JP2009048019A - 画像投影装置、及び画像投影装置の調光制御方法 - Google Patents

画像投影装置、及び画像投影装置の調光制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カラーホイールの回転に同期させて投影される映像の色調を放電灯側で調整する光学表示装置において、IC等の回路数を省略してコストを下げる。
【解決手段】カラーホイール同期検出手段50によって、光束が各カラーセグメント31〜37を透過するタイミングが検出され、検出されたタイミングに同期させてカラーホイール同期信号出力手段60が、各出力部からカラーホイール同期信号を出力する。その後、制御手段65は、時分割された各色の光束ごとに、各出力部から出力されるカラーホイール同期信号の組合せと前記電力供給手段80が供給する電力の増加量とを対応させた対応関係に基づいて、カラーホイール同期信号出力手段60にカラーホイール同期信号を出力させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯からの光束を投影して映像を表示する画像投影装置に関し、特に、放電灯の光量を調整して映像の色調を調整可能な画像投影装置、及び画像投影装置の調光制御方法に関するものである。
光学素子を用いて放電灯からの光を投影する画像投影装置が知られている。画像投影装置は、映像信号に同期して動作する光学素子を用いて放電灯からの光束を投影方向に反射させ、この反射した光束をレンズを通してスクリーンに投影する仕組みである。また、画像投影装置では、放電灯と光学素子との間に、光束の所定波長域を分離するカラーホイールを配置している。カラーホイールは、複数の色(例えば、R、G、B、C、W、Y、)のカラーセグメントを備えており、カラーホイールが回転することで光束が透過するカラーセグメントが時間ごとに変化し、分離される光束の波長域が変化する。
上述した画像投影装置では、光学素子を用いて投影される映像の階調等が制御される。例えば光学素子としてのDMD(Digital Micro-Mirror Device)(商標登録)は、投影される映像の1画素に対応する数のマイクロミラーを備えており、このマイクロミラーに入光した光束の反射量を調整することで光束を映像として投影する。このとき、DMDの各マイクロミラーは映像信号に基づいて高速でその反射量を調整し、投影される映像の各画素の階調値を変化させる。
スクリーンに投影される映像の色温度等を調整するために、光学素子側での調整ではなく、放電灯側の輝度を変化させて各色ごとの色温度の調整を行う技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)。
このような技術では、放電灯を駆動するための直流値より大きな電流値を持つポジティブパルスや、負の矩形パルスであるネガティブパルスをカラーホイールの回転に同期した同期信号のパルス幅に対応させて印加することで放電灯の輝度を変化させる。
また、再現性の低い特定の色(例えば暗い緑)を再現するに当たり、放電灯を駆動するための直流電流に複数のパターンから成るネガティブパルスを印加し、光学素子側で表現できないより多くの階調値を再現する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
このような技術では、特許文献1と同様にカラーホイールの回転に同期した同期信号のパルス幅に対応させてネガティブパルスを印加している。
さらに、スクリーンに投影された映像からの反射量を測定して、測定された値に基づいてランプの輝度を調整する技術が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2007−47234号公報 特開2006−349912号公報 特開2006−162995号公報
上述した特許文献1〜3の技術は、次のような課題があった。つまり、カラーホイールの回転に同期した同期信号のパルス幅に基づいて放電灯側の調整を行うため、パルス幅に対応して幅が変化する同期信号を出力する部位と、この同期信号を受信してパルス幅を検出する部位とが必要であった。そのため、このような機能を備えたIC等の回路が少なくとも2つ以上必要となり、回路のコストアップを招いていた。