JP2007195373A - 給電方法、給電回路及びプロジェクタ - Google Patents

給電方法、給電回路及びプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクタが用いる光源へ供給するパルス電流を状況に応じて切り替えることができる電力制御の安定性及び柔軟性を有する給電方法、給電回路及びプロジェクタを提供する。
【解決手段】給電回路1は、電流検出手段107で検出した検出電流IL を目標電流IR にするように出力電流をフィードバック制御する電流制御手段の外側に、基準電力PS を増幅する増幅回路(可変増幅手段)142と、増幅した電力を、電圧検出手段106で検出した検出電圧VL で除算して目標電流IR を生成する電力演算回路(演算手段)143とを備える。増幅回路142が増幅率を変更することで、給電回路1はパルス電流を光源22へ供給する。増幅回路142及び電力演算回路143での処理による回路特性の変化及び無駄時間の発生等がフィードバック制御に与える影響が抑制され、給電回路1の電力制御が安定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光源が発光する白色光から複数色の光を時分割で生成し、生成した光を投射することにより画像を投影するプロジェクタに関し、より詳しくは、光源へ供給する電流を調整することによって投影される画像の明るさ又は色再現性を調整することができる給電方法、給電回路及びプロジェクタに関する。
プレゼンテーション又は映像の映写の分野では、外部へ光を投射することによって外部のスクリーン又は壁等に画像を投影するプロジェクタが用いられている。このようなプロジェクタは、液晶パネル又はDMD(Digital Micromirror Device)等の画像デバイス上に画像データに基づいた画像を形成し、画像デバイスで反射又は画像デバイスを透過した光を外部へ投射することにより、色又は強度が空間的に変調された光の像でなる画像を投影する構成となっている。またプロジェクタには、外部のスクリーン又は壁等に対して前面から画像を投影するフロントプロジェクション型のプロジェクタとは別に、画像投影用のスクリーンを備え、スクリーンの背面から画像を投影するリアプロジェクション型のプロジェクタも利用されている。このようなプロジェクタがカラー画像を投影する方式には、赤緑青の3色の画像を時分割で順に投影することによってカラー画像を投影する方式がある。
時分割でカラー画像を投影するプロジェクタは、赤緑青の夫々の光を透過させる3色のフィルタで回転軸回りに分割された円盤状のカラーホイールを備え、回転するカラーホイールに光源からの光を通過させ、カラーホイールを通過した光を画像デバイスへ照射し、画像デバイスで反射した光又は画像デバイスを透過した光を投射する構成となっている。回転するカラーホイールを光源からの白色光が通過して画像デバイスへ照射されることにより、白色光が3色のフィルタの夫々を順に通過することによって生成された3色の光の夫々が時分割で画像デバイスに照射される。画像デバイスはカラーホイールの回転に同期して各色用の画像を形成し、各色の画像が時分割で投影される。プロジェクタが投影する画像を目視した利用者は、時分割で投影された3色の画像を合わせてカラー画像であると認識する。プロジェクタが備えるカラーホイールとしては、3色のフィルタに加えて、白色光を透過させる白色フィルタを有するカラーホイール等、様々な構成のカラーホイールが利用されている。
またプロジェクタが備える光源には、メタルハライドランプ又は超高圧水銀ランプ等の放電ランプが多く用いられている。放電ランプは、光度が高く演色性のよい点光源を得るために、ランプ自身の発熱で放電ガスの蒸気圧が定格に到達するまで待機してから使用する必要がある。発光光度を安定化し、加熱時間を短縮するために、放電ランプは定電力特性を有する給電回路を用いて点灯される。また放電ランプでは、発光用の電流が長時間供給された場合に、電極間に発生するアーク放電の起点が電極上で移動し、これに伴ってアーク放電の輝点の位置又は輝度が変動することがある。プロジェクタの光源で輝点の位置又は輝度の変動が発生した場合は、プロジェクタが投影する画像がちらつくフリッカが発生する。放電ランプに供給する電流に定期的にパルスを重畳することにより、放電ランプでアーク放電の起点が移動することを抑制できることが知られているので、放電ランプを光源として用いるプロジェクタでは、フリッカを抑制するために、放電ランプへ供給する電流にパルスを重畳することが必須となっている。
特許文献1及び2には、放電ランプへ供給する電流にパルス電流を重畳する技術の例が開示されている。図9は、特許文献1に開示された技術で用いられる給電回路の構成例を示す回路図である。給電回路は、出力電圧が目標の電力になるように出力電力を制御する電力フィードバック型の制御回路である。給電回路では、直流電流を供給する電源回路51に接続された入力端の両極間に、パワーFET(Field Effect Transistor )等を用いたスイッチング素子401を介してフリーホイールダイオード403が接続され、チョークコイル404及びコンデンサ405を直列につないだものがフリーホイールダイオード403に並列に接続され、コンデンサ405の両端が出力端としてイグナイタ41を介して放電ランプである光源52に接続されている。更に給電回路は、分圧抵抗器等からなり、出力する電圧を検出する電圧検出手段406と、低抵抗器又はカレントトランス等からなり、出力する電流を検出する電流検出手段452とを備えており、電圧検出手段406及び電流検出手段452が検出した電圧及び電流に基づいてスイッチング素子401のスイッチングを制御することにより、出力電力を安定化する制御を行う。また給電回路は、光源52へ供給する電流を変化させることにより、光源52へパルス電流を供給する構成となっている。
給電回路は、電力を制御するために、出力電力を検出する検出部45、目標とする電力を設定する設定部44、現在の電力及び目標とする電力に基づいて電力を調節するための操作量を生成する調節部42、並びに操作量に応じてスイッチング素子401のスイッチングを操作する操作部43を備えている。検出部45は、電圧検出手段406及び電流検出手段452が検出した検出電圧VL 及び検出電流IL を乗算して検出電力PL を演算する乗算器である電力演算回路451を備え、電力演算回路451は演算した検出電力PL を調節部42へ出力する。設定部44は、一定の基準電力PS に相当する基準電圧を出力する基準電圧発生器441と、基準電圧発生器441が出力する基準電圧を変更可能な増幅率で増幅する可変増幅器である増幅回路442とを備えている。増幅回路442は、光源52へ供給すべきパルス電流を規定する制御信号を外部から受け付け、受け付けた制御信号に基づいて増幅率を変更する構成となっている。調節部42は、設定部44及び検出部45からの出力を受け付け、増幅回路442による増幅結果が相当する目標電力PR から検出電力PL を減算した電力偏差PE を算出する偏差算出器421と、電力偏差PE を増幅した操作量mを出力する増幅器422とを備えている。操作部43は、鋸状波を発生させる鋸状波発振器431を備え、更に、調節部42が出力した操作量mと鋸状波発振器431が発生した鋸状波とを比較してPWM(Pulse Width Modulation)制御用の制御信号を生成する比較器432を備えている。比較器432は、操作量mが大であるほどスイッチング素子401のオン時間がより長くなるようなPWM制御用の制御信号を生成して出力する。給電回路は、更に、パワーFETを用いたスイッチング素子401を動作させるFETドライバ402を備える。FETドライバ402は、操作部43から出力された制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に従って、PWM制御によりスイッチング素子401のオン/オフを制御する。
給電回路は、目標電力PR と検出部45が検出した検出電力PL との電力偏差PE が0となるように、操作量mを増減させて操作量mに応じてスイッチング素子401のオン時間を調整することにより、出力電力を安定化させる制御を行う。また増幅回路442が制御信号に従って一時的に増幅率を変更することにより、増幅回路442による増幅結果が相当する目標電力PR が一時的に変化し、給電回路は、変化した目標電力PR に基づいて出力電力を制御することによって、一時的に電流が変化したパルス電流を光源52へ供給する。
図10は、特許文献2に開示された技術を応用した給電回路の構成例を示す回路図である。この給電回路は、出力電流が目標の電流になるように出力電流を制御する電流フィードバック型の制御回路である。検出部45は、出力電流を検出する電流検出手段452が検出した検出電流IL を変更可能な増幅率で増幅する可変増幅器である増幅回路453を備えている。増幅回路453は、光源52へ供給すべきパルス電流を規定する制御信号を外部から受け付け、受け付けた制御信号に基づいて増幅率を変更する構成となっている。設定部44は、目標電力PR に相当する基準電圧を出力する基準電圧発生器441と、電圧検出手段が検出した検出電圧VL で目標電力PR を除した目標電流IR を演算する除算器である電力演算回路443とを備え、電力演算回路443は生成した目標電流IR を調節部42へ出力する。調節部42では、偏差算出器421は、設定部44が出力した目標電流IR 及び増幅回路453が検出電流IL を増幅した増幅電流IP を受け付け、目標電流IR から増幅電流IP を減算した電流偏差IE を算出し、増幅器422は電流偏差IE を増幅した操作量mを出力する構成となっている。給電回路のその他の構成は図9に示した給電回路の構成と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。この給電回路は、電圧検出手段が検出した検出電圧VL で目標電力PR を除した目標電流IR と検出電流IL を増幅した増幅電流IP との電流偏差IE が0となるように、電力を安定させる制御を行う。また増幅回路453が制御信号に従って一時的に増幅率を変更することにより、増幅電流IP が一時的に変化し、給電回路は、変化した増幅電流IP に基づいて出力電流を制御することによって、一時的に電流が変化したパルス電流を光源52へ供給する。
