JP2007198117A - 膳板及び笠木 - Google Patents
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Abstract
【課題】現場施工者の技量に関係なく、露出する両端面を綺麗に仕上げることができる膳板及び笠木を提供する。
【解決手段】前端部が壁面よりも室内側に突き出すように、窓開口の下縁に取り付けられる膳板1であり、厚さ20〜24mm程度の木質基材11と、この木質基材11の上面、前端面及び下面に貼着された表面化粧シート12と、木質基材11の両側端面の全面に、軟化点が80℃以上、より好ましくは100℃以上のホットメルトタイプの接着剤によって貼着された、厚さ2〜5mm程度の樹脂成形板からなる縁材13とから構成されている。表面化粧シート12は、木質基材11の上面及び前端面の全面に貼着されているが、木質基材11の下面については、前端から後端側に向かって約20mmの位置まで貼着されており、縁材13は、その上縁角部、下縁角部及び前縁角部に丸みが付けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】前端部が壁面よりも室内側に突き出すように、窓開口の下縁に取り付けられる膳板1であり、厚さ20〜24mm程度の木質基材11と、この木質基材11の上面、前端面及び下面に貼着された表面化粧シート12と、木質基材11の両側端面の全面に、軟化点が80℃以上、より好ましくは100℃以上のホットメルトタイプの接着剤によって貼着された、厚さ2〜5mm程度の樹脂成形板からなる縁材13とから構成されている。表面化粧シート12は、木質基材11の上面及び前端面の全面に貼着されているが、木質基材11の下面については、前端から後端側に向かって約20mmの位置まで貼着されており、縁材13は、その上縁角部、下縁角部及び前縁角部に丸みが付けられている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、前端部が壁面よりも室内側に突き出すように、窓開口の下縁に取り付けられる膳板及び室内階段等の手摺部分に取り付けられる笠木に関する。
窓の取付構造としては、例えば、図8に示すようなものがある。この窓の取付構造では、壁下地材に取り付けた上枠、左右一対の竪枠及び膳板51からなる窓枠にアルミサッシ60等のサッシ枠61をビス止めした後、上枠及び左右一対の竪枠の内面に巻き込むようにクロス54を貼着してあり、膳板51だけが露出するようになっている。なお、この場合、膳板51が窓枠の下枠を兼用しているが、サッシ枠61を取り付ける下枠を別途設ける場合もある。
ところで、こういった膳板51は、同図に示すように、その前端部がクロス貼りされた壁内面よりも室内側に突き出すように取り付けられるので、図9に示すように、膳板51の両側端面51aにおける前端側(同図に一点鎖線で示す領域)が一部露出することになる。なお、同図における符号53は、窓枠を構成している竪枠を示している。
従って、膳板51の両端面51aについては、図10に示すように、膳板51を実際に壁下地材に取り付けた状態で、現場施工者が、所定幅の合成樹脂板からなる縁材52aを実際の露出部分の長さに合わせて切断して貼着したり、図11に示すように、合成樹脂成形品である端部カバー52bを実際の露出部分の長さに合わせて切断して被せたりするようになっている。
また、室内階段等の手摺部分に取り付けられる笠木は、現場毎にその長さが異なるので、長尺の笠木を現場で必要な長さに切断することになる。従って、笠木の場合も膳板と同様に、現場施工者が、図12に示すように、切断した笠木61の一方の端面61aに、合成樹脂板からなる縁材62aを貼着したり、図13に示すように、合成樹脂成形品である端部カバー62bを被せたりするようになっている。
しかしながら、上述したように、現場施工者が膳板51の両側端面51aにおける露出部分に縁材52aを貼着する場合や笠木61の端面61aに縁材62aを貼着する場合は、現場施工者の技量によっては、綺麗に仕上げることができず、また、膳板51の両側端部に端部カバー52bを取り付けた状態や笠木61の端部に端部カバー62bを取り付けた状態では、端部カバー52b、62bが膳板51や笠木61の表面から張り出しているので、見栄えが悪く、その張出部分に引っかかって端部カバー52b、62bが外れやすいといった問題もある。
そこで、この発明の課題は、現場施工者の技量に関係なく、露出する端面を綺麗に仕上げることができる膳板及び笠木を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、少なくとも、基材の上面及び前端面に化粧シートが貼着された膳板において、前記基材の両側端面に合成樹脂板によって形成された縁材が、予め、貼着されていることを特徴とする膳板を提供するものである。
