JP2007194650A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Yuji Takeuchi
祐司 竹内
Masayuki Ichige
正之 市毛
Akira Aida
晃 合田
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Abstract

【課題】高信頼性で高歩留まりの半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板10上に形成された第1ゲート電極14と、この第1ゲート電極14の一方の側面下の半導体基板中に形成された第1拡散層20と、第1ゲート電極14の他方の側面下の半導体基板中に形成された第2拡散層18と、この第2拡散層18の上に側面が形成された第2ゲート電極13と、第1ゲート電極14と第2ゲート電極13間を埋め込み、第1拡散層20上では、第1ゲート電極14と第2ゲート電極13間を埋め込む厚さよりも薄く形成され、窒素を主成分としない第1絶縁膜25と、この第1絶縁膜25上に形成された第2絶縁膜26と、この第2絶縁膜26上に形成され、この第2絶縁膜26とは主成分が異なる層間絶縁膜27と、第1拡散層20に接続され、第1絶縁膜25、第2絶縁膜26及び層間絶縁膜27中に形成されたコンタクト電極23とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、素子分離領域とトランジスタとを有する半導体装置及びその製造方法に関す
るもので、特に素子分離領域及びトランジスタ近傍にコンタクトが形成された半導体装置
及びその製造方法に関するものである。
従来、半導体メモリとしては例えばデータの書き込み・消去を電気的に行う、EEPR
OM(Electrically Erasable Programmable Re
ad−Only Memory)が知られている。このEEPROMでは、互いに交差す
る行線と列線との交点にそれぞれメモリセルが配置されて、メモリセルアレイが構成され
ている。メモリセルには、通常、浮遊ゲートと制御ゲートとを積層してなる積層ゲート構
造のMOSトランジスタが用いられる。
EEPROMの中でも大容量のメモリに向く方式として図17に示すようなNAND型
EEPROMが知られている。ここで、図15は図17の“I−J”線上での断面を示す
図であり、図16は図17の“K−L”線上での断面を示す図である。
図15に示されるようにNAND型EEPROMのメモリセルアレイでは複数のメモリ
セルトランジスタが直列に接続され、その一方側にドレイン側選択ゲートトランジスタ5
3、他方側にソース側選択ゲートトランジスタ54が接続される。半導体基板50上の一
部にはウエル51が設けられ、その中にストライプ状の素子領域55が形成されている。
各素子領域55は素子分離領域56により分離されている。素子領域55上に、積層ゲー
ト構造を有する複数のセルトランジスタがマトリクス状に配置されている。
各メモリセルは、素子領域55上のゲート絶縁膜57上に設けられたゲート電極部52
を有しており、ゲート電極部52は、電荷蓄積層となる浮遊ゲート電極58、ゲート間絶
縁膜59、制御ゲート電極60、ゲートマスク材70が積層されて構成されている。さら
に制御ゲート電極60は行線方向における他のゲート電極との間でそれぞれ共有されて、
ワード線61となっている。
各メモリセルのソースとドレインは素子領域上に設けられた拡散層領域62を介して互
いに直列に接続されている。複数のメモリセルが直列に接続されて1つのNANDセル(
メモリセルユニット)が形成されている。
NANDセルの各ビット線方向の両端には、ドレイン側選択ゲートトランジスタ53お
よびソース側選択ゲートトランジスタ54が接続されている。それぞれの選択ゲートトラ
ンジスタはゲート絶縁膜57に設けられたゲート電極を有し、NANDセルとは拡散層領
域62を介して接続されている。また選択ゲートトランジスタは浮遊ゲート電極に電位を
