JP2007197325A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加齢や光老化によるシワ改善効果の高い皮膚化粧料を提供することを課題とする。より好ましくは、使用者にとってシワ改善の効果がより明確に感じられる皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】 ユビキノンを0.01〜5.0重量%、オレイン酸系不飽和脂肪酸またはその誘導体を0.001〜10重量%の範囲内でそれぞれ含有することを特徴とする皮膚化粧料。
【選択図】 選択図なし

Description

本発明は、人の皮膚に用いることができる皮膚化粧料に関し、より詳しくは、皮膚に生じるシワを改善する皮膚化粧料に関する。
人の皮膚に生じるシワを軽減もしくは無くしたいという要望は大きいものがある。近年、加齢と紫外線等による光老化に伴い生じるシワに対して、表皮のケラチン細胞及び線維芽細胞に働きかけて紫外線の影響を低減化し、光老化に特徴的な深いシワを軽減しうる成分としてコエンザイムQ10(ユビキノン10、ユビデカレノン)が着目されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、コエンザイムQ10はそのままでは経皮吸収されにくいため、経皮吸収を助けるために各種の成分を配合する試みが各種提案されている。例えば、コエンザイムQ10に松種子油を配合した皮膚外用剤(特許文献2参照)や、コエンザイムQ10にホホバオイルを配合した化粧用オイル(特許文献3参照)が提案されている。しかし、コエンザイムQ10の経皮吸収は未だ十分とは言えず、光老化によるシワを軽減する効果は不十分であり、コエンザイムQ10の使用量を増加するなどして対応する必要があった。
また、皮膚にシワが生じる原因は加齢や光老化だけではなく、他の要因も様々に絡み合っていると考えられる。例えば、角質層の乾燥により皮膚の弾力性が失われて生じる乾燥シワや、繰り返し同じ表情をすることにより筋収縮が固定化して生じる表情ジワ等があり、これらの要因が複雑に絡み合って実際のシワを形成していると考えられる。そのため、コエンザイムQ10を配合した化粧料を皮膚に用いても、その皮膚のシワが加齢や光老化を主要原因とするものである場合にある程度の効果が得られるにすぎず、シワ改善の効果は、使用者にとって必ずしも明確に感じられるものではなかった。
特開昭58−180410号公報 特開2004−224742号公報 特開2003−277219号公報
本発明は、加齢や光老化によるシワ改善効果の高く、コエンザイムQ10の使用量が少なくとも効果が得られる皮膚化粧料を提供することを課題とする。より好ましくは、使用者にとってシワ改善の効果がより明確に感じられる皮膚化粧料を提供することを課題とする。
本発明は、ユビキノンを0.01〜5.0重量%、オレイン酸系不飽和脂肪酸またはその誘導体を0.001〜10重量%の範囲内でそれぞれ含有することを特徴とする皮膚化粧料である。ここで、さらにアオイ科オクラ(Abelmoschus esculentus)の種子から抽出されたものの加水分解物を0.01〜5.0重量%の範囲内で含有することは好ましい。また、さらに2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを重量比で10%〜100%用いて重合してなるポリマーを0.0001〜10重量%の範囲内で含有することは好ましい。
ユビキノンが十分経皮吸収され、加齢や光老化によるシワの軽減効果が高い。そのため、ユビキノンが従来の1/100から1/10という低濃度でも十分な効果が得られる。
以下、本発明の皮膚化粧料の実施の形態について具体的に説明する。まず、皮膚化粧料は、ユビキノンを0.01〜5.0重量%含有する。これにより、加齢や光老化を原因とするシワの軽減化を図ることが可能となる。ユビキノンは、皮膚に塗るだけでは皮膚中にほとんど浸透しないものの、皮膚に浸透できた場合には、表皮の線維芽細胞を活性にし、コラーゲンやエラスチンを産生したり、ヒアルロン酸を増加させて加齢による老化防止の効果を発揮する。また、抗酸化剤として表皮のケラチン細胞及び線維芽細胞に働きかけて紫外線の影響を低減化し、光老化に特徴的な深いシワを軽減することができる。なお、本発明においては、ユビキノンの中でも特に高等動物が産生するユビキノン10(ユビデカレノン、コエンザイムQ10)が好ましい。ユビキノンは皮膚化粧料に0.01重量%以上含むことでシワ軽減化の効果が得られる。また、ユビキノンの含有量に特に上限はないが、5重量%も含めば効果として十分である。ユビキノンの好ましい含有量は0.01〜3.0重量%であり、より好ましい含有量は0.01〜2重量%である。さらに好ましくは0.01重量%〜1重量%である。