また、請求項2にかかる発明の膳板は、前記縁材を貼着する接着剤として、軟化点が80℃以上のホットメルト接着剤を使用したことを特徴としている。
また、請求項3にかかる発明の膳板は、前記縁材の上縁角部に丸みが付けられていることを特徴とし、請求項4にかかる発明の膳板は、前記縁材の前縁角部に丸みが付けられていることを特徴としている。
上記の課題を解決するため、請求項5にかかる発明は、少なくとも、基材の上面及び両側面に化粧シートが貼着された笠木において、前記基材の長手方向における少なくとも一方の端面に合成樹脂板によって形成された縁材が、予め、貼着されていることを特徴とする笠木を提供するものである。
また、請求項6にかかる発明の笠木は、前記縁材を貼着する接着剤として、軟化点が80℃以上のホットメルト接着剤を使用したことを特徴としている。
また、請求項7にかかる発明の笠木は、前記縁材の上縁角部に丸みが付けられていることを特徴とし、請求項8にかかる発明の笠木は、前記縁材の側縁角部に丸みが付けられていることを特徴としている。
以上のように、請求項1にかかる発明の膳板は、基材の両側端面に合成樹脂板によって形成された縁材が、予め、貼着されているので、現場施工者が膳板を実際に壁下地材に取り付けた状態で、合成樹脂板からなる縁材を貼着したり、合成樹脂成形品である端部カバーを被せたりする必要がない。従って、現場施工者の技量に関係なく、露出する膳板の両端面を綺麗に仕上げることができる。
特に、請求項2にかかる発明の膳板のように、縁材を貼着する接着剤として、軟化点が80℃以上のホットメルト接着剤を使用すると、日射によって窓付近が高温になっても、その熱により、縁材が膳板の基材からずれたり、剥がれたりしにくいという効果が得られる。
また、請求項3にかかる発明の膳板のように、縁材の上縁角部に丸みを付けたり、請求項4にかかる発明の膳板のように、縁材の前縁角部に丸みを付けたりしておくと、安全性が向上すると共に、意匠性を高めることができる。
以上のように、請求項5にかかる発明の笠木は、基材の長手方向における少なくとも一方の端面に合成樹脂板によって形成された縁材が、予め、貼着されているので、現場施工者が笠木の端面に合成樹脂板からなる縁材を貼着したり、笠木の端部に合成樹脂成形品である端部カバーを被せたりする必要がない。従って、現場施工者の技量に関係なく、露出する笠木の端面を綺麗に仕上げることができる。
特に、請求項6にかかる発明の笠木のように、縁材を貼着する接着剤として、軟化点が80℃以上のホットメルト接着剤を使用すると、日射によって階段付近が高温になっても、その熱により、縁材が笠木の木口面からずれたり、剥がれたりしにくいという効果が得られる。
また、請求項7にかかる発明の笠木のように、縁材の上縁角部に丸みを付けたり、請求項8にかかる発明の笠木のように、縁材の側縁角部に丸みを付けたりしておくと、安全性が向上すると共に、意匠性を高めることができる。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、背景技術の欄で説明したような窓の取付構造において、前端部が壁面よりも室内側に突き出すように、窓開口の下縁に取り付けられる膳板1を示している。この膳板1は、同図(a)〜(e)に示すように、厚さ20〜24mm程度の木質基材11と、この木質基材11の上面、前端面及び下面に貼着された表面化粧シート12と、木質基材11の両側端面の全面に貼着された縁材13とから構成されており、表面化粧シート12は、木質基材11の上面及び前端面の全面に貼着されているが、木質基材11の下面については、前端から後端側に向かって約20mmの位置まで貼着されているだけである。
前記木質基材11としては、パーティクルボード(PB)、中質繊維板(MDF)、合板、集成材(LVL)等を使用することができ、前端の上縁角部及び下縁角部については、丸みが付けられている。
前記表面化粧シート12は、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニル樹脂、樹脂含浸紙等からなるシート基材に、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、メラミン樹脂、突板等からなる表面材をラミネートしたものや樹脂含浸紙、突板等であり、公知の接着剤によって木質基材11に貼着されている。
