JP2007195808A - 装身具用銀合金及びこれを用いた装身具 - Google Patents
装身具用銀合金及びこれを用いた装身具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007195808A JP2007195808A JP2006019295A JP2006019295A JP2007195808A JP 2007195808 A JP2007195808 A JP 2007195808A JP 2006019295 A JP2006019295 A JP 2006019295A JP 2006019295 A JP2006019295 A JP 2006019295A JP 2007195808 A JP2007195808 A JP 2007195808A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silver
- distribution ratio
- germanium
- jewelry
- silver alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Adornments (AREA)
Abstract
【課題】本発明が解決しようとする課題は、アクセサリー機能と共に、遠赤外線による健康増進効果、治療、治癒機能を備えた、装身具用銀合金及びこれを用いた装身具を提供することにある。
【解決手段】銀を主成分とし、ゲルマニウム及び銅を含む合金からなる、装身具用銀合金であって、銀の配分比率を、全体重量の少なくとも70重量%〜99.9重量%、好ましくは95重量%とし、残部の配分比率をゲルマニウム及び銅で配分されることを特徴とする、装身具用銀合金。
【選択図】図1
【解決手段】銀を主成分とし、ゲルマニウム及び銅を含む合金からなる、装身具用銀合金であって、銀の配分比率を、全体重量の少なくとも70重量%〜99.9重量%、好ましくは95重量%とし、残部の配分比率をゲルマニウム及び銅で配分されることを特徴とする、装身具用銀合金。
【選択図】図1
Description
本発明は、銀を主な素材とし、銀白色の鮮やかな光沢を備えた、アクセサリー機能と、遠赤外線による健康増進効果、治療、治癒機能を備えた、装身具用銀合金及びこれを用いた装身具に関する。
装身具の主な素材として、従来より、金又は銀が使用されているが、金は展延性が金属中最高で、その加工性は良好であり、貨幣、宝飾品、装身具等に利用される分野は、多岐に亘り、世界的に金の生産量が極めて少量であるために、近年に至っては、その地金及び加工品は、資産として扱われ、金の価格は高騰している。そのため、金を用いた宝飾品、装身具等の素材としては各種の金属、例えば銀、銅、亜鉛等を含有させて、金含有率の低い金合金が製造されている。一般に、金含有率が58.3重量%の14金、金含有率が50重量%の12金、金含有率が41.7重量%の10金、金含有率が37.5重量%の9金及び8金以下の各合金が知られ、これらの各金合金は、含有される銀、銅、亜鉛その他の金属含有率によって、金色の色調等に差異が生じ、金含有率が低くなるほど耐食性が劣り、時間の経過とともに硫化と酸化が進み、色調が変化するという不具合がある。
一方、装身具の主な素材としての銀は、金と比較して低価格であり、金と同様に展延性に富み、電気及び熱伝導度が大で高温での耐酸化性に優れているので、種々の工業製品にも利用され、またその色は白色系であり、古来から銀貨や、銀細工と称される宝飾品、装身具等の主要な素材として使用されている。しかし純銀は強度が小さくて、靱性に乏しく加工材として使用した場合には経時的に軟化し、また空気中の硫黄分や亜硫酸ガス等によって硫化し黒ずんでくるという化学的性質があるので、装身具用の素材として、これらの欠点を除去するために、各種の金属を配合した多くの銀合金が種々提案されている。
例えば、特開昭62−20850の耐変色性銀合金には、美術工芸品や装身具等に使用される銀合金が開示されており、銀を基材としてゲルマニウムの他に亜鉛、カリウムあるいはボロン等を含んでいる。また銀を基材としてインジウムの他に、錫や亜鉛等を含んだものも開示されている。
また、特開昭63−14830の耐硫化性硬質銀合金は、腕時計や指輪、ペンダント、食器等に使用される銀合金が開示されており、銀を基材としてゲルマニウム、インジウムの他にプラチナ、錫、亜鉛等を含んでいる。
