JP2007197351A - アルコール中和剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】アルコール摂取直後のアルコール代謝およびアルコール口臭を改善することができるアルコール中和剤を提供する。
【解決手段】米糠類、大豆、炭素源を含む培地に納豆菌と枯草菌の少なくとも一方を接種し発酵培養して得られる米糠大豆発酵抽出物と、マッシュルーム子実体から親水性溶媒で抽出して得られるマッシュルーム抽出物とを90/1〜50/1(質量比)で含有し、前記米糠大豆発酵抽出物と前記マッシュルーム抽出物との合計含有量を40質量%以上であることを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】米糠類、大豆、炭素源を含む培地に納豆菌と枯草菌の少なくとも一方を接種し発酵培養して得られる米糠大豆発酵抽出物と、マッシュルーム子実体から親水性溶媒で抽出して得られるマッシュルーム抽出物とを90/1〜50/1(質量比)で含有し、前記米糠大豆発酵抽出物と前記マッシュルーム抽出物との合計含有量を40質量%以上であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、アルコール摂取後のアルコール代謝、アルコール口臭を改善させるアルコール中和剤に関する。
アルコール摂取後において、血中アルコール濃度、アルコール口臭、アルコール代謝を改善する剤が知られている。
例えば、特許文献1には、アルコール摂取後の血中アルコール濃度およびアルコール口臭を改善させるアルコール耐性付与発酵食品が記載されている。また、特許文献2には、アルコール代謝向上剤や肝障害低減剤が記載されている。特許文献1,2のいずれにおいても、米糠類、大豆類および炭素源を含む培地に納豆菌あるいは枯草菌を摂取、発酵培養して得られる米糠・大豆発酵抽出物が含まれている。
例えば、特許文献1には、アルコール摂取後の血中アルコール濃度およびアルコール口臭を改善させるアルコール耐性付与発酵食品が記載されている。また、特許文献2には、アルコール代謝向上剤や肝障害低減剤が記載されている。特許文献1,2のいずれにおいても、米糠類、大豆類および炭素源を含む培地に納豆菌あるいは枯草菌を摂取、発酵培養して得られる米糠・大豆発酵抽出物が含まれている。
また、口臭を消臭あるいは抑制する消臭剤として、例えば特許文献3には、マッシュルーム子実体の親水性溶媒抽出物を有効成分とする経口消臭剤が記載されている。この経口消臭剤は、環境の悪臭防止剤、口臭防止剤としての機能だけでなく、食品用、飲食用として、例えば、ニンニク料理、ニラ料理、魚料理そのものの消臭に効果がある。さらにこの経口消臭剤は、食後の悪臭を防止し、さらに生体代謝に関与し、飲食後の尿の悪臭、糞便の悪臭等も防止しうる剤であるとされている。
また、特許文献4には、消臭を目的とする植物性糞尿消臭剤が記載されている。この植物性糞尿消臭剤は、(1)米糠類、大豆類、炭素源および水を含む液体培地に枯草菌を接種し、培養させ、濾過して製造した発酵液若しくはその乾燥固形物と、(2)杉、檜および松のうちの少なくとも一種を原料として作られる樹木含有成分液若しくはその乾燥固形物と、(3)茶葉抽出液若もしくはその乾燥固形物、セリ科植物抽出液若しくはその乾燥固形物液若しくはその乾燥固形物およびマッシュルーム抽出液若しくはその乾燥固形物から選択される少なくとも一種とを含有し、生体に内服させることにより糞尿の臭気を低減するものである。
しかしながら、特許文献1,2においては、人の体内でのアルコール代謝や血中アルコール濃度が改善されることに伴い、体内アルコールの全体量が減少することによって、アルコール口臭の改善効果がもたらされると考えられるが、短時間で多大な消臭効果を有するには至ってはおらず、アルコール口臭に対する更なる改善が要求される。また、アルコールを大量摂取した場合など多くのアルコールが体内に残存する場合にはその消臭効果が劣ったり、摂取する人の体質が異なる場合にはその消臭効果が不安定になったりする恐れがある。
特許文献3記載の経口消臭剤は、アルコール代謝にも働きかけてアルデヒド類等の発生に伴う尿の悪臭を軽減すると推察しているものの、アルコール口臭に対する効果やその最適使用量は開示されていないため、有効成分の割合によっては、口臭改善効果が発揮されないか、劣る恐れがある。
特許文献4記載の植物性糞尿消臭剤は、複数種の材料を使用する中で、発酵液の蒸発残留物100重量部に対して、マッシュルーム抽出液の蒸発残留物10〜1000重量部、特に20〜500重量部、より好ましくは30〜350重量部となるように配合されており、有効な消臭成分として、錠剤中に1/3含むものである。しかし特許文献4においては、消臭を目的としているため、有効成分の割合によってはアルコール代謝の改良効果が劣る恐れがある。