供給できるようになっており、一般的なMOSFETと同様に機能し、その積層ゲート構
造はメモリセルトランジスタと同様である。
またドレイン側選択ゲートトランジスタの、NANDセルとは反対側の素子領域55中
にはビット線コンタクト拡散層62が設けられている。このビット線コンタクト拡散層6
2には、ビット線コンタクト63が接続されている。このビット線コンタクト63はビッ
ト線64に接続されている。
各ゲート52、53,54表面上には、後酸化膜65が形成されている。この後酸化膜
65表面上、拡散層62上、ドレインコンタクト拡散層62上、及びソース側選択ゲート
54のメモリセルと反対側のソース拡散層66上には、シリコン窒化膜67が形成されて
いる。このシリコン窒化膜67表面上には、層間絶縁膜68が形成され、その上表面は平
坦化されている。
ここで、ビット線コンタクト63は、ゲート絶縁膜57、シリコン窒化膜67、及び層
間絶縁膜68を貫いて形成されていて、ビット線64は層間絶縁膜68上に形成されてい
る。ビット線は、列方向に隣接するNANDセル間で分離されて設けられている。
またソース側選択ゲートトランジスタの、NANDセルとは反対側に形成されたソース
拡散層66は、ソース線である。ソース線は、浮遊ゲートの一端が引き伸ばされた部分に
コンタクトが接続され、ゲート電極よりも上層に設けられている。ソース線は、列方向に
隣接するNANDセル同士で接続されている。
次に、図16に示される断面では、半導体基板50上のウエル51中に設けられた素子
領域55の上面を分断するように複数の素子分離領域56が形成されている。この素子分
離領域56で挟まれた素子領域55全面にビット線コンタクト63が接続されている。素
子分離領域56上には、シリコン窒化膜67が形成され、その上には、層間絶縁膜68が
形成されている。これら層間絶縁膜68、シリコン窒化膜67を貫いて、ビット線コンタ
クト68が形成されている。このビット線コンタクト68上にはビット線配線64が形成
されている。
次に、図15乃至図17に示された従来の半導体装置の製造方法を図18乃至図20を
用いて説明する。
まず、図18に示されるように、シリコンからなる半導体基板50上に素子分離領域(
図示せず)に囲まれた素子領域55を形成し、その上に、ゲート絶縁膜57、浮遊ゲート
電極材58、浮遊ゲート・制御ゲート間絶縁膜59を形成し、その上に制御ゲート電極6
0、ゲートマスク材70を堆積する。続いてフォトリソグラフィー法によりゲートをパタ
ーニングし、エッチングして、メモリセルゲート52及び選択ゲート53,54を形成す
る。
次に、後酸化を行って、後酸化膜65を積層構造のゲート電極周囲に形成する。
次に、ソース・ドレイン拡散層を形成するための不純物をイオン注入により行う。
次に、図19に示されるように、例えば厚さ40nm程度のシリコン窒化膜67を堆積
する。このときシリコン窒化膜67はゲート電極側壁も覆うように形成される。
さらに層間絶縁膜68を堆積し、CMP(Chemical Mechanical
Polishing)法や、熱処理を加えて層間絶縁膜68を流動させ、層間絶縁膜68
を平坦化し、またゲート電極間に層間絶縁膜68を埋め込む。
次に図20に示すように、ドレイン側選択ゲート53に隣接したビット線コンタクト拡
散層53にコンタクトをとるためのコンタクトホール71を層間絶縁膜68、シリコン窒
化膜67、及びゲート酸化膜57中に形成する。
次に、続いてコンタクトホール71に金属あるいは低抵抗の半導体を埋め込んだ後に金
属配線を形成することによって、図15に示すような半導体装置が完成する。
以上に示したとおり、従来の半導体装置ではゲート電極形成後に、表面全体を覆うシリ
コン窒化膜67を形成するようにしている。このシリコン窒化膜67が必要である理由を
以下に述べる。
図16や図17に示したように、ビット線コンタクト63は、素子領域55に対してほ
とんど余裕がないように設計されている。すなわち、素子領域55の幅一杯にビット線コ
ンタクト63が設けられている。なお、素子領域55の幅よりもビット線コンタクト63