前記縁材13は、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、ポリプロピレン(PP)、塩化ビニル樹脂、ダップ樹脂、メラミン樹脂等を押出成形してなる厚さ2〜5mm程度の樹脂成形板によって形成されており、軟化点が80℃以上、より好ましくは100℃以上のエチレン酢酸ビニル樹脂系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、エラストマー系のホットメルトタイプの接着剤によって木質基材11に貼着されている。また、図2(a)、(b)に示すように、縁材13の上縁角部13a、下縁角部13b及び前縁角部13cについては、丸みが付けられている。
以上のように構成された膳板1を用いて、窓を取り付けるには、図3(a)に示すように、まず、壁下地材(図示せず)に下枠となる膳板1、左右一対の竪枠A及び上枠(図示せず)からなる窓枠を取付ける。次に、同図(b)に示すように、その窓枠にアルミサッシ等のサッシ枠Bをビス止めした後、サッシ枠Bの周縁部まで上枠及び左右一対の竪枠Aの内面に巻き込むように、壁面にクロスCを貼着すると、窓枠のうち膳板1だけが露出した状態で窓が取り付けられる。
以上のように、この膳板1は、木質基材11の両側端面の全面に樹脂成形板によって形成された縁材13が、予め、貼着されているので、従来のように、現場施工者が膳板を実際に壁下地材に取り付けた状態で、所定幅の合成樹脂板からなる縁材を、膳板の両側端面の露出部分の長さに合わせて切断して貼着したり、合成樹脂成形品である端部カバーを実際の露出部分の長さに合わせて切断して被せたりする必要がない。
従って、現場における施工性が向上すると共に、現場施工者の技量に関係なく、露出する膳板1の両端面を綺麗に仕上げることができる。また、端部カバーを取り付けた場合のように、端部カバーが膳板1の表面から張り出すこともないので、見栄えがよく、縁材13が木質基材11から剥がれることもない。
特に、この膳板1では、縁材13を貼着する接着剤として、軟化点が80℃以上(好ましくは、100℃以上)のホットメルト接着剤を使用しているので、日射によって窓付近が高温になっても、ホットメルト接着剤の接着力が低下することがなく、縁材13が木質基材11からずれたり、剥がれたりすることがない。
また、この膳板1では、縁材13の上縁角部13a、下縁角部13b及び前縁角部13cに丸みが付けられているので、安全性が高く、意匠的にも優れている。
なお、上述した実施形態では、膳板1が窓枠の下枠を兼用している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、サッシ枠Bを取り付ける下枠を別途設ける場合にも、本発明の膳板1を使用することにより、同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、窓枠の上枠及び竪枠がクロスによって隠蔽される窓の取付け構造について説明したが、これに限定されるものではなく、図4に示すように、窓枠の竪枠A及び上枠(図示せず)が露出するような窓の取付け構造についても、本発明の膳板1を使用することにより、同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、木質基材11の両側端面の全面に縁材13が貼着されているが、これに限定されるものではなく、取り付けたときに、露出するであろうと想定される部分にだけ縁材を貼着してもよい。
図5は、図7に示すように、室内階段等の手摺部分に取り付けられる笠木2を示している。この笠木2は、同図(a)〜(e)に示すように、厚さ25mm、幅138〜169mm、長さ1200〜4200mm程度の長尺の木質基材21と、この木質基材21の上面、両側面及び下面に貼着された表面化粧シート22と、木質基材21の長手方向の一方の端面の全面に貼着された縁材23とから構成されており、表面化粧シート22は、木質基材21の上面及び両側面の全面に貼着されているが、木質基材21の下面については、両側縁から内側に向かって約20mmの位置まで貼着されているだけである。なお、木質基材21及び表面化粧シート22は、上述した膳板1に使用されている木質基材11及び表面化粧シート12と同様の素材によって形成されている。
前記縁材23は、上述した膳板1に使用されている縁材13と同様の樹脂によって形成された厚さ2〜5mm程度の樹脂成形板であり、縁材13と同様に、軟化点が80℃以上、より好ましくは100℃以上のエチレン酢酸ビニル樹脂系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、エラストマー系のホットメルトタイプの接着剤によって木質基材21に貼着されている。また、図6(a)、(b)に示すように、縁材23の上縁角部23a、下縁角部23b及び両側縁角部23cについては、丸みが付けられている。