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、カラーホイールの回転に同期させて投影される映像の色調を放電灯側で調整する光学表示装置において、IC等の回路数を省略してコストを下げることができる画像投影装置、及び画像投影装置の調光制御方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、この発明のある局面によれば、光束を照射する放電灯と、前記光束を複数の色に時分割する複数のカラーセグメントを備える回転式のカラーホイールと、取得した映像信号を基に、前記カラーホイールを透過した光束に画質調整を行なう反射型の光学素子とを有する画像投影装置において、前記光束が前記各カラーセグメントを透過するタイミングを検出するカラーホイール同期検出手段と、信号を出力する複数の出力部を備え、検出された前記タイミングに同期させてカラーホイール同期信号を前記出力部から出力するカラーホイール同期信号出力手段と、前記各出力部から出力される前記カラーホイール同期信号の組合せと前記放電灯に供給する電力の増加量とを対応させた対応関係を記憶するとともに、この対応関係に基づいて前記カラーホイール同期信号を出力させる制御手段と、出力された前記カラーホイール同期信号の組合せに基づいて、電力の増加量を調整して前記放電灯に出力する電力供給手段とを有する構成としてある。
上記のように構成した発明では、カラーホイール同期検出手段によって、光束が各カラーセグメントを透過するタイミングが検出され、検出されたタイミングに同期させてカラーホイール同期信号出力手段が、各出力部からカラーホイール同期信号を出力する。その後、制御手段は、時分割された各色の光束ごとに、各出力部から出力されるカラーホイール同期信号の組合せと前記電力供給手段が供給する電力の増加量とを対応させた対応関係に基づいて、カラーホイール同期信号出力手段にカラーホイール同期信号を出力させる。さらに、電力供給手段は、出力されたカラーホイール同期信号の組合せに基づいて放電灯に供給する電力の増加量を調整する。
これにより、同期信号のパルス幅を検出し、この検出した同期信号のパルス幅に基づいて電力量の調整をする手法に較べ、出力部から出力されるカラーホイール同期信号の組合せにより放電灯に供給する電力を調整するため、調整する値に応じてパルス幅を制御する部位と調整されたパルス幅を検出するための部位とを必要とせず、コストを下げることができる。
ここで、光学素子が行なう画質調整とは、階調値の変更や輝度の変更、更には、色温度の変更を含むものである。
好ましくは、前記電力供給手段は、各出力部から出力されるカラーホイール同期信号の組合せにより前記放電灯に供給する電力量を断続的に変化させる
これにより、各出力部から出力されるカラーホイール同期信号の組合せを用いて複数の増加量を設定することができる。
好ましくは、前記カラーホイール同期検出手段は、前記カラーホイールの特定のカラーセグメントに配置された位置指標と、前記位置指標を検出して検出信号を出力するセンサーとから構成され、前記カラーホイール同期信号出力手段は、前記出力される検出信号を受信して、前記カラーホイールの回転周期を検出するとともに、検出された回転周期に基づい前記光束が前記各カラーセグメントを透過するタイミングを検出する。
これにより、カラーホイールの回転に同期した検出信号を用いて簡単にタイミングを検出することができる。
好ましくは、前記カラーホイール同期信号出力手段と前記電力供給手段とはフォトカプラを用いて接続される。
これにより、カラーホイール同期信号出力手段と前記電力供給手段との間を絶縁構造とすることができ、回路内の安全要求を満たすことができる。
また、本発明の他の側面として、前記光学素子はDMD(Digital Micro-Mirror Device)(商標登録)であって、前記カラーホイール同期信号出力手段と前記制御手段とは、前記カラーホイール同期信号を出力する複数の出力ポートを備えるマイクロコンピュータ内に実装され、前記電力供給手段は、フォトカプラとトランジスタとを用いて形成される絶縁構造によって、前記各出力ポートから出力されるカラーホイール同期信号を受信し、前記トランジスタのベース電極で前記フォトカプラの出力端子と接続し、コレクタ電極で所定の電圧を有する信号発生源と接続し、エミッタ電極で前記電力供給手段と接続し、前記カラーホイール同期信号の入力により前記トランジスタがオンされると、前記信号発生源から出力される信号の組合せにより前記放電灯に供給する電力の増加量が決定される。
さらに、本発明の他の側面として、光束を複数の色に時分割する複数のカラーセグメントを備える回転式のカラーホイールと、取得した映像信号を基に、前記カラーホイールを透過した光束に画質調整を行なう反射型の光学素子とを有する画像投影装置の調光制御方法において、前記光束が前記各カラーセグメントを透過するタイミングを検出し、検出された前記タイミングに同期させてカラーホイール同期信号を複数の出力部から出力する際、前記各出力部から出力される前記カラーホイール同期信号の組合せと前記放電灯に供給する電力の増加量とを対応させた対応関係を記憶するとともに、この対応関係に基づいて前記カラーホイール同期信号を出力し、出力された前記カラーホイール同期信号の組合せに基づいて、電力の増加量を調整して前記放電灯に出力する。