プロジェクタの光源である放電ランプへ供給する電流に正極性のパルス電流を重畳した場合、パルス電流が継続する間は、放電ランプに供給される電流量が増加して放電ランプの光度が向上し、プロジェクタが投影する画像の照度が向上する。メタルハライドランプ又は超高圧水銀ランプ等の水銀を発光ガスとする放電ランプは、水銀が赤色の輝線スペクトルを持たないので、発光スペクトルに含まれる赤色の光量が少なく、これらの放電ランプを光源として用いたプロジェクタでは、投影する画像に赤みが乏しく、画像の色再現性が悪い。従って、映写用のプロジェクタ等の画像の色再現性を重視するプロジェクタでは、カラーホイールが含む赤色のフィルタを光源からの光が透過するのに同期して光源へパルス電流を供給することにより、投影する画像に含まれる赤色の光量を増加させて、画像の色再現性を改善する技術が用いられているものがある。また、プレゼンテーション用のプロジェクタ等、投影する画像の明るさを重視するプロジェクタでは、カラーホイールが含む白色フィルタを光源からの光が透過するのに同期して光源へパルス電流を供給することにより、画像の明るさを向上させる技術が用いられているものがある。特許文献3、4及び5には、カラーホイールの回転に同期して光源へパルス電流を供給する技術の例が開示されている。また特許文献6には、カラーホイールを用いた応用技術が開示されている。
特表平10−501919号公報 特開2003−151786号公報 特開2002−49097号公報 特開2004−212890号公報 特開2003−102030号公報 特開2004−294985号公報
前述した如く、画像の色再現性を重視するプロジェクタと画像の明るさを重視するプロジェクタとでは、光源へパルス電流を供給する方法が互いに異なる。しかしながら、2種類のプロジェクタを個別に設計した場合は、市場の変化への対応が遅くなり、製品及び保守部品の在庫管理費が高くなる等の問題があり、また、明るい場所で色再現性に富んだ画像を投影する必要がある状況に対応できない。従って、光源へパルス電流を供給できる給電回路は、光源へパルス電流を供給する方法をプロジェクタの用途又は使用状況に応じて変更することができるように構成してあることが望ましい。このためには、給電回路は、プロジェクタの用途又は使用状況に応じて光源へ供給するパルス電流を切り替えることができる柔軟性と、いずれの電流に切り替えた場合でも電力を安定して供給できる安定性とが必要となる。
光源へ供給する電力を制御するためには、給電回路には電力の演算回路が必要となる。例えば、図9に示した給電回路は、検出電圧VL 及び検出電流IL を乗算して検出電力PL を算出する乗算器である電力演算回路451を備え、図10に示した給電回路は、検出電圧VL で目標電力PR を除した目標電流IR を算出する除算器である電力演算回路443を備えている。しかし、このような非線形演算を含む制御系で電力を安定に制御するための制御理論は確立しておらず、電力を安定に制御できるように給電回路を調整することは困難である。また乗算又は除算の演算を高精度で行うことができるアナログ回路は、高価である上に演算能力が周囲温度に依存する温度特性を有する。プロジェクタでは、光源である放電ランプが発生させる熱が給電回路まで伝わることを防止することは困難であるので、演算回路が安定した演算能力を発揮することは難しい。従って、演算回路をデジタル回路で構成することが望まれる。しかし、デジタル回路を用いる場合に必要となる高精度のADコンバータは変換時間が長く、入力のアナログ信号が変化してから出力のデジタル信号に影響が現れるまでの遅延が大きい。また乗算又は除算の演算を行うデジタル回路及びDAコンバータも無駄時間を有する。電力を制御するためのフィードバックループの中に無駄時間を有する回路を含む場合は、発振(ハンチング)を招きやすくなり、制御系の安定性が低下する。特に積分動作は、無駄時間に弱いことが知られている。このように、演算回路をデジタル回路で構成した場合でも、電力制御の安定性が高い給電回路を実現することは困難である。
また光源へ供給する電流にパルス電流を重畳するためには、給電回路の出力電力を一時的に増加させればよい。このためには、給電回路には、電力を制御する信号を増幅する信号増幅回路の利得、又は電力を制御する信号の強度を規定する分圧抵抗の分圧比を瞬時に切り替える回路が必要となり、この回路はスイッチングを行う。しかしながら、電力を増加させるために分圧抵抗をスイッチングする従来の回路では、スイッチングの状態がオンであるか又はオフであるかに応じて、分圧比のみならず、分圧抵抗の出力インピーダンス、RC時定数及び周波数特性等といった回路の特性が変化し、制御系の安定性が影響を受ける。これを避けるためにアナログバッファを用いてインピーダンス変換を行った場合では、信号の位相遅れ及び制御の演算誤差の増大が発生する。またインピーダンス変換を行うためにアナログ回路を複雑にした場合はコストが増大する。このように、従来の技術では、光源へ供給するパルス電流の波形を所望の波形に合わせるための調整が難しく、更にプロジェクタの用途又は使用状況に応じてパルス電流の波形を切り替えることは大変に困難である。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、出力電流を制御するフィードバックループの外側で非線形演算を含む電力の演算を行うことにより、電力制御の安定性を保ちながらパルス電流を供給することができる給電方法及び給電回路を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、高速な処理が必要な回路はアナログ回路で構成し、複雑な処理が必要な回路をデジタル回路で構成することにより、電力制御の安定性を保ちながらパルス電流を柔軟に調整することが可能となる給電回路を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、デジタル回路が出力する電流の大きさを制限することにより、デジタル回路に異常が発生した場合でも電力制御の暴走を防止することができる給電回路を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、出力電流の制御の際に出力電流の目標となる目標電流の時間変化を適切に調整することにより、適切な波形のパルス電流を供給することができる給電回路を提供することにある。
更に本発明の他の目的とするところは、光源へ供給するパルス電流の波形を切り替えることが可能な構成とすることにより、投影する画像の明るさを重視する状況及び色再現性を重視する状況等の種々の状況に応じた適切な画像を投影することが可能となるプロジェクタを提供することにある。
本発明に係る給電方法は、出力電力を制御しながら電流を供給し、一時的にパルス電流を重畳供給する給電方法において、一定の基準電力に相当する電気量を生成し、生成した電気量を変更可能な増幅率で増幅し、パルス電流の供給すべきタイミングを制御するための制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に従って前記増幅率を変更し、出力電圧を検出し、前記増幅率で前記電気量を増幅した結果の電気量を、検出した出力電圧に関する電気量で除算して目標電流を求め、出力電流を検出し、検出した出力電流を前記目標電流にするように出力電流を制御することを特徴とする。
本発明に係る給電方法は、出力電力を制御しながら電流を供給し、一時的にパルス電流を重畳供給する給電方法において、出力電圧を検出し、一定の基準電力に相当する電気量を生成し、生成した電気量を、検出した出力電圧に関する電気量で除算した電流を求め、求めた電流を変更可能な増幅率で増幅した目標電流を生成し、パルス電流の供給すべきタイミングを制御するための制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に従って前記増幅率を変更し、出力電流を検出し、検出した出力電流を前記目標電流にするように出力電流を制御することを特徴とする。
