JP2007194688A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】実際に形成されるドットが線形性のよい階調特性を有するための画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、またはプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】入力階調値合計部22aは、入力画像をセルに分割し、セルの入力階調値を合計する。重心位置決定部22bは、セル内の各画素の入力階調値と座標からセルの重心位置を算出し決定する。目標出力階調値設定部22cは、入力階調値合計から出力すべきセルの目標出力階調値を設定する。平均階調値算出部22dは、セルの平均階調値を算出する。出力階調値補正部22eは、セルの重心位置と平均階調値をパラメータとした補正値テーブルから求めた補正値を用いて目標出力階調値を補正する。階調変換部22gは、階調変換のための階調変換マトリックスを重心位置に移動して適用し、階調変換テーブルからセルの各画素の入力階調値を出力階調値に階調変換する。
【選択図】図2

Description

本発明は、入力画像を複数画素から構成される画素群に分割し、分割された各々の画素群に階調変換マトリックスを適用することで、前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を、2種類以上の階調値を有する出力階調値に階調変換する画像処理技術に関する。
従来より、プリンタなど印刷エンジンを有する画像出力装置では、入力画像データの階調値を、画素ごとにハーフトーン処理によって2種類以上の所定の出力階調値に変換し、変換された出力階調値に応じて形成されるドットによって生成される網点(AMスクリーン)画像によって印刷用紙に印刷を行い、印刷物として画像を出力することが行われている。
ハーフトーン処理としては、ドット集中型ディザ法(多値ディザ法)による変換処理が知られている。多値ディザ法は、所定の大きさのマトリックス内に中央からドットが成長する成長特性になるように閾値が配分され、各画素の入力階調値との比較により階調変換処理を行うものである。
しかしながら、入力画像に、閾値が配分されたマトリックスを適用した場合、マトリックス内で閾値の大きい領域では画素の入力階調値は失われ、逆に閾値の小さい領域では入力階調値よりも大きい階調値に変換されるため、入力画像と異なる印刷物になることがある。例えば灰色の線のように中間の大きさを有する入力階調値の場合、閾値との比較によって入力階調値が失われる画素に対応するところで線が切れた印刷物になってしまう。このように、多値ディザ法による処理では出力される画像について画質面で問題があった。
そこで、ドットの成長特性の異なる複数の閾値マトリックスを用意し、網点生成領域ごとに所望のドットサイズが得られるマトリックスを判定して、適用する閾値マトリックスを切り替える方法がある(例えば特許文献1)。
しかし、かかる方法では複数の閾値マトリックスを記録するためのメモリが必要であり、また、閾値マトリックス切り替えの際に入力画像の全画素に対して複数回閾値比較処理を行うため計算量が多くなるという問題がある。更に、かかる方法を含め多値ディザ法による処理では、ドット位置がAMスクリーンに応じて所定間隔で固定されているため、入力階調値の分布状態を再現するのに最適な位置にドットを形成させることができず、入力画像に忠実でない印刷物になるという問題もある。
特開平4−195137号公報
そこで、これらの問題を解決するために、本願出願人は、複数画素から構成される画素群内の各画素の入力階調値から重心位置を求め、この重心位置に各画素の入力階調値の和に対応するドットを生成させるようにするという内容の先願発明を提案した(以下「AAM(Advanced AMスクリーン法)」と呼ぶ。特願2004−137326号:本願の出願前の確認時点で未公開。)。
しかしながら、AAM法では、重心位置に網点が位置するようにドットの形成を行うようにしているため、隣接する画素群間において重心位置が近い場合は、形成されるそれぞれのドットが互いに影響し合って階調特性の線形性を崩してしまうという課題がある。またAAM法では、入力階調値の合計と等しいサイズの網点を生成する出力階調値に階調変換していたため、プリンタの印刷エンジンの特性によっては、そのままの出力階調値で形成されるドットの大きさでは、線形な階調特性を実現できないという課題もある。
本発明は、このような課題の少なくとも一部を解決し、実際に形成されるドットが線形性のよい階調特性を有するための画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、またはそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の画像処理装置は、入力画像を複数画素から構成される画素群に分割し、分割された各々の画素群に階調変換マトリックスを適用することで、前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を、2種類以上の階調値を有する出力階調値に階調変換する画像処理装置であって、前記画素群について前記各画素の入力階調値の合計値を求める入力階調値合計部と、前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を用いて当該画素群の重心位置を決定する重心位置決定部と、前記入力階調値の合計値と前記決定された重心位置とに基づいて前記入力階調値に対して階調変換すべき前記出力階調値を設定した階調変換マトリックスを、前記各々の画素群に適用し、前記画素群に含まれる前記各画素の入力階調値を出力階調値に階調変換する階調変換部と、を備えることを要旨とする。
かかる第1の画像処理装置によれば、画素群(以下、セルとも呼ぶ)内の入力階調値の合計値とセルの重心位置から階調変換後の出力階調値を設定する。つまり入力階調値に応じて形成されるべきドットの大きさと、重心位置から定まるドットの形成位置から、実際に出力するドットの大きさに対応する出力階調値を印刷エンジンの特性に合わせて設定できるため、線形性のよい階調特性を有するドットを形成することができる。