本発明が解決しようとする課題は、アルコール摂取後のアルコール代謝を改善し、アルコール口臭を低減することができるアルコール中和剤を提供することにある。
本発明のアルコール中和剤は、米糠類、大豆、炭素源を含む培地に納豆菌と枯草菌の少なくとも一方を接種し発酵培養して得られる米糠大豆発酵抽出物と、マッシュルーム子実体から親水性溶媒で抽出して得られるマッシュルーム抽出物とを90/1〜50/1(質量比)で含有することを特徴とする。
上記の構成とすることにより、血中アルコール濃度が低下し、アルコール代謝が向上する効果と、アルコール口臭を低減する効果の両方をバランス良く兼ね備えるにとどまらず、これらが相乗効果をなして、特にアルコール代謝がさらに改善される。この理由については不明な点が多いが、以下のことが考えられる。マッシュルーム抽出物は、特に消臭効果に優れており、アルコール代謝にも働きかけてアルデヒド類等の発生を抑制し、前述の割合においては米糠大豆発酵抽出物のアルコール代謝の改善作用を発揮させやすい状態とするのではないかと考えられる。
なお、前記質量比が90/1を超えると、米糠大豆発酵抽出物の割合が大きくなってアルコール代謝等を改良するものの、アルコール口臭の低減効果が小さくなる。また、前記質量を50/1未満とすると、マッシュルーム抽出物の割合が大きくなって米糠大豆発酵抽出物とのバランスが崩れ、マッシュルーム抽出物のアルコール代謝への作用が優先的になり、米糠大豆発酵抽出物の効果が得られにくくなることが想定され、アルコール代謝等の改善効果が劣るのではないかと考えられる。
また、米糠大豆発酵抽出物とマッシュルーム抽出物との合計含有量を40質量%以上とすれば、アルコール代謝向上効果とアルコール口臭低減効果とを安定かつ確実に得ることができる。ここで、米糠大豆発酵抽出物とマッシュルーム抽出物との合計含有量を40質量%未満とすると、摂取する人の体質により前述した効果が不安定になったり、軽減したりする恐れがある。
ここで、米糠類とは、米胚芽、脱脂米胚芽、米糠、脱脂米糠等を意味し、大豆類とは、脱脂大豆、キナ粉、大豆粉、これらの加水分解物などを意味する。米糠類と大豆類との混合割合は、米糠類100重量部に対し、大豆類1〜10重量部であり、米糠類では米胚芽が好適であり、特に成分として含まれるフィチンが血中アルコール濃度の低下、アルコール臭除去、肝機能改善等の効果が期待できる。米糠大豆発酵抽出物とは、米糠類および大豆類を発酵して有効成分を抽出した後に濃縮して乾燥した粉末物である。
また、マッシュルーム抽出物とは、傘の開いていないマッシュルーム(シャンピニオン)子実体であり生長途中のものを、親水性溶媒である水(冷水)やエタノールで抽出したものである。マッシュルーム抽出物は、体内で発生するアンモニア、メルカプタン、インドール、硫化水素等の悪臭の強い腐敗産物の生成を抑制し、口臭や体臭を防止する。
本発明の特徴は、米糠類、大豆、炭素源を含む培地に納豆菌と枯草菌の少なくとも一方を接種し発酵培養して得られる米糠大豆発酵抽出物と、マッシュルーム子実体から親水性溶媒で抽出して得られるマッシュルーム抽出物とを90/1〜50/1(質量比)で含有することにある。このような構成とすれば、アルコール摂取後のアルコール代謝を改善し、アルコール口臭を低減することができる。
本発明の実施の形態におけるアルコール中和剤は、米糠類、大豆、炭素源を含む培地に納豆菌と枯草菌の少なくとも一方を接種し発酵培養して得られる米糠大豆発酵抽出物と、マッシュルーム子実体から親水性溶媒で抽出して得られるマッシュルーム抽出物とを90/1〜50/1(質量比)で含有し、また、米糠大豆発酵抽出物とマッシュルーム抽出物との合計含有量が40質量%以上である。
以下、本発明の実施例について述べる。
(実施例1)
本発明の第1実施例であるアルコール中和剤の成分組成について表1に示す。米糠大豆発酵抽出物として、株式会社東洋発酵社製の「GMT−ALC(登録商標)」純末を使用しており、米糠大豆発酵抽出物100%からなる粉末状の濃縮物である。また、マッシュルーム抽出物としては、株式会社リコム社製のシャンピニオンエキス「CHAMPEX(登録商標)Bio−M BX50FPD」を使用しており、これに含まれるマッシュルームに由来する成分(マッシュルーム抽出物)は10.5%含有されている。
(実施例1)
本発明の第1実施例であるアルコール中和剤の成分組成について表1に示す。米糠大豆発酵抽出物として、株式会社東洋発酵社製の「GMT−ALC(登録商標)」純末を使用しており、米糠大豆発酵抽出物100%からなる粉末状の濃縮物である。また、マッシュルーム抽出物としては、株式会社リコム社製のシャンピニオンエキス「CHAMPEX(登録商標)Bio−M BX50FPD」を使用しており、これに含まれるマッシュルームに由来する成分(マッシュルーム抽出物)は10.5%含有されている。