本発明に係る給電回路は、出力電力を制御しながら電流を供給し、一時的にパルス電流を重畳供給する給電回路において、出力電流を検出する電流検出手段と、出力電圧を検出する電圧検出手段と、一定の基準電力に相当する電気量を生成する手段と、該手段が生成した電気量を変更可能な増幅率で増幅する可変増幅手段と、該可変増幅手段が増幅した電気量を前記電圧検出手段が検出した出力電圧に関する電気量で除算した目標電流を演算する演算手段と、前記電流検出手段が検出した出力電流を前記演算手段が演算した前記目標電流にするように出力電流を制御する電流制御手段とを備え、前記可変増幅手段は、供給すべきパルス電流のタイミングを制御するための制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に従って前記増幅率を変更するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る給電回路は、出力電力を制御しながら電流を供給し、一時的にパルス電流を重畳供給する給電回路において、出力電流を検出する電流検出手段と、出力電圧を検出する電圧検出手段と、一定の基準電力に相当する電気量を生成する手段と、該手段が生成した電気量を前記電圧検出手段が検出した出力電圧に関する電気量で除算した電流を演算する演算手段と、該演算手段が演算した電流を変更可能な増幅率で増幅した目標電流を生成する可変増幅手段と、前記電流検出手段が検出した出力電流を前記可変増幅手段が生成した前記目標電流にするように出力電流を制御する電流制御手段とを備え、前記可変増幅手段は、供給すべきパルス電流のタイミングを制御するための制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に従って前記増幅率を変更するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る給電回路は、前記電流検出手段及び前記電流制御手段はアナログ回路で構成してあり、前記演算手段はデジタル回路で構成してあることを特徴とする。
本発明に係る給電回路は、前記可変増幅手段はデジタル回路で構成してあることを特徴とする。
本発明に係る給電回路は、前記目標電流の上限を制限する手段を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る給電回路は、前記目標電流の時間変化に応じて前記電流制御手段が制御する前記出力電流の時間変化の形状が所定の形状になるように、前記電流制御手段の周波数特性に応じた所定の周波数特性で前記目標電流の時間変化の形状を調整する手段を更に備えることを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタは、供給された電流の大きさに応じた光量で発光する光源と、該光源へ電力を供給し、任意のパルス電流を前記光源へ供給する本発明に係る給電回路と、前記光源が発光する光から予め定められた順に複数色の光を生成する色生成手段と、該色生成手段が生成する各色の光を順に投射する手段とを備えるプロジェクタであって、前記色生成手段が生成する特定の色の光とパルス電流の極性とを対応付けた対応関係を複数種類記憶する手段と、該手段が記憶する複数種類の前記対応関係の中から前記対応関係の一つを選択する選択手段と、前記色生成手段が特定の色の光を生成することに同期して、前記給電回路に、前記選択手段が選択した前記対応関係により前記特定の色の光に対応付けられた極性を有するパルス電流を前記光源へ供給させる手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、出力電力を制御して電流を供給する給電回路は、一定の基準電力を増幅し、増幅した電力を出力電圧で除算することによって目標電流を生成し、検出した出力電流を目標電流に追従させるように出力電流のフィードバック制御を行うことで出力電力を制御する。また給電回路は、供給すべきパルス電流のタイミングを制御する制御信号に従って、基準電力を増幅する増幅率を一時的に変更する。これによって目標電流が変化し、変化した目標電流を用いてフィードバック制御を行うことにより、出力電流が一時的に変化し、給電回路はパルス電流を重畳供給する。出力電流を検出した電流に基づいて出力電流のフィードバック制御を行うフィードバックループの外側で、電力を電圧で除算する非線形演算及びパルス電流を生成するために電力を変化させる処理を実行するので、非線形演算による無駄時間の発生及び電力を変動させる処理による回路の特性の変化が出力電力の制御に与える影響が抑制される。
本発明においては、出力電力を制御して電流を供給する給電回路は、検出した出力電圧で一定の基準電力を除算した電流を生成し、生成した電流を増幅することによって目標電流を生成し、検出した出力電流を目標電流に追従させるように出力電流のフィードバック制御を行うことで出力電力を制御する。また給電回路は、供給すべきパルス電流のタイミングを制御する制御信号に従って、電流を増幅して目標電流を生成するための増幅率を一時的に変更する。これによって目標電流が変化し、変化した目標電流を用いてフィードバック制御を行うことにより、出力電流が一時的に変化し、給電回路はパルス電流を重畳供給する。出力電流を検出した電流に基づいて出力電流のフィードバック制御を行うフィードバックループの外側で、電力を電圧で除算する非線形演算及びパルス電流を生成するために電流を変化させる処理を実行するので、非線形演算による無駄時間の発生及び電力を変動させる処理による回路の特性の変化が出力電力の制御に与える影響が抑制される。
また本発明においては、給電回路は、出力電流を検出した電流に基づいて出力電流のフィードバック制御を行うフィードバックループを構成する電流検出手段及び電流制御手段をアナログ回路で構成し、検出した出力電圧で電力を除算する非線形演算を行う電力演算手段をデジタル回路で構成してある。フィードバックループをアナログ回路で構成することにより、出力電流を検出した電流が変化してから出力電流が調整されるまでの遅延が小さくなる。また本発明では、給電回路は放電ランプに電力を供給する構成となっており、放電ランプの交流インピーダンスは低く、放電ランプの消費電力を変化させたときには、主に消費電流が変動して、放電ランプの電圧降下は鈍感にしか反応しない。給電回路が放電ランプへ出力する電圧の変化が小さいので、給電回路は検出した電圧の情報を応答の速い回路で演算する必要はない。従って、給電回路は、大きな無駄時間を有するデジタル回路で電力演算手段を構成することが可能となる。
また本発明においては、給電回路は、パルス電流を生成するために変更可能な増幅率で電力又は電流を増幅する可変増幅手段をデジタル回路で構成してあることにより、パルス電流を調整するためにアナログ回路よりも複雑な処理を行うことが可能となる。
また本発明においては、給電回路は、電流制御手段へ入力する目標電流の上限を制限することにより、ある程度以上に出力電力が上昇することがなくなる。
また本発明においては、給電回路は、電流検出手段及び電流制御手段からなるフィードバックループの周波数特性とは逆特性の周波数特性で目標電流の時間変化の形状を調整する等、電流制御手段の周波数特性に応じた所定の周波数特性で目標電流の時間変化の形状を所定の形状に調整することにより、出力電力の時間変化の形状、即ち供給するパルス電流の波形を概ね矩形等の所定の形状に調整することができる。
更に本発明においては、電流の大きさに応じた光量で発光する光源からの白色光から複数色の光を順に生成し、生成した各色の光を用いて画像を投影するプロジェクタは、特定の色の光と光源へ供給するパルス電流の極性との対応関係を複数種類記憶しておき、一の対応関係を選択し、特定の色の光を生成することに同期して、選択した対応関係により特定の色の光に対応付けられた極性を有するパルス電流を給電回路から光源へ供給する。パルス電流が正極性である場合は特定の色の光量が増加し、パルス電流が負極性である場合は特定の色の光量が減少し、選択した対応関係に応じて、プロジェクタが投影する画像の明るさ及び色再現性が調整される。
本発明にあっては、給電回路は、出力電流を検出した電流に基づいて出力電流のフィードバック制御を行うフィードバックループの外側で、電力を電圧で除算する非線形演算を実行するので、非線形演算による無駄時間の発生が出力電流のフィードバック制御に与える影響が抑制され、定電力制御の安定性が向上する。また給電回路は、フィードバックループの外側でパルス電流の生成のための電力又は電流を変化させる処理を実行するので、電力又は電流を変動させる処理による回路の特性の変化が出力電力のフィードバック制御に与える影響が抑制され、定電力制御の安定性への影響なしにパルス電流を任意に調整することが容易となる。
また本発明にあっては、給電回路は、出力電流を検出した電流に基づいて出力電流のフィードバック制御を行うフィードバックループをアナログ回路で構成することにより、外乱等によって出力電流が一時的に目標電流から外れたとしても、それが直ちに検出され、わずかな遅延でPWM制御に反映される。その結果、電力制御の応答性が改善され、制御系の安定性及び追従性が向上する。また検出した出力電圧で電力を除算する非線形演算を行う演算手段をデジタル回路で構成することにより、回路の温度特性、出力インピーダンス及び周波数特性に影響されることなく、高精度に電力の演算を行うことができる。また高精度な電力演算を行う給電回路を低コストで実現することができる。
また本発明にあっては、給電回路は、パルス電流を生成するために変更可能な増幅率で電力又は電流を増幅する可変増幅手段をデジタル回路で構成することにより、複雑で高度な処理を実行することが可能となり、給電回路を用いたプロジェクタの使用状況に応じてパルス電流の波形を切り替える等、外部へ供給するパルス電流を柔軟に調整することが可能となる。またパルス電流を柔軟に調整できる給電回路を低コストで実現することが可能となる。