あるいは、本発明の第2の画像処理装置は、入力画像を複数画素から構成される画素群に分割し、分割された各々の画素群に階調変換マトリックスを適用することで、前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を、2種類以上の階調値を有する出力階調値に階調変換する画像処理装置であって、前記画素群について前記各画素の入力階調値の合計値を求める入力階調値合計部と、前記画素群に含まれる前記各画素の入力階調値を用いて当該画素群の重心位置を決定する重心位置決定部と、前記画素群について階調変換後目標とする目標出力階調値を、前記入力階調値の合計値に基づいて設定する目標出力階調値設定部と、前記設定された目標出力階調値を、前記決定された重心位置をパラメータとする所定の補正値を乗算して補正する出力階調値補正部と、前記画素群について、階調変換後の前記出力階調値を、前記出力階調値補正部が補正した階調値になるように階調変換する階調変換部と、を備えることを要旨とする。
かかる第2の画像処理装置によれば、セル内の入力階調値の合計値から出力すべき目標出力階調値を設定し、その後セルの重心位置から目標出力階調値を補正する。つまり入力階調値に応じて形成されるべきドットの大きさを設定後、重心位置に応じてこのドットの大きさを補正するのである。こうすることで、大きさが異なるように分割されたセルについても、出力するドットの大きさに対応する出力階調値をセル内でのドットが形成される位置に応じて補正することによって印刷エンジンの特性に合わせることができる。従って、実際に形成されるドットは線形性のよい階調特性を持つことになり、入力画像に忠実な出力画像を得ることができる。
さらに、本発明の第2の画像処理装置は、前記画素群について、前記入力階調値の合計値から一画素あたりの平均階調値を算出する平均階調値算出部を備え、前記出力階調値補正部は、前記重心位置に加えて更に前記平均階調値をパラメータとする所定の補正値を、前記目標出力階調値に乗算して補正することとしてもよい。
こうすれば、セル内の入力階調値の合計値が同じセルであっても、網点位置間隔が異なる大きさのAMスクリーンを使用した場合は、隣接するセル間でドット間距離が異なることから、実際に出力するドットの大きさに対応する出力階調値を、ドットの形成位置だけでなくセルの平均階調値に応じてセルごとに補正することによって印刷エンジンの特性に合わせることができる。従って、実際に形成されるドットは線形性のよい階調特性を持つことになる。
さらに、本発明の第2の画像処理装置は、前記出力階調値に基づいて所定のドットを出力する印刷エンジンが特定できるエンジン情報を取得するエンジン情報取得部を更に備え、前記出力階調補正部は、取得された前記エンジン情報に基づいて、前記所定の補正値を前記出力階調値に乗算して補正することとしてもよい。
こうすれば、構造や部品材料、あるいはレーザ駆動方法が異なるなど、印刷エンジンの種類に起因して同じ出力階調値でも形成されるドットの大きさが異なるなど、印刷エンジンの特性に合わせて更に出力階調値を補正することができる。従って、実際に形成されるドットは、更に線形性のよい階調特性を持つことが期待できる。
ここで、本発明の第1ないし第2の画像処理装置は、前記画素群の重心位置に前記階調変換マトリックスの中心を配置する配置部を備え、前記階調変換部は、配置された前記階調変換マトリックスに格納された所定の階調変換テーブルを参照することによって前記階調変換マトリックスを前記画素群の各画素に適用し、前記画素群の各画素の入力階調値を出力階調値に階調変換することとしてもよい。
こうすれば、セルの重心位置に階調変換マトリックスの中心を配置し、セル内の各画素について所定の階調変換テーブルを参照して階調変換することから、セルの重心位置を中心にしてドットを形成することになり、入力画像に忠実で線形性の良い階調特性を有する出力画像を得ることが可能となる。
また、上記目的を達成する本発明の画像処理方法は、入力画像を複数画素から構成される画素群に分割し、分割された各々の画素群に階調変換マトリックスを適用することで、前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を、2種類以上の階調値を有する出力階調値に階調変換する画像処理方法であって、前記画素群について前記各画素の入力階調値の合計値を求める入力階調値合計工程と、前記画素群について階調変換後目標とする目標出力階調値を、前記入力階調値の合計値に基づいて設定する目標出力階調値設定工程と、前記画素群に含まれる前記各画素の入力階調値を用いて当該画素群の重心位置を決定する重心位置決定工程と、前記重心位置に基づいて、前記目標出力階調値を補正する出力階調値補正工程と、を備えたことを要旨とする。
また、本発明はコンピュータプログラムまたはこのプログラムを記録した記録媒体としてもよい。すなわち、入力画像を複数画素から構成される画素群に分割し、分割された各々の画素群に階調変換マトリックスを適用することで、前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を、2種類以上の階調値を有する出力階調値に階調変換する画像処理プログラムであって、前記画素群について前記各画素の入力階調値の合計値を求める入力階調値合計機能と、前記画素群について階調変換後目標とする目標出力階調値を、前記入力階調値の合計値に基づいて設定する目標出力階調値設定機能と、前記画素群に含まれる前記各画素の入力階調値を用いて当該画素群の重心位置を決定する重心位置決定機能と、前記重心位置に基づいて、前記目標出力階調値を補正する出力階調値補正機能と、をコンピュータに実現させることを要旨とする。
また、このプログラムを記録した記録媒体としては、フレキシブルディスクやDVD−ROM、CD−ROM、ICカード、パンチカードなど、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
次に、本発明を実施するための実施形態を説明する。図1は、本発明が適用される画像処理装置を含むシステム全体の一例を示す構成図である。全体として画像入力装置10と、画像処理装置20と、画像出力装置30とから構成される。これらの装置は基本的にコンピュータまたはコンピュータによって制御される装置であり、所定のオペレーティングシステムのもとで所定のプログラムが実行されることによって動作する。