以上説明したように本発明によれば、カラーホイールの回転に同期させて投影される映像の色調を放電灯側で調整する光学表示装置において、IC等の回路数を省略してコストを下げることができる。
また請求項2にかかる発明によれば、各出力部から出力されるカラーホイール同期信号の組合せを用いて複数の増加量を設定することができる。
そして請求項3にかかる発明によれば、カラーホイールの回転に同期した検出信号を用いて簡単にタイミングを検出することができる。
また請求項4にかかる発明によれば、カラーホイール同期信号出力手段と前記電力供給手段との間を絶縁構造とすることができ、回路内の安全要求を満たすことができる。ができる。
さらに請求項6のような、より具体的な構成において、上述した請求項1〜請求項4の各発明と同様の作用を奏することはいうまでもない。
以下、この発明の実施の形態について図を参照しながら下記の順序に従って説明する。 なお、図中の同一または相当部分については、同一の符号を使用してその説明は繰返さない。
(1)本発明の構成
(2)第一の実施の形態
(2−1)画像投影装置の構成
(2−2)画像投影装置の作用・効果
(3)まとめ
(1)本発明の構成
本発明は、光束を照射する放電灯と、光束を複数の色に時分割する複数のカラーセグメントを備える回転式のカラーホイールと、取得した映像信号を基にカラーホイールを透過した光束に画質調整を行なう反射型の光学素子とを有する画像投影装置において、調光制御により、スクリーンに投影される映像の色調を調整するものである。
図1は、本発明に係る画像投影装置のクレーム対応図である。本発明に係る画像投影装置100は、上記した放電灯10と、カラーホイール30と、光学素子40とに加え、カラーホイールの各カラーセグメントを透過する光束のタイミングを検出するカラーホイール同期検出手段50と、検出されたタイミングに同期させて複数のカラーホイール同期信号を出力するカラーホイール同期信号出力手段60と、出力されるカラーホイール同期信号の組合せと前記放電灯10に供給する電力の増加量とを対応させた対応関係を記憶するとともに、この対応関係に基づいてカラーホイール同期信号出力手段60にカラーホイール同期信号を出力させる制御手段66と、出力されたカラーホイール同期信号の組合せに基づいて、放電灯10に供給する電力の増加量を調整する電力供給手段80とを備えている。
本発明に係る画像投影装置100の作用を説明する。まず、電力供給手段80から電力が放電灯に供給されると、放電灯10は点灯を開始する。放電灯の点灯によって照射された光束は、所定周期で回転するカラーホイール30の各セグメントに入光して所定色の光束に分離される。分離された光束は光学素子40に入光し、この光学素子40によりレンズ20に向けて光束は反射される。このとき、光学素子40は取得した映像信号に基づいて入光した光束の反射量を調整し、スクリーン300に投影される画像の画質を調整する。これにより、スクリーン300には、照射された光束で画像が投影される。
また、本発明では、カラーホイール30の各カラーセグメントを透過する光束のタイミングをカラーホイール同期検出手段50を用いて検出しており、カラーホイール同期信号出力手段60は、検出されたタイミングに同期させて各出力部からカラーホイール同期信号を出力する。このとき、制御手段66は、検出されたタイミングごとに各出力部から出力されるカラーホイール同期信号の組み合わせと電力供給手段80が供給する電力量の増加量との対応関係に基づいて、カラーホイール同期信号出力手段60にカラーホイール同期信号を出力させる。
(2)第一の実施の形態
(2−1)画像投影装置の構成
図2は、本発明の実施形態における画像投影装置100のブロック構成図である。本実施の形態では、カラーホイール同期検出手段50は、カラーホイール30の所定のセグメントに形成された位置指標51とこの位置指標51を検出するフォトセンサー52とから構成される。また、カラーホイール同期信号出力手段60と制御手段66とは各種の機能を備えたマイクロコンピュータ61にて実現される。そして、電力供給手段80は、放電灯10に直流電圧を供給する電源回路81により実現される。そして、光学素子40は、複数のミラーを備えるDMDにより実現される。