次に、皮膚化粧料は、オレイン酸系不飽和脂肪酸またはその誘導体を0.001〜10重量%の範囲内で含有する。オレイン酸系不飽和脂肪酸またはその誘導体を含有することにより、例えば、ユビキノン10は、その分子量が863.3と経皮吸収には比較的適さないにもかかわらず、意外にもユビキノン10が表皮から内部に浸透しやすくなり、表皮下の加齢や光老化によるシワの原因場所である真皮にまでユビキノン10が十分到達しやすくなる。これにより、ユビキノンがケラチン細胞及び線維芽細胞に対する加齢や紫外線の影響を低減し、加齢や光老化によるシワの軽減化が可能になる。皮膚化粧料におけるオレイン酸系不飽和脂肪酸またはその誘導体のより好ましい含有量は0.005〜10重量%であり、さらに好ましくは0.01〜5重量%である。
ここにいうオレイン酸系不飽和脂肪酸またはその誘導体は、cis−Δ9−オクタデセン酸が80重量%以上であり、かつcis−Δ9−不飽和脂肪酸が85重量%以上の、親油性である脂肪酸またはその誘導体である。具体的にはHLBが8以下の非イオン性界面活性剤または油性成分である。誘導体としては、1価または多価アルコールとのエステル、アンモニアや有機アミンとの脱水縮合物であるアミド等が挙げられる。さらに、これらカルボン酸を還元して得られる脂肪族アルコール(オレイルアルコール)や、そのアルコールと1価または多価アルコールとのエーテルや無機酸、有機酸とのエステル等が挙げられる。これらの中で好ましいものは、オレイン酸またはオレイルアルコールであり、特に好ましいものはオレイルアルコールである。なお、これらの脂肪酸組成(またはアルキル組成)はガスクロマトグラフ測定による面積比により求める。
次に、皮膚化粧料は、アオイ科オクラ(Abelmoschus esculentus)の種子(オクラ種子)から抽出されたものの加水分解物を0.01〜5.0重量%の範囲内で含有することが好ましい。オクラ種子の加水分解物は筋肉を弛緩状態にする作用があり、オクラ種子から抽出されたものの加水分解物が皮下の表情筋の神経末端に到達することで、表情筋の繰り返し収縮と弾性の低下により発生するいわゆる表情ジワを、表情筋を弛緩状態にすることで軽減することができる。これにより、シワの原因が、加齢や光老化ではなく表情筋の緊張状態の継続によるものである場合でも、シワを軽減化することが可能になる。
オクラ種子から抽出されたものの加水分解物は、オクラの種子から得られる天然由来タンパクを生化学的形質転換したものであり、平均分子量がおよそ300で、水に可溶で油に不溶のオリゴペプチドであり、例えば、商品名マイオキシノール(Laboratoires Serobiologiques社製)が挙げられる。このオクラ種子から抽出されたものの加水分解物は、オレイン酸系不飽和脂肪酸またはその誘導体を皮膚化粧料に用いることにより、皮膚に浸透して皮下の表情筋の神経末端に到達しやすくなり、表情ジワの軽減化の作用がより強くなる。皮膚化粧料におけるオクラ種子から抽出されたものの加水分解物のより好ましい含有量は0.02〜5.0重量%であり、さらに好ましくは0.02〜3.0重量である。
次に、皮膚化粧料は2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(以下MPCと称する)を重量比で10%〜100%用いて重合してなるポリマー(以下PCポリマーと称する)を、0.0001〜10重量%の、範囲内で含有することが好ましい。皮膚化粧料におけるPCポリマーの含有量を0.0001重量%以上とすることで、乾燥シワ軽減化の効果が得られる。また、10重量%以下とすることで、皮膚化粧料の粘度が適切な範囲に留まり、皮膚に用いた場合にさらさら感のある皮膚化粧料が得られる。PCポリマーの皮膚化粧料におけるより好ましい含有量は0.001〜10重量%であり、さらに好ましくは0.002〜9重量%である。
MPCは、生体膜の主成分であるリン脂質(ホスファチジルコリン)の極性基と同一の構造を有するモノマーであり、そのホモポリマーおよび他の疎水性モノマーや親水性モノマーとのコポリマーは高い保湿作用と被膜形成能を有することが報告されているため、皮膚の角質層の乾燥により生じるいわゆる乾燥シワを軽減することが可能になる。これにより、シワの原因が、加齢や光老化ではなく皮膚表面の乾燥によるものであっても、そのシワを軽減化することが可能になる。
PCポリマーに用いるMPCの重量比は10%〜100%であるのが好ましい。MPCの重量比が10%以上で、保湿効果の持続性、水洗い後の保湿効果および肌荒れ改善効果が得られる。より好ましい重量比は10%〜99%、さらに好ましくは10%〜95%である。また、PCポリマーの重量平均分子量は10,000〜10,000,000が好ましく、さらに好ましくは50,000〜5,000,000である。