画像入力装置10は、アプリケーション部11とラスタライズ部12とから構成される。アプリケーション部11は、文字データ、図形データ、ビットマップデータ等の印刷対象となるデータを生成する。例えば、画像入力装置10でワードプロセッサや図形ツールなどのアプリケーションプログラムを使用して、図示しないキーボード等の操作により文字データや図形データなどを生成する。そして生成したこれらのデータを、ラスタライズ部12へ出力する。もとより、画像入力装置10は、図示しないスキャナやデジタルスチルカメラなどの画像データを取得する機器から出力されるデータを受け付け、このデータをアプリケーション部11が生成するデータとしてラスタライズ部12へ出力するものとしても差し支えない。
ラスタライズ部12は、アプリケーション部11から出力された印刷対象のデータを画素ごとに複数色の画像データに変換して出力する。本実施形態では、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の色毎で、画素ごとに8ビット(計24ビット)の多階調値で表された画像データを出力する。したがって、出力される画像データは、画素ごとに0から255までの256種類の階調値を有することになる。ラスタライズ部12における画像データの生成処理は、実際には画像入力装置10に実装された図示しないドライバによって行われる。こうしてラスタライズ部12から出力される画像データは、画像処理装置20に出力される。
画像処理装置20は、基本的にコンピュータであり、色変換部21とハーフトーン処理部22とから構成される。画像処理装置20では、画像入力装置10から出力された画像データに対して、色変換処理とハーフトーン処理を行い、所定の階調データDRを画像出力装置30へ出力する処理が行われる。
色変換部21は、画像入力装置10から出力される256種類の階調値を有するRGB各8ビット(計24ビット)の画像データを受け取り、画像出力装置30が出力する色成分に合わせて色変換処理を行う。本実施形態では、RGBからCMYKの画像データDTに色変換処理を行うものとする。ここで、Cはシアン、Mはマゼンダ、Yはイエロー、Kはブラックを示す。もとよりモノクロ画像データの場合は、このような色変換処理は行わなくてもよい。
ハーフトーン処理部22は、色変換部21から出力されるCMYKの画像データDTを入力画像として、画素ごとにこの入力画像を量子化データ(2値や128値など、2種類以上の多値の階調値)に変換し、変換された量子化データである所定の階調データDRを、画素ごとの出力階調値として画像出力装置30に出力する。ハーフトーン処理部22が、本発明の目的を達成するための種々の画像処理を行うことになる。具体的な画像処理内容は後述する。
画像出力装置30は、パルス幅変調部31と印刷エンジン35とから構成され、印刷エンジン35は、レーザドライバ36とレーザダイオード(LD)37とから構成される。画像出力装置30では、画像処理装置20から出力された各画素ごとの出力階調値に従って印刷エンジン35が駆動され、この印刷エンジン35によって印刷用紙等の記録媒体に各色成分のドットが、使用するAMスクリーンに応じた所定の網点位置に形成され、さらに形成されたドットによって網点画像が生成されることによって、印刷物として画像が出力されるのである。
パルス幅変調部31は、ハーフトーン処理部22から出力された出力階調値を入力し、この出力階調値から所定のパルス数とパルス幅をもったレーザ駆動パルスを駆動データとして生成する。そして、この駆動データをレーザドライバ36に出力する。
レーザドライバ36は、入力された駆動データから、レーザダイオード37を駆動する制御データを生成し、レーザダイオード37に出力する。レーザダイオード37は、レーザドライバ36から出力された制御データに基づいて駆動され、さらに図示しない感光ドラムや転写ベルトが駆動されて、最終的に印刷用紙等の記録媒体に、パルス幅とパルス数に応じて所定の色成分のドットが所定数出力される。こうして、記録媒体に各色のドットが形成され画像入力装置10にて生成された印刷対象となるデータが印刷されることになる。
次に、図2を参照して、本発明が適用される画像処理を行うハーフトーン処理部22を含む画像処理装置20の具体的なハード構成について説明する。ここで、図1の画像処理装置20を構成する色変換部21、ハーフトーン処理部22は、図2におけるCPU26、RAM27およびROM28に対応する。
画像処理装置20は、入出力インターフェイス(I/F)25、CPU26、RAM27、ROM28、ハードディスク29などから構成され、それらはバスを介して互いに接続されている。入出力I/F25は、画像入力装置10と画像処理装置20とのインターフェイス、及び画像処理装置20と画像出力装置30のインターフェイスの役割を果たす。入出力I/F25には、所定の伝送方式により伝送された画像入力装置10からのRGBの画像データが入力され、画像処理装置20で処理できるデータに変換される。RGBの画像データは、一旦RAM27に格納される。そして、入出力I/F25から、画素ごとの出力階調値を画像出力装置30に所定の伝送方式を用いて送出する。
CPU26は、バスを介してハードディスク29またはROM28に格納されたプログラムを読み出し、この読み出したプログラムを所定のオペレーティングシステムのもとで実行することによって、画像処理装置20として機能し、所定の処理を実行する。特に、請求項に記載した入力階調値合計部22a、重心位置決定部22b、目標出力階調値設定部22c、平均階調値算出部22d、出力階調値補正部22e、階調変換部22gとして機能する。
入力階調値合計部22aは、入力画像をセルに分割し、分割したセルの入力階調値を合計する。重心位置決定部22bは、セル内の各画素の入力階調値と座標からセルの重心位置を算出し決定する。目標出力階調値設定部22cは、入力階調値合計から出力すべきセルの目標出力階調値を設定する。平均階調値算出部22dは、セルの入力階調値合計と画素数からセルの平均階調値を算出する。出力階調値補正部22eは、セルの重心位置と平均階調値をパラメータとした補正値テーブルを参照して求めた補正値を用いて目標出力階調値を補正する。階調変換部22gは、階調変換のための階調変換マトリックスを重心位置に移動して適用し、階調変換マトリックスに格納された階調変換テーブルを参照してセルの各画素について入力階調値を出力階調値に階調変換する。このように、各部は上述したハーフトーン処理部22が行う処理を司り、具体的には後述する図6および図7のフローチャートに示した処理を実行する。
