JP2007198187A - 電動ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】体格の大型化を抑制しつつ、回転体をポンプ室から引き剥がすことができる電動ポンプを提供すること。
【解決手段】電動モータのモータロータ43には、駆動軸31がモータロータ43に対して相対回転可能に挿通され、該モータロータ43にて駆動軸31の軸方向に沿った後端面には、該モータロータ43の回転とともにモータロータ43の回転方向に沿って移動する第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55が設けられている。駆動軸31には、前記第1及び第2ハンマー部45,55が衝突される衝突部50aが駆動軸31と一体回転可能に突設されている。モータロータ43の回転方向に沿った第1及び第2ハンマー部45,55と衝突部50aとの間には、第1及び第2ハンマー部45,55を衝突部50aに直接衝突可能に移動させる移動空間46が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハウジングには電動モータにより回転される回転軸が支持されているとともに、ポンプ室内には回転軸の回転に伴い回転する回転体が収容された電動ポンプに関する。
回転体を回転させて流体を移送するポンプとしては、例えば、特許文献1に開示の遠心ポンプが挙げられる。この特許文献1に開示の遠心ポンプは、永久磁石同期電動機(電動モータ)を備え、該永久磁石同期電動機によってシャフト(回転軸)を回転させ、該シャフトの回転により、ケーシング内に収容されたインペラ(回転体)を回転させるようになっている。そして、インペラの回転に伴い発生する遠心力により、流体(液体)を移送するようになっている。この遠心ポンプの前記永久磁石同期電動機において、永久磁石ロータは、ステータの内側にてカップ状のエレメント内に収容されているとともに、運転伝達歯を一体に備えている。また、前記シャフトには成形リッジが一体回転可能に設けられているとともに、該成形リッジを備えた蓋は前記エレメントと一体回転可能に該エレメントを密封している。さらに、前記エレメント内には、エラストマーからなる衝撃エレメントが収容され、該衝撃エレメントは、前記運転伝達歯の移動方向に沿って、該運転伝達歯と前記成形リッジによって挟まれるように配設されている。
そして、特許文献1の遠心ポンプにおいて、前記永久磁石同期電動機における永久磁石ロータの回転運動によって運転伝達歯が回転すると、該運転伝達歯は所定の回転角度にわたって自由に回転する。その後、運転伝達歯は前記衝撃エレメントに当接し、該衝撃エレメントが成形リッジに当接することで、前記蓋及びエレメントを回転させる。蓋はシャフトに結合されているため、シャフトは回転し、さらに、シャフトの回転に伴い前記インペラが回転して上述したポンプ作用を奏するようになっている。また、この遠心ポンプの運転時、衝撃エレメントが前記エレメントの壁に摩擦力を付与するため、この摩擦力により運転伝達歯と成形リッジとが当接する際の両者間の衝撃力が低減されるようになっている。そして、この衝撃力の低減によりノッキングノイズが低減されるようになっている。
特開平8−242565号公報
ところで、近年では、水素と酸素を反応させて発電する燃料電池を備えた燃料電池システムを搭載し、該燃料電池で発電された電力によって走行する燃料電池車が注目されてきている。前記燃料電池システムにおいては、燃料電池にて使用されなかった未反応の水素ガス(所謂、水素オフガス)を前記燃料電池に再供給するための水素循環経路が設けられている。この水素循環経路には、前記水素オフガスを移送するためのポンプが設けられており、このポンプは電動モータの駆動力によって運転されるようになっている。
しかし、上記燃料電池の発電に伴い水が生成され、この水は水素オフガスと共に燃料電池から排出され、さらに、水素オフガスと共に前記ポンプ内のポンプ室内に導入される。そして、低温環境下で燃料電池システムが稼働されたとき、ポンプ室内に導入された水は凝縮され、ポンプ室内に収容された回転体(例えば、ポンプロータ)とポンプ室の内壁面との間や、回転体の外面に結露する。さらに、氷点下といった低温環境下で燃料電池システムが運転状態から停止されたとき、前記結露した水が凍結してしまい、該凍結により回転体とポンプ室の内壁面とが固着してしまうことがある。このように、回転体とポンプ室の内壁面とが固着した場合は、燃料電池システムの運転再開時に回転体をポンプ室の内壁面から引き剥がす必要が生じる。したがって、回転体とポンプ室の内壁面とが固着した場合は、燃料電池システムの運転再開時に回転体をポンプ室の内壁面から引き剥がすために、電動モータに大トルクを発生させる必要が生じ、この大トルクを発生可能とする大型の電動モータを搭載するためにポンプの体格が大型化してしまっていた。