放電灯10は、ランプ11と、ランプ11から照射される光束を反射させてこの光束を投影方向に集めるランプリフレクタ(図示しない)とを備えている。なお、本実施形態におけるランプ11の点灯方式は直流電圧によって点灯するものである。
カラーホイール30は、放電灯10から照射された光束の波長を選択的に透過させるダイクロイックフィルタから成る複数のカラーセグメント31〜37を備えている。カラーホイール30は、光束を受光する略円形の受光面を備え、各カラーセグメント31〜37をこの受光面の中心から展開する扇状に配置している。なお、好ましくは、各カラーセグメント31〜37に配置されるダイクロイックフィルタは、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)Y(イエロー)M(マゼンダ)C(シアン)W(ホワイト)の各色である。さらに、好ましくは、扇状に配置された各カラーセグメント31〜37は等しい中心角を備える扇形状である。カラーホイール30は受光面の中心を回転軸として所定周期(例えば120Hz)で回転しており、放電灯10から照射された光は、カラーホイールの回転により各色のカラーセグメント31〜37を透過する。これにより、カラーセグメント31〜37を透過した光束は各色に時分割される。
カラーホイール30には、カラーホイール30の回転のタイミングを検出するための位置指標51が設けられており、この位置指標51をフォトセンサー等で検出することでカラーホイール30の回転のタイミングを検出する。例えば、フォトセンサー52が位置指標51を検出した後、数秒後に再度この位置指標を検出することで、フォトセンサー52はカラーホイール30の一回転分のタイミングを検出する。フォトセンサー52は、カラーホイール30の一回転分のタイミングを検出すると、この回転に同期させた検出信号をマイクロコンピュータ61に出力する。
DMD41は、取得された映像信号に基づいて入光した光束に画質調整を施す。DMD41は、投影する映像の画素に対応した数のミラーエレメントを半導体メモリーセル上に設置しており、映像信号に基づいて各ミラーエレメントの傾きを変化させる。具体的には、各ミラーエレメントは、映像信号に基づいてその角度を±10〜12度傾け、入光した光束の投影方向における反射のオン/オフを切替える。上記した光束の投影方向における反射のオン/オフを高速で切替えることで、DMD41は投影された画像の階調を変化させ、画質を調整する。
マイクロコンピュータ61は、フォトセンサー52が出力した検出信号に基づいて、カラーホイール同期信号を電源回路81に出力する。マイクロコンピュータ61は、演算を行なうためのCPU61aや、所定のプログラムやテーブルを記憶するROM61b、更には上記記憶したプログラムやテーブルを展開するためのRAM61cを備えている。本実施形態におけるマイクロコンピュータ61はカラーホイール同期信号を出力する出力ポート(出力部)を4つ備えており、フォトセンサー52から検出信号が入力されると、この出力ポート62〜65からカラーホイール同期信号を出力する。
出力ポート62〜65から出力されたカラーホイール同期信号は、ハイレベル又はローレベルいずれかであり、カラーホイール同期信号が出力される出力ポート62〜65と、各出力ポート62〜65から出力されるカラーホイール同期信号の信号状態(ハイ/ロー)によりカラーホイール同期信号は複数の出力値を表すことができる。また、マイクロコンピュータ61が出力するカラーホイール同期信号の組合せはROM61bに予め記憶されたテーブル70(対応関係)に基づいて実行される。なお、ROM61bには、対応関係を示すテーブル70の他、CPU61aがテーブル70を参照してカラーホイール同期信号を出力させるための制御プログラム61dとが記憶されている。
図3は、マイクロコンピュータ61が記憶するテーブル70を表す図である。図3より、各行は降順にマイクロコンピュータ61の各出力ポート62〜65を示す。また、各列は、光束がカラーホイール30の各色セグメントを透過するタイミングを示す。ここで、ROM61bに記憶されるテーブル70には予めカラーホイール30のR、Y、G、C、W、Bの各カラーセグメントを透過する光束の調光を変化させるためランプ11に供給する電力をそれぞれ50パーセント、10パーセント、0パーセント、80パーセント、150パーセント、110パーセント増加させる対応関係が記憶されているものとする。また、4つの出力ポート62〜65から出力されるカラーホイール同期信号のハイ/ローの組合せにより、マイクロコンピュータ61は最大で16(2の4乗)通りの増加量を電源回路81に指示することができる。