PCポリマーは、MPCと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとを、重量比で100/0〜10/90で重合して得るのが好ましい。MPCと(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重量比が10/90以上で、保湿効果の持続性、水洗い後の保湿効果および肌荒れ改善効果が得られる。より好ましい重量比は95/5〜20/80、さらに好ましくは90/10〜40/60である。(メタ)アクリル酸アルキルエステルを構成するアルコールとしては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ステアリルアルコールなどの炭素数1〜18の1価アルコールが挙げられ、好ましくは炭素数2〜18の1価アルコールであり、更に好ましくは炭素数3〜18の1価アルコールである。
上記のように、皮膚化粧料に、ユビキノンとオレイン酸系不飽和脂肪酸またはその誘導体に加え、オクラ種子から抽出されたものの加水分解物または特定のポリマーを加えることにより、シワの原因が加齢や光老化である場合のみならず、表情筋の緊張または皮膚の乾燥である場合にもシワ軽減化の効果が得られる。つまり、実際のシワは単一の原因で生じているとは限らず、むしろ複数の原因が複合的に絡み合って生じている場合が多いと考えられるから、ユビキノンに加え、オクラ種子から抽出されたものの加水分解物や特定のポリマーを加えることにより、これらが複数の原因が絡み合った皮膚のシワに相乗的に作用することで、皮膚化粧料の使用者にとってシワを改善する効果が実感として感じ取りやすい皮膚化粧料が得られる。
皮膚化粧料の溶媒としては水を用いるのが安全性の観点から好ましく、含有量は概ね1〜99重量%の範囲とするのが好ましい。その際、皮膚化粧料に用いるユビキノンは脂溶性であるため、皮膚化粧料を均一に混合するためには界面活性剤を用いるのが好ましい。界面活性剤としては、陰イオン性、陽イオン性、両性、半極性、非イオン性のいずれでもよく、公知のものを特に制限無く用いることができる。皮膚への刺激を低減化する観点からは、非イオン性のものを用いるのが好ましい。皮膚化粧料における界面活性剤の使用量は、脂溶性成分の含有量により変動するが、概ね0.01〜30重量%の範囲内で用いればよい。
なお、皮膚化粧料には、上記成分に加え、化粧料に常用されている添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で他の成分を含有せしめても良い。例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素系油、牛脂、豚脂、魚油等の天然油脂、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成トリグリセライド、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル油、ミツロウ、カルナバロウ等のロウ、直鎖および環状のジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン誘導体、セラミド、コレステロール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシチン等の油性基剤、アルギン酸、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等の水溶性高分子、ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩等の有機または無機塩、pH調製剤である酸およびアルカリ、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動植物由来の天然エキス、色素および香料、粘度調整剤、保湿剤、防腐剤、消泡剤、有機溶媒等を配合できる。また、皮膚化粧料は、乳液状、クリーム状、ジェル状、ローション状、液状のものを不織布に含浸させた形態等のいずれの形態であっても良い。
皮膚化粧料の製造は、公知の方法により行うことができる。具体的には、脂溶性成分を所定の溶媒に溶解し、水溶性成分を水または温水に溶解したのち、両者と必要により界面活性剤とを混合してよく攪拌すればよい。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は、以下に述べる具体的態様に限定されるものではない。まず各物性の評価方法は以下の通りである。
<シワ改善官能評価>
46歳から54歳の、シワ予防と改善のためにスキンケア化粧品を日常的に使用している女性57名(平均年齢50歳)に、評価試料を、各人がスキンケア化粧品を日常使用しているのと同じ態様で3週間にわたって使用してもらい、その直後のシワ改善効果の感覚について聞き取り調査した。聞き取り調査は、以下の二点について以下の評価基準で行い、それぞれの回答の合計数により評価した。
(1)全体的な満足度
a.非常に満足している。
b.やや満足している。
c.どちらとも言えない。