また、特開2000−199020の装飾用銀合金は、銀と金との中間色としてピンク色の銀合金を得ることと、経時的な色変化の少ないものの提供を目的として、Ag35〜45重量%、Pd2〜6重量%、Au0.5〜6重量%、残部が不可避成分及びCuであることを特徴としている。
さらに、特開2000−87157は、加工性、鋳造性に優れ、また優美な色調を呈し、耐食性に富み、その色調を変色させることなく、長期にわたり維持することができる装飾品用銀合金を提供することを目的として、Ag:30〜55重量%と、Pd:2〜6重量%と、Be−Cu:20〜50重量%と、Cu:10〜45重量%の組成であることを特徴としている。
特開昭62−20850号公報
特開昭63−14830号公報
特開2000−199020号公報
特開2000−87157号公報
装飾用品特に装身具用銀合金に要求されるのは、第1に、美麗さと優れた審美性で、第2は耐食性、耐変色性が高度であること、第3に易加工性と強度の具備、第4に製造コストの低廉化であるが、近年は、第5の要求として、人体に無害であると共に、健康志向型の装身具用銀合金の出現が切望されている。
しかしながら、上記特許文献1の耐変色性銀合金は、その配合成分中に錫あるいは亜鉛が含有され、該銀合金を素材とする装身具を、常時又は一時的に装用すれば、人体の装用部位に錫あるいは亜鉛が接触することになり、例えば、金属アレルギー等を起こすこともあり、人体に無害であるとはいい難い。また特許文献1には、銀以外に錫、亜鉛及びボロン等が使用されているので、物質的に不安定であるという欠点がある。
特許文献2の耐硫化性硬質銀合金は、銀以外の配合成分中に錫、亜鉛等を含有し、特許文献1と同様に、人体に無害とはいえないし、かつプラチナが使用されているので、製造コストが高価となり市場性で劣ることになる。
特許文献3及び特許文献4は、装身具用銀合金等に要求される第1ないし第4の要求である、美麗さ、審美性、耐食性、耐変色性、易加工性、製造コスト等を少なくとも充たしてはいるが、両者共に、第5の要求である、健康志向型の装身具用銀合金とはいえない。
近年になり、ファッション業界紙等の調査によれば、装身具用の貴金属材料のなかで、比較的に安価である、白色系装身具の装用と健康増進志向とを満足させる製品の出現が、特に若年層、婦人層等に期待が高まってきている。
本発明者は、上記の状況に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、銀に微量のゲルマニウムと銅を含有させることにより、装身具に求められる、美麗さ、審美性、耐食性、耐変色性、易加工性、低コスト及び健康増進等の要求を充足する、装身具用銀合金が得られることを知見した。
本発明は、このような知見に基づいてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、アクセサリー機能と共に、遠赤外線による健康増進効果、治療、治癒機能を備えた、装身具用銀合金及びこれを用いた装身具を提供することにある。
本発明における、上記課題を解決するための第1の解決手段は、銀を主成分とし、ゲルマニウム及び銅を含む合金からなる、装身具用銀合金であって、銀の配分比率を、全体重量の少なくとも70重量%〜99.9重量%、好ましくは95重量%とし、残部の配分比率をゲルマニウム及び銅で配分されることを特徴としている。
また、課題を解決するための第2手段は、第1の解決手段にあって、前記ゲルマニウムの配分比率が、全体重量の少なくとも0.01重量%〜0.08重量%好ましくは0.05重量%であることを特徴としている。
また、課題を解決するための第3手段は、第1〜第2の解決手段にあって、前記銅の配分比率が、全体重量の少なくとも0.1重量%〜30重量%、好ましくは4.95重量%であることを特徴としている。
また、課題を解決するための第4の手段は、第1〜第3の解決手段にあって、前記ゲルマニウムの配分比率を0.05重量%〜0.08重量%とし、銅の配分比率を9.89重量%〜9.92重量%とし、残部の配分比率を銀で配分することを特徴としている。
また、課題を解決するための第5の手段は、第1〜第4の解決手段にあって、前記ゲルマニウムの配分比率を0.03重量%〜0.06重量%とし、銅の配分比率を7.44重量%〜7.47重量%とし、残部の配分比率を銀で配分することを特徴としている。
