装置は、光源を含む照明光学系ILを備えている。照明光学系ILから射出されたEUV光(一般的には波長5〜20nmを指し、具体的には波長13.5nm、11nmが用いられる。)は、折り返しミラー301により反射され、パターンが形成されているレチクル302上を照射する。
レチクル302は、反射型のレチクルであり、レチクルステージ303に固定されたチャック303aに保持されている。レチクルステージ303は、走査方向に100nm以上移動可能に構成されており、走査方向と直行する方向及び光軸方向に微小移動可能に構成されている。レチクルステージ303の走査方向及び走査方向に直交する方向の位置は図示しないレーザ干渉計により高精度に制御され、光軸方向の位置はレチクルフォーカス送光系304とレチクルフォーカス受光系305からなるレチクルフォーカスセンサにより制御されている。
レチクル302にはEUV光を反射する多層膜(例えば、モリブデン(Mo)/シリコン(Si)やモリブデン(Mo)/ベリリウム(Be))が成膜されており、この多層膜の上の吸収層(例えば、ニッケル(Ni)やアルミニウム(Al))によりパターニングされている。レチクル302により反射されたEUV光は、光学鏡筒314内に入射する。
光学鏡筒314内には、複数(この実施の形態においては4つ)のミラー306、307、308、309が設置されている。これらのミラー306〜309の少なくとも1つは、第1の実施の形態にかかる多層膜反射鏡または第2の実施の形態にかかる多層膜反射鏡の製造方法により製造された多層膜反射鏡により構成されている。なお、この実施の形態においては、投影光学系として4つのミラーを備えているが、6つまたは8つのミラーを備えるようにしてもよい。この場合には、開口数(NA)をより大きくすることができる。
光学鏡筒314内に入射したEUV光は、ミラー306により反射された後、ミラー307、ミラー308、ミラー309により順次反射され、光学鏡筒314内から射出して、ウエハ310に入射する。なお、ミラー306〜309等により構成される投影光学系の縮小倍率は、例えば1/4または1/5である。また、光学鏡筒314の近傍には、ウエハ310のアライメントを行うオフアクシス顕微鏡315が設置されている。
ウエハ310は、ウエハステージ311に固定されたチャック311a上に保持されている。ウエハステージ311は、光軸と直交する面内に設置されており、光軸と直交する面内に例えば300〜400nm移動可能に構成されている。また、ウエハステージ311は、光軸方向にも微小移動可能に構成されている。ウエハステージ311の光軸方向の位置は、ウエハオートフォーカス送光系312とウエハオートフォーカス受光系313からなるウエハオートフォーカスセンサにより制御されている。ウエハステージ311の光軸と直交する面内における位置は、図示しないレーザ干渉計により高精度に制御されている。
露光時には、レチクルステージ303とウエハステージ311は、投影光学系の縮小倍率と同一の速度比、例えば、(レチクルステージ303の移動速度):(ウエハステージ311の移動速度)=4:1または5:1で同期走査する。
この第3の実施の形態にかかるEUV露光装置によれば、投影光学系を構成するミラーの少なくとも1つが第1の実施の形態にかかる多層膜反射鏡または第2の実施の形態にかかる多層膜反射鏡の製造方法により製造された多層膜反射鏡により構成されているため、高精度な面形状を有する光学系により良好な露光を行うことができる。
なお、第3の実施の形態においては、ミラー306〜309の少なくとも1つが第1の実施の形態にかかる多層膜反射鏡または第2の実施の形態にかかる多層膜反射鏡の製造方法により製造された多層膜反射鏡により構成されているが、照明光学系ILに含まれるミラー、折り返しミラー301、レチクル302等が第1の実施の形態にかかる多層膜反射鏡または第2の実施の形態にかかる多層膜反射鏡の製造方法により製造された多層膜反射鏡により構成されるようにしてもよい。
2、12・・・多層膜反射鏡、4、14・・・ガラス基板、6・・・第1の多層膜、8・・・中間層、10・・・第2の多層膜、16・・・多層膜、18・・・基板保護層、IL・・・照明光学系、302・・・レチクル、303・・・レチクルステージ、306〜309・・・ミラー、310・・・ウエハ、311・・・ウエハステージ。
Claims (6)
- 基板表面にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜することにより形成される第1の多層膜と、
前記第1の多層膜の表面に形成されたSiまたはSiO2を含む中間層と、
前記中間層の表面にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜することにより形成される第2の多層膜と、
を備えることを特徴とする多層膜反射鏡。 - 前記中間層は、2nm以上の厚さを有することを特徴とする請求項1記載の多層膜反射鏡。
- 基板表面にSiまたはSiO2を含む基板保護層を形成する基板保護層形成工程と、
前記基板保護層上に、Moを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜した構造を有する多層膜を形成する多層膜形成工程と、
前記多層膜形成工程において多層膜が形成された状態で波面を計測する波面計測工程と、
前記波面計測工程における計測結果に基づいて、前記多層膜を除去する多層膜除去工程と、
前記基板保護層の範囲内において該基板保護層を除去することにより波面修正加工を行う波面修正加工工程と、
波面修正が施された前記基板保護層上に再度多層膜を形成する多層膜再形成工程と、
を含むことを特徴とする多層膜反射鏡の製造方法。 - 基板表面にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜した構造を有する第1の多層膜を形成する第1の多層膜形成工程と、
前記第1の多層膜の表面に、SiまたはSiO2を含む中間層を形成する中間層形成工程と、
前記中間層が形成された状態で波面を計測する波面計測工程と、
前記波面計測工程における計測結果に基づいて、前記中間層の範囲内において該中間層を除去することにより波面修正加工を行う波面修正加工工程と、
前記中間層上にMoを含む層とSiを含む層を交互に周期的に成膜した構造を有する第2の多層膜を形成する第2の多層膜形成工程と、
を含むことを特徴とする多層膜反射鏡の製造方法。 - 前記基板保護層形成工程または前記中間層形成工程において、2nm以上の厚さを有するSiまたはSiO2を含む層を形成することを特徴とする請求項3または請求項4記載の多層膜反射鏡の製造方法。
- 請求項1または請求項2記載の多層膜反射鏡、または請求項3乃至請求項5の何れか一項に記載の多層膜反射鏡の製造方法により製造された多層膜反射鏡を光学系の少なくとも一部に備えることを特徴とする露光装置。
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