の幅が大きい場合もある。これは、セルアレイの面積をできるたけ縮小できるようにする
ためである。
このような半導体装置においては、コンタクトの形成位置がマスクの位置合わせずれな
どの理由により、素子分離領域上にかかってしまうような場合でもビット線コンタクトが
素子分離領域へ突き抜けないようにしなければならない。ビット線コンタクトが素子分離
領域を突き抜けてしまうと、その部分における接合リーク電流の原因になったり、素子分
離耐圧の低下の原因になったりするためである。
もしシリコン窒化膜がない半導体装置の場合、図21に示すようにビット線コンタクト
を開口する際の層間絶縁膜68のエッチングにより、素子分離領域56の絶縁膜も同時に
エッチングされ、コンタクトホール71が素子分離領域56を突き抜けてしまう可能性が
ある。この場合、図21に示される合わせずれMの長さ分、素子分離領域56内にビット
線コンタクト68が入り込んで形成される。この素子分離領域56内にビット線コンタク
ト68が入り込んで形成された部分は、素子領域55と導通してしまい、ソース・ドレイ
ン拡散層62以外での接続がなされてしまい、トランジスタ特性が損なわれてしまう。
これは一般にコンタクトホール71開口時のエッチングはプロセスばらつきなどが存在
しても開口されるようにある程度エッチングを余分に行うこと、また一般に層間絶縁膜と
素子分離領域の絶縁膜はシリコン酸化膜で形成されるため、層間絶縁膜のみを選択的にエ
ッチングすることが困難であることが原因である。このような状態は、素子領域の幅とビ
ット線コンタクトの幅の大きさが近い場合に発生する可能性が高い。
このような現象を防止するために、従来の半導体装置では先に説明した通り、シリコン
窒化膜67を用いる。これを用いて、微細化された半導体装置において、コンタクト開口
時のエッチングにシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の選択性を持たせておくことによって
、図22に示すように位置合わせずれMが生じていても、いったんエッチングをシリコン
窒化膜67の上で止めることができる。
こうしてシリコン窒化膜67の上に達するコンタクトホールを開口した後、エッチング
の条件を切り換えてシリコン窒化膜67をエッチングし、さらに条件を切り換えて基板上
のシリコン酸化膜をエッチングすることによって、ソース・ドレイン拡散層の上のコンタ
クトホール71を完全に開口する。
このようにして拡散層とのコンタクトをとるためのビット線コンタクトホール71を開
口することによって、素子分離領域56が大きくエッチングされるのを防止できる。この
ようにシリコン窒化膜67がエッチングストッパーとして機能することによりコンタクト
ホール71が素子分離領域56を突き抜けてしまうことを防止している。
以上のような従来の半導体装置では、以下の課題が生じる。
従来のシリコン窒化膜を用いた半導体記憶装置では、シリコン窒化膜中には多量の水素
が含まれており、この水素がシリコン酸化膜中に取り込まれると、シリコン基板との界面
にSi−H結合などの構造欠陥が生じやすくなる。このSi−H結合は結合エネルギーが
Si−O結合の結合エネルギーに比べて弱い。
ここで、不揮発性半導体記憶装置などでは、メモリ書き込み・消去の動作時には、制御
ゲートとチャネルとの間に強い電界を印加し、ゲート絶縁膜にトンネル電流を流して、浮
遊ゲートへ電荷を注入あるいは除去する動作が行われる。このような動作では、ゲート絶
縁膜近傍にトンネル電流が流れると、電気的ストレスが加わることになる。
ゲート絶縁膜近傍に水素含有量が多い膜があると、水素がシリコン酸化膜中に取り込ま
れてシリコン基板との界面にSi−H結合などの構造欠陥が生じやすくなる。
この構造欠陥が電気的ストレスなどにより切断されると電荷に対するトラップとして作
用し、特にゲート絶縁膜となっているシリコン酸化膜、あるいはゲート絶縁膜近傍の後酸
化膜などにこのトラップが発生すると、トランジスタの閾値電圧の変動、シリコン酸化膜