また、特許文献1に開示の遠心ポンプにおいては、前記衝撃エレメントとエレメントとの間に摩擦を積極的に発生させることにより、運転伝達歯と成形リッジとの間の衝撃力を低減させている。このため、遠心ポンプの起動時において、シャフトに発生するトルクは小さく、該トルクでは上記凍結に伴う固着が発生した場合は運転再開時に回転体(特許文献1ではインペラ)をポンプ室の内壁面から引き剥がすことが不可能であった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、体格の大型化を抑制しつつ、回転体をポンプ室から引き剥がすことができる電動ポンプを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジング内にはポンプ室が区画形成されているとともに、ステータと該ステータの内側に設けられたモータロータとからなる電動モータが収容され、さらに、前記ハウジングには前記電動モータにより回転される回転軸が支持されているとともに、前記ポンプ室内には前記回転軸の回転に伴い回転する回転体が収容された電動ポンプであって、前記モータロータには、前記回転軸が前記モータロータに対して相対回転可能に挿通され、該モータロータにて前記回転軸の軸方向に沿った両端面であり前記ステータ外へ開放された両端面のうちのいずれか一端面には、該モータロータの回転とともにモータロータの回転方向に沿って移動するハンマー部が設けられ、前記回転軸には、前記ハンマー部が衝突される衝突部が回転軸と一体回転可能に突設されており、前記モータロータの回転方向に沿った前記ハンマー部と衝突部との間には、前記ハンマー部を衝突部に直接衝突可能に移動させる移動空間が形成されている。
これによれば、回転体とポンプ室とが固着した状態での電動ポンプの起動時には、その起動トルクによってモータロータを回転させると、該回転に伴いハンマー部が移動空間の開口幅分だけ移動し、該ハンマー部はステータの内周面やその他の部材等に接触することなく衝突部に直接衝突する。すなわち、ハンマー部がステータ等に接触することで発生する摩擦によってハンマー部の衝突部への衝突力が低下することがない。そして、ハンマー部が衝突部に衝突することで、該衝突部に衝撃トルクを発生させ、該衝撃トルクによって回転軸を衝突部と一体回転させることができ、衝撃トルクに基づく回転軸の回転により回転体がポンプ室から引き剥がされる。したがって、回転体とポンプ室とが固着した状態での電動ポンプの起動時には、ポンプ室に非固着状態の回転体を回転させるために必要なトルク(起動トルク)を発生させるだけで、ポンプ室に固着した回転体を引き剥がすことができる。その結果として、電動ポンプの起動時には、前記非固着状態の回転体を回転させるためのトルク(起動トルク)に加え、ポンプ室に固着した回転体を引き剥がすためのトルクを電動モータに発生させる必要が無くなり、起動時に発生させるトルクを小さくすることができる。すなわち、回転体をポンプ室から引き剥がすために、電動モータに大トルクを発生させる必要がなくなり、電動モータの大型化を抑制し、ひいては、電動ポンプの大型化を抑制することができる。
また、前記回転軸には、該回転軸を挟んで相反する方向へ延びるように一対の衝突部が形成され、前記ハンマー部は前記一対の衝突部に同時に衝突されるとしてもよい。
これによれば、衝突部を1つとした構成に比して、衝突部とハンマー部との衝突によって発生する衝撃トルクを大きくすることができる。したがって、より大きな衝撃トルクを発生させることができ、回転体をポンプ室から効果的に引き剥がすことができる。
また、前記ハンマー部は、ハンマー部形成部材が前記モータロータの端面に接合されることで設けられていてもよい。
これによれば、例えば、ハンマー部をモータロータに一体形成する場合に比して、モータロータの製造を簡単にすることができ、回転体をポンプ室から引き剥がすために電動ポンプに設ける構成を簡単とすることができる。
また、前記モータロータには、該モータロータと一体回転する錘が設けられていてもよい。
これによれば、錘によってモータロータのトルクを大きくして、ハンマー部が衝突部に衝突したときに発生させる衝撃トルクを、錘を設けない場合に比して大きくすることができ、回転体をポンプ室から効果的に引き剥がすことができる。
また、前記電動ポンプは、燃料電池で使用されなかった水素ガスを、水素源から供給される水素ガスと合流させて前記燃料電池に供給可能とする水素循環経路を備えた燃料電池システムの前記水素循環経路を構成する水素循環用のルーツ式ポンプであってもよい。