また本発明にあっては、目標電流を生成するデジタル回路に異常が発生した場合でも、目標電流の上限を制限することにより、目標電流を用いたフィードバック制御である程度以上に出力電力が上昇することがなくなり、給電回路が行う電力制御の暴走を防止することができる。
また本発明にあっては、給電回路は、目標電流の時間変化の形状を調整してパルス電流の波形を矩形に近づけることにより、パルス電流の立ち上がり及び立ち下がりにリンギング(オーバーシュート、アンダーシュート、行き過ぎ、又は減衰振動)が発生することに起因して瞬間的に過大な負荷が給電回路に掛かる危険性を回避し、またパルス電流の立ち上がり及び立ち下がりが鈍ること(過制動)に起因して給電回路を用いたプロジェクタが投影する画像の明るさが低下することを防止することが可能となる。
更に本発明にあっては、プロジェクタは、本発明の給電回路を用いることによって、光源へ供給する電力を安定させながら、特定の色の光とパルス電流の極性との対応関係に応じて柔軟にパルス電流を変更して各色の光量を調整することができる。従って、プロジェクタは、明るさを重視する状況では画像が明るくなるように各色の光量を調整し、画像の色再現性を重視する状況では画像の色再現性が向上するように各色の光量を調整する等、種々の状況に応じて適切な画像を投影することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明のプロジェクタ10の内部構成を示すブロック図である。図中の白矢印は光を示す。プロジェクタ10は、メタルハライドランプ又は超高圧水銀ランプ等の白色光を発光する放電ランプを用いた光源22と、光源22からの光を通過させるカラーホイール34と、DMD36と、カラーホイール34を通過した光をDMD36へ照射する照射光学系35と、DMD36で反射した光を外部へ投射する投射光学系37とを備えている。光源22は、直流電流を供給されることによって発光し、供給された直流電流の大きさに応じた光量で発光する構成となっている。
カラーホイール34は、円盤の中心軸回りに夫々に固有の色の光を透過させる複数のフィルタを配して構成されており、中心軸にモータが直結され、例えば60Hzの回転速度で、中心軸を回転軸としてモータによって回転する構成となっている。カラーホイール34は、例えば、赤緑青の夫々の光を透過させる3色のフィルタに白色光を透過させる白色のフィルタを加えた4色のフィルタを用いてなる。プロジェクタ10は、光源22からの白色光を回転するカラーホイール34へ照射し、カラーホイール34の回転によって白色光が各色のフィルタを順に通過し、赤緑青及び白色の複数色の光がカラーホイール34の構成によって定められた順に生成される構成となっている。このようにして、カラーホイール34は本発明に係る色生成手段として機能する。
照射光学系35は、各種のミラー、ロッドインテグレータ及びコンデンサレンズ等の光学素子からなり、カラーホイール34を通過した光の強度分布を均質化し、均質化した光を集光してDMD36へ照射する構成となっている。DMD36は、夫々が画像中の画素に対応する多数の微小ミラーを2次元的に配置してなる。DMD36は、発光する画素に対応する微小ミラーが投射光学系37の方向へ光を反射し、また非発光の画素に対応する微小ミラーが投射光学系37へは入射しない方向へ光を反射することにより、投射光学系37の方向への反射光の有無で2次元の画像を形成する構成となっている。投射光学系37は、プリズム、投射レンズ、及び投射レンズを駆動させるための機構等からなる。プロジェクタ10は、カラーホイール34を通過した各色の光を照射光学系35によりDMD36へ照射し、DMD36は照射された色の光に対応する画像を形成し、画像を形成したDMD36からの光を投射光学系37によって外部へ投射することにより、各色の光の像でなる画像を外部のスクリーン又は壁等に投影する構成となっている。カラーホイール34の回転に応じて各色の画像が時分割で順に投影され、使用者にはカラー画像として認識される。
またプロジェクタ10は、演算を行うプロセッサ、演算に必要なプログラム等の情報を記憶するROM、及び一時的に発生した情報を記憶するRAM等からなり、プロジェクタ10全体の動作を制御する処理を行う制御処理部31を備えている。またプロジェクタ10は、カラーホイール34に直結されたモータを動作させてカラーホイール34を駆動し、更にカラーホイール34の回転位置を検出する処理及びカラーホイール34の回転速度を制御する処理等のカラーホイール34の回転に係る処理を行うカラーホイール駆動部32を備え、カラーホイール駆動部32は制御処理部31に接続されている。またDMD36には、DMD36に画像を形成させる処理を行うDMDドライバ33が接続されており、DMDドライバ33は制御処理部31に接続されている。また制御処理部31には、パーソナルコンピュータ(PC)又は映像再生装置等の外部の装置から送信される画像データが入力される入力部38と、色合いの切り替え指示等の各種の処理指示を使用者の操作により受け付ける受付部39が接続されている。入力部38には、映像信号及び同期信号を含む映像データ、又は静止画像データ等のデータが外部から入力される。
更にプロジェクタ10は、直流電流を供給する電源回路21と、電源回路21からの電力を定電力に制御して光源22へ供給する本発明の給電回路1と、イグナイタ23とを備えている。光源22はイグナイタ23を介して電力線で給電回路1に接続され、給電回路1は信号線で制御処理部31に接続されている。本発明の給電回路1は、出力電力を安定化して電流を光源22へ供給する一方、制御処理部31からの制御に従って、任意の極性を有するパルスを出力電流に重畳したパルス電流を光源22へ供給することが可能な構成となっている。制御処理部31は、光源22からの光がカラーホイール34を通過することにより生成される複数色の光の夫々と、給電回路1が生成するパルス電流の極性とを対応付けた情報を記憶している。制御処理部31は、記憶している情報に基づいて、特定の色の光が生成されるのに同期して、給電回路1に、その特定の色の光に対応付けられた極性を有するパルス電流を光源22へ供給させるための制御信号を入力する構成となっている。
図2は、本発明の給電回路1の構成を示す回路図である。給電回路1は、光源22への出力電流が目標の電流になるように出力電流を制御する電流フィードバック型の制御回路である。給電回路1では、電源回路21に接続された入力端の両極間に、パワーFET等を用いたスイッチング素子101を介してフリーホイールダイオード103が接続され、チョークコイル104及びコンデンサ105を直列につないだものがフリーホイールダイオード103に並列に接続され、コンデンサ105の両端が出力端としてイグナイタ23を介して光源22に接続されている。イグナイタ23は、光源22の点灯開始時にコンデンサ105の両端からの出力に重畳して高圧パルスを光源22に供給することによって、光源22を点火する構成となっている。光源22の点火後は、イグナイタ23は動作を停止し、給電回路1から出力された電流が光源22に供給され、供給された電流によって光源22が発光する。給電回路1は、コンデンサ105の両端から光源22へ出力する出力電圧を検出する電圧検出手段106、及びコンデンサ105の両端から光源22へ供給する出力電流を検出する電流検出手段107を備えている。給電回路1は、電圧検出手段106及び電流検出手段107が検出する電圧及び電流に基づいてスイッチング素子101のスイッチングを制御することにより、電源回路21からの電力を定電力に制御する構成となっている。
給電回路1は、更に、電力を制御するために、目標とする電力に基づいて、出力電流の目標である目標電流を設定する設定部14、電流検出手段107が検出した電流及び目標電流に基づいて電流の操作量を調節する調節部12、並びに操作量に応じてスイッチング素子101のスイッチングを操作する操作部13を備えている。設定部14は、一定の基準電力PS に相当する基準電圧を出力する基準電圧発生器141と、基準電圧を変更可能な増幅率で増幅する可変増幅器である増幅回路(可変増幅手段)142と、増幅回路142による増幅結果が相当する増幅電力PP を、電圧検出手段106が検出した検出電圧VL で除した目標電流IR を演算する除算器である電力演算回路(演算手段)143とを備える。設定部14は、デジタル回路で構成されており、給電回路1は、電圧検出手段106が検出した検出電圧VL を表した電圧又は信号等の電気量をAD変換して設定部14へ入力するADコンバータ112を備えている。増幅回路142は、光源22へ供給すべきパルス電流を規定する制御信号を制御処理部31から受け付け、制御信号を受け付けた場合に、制御信号の受付に対応したタイミングで、制御信号に従って増幅率を変更する構成となっている。電力演算回路143は、ADコンバータ112から入力されるAD変換された検出電圧VL に関する電気量を受け付け、検出電圧VL で増幅電力PP を除した目標電流IR を演算して出力する構成となっている。また給電回路1は、電力演算回路143が出力した目標電流IR をDA変換するDAコンバータ111を備えている。