耐圧の低下といった電気特性の劣化の原因となる。
また、ソース・ドレイン拡散層の表面を覆う後酸化膜のトラップへ電荷が捕獲されると
、基板表面付近の拡散層が空乏化し、その結果ソース・ドレインの寄生抵抗が大きくなり
、トランジスタのオン電流の低下を招くことがある。
またシリコン窒化膜中にも電荷に対するトラップが多数存在することが一般に知られて
いる。特にソース・ドレイン拡散層の表面を覆うシリコン窒化膜中のトラップへ電荷が捕
獲されると、基板表面付近の拡散層が空乏化し、その結果、ソース・ドレインの寄生抵抗
が大きくなり、トランジスタのオン電流の低下を招くことがある。
またゲート絶縁膜近傍のシリコン窒化膜中に電荷が捕獲されると、トランジスタのしき
い値電圧の変動、シリコン酸化膜耐圧の低下といった電気特性の劣化の原因となる。
このような課題は、ゲート長が0.2μm程度よりも小さくなる場合に特に顕著となる
。すなわち、ゲート全体に占めるゲート絶縁膜近傍のトラップの発生しているシリコン酸
化膜や後酸化膜、シリコン窒化膜の割合が大きい場合に、顕著となる。
上記のようにコンタクトホールのエッチングのためにシリコン窒化膜が必要である一方
、電気特性に対してはシリコン窒化膜の悪影響が見られるため、半導体装置の歩留まりと
信頼性の向上を両立させることが困難であった。
本発明の目的は以上のような従来技術の課題を解決することにある。
特に、本発明の目的は、高信頼性で高歩留まりの半導体装置及びその製造方法を提供す
ることができる
半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に
所定の間隔で直列に配置された複数のメモリセルゲート電極からなるメモリセルユニット
と、前記メモリセルユニットの端部に隣接し、前記複数のメモリセルゲート電極と直列に
配置された選択ゲート電極と、前記選択ゲート電極の前記メモリセルユニットと反対側の
側面下方の前記半導体基板中に設けられた拡散層と、前記拡散層に接続されたコンタクト
電極と、前記メモリセルゲート電極及び前記選択ゲート電極を覆い、かつ前記メモリセル
ゲート電極間を埋め込むよう形成されたシリコン酸化膜と、前記シリコン酸化膜上に形成
されたシリコン窒化膜と、前記シリコン窒化膜上に形成され、前記シリコン窒化膜とは主
成分が異なる層間絶縁膜とを有することを特徴としている。
本発明によれば、コンタクトホール開口のためのエッチングのプロセスマージンを向上
させつつ、トランジスタのしきい値電圧の変動やゲート絶縁膜における耐圧の低下といっ
た電気特性の劣化を防止することができるため、高信頼性で高歩留まりの半導体装置及び
その製造方法を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同
一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なもの
であり,厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は、現実のものとは異なる。従っ
て、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互
間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
[第1の実施形態]
本実施の形態を図1乃至図9を用いて説明する。以下の通り、本実施の形態をNAND
フラッシュメモリに適用して説明する。図3には、本実施の形態の平面図が示される。図
3の“A−B”線上での断面が図1に相当し、“C−D”線上での断面が図2に相当する
図3に示されるように、図中左右方向に8本のワード線1が互いに平行に配置されてい
る。このワード線1を間に挟むように互いに平行にドレイン側選択ゲート2と、ソース側
選択ゲート3が形成されている。
これら、ワード線1、ドレイン側選択ゲート2、ソース側選択ゲート3に直交して複数
のビット線配線4が形成されている。
このビット線配線4の下方には素子領域5がそれぞれ形成されている。