以下に制御プログラム61dのフローを説明する。図4は、ROM61bに記憶された制御プログラム61dを示すフローチャートである。所定周期で回転するカラーホイール30の位置指標51をフォトセンサー52が検出し、フォトセンサー52からの検出信号を受信すると(ステップS100)、マイクロコンピュータ61は、ROM61bに記憶されたテーブル70を参照する(ステップS110)。次に、マイクロコンピュータ61は、カラーホイール30の回転周期をカラーセグメント31〜37の数で除算し、各光束が各カラーセグメント31〜37に入光するタイミングを算出する(ステップS120)。また、マイクロコンピュータ61は、フォトセンサー52から再度検出信号が入力されると(ステップS130)、算出した入光のタイミングとテーブル70の記憶内容を基に各出力ポート62〜65からカラーホイール同期信号を出力する(ステップS140)。上述した一連の流れにより、マイクロコンピュータ61は、電源回路81にカラーホイール同期信号を出力する。
本発明の実施の形態では、各出力ポートにおけるカラーホイール同期信号の出力タイミングは、カラーホイール30の一回転分に対応する周期(例えば120Hz)を、カラーセグメント31〜37の数で除算した値としている。これは、各カラーセグメントの形状が同一である場合を想定したものである。そのため、各カラーセグメントの形状が異なり、これに伴い光束が各カラーセグメント31〜37を透過する時間が異なる場合には、各カラーセグメントの形状に合わせてカラーホイール同期信号の出力タイミングを調整する必要がある。
電源回路81は、放電灯10に電源を供給する電力を生成する電力供給回路82と、電力供給回路82が生成する供給電力の増加を調整する電力量調整回路83とを備えている。マイクロコンピュータ61の各出力ポート62〜65と電源回路81の入力端子81a〜81dとはフォトカプラ90を用いて絶縁構造を形成しつつ互いに接続している。このため、電源回路81は受信したカラーホイール同期信号のハイ/ローの組合せに基づいて放電灯10に供給する電力量の増加を制御する。また、マイクロコンピュータ61と電源回路81とはフォトカプラ90を用いて絶縁されているため、回路内における1次側と2次側との間の安全基準を満たすことができる。
電力量調整回路83は、マイクロコンピュータ61の各出力ポート62〜65と接続する4つの電力調整部83a〜83dを備えている。電力調整部83a〜83dは、入力されたカラーホイール同期信号をトリガー信号として、電力供給回路82に所定の電力量の増加を指示するための電力可変信号を出力する。ここで、各電力調整部83a〜83dから出力される電力可変信号は、カラーホイール同期信号の出力に対応して放電灯10に供給する電力量の増加量を設定するものである。
図5は、電源回路を表す図である。図5より、各電力調整部83a〜83dは、カラーホイール同期信号の信号状態により出力信号のオン/オフを切替えるトランジスタQ1〜Q4を備えている。トランジスタQ1〜Q4のベース電極は第一の定電圧源Vcc1と抵抗を通して接続している。また、トランジスタQ1〜Q4のコレクタ電極は第二の定電圧源Vcc2と接続している。さらに、トランジスタQ1〜Q4のエミッタ電極は抵抗を通して電力供給回路82の入力端子82a〜82dと接続している。
以下に電力調整部83aを使用して、電力量調整回路83の動作を説明する。マイクロコンピュータ61の各出力ポート62〜65からカラーホイール同期信号が出力されると、フォトカプラ90の出力側が導通し、第一の定電圧源Vcc1が起電力を発生させる。これにより、トランジスタQ1がし、第二のVccが起電力を発生させる。そのため、電力供給回路82の入力端子82a〜82dに電力可変信号が供給される。無論上述した一連の流れは、カラーホイール同期信号がローのときには発生しない。そのため、カラーホイール同期信号のハイ/ローに同期して電力供給回路82に入力される電力可変信号のオン/オフが切替えられる。なお、他の電力調整部83b〜83dも電力調整部83aと同様に動作する。
電力供給回路82は、放電灯10に電力を供給するための回路である。電力供給回路82は、例えば商用電源200から供給された交流電圧を全波整流する整流回路84と、整流された直流電圧を基にランプ11に電力を生成する電力供給部85と、ランプ11の始動時に高圧のパルス電流を発生させるイグナイタ回路86と、電力供給部85が生成する電力量をPWM制御するPWM制御用IC87とを備えている。