また、課題を解決するための第6の手段は、第1〜第5の解決手段にあって、前記ゲルマニウムの配分比率を0.01重量%〜0.03重量%とし、銅の配分比率を4.97重量%〜4.99重量%とし、残部の配分比率を銀で配分することを特徴としている。
また、課題を解決するための第7の手段は、第1〜第6の解決手段にあって、前記ゲルマニウムは、銅及び銀と共に溶解することを特徴としている。
また、課題を解決するための第8の手段は、前記装身具が、人体の各部位に直接又は間接的に、常時又は一時的に装用する、請求項1〜請求項7に記載されてなる装身具用銀合金で製作された、イヤリング、ピアス、ネックレス、ネックチェーン、ブレスレット、アンクレット、ペンダント、ブローチ、メダル、指輪、ロケット、腕時計ケース、腕時計裏蓋、腕時計バンドコマ、腕時計バックル、眼鏡フレーム及びブリッジ、ネクタイピン、カフスボタン等の装身具及びつぼ押し兼用装身具であることを特徴としている。
また、課題を解決するための第9の手段は、第8の解決手段にあって、前記装身具及びつぼ押し兼用装身具の一部に99.999%のゲルマニウムが装用されると共に、装身具及びつぼ押し兼用装身具の一部又は全体表面部が、硬質樹脂体で被覆されていることを特徴としている。
また、課題を解決するための第10の手段は、第8〜第9の解決手段にあって、前記硬質樹脂体が、エポキシ樹脂であることを特徴としている。
以下、本願特許請求の範囲、本願明細書において用いる用語の解釈上の疑義を解消するべく、用語の定義又は説明をすることとする。
****************************************
装身具とは、人体の各部位又は衣服等に直接又は間接的に、常時又は一時的に装用するアクセサリー及び人体のつぼ(経穴)又はその近傍に装用される粒状物をいう。
つぼ(経穴)とは、東洋医学上の用語で、人間の生命エネルギーの通り道といわれる、経路の上にある要点で、内蔵諸器官と密接に関連し、内蔵に異常が生じたとき、その場所に強い反応が現れるとされ、つぼ(経穴)は、頭部から足の先まで全身に存在し、例えば、頭頂部には、「百会」、へその真裏には生命力の要である「命門」、手の甲には「合谷」等全身に360以上(東洋医学上の公認分)、学者によっては約2000のつぼ(経穴)が点在するといわれ、関連するつぼ(経穴)を押圧等の刺激を与えれば、不調部分が改善されると共に、治療、治癒効果をもたらすとされている。
ゲルマニウムとは、周期律表の32番の元素で、無機ゲルマニウムと有機ゲルマニウムの2種類がある。無機ゲルマニウムは、アルジロダイト鉱石中に含有し、光や温度等で電気特性が変化する。有機ゲルマニウムは、朝鮮人参、麗芝等の植物に含有する。本願におけるゲルマニウムは、全て無機ゲルマニウムを意味する。
****************************************
****************************************
装身具とは、人体の各部位又は衣服等に直接又は間接的に、常時又は一時的に装用するアクセサリー及び人体のつぼ(経穴)又はその近傍に装用される粒状物をいう。
つぼ(経穴)とは、東洋医学上の用語で、人間の生命エネルギーの通り道といわれる、経路の上にある要点で、内蔵諸器官と密接に関連し、内蔵に異常が生じたとき、その場所に強い反応が現れるとされ、つぼ(経穴)は、頭部から足の先まで全身に存在し、例えば、頭頂部には、「百会」、へその真裏には生命力の要である「命門」、手の甲には「合谷」等全身に360以上(東洋医学上の公認分)、学者によっては約2000のつぼ(経穴)が点在するといわれ、関連するつぼ(経穴)を押圧等の刺激を与えれば、不調部分が改善されると共に、治療、治癒効果をもたらすとされている。
ゲルマニウムとは、周期律表の32番の元素で、無機ゲルマニウムと有機ゲルマニウムの2種類がある。無機ゲルマニウムは、アルジロダイト鉱石中に含有し、光や温度等で電気特性が変化する。有機ゲルマニウムは、朝鮮人参、麗芝等の植物に含有する。本願におけるゲルマニウムは、全て無機ゲルマニウムを意味する。