この素子領域5を互いに分離する素子分離領域6が素子領域5に平行に形成されている
1本のビット線配線5と、8本のワード線1と、ドレイン側選択ゲート2と、ソース側
選択ゲート3及びそれぞれのゲートの間の素子領域5中の拡散層18が1つのメモリセル
アレイを構成する。
ここで、ドレイン側選択ゲートに隣接する素子領域にはビット線コンタクト23が形成
されている。
1つのメモリセルアレイは、ビット線コンタクト23を介して他のメモリセルアレイに
ビット線配線5方向に隣接している。さらにソース線選択ゲート側でもワード線1に平行
している素子領域5を挟んで、他のメモリセルアレイとビット線配線5方向に隣接してい
る。
図1に示される断面では、1つのメモリセルアレイ中にある8つのメモリセルは、半導
体基板10上に設けられたウエル11中の素子領域5上のゲート絶縁膜12上に設けられ
たメモリセルゲート電極13を有している。各メモリセルゲート電極13は、電荷蓄積層
となる浮遊ゲート電極14、浮遊ゲート14上に形成されたゲート間絶縁膜15、ゲート
間絶縁膜15上に形成された制御ゲート電極16、この制御ゲート電極16上に形成され
たゲートマスク材17を有している。このメモリセルゲート電極13のうち、制御ゲート
電極16は図3に示される左右方向である行線方向における他のメモリセルゲート電極と
の間でそれぞれ共有されて、ワード線1となっている。
各メモリセルのソースとドレインは素子領域上に設けられた拡散層領域18を介して互
いに直列に接続されている。複数のメモリセルが直列に接続されて1つのメモリセルアレ
イであるNANDセル(メモリセルユニット)が形成されている。
さらに8つのメモリセルの左端には、ドレイン側選択ゲート19がゲート絶縁膜12上
に形成されている。このドレイン側選択ゲート19はメモリセルゲート13と同様の積層
構造となっているが、各層の幅がメモリセルゲートよりも大きく形成されている。ドレイ
ン側選択ゲートのメモリセルと反対側の素子領域5中には、ビット線コンタクト拡散層2
0が形成されている。
さらに8つのメモリセルの右端には、ソース側選択ゲート21がゲート絶縁膜12上に
形成されている。このソース側選択ゲート21はメモリセルゲート13と同様の積層構造
となっているが、各層の幅がメモリセルゲートよりも大きく形成されていて、ドレイン側
選択ゲートと同様の幅となっている。
図1において、ソース線選択ゲート21のソース・ドレイン拡散層18のメモリセルゲ
ート13側と反対側はソース線22となっていて、図面表面に対して垂直に延びている。
ソース線22は、図3に示される左右方向である行方向に隣接するNANDセル同士で接
続されている。
各メモリセルゲート13と、その両端の素子領域に設けられた拡散層18とで、メモリ
セルトランジスタが構成される。
さらに、ドレイン側選択ゲートとそのメモリセル側の素子領域5に設けられた拡散層1
8と、ビット線コンタクト拡散層20とで、ドレイン側選択トランジスタが構成される。
さらに、ソース側選択ゲートとそのメモリセル側の素子領域5に設けられた拡散層18
と、ソース線22とで、ソース側選択トランジスタが形成される。
図3では、ソース線選択ゲート3間に挟まれ、ビット線配線4に直交する素子領域5が
ソース線22に相当する。
このようにメモリセルトランジスタは互いにコンタクト無しで、直列に接続されている
。それぞれの選択ゲートトランジスタはNANDセルとは拡散層18を介して接続されて
いる。このように、NANDセルの各ビット線方向の両端には、ドレイン側選択ゲートト
ランジスタ19及びソース側選択ゲートトランジスタ21が接続されている。
また選択トランジスタは浮遊ゲート電極に電位を供給できるようになっており、一般的
なMOSFETと同様に機能する。
またドレイン側選択トランジスタの、NANDセルとは反対側のビット線コンタクト拡
散層20にはビット線コンタクト電極23が設けられている。
ここで、各ゲート13,19,21の表面は後酸化膜24で覆われている。この後酸化