まず、商用電源200等から供給された交流電圧は、整流回路84で全波整流される。そして、PWM制御用IC87は、PWM制御により電力供給部85を制御する。そのため、電力供給部85は全波整流された直流電力を所定の電圧になるよう昇圧又は降圧する。その後、イグナイタ回路86は、高圧のパルス電流を発生させてランプ11に電力を供給する。また、PWM制御用IC87は、入力端子82a〜82dと接続しており、電力量調整回路83から入力端子82a〜82dを通して受け付けた電力可変信号の組合せに基づいてランプ11に供給する電力量を変更する。
本発明に係るPWM制御用IC87は、各電力調整部83a〜83dから入力された電力可変信号のハイ/ローの組合せに基づいて、電力供給部85が生成する電力量をPWM制御する。例えば、電力量調整回路83から出力された電力可変信号は、カラーホイール同期信号に対応して、10パーセント、20パーセント、40パーセント、80パーセント、及び各値を組み合わせた増加量に対応している。そのため、PWM制御用IC87は、入力される各電力可変信号に応じて電力供給部85がランプ11に供給する電力を増加させるようPWM制御する。その具体的な一例としては、入力された電力可変信号に応じてパルスのデューティ比を変化させることで生成する電力量を変化させればよい。上記した構成では、入力端子82a〜82dに入力された電力可変信号の組合せに基づく16種類の電力増加量に対応させて、16種類のデューティ比を変化できるようにすればよい。
(2−2)画像投影装置の作用・効果
以下図6を基に本実施の形態の作用・効果を説明する。
図6は、画像投影装置100のタイミングチャートである。この図では、縦軸はマイクロコンピュータ61の各出力ポート62〜65から出力されるカラーホイール同期信号を示し、横軸は各カラーセグメント31〜37を透過する光束のタイミングを示す。ここで、テーブル70は、カラーセグメント31〜37を透過する光束を図3に示すテーブルと同値で調光するものとする。
画像投影装置100を駆動させ、スクリーン300に画像を投影する。このとき、図6に示すように、カラーホイール30のW(ホワイト)のカラーセグメントを透過する光束が250パーセントとなるよう調光する場合、マイクロコンピュータ61の全ての出力ポート62〜65からカラーホイール同期信号が出力される。そのため、電源回路81は生成する電力を150パーセント昇圧させて、ランプ11に生成した電力を供給する。このため、スクリーン300に投影された画像は、通常(すべての電力の増加量が0パーセント)の画像に対してWの色味が強くなる。また、図6では、カラーホイール30のB、R、Cの各カラーセグメントを透過する光束の輝度も高くなるよう調光するため、通常の画像に対して各色の色調が強い画像がスクリーン300に投影される。
また、例えば、Rのカラーセグメントを透過する光束の輝度が高くなるよう電力供給回路82の調整を行うと投影された画像の色温度を高くすることができる。逆にBのカラーセグメントを透過する光束の輝度が高くなるよう調整すると投影された画像の色温度を低くすることができる。このように、予めテーブル上で対応関係を設定しておくことで、ユーザの好みに応じた画像の色調を設定することができる。
(3)まとめ
カラーホイール同期検出手段50によって、光束が各カラーセグメント31〜37を透過するタイミングが検出され、検出されたタイミングに同期させてカラーホイール同期信号出力手段60が、各出力部からカラーホイール同期信号を出力する。その後、制御手段66は、時分割された各色の光束ごとに、各出力部から出力されるカラーホイール同期信号の組合せと前記電力供給手段80が供給する電力の増加量とを対応させた対応関係に基づいて、カラーホイール同期信号出力手段60にカラーホイール同期信号を出力させる。さらに、電力供給手段は、出力されたカラーホイール同期信号の組合せに基づいて、放電灯に供給する電力の増加量を調整する。
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
本発明に係る画像投影装置のクレーム対応図である。 本発明の実施形態における画像投影装置100のブロック構成図である。 マイクロコンピュータ61が記憶するテーブル70を表す図である。 ROM61bに記憶された制御プログラム61dを示すフローチャートである。 電源回路を表す図である。 画像投影装置100のタイミングチャートである。
符号の説明