****************************************
本発明に係る、装身具用銀合金は、上記の構成になるから以下の効果を奏する。即ち、第1ないし第7の発明によれば、主素材が、銀からなるので、装飾用品ないし装身具用銀合金に要求される白色系の光沢ある、美麗さと優れた審美性を有し、またゲルマニウムと銅を含有するので耐食性、耐変色性が高度となり、かつ展延性、易加工性、強度及び靱性を具備すると共に、製造コストを廉価としたアクセサリー素材を提供することができる。さらに人体に有害な金属、例えば亜鉛、銀、カドミウム等を全く使用しないので安全であり、半導体元素で微弱な放射線(遠赤外線)を放射するゲルマニウムを使用するので、その遠赤外線による健康増進効果、治療、治癒機能を備えた、装身具用銀合金を提供することができる。
また第4の発明によれば、ゲルマニウムの配分比率を0.05重量%〜0.08重量%とし、銅の配分比率を9.89重量%〜9.92重量%とし、残部の配分比率を銀で配分するので、コインシルバー(銀含有率90重量%)に近似する輝きと光沢を有し、易加工性等を備えた装身具用銀合金が得られると共に、この銀合金で製作された装身具を装用すれば、ゲルマニウムの遠赤外線による健康増進効果が発揮される。
また第5の発明によれば、ゲルマニウムの配分比率を0.03重量%〜0.06重量%とし、銅の配分比率を7.44重量%〜7.47重量%とし、残部の配分比率を銀で配分するので、スターリングシルバー(銀含有率92.5重量%)に近似する、白色系の光沢ある美麗で、易加工性等を備えた装身具用銀合金が得られると共に、この銀合金で製作された装身具を装用すれば、ゲルマニウムの遠赤外線による健康増進効果が発揮される。
また第6の発明によれば、ゲルマニウムの配分比率を0.01重量%〜0.03重量%とし、銅の配分比率を4.97重量%〜4.99重量%とし、残部の配分比率を銀で配分するので、ブリタニアシルバー(銀含有率95.84重量%)に近似する、さらに鮮やかな白色系の光沢ある美麗で、易加工性等を備えた装身具用銀合金が得られると共に、この銀合金で製作された装身具を装用すれば、ゲルマニウムの遠赤外線による健康増進効果が発揮される。
また第8の発明によれば、第1〜第7の発明になる装身具用銀合金で製作された、例えばイヤリング、ピアス、ネックレス、ネックチェーン、ブレスレット、アンクレット、ペンダント、ブローチ、メダル、指輪、ロケット、腕時計ケース、腕時計裏蓋、腕時計バンドコマ、腕時計バックル、眼鏡フレーム及びブリッジ、ネクタイピン、カフスボタン等の装身具及びつぼ押し兼用装身具を、人体の各部位に直接又は間接的に、常時又は一時的に装用すれば、ゲルマニウムの特性である32℃以上の体温に接触すると、マイナスイオンである遠赤外線が放射され、その電子浸透圧の働きにより、該遠赤外線は皮下組織の毛細血管まで達し、そのゲルマニウムイオンは、血管に浸透し、血管壁に付着したコレストール等を分解、除去する。そのため血行が促進され、細胞が活性化し、バランスを崩した筋肉細胞は素早く正常に整えられ、自然治癒力を高め、老化防止に役立つ等々の効果が発揮される。
また第9及び第10の発明によれば、装身具及びつぼ押し兼用装身具の一部に99.999%のゲルマニウムが装着されると共に、装身具及びつぼ押し兼用装身具の一部又は全体表面部が、硬質樹脂体で被覆されているので、アクセサリー機能と興趣をさらに高めると共に、ゲルマニウムが有する、遠赤外線効果に基づく、健康増進あるいは治療・治癒効果、例えば、具体的には内蔵の諸器官をコントロールしている自律神経の働きが整調され、血流やホルモンの分泌がスムーズになり、これによって現代人の多くが悩んでいる、ストレスや頭痛、肩こり、痛み、心身の不快感等の不定愁訴を和らげると共に、ダイエット効果をもたらす。
本発明に係る装身具用銀合金は、銀を主成分とし、ゲルマニウム及び銅の3金属からなる、装身具用銀合金であって、銀の配分比を、全体重量の少なくとも70重量%〜99.9重量%、好ましくは95重量%とし、残部の配分比をゲルマニウム及び銅で配分される。
公知技術による銀合金製造法、例えば溶融窯に下記の各金属を所定の配合比率即ち、
銀:95重量%
ゲルマニウム:0.05重量%
銅:4.95重量%
を投入、混練した後、徐々に加熱していき、融点が最も高いゲルマニウム及び銀の融解温度である、約900℃〜950℃で加熱溶解し、この溶解液を鋳型に注湯して冷却することにより、銀を主成分とした、ゲルマニウム及び銅からなる、装身具用銀合金が得られた。
乾燥後の銀合金の表面部を研磨すると鮮やかな白色系の美麗な光沢を発した。
銀:95重量%
ゲルマニウム:0.05重量%
銅:4.95重量%