これらの処理を記録したプログラムは、予めハードディスク29やROM28に格納されていることとしてもよいし、例えばDVD−ROMやCD−ROMなどのコンピュータが読み取り可能な記録媒体によって外部から供給され、図示しないプログラム読み取り手段を介してハードディスク29に記憶することによって格納されるものとしてもよい。もとより、インターネットなどのネットワーク手段を介して、プログラムを供給するサーバー等にアクセスし、データをダウンロードすることによってハードディスク29に格納されるものとしてもよい。
以上説明した実施形態では、色変換部21が出力するCMYKの画像データDTで構成される入力画像は、各色8ビットずつの多階調値で表されたデータとなっており、各色「0」から「255」まで256種類の階調値を有するものとする。また本実施形態では、ハーフトーン処理部22にて、各色成分について出力するドットの大きさを制御する量子化処理を行うものとして説明する。画像出力装置30は、前述したように、階調変換された所定の階調データ、つまり画素ごとの出力階調値に対応してパルス幅とパルス数を生成し、各色成分のドットの出力を制御して印刷を行うのである。
次に、ハーフトーン処理部22が行う階調変換処理について、その概要を前もって図3および図4を用いて説明する。後述する本発明の処理フローチャートの説明に関する理解を容易にするために行うものである。
図3は、入力画像が、正方形画素がマトリックス状に配列され、横(X)方向8画素、縦(Y)方向8画素からなる画像であるとしたとき、この入力画像100の各画素をセルに分割する様子を示す説明図である。図3に示したように、入力画像100に対して、使用するAMスクリーンに対応する網点位置AMT(図中、黒丸)が規則的に設定され、図3の場合X,Y座標(1,1)に位置する点など合計8点の網点位置AMTが設定された状態を示している。そしてこの網点位置AMTを中心に入力画像100をセルに分割(図中、太線)する。
セルの分割はラスタ順に行われ、図3に示したように、順番にセルC(1)からセルC(8)までの8個のセルC(N)(N=1〜8)に分割される。ちなみに、セルC(1)に含まれる画素は、X,Y座標(1,1)、(2,1)、(3,1)、(1,2)の4画素となる。
次に、分割された各セルC(N)に含まれる画素の入力階調値を階調変換する際に適用する階調変換マトリックス200の例を図4(a)に示す。また、適用する図4(a)の階調変換マトリックス200には、セル内の各画素に対応する位置に、階調変換に際して参照する階調変換テーブルのテーブル番号が格納され、それぞれの番号に対応する階調変換テーブルから入力階調値に対応する出力階調値を得る。その階調変換マトリックス200内に格納された階調変換テーブルKHTの例を図4(b)に示す。各画素は対応する階調変換テーブルのテーブル番号を参照して、それぞれの出力階調値に階調変換するのである。
階調変換マトリックス200が適用されて階調変換の対象となる変換対象画素は、図3で網掛けで示した画素になる。従って、入力画像100のうち網掛けした画素以外の画素は、本実施形態では階調変換処理を行わない非変換対象画素として扱うものとする。この場合、非変換対象画素の入力階調値を、階調変換に先んじて隣接する画素に分散するようにしておいてもよい。
格納された階調変換テーブルKHTは、網点位置AMTを階調変換マトリックス200の中心位置とし、この中心位置にドットが発生しやすいようにテーブル番号が設定されている。つまり、網点位置AMTにドットが形成されやすくしているのである。
ここで、テーブル番号「3」が格納された位置に対応する画素は、図4(a)中破線で示したようにその半分がセルに含まれる状態で分割されている。従って、本実施形態では、このような画素に階調変換マトリックス200を適用する場合、入力階調値の半分の階調値分を対象にして変換処理を行うものとする。もとより、半分とせず、分割位置に応じて所定の割合に設定するものとしてもよい。
各セルでは、セル内の入力階調値の合計値に基づいて、出力すべき階調値となる目標出力階調値を設定する。これは、例えばAMスクリーンに応じて各網点位置間の距離が異なる場合や、レーザダイオード37(図1)の駆動具合など印刷エンジンの特性が異なる場合などにおいて、実際に形成されるドットの大きさが線形性の良い階調特性になるように出力階調値を設定するためのものである。
次に、図5(a)に示したように、8個のセルC(1)〜C(8)に分割された入力画像100が2本の細い実線GL(図中網掛け部:入力階調値255)の画像であった場合を考える。ここで、セルC(1)とセルC(2)に注目すると、図5(b)に示したようにセルC(1)の重心位置GC1、およびセルC(2)の重心位置GC2が算出される。そして、本実施形態ではこの重心位置に階調変換マトリックス200の中心を移動して階調変換を行う。階調変換マトリックス200を移動して階調変換を行うことで重心位置にドットが形成されやすくなり、ドットの形成位置を入力画像100に忠実な位置に近づけることが可能となる。重心位置の算出方法については、後述の処理フローチャート(図6)にて説明する。
セルC(1)の重心位置GC1とセルC(2)の重心位置GC2にドットが形成された場合、図5(b)から明らかなように、セルC(1)の網点位置AMT1とセルC(2)の網点位置AMT2にドットが形成される場合に比べて、ドット間距離は短くなる。このため、網点位置に基づいて設定された目標出力階調値を用いて階調変換した場合は、実際に形成されるドットの線形性が悪くなる確率は大きくなる。
また、同じく図5(b)に示したように、ドットが1個形成されるセルC(1)よりも、ドットが2個形成されるセルC(2)の方が、他のセルと隣接する確率が高くなる。言い換えれば、セルの大きさに対してセル内に形成されるドットの大きさの割合が大きいほど、つまりセルの平均階調値が大きいほど、他のセルに形成されるドットとの距離が短くなる確率が高くなるのである。このため、実際に形成されるドットは、網点位置のみに基づいて設定された目標出力階調値を用いて階調変換した場合よりもさらに線形性が悪くなることがある。
そこで、本発明は、このような網点位置に対するセルの重心位置およびセルの平均階調値に応じて目標出力階調値を補正しようというものであり、本実施形態におけるハーフトーン処理部22が行う階調変換処理はその一例を示すものである。