調節部12は、DAコンバータ111がDA変換した目標電流IR 及び電流検出手段107が検出した検出電流IL を受け付け、DA変換された目標電流IR から検出電流IL を減算した電流偏差IE を算出する偏差算出器121と、電流偏差IE を増幅した操作量mを出力する増幅器122とを備えている。操作部13は、鋸状波を発生させる鋸状波発振器131を備え、更に、調節部12が出力した操作量mと鋸状波発振器131が発生した鋸状波とを比較してPWM制御用の制御信号を生成する比較器132を備えている。比較器132は、操作量mの値が大であるほどスイッチング素子101のオン時間がより長くなるようなPWM制御用の制御信号を生成して出力する構成となっている。給電回路1は、更に、パワーFETを用いたスイッチング素子101を動作させるFETドライバ102を備える。FETドライバ102は、操作部13から出力された制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に従って、PWM制御によりスイッチング素子101のオン/オフを制御する構成となっている。
スイッチング素子101、フリーホイールダイオード103、チョークコイル104、コンデンサ105、電流検出手段107、調節部12、操作部13及びFETドライバ102は、検出電流IL を目標電流IR にするように出力電流を制御するフィードバックループを構成しており、このフィードバックループは本発明に係る電流検出手段及び電流制御手段に相当する。このフィードバックループは、アナログ回路で構成されており、目標電流IR と検出電流IL との電流偏差IE の絶対値が可及的に小となるようにスイッチング素子101のオン時間を調整することにより、出力電流を制御する構成となっている。即ち、給電回路1は、検出電流IL が目標電流IR よりも小である場合はスイッチング素子101のオン時間を長くして出力電力を増大させ、検出電流IL が目標電流IRよりも大である場合はスイッチング素子101のオン時間を短くして出力電力を減少させる制御を行う。また給電回路1全体では、検出電流IL 及び検出電圧VL に基づいて出力電力を制御するフィードバックループを構成している。制御処理部31が制御信号を入力しない状態では、増幅回路142の増幅率は一定であり、目標電流IR は一定電力を検出電圧VL で除した電流となり、給電回路1は、電流偏差IE の絶対値が可及的に小となるように出力電力を制御することにより、光源22への出力電力が一定電力で安定するように制御する。
光源22へ供給すべきパルス電流を規定する制御信号を制御処理部31が増幅回路142へ入力した場合は、増幅回路142は、制御信号に従って増幅率を変更する。制御処理部31が増幅回路142へ入力する制御信号は、パルス電流を供給すべきタイミングと、正又は負のパルス電流の極性とを規定している。増幅回路142は、制御信号がパルス電流の極性を正に規定している場合は増幅率を増加させ、制御信号がパルス電流の極性を負に規定している場合は増幅率を減少させる。例えば、制御信号が入力されない通常の状態での増幅率を1とした場合は、増幅回路142は、パルス電流の極性が正のときは増幅率を1より大きくし、パルス電流の極性が負のときは増幅率を1未満とする。
増幅回路142が増幅率を変更している間は、通常の値から変化した増幅電力PP を検出電圧VL で除した値が目標電流IR となって目標電流IR が変化し、給電回路1は、変化した目標電流IR と検出電流IL との電流偏差IE の絶対値が可及的に小となるように出力電流を制御することとなる。従って、増幅回路142が増幅率を変更している間は光源22への出力電流が変化し、増幅回路142の増幅率の変更に対応したパルス電流が光源22へ供給される。増幅回路142が増幅率を増大させた場合は、出力電流が増大してパルス電流は正の極性となり、増幅回路142が増幅率を減少させた場合は、出力電流が減少してパルス電流は負の極性となる。このようにして、給電回路1は、出力電力を安定化して光源22へ電流を供給する一方、制御処理部31からの制御信号に従って、正又は負の極性を有するパルス電流を一時的に光源22へ重畳供給する構成となっている。
制御処理部31は、入力部38に入力された画像データを受け付け、使用者の操作により受付部39で受け付けた画像の明るさ又は色再現性の調整指示を受け付ける。制御処理部31は、カラーホイール駆動部32にカラーホイール34を回転させ、光源22からの光は、カラーホイール34を構成するいずれかのフィルタを通過し、通過したフィルタに応じた色の光が生成される。カラーホイール駆動部32は、カラーホイール34中のいずれのフィルタを光が通過しているかの回転位置を検出する。また制御処理部31は、特定の色の光とパルス電流の極性との対応関係を示す情報を記憶しており、特定の色に対応するカラーホイール34の回転位置に合わせてパルス電流のタイミング及び極性を制御する制御信号を給電回路1へ入力することにより、各色の光が生成されるのに同期して、給電回路1に、各色の光に対応付けられた極性を有するパルス電流を光源22へ供給させる。光源22は供給された電流の大きさに応じた光量で発光する。例えば赤の光が生成されることに同期して正の極性のパルス電流が光源22へ供給された場合は、光源22に供給される電流の大きさが増大して赤の光の光量が増大する。また制御処理部31は、カラーホイール駆動部32が検出したカラーホイール34の回転位置に合わせてDMDドライバ33の動作を制御することにより、各色の光が生成されることに同期して、画像データに基づいた各色用の画像をDMD36に時分割で形成させる。このようにして、各色の光が所定の光量で時分割でDMD36へ照射され、各色用の画像を形成したDMD36で反射された光が投射光学系37により投射され、各色用の画像が時分割で投影される。
以上の如き構成の本発明の給電回路1は、光源22の電圧降下が点灯電力の変動に対して消費電流よりも鈍感にしか反応しないことに着目して構成されている。光源22の電圧降下は、点火後に1分程度で定格電圧まで上昇して以後は熱平衡に達するので、時定数が数秒以下のオーダーでは、光源22は近似的に定電圧負荷であって給電回路1の出力電圧はほぼ一定であると見なすことができる。このため、出力電圧が定電力制御の安定性に与える影響は小さく、操作量mが変化すると主に出力電流が変化して制御が行われる。
本発明の給電回路1は、出力電流を電流検出手段107で検出した検出電流IL と目標電流IR との偏差に基づいて出力電流を制御するフィードバックループを構成してあり、このフィードバックループの外側に、出力電圧を電圧検出手段106で検出した検出電圧VL で目標となる電力を除算して目標電流IR を生成する設定部14を配置してある。検出電流IL を、一定の基準電力PS を検出電圧VL で除算した目標電流IR に追従させるように出力電流を制御することにより、定電力制御が行われる。定電力制御の最中には、検出電圧VL はほぼ一定で目標電流IR もほぼ一定となり、給電回路1はほぼ検出電流IL に基づいて出力電力を制御することができるので、定電力制御の安定性が向上する。特に、検出電流IL に基づいて出力電流を制御するフィードバックループをアナログ回路で構成してあることにより、処理の無駄時間がなく、また位相遅れも少ないので、検出電流IL が変化してから出力電力が調整されるまでの遅延が小さくなって定電力制御の安定性がより向上する。
設定部14は電力を検出電圧VL で除算する非線形演算を行う電力演算回路143を含んでおり、本発明では、検出電流IL に基づいて出力電流を制御するフィードバックループの外側に電力演算回路143を配置することにより、非線形演算による無駄時間の発生が定電力制御の安定性に対して与える悪影響を抑制することができる。また設定部14は、基準電力PS を増幅する増幅率を変化させることによって定電力制御の目標となる電力を一時的に変動させる増幅回路142を含んでいる。本発明では、検出電流IL に基づいて出力電流を制御するフィードバックループの外側に増幅回路142を配置することにより、電力を変動させる処理による回路の特性の変化が定電力制御の安定性に対して与える悪影響を抑制することができる。従って、定電力制御の安定性への影響なしに、光源22へ供給するパルス電流を任意に調整することが容易となる。
また本発明の給電回路1では、電力演算回路143及び増幅回路142を含む設定部14をデジタル回路で構成してある。検出電圧VL の演算に無駄時間が発生した場合でも定電力制御の安定性に与える影響は小さいので、デジタル回路、DAコンバータ111及びADコンバータ112での無駄時間に影響されることなく、給電回路1は安定して定電力制御を行うことができる。設定部14をデジタル回路で構成することにより、回路の温度特性、出力インピーダンス及び周波数特性に影響されることなく、高精度に検出電圧VLを用いた電力の演算を行うことができる。また増幅回路142をデジタル回路で構成することによって、従来技術よりも複雑で高度な機能を実現することが可能となり、プロジェクタ10の用途又は使用状況に応じてパルス電流の波形を切り替える等、光源22へ供給するパルス電流の波形を柔軟に調整することが可能となる。更に、電力演算回路143及び増幅回路142をデジタル回路で構成することによって、電力の演算を高精度で実行し、光源22へ供給するパルス電流の波形を柔軟に調整できる給電回路1を、低コストで実現することが可能となる。