を投入、混練した後、徐々に加熱していき、融点が最も高いゲルマニウム及び銀の融解温度である、約900℃〜950℃で加熱溶解し、この溶解液を鋳型に注湯して冷却することにより、銀を主成分とした、ゲルマニウム及び銅からなる、装身具用銀合金が得られた。
乾燥後の銀合金の表面部を研磨すると鮮やかな白色系の美麗な光沢を発した。
公知技術による銀合金製造法、例えば溶融窯に下記の各金属を所定の配合比率即ち、
銀:90重量%
ゲルマニウム:0.08重量%
銅:9.92重量%
を投入、混練した後、徐々に加熱していき、融点が最も高いゲルマニウム及び銀の融解温度である、約900℃〜950℃で加熱溶解し、この溶解液を鋳型に注湯して冷却することにより、銀を主成分とした、ゲルマニウム及び銅からなる、装身具用銀合金が得られた。乾燥後の銀合金の色合いは、光沢のある白色系で、加工性も良好であった。
銀:90重量%
ゲルマニウム:0.08重量%
銅:9.92重量%
を投入、混練した後、徐々に加熱していき、融点が最も高いゲルマニウム及び銀の融解温度である、約900℃〜950℃で加熱溶解し、この溶解液を鋳型に注湯して冷却することにより、銀を主成分とした、ゲルマニウム及び銅からなる、装身具用銀合金が得られた。乾燥後の銀合金の色合いは、光沢のある白色系で、加工性も良好であった。
公知技術による銀合金製造法、例えば溶融窯に下記の各金属を所定の配合比率即ち、
銀:92.47重量%
ゲルマニウム:0.06重量%
銅:7.47重量%
を投入、混練した後、徐々に加熱していき、融点が最も高いゲルマニウム及び銀の融解温度である、約900℃〜950℃で加熱溶解し、この溶解液を鋳型に注湯して冷却することにより、銀を主成分とした、ゲルマニウム及び銀からなる、装身具用銀合金が得られた。乾燥後の銀合金の色合いは、スターリングシルバーに近似する、白色系の光沢ある美麗で、易加工性等を備えた装身具用銀合金が得られた。
銀:92.47重量%
ゲルマニウム:0.06重量%
銅:7.47重量%
を投入、混練した後、徐々に加熱していき、融点が最も高いゲルマニウム及び銀の融解温度である、約900℃〜950℃で加熱溶解し、この溶解液を鋳型に注湯して冷却することにより、銀を主成分とした、ゲルマニウム及び銀からなる、装身具用銀合金が得られた。乾燥後の銀合金の色合いは、スターリングシルバーに近似する、白色系の光沢ある美麗で、易加工性等を備えた装身具用銀合金が得られた。
公知技術による銀合金製造法、例えば溶融窯に下記の各金属を所定の配合比率即ち、
銀:70重量%
ゲルマニウム:0.08重量%
銅:29.92重量%
を投入、混練した後、徐々に加熱していき、融点が最も高いゲルマニウム及び銀の融解温度である、約900℃〜950℃で加熱溶解し、この溶解液を鋳型に注湯して冷却することにより、銀を主成分とした、ゲルマニウム含有の装身具用銀合金が得られた。乾燥後の銀合金の色合いは、やや青みがかった白色系で、加工性も良好であった。
銀:70重量%
ゲルマニウム:0.08重量%
銅:29.92重量%
を投入、混練した後、徐々に加熱していき、融点が最も高いゲルマニウム及び銀の融解温度である、約900℃〜950℃で加熱溶解し、この溶解液を鋳型に注湯して冷却することにより、銀を主成分とした、ゲルマニウム含有の装身具用銀合金が得られた。乾燥後の銀合金の色合いは、やや青みがかった白色系で、加工性も良好であった。
上述した、実施例1〜実施例4によって製造された装身具用銀合金は、インゴットの他、
箔、板、線、棒、パイプ等の各種形態とされ、製作される装身具によって最適の素材が選択される。
箔、板、線、棒、パイプ等の各種形態とされ、製作される装身具によって最適の素材が選択される。
図1以下は、本発明に係る、装身具用銀合金を用いた装身具の一例である、ブレスレットの一部省略正面図、図2は、図1におけるA部拡大正面図、図3は、図2に示す装飾珠の一部切欠断面図、図4は、図2に示す装飾珠の一部切欠断面図、図5は、装身具を兼ねた、つぼ(経穴)押具の断面図である。
