JP2007196883A - 車体側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドドアに作用する衝突荷重を側突初期から車体側に伝達する。
【解決手段】スライドドア12の下端前部12Bに取付けたロアローラアーム20における縦壁部20Aの下端付近20Cの車幅方向内側にスライドドア拘束バー34が、その長手方向を車両前後方向に沿って配置されている。また、スライドドア拘束バー34の前端部34Aは、固定ブラケット50を介してセンタピラー42の下端部42Aに結合されており、スライドドア拘束バー34の後端部34Bは、固定ブラケット58を介してリヤタイヤハウス60の前端下部60Aに結合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車の車体側部構造に係り、特に、車体側部にスライドドアを有する車体側部構造に関する。
従来から、車体側部にスライドドアを有する車体側部構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、スライドドアにより開閉される乗降口の開口下縁となるロッカレールの外面にガイド溝を設け、このガイド溝の内部にスライドドアのガイドローラを移動案内するガイドレールを配置すると共に、スライドドアの閉鎖時にはスライドドアの下端部でガイド溝を覆うようにしている。
特開2005−81853号公報
しかしながら、特許文献1の車体側部構造では、車両の側面衝突(車両側突)時にスライドドアが車室内側へ押込まれた場合に、スライドドアのドアインナパネルの下端部にガイド溝側へ向けて膨出した引っ掛けビードが、ガイド溝の開口上縁に係合することで、スライドドアの車室内への侵入を阻止するようになっている。この結果、スライドドアの引っ掛けビードがガイド溝に係合した時点で、側突による衝突荷重が車体に伝達される。また、ガイド溝の内部にスライドドアのガイドローラを移動案内するガイドレールを配置する等構造が複雑なため、スライドドアの引っ掛けビードとガイド溝との間隔を狭くすることが難しい。
本発明は上記事実を考慮し、スライドドアに作用する衝突荷重を側突初期から車体側に伝達できる車体側部構造を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明の車体側部構造は、車両側面に沿って車両前後方向へスライド可能とされたスライドドアと、前記スライドドアの下部又は上部に配置され、車両側に取付けられたガイドレールに移動可能に連結されたローラアームと、前記ローラアームの車幅方向内側において、前記スライドドアの下端部又は上端部に沿って車両前後方向へ延び、車両側に固定されると共に車両側突時の前記スライドドアの車室内方への移動により前記ローラアームと当たるスライドドア拘束部材と、を有することを特徴とする。
車両側面に沿って車両前後方向へスライド可能とされたスライドドアが、車両側突時に車室内方へ移動すると、スライドドアの下部又は上部に配置され車両側に取付けられたガイドレールに移動可能に連結されたローラアームが、ローラアームの車幅方向内側において、スライドドアの下端部又は上端部に沿って車両前後方向へ延び車両側に固定されたスライドドア拘束部材に当たるようになっている。この結果、ローラアームとスライドドア拘束部材との間隔を容易に狭くすることができる。このため、スライドドアが車室内方へ移動した側突初期から、スライドドアに作用した衝突荷重が、ローラアームとスライドドア拘束部材とを介して車体に伝達される。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の車体側部構造において、前記ローラアームは前記スライドドアの下部に配置されたロアローラアームであり、前記スライドドア拘束部材は前記スライドドアの下端部に沿って車両前後方向へ延び、両端部が車両側に固定されたことを特徴とする。
車両側面に沿って車両前後方向へスライド可能とされたスライドドアが、車両側突時に車室内方へ移動すると、スライドドアの下部に配置され車両側に取付けられたガイドレールに移動可能に連結されたロアローラアームが、ロアローラアームの車幅方向内側において、スライドドアの下端部に沿って車両前後方向へ延び、両端部が車両側に固定されたスライドドア拘束部材に当たるようになっている。この結果、ロアローラアームとスライドドア拘束部材との間隔を容易に狭くすることができる。このため、スライドドアが車室内方へ移動した側突初期から、スライドドアに作用した衝突荷重が、ロアローラアームとスライドドア拘束部材とを介して車体に伝達される。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の車体側部構造において、前記ロアローラアームは車両上下方向に延び前記スライドドアの下部に固定された縦壁部と、前記縦壁部の下端から車幅方向内側へ延び前記ガイドレールに移動可能に連結された横壁部とを有し、前記縦壁部の下端付近が前記スライドドア拘束部材に当たることを特徴とする。