次に、プロジェクタ10が生成する光の色と給電回路1が出力する電流との対応関係の例を用いて、本発明のプロジェクタ10の動作を説明する。図3は、プロジェクタ10が投影する画像の色再現性を向上させるために、カラーホイール34の回転によってプロジェクタ10が生成する光の色に対応して給電回路1が光源22に供給する電流を制御する制御例を示すタイミングチャートである。図中の横軸は時間であり、入力部38に入力されたデータに含まれる映像の同期信号、給電回路1が光源22に供給する出力電流、光源22の発光量、カラーホイール34の回転位置、及びDMD36の動作状態を上から順に示す。垂直同期信号は、プロジェクタ10が投影すべき映像のフレーム又はフィールドを生成するタイミングを示し、制御処理部31は、離散的な同期信号が入力される間の時間に、各色の画像を順に投影すべくカラーホイール駆動部32にカラーホイール34をn回(nは自然数)回転させる。図3に示す場合ではn=2となっている。制御処理部31は、各時点において光源22からの光がカラーホイール34中のいずれのフィルタを通過していずれの色の光が生成されるかをカラーホイール34の回転位置から求める。制御処理部31は、各色の光が生成されることに同期して、各色用の画像をDMD36に形成させるべく、DMDドライバ33にDMD36を動作させる。図3に示すDMD36の動作状態に含まれる塗り潰しの部分は、DMD36が画像を形成せず、光が投射されずに黒表示が投影されるオフ状態であることを示す。即ち制御処理部31は、光源22からの光がカラーホイール34中のフィルタの境目を通過する時点ではDMD36をオフ状態にし、いずれかの色の光が生成されることに同期してDMD36を動作させる。
また制御処理部31は、特定の色の光が生成されることに同期して、所定の制御信号を給電回路1に入力することにより給電回路1に光源22へパルス電流を重畳供給させる。図3に示す例では、光源22からの白色光がカラーホイール34中の白のフィルタを通過して白色光が生成されることに同期して、負の極性を有するパルス電流が供給されている。これに伴って、光源22の発光量は低下し、プロジェクタ10が発光する白色光の光量が減少する。また光源22からの白色光がカラーホイール34中の赤のフィルタを通過して赤色の光が生成されることに同期して、正の極性を有するパルス電流が供給されている。これに伴って、光源22の発光量は上昇し、プロジェクタ10が発光する赤色の光量が増大する。放電ランプである光源22の発光スペクトルは、赤色の波長成分が少ないので、赤色の光量を増大させることにより、プロジェクタ10が投影する画像に含まれる赤色の強度が増加して画像の色再現性が向上する。更に白色光の光量を減少させることにより、白色光によって各色の光が一律に増加して色の違いが不明瞭になることが抑制され、プロジェクタ10が投影する画像に含まれる色の純度が向上し、画像の色再現性がより向上する。
制御処理部31は、特定の色の光と正又は負のパルス電流の極性との対応関係を示す情報を記憶しており、特定の色の光の生成に同期してパルス電流のタイミング及び極性を制御するための制御信号を給電回路1へ入力することにより、記憶する情報が示す対応関係に従った前述の如きパルス電流を光源22へ供給するように給電回路1の動作を制御する。更に制御処理部31は、特定の色の光とパルス電流の極性との対応関係を示す情報を複数種類記憶しており、複数種類の対応関係に応じた複数種類の方法で、給電回路1が光源22に供給するパルス電流を制御することができる構成となっている。
図4は、プロジェクタ10が投影する画像の明るさを向上させるために、カラーホイール34の回転によってプロジェクタ10が生成する光の色に対応して給電回路1が光源22に供給する電流を制御する制御例を示すタイミングチャートである。図4には、図3に示す制御例とは別の制御例を示す。図3と同様に、図中の横軸は時間であり、映像の同期信号、給電回路1が光源22に供給する出力電流、光源22の発光量、カラーホイール34の回転位置、及びDMD36の動作状態を上から順に示す。制御処理部31は、離散的な同期信号が入力される間の時間に、カラーホイール駆動部32にカラーホイール34をn回回転させ、各時点において光源22からの光がカラーホイール34中のいずれのフィルタを通過していずれの色の光が生成されるかを求め、各色の光が生成されることに同期して、DMDドライバ33にDMD36を動作させる。また制御処理部31は、特定の色の光が生成されることに同期して、所定の制御信号を給電回路1に入力することにより給電回路1に光源22へパルス電流を供給させる。図4に示す例では、光源22からの白色光がカラーホイール34中の白のフィルタを通過して白色光が生成されることに同期して、正の極性を有するパルス電流が供給されている。また制御処理部31は、白色光が生成されることに同期して、DMD36の状態を、光を投射するオン状態にする。これに伴って、光源22の発光量は増大し、プロジェクタ10が発光する白色光の光量が増大する。白色光は赤緑青の各色の光よりも約3倍の光量を含んでいるので、白色光の光量が増大することにより、プロジェクタ10が投影する画像に含まれる光量が効果的に増大し、画像の明るさが向上する。
制御処理部31は、使用者の操作によって制御方法を指示する処理指示を受付部39で受け付け、受け付けた処理指示に従って、特定の色の光とパルス電流の極性との対応関係を示す複数種類の情報の中から、受け付けた処理指示に応じた対応関係を示す情報を選択する。このようにして、制御処理部31は本発明に係る選択手段として機能する。プロジェクタ10の使用者は、映像の映写等の画像の色再現性を重視する状況では、受付部39を操作して色再現性の向上を指示する処理指示を入力し、プレゼンテーション等の画像の明るさを重視する状況では、受付部39を操作して画像の明るさの向上を指示する処理指示を入力する。制御処理部31は、選択した情報に従った制御信号を給電回路1へ入力することにより、選択した情報が示す対応関係に応じたパルス電流を光源22へ供給するように給電回路1を制御する処理を行う。本発明の給電回路1を用いることにより、プロジェクタ10は、光源22へ供給する電力を安定させながら、特定の色の光とパルス電流の極性との対応関係に応じて柔軟にパルス電流を変更することができる。
特定の色の光とパルス電流の極性との対応関係を示す情報は、例えばルックアップテーブルを用いて構成することにより、制御処理部31は、複数種類の情報を記憶することが可能となり、複数種類の情報の中から一の情報を容易に選択することが可能となる。なお、プロジェクタ10は、制御方法を指示するデータを外部から入力部38に入力される構成であってもよい。またプロジェクタ10は、プロジェクタ10の周辺光を検出する照度センサを備え、周辺光による外部の明るさが所定の明るさ以上である場合は投影する画像の明るさを重視する制御を行う等、特定の色の光とパルス電流の極性との対応関係を示す情報を外部の明るさに応じて選択する処理を行う構成であっても良い。
以上の如くにして、本発明のプロジェクタ10は、用途又は使用状況に応じて、光源22へパルス電流を供給する方法を変更して光源22の発光量を調整する。例えば、プロジェクタ10は、映像の映写等の色再現性を重視する状況では、図3に示す如く光源22の発光量を調整することによって、投影する画像の色再現性を向上させ、プレゼンテーション等の画像の明るさを重視する状況では、図4に示す如く光源22の発光量を調整することによって、投影する画像の明るさを向上させることができる。従って、本発明では、プレゼンテーション等の明るさを重視する状況と映像の映写等の色再現性を重視する状況とを含むどのようなプロジェクタ10の使用状況においても、状況に応じた適切な画像を投影することができるプロジェクタ10を実現することが可能となる。なお、図3及び図4に示した電流の制御例は一例であり、プロジェクタ10は、特定の色の光とパルス電流の極性とを他のパターンで対応付けた方法で光源22への電流を制御することも可能である。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。図5は、本発明の給電回路1の第2の実施形態の構成を示す回路図である。図5に示す第2の実施形態では、設定部14は、一定の基準電力PS に相当する電圧を出力する基準電圧発生器141と、電圧検出手段106が検出した検出電圧VL で基準電力PS を除算した電流を演算する電力演算回路144と、電力演算回路144が演算した電流を変更可能な増幅率で増幅することによって目標電流IR を生成する可変増幅器である増幅回路145とを備えている。設定部14は、デジタル回路で構成されており、DAコンバータ111は、増幅回路145が生成した目標電流IR をDA変換して調節部12へ入力する構成となっている。増幅回路145は、光源22へ供給すべきパルス電流を規定する制御信号を制御処理部31から受け付け、制御信号を受け付けた場合に、制御信号の受付に対応したタイミングで、制御信号に従って増幅率を変更する構成となっている。給電回路1のその他の部分の構成及び動作は図2に示した構成と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
この形態においては、給電回路1は、電流検出手段107が検出する検出電流IL を目標電流IR にするように出力電流を制御することによって、出力電力を定電力に制御しながら光源22へ電流を供給する。パルス電流を規定する制御信号を制御処理部31から受け付けた増幅回路145が増幅率を変更することで目標電流IR が変化し、変化した目標電流IR と検出電流IL との電流偏差IE の絶対値が可及的に小となるように出力電流を制御することによって、給電回路1はパルス電流を光源22へ重畳供給する。また非線形演算を行う電力演算回路144及びパルスを生成する増幅回路145を含む設定部14は、検出電流IL を目標電流IR にするように出力電流を制御するフィードバックループの外側に配置してあり、更にデジタル回路で構成されている。従って、給電回路1は、この形態においても、定電力制御の安定性を保ちながら、光源22へ供給するパルス電流の波形を任意の波形に調整することが容易となる。またパルスを生成する増幅回路145が電力演算を行う電力演算回路144の後段に配置されていることにより、生成したパルスの形状が電力演算によって変形させられることがなくなるので、光源22へ供給するパルス電流をより直接的に制御することができる。