d.あまり満足していない。
e.まったく満足していない。
(2)シワの改善度合い
a.シワが確かに目立たなくなったと感じる。
b.目立たなくなった感じがする。
c.なんとなく目立たなくなった感じがする。
d.よくわからない・変化を感じない。
<シワ改善定量評価>
30代から50代の女性6名(平均年齢40歳)と40代の男性1名に、評価試料を、各人がスキンケア化粧品を日常使用しているのと同じ態様で、4週間にわたって毎日使用してもらい、4週間後の皮膚の状態の変化を以下の評価項目に従って定量的に測定した。なお、各評価は、評価試料の使用前と使用後とに行い、被験者全員の単純平均により評価した。
(1)肌のみずみずしさ
角層水分量測定装置(商品名SKICON−200、アイ・ビイ・エス社製)を用い、20℃で相対湿度30%の室内で、プローブを被験者の肌に直接当てて角質層の電導度を測定し、得られた電導度が皮膚の水分量に相関するとして評価した。使用前に比べて使用後の電導度が増加すると、乾燥を改善する効果があったと評価する。
(2)肌の水分蒸散へのバリア能
角層水分蒸散量測定装置(商品名VapoMeter、デルフィン・テクノロジーズ社製)を用い、20℃で相対湿度30%の室内でプローブを被験者の肌に直接当てて、皮膚からの水分蒸散量を測定した。使用前に比べて使用後の水分蒸散量が低下すると、評価試料を用いたバリア機能改善効果があったと評価する。
(3)肌表面の映像的表面解析
2次元皮膚表面解析装置(商品名VisioScan、Courage+Khazaka electronic社製)を用い、20℃で相対湿度30%の室内で、被験者の肌に専用カメラをあてて白黒画像を撮影し、これをパーソナルコンピュータに取り込んで、専用の画像解析プログラム(商品名SELS)により皮膚表面解析を行った。表面解析は、シワやキメの容積を測定して、数値が小さいほどシワのないキメの細かい肌であることを意味する「シワ・キメ評価」と、皮膚の水平方向と垂直方向のシワ数を測定し、やはり数値が小さいほどシワのない肌であることを意味する「シワ評価」とを行った。
[実施例1]
ユビキノン(商品名コエンザイムQ10、旭化成ファーマ株式会社製、純度98%以上のもの)0.1gと、界面活性剤:モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン[HLB=15](商品名NOFABLE ESO−8520、日本油脂株式会社製)0.6gとをそれぞれ秤量し、これらをオレイルアルコール(商品名NOFABLE AO―85S、日本油脂株式会社製、オレイルアルコール純度87%)0.1gと混合してよく攪拌して油性溶液を得た。また、45℃の蒸留水187gを用意し、これにオクラ種子から抽出されたものの加水分解物(商品名マイオキシノールLS9736、Laboratoires Serobiologiques社製、純度50%)2gとPCポリマー1[5%水溶液](商品名Lipidure−PMB(Ph10)、日本油脂株式会社製)10gとメチルパラベン0.2gとを投入し、よく攪拌して溶解して水性溶液を得た。次に、得られた油性溶液を攪拌中の水性溶液に徐々に添加して10分間よく攪拌して評価試料1(ローション)200gを得た。
得られた評価試料1を用いて、上記のシワ改善官能評価を行い、結果を表1に示した。全体的な満足度では、「非常に満足している」と「やや満足している」とを合わせると、およそ4人のうち3人の比率となり、被験者の満足度が高いことがわかった。また、シワの改善度合いでは、3人に2人の比率でなんらかの効果を感じていたことがわかった。
次に、同じ評価試料1を用いてシワ改善定量評価を行い、結果を表2に示した。肌のみずみずしさ評価では、使用前に比べて使用後は電導度が平均29%も上昇し、肌の水分量がかなり増大していることがわかった。また、肌の水分蒸散へのバリア能に関しては、使用前に比べて使用後は水分の蒸散量が平均38%低下し、肌のバリア能が向上していることがわかった。さらに、肌表面の映像的表面解析では、使用前に比べて使用後は、「シワ・キメ評価」における容積が平均47%低下し、また、「シワ評価」におけるシワ数が平均35%低下しており、いずれも著しい改善が得られた。
[実施例2]
ユビキノン(商品名:コエンザイムQ10、旭化成ファーマ株式会社製、純度98%以上のもの)0.2gと、界面活性剤として親油型モノステアリン酸グリセリン(商品名:サンソフトNO.2500、太陽化学株式会社製)2g、ポリオキシエチレン(20モル)ステアリルエーテル(商品名:ノニオンS−220、日本油脂株式会社製)1.4g、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(1540)(商品名:ノニオンS−15.4、日本油脂株式会社製)1g、オレイルアルコール(商品名:NOFABLE AO−85S、日本油脂株式会社製、純度87%)2g、スクワラン(商品名:オリーブスクワラン、スクアテック株式会社製)4g、セタノール(商品名:NAA−42、日本油脂株式会社製)2g、オリーブ油(商品名:オリーブ油リファインド(モレノ)、五協産業社製)10g、ブチルパラベン(商品名:メッキンス−B、上野製薬株式会社製)0.2gとを加熱混合して油性溶液を得た。