ロアローラアームは車両上下方向に延びスライドドアの下部に固定された縦壁部と、縦壁部の下端から車幅方向内側へ延びガイドレールに移動可能に連結された横壁部とを有しており、車両側突時に縦壁部の下端付近がスライドドア拘束部材に当たるため、衝突荷重はスライドドアからロアローラアームの縦壁部を介して、スライドドア拘束部材に入力される。また、スライドドアの下部が車幅方向内側上方へ移動した場合には、横壁部がスライドドア拘束部材に当たる。この結果、スライドドアへ作用した衝突荷重が、ロアローラアームを介してスライドドア拘束部材に確実に伝達される。
請求項4記載の本発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車体側部構造において、前記スライドドア拘束部材はパイプ状部材であることを特徴とする。
スライドドア拘束部材がパイプ状部材であるため、スライドドア拘束部材の重量を大きくすることなく、スライドドア拘束部材の曲げ剛性が向上する。
請求項5記載の本発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車体側部構造において、前記スライドドアは開放位置から閉止位置への移動にともなって車幅方向外側から車幅方向内側へ移動し、前記スライドドアが前記閉止位置にある場合に、前記スライドドア拘束部材と前記ローラアームとが接近することを特徴とする。
スライドドアは開放位置から閉止位置への移動にともなって車幅方向外側から車幅方向内側へ移動し、スライドドアが閉止位置にある場合に、スライドドア拘束部材とローラアームとが接近する。この結果、スライドドアが閉止位置にある場合には、スライドドアの車幅方向内側への変形量が少ない側突初期にローラアームがスライドドア拘束部材に当たる。
請求項1記載の本発明は、スライドドアに作用する衝突荷重を側突初期から車体側に伝達できる。
請求項2記載の本発明は、スライドドアに作用する衝突荷重を側突初期から車体側に伝達できる。
請求項3記載の本発明は、スライドドアへ作用した衝突荷重をスライドドア拘束部材に確実に伝達できる。
請求項4記載の本発明は、スライドドア拘束部材の軽量化を図りつつ、スライドドア拘束部材の曲げ剛性を向上できる。
請求項5記載の本発明は、スライドドアが閉止位置にある場合に、スライドドアへ作用した衝突荷重をスライドドア拘束部材に迅速に伝達できる。
本発明における車体側部構造の第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印FRは車両前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図6に示される如く、本実施形態における車両10の左側の側部10Aには、スライドドア12が取付けられており、スライドドア12はフロントサイドドア14の車両後方側に配置されている。また、スライドドア12は、上端前部12A、下端前部12B、後端中央部12Cの三ケ所で車体側部10Aに車両前後方向へスライド(移動)可能に支持されている。
図4に示される如く、スライドドア12における上端前部12Aの車室内側部には、ローラアームとしてのアッパローラアーム16が取付けられており、アッパローラアーム16の先端部にはアッパローラ18が回転可能に軸支されている。また、スライドドア12における下端前部12Bの車室内側部には、ローラアームとしてのロアローラアーム20が取付けられており、ロアローラアーム20の先端部にはロアローラ22が回転可能に軸支されている。更に、スライドドア12における後端中央部12Cの車室内側部には、センタアーム24が取付けられており、センタローラアーム24の先端部にはセンタローラ26が回転可能に軸支されている。
図5に示される如く、ロアローラアーム20に取付けられたロアローラ22は、車体側に長手方向を車両前後方向に沿って配置されたロアガイドレール26に移動可能に支持されており、ロアガイドレール26の車両前側部26Aは、車両後方側から車両前方側へ向かって、車幅方向外側から車幅内側方向へ弓なりに湾曲している。
なお、図5ではロアガイドレール26の溝のみを示している。また、周知の構造であるため図示を省略したが、アッパローラアーム16のアッパローラ18は車体側に配置されたアッパガイドレールに移動可能に支持されており、センタアーム24のセンタローラ26は車体側に配置されたセンタガイドレールに移動可能に支持されている。
従って、各ローラアームの各ローラが各ガイドレールに沿って移動することで、スライドドア12は、閉止位置近傍において閉まる際に車幅方向外側から車幅方向内側へ移動すると共に、閉止位置近傍において開く際に車幅方向内側から車幅方向外側へ移動するようになっている。
図1に示される如く、ロアローラアーム20は板材をL字状に曲げて形成されており、車両上下方向に延びる縦壁部20Aと、縦壁部20Aの下端から車幅方向内側へ延びる横壁部20Bとを有している。ロアローラアーム20の縦壁部20Aは、ボルト等の締結部材又は溶接等によって、スライドドア12の車室側壁部30に固定されている。また、ロアローラアーム20の横壁部20Bの先端部20Dには、2つのロアローラ22が回転可能に軸支されている。