なお、図5に示した構成例では、増幅回路145をデジタル回路で構成する例を示したが、本発明の給電回路1は、増幅回路145をアナログ回路で構成してDAコンバータ111の後段に配置する形態であってもよい。この形態では、DAコンバータ111は電力演算回路144が演算した電流をDA変換し、増幅回路145はDAコンバータ111がDA変換した電流を増幅して目標電流IR を生成する構成となる。この形態においても、給電回路1は、定電力制御の安定性を保ちながら、光源22へ供給するパルス電流の波形を任意の波形に調整することが可能となる。
図6は、本発明の給電回路1の第3の実施形態の構成を示す回路図である。本発明は、2以上の自由度を持つ制御系にも容易に適用できる。図6に示す実施形態では、設定部14は、図2に示した構成に加えて、光源22へ供給するパルス電流の波形が概ね矩形になるように目標電流IR の時間変化の形状を調整する等化器146を備える。DAコンバータ111は、等化器146により時間変化の形状を調整された目標電流IR をDA変換して調節部12へ入力する構成となっている。給電回路1のその他の部分の構成及び動作は図2に示した構成と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
等化器146は、光源22へ供給するパルス電流の波形が概ね矩形になるように、目標電流IR の時間変化の形状を調整する。スイッチング素子101、フリーホイールダイオード103、チョークコイル104、コンデンサ105、電流検出手段107、調節部12、操作部13及びFETドライバ102からなるフィードバックループは、特定の周波数成分を相対的に減衰又は増大させる等の周波数特性を有し、目標電流IR の時間変化の形状が矩形状であっても、光源22へ供給するパルス電流の波形は周波数特性に応じて矩形から変形した波形となる。等化器146は、検出電流IL を目標電流IR にするように出力電流を制御するフィードバックループの周波数特性とは逆特性の周波数特性を有するフィルタ回路で構成されており、フィードバックループへ目標電流IR が入力される前に目標電流IR の時間変化の形状を予め変形しておく処理を行う。即ち、等化器146は、フィードバックループの周波数特性では減衰される周波数成分を増大し、フィードバックループの周波数特性では増大される周波数成分を減衰させる周波数特性を有する。このような周波数特性で等化器146が目標電流IR の時間変化の形状を調整することにより、目標電流IR の時間変化の形状が矩形状である場合に、等化器146による目標電流IRの調整とフィードバックループによるパルス電流の変形とが相殺され、光源22へ供給するパルス電流の波形が矩形となる。
図7は、等化器146による目標電流IR の調整及びパルス電流の波形の例を示す模式図である。図の横軸は時間を示す。図7(a)は電力演算回路143が生成した目標電流IR の時間変化を示し、矩形状の時間変化となっている。図7(b)は、フィードバックループが高周波成分を減衰させる周波数特性を有する場合での等化器146が目標電流IR の時間変化の形状を調整した結果を示す。等化器146は高周波成分を増大させる周波数特性を有し、目標電流IR の時間変化は立ち上がり及び立ち下がりにリンギング(オーバーシュート、アンダーシュート、行き過ぎ、又は減衰振動)が発生する形状となる。図7(c)は、等化器146による調整を行ったときのパルス電流の波形を実線で示し、等化器146による調整がないときのパルス電流の波形を破線で示す。等化器146による調整がないときには、パルス電流の波形は、高周波成分が減衰した結果、パルス電流の立ち上がり及び立ち下がりの鈍り(過制動)が発生した形状になる。しかし、等化器146による調整があるときには、予め高周波成分が増大しているので、パルス電流の波形は矩形となる。図7(d)は、フィードバックループが高周波成分を増大させる周波数特性を有する場合での等化器146が図7(a)に示す目標電流IR の時間変化の形状を調整した結果を示す。等化器146は高周波成分を減衰させる周波数特性を有し、目標電流IR の時間変化は立ち上がり及び立ち下がりが鈍った形状となる。図7(e)は、フィードバックループが高周波成分を増大させる周波数特性を有する場合に、等化器146による調整を行ったときのパルス電流の波形を実線で示し、等化器146による調整がないときのパルス電流の波形を破線で示す。等化器146による調整がないときにはパルス電流の立ち上がり及び立ち下がりにリンギングが発生した形状になるが、等化器146による調整があるときにはパルス電流の波形は矩形となる。
パルス電流の立ち上がり及び立ち下がりにリンギングが発生する波形になった場合は、給電回路1に瞬間的に過大な負荷が掛かる危険性がある。またパルス電流の立ち上がり及び立ち下がりが鈍った形状になった場合は、光源22が一定の光量で発光している時間が減少し、一定の光量を用いて画像を投影する時間が減少して画像の明るさが低下する。目標電流に応答するパルス電流の応答波形が鈍る状態では、応答に掛かる時間である整定時間が長くなり、図3に示す如きDMD36がオフ状態となって黒表示が投影される期間を長く取らざるを得なくなる。黒表示が投影される期間の分だけ光源22の出力光が多く捨てられることになるので、プロジェクタ10が投影する画像の明るさが低下する。従って、給電装置1は、等化器146を用いて目標電流IR の時間変化の形状を調整してパルス電流の波形を概ね矩形にすることにより、瞬間的に過大な負荷が掛かる危険性を回避し、また画像の明るさが低下することを防止することが可能となる。
なお、等化器146は、検出電流IL を目標電流IR にするように出力電流を制御するフィードバックループの周波数特性と逆特性の周波数特性を有するフィルタ回路に限るものではない。パルス電流の発生時に電力演算回路143が生成する目標電流IR の時間変化の形状が矩形状ではない形態の場合でも、等化器146は、目標電流IR の時間変化の形状及びフィードバックループの周波数特性に応じて、最終的にパルス電流の波形が矩形状になるような周波数特性を有するフィルタ回路であればよい。また図6に示した構成例では、等化器146を設定部14に組み込んで構成する例を示したが、本発明の給電回路1は、等化器146をアナログ回路で構成してDAコンバータ111の後段に配置する形態であってもよい。この形態では、DAコンバータ111は電力演算回路143が生成した目標電流IR をDA変換し、等化器146はDAコンバータ111がDA変換した目標電流IR の時間変化の形状を調整して調節部12へ入力する構成となる。また図6に示した構成例では、図2に構成例を示した給電回路1に等化器146を組み込んだ形態を示したが、本発明の給電回路1は、図5に構成例を示した給電回路1に目標電流IR の時間変化の形状を調整する等化器146を組み込んだ形態であってもよい。これらの形態の場合でも、給電回路1は、等化器146を用いて目標電流IR の時間変化の形状を調整してパルス電流の波形を矩形に近づけることにより、瞬間的に過大な負荷が掛かる危険性を回避し、画像の明るさが低下することを防止することが可能となる。
図8は、本発明の給電回路1の第4の実施形態の構成を示す回路図である。図8に示す第4の実施形態では、給電回路1は、DAコンバータ111がDA変換した目標電流IR の大きさの上限を制限する制限部15を備える。制限部15は、偏差算出器121に接続され、上限を制限した目標電流IR を調節部12へ入力する構成となっている。給電回路1のその他の部分の構成及び動作は図2に示した構成と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
設定部14は、デジタル回路で構成されているので、ノイズ等に起因する無限ループ又はフリーズ等、デジタル回路特有の誤動作をする可能性がある。また、一般に、デジタル回路は、実装不良又は故障が発生した場合、その影響を予想しにくく、思いもよらぬ動作をしやすい。このようなとき、デジタル回路は異常に大きい電流を出力する虞がある。設定部14が異常な電流を出力した場合は、制御回路1が行う電力制御が暴走してプロジェクタ10が発火する等の事故の危険性がある。制限部15は、大きさが所定の範囲から外れた異常な目標電流IR を設定部14が出力した場合に、異常な目標電流IR を検出し、調節部12へ入力する目標電流IR の大きさを所定の範囲内に制限する構成となっている。これにより、目標電流IR の大きさが所定範囲を超えて大きくなることがないので、検出電流IL を目標電流IR にするように出力電流を制御する電源回路21は、ある程度以上に出力電流を上昇させることがなくなり、電力制御の暴走が防止される。従って、この形態の給電回路1は、制限部15を用いて目標電流IR の上限を制限することにより、デジタル回路で構成された設定部14の異常からアナログ回路の部分を保護し、給電回路1が行う電力制御が暴走することを防止することが可能となる。