これによれば、電動ポンプが水素循環経路に用いられると、ポンプ室内には燃料電池の発電に伴って生成された水が入り込み、該水は低温環境下ではポンプ室内で結露し、氷点下では凍結するため、回転体とポンプ室とを氷結(固着)させる可能性が高まる。しかし、電動モータのモータロータにハンマー部を設け、回転軸に衝突部を設けて衝撃トルクを発生可能とすることで、電動モータ、ひいては、電動ポンプの体格の大型化を抑制しつつ、回転体をポンプ室から引き剥がして前記固着状態を解消することができる。したがって、電動ポンプにて、電動モータのモータロータにハンマー部を設け、回転軸に衝突部を設ける構成は、凍結により回転体とポンプ室とが固着しやすい水素循環用の電動ポンプに採用するのに特に有効である。
本発明によれば、体格の大型化を抑制しつつ、回転体をポンプ室から引き剥がすことができる。
以下、本発明の電動ポンプを燃料電池システムにおける水素循環用ポンプとして用いられるルーツ式ポンプに具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。まず、燃料電池システム10は、図3に示すように、燃料電池11、酸素供給手段12、水素供給手段13を備えている。燃料電池11は、例えば固体高分子型の燃料電池からなり、酸素供給手段12から供給される酸素と、水素供給手段13から供給される水素とを反応させて直流の電気エネルギー(直流電力)を発生する(発電する)。前記酸素供給手段12は、圧縮空気を供給するためのコンプレッサ14を備え、コンプレッサ14は燃料電池11の酸素供給ポート(図示せず)に管路15を介して連結され、管路15の途中に加湿器16が設けられている。
前記水素供給手段13は、燃料電池11で使用されなかった水素ガス(いわゆる水素オフガス)を循環使用するための電動ポンプたるルーツ式ポンプ17を備えている。すなわち、このルーツ式ポンプ17は、燃料電池11で使用されなかった水素オフガスを燃料電池11へと再び供給するために設けられている。ルーツ式ポンプ17は燃料電池11の水素供給ポート(図示せず)に管路18を介して連結され、燃料電池11の水素排出ポート(図示せず)に管路19を介して連結されている。また、水素供給手段13は、水素源(水素ガス供給源)としての水素タンク20を備えている。水素タンク20は途中にレギュレータ(図示せず)を備えた管路21を介して管路18に連結されている。そして、ルーツ式ポンプ17及び管路18,19により、燃料電池11で使用されなかった水素オフガスを水素タンク20から新たに供給される水素ガスとともに燃料電池11に供給可能な水素循環経路が構成されている。
次に、ルーツ式ポンプ17について具体的に説明する。なお、以下の説明においてルーツ式ポンプ17の「前」「後」は、図1に示す矢印Yの方向を前後方向とする。
図1に示すように、本実施形態のルーツ式ポンプ17のハウジングは、ポンプハウジングPと、モータハウジングMとから構成されている。前記ポンプハウジングPは、ロータハウジング22の前端(図1では左端)に軸支部材23が接合固定され、さらに、前記軸支部材23の前端(図1では左端)にギヤハウジング25が接合固定されて形成されている。そして、ポンプハウジングPにおいて、ロータハウジング22と軸支部材23との間には、ポンプ室としてのロータ室24が囲み形成されている。なお、前記ロータ室24において、前記ロータハウジング22の内面と軸支部材23の内面は、ロータ室24の内壁面Hを形成している。また、ギヤハウジング25と軸支部材23との間にギヤ室26が囲み形成されている。前記モータハウジングMは、前記ギヤハウジング25の前端(図1では左端)に接合固定されている。そして、ギヤハウジング25とモータハウジングMとの間にモータ室29が囲み形成され、このモータ室29内には電動モータ41が収容されている。
ハウジングにおいて、前記モータハウジングMと、ロータハウジング22と、軸支部材23とには、回転軸たる駆動軸31がベアリング32を介して回転可能に支持されている。さらに、ロータハウジング22と、前記軸支部材23とには、前記駆動軸31と平行をなす従動軸35がベアリング36を介して回転可能に支持されている。
前記ロータ室24内において、駆動軸31には回転体としての駆動ロータ39が取付固定され、従動軸35には回転体としての従動ロータ40が取付固定されている。なお、駆動ロータ39において駆動軸31の軸方向に沿った方向を駆動ロータ39の軸方向とし、従動ロータ40において従動軸35の軸方向に沿った方向を従動ロータ40の軸方向とする。前記駆動ロータ39と従動ロータ40は、駆動軸31と従動軸35の軸方向に直交する断面視が双葉状(瓢箪状)に形成された二葉型のポンプロータである。