図2に示される如く、ロアローラアーム20における縦壁部20Aの下端付近20Cの車幅方向内側近傍にはスライドドア拘束部材としてのスライドドア拘束バー34が配置されており、スライドドア拘束バー34は断面円形のパイプ材で構成されている。スライドドア拘束バー34はスライドドア12の下端部12Dに沿って車両前後方向へ延びており、スライドドア12と平行に配置されている。この結果、ロアローラアーム20の縦壁部20Aの下端付近20Cとスライドドア拘束バー34との間隔H1を容易に狭くすることができるようになっている。また、スライドドア拘束バー34はフロアパネル35より車両下方側に配置されており、乗降時に邪魔にならないようになっている。
なお、スライドドア12は開放位置から閉止位置への移動にともなって車幅方向外側から車幅方向内側へ移動する。このため、スライドドア12が閉止位置にある場合に、ロアローラアーム20における縦壁部20Aの下端付近20Cとスライドドア拘束バー34との間隔H1が最も小さくなるようになっている。
図1に示される如く、スライドドア12は、車体側部10Aに形成されたスライドドア開口部40を開閉するようになっている。また、スライドドア開口部40の車両前方側周縁部はセンタピラー42で構成されており、スライドドア開口部40の車両後方側周縁部はクォータパネル44で構成されている。更に、スライドドア開口部40の車両下側周縁部はロッカ46で構成されている。
なお、図示を省略したが、スライドドア開口部40の車両上側周縁部はルーフサイドレールで構成されている。
スライドドア拘束バー34の前端部34Aは、固定ブラケット50の後部に車両後方へ向かって突出形成された連結部50Aに結合されており、固定ブラケット50の板状とされた前部50Bは、センタピラー42の下端部42Aの車幅方向内側面に上下2本のボルト等の締結部材54によって結合されている。
図3に示される如く、スライドドア拘束バー34の後端部34Bは、固定ブラケット58の前部に車両前方へ向かって突出形成された連結部58Aに結合されている。また、固定ブラケット58の板状とされた後部58Bは、クォータパネル44の下端部44Aの車幅方向内部に形成されたリヤタイヤハウス60の前端下部60Aに上下2本のボルト等の締結部材62によって結合されている。
従って、図2に2点鎖線で示される如く、他車両64のバンパ64A等が、車両10のスライドドア12の下部12Fに車幅方向外側から車幅方向内側へ向って側突した場合には、スライドドア12の下部12Fが車幅方向内方(図2の矢印A方向)へ変形するが、この変形量が少ない側突初期に、スライドドア12の下端前部12Bに取付けたロアローラアーム20の縦壁部20Aが、車幅方向内方へ距離H1移動し、縦壁部20Aの下端付近20Cがスライドドア拘束バー34に当たるようになっている。
この結果、スライドドア12に作用した衝突荷重は、側突初期にロアローラアーム20からスライドドア拘束バー34に伝達され、スライドドア拘束バー34から固定ブラケット50を介してセンタピラー42に迅速に伝達されると共に、スライドドア拘束バー34から固定ブラケット58を介してリヤタイヤハウス60にも迅速に伝達されるようになっている。このため、側突によるスライドドア12の変形量が少ない側突初期から、衝突エネルギーを車体側の変形によって吸収できるようになっている。
更に、側突時におけるスライドドア12の上下方向中間部12Eの車幅内側方向への変形によって、スライドドア12の下部12Fが車幅方向内側上方(図2の矢印B方向)へ移動した場合には、移動の初期にロアローラアーム20の横壁部20Bがスライドドア拘束バー34に車両下方側から当たるようになっている。この結果、スライドドア拘束バー34によって、スライドドア12の下部12Fの車幅方向内側上方(図2の矢印B方向)への移動を抑制できるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図2に示される如く、本実施形態では、ロアローラアーム20における縦壁部20Aの下端付近20Cの車幅方向内側近傍にスライドドア拘束バー34が長手方向を車両前後方向に沿って配置されている。また、図1に示される如く、スライドドア拘束バー34の前端部34Aが、固定ブラケット50を介してセンタピラー42の下端部42Aに結合されており、スライドドア拘束バー34の後端部34Bが、固定ブラケット58を介してリヤタイヤハウス60の前端下部60Aに結合されている。この結果、ロアローラアーム20の縦壁部20Aの下端付近20Cとスライドドア拘束バー34との間隔H1を容易に狭くすることができる。
従って、図2に2点鎖線で示される如く、他車両64のバンパ64A等が、車両10のスライドドア12の下部12Fに側突した場合には、車両10のスライドドア12の下部12Fが車幅方向内方(図2の矢印A方向)へ変形するが、この車室内方への変形量が少ない側突初期に、スライドドア12の下端前部12Bに取付けたロアローラアーム20の縦壁部20Aが、車幅方向内方(図2の矢印A方向)へ距離H1移動し、縦壁部20Aの下端付近20Cがスライドドア拘束バー34に当たる。