膜24及びゲート酸化膜12上には、第1絶縁膜25が設けられている。第1絶縁膜25
の厚さは例えば、約0.1μm程度以上であり、窒素を主成分として含有していない。第
1絶縁膜25はメモリセルトランジスタのゲート電極13相互の間を埋め込むように設け
られている。第1絶縁膜25は水素含有量が少なく、電荷に対するトラップが少ないもの
が適している。例えばシリコン酸化膜やオキシナイトライド膜や酸化したシリコン窒化膜
などが利用できる。
ここで、「埋め込む」とは、完全に埋め尽くすことだけを意味するものではなく、内部
にボイド、巣などの空隙を含んでいてもその作用、効果に変わりは無いので、空隙を含む
ことも意味する。
ここで、ゲート電極同士の間隔は例えば、約0.2μm程度、ゲート幅は約0.2μm
程度、高さは約0.6μm程度である。
ゲート電極相互の間隔は、メモリセルゲート13同士では小さく、ビット線コンタクト
23を挟んだ選択ゲート19同士では大きくなっている。メモリセルゲート13同士のゲ
ート電極の間隔はセルアレイ全体の面積に強くかかわるため、面積縮小のために間隔を小
さくしている。一方で、隣接するメモリセルアレイの選択ゲート間はビット線コンタクト
が形成されているため、間隔が広くとられている。
この第1絶縁膜25上には第2絶縁膜26が設けられている。第2絶縁膜26の厚さは
例えば、約0.02から0.06μm程度であり、第2絶縁膜26は窒化膜を主成分とす
るので、水素供給元になるので、なるべく薄いことが望ましい。第2絶縁膜26は、第1
絶縁膜25よりも水素含有量が多く、電荷に対するトラップが多い。
この第2絶縁膜26の上には、層間絶縁膜27が設けられている。ここで、層間絶縁膜
の厚さは約0.1μm〜0.3μm程度である。層間絶縁膜27はBPSG(ホウ素を含
むシリコン酸化膜)で形成できる。
これら、層間絶縁膜27、第2絶縁膜26、第1絶縁膜25及びゲート酸化膜12を貫
いて、ビット線コンタクト23が設けられて、ビット線コンタクト拡散層20に接続され
ている。
層間絶縁膜27の上にはビット線28が形成されている。ビット線は、列方向に隣接す
るNANDセル間で分離されて設けられている。
NANDセルはここでは、8つのトランジスタが2つの制御ゲートに挟まれて形成され
ているが、NANDセルのトランジスタの個数は8つに限らず、8から32まで任意の数
で形成できる。
また、メモリセルゲート間距離は、約0.2μm以下の場合に、本実施の形態の効果が
顕著である。
ここでは、ウエルはP型であり、ソース・ドレイン拡散層はN型であるとするが、ウエ
ルをN型、ソース・ドレイン拡散層をP型としてもよい。
本実施の形態ではコンタクトホール開口時にエッチングストッパーとなる第2絶縁膜2
6の下に、第1絶縁膜25が設けられており、メモリセルゲート13同士の間の距離は比
較的小さいため、第1絶縁膜25によってメモリセルゲート13同士の間は、完全に埋め
込まれている。また、選択ゲート19、21同士の間の距離は、メモリセルゲート13同
士の距離よりも大きいため、第1絶縁膜25によっては完全に埋め込まれない。
第1絶縁膜25は、ゲート電極13,19,21上とビット線コンタクト拡散層20上
とで同じ厚さに形成される。しかし、場合により、ゲート電極の側面に対して形成される
厚さの方が、ゲート電極上や、半導体基板上に形成される第1絶縁膜25よりも薄く形成
されたり、逆に厚く形成される場合がある。
次に、図2に示される断面では、半導体基板10上のウエル11中に設けられた素子領
域5の上面を分断するように複数の素子分離領域6が形成されている。この素子分離領域
6で挟まれた素子領域5全面にビット線コンタクト23が接続されている。素子分離領域
6上には、第1絶縁膜25が形成され、その上には第2絶縁膜26が形成されている。こ
の第2絶縁膜26上には、層間絶縁膜27が形成されている。これら層間絶縁膜27、第
2絶縁膜26、第1絶縁膜25を貫いて、ビット線コンタクト23が形成されている。こ
のビット線コンタクト23上にはビット線配線28が形成されている。