駆動ロータ39において、駆動軸31の軸方向に沿った前後両端面と、ロータ室24の内壁面Hとの間には僅かな隙間が形成されている。また、従動ロータ40において、従動軸35の軸方向に沿った前後両端面と、ロータ室24の内壁面Hとの間には僅かな隙間が形成されている。前記隙間は、駆動ロータ39の前後両端面とロータ室24の内壁面H、及び従動ロータ40の前後両端面とロータ室24の内壁面Hとが摺接して焼付等が生じることを防止するとともに、水素オフガスの漏れをより小さくするために小さな隙間となっている。また、ロータハウジング22には、水素オフガスをロータ室24に吸引する吸入口(図示せず)と、該吸入口の対向位置にロータ室24内へ吸入された水素オフガスを吐出する吐出口(図示せず)が形成されている。また、前記ギヤ室26内において、駆動軸31に固定された駆動ギヤ37と従動軸35に固定された従動ギヤ38とは噛合連結されている。
そして、上記構成のルーツ式ポンプ17では、前記電動モータ41の回転駆動に基づき駆動軸31が回転すると、駆動ギヤ37と従動ギヤ38との噛合連結を通じて従動軸35が駆動軸31とは異なる方向へ回転する。すると、ロータ室24内では、駆動ロータ39と従動ロータ40とが回転する。燃料電池11から排出された水素オフガスは、駆動ロータ39と従動ロータ40の回転に伴い管路19を介して吸入口からロータ室24内へ吸入される。その後、駆動ロータ39及び従動ロータ40の外面と、ロータ室24の内壁面Hとが協働することにより、ロータ室24内に吸入した水素オフガスはロータ室24の吐出口側へ送り出され、該吐出口からロータ室24外の管路18へ吐出される。その後、管路18へ吐出された水素オフガスは、水素タンク20から新たに供給される水素ガスとともに管路18から燃料電池11に再供給される。
次に、前記電動モータ41について詳細に説明する。
電動モータ41は、モータハウジングMの内面に止着されたステータ42と、該ステータ42に対し正逆両方向へ相対回転可能なモータロータ43とから構成されている。すなわち、モータロータ43は、図2に矢印R1に示す方向(正方向)、及び矢印R2に示す方向(逆方向)の両方向へ回転可能になっている。図1に示すように、前記ステータ42はステータコイル42aを有し、該ステータコイル42aは複数本のリード線(図示せず)を介して外部電源(図示せず)に電気的に接続されている。また、前記モータロータ43は円筒状に形成され、該モータロータ43の内側には前記駆動軸31が挿通配置されている。モータロータ43の内周面と、駆動軸31の周面との間には極僅かなクリアランス(図示せず)が存在し、駆動軸31はモータロータ43に対して相対回転可能にハウジングに支持されている。
前記モータロータ43において、駆動軸31の軸方向に沿った前後両端面は、それぞれステータ42の内側よりも外方へ開放されているとともに、前記ステータコイル42aの内面から離れた位置に配設されている。そして、前記両端面のうちの一端面、具体的には後端面43aには円盤状をなすハンマー部形成部材44が接合されている。ハンマー部形成部材44の中央部には前記駆動軸31が挿通され、該ハンマー部形成部材44の内周面と前記駆動軸31の周面との間にはベアリング48aが介在されており、該ベアリング48aによってハンマー部形成部材44は駆動軸31に対して相対回転可能となっているとともに、モータロータ43と一体回転可能になっている。また、図2(a)及び図2(b)に示すように、ハンマー部形成部材44の後面には、モータロータ43の回転方向(矢印R1,R2に示す方向)に沿って円弧状に延びる一対のハンマー部45,55が、ハンマー部形成部材44に一体形成されている。なお、以下、一方(図2では左方)のハンマー部を第1ハンマー部45とし、他方(図2では右方)のハンマー部を第2ハンマー部55とする。
第1ハンマー部45と第2ハンマー部55において、互いに対向する第1ハンマー部45の一方の端面45aと、第2ハンマー部55の一方の端面55aとは互いに離間しており、該対向する端面45a,55a同士の間にはモータロータ43の回転方向へ延びる移動空間46が形成されている。また、互いに対向する第1ハンマー部45の他方の端面45bと、第2ハンマー部55の他方の端面55bとは互いに離間しており、該対向する端面45b,55b同士の間にはモータロータ43の回転方向へ延びる移動空間46が形成されている。