この結果、スライドドア12に作用した衝突荷重は、ロアローラアーム20からスライドドア拘束バー34に伝達され、スライドドア拘束バー34から固定ブラケット50を介してセンタピラー42に迅速に伝達されると共に、スライドドア拘束バー34から固定ブラケット58を介してリヤタイヤハウス60にも迅速に伝達される。
このため、本実施形態では、スライドドア12の車幅方向内側への変形量が少ない側突初期から衝突エネルギーを車体側の変形によって吸収可能となるめ、スライドドア12の車室内側方向への変形を抑制できる。
また、本実施形態では、側突時におけるスライドドア12の上下方向中間部12Eの車幅方向内側への変形によって、スライドドア12の下部12Fが車幅方向内側上方(図2の矢印B方向)へ移動した場合には、この移動の初期にロアローラアーム20の横壁部20Bがスライドドア拘束バー34に車両下方側から当たる。この結果、スライドドア拘束バー34によって、スライドドア12の下部12Fの車幅方向内側上方(図2の矢印B方向)への移動を抑制できる。このため、側突時におけるスライドドア12の上下方向中間部の車幅内側方向への変形を低減できる。
更に、本実施形態では、スライドドア拘束バー34が断面円形のパイプ材であるため、スライドドア拘束バー34の重量を大きくすることなく、スライドドア拘束バー34の曲げ剛性を向上できる。この結果、スライドドア拘束バー34の軽量化を図りつつ、スライドドア12に作用した衝突荷重をスライドドア拘束バー34を介して車体側へ確実に伝達することができる。
次に、本発明における車体側部構造の第2実施形態を図7に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示される如く、本実施形態では、フロアパネル35の車幅方向外側端部35Aにおける下面35B側にスライドドア拘束部材としてのスライドドア拘束バー70がスポット溶接等によって固定されている。また、スライドドア拘束バー70は断面矩形の棒材(角材)で構成されており、車幅方向外側部70Aがフロアパネル35の車幅方向外側端部35Aより、車幅方向外側へ突出している。
なお、図示を省略したが、スライドドア拘束バー70の前後方向両端部は、第1実施形態におけるスライドドア拘束バー34と同様に、センタピラー42とリヤタイヤハウス60とに結合されている。また、図7の符号72はフロアパネル35の下面に配置されたクロスメンバを示している。
従って、本実施形態では、第1実施形態と同様に、側突時にスライドドア12に作用した衝突荷重は、側突初期に、ロアローラアーム20からスライドドア拘束バー70に伝達され、スライドドア拘束バー70からフロアパネル35、センタピラー42、リヤタイヤハウス60に迅速に伝達される。このため、スライドドア12の車幅方向内側への変形量が少ない側突初期から衝突エネルギーを車体側の変形によって吸収可能となるめ、スライドドア12の車室内側方向への変形を抑制できる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記第1実施形態では、スライドドア拘束部材としてのスライドドア拘束バー34を断面円形のパイプ材で構成したが、パイプ材の断面形状は円形に限定されず、楕円、長円又は矩形等の他の形状としても良い。また、パイプ材の断面形状を楕円、長円等の長尺形状にした場合には、側突時の衝突荷重の作用方向を考慮して、断面形状の長軸の方向を衝突荷重の作用方向、例えば、車幅方向となるように配置することで、衝突荷重に対するスライドドア拘束バー34の曲げ剛性を向上させても良い。
また、上記第2実施形態では、スライドドア拘束部材としてのスライドドア拘束バー70を断面矩形の棒材(角材)で構成したが、棒材の断面形状は矩形に限定されず、円形、楕円形等の他の形状としても良い。
また、上記第1実施形態では、スライドドア拘束バー34の前端部34Aを固定ブラケット50を介してセンタピラー42の下端部42に結合したが、これに代えて、スライドドア拘束バー34の前端部34Aは固定ブラケット50を介してセンタピラー42の下端部42付近のロッカ46に結合しても良い。
また、上記第1実施形態では、スライドドア拘束バー34の後端部34Bを固定ブラケット58を介してリヤタイヤハウス60の前端下部60Aに結合したが、これに代えて、スライドドア拘束バー34の後端部34Bは固定ブラケット58を介してリヤタイヤハウス60の前端下部60A付近のロッカ46に結合しても良い。
また、スライドドア拘束部材としてのスライドドア拘束バー34を結合する車両側の部位は、センタピラー42、リヤタイヤハウス60、ロッカ46以外の部位でも良い。
また、上記各実施形態では、ロアローラアーム20の縦壁部20Aと横壁部20Bとを同一幅としたが、これに代えて、縦壁部20Aを横壁部20Bに比べて車両前後方向へ広げ広幅とした構成や、広幅とした縦壁部20Aに車両上下方向に沿って所定の間隔で厚肉部を複数形成する構成とすることで荷重を更に伝達し易い構成としても良い。