ここで、素子分離領域6の上面は素子領域5の上面よりも高い位置に形成されているが
、素子領域5の上面と同じ位置に形成されていてもよい。
素子分離の方式としてSTI(Shallow Trench Isolation)を
用いているが、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)
など別の素子分離方法でも適用可能である。
図2において、素子分離領域6上の第1絶縁膜25の膜厚はなるべく薄く形成されるこ
とが、コンタクト合わせずれが生じた場合のエッチングストッパーの効果が大きいため、
望ましい。
本実施の形態の半導体装置では、第1絶縁膜25を第2絶縁膜26の下層に設けること
で第2絶縁膜26中の水素や、第2絶縁膜26中に捕獲された電荷がトランジスタ素子の
電気特性へ及ぼす影響を軽減することができる。さらにメモリセルゲート電極同士の間隔
を狭めても、素子分離領域への誤ったコンタクトの接続形態が存在しない集積度の高い半
導体装置を提供できる。
すなわち、本実施の形態の半導体装置によれば、コンタクトホール開口のためのエッチ
ングのプロセスマージンを向上させつつ、トランジスタのしきい値電圧の変動やゲート絶
縁膜における耐圧の低下といった電気特性の劣化を防止することができるため、高信頼性
で高歩留まりの半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
特にメモリセルトランジスタ部ではゲート電極間が第1絶縁膜25で埋められており、
第2絶縁膜26はトランジスタのゲート酸化膜12の近傍には存在しないようになってい
る。
そのためメモリセルトランジスタの特性劣化を防止することができ、半導体装置の信頼
性向上が得られる。
特に、不揮発性半導体記憶装置においては、同一メモリセルアレイ内のワード線同士の
間隔よりも隣接するメモリセルアレイの選択ゲート同士の間隔が広くなっており、メモリ
セルアレイ全体が酸化膜と窒化膜との積層膜により覆われている。ここで、ワード線間は
第1絶縁膜25のみで埋め込まれており、選択ゲート間には第1絶縁膜25と第2絶縁膜
26の両方が入り込んでいる。
ここで、ワード線間には、水素含有量の多い窒化膜がないので窒化膜中に電子がトラッ
プされてセル特性が変動してしまうことを防止できる。さらに、選択ゲート間にあるコン
タクト電極を形成する際のエッチング時には、第1絶縁膜25上の第2絶縁膜6中の窒化
膜がストッパとして機能するため、高信頼性、高歩留まりが得られる。
次に、図1及び図4乃至図9を用いて、本実施の形態の半導体装置の製造方法を説明す
る。
まず、シリコンからなる半導体基板10上に素子分離領域(図示せず)に囲まれた素子
領域5を形成して、図1に示されるように素子領域5上に、ゲート絶縁膜12を形成する
。次にゲート絶縁膜12上に浮遊ゲート電極材14を堆積する。さらに浮遊ゲート・制御
ゲート間絶縁膜15を形成し、その上に制御ゲート電極材16を堆積する。
さらにゲートエッチング時のマスクとなるゲートマスク材17を堆積する。続いてフォ
トリソグラフィー法によりゲートをパターニングし、ゲートマスク材17をエッチングす
る。引き続きゲートマスク材17に対して自己整合的に制御ゲート電極材16、浮遊ゲー
ト・制御ゲート間絶縁膜15、浮遊ゲート電極材14をエッチングして、メモリセルゲー
ト13及び選択ゲート19,21を形成する。
次に、図5に示されるようにゲート加工時のダメージを回復するための後酸化を行って
、後酸化膜24を積層構造のゲート電極周囲に形成する。
次に、図6に示すように、ソース・ドレイン拡散層18及びビット線コンタクト拡散層
20を形成するための不純物をイオン注入により行う。この拡散層のイオン注入は、この
ように後酸化の後に行ってもよいし、前に行っても良い。さらに、後の工程で行われる第
1絶縁膜形成後などでも構わない。
次に、図6に示されるように第1絶縁膜25を露出した部分に形成する。第1絶縁膜2
5は、メモリセルトランジスタのゲート電極13同士の間を完全に埋め込み、かつ、選択