また、図1に示すように、前記モータロータ43において、駆動軸31の軸方向に沿った前後両端面のうちの他端面たる前端面43bには円盤状をなす錘接合部材47が接合されている。錘接合部材47の中央部には前記駆動軸31が挿通され、該錘接合部材47の内周面と前記駆動軸31の周面との間にはベアリング48bが介在されており、該ベアリング48bによって錘接合部材47は駆動軸31に対して相対可能になっているとともに、モータロータ43と一体回転可能になっている。また、錘接合部材47の前面には、真鍮製の錘49が錘接合部材と一体回転可能、すなわち、モータロータ43と一体回転可能に接合されている。この錘49は、モータロータ43の回転に対する慣性の大きさ、すなわち慣性モーメントを大きくさせ、モータロータ43の回転運動を変化させにくくするために設けられている。
図2(a)及び図2(b)に示すように、前記駆動軸31において、前記モータロータ43の後側となる位置には衝突部材50が締結固定され、該衝突部材50は駆動軸31と一体回転可能になっている。衝突部材50はその長さ方向中央部に締結孔50bを備え、該締結孔50bに駆動軸31が嵌入されている。また、衝突部材50は、ハンマー部形成部材44における第1ハンマー部45と第2ハンマー部55の間に収容配置されている。衝突部材50は、駆動軸31の径方向に沿って駆動軸31から突設する衝突部50aを一対備え、該一対の衝突部50aは駆動軸31を挟んで互いに相反する方向へ延びるようになっている。すなわち、衝突部材50は、その全体が駆動軸31の径方向へ直線状に延びる形状をなしている。また、各衝突部50aは、それぞれ前記移動空間46内に配設されている。
衝突部材50において、第1ハンマー部45の端面45a,45bに面することとなる第1側面50A、及び第2ハンマー部55の端面55a,55bに面することとなる第2側面50Bはそれぞれ中央部を除いて平面状をなしている。そして、モータロータ43が一方向(矢印R1に示す正方向)へ回転したとき、第1ハンマー部45の端面45aは、衝突部材50の第1側面50Aに衝突すると同時に、第2ハンマー部55の端面55bは、第2側面50Bに衝突する。一方、モータロータ43が他方向(矢印R2に示す逆方向)へ回転したとき、第1ハンマー部45の端面45bは衝突部材50の第1側面50Aに衝突すると同時に、第2ハンマー部55の端面55aは第2側面50Bに衝突する。
移動空間46を形成する対向する端面45a,55aのうちの少なくともいずれか一端面、又は端面45b,55bのうちの少なくともいずれか一端面と、該一端面に対向する第1側面50A及び第2側面50Bのいずれか一側面との間にモータロータ43の回転方向に沿って隙間Cが形成されるように移動空間46の大きさが設定されている。
なお、前記移動空間46において、モータロータ43の回転方向に沿った開口幅は、モータロータ43(ハンマー部45)がモータロータ43の回転方向へ回転角2°回転したときに、第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55のいずれか一端面45a,45b,55a,55bが衝突部50aに衝突するように設定されている。なお、移動空間46の開口幅は任意に変更してもよく、ルーツ式ポンプ17にて限られた体格の中でハンマー部45,55と衝突部50aとの衝突により発生する衝撃トルクが所望する値となるように移動空間46の開口幅は設定される。そして、前記衝撃トルクを大きくしたい場合には、移動空間46の開口幅を大きくとるように第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55の形成位置が設定される。また、第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55は、衝突部材50の衝突部50aに当接することによって、モータロータ43の回転を駆動軸31に伝達する役割を担っている。
さて、燃料電池システム10が運転状態にあり、上記構成のルーツ式ポンプ17が運転状態にあるときには、燃料電池11で生成された水を含む水素オフガスは、管路19を介して吸入口からロータ室24内へ吸入される。そして、低温環境下では、前記水がロータ室24の内壁面Hや、駆動ロータ39及び従動ロータ40の壁面に結露する。さらに、氷点下で燃料電池システム10が運転状態から停止され、駆動ロータ39及び従動ロータ40が停止したとき、ロータ室24内の水が凍結し、該凍結により駆動ロータ39及び従動ロータ40の前後両端面とロータ室24の内壁面Hとが氷結して互いに固着した状態となる。