それでは、ハーフトーン処理部22が行う階調変換処理について、図6および図7のフローチャートを用いて説明する。なおこれらのフローチャートに示した各処理は、CPU26(図2)が、本処理を実行するためのプログラムや演算式を例えばROM28から適宜読み出したり、必要な処理データを例えばRAM27に適宜格納したり読み出したりして行うものである。
図6に示した処理が実施されると、まずステップS201にて、ハーフトーン処理つまり階調変換処理の対象となる入力画像を読み込む処理を行う。前述したように、入力画像は正方形のドットマトリックス状の画素で構成されているものとし、ここでは一例として色成分シアンの画像データを入力画像として読み込むものとする。もとより階調変換処理は、入力画像について全ての画素の画像データに対して行なわれる。また、モノクロ画像の場合は色成分ごとの階調変換処理は行わなくてもよい。
次にステップS202にて、読み込んだ入力画像を画素群(セル)に分割する処理を行う。セルの分割は、所定の間隔で配置された網点位置を中心にして行われる。以降の説明を簡略化するため、本実施形態では図3に示したように、入力画像100が縦8画素×横8画素であったとし、入力画像100はセルC(1)からセルC(8)の8個のセルに分割処理されたものとして扱う。従って、セル番号Nの最大値Nmaxは「8」である。また、前述したように図中網点で示した画像が階調変換対象の画素となる。
次に、ステップS203にて、階調変換マトリックス200を入力画像100の左上のセルに適用する処理を行う。図3に示したように、セル番号N=1のセルC(1)に階調変換マトリックス200が適用されるので、階調変換対象となるセル番号を示す「N」に「1」を格納する。
次にステップS204で、セル内画素の入力階調値合計を算出する処理を行い、その合計が「0」より大きいか否かを次のステップS205で判定する。
合計が「0」より大きくない場合(S205:NO)は、セル内の全ての画素の入力階調値が「0」である場合であるので、ドット形成のための階調変換処理を行うことなく、ステップS250に進む。この場合は入力階調値がそのまま出力階調値となる。こうすることで、階調変換処理に関する負荷が軽減できる。
合計が「0」より大きい場合(S205:YES)は、セル内画素の重心位置を算出する処理(ステップS206)を行う。この処理は、図7に示した処理ステップS213での補正処理と、ステップS214での階調変換マトリックスの中心のシフト処理の際に必要となる処理である。
セルの重心位置の座標を(XG,YG)としたとき、以下の式(1)と式(2)を用いて各座標を算出する。
XG=〔Σ{(各画素のX座標)×(各画素の階調値)}〕/セルの階調値合計…(1)
YG=〔Σ{(各画素のY座標)×(各画素の階調値)}〕/セルの階調値合計…(2)
図5(b)に示した例では、セルC(1)の重心位置座標は(2,1)となる。
次にステップS210にて、セル内画素の階調変換処理を行う。この処理によって、セルに階調変換マトリックス200を適用し、セル内の各画素に対応する階調変換テーブルKHTのテーブル番号を参照して、各画素の入力階調値をドットを形成するための出力階調値に階調変換する。ここでの処理の詳細は、後ほど図7を用いて説明する。
次に、ステップS250にてセル番号NがNmaxであるか否かを判定する。そしてセル番号NがNmaxでない場合(S250:NO)、NをN+1にする処理(ステップS251)を行ったのち、ステップS204に戻り、次の階調変換対象となるセルについて上述したステップS204からS250までの処理を繰り返す。
一方、セル番号NがNmaxであった場合(S250:YES)、階調変換の対象となる全ての画素について、出力階調値への階調変換が終了したことになりハーフトーン処理部22の処理が終了する。
それでは、図6のステップS210にて行うセル内画素の階調変換処理について図7のフローチャートに従って説明する。この処理が開始されると、まず、ステップS211にて出力すべき目標出力階調値を設定する。前述したように、網点位置にドットが形成された場合に、実際に形成されるドットの大きさを考慮した出力階調値になるように、出力すべき目標出力階調値の設定処理を行うのである。
通常のレーザプリンタでは、実際に形成されるドットサイズは、一般的に入力階調値が小さい場合は更に小さく、入力階調値大きい場合は更に大きくなる傾向があり、これらを補正するように目標出力階調値を設定することがある。図10(b)に示した重心位置番号GN(0)(=網点位置)の場合の曲線が、このように設定した目標出力階調値の一例である。セルの平均階調値が小さいと目標出力階調値を大きく設定し、一方セルの平均階調値が大きいと目標出力階調値を小さく設定していることがわかる。
次に、ステップS212にて、セルの平均階調値の算出処理を行う。これは、前述したようにセルの大きさに対するドットの大きさ割合を考慮した目標出力階調値の補正を行うために必要な処理である。
そして、次のステップS213にて、重心位置、平均階調値をパラメータとした補正値テーブルより求めた補正値を目標出力階調値に乗算して補正する処理を行う。ステップS213での具体的な処理内容について、引き続き図8および図9を用いて具体的に説明する。
図8(a)は、セルC(1)の重心位置が座標(2,1)であり、セルC(1)の網点位置AMT1に対して右側に1画素分ずれていることを示している。このときドットは網点位置に対して右側(X方向)に1画素分ずれて形成されるため、隣接セルに形成されるドットとの距離が近くなる分を考慮して目標出力階調値を補正するのである。
図8(b)は、網点位置を基準としたときのセルC(1)内の各画素の重心位置を、重心位置番号GN(i)(i=1〜8)として格納した状態を示している。このような重心位置番号の格納は、各セル全てについて行われる。もとより、階調変換マトリックス200の各マトリックス位置に、重心位置番号GN(i)を格納させておいてもよい。そして、格納された重心位置番号GN(i)とセルの平均階調値とをパラメータとして設定した補正値テーブルHTTを参照して補正値を求め、目標出力階調値にこの求めた補正値を乗算して補正するのである。