図1は、本発明に係る、装身具用銀合金(以下、銀合金Sという)を基材として製作された装飾珠を、複数個連結してなるブレスレットBを例示するもので、該ブレスレットBは、表面模様が異なる、直径約7mm〜8mmとした複数の略球体状の装飾珠1、2、3、4、…及び興趣ある特殊装飾体、例えば表面に縞模様が浮き出ている、長径約15mm〜16mmとしたラグビーボール状の瑪瑙(メノウ)Mと、上記の装飾珠1、2、3、4、…及び瑪瑙を数珠状に一体化する紐体100からなっている。また瑪瑙(メノウ)Mに替えて、購買意欲と興趣を高めるために、真珠、オパール、トパーズ、ガーネット、アメジスト、アクアマリン、翡翠、ルビー、サファイア、トルコ石又はダイヤモンド等の誕生石が連結される。また装飾珠1、2、3、4、…の数を増減し、例示したブレスレットBの他、ネックレス又はアンクレット等とすることも可能である。なおCは、マグネット付きの着脱具である。
装飾珠1、2、3、4、…は、従来の公知技術、例えばダイキャスト法等によって製造することができる。すなわち、装飾珠1、2、3、4、…の基材となる銀合金Sを溶解し、これに高圧を付加して鋳型に注入して略球体状に成形し、冷却させた後、該球体の略全表面と予め凹設された溝部にエポキシ樹脂液を塗布、充填して被覆層を形成してなるもので、図1及び図2に示すように、装飾珠1、2、3、4…のそれぞれ球体表面部には、異なった蛇行状曲線1a、1b、2a、円形模様3a又は蛇行状曲線4aとゲルマニウム(白色体)Gが鮮やかに現出される。
図2及び図3に示すように、装飾珠1の周面には2本の蛇行状曲線1aと1bが突設され、両側端には連結部1c、1dと、紐体100を挿通する、貫通孔1hが形成されている。5は、エポキシ樹脂で、装飾珠1の周面の蛇行状曲線1aと1b間に形成された溝部5a及び連結部1c、1dのそれぞれに形成された溝部5bと、蛇行状曲線1aと1bを含む装飾珠1の全周面が、エポキシ樹脂5により被覆される。同様に装飾珠2、3、4もその全周面をエポキシ樹脂5により被覆される。なお、エポキシ樹脂5による被覆作業は、各貫通孔1h〜4hを、密封栓等により閉塞して行われる。
エポキシ樹脂は、装身具として使用したとき、汗等によってほとんど影響を受けないこ
とや、強度、耐久性等においても他の樹脂塗料に比較して良好な特性を発揮するので、装身具として好適である。また硬質塗膜を形成するエポキシ樹脂系塗料の1例としては、顔料ないし可溶性染料を混入した着色用ペースト(アラルダイト:登録商標−日本チバガイギー社)等が挙げられる。また上記顔料ないし可溶性染料を選択することにより、黒、赤、青、緑、黄その他の色彩とすることができ、銀合金Sの白色が鮮やかに映え、興趣のある装身具とすることができる。
とや、強度、耐久性等においても他の樹脂塗料に比較して良好な特性を発揮するので、装身具として好適である。また硬質塗膜を形成するエポキシ樹脂系塗料の1例としては、顔料ないし可溶性染料を混入した着色用ペースト(アラルダイト:登録商標−日本チバガイギー社)等が挙げられる。また上記顔料ないし可溶性染料を選択することにより、黒、赤、青、緑、黄その他の色彩とすることができ、銀合金Sの白色が鮮やかに映え、興趣のある装身具とすることができる。
エポキシ樹脂5による被覆作業が終了し、乾燥工程を経た後、各装飾珠1、2、3、4、…は、研磨機による研磨作業が行われ、図2〜図4に示すように仕上げられる。図4は、研磨作業を終了した装飾珠4を示し、銀合金Sの周面には1本の蛇行状曲線4aが現出し、銀合金Sの頂部に形成された凹部4bには、ゲルマニウム99.999%の白色体Gが接着剤(不図示)を介して装着されている。また装飾珠2及び装飾珠3も研磨作業を経た後には、図2に示すように、光沢を有する銀白色系の1本の蛇行状曲線2aや円形模様3aが現出する。
図5は、銀合金Sを粒子状とした、つぼ(経穴)押具6を示すもので、直径約1mm〜1.5mmの球状銀合金Sの頂部Saを水平状に裁断し、貼付用シート7の接着剤塗布面7aを銀合金Sの頂部Saに装用してなり、銀合金Sの底面部Sbないし側面部Scを、身体の頭部から足先まで多数に散在する各部位のつぼ(経穴)に、圧着しながら貼付用シート7を介して固定して使用する。
S 銀合金
B ブレスレット
M 瑪瑙
C 着脱具
G ゲルマニウム(白色体)
1、2、3、4、… 装飾珠
1a、1b、2a、4a 蛇行状曲線
3a 円形模様
4b 凹部
5 エポキシ樹脂
5a、5b 溝部
6 つぼ(経穴)押具
B ブレスレット
M 瑪瑙
C 着脱具
G ゲルマニウム(白色体)
1、2、3、4、… 装飾珠
1a、1b、2a、4a 蛇行状曲線
3a 円形模様
4b 凹部
5 エポキシ樹脂
5a、5b 溝部
6 つぼ(経穴)押具
Claims (10)
- 銀を主成分とし、ゲルマニウム及び銅を含む合金からなる、装身具用銀合金であって、