上記固着状態における燃料電池システム10の運転再開時、ルーツ式ポンプ17を起動させる際には、電動モータ41において、外部電源からステータコイル42aに電流を流し、ステータコイル42aとモータロータ43との間の電磁誘導作用によってモータロータ43を矢印R1に示す正方向へ回転させて起動トルクを発生させる。このとき、モータロータ43には錘接合部材47を介して錘49が接合されているため、モータロータ43の回転速度(動力)が上がるに従い、錘49によってモータロータ43の回転速度がさらに加速される。加えて、ハンマー部形成部材44は、ステータ42の内側よりも外方へ開放された後端面43aに接合され、第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55はステータコイル42aの内面から離れた位置に配設されている。このため、モータロータ43の回転時に第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55がステータ42やステータコイル42aに接触することがなく、該接触による摩擦によってモータロータ43の回転速度が低下することが防止される。
そして、モータロータ43の回転に伴い第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55がモータロータ43の回転方向へ移動し、第1ハンマー部45の端面45aが衝突部50aの第1側面50Aに衝突すると同時に、第2ハンマー部55の端面55bが衝突部50aの第2側面50Bに衝突する。このとき、衝突部50aには前記衝突に伴う衝撃トルクが発生し、該衝突部50aに一体回転可能とされた駆動軸31にも該衝撃トルクが発生して、この衝撃トルクによって駆動軸31が回転する。
この発生した衝撃トルクは、駆動ギヤ37と従動ギヤ38との噛合連結を通じて従動軸35、さらには、駆動ロータ39と従動ロータ40に伝達される。そして、前記衝撃トルクによって駆動ロータ39と従動ロータ40は回転する。その結果、駆動ロータ39の前後両端面、及び従動ロータ40の前後両端面と、ロータ室24の内壁面Hとの間を固着させた氷が破砕され、駆動ロータ39及び従動ロータ40がロータ室24の内壁面Hから引き剥がされるとともに、駆動ロータ39及び従動ロータ40とロータ室24との固着状態が解消される。そして、駆動ロータ39及び従動ロータ40がロータ室24から引き剥がされた後、第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55の衝突部材50(衝突部50a)への当接によって、モータロータ43の回転が駆動軸31に伝達され、ルーツ式ポンプ17が運転される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電動モータ41のモータロータ43を駆動軸31に対して相対回転可能に構成するとともに、モータロータ43に第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55をモータロータ43と一体回転可能に設けた。さらに、駆動軸31には前記第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55が衝突される衝突部50aを駆動軸31と一体回転に設けた。そして、電動モータ41の起動時、モータロータ43の回転に伴い第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55を衝突部50aに衝突させることで、駆動軸31に衝撃トルクを発生させ、該衝撃トルクによって駆動軸31を回転させることができる。そして、衝撃トルクによって駆動軸31を回転させることで、駆動ロータ39及び従動ロータ40を回転させ、該駆動ロータ39及び従動ロータ40の回転によって駆動ロータ39及び従動ロータ40をロータ室24の内壁面Hから引き剥がすことができる。その結果として、ルーツ式ポンプ17の起動時には、起動トルクを発生させるだけで駆動ロータ39及び従動ロータ40をロータ室24から引き剥がすことができる。したがって、ルーツ式ポンプ17の起動時には、該ルーツ式ポンプ17の起動トルクに加え、駆動ロータ39及び従動ロータ40をロータ室24から引き剥がすためのトルクを発生させる必要がなくなる。その結果として、ルーツ式ポンプ17においては、駆動ロータ39及び従動ロータ40をロータ室24から引き剥がすために、大トルクを発生させる大型の電動モータ41を搭載する必要がなく、ルーツ式ポンプ17の大型化を抑制することができる。