図9(a)に補正値テーブルHTTの一例を示した。重心位置が中心から離れるほど隣接するセルへの影響が大きくなることから補正値が小さく(つまり補正量が大きく)なっている。またセルの平均階調値が小さくなるほど形成されるドットがセルの大きさに対して相対的に小さくなることから、隣接するドットから受ける影響量が同じでも、平均階調値が大きい場合に形成される大きいドットが受ける影響度合いに比べて、相対的に大きく影響を受けることになる。従って、平均階調値が小さくなるほど補正値が小さくなっている。例えば、図9(a)に示したように、平均階調値が「255」では補正値「1.0」であるが、平均階調値「128」では、重心位置が最も網点位置から離れている重心位置番号GN(7)のときの補正値を「0.9」と小さい値に設定している。本実施形態では、このような補正値テーブルHTTは、通常印刷エンジン35が有するドット形成特性に応じて設定され、ROM28(図2)などのメモリに予め記録されているものとする。
ところで、印刷エンジンによっては、ドット間での影響がドットの大きさにはあまり依存せず、ドットの形成位置にほぼ依存することもある。このような場合は、ドットの形成位置となる重心位置のみをパラメータとして補正することとしてもよい。こうすれば補正処理に関する負荷や、補正値テーブルの記憶容量負荷が軽減される。
この場合の補正値テーブルHTTの一例を図9(b)に示した。平均階調値に依存せず、重心位置番号GN(i)のみによって補正値が設定されている。例えば、重心位置番号GN(2)では、平均階調値の値にかかわらず補正値「0.9」であることを示している。
もとより、図9(a)または図9(b)において、重心位置番号GN(0)の位置は網点位置になることから、セルの平均階調値にかかわらず補正値は「1.0」(つまり補正せず)になる。
さらに、印刷エンジンによっては、平均階調値「128」前後など所定の平均階調値範囲においてドット形成特性が異なることもある。このような場合に参照する補正値テーブルHTT1の一例を図10(a)に示した。この補正値テーブルHTT1では、平均階調値が「128」で最も補正値が小さくなる(すなわち補正量が大きくなる)ように、また重心位置がセルの中心(すなわち網点位置)から離れるほど補正値が小さくなるようにそれぞれ設定されている。例えば重心位置番号GN(8)では平均階調値「128」のとき補正値「0.8」としているように、平均階調値「128」前後において重心位置がセル中心から離れるほど補正値を小さくしている。
補正値テーブルHTT1を参照してステップS213(図7)が補正したときの目標出力階調値を図10(b)に例示する。重心位置番号「0」つまり補正しないときの目標出力階調値に比べて、平均階調値「128」前後において重心位置がセル中心から離れるほど目標出力階調値が小さくなっていることが分かる。このように、実際に形成されるドットの大きさを考慮して、印刷エンジンへの出力階調値を補正するのである。
図7に戻り、次のステップS214にて、重心が位置する画素に階調変換マトリックス200の中心をシフトする処理を行う。これは、ドットの形成位置を網点位置ではなくセルの重心位置にすることによって、入力画像に忠実な出力画像を得るために行うものである。この処理について図11を用いて具体的に説明する。
図11(a)は、セルC(1)の重心位置が(2,1)であり、セルC(1)の網点位置AMT1に階調変換マトリックス200の中心位置HMCが配置された状態を示している。なお階調変換マトリックス内の数字は、階調変換テーブル番号を示す。そして、ステップS214の処理に従って、重心に位置する画素に階調変換マトリックスの中心HMCをシフトする。図11(b)に示したように、右に1画素分階調変換マトリックス200をシフトすることになる。
シフトされた階調変換マトリックスの周囲には、図11(b)で2点鎖線にて例示したように、同形状の階調変換マトリックスが隣接状態で取り囲むように連続して存在する繰り返しマトリックスであるものと扱い、次のステップにおいて、この連続して存在する階調変換マトリックスと重なるセルC(1)では、その重なる階調変換マトリックスのマトリックス位置に格納された階調変換テーブルのテーブル番号に基づいて、その画素の入力階調値を階調変換するのである。
次にステップS215にて、階調変換マトリックス200をシフトした状態で、重心位置に最も近い階調変換未処理画素の探索処理を行い、さらにステップS216にて、探索した未処理画素について階調変換テーブルを参照して階調変換処理を行う。
図11(b)の例では、まず座標(2,1)の画素が階調変換対象の未処理画素として探索され、座標(2,1)の画素に対応する位置にある階調変換マトリックスに格納された階調変換テーブルのテーブル番号「0」に基づいて、探索された画素の入力階調値に対応する出力階調値への階調変換が行われる。
そして、ステップS220にて、階調変換後の各画素の出力階調値合計が補正後の目標出力階調値を超えるか否かを判定する。この判定処理時点で、セル内における階調変換済みのすべての画素についての出力階調値の合計が、補正された目標出力階調値に達したか否かを判定するのである。
判定後、目標出力階調値を超える場合(S220:YES)は、補正後の目標出力階調値と等しくなるように階調変換処理(ステップS221)を行い、ステップS222へ進む。つまり、補正後の目標出力階調値を超えたとき、探索した画素について、セル内の出力階調値合計が補正後の目標出力階調値と等しくなる階調値を、その画素の出力階調値とするのである。
一方判定後、目標出力階調値を超えない場合(S220:NO)は、探索した画素について階調変換後の階調値を出力階調値とする処理(ステップS222)を行い、さらにステップS225にて補正後の目標出力階調値に達したか否かを判定する。そして、補正後の目標出力階調値に達しない場合(S225:NO)は、セル内画素全て処理したか否かを更に判定し、処理していない場合(S230:NO)は、ステップS215に戻り、上述したステップS215からS225までの処理を行う。
そして、ステップS225にて補正後の目標出力階調値に達したと判定した場合(S225:YES)、またはステップS230にてセル内画素を全て処理したと判定した場合(S230:YES)、ステップS210(図6)が行うセル内画素の階調変換処理を終了する。
以上、本実施形態によれば、実際に印刷エンジンが出力するドットの大きさを考慮して形成されるべきドットの大きさに応じて設定した目標出力階調値を、重心位置から定まるドットの形成位置に応じて、更にはセルの平均階調値に応じて補正できるため、線形性のよい階調特性を有する出力画像を得ることができる。