銀の配分比率を、全体重量の少なくとも70重量%〜99.9重量%、好ましくは95重量%とし、残部の配分比率をゲルマニウム及び銅で配分されることを特徴とする、装身具用銀合金。 - 前記ゲルマニウムの配分比率が、全体重量の少なくとも0.01重量%〜0.08重量%好ましくは0.05重量%であることを特徴とする、請求項1記載の装身具用銀合金。
- 前記銅の配分比率が、全体重量の少なくとも0.1重量%〜30重量%、好ましくは4.95重量%であることを特徴とする、請求項1〜請求項2に記載の装身具用銀合金。
- 前記ゲルマニウムの配分比率を0.05重量%〜0.08重量%とし、銅の配分比率を9.89重量%〜9.92重量%とし、残部の配分比率を銀で配分することを特徴とする、請求項1〜請求項3に記載の装身具用銀合金。
- 前記ゲルマニウムの配分比率を0.03重量%〜0.06重量%とし、銅の配分比率を7.44重量%〜7.47重量%とし、残部の配分比率を銀で配分することを特徴とする、請求項1〜請求項4に記載の装身具用銀合金。
- 前記ゲルマニウムの配分比率を0.01重量%〜0.03重量%とし、銅の配分比率を4.97重量%〜4.99重量%とし、残部の配分比率を銀で配分することを特徴とする、請求項1〜請求項5に記載の装身具用銀合金。
- 前記ゲルマニウムは、銅及び銀と共に溶解することを特徴とする、請求項1ないし請求項6記載の装身具用銀合金。
- 前記装身具が、人体の各部位に直接又は間接的に、常時又は一時的に装用する、請求項1〜請求項7に記載されてなる装身具用銀合金で製作された、イヤリング、ピアス、ネックレス、ネックチェーン、ブレスレット、アンクレット、ペンダント、ブローチ、メダル、指輪、ロケット、腕時計ケース、腕時計裏蓋、腕時計バンドコマ、腕時計バックル、眼鏡フレーム及びブリッジ、ネクタイピン、カフスボタン等の装身具及びつぼ押し兼用装身具。
- 前記装身具及びつぼ押し兼用装身具の一部に99.999%のゲルマニウムが装用されると共に、装身具及びつぼ押し兼用装身具の一部又は全体表面部が、硬質樹脂体で被覆されていることを特徴とする、請求項8記載の装身具。
- 前記硬質樹脂体が、エポキシ樹脂であることを特徴とする、請求項8〜請求項9に記載
の装身具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006019295A JP2007195808A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 装身具用銀合金及びこれを用いた装身具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006019295A JP2007195808A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 装身具用銀合金及びこれを用いた装身具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007195808A true JP2007195808A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38450994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006019295A Pending JP2007195808A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 装身具用銀合金及びこれを用いた装身具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007195808A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012024152A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Wago Sangyo Kk | 身飾品 |
IT202200005222A1 (it) * | 2022-03-17 | 2023-09-17 | Perle Dell’Elba S R L S | Metodo di produzione di perle a base di acqua di mare e resina epossidica, kit di stampi e prodotto così ottenuto |