(2)また、第1及び第2ハンマー部45,55は、モータロータ43にてステータ42外へ開放された後端面43aにハンマー部形成部材44を接合することで形成されているとともに、ステータコイル42aの内周より内側へ離間した位置に配設されている。したがって、モータロータ43の回転時に、ハンマー部形成部材44をステータ42及びステータコイル42aに接触させることなく、第1及び第2ハンマー部45を衝突部50aに直接衝突させることができる。このため、前記接触等で発生する摩擦等によりモータロータ43の回転力が低下し、第1及び第2ハンマー部45,55の衝突部50aへの衝突力が低減されることを防止することができる。したがって、駆動軸31に衝撃トルクを効果的に発生させ、駆動ロータ39及び従動ロータ40をロータ室24の内壁面Hから引き剥がすことができる。
(3)駆動軸31には一対の衝突部50aが駆動軸31を挟んで相反する方向へ延びるように形成され、電動モータ41の回転時には第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55がそれぞれ対応する衝突部50aに同時に衝突する。したがって、衝突部50aを1つとした構成に比して、衝突部50aと第1及び第2ハンマー部45,55との衝突によって発生する衝撃トルクを大きくことができる。したがって、より大きな衝撃トルクを発生させることができ、駆動ロータ39及び従動ロータ40をロータ室24から効果的に引き剥がすことができる。
(4)第1ハンマー部45と第2ハンマー部55は、衝突部材50を挟むように設けられている。このため、電動モータ41のモータロータ43を正逆何れの方向へ回転させても第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55を衝突部50aに衝突させることができる。したがって、例えば、電動モータ41の回転方向を正逆交互に変更することで異なる方向への衝撃トルクを発生させることができ、氷を効果的に破砕することが可能となる。
(5)第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55は、ハンマー部形成部材44をモータロータ43の後端面43aに接合することでモータロータ43に設けられている。したがって、例えば、第1及び第2ハンマー部45,55をモータロータ43に一体形成する場合に比して、その製造を簡単にすることができ、駆動ロータ39及び従動ロータ40をロータ室24から引き剥がすための構成を簡単に構成することができる。
(6)モータロータ43には、該モータロータ43と一体回転する錘49が設けられている。このため、錘49によってモータロータ43のトルクを大きくして、モータロータ43の回転を落としにくくすることができる。したがって、第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55が衝突部50aに衝突したとき、駆動軸31により大きな衝撃トルクを発生させることができ、駆動ロータ39及び従動ロータ40をロータ室24の内壁面Hから効果的に引き剥がすことができる。
(7)ルーツ式ポンプ17は、燃料電池システム10における水素循環経路に用いられ、水素オフガスを移送するものである。ルーツ式ポンプ17が水素循環経路に用いられると、ロータ室24内には燃料電池11の発電に伴って生成された水が入り込み、低温環境下では駆動ロータ39及び従動ロータ40とロータ室24とが氷結によって固着しやすくなる。しかし、電動モータ41に第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55を設け、駆動軸31に衝突部50aを設けることで、電動モータ41を大型化することなく、駆動ロータ39及び従動ロータ40をロータ室24から引き剥がすことができる。したがって、ルーツ式ポンプ17の電動モータ41に第1ハンマー部45及び第2ハンマー部55を設け、駆動軸31に衝突部50aを設ける構成は燃料電池システム10の水素循環経路用のポンプに採用するのに特に有効である。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 錘49を削除してもよい。
○ 駆動軸31の軸方向に沿ったモータロータ43の前後両端面43a,43bにハンマー部形成部材44を接合してモータロータ43の前後両側にハンマー部45,55を設け、さらに、両ハンマー部45,55に対応するように衝突部材50を駆動軸31に設けてもよい。なお、このとき、錘接合部材47及び錘49は削除される。そして、モータロータ43の前後両側でハンマー部45,55と衝突部50aを衝突させて衝撃トルクを発生させる構成としてもよい。又は、モータロータ43の前端面43bのみにハンマー部形成部材44を接合してモータロータ43の前側のみにハンマー部45,55を設け、さらに、ハンマー部45,55に対応するように衝突部材50を駆動軸31に設けてもよい。