なお、図8に示した構成例では、図2に構成例を示した給電回路1に制限部15を組み込んだ形態を示したが、本発明の給電回路1は、図5に構成例を示した給電回路1に目標電流IR の大きさを制限する制限部15を組み込んだ形態であってもよい。この形態においても、本発明の給電回路1は、デジタル回路で構成された設定部14の異常からアナログ回路の部分を保護し、電力制御が暴走することを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、プロジェクタ10は、赤緑青及び白の4色のフィルタからなるカラーホイール34を備えた形態を示したが、これに限るものではなく、赤緑青の3色のフィルタからなカラーホイール又は補色系のフィルタを用いたカラーホイール等、その他の構成のカラーホイールを備えた形態であってもよい。他の構成のカラーホイールを備えた形態であっても、プロジェクタ10は、特定の色の光を生成することに同期して光源22にパルス電流を供給することにより、画像の色再現性を任意に調整することが可能となる。また本実施の形態においては、プロジェクタ10は、画像を形成する画像デバイスとしてDMD36を備えた形態を示したが、これに限るものではなく、画像デバイスとして液晶パネルを用いた形態であってもよい。
また本実施の形態においては、光源22は直流点灯式の放電ランプとし、給電回路1は、直流電流を光源22へ供給する形態を示したが、これに限るものではない。プロジェクタ10は、給電回路1が出力する直流電流を交流電流へ変換するインバータを備え、インバータから出力される交流電流を光源22へ供給する形態とし、プロジェクタ10は、光源22として、給電回路1から交流電流を供給されて点灯する交流点灯方式の放電ランプを備えた形態であってもよい。この形態においても、給電回路1は、定電力制御の安定性を保ちながら、光源22へ供給するパルス電流の波形を任意の波形に調整することが容易となり、プロジェクタ10は、状況に応じた適切な画像を投影することが可能となる。
また本実施の形態においては、本発明のプロジェクタ10は、外部のスクリーン又は壁等へ画像を投影するフロントプロジェクション方式の形態を示したが、これに限るものではなく、図示しない透過型のスクリーンを備え、スクリーンの背面から投射光学系37で光を投射することによってスクリーンに画像を投影するリアプロジェクション方式の形態であってもよい。
本発明のプロジェクタの内部構成を示すブロック図である。 本発明の給電回路の構成を示す回路図である。 プロジェクタが投影する画像の色再現性を向上させるために、カラーホイールの回転によってプロジェクタが生成する光の色に対応して給電回路が光源に供給する電流を制御する制御例を示すタイミングチャートである。 プロジェクタが投影する画像の明るさを向上させるために、カラーホイールの回転によってプロジェクタが生成する光の色に対応して給電回路が光源に供給する電流を制御する制御例を示すタイミングチャートである。 本発明の給電回路の第2の実施形態の構成を示す回路図である。 本発明の給電回路の第3の実施形態の構成を示す回路図である。 等化器による目標電流の調整及びパルス電流の波形の例を示す模式図である。 本発明の給電回路の第4の実施形態の構成を示す回路図である。 特許文献1に開示された技術で用いられる給電回路の構成例を示す回路図である。 特許文献2に開示された技術を応用した給電回路の構成例を示す回路図である。
符号の説明
1 給電回路
10 プロジェクタ
101 スイッチング素子
102 FETドライバ
103 フリーホイールダイオード
104 チョークコイル
105 コンデンサ
106 電圧検出手段
107 電流検出手段
12 調節部
13 操作部
14 設定部
141 基準電圧発生器
142、145 増幅回路(可変増幅手段)
143、144 電力演算回路(演算手段)
146 等化器
15 制限部
21 電源回路
22 光源
31 制御処理部
34 カラーホイール
36 DMD

Claims (9)

  1. 出力電力を制御しながら電流を供給し、一時的にパルス電流を重畳供給する給電方法において、
    一定の基準電力に相当する電気量を生成し、
    生成した電気量を変更可能な増幅率で増幅し、
    パルス電流の供給すべきタイミングを制御するための制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に従って前記増幅率を変更し、
    出力電圧を検出し、
    前記増幅率で前記電気量を増幅した結果の電気量を、検出した出力電圧に関する電気量で除算して目標電流を求め、
    出力電流を検出し、
    検出した出力電流を前記目標電流にするように出力電流を制御すること
    を特徴とする給電方法。
  2. 出力電力を制御しながら電流を供給し、一時的にパルス電流を重畳供給する給電方法において、
    出力電圧を検出し、
    一定の基準電力に相当する電気量を生成し、
    生成した電気量を、検出した出力電圧に関する電気量で除算した電流を求め、
    求めた電流を変更可能な増幅率で増幅した目標電流を生成し、
    パルス電流の供給すべきタイミングを制御するための制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に従って前記増幅率を変更し、
    出力電流を検出し、
    検出した出力電流を前記目標電流にするように出力電流を制御すること
    を特徴とする給電方法。
  3. 出力電力を制御しながら電流を供給し、一時的にパルス電流を重畳供給する給電回路において、
    出力電流を検出する電流検出手段と、
    出力電圧を検出する電圧検出手段と、
    一定の基準電力に相当する電気量を生成する手段と、
    該手段が生成した電気量を変更可能な増幅率で増幅する可変増幅手段と、
    該可変増幅手段が増幅した電気量を前記電圧検出手段が検出した出力電圧に関する電気量で除算した目標電流を演算する演算手段と、
    前記電流検出手段が検出した出力電流を前記演算手段が演算した前記目標電流にするように出力電流を制御する電流制御手段とを備え、
    前記可変増幅手段は、供給すべきパルス電流のタイミングを制御するための制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に従って前記増幅率を変更するように構成してあること
    を特徴とする給電回路。
  4. 出力電力を制御しながら電流を供給し、一時的にパルス電流を重畳供給する給電回路において、
    出力電流を検出する電流検出手段と、
    出力電圧を検出する電圧検出手段と、
    一定の基準電力に相当する電気量を生成する手段と、
    該手段が生成した電気量を前記電圧検出手段が検出した出力電圧に関する電気量で除算した電流を演算する演算手段と、
    該演算手段が演算した電流を変更可能な増幅率で増幅した目標電流を生成する可変増幅手段と、
    前記電流検出手段が検出した出力電流を前記可変増幅手段が生成した前記目標電流にするように出力電流を制御する電流制御手段とを備え、
    前記可変増幅手段は、供給すべきパルス電流のタイミングを制御するための制御信号を受け付け、受け付けた制御信号に従って前記増幅率を変更するように構成してあること
    を特徴とする給電回路。
  5. 前記電流検出手段及び前記電流制御手段はアナログ回路で構成してあり、
    前記演算手段はデジタル回路で構成してあること
    を特徴とする請求項3又は4に記載の給電回路。
  6. 前記可変増幅手段はデジタル回路で構成してあることを特徴とする請求項5に記載の給電回路。
  7. 前記目標電流の上限を制限する手段を更に備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の給電回路。
  8. 前記目標電流の時間変化に応じて前記電流制御手段が制御する前記出力電流の時間変化の形状が所定の形状になるように、前記電流制御手段の周波数特性に応じた所定の周波数特性で前記目標電流の時間変化の形状を調整する手段を更に備えることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一つに記載の給電回路。
  9. 供給された電流の大きさに応じた光量で発光する光源と、該光源へ電力を供給し、任意のパルス電流を前記光源へ供給する請求項3乃至8のいずれか一つに記載の給電回路と、前記光源が発光する光から予め定められた順に複数色の光を生成する色生成手段と、該色生成手段が生成する各色の光を順に投射する手段とを備えるプロジェクタであって、
    前記色生成手段が生成する特定の色の光とパルス電流の極性とを対応付けた対応関係を複数種類記憶する手段と、
    該手段が記憶する複数種類の前記対応関係の中から前記対応関係の一つを選択する選択手段と、
    前記色生成手段が特定の色の光を生成することに同期して、前記給電回路に、前記選択手段が選択した前記対応関係により前記特定の色の光に対応付けられた極性を有するパルス電流を前記光源へ供給させる手段と
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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