また、蒸留水110.8gにオクラ種子から抽出されたものの加水分解物(商品名:マイオキシノールLS9736、Laboratoires Serobiologiques社製、純度50%)4g、PCポリマー1[5%水溶液](商品名:Lipidure−PMB(Ph10)、日本油脂株式会社製)20g、グリセリン(商品名:グリセリンRGコP、日本油脂株式会社製)10g、キサンタンガム(商品名:エコーガム T、大日本製薬株式会社製)0.2g、メチルパラベン(商品名:NIPAGIN M、クラリアントジャパン株式会社製)0.2gとを投入し、加熱溶解して水性溶液を得た。
次に、得られた水性溶液を上記の油性溶液に攪拌しながら添加して十分混合した後、卓上ホモミキサー(みづほ工業株式会社製)を使用し、6000rpmで5分間攪拌してから室温まで冷却した。その後、カルボキシビニルポリマー(商品名:AQUPEC HV−505E、住友精化社製)の1%水溶液30gを添加して十分混合後にL−アルギニン(L−アルギニン、味の素株式会社製)の10%水溶液2gを添加し、均一に混合してから真空脱気し、評価資料2(乳液)200gを得た。この評価試料2を用いて、実施例1と同様にして評価を行ったところ、実施例1と同様の結果であった。
[実施例3]
ユビキノン(商品名:コエンザイムQ10、旭化成ファーマ株式会社製、純度98%以上のもの)0.4gと、界面活性剤として親油型モノステアリン酸グリセリン(商品名:サンソフトNO.2500、太陽化学株式会社製)4g、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン(商品名:ノニオン ST−221、日本油脂株式会社製)2g、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(4000)(商品名:ノニオン S−40、日本油脂株式会社製)2gとをそれぞれ秤量し、これらをオレイルアルコール(商品名:NOFABLE AO−85S、日本油脂株式会社製、純度87%)6g、精製オリーブ油(商品名:オリーブ油リファインド(モレノ)、五協産業株式会社製)10g、精製ミツロウ(商品名:BEESWAX S(ペレット品)、クローダジャパン株式会社製)6g、スクワラン(商品名:オリーブスクワラン、スクアテック株式会社製)10g、ベヘニルアルコール(商品名:NAA−422、日本油脂株式会社製)4g、プロピルパラベン(商品名:NIPASOL M、クラリアントジャパン株式会社製)0.2g、ブチルパラベン(商品名:メッキンス-B、上野製薬株式会社製)0.2g、PCポリマー2(商品名:Lipidure−S、日本油脂株式会社製)0.2gと加熱混合して油性溶液を得た。
また、蒸留水140.6gにオクラ種子から抽出されたものの加水分解物(商品名:マイオキシノールLS9736、Laboratoires Serobiologiques社製、純度50%)4g、グリセリン(商品名:グリセリンRGコP、日本油脂株式会社製)10g、メチルパラベン(商品名:NIPAGIN M、クラリアントジャパン株式会社製)0.4g、とを投入し、加熱溶解して水性溶液を得た。次に得られた水性溶液を油性溶液に攪拌しながら添加して十分混合した後、卓上ホモミキサー(みづほ工業株式会社製)を使用し、6000rpmで5分間攪拌してから室温まで冷却してから真空脱気し、評価資料3(クリーム)200gを得た。この評価試料3を用いて、実施例1と同様にして評価を行ったところ、実施例1と同様の結果であった。
Figure 2007197325
Figure 2007197325

Claims (3)

  1. ユビキノンを0.01〜5.0重量%、オレイン酸系不飽和脂肪酸またはその誘導体を0.001〜10重量%の範囲内でそれぞれ含有することを特徴とする皮膚化粧料。
  2. さらに、アオイ科オクラ(Abelmoschus esculentus)の種子から抽出されたものの加水分解物を0.01〜5.0重量%の範囲内で含有することを特徴とする請求項1に記載の皮膚化粧料。
  3. さらに、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを重量比で10%〜100%用いて重合してなるポリマーを0.0001〜10重量%の範囲内で含有することを特徴とする請求項1または2に記載の皮膚化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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