○ 衝突部材50の一対の衝突部50aのうち一方の衝突部50aを削除してもよい。
○ 一対のハンマー部45,55のうちいずれか一方のハンマー部を削除してもよい。
○ 実施形態において、三葉以上の複葉状の駆動ロータ39及び従動ロータ40を用いたルーツ式ポンプ17としてもよい。
○ 実施形態において、駆動ロータ39及び従動ロータ40を駆動軸31及び従動軸35の軸方向に複数個、取付固定した多段式のルーツ式ポンプ17としてもよい。
○ 実施形態のルーツ式ポンプ17を、燃料電池システム10の酸素供給手段12におけるコンプレッサ14として使用してもよい。
○ 実施形態のルーツ式ポンプ17を、例えば、半導体製造装置に用いられる真空ポンプとして用いてもよい。この場合、半導体製造装置に用いられるガスが冷却されることによって析出する析出物によって駆動ロータ39及び従動ロータ40がロータ室24に固着することとなるが、ルーツ式ポンプ17を用いることで電動モータ41を大型化することなく駆動ロータ39及び従動ロータ40をロータ室24から引き剥がすことができる。
○ 実施形態では、電動ポンプを、駆動ロータ39及び従動ロータ40を回転体としたルーツ式ポンプ17に具体化したが、電動ポンプを、ポンプ室に回転体としてのスクリューロータを収容した電動スクリュー式ポンプに具体化してもよい。
実施形態のルーツ式ポンプを示す縦断面図。 (a)は電動モータのモータロータ、ハンマー部、及び衝突部材を示す斜視図、(b)はモータロータ、ハンマー部、及び衝突部材を示す正面図。 燃料電池システムの構成図。
符号の説明
M…ハウジングを構成するモータハウジング、P…ハウジングを構成するポンプハウジング、10…燃料電池システム、11…燃料電池、17…水素循環経路を構成するとともに電動ポンプとしてのルーツ式ポンプ、18,19…水素循環経路を構成する管路、20…水素源としての水素タンク、24…ポンプ室としてのロータ室、31…回転軸としての駆動軸、39…回転体としての駆動ロータ、40…回転体としての従動ロータ、41…電動モータ、42…ステータ、43…モータロータ、43a…モータロータの両端面のうちの一端面としての後端面、43b…モータロータの両端面のうちの他端面としての前端面、44…ハンマー部形成部材、45…第1ハンマー部、46…移動空間、49…錘、50a…衝突部、55…第2ハンマー部。

Claims (5)

  1. ハウジング内にはポンプ室が区画形成されているとともに、ステータと該ステータの内側に設けられたモータロータとからなる電動モータが収容され、さらに、前記ハウジングには前記電動モータにより回転される回転軸が支持されているとともに、前記ポンプ室内には前記回転軸の回転に伴い回転する回転体が収容された電動ポンプであって、
    前記モータロータには、前記回転軸が前記モータロータに対して相対回転可能に挿通され、該モータロータにて前記回転軸の軸方向に沿った両端面であり前記ステータ外へ開放された両端面のうちのいずれか一端面には、該モータロータの回転とともにモータロータの回転方向に沿って移動するハンマー部が設けられ、前記回転軸には、前記ハンマー部が衝突される衝突部が回転軸と一体回転可能に突設されており、前記モータロータの回転方向に沿った前記ハンマー部と衝突部との間には、前記ハンマー部を衝突部に直接衝突可能に移動させる移動空間が形成されていることを特徴とする電動ポンプ。
  2. 前記回転軸には、該回転軸を挟んで相反する方向へ延びるように一対の衝突部が形成され、前記ハンマー部は前記一対の衝突部に同時に衝突されるとした請求項1に記載の電動ポンプ。
  3. 前記ハンマー部は、ハンマー部形成部材が前記モータロータの端面に接合されることで設けられている請求項1又は請求項2に記載の電動ポンプ。
  4. 前記モータロータには、該モータロータと一体回転する錘が設けられている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の電動ポンプ。
  5. 前記電動ポンプは、燃料電池で使用されなかった水素ガスを、水素源から供給される水素ガスと合流させて前記燃料電池に供給可能とする水素循環経路を備えた燃料電池システムの前記水素循環経路を構成する水素循環用のルーツ式ポンプである請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の電動ポンプ。
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