以上、本発明について一実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。以下、変形例を挙げて説明する。
(第1変形例)
前記実施形態では、所定の印刷エンジンを使用して印刷物を出力することを想定し、レーザダイオード37(図1)の駆動具合など使用する印刷エンジン35の特性に応じて、予めROM28などのメモリに記録された補正値テーブルを用いて目標出力階調値を補正することとした。第1変形例では、複数の種類の異なる印刷エンジンを用いて印刷物を出力する場合を想定し、使用する印刷エンジンから、その印刷エンジンを特定するエンジン情報を取得し、取得したエンジン情報に対応する補正値テーブルを用いることとしてもよい。
図12に、本変形例を適用した場合のハーフトーン処理部22の構成例を示す。前記実施形態と比較し、さらにエンジン情報取得部22fを備えたものである。エンジン情報取得部22fは、画像出力装置30からエンジン情報を取得し、画像出力装置30にて使用される印刷エンジンの種類を特定して、この特定情報を出力階調値補正部22eに送る。出力階調値補正部22eでは、送られた特定情報に基づいて、対応する補正値テーブルを使用して目標出力階調値を補正するのである。
具体的には、CPU26が入出力I/F25を介して画像出力装置30のメモリからエンジン情報を読み出し、RAM27若しくはハードディスク29にこのエンジン情報を記憶することによって取得処理が行われる。
一般にレーザプリンタなどの画像出力装置30(図1)では、その装置について、印刷エンジンに関する仕様などの特定情報を、内蔵されたメモリに記録しておき、必要に応じてデータシートとして出力することがある。そこで、このような画像処理装置を用いて出力画像を印刷する場合、この記録された特定情報を取得することで、画像出力装置に使用されている印刷エンジンの種類を特定するエンジン情報を取得できる。そして、この特定された印刷エンジンに対応した補正値テーブルを予め用意しておくことによって、種々の画像出力装置に対して、実際に形成されるドットの大きさが線形性の良い階調特性になるように出力階調値を設定することができる。
(第2変形例)
また、前記実施形態では、種々のAMスクリーンが用いられた場合など、セルの大きさ(つまりセルを構成する画素数)の違いに対応するため、目標出力階調値を設定後、セルの重心位置に加えてセルの平均階調値をパラメータとした補正値テーブルから求めた補正値によって、この目標出力階調値を補正した。一方、用いられるAMスクリーンが1種類などの場合では、セルの大きさが変わらないことから、セル内の画素数はいつも同数になる。この場合、セルの平均階調値は入力階調値合計を画素数で除したものであるので、平均階調値の代わりに入力階調値合計をパラメータとして補正を行うことができる。
そこで、第2変形例として、目標出力階調値の設定および補正処理を行わず、階調変換部22gが参照する階調変換テーブルに、入力階調値合計に応じて補正した出力階調値が得られるテーブル番号を用意しておき、セルの各画素について出力階調値に階調変換することとしてもよい。
図13に、本変形例を適用した場合のハーフトーン処理部22の構成例を示す。前記実施形態(図2)に対して、目標出力階調値設定部22c、平均階調値算出部22d、出力階調値補正部22eを除いたものである。前述したように、階調変換部22gは、重心位置決定部22bが決定した重心位置に階調変換マトリックスの中心を移動して適用するので、重心位置に応じて階調変換することになる。従って、階調変換テーブルを予め入力階調値に応じた出力階調値に補正したものを用意しておくことによって、前記実施形態と同じように、セルの重心位置と平均階調値をパラメータとした補正を行うことができる。
なお、前記実施形態および変形例では、セルの画素の階調変換において、階調変換マトリックスに格納された階調変換テーブルを用いることとしたが、階調変換テーブルを用いず、所定の閾値を用いることとしてもよい。
レーザ駆動のパルス幅を制御して、細かくドットの大きさを制御する必要がない場合などは、パルス幅の制御に応じて大まかな出力階調値に階調変換してもよい。例えば、ドットの有無を制御する場合であれば、階調変換マトリックスの各々の位置には1つの閾値を格納し、ドットオンとドットオフの2値に階調変換するものとしてもよい。
また、本発明が適用される画像処理装置20は、レーザプリンタにて画像を印刷用紙に出力し再生表示するものとして前記実施形態および変形例での処理を行うようにしたが、本発明はこれに限定されるものでなく、紙などの印刷媒体に、インクを吐出して印刷する方式のプリンタや、インクを熱転写して印刷する方式のプリンタなどといった種々のプリンタのほか、電子写真あるいはディスプレイなどにて画像を再生表示するものとして処理を行うようにしてもよい。
なお、本発明が適用される画像処理装置20は画像入力装置10と画像出力装置30とから独立した形態であるものとしたが、レーザプリンタなどの画像出力装置30に組み込まれる形態としてもよいし、画像入力装置10に組み込まれるものとしてもよい。あるいは、レーザプリンタなどの画像出力装置が組み込まれたコピー機やコンピュータ機器、ワープロ、ファックス、携帯電話などコンピュータ機能を有する種々の電子機器に、前記実施形態における画像処理装置が組み込まれて構成されるようにしてもよい。
本発明が適用される一実施形態におけるシステム全体を示す構成図。 本実施形態での画像処理装置のハード構成を説明する模式図。 本実施形態で、入力画像をセルに分割する様子を説明する模式図。 (a)は階調変換マトリックスの様子を説明するための説明図。(b)は階調変換テーブルについて参照するテーブル番号の説明図。 (a)は入力画像が2本の実線の場合を説明するための説明図。(b)はセルの重心位置について説明するための説明図。 本実施形態での階調変換処理を説明するフローチャート。 セル内画素の階調変換処理ルーチンを説明するフローチャート。 (a)はセルの網点位置と重心位置の関係を説明する説明図。(b)はセルに設定された重心位置番号について説明する説明図。 (a)は本実施形態による補正値テーブルの一例を示す図。(b)は重心位置をパラメータとした補正値テーブルの一例を示す図。 (a)は本実施形態による補正値テーブルの別例を示す図。(b)は補正された目標出力階調値を説明するための説明図。 (a)は階調変換マトリックスをセルに適用する様子を説明する説明図。(b)は重心位置へシフトした階調変換マトリックスを説明する説明図。 第1変形例における画像処理装置のハード構成を説明する説明図。 第2変形例における画像処理装置のハード構成を説明する説明図。