10…放電灯、11…ランプ、20…レンズ、30…カラーホイール、31〜37…カラーセグメント、40…光学素子、41…DMD、50…カラーホイール同期検出手段、51…位置指標、52…フォトセンサー、60…カラーホイール同期信号出力手段、61…マイクロコンピュータ、61a…CPU、61b…ROM、61c…RAM、61d…制御プログラム、62〜65…出力ポート、66…制御手段、70…テーブル、80…電力供給手段、81…電源回路、81a〜81d…入力端子、82…電力供給回路、82a〜82d…入力端子、83…電力量調整回路、83a〜83d…電力調整部、84…整流回路、85…電力供給部、86…イグナイタ回路、87…PWM制御用IC、90…フォトカプラ、100…画像投影装置、200…商用電源、300…スクリーン


Claims (6)

  1. 光束を照射する放電灯と、
    前記光束を複数の色に時分割する複数のカラーセグメントを備える回転式のカラーホイールと、
    取得した映像信号を基に、前記カラーホイールを透過した光束に画質調整を行なう反射型の光学素子とを有する画像投影装置において、
    前記光束が前記各カラーセグメントを透過するタイミングを検出するカラーホイール同期検出手段と、
    信号を出力する複数の出力部を備え、検出された前記タイミングに同期させてカラーホイール同期信号を前記出力部から出力するカラーホイール同期信号出力手段と、
    前記各出力部から出力される前記カラーホイール同期信号の組合せと前記放電灯に供給する電力の増加量とを対応させた対応関係を記憶するとともに、この対応関係に基づいて前記カラーホイール同期信号を出力させる制御手段と、
    出力された前記カラーホイール同期信号の組合せに基づいて、電力の増加量を調整して前記放電灯に出力する電力供給手段とを有することを特徴とする画像投影装置。
  2. 前記電力供給手段は、各出力部から出力されるカラーホイール同期信号の組合せにより前記放電灯に供給する電力量を断続的に変化させることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 前記カラーホイール同期検出手段は、
    前記カラーホイールの特定のカラーセグメントに配置された位置指標と、
    前記位置指標を検出して検出信号を出力するセンサーとから構成され、
    前記カラーホイール同期信号出力手段は、前記出力される検出信号を受信して、前記カラーホイールの回転周期を検出するとともに、検出された回転周期に基づい前記光束が前記各カラーセグメントを透過するタイミングを検出することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像投影装置。
  4. 前記カラーホイール同期信号出力手段と前記電力供給手段とはフォトカプラを用いて接続されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の画像投影装置。
  5. 光束を複数の色に時分割する複数のカラーセグメントを備える回転式のカラーホイールと、取得した映像信号を基に、前記カラーホイールを透過した光束に画質調整を行なう反射型の光学素子とを有する画像投影装置の調光制御方法において、
    前記光束が前記各カラーセグメントを透過するタイミングを検出し、
    検出された前記タイミングに同期させてカラーホイール同期信号を複数の出力部から出力する際、前記各出力部から出力される前記カラーホイール同期信号の組合せと前記放電灯に供給する電力の増加量とを対応させた対応関係を記憶するとともに、この対応関係に基づいて前記カラーホイール同期信号を出力し、
    出力された前記カラーホイール同期信号の組合せに基づいて、電力の増加量を調整して前記放電灯に出力することを特徴とする画像投影装置の調光制御方法。
  6. 前記光学素子はDMD(Digital Micro-Mirror Device)(商標登録)であって、
    前記カラーホイール同期信号出力手段と前記制御手段とは、前記カラーホイール同期信号を出力する複数の出力ポートを備えるマイクロコンピュータ内に実装され、
    前記電力供給手段は、
    フォトカプラとトランジスタとを用いて形成される絶縁構造によって、前記各出力ポートから出力されるカラーホイール同期信号を受信し、
    前記トランジスタのベース電極で前記フォトカプラの出力端子と接続し、コレクタ電極で所定の電圧を有する信号発生源と接続し、エミッタ電極で前記電力供給手段と接続し、
    前記カラーホイール同期信号の入力により前記トランジスタがオンされると、前記信号発生源から出力される信号の組合せにより前記放電灯に供給する電力の増加量が決定されることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
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