-
2006
- 2006-01-27 JP JP2006019295A patent/JP2007195808A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012024152A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Wago Sangyo Kk | 身飾品 |
IT202200005222A1 (it) * | 2022-03-17 | 2023-09-17 | Perle Dell’Elba S R L S | Metodo di produzione di perle a base di acqua di mare e resina epossidica, kit di stampi e prodotto così ottenuto |
WO2023175415A1 (en) * | 2022-03-17 | 2023-09-21 | Perle Dell’Elba S.R.L.S. | Process for the production of pearls based on sea water and epoxy resin, kit of molds and product thus obtained |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3183612U (ja) | フリーサイズ指輪 | |
JP2007159771A (ja) | 装身具用錫合金及びこれを用いた装身具 | |
JP2007195808A (ja) | 装身具用銀合金及びこれを用いた装身具 | |
KR100746108B1 (ko) | 순금 장신구에 알집을 형성하는 방법 | |
JP2000093216A (ja) | 指輪用装飾カバー | |
JP2008179890A (ja) | 装身具用貴金属合金及び当該装身具用貴金属合金からなる装身具 | |
KR200457632Y1 (ko) | 귀금속 장신구용 연결구 | |
Croom | Personal ornament | |
JP2007029439A (ja) | 装身具用銀合金及びこれを用いた装身具 | |
KR200393782Y1 (ko) | 세라믹 소재를 이용한 장식용구 | |
KR200295939Y1 (ko) | 액세서리 컵스톤의 연결바 | |
JP3162558U (ja) | 装飾珊瑚 | |
JP3930765B2 (ja) | 装身具、装身具の製造方法及び装身具の処理方法 | |
CN108728685A (zh) | 首饰用耐摩擦高强度具备玫瑰金色泽14k玫瑰银合金 | |
CN207461563U (zh) | 首饰 | |
KR102362645B1 (ko) | 자석 부착형 장신구 및 그의 제조 방법 | |
Chakrabarti | Reinterpretation of the Ancient Indian Jewellery | |
JP3097524U (ja) | 装身具 | |
KR200292027Y1 (ko) | 접착제를 사용하지 않고 이종재료를 결합한 액세서리 | |
KR20180093553A (ko) | 춘천옥을 활용한 장신구 | |
KR200427010Y1 (ko) | 핸드폰 걸게용 악세사리 | |
Aishwariya | Metaphor of Indian jewellery-comparing the past and present trends. | |
ORIFJONOVA | THE PLACE OF SURKHANDARYA JEWELRY IN THE ETHNO-CULTURAL CLOTHING COLLECTION | |
KR20040016550A (ko) | 액세서리 컵스톤의 연결바 | |
Ergashovich | Jeweler’s art of sacred Bukhara emirate: At the second half of the 19th century and at the beginning of the 20th century |