符号の説明
10…画像入力装置、11…アプリケーション部、12…ラスタライズ部、20…画像処理装置、21…色変換部、22…ハーフトーン処理部、22a…入力階調値合計部、22b…重心位置決定部、22c…目標出力階調値設定部、22d…平均階調値算出部、22e…出力階調値補正部、22f…エンジン情報取得部、22g…階調変換部、25…入出力I/F、26…CPU、27…RAM、28…ROM、29…ハードディスク、30…画像出力装置、31…パルス幅変調部、35…印刷エンジン、36…レーザドライバ、37…レーザダイオード、100…入力画像、200…階調変換マトリックス、HMC…階調変換マトリックス中心、KHT…階調変換テーブル、AMT…網点位置、GC1〜GC8…重心位置、GN(i)…重心位置番号、HTT…補正値テーブル、HTT1…補正値テーブル。

Claims (8)

  1. 入力画像を複数画素から構成される画素群に分割し、分割された各々の画素群に階調変換マトリックスを適用することで、前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を、2種類以上の階調値を有する出力階調値に階調変換する画像処理装置であって、
    前記画素群について前記各画素の入力階調値の合計値を求める入力階調値合計部と、
    前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を用いて当該画素群の重心位置を決定する重心位置決定部と、
    前記入力階調値の合計値と前記決定された重心位置とに基づいて前記入力階調値に対して階調変換すべき前記出力階調値を設定した階調変換マトリックスを、前記各々の画素群に適用し、前記画素群に含まれる前記各画素の入力階調値を出力階調値に階調変換する階調変換部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 入力画像を複数画素から構成される画素群に分割し、分割された各々の画素群に階調変換マトリックスを適用することで、前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を、2種類以上の階調値を有する出力階調値に階調変換する画像処理装置であって、
    前記画素群について前記各画素の入力階調値の合計値を求める入力階調値合計部と、
    前記画素群に含まれる前記各画素の入力階調値を用いて当該画素群の重心位置を決定する重心位置決定部と、
    前記画素群について階調変換後目標とする目標出力階調値を、前記入力階調値の合計値に基づいて設定する目標出力階調値設定部と、
    前記設定された目標出力階調値を、前記決定された重心位置をパラメータとする所定の補正値を乗算して補正する出力階調値補正部と、
    前記画素群について、階調変換後の前記出力階調値を、前記出力階調値補正部が補正した階調値になるように階調変換する階調変換部と、
    を備える画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記画素群について、前記入力階調値の合計値から一画素あたりの平均階調値を算出する平均階調値算出部を備え、
    前記出力階調値補正部は、前記重心位置に加えて更に前記平均階調値をパラメータとする所定の補正値を、前記目標出力階調値に乗算して補正することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2または3に記載の画像処理装置であって、
    前記出力階調値に基づいて所定のドットを出力する印刷エンジンが特定できるエンジン情報を取得するエンジン情報取得部を更に備え、
    前記出力階調補正部は、取得された前記エンジン情報に基づいて、前記所定の補正値を前記出力階調値に乗算して補正することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記画素群の重心位置に前記階調変換マトリックスの中心を配置する配置部を備え、
    前記階調変換部は、配置された前記階調変換マトリックスに格納された所定の階調変換テーブルを参照することによって前記階調変換マトリックスを前記画素群の各画素に適用し、前記画素群の各画素の入力階調値を出力階調値に階調変換することを特徴とする画像処理装置。
  6. 入力画像を複数画素から構成される画素群に分割し、分割された各々の画素群に階調変換マトリックスを適用することで、前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を、2種類以上の階調値を有する出力階調値に階調変換する画像処理方法であって、
    前記画素群について前記各画素の入力階調値の合計値を求める入力階調値合計工程と、
    前記画素群について階調変換後目標とする目標出力階調値を、前記入力階調値の合計値に基づいて設定する目標出力階調値設定工程と、
    前記画素群に含まれる前記各画素の入力階調値を用いて当該画素群の重心位置を決定する重心位置決定工程と、
    前記重心位置に基づいて、前記目標出力階調値を補正する出力階調値補正工程と、
    を備えた画像処理方法。
  7. 入力画像を複数画素から構成される画素群に分割し、分割された各々の画素群に階調変換マトリックスを適用することで、前記画素群に含まれる各画素の入力階調値を、2種類以上の階調値を有する出力階調値に階調変換する画像処理プログラムであって、
    前記画素群について前記各画素の入力階調値の合計値を求める入力階調値合計機能と、
    前記画素群について階調変換後目標とする目標出力階調値を、前記入力階調値の合計値に基づいて設定する目標出力階調値設定機能と、
    前記画素群に含まれる前記各画素の入力階調値を用いて当該画素群の重心位置を決定する重心位置決定機能と、
    前記重心位置に基づいて、前記目標出力階調値を補正する出力階調値補正機能と、
    をコンピュータに実現させる画像処理プログラム。
  8. 請求項7に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

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