次に、第1実施例であるアルコール中和剤のアルコールに対する効果について試験を行った。アルコール(缶ビール350ml(アルコール度数5%))を飲んだ直後に、表1に示す混合割合に基づいたアルコール中和剤を20名の被験者に水とともに摂取させ、呼気中のアルコール濃度の経時変化をアルコール検知器ソシアック(商標)(中央自動車工業株式会社製)で測定した。20名の呼気中アルコール濃度の平均値として、60分後においては0.76mg/リットル、90分後においては0.36mg/リットル、120分後においては0.00〜0.02mg/リットルであり、約2時間程度で急激に数値が低くなった。また、体感的には酔いがさめ、意識がハッキリとし、アルコール口臭も全く感じられなかった。従って、本発明のアルコール中和剤により、血中アルコール濃度がすぐに軽減したと考えられ、アルコール代謝が改善され、アルコール口臭を低減することができた。
(実施例2)
次に、第2実施例として米糠大豆発酵抽出物とマッシュルーム抽出物(Bio−M BX50FPD)の混合割合を変えて試験区1〜8を作成し、試験区1〜7におけるこれらの合計含有量を50%、試験区8におけるこれらの合計含有量を55%とした。各試験区について、被験者20名にアルコール(缶ビール350ml(アルコール度数5%))を飲んだ直後に、酔いに対する改善効果試験および口臭改善試験を行い、その混合割合を表2に示した。なお、試験区3は実施例1と同一のものである。表2の数値は、製品1000mg当りの含有量を示した。なお、米糠大豆発酵抽出物とマッシュルーム抽出物以外の他の成分割合は表1と同一とし、各試験区は異なる日に試験を実施した。
次に、第2実施例として米糠大豆発酵抽出物とマッシュルーム抽出物(Bio−M BX50FPD)の混合割合を変えて試験区1〜8を作成し、試験区1〜7におけるこれらの合計含有量を50%、試験区8におけるこれらの合計含有量を55%とした。各試験区について、被験者20名にアルコール(缶ビール350ml(アルコール度数5%))を飲んだ直後に、酔いに対する改善効果試験および口臭改善試験を行い、その混合割合を表2に示した。なお、試験区3は実施例1と同一のものである。表2の数値は、製品1000mg当りの含有量を示した。なお、米糠大豆発酵抽出物とマッシュルーム抽出物以外の他の成分割合は表1と同一とし、各試験区は異なる日に試験を実施した。
表2の結果から、試験区1〜4においては、実施例1と同様に酔いは約2時間という短時間でほとんどなくなったが、試験区5〜8においては酔いがさめるまでにさらに1〜2時間を要した。従って、米糠大豆発酵抽出物とマッシュルーム抽出物との比率は420/8.4、すなわち50以上とすることによりアルコール代謝の改善効果があると思われる。なお、不明な点が多いが、マッシュルーム抽出物の割合が大きくなって前記比率が50未満となると、米糠大豆発酵抽出物のアルコール改善効果に対し負の相乗効果があることが想定され、米糠大豆発酵抽出物の効果が得られにくくなって、アルコール代謝等の改善効果が劣ると考えられる。
また、試験区3〜8においては、アルコール口臭の改善効果が確認されたが、試験区2では、効果が劣り、試験区1においては効果が小さかった。従って、米糠大豆発酵抽出物とマッシュルーム抽出物との比率は450/5.25、すなわち86以下とすることにより効果が得られることから、約90以下であれば口臭改善効果が期待できる。
本発明は、アルコール摂取後のアルコール代謝を改善し、アルコール口臭を低減するアルコール中和剤として広く利用することができる。
Claims (2)
- 米糠類、大豆、炭素源を含む培地に納豆菌と枯草菌の少なくとも一方を接種し発酵培養して得られる米糠大豆発酵抽出物と、マッシュルーム子実体から親水性溶媒で抽出して得られるマッシュルーム抽出物とを、90/1〜50/1(質量比)で含有するアルコール中和剤。
- 前記米糠大豆発酵抽出物と前記マッシュルーム抽出物との合計含有量が、40質量%以上である請求項1記載のアルコール中和剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006016709A JP2007197351A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | アルコール中和剤 |
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JP2006016709A Pending JP2007197351A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | アルコール中和剤 |
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2006
- 2006-01-25 JP JP2006016709A patent/JP2007197351A/ja active Pending
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