また、上記各実施形態では、ローラアームとしてのロアローラアーム20の車幅方向内側近傍にスライドドア12の下端部に沿って車両前後方向へ延びるスライドドア拘束部材としてのスライドドア拘束バー34を配置したが、これに代えて、ローラアームとしてのアッパローラアーム16の車幅方向内側近傍にスライドドア12の上端部に沿って車両前後方向へ延びるスライドドア拘束部材を配置し、側突時にアッパローラアーム16がスライドドア12の上端部に配置したスライドドア拘束部材に当たる構成としても良い。
また、上記各実施形態では、車両10の左側の側部10Aにスライドドア12が取付けられた構成について説明したが、本発明の車体側部構造は、車両10の右側の側部にスライドドア12が取付けられた構成についても適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る車体側部構造の要部を示す車両後方内側から見た斜視図である。 図6の2−2線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車体側部構造の一部を示す車両前方内側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る車体側部構造のスライドドアを示す車両後方内側から見た斜視図である。 図1の5−5線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車体側部構造が適用された車両を示す車両斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車体側部構造の要部を示す図2に対応する拡大断面図である。
符号の説明
10 車両
10A 車両の側部
12 スライドドア
12A スライドドアの上端前部
12B スライドドアの下端前部
12C スライドドアの後端中央部
12D スライドドアの下端部
12E スライドドアの上下方向中間部
12F スライドドアの下部
16 アッパローラアーム(ローラアーム)
20 ロアローラアーム(ローラアーム)
20A ロアローラアームの縦壁部
20B ロアローラアームの横壁部
20C ロアローラアームの横壁部の下端付近
26 ロアガイドレール
34 スライドドア拘束バー(スライドドア拘束部材)
34A スライドドア拘束バーの前端部
34B スライドドア拘束バーの後端部
35 フロアパネル
40 スライドドア開口部
42 センタピラー
44 クォータパネル
46 ロッカ
60 リヤタイヤハウス
70 スライドドア拘束バー(スライドドア拘束部材)

Claims (5)

  1. 車両側面に沿って車両前後方向へスライド可能とされたスライドドアと、
    前記スライドドアの下部又は上部に配置され、車両側に取付けられたガイドレールに移動可能に連結されたローラアームと、
    前記ローラアームの車幅方向内側において、前記スライドドアの下端部又は上端部に沿って車両前後方向へ延び、車両側に固定されると共に車両側突時の前記スライドドアの車室内方への移動により前記ローラアームと当たるスライドドア拘束部材と、
    を有することを特徴とする車体側部構造。
  2. 前記ローラアームは前記スライドドアの下部に配置されたロアドアアームであり、
    前記スライドドア拘束部材は前記スライドドアの下端部に沿って車両前後方向へ延び、両端部が車両側に固定されたことを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。
  3. 前記ロアドアアームは車両上下方向に延び前記スライドドアの下部に固定された縦壁部と、前記縦壁部の下端から車幅方向内側へ延び前記ガイドレールに移動可能に連結された横壁部とを有し、前記縦壁部の下端付近が前記スライドドア拘束部材に当たることを特徴とする請求項2に記載の車体側部構造。
  4. 前記スライドドア拘束部材はパイプ状部材であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車体側部構造。
  5. 前記スライドドアは開放位置から閉止位置への移動にともなって車幅方向外側から車幅方向内側へ移動し、前記スライドドアが前記閉止位置にある場合に、前記スライドドア拘束部材と前記ローラアームとが接近することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車体側部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2756730C1 (ru) * 2020-04-02 2021-10-04 Тойота Дзидося Кабусики Кайся Конструкция каркаса транспортного средства

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