以上のように、この笠木2は、木質基材21の長手方向における一方の端面に合成樹脂板によって形成された縁材が、予め、貼着されているので、従来のように、現場施工者が笠木の端面に合成樹脂板からなる縁材を貼着したり、笠木の端部に合成樹脂成形品である端部カバーを被せたりする必要がない。
従って、現場における施工性が向上すると共に、現場施工者の技量に関係なく、露出する笠木2の端面を綺麗に仕上げることができる。また、端部カバーを取り付けた場合のように、端部カバーが笠木2の表面から張り出すこともないので、見栄えがよく、縁材23が木質基材21から剥がれることもない。
特に、この笠木2では、上述した膳板1と同様に、縁材23を貼着する接着剤として、軟化点が80℃以上(好ましくは、100℃以上)のホットメルト接着剤を使用しているので、日射によって階段付近が高温になっても、ホットメルト接着剤の接着力が低下することがなく、縁材23が木質基材21からずれたり、剥がれたりすることがない。
また、この笠木2では、縁材23の上縁角部23a、下縁角部23b及び両側縁角部23cに丸みが付けられているので、安全性が高く、意匠的にも優れている。
なお、この笠木2では、木質基材21の長手方向における一方の端面にだけ縁材23を貼着しているが、これに限定されるものではなく、両端面に縁材をそれぞれ貼着してもよいことは言うまでもない。
1 膳板
2 笠木
11 木質基材(基材)
12 表面化粧シート(化粧シート)
13 縁材
13a 上縁角部
13b 下縁角部
13c 前縁角部
21 木質基材(基材)
22 表面化粧シート(化粧シート)
23 縁材
23a 上縁角部
23b 下縁角部
23c 側縁角部
A 竪枠
B サッシ枠
C クロス
2 笠木
11 木質基材(基材)
12 表面化粧シート(化粧シート)
13 縁材
13a 上縁角部
13b 下縁角部
13c 前縁角部
21 木質基材(基材)
22 表面化粧シート(化粧シート)
23 縁材
23a 上縁角部
23b 下縁角部
23c 側縁角部
A 竪枠
B サッシ枠
C クロス
Claims (8)
- 少なくとも、基材の上面及び前端面に化粧シートが貼着された膳板において、
前記基材の両側端面に合成樹脂板によって形成された縁材が、予め、貼着されていることを特徴とする膳板。 - 前記縁材を貼着する接着剤として、軟化点が80℃以上のホットメルト接着剤を使用した請求項1に記載の膳板。
- 前記縁材の上縁角部に丸みが付けられている請求項1または2に記載の膳板。
- 前記縁材の前縁角部に丸みが付けられている請求項1、2または3に記載の膳板。
- 少なくとも、基材の上面及び両側面に化粧シートが貼着された笠木において、
前記基材の長手方向における少なくとも一方の端面に合成樹脂板によって形成された縁材が、予め、貼着されていることを特徴とする笠木。 - 前記縁材を貼着する接着剤として、軟化点が80℃以上のホットメルト接着剤を使用した請求項5に記載の笠木。
- 前記縁材の上縁角部に丸みが付けられている請求項5または6に記載の笠木。
- 前記縁材の側縁角部に丸みが付けられている請求項5、6または7に記載の笠木。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006327770A JP2007198117A (ja) | 2005-12-28 | 2006-12-05 | 膳板及び笠木 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2006327770A JP2007198117A (ja) | 2005-12-28 | 2006-12-05 | 膳板及び笠木 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007198117A true JP2007198117A (ja) | 2007-08-09 |
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---|---|---|---|
JP2006327770A Pending JP2007198117A (ja) | 2005-12-28 | 2006-12-05 | 膳板及び笠木 |
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-
2006
- 2006-12-05 JP JP2006327770A patent/JP2007198117A/ja active Pending
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