ゲート19、21同士の間は完全には埋め込まない膜厚で形成する。この第1絶縁膜25
はドレイン側制御ゲート19からソース側制御ゲート21に挟まれた8つのメモリセルゲ
ート電極13上及びその間の領域では、その上表面を平坦化する。さらに、ビット線コン
タクト形成予定領域における第1絶縁膜25表面も平坦化する。第1絶縁膜25中に空隙
があっても、後の工程で熱を加えて酸化することで、流動化させて、空隙を取り除くこと
もできる。
次に、図7に示されるように第1絶縁膜25上に第2絶縁膜26を形成する。さらに第
2絶縁膜26上に層間絶縁膜27を堆積し、CMP法や、熱処理を加えて層間絶縁膜を流
動させることにより、層間絶縁膜27の表面を平坦化するとともに、また選択ゲート電極
19、21間に層間絶縁膜27を埋め込む。
ここで、層間絶縁膜27形成後に、選択ゲート電極19,21間を埋め込む時に、層間
絶縁膜27を堆積しただけでは、完全に埋め込むことができない場合がある。その場合に
おいて、層間絶縁膜27を堆積後、熱処理を加えて層間絶縁膜27を流動化させて埋め込
むことができる。この熱工程として、酸素雰囲気で行うことで、層間絶縁膜の流動性が向
上する場合がある。
層間絶縁膜27中に空隙があっても、後の工程で熱を加えて酸化することで、流動化さ
せて、空隙を取り除くこともできる。なお、熱工程により、ソース・ドレインとなる不純
物拡散層は拡散係数が大となる。
なお、図8に示すように、第2絶縁膜26に対して選択性のあるCMPを用いて層間絶
縁膜27を研磨することにより平坦化を行うこともできる。こうして第2絶縁膜26上で
研磨をストップさせ、これに続いて層間絶縁膜を再度堆積することによって、図7と同様
な形状の層間絶縁膜を形成することが可能である。ここで、再度堆積させる層間絶縁膜は
先に堆積させた材料と同じであっても、変更させても良い。この方法によればCMP法に
よる平坦化を第2絶縁膜26上でストップさせることにより、層間絶縁膜の膜厚の制御性
を向上させることができ、層間絶縁膜の厚さを正確に形成できる。
次に、上記のように層間絶縁膜27を平坦化した後、図8に示すようにメモリセル部の
ソース・ドレイン拡散層20にコンタクトをとるためのコンタクトホール30を形成する
。コンタクトホール30のエッチングは、まず第2絶縁膜26に対して選択性のある層間
絶縁膜27をエッチングする。次に第2絶縁膜26及び第1絶縁膜25並びにゲート酸化
膜12を順次エッチングして、ビット線コンタクト拡散層20を露出することにより行う
次に、図1に示されるように、コンタクトホール30にアルミニウムやタングステンな
どの金属あるいは低抵抗の半導体を埋め込んで、ビット線コンタクト23を形成する。ビ
ット線コンタクト23を形成した後に、層間絶縁膜27上に金属配線を形成することによ
って、ビット線コンタクト23に接続するビット線配線28を形成する。
なお、層間絶縁膜27中やメモリセルゲート13間の第1絶縁膜25中には空隙が生じ
ていても良い。
ここで、第2絶縁膜26としては、コンタクトホール30開口時の層間絶縁膜27のエ
ッチングに対してエッチング耐性を持つ膜を用いる。例えば層間絶縁膜27としてシリコ
ン酸化膜を用いる場合には、第2絶縁膜26としてはシリコン窒化膜などを用いる。
本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、ビット線コンタクト23は素子
領域5に対してほとんど余裕がないように設計されている。
すなわち、図3に示されるようにビット線コンタクト23は素子領域5の幅と同一に形
成されている。なお、場合によっては、ビット線コンタクト23は素子領域5の幅よりも
大きく形成されてもよい。これは、セルアレイの面積をできるたけ縮小できるようにする
ためである。
このような半導体装置においては、ビット線コンタクト23の形成位置がマスクの位置
合わせずれなどの理由により、素子分離領域6上にかかってしまうような場合でもビット
線コンタクト23が素子分離領域6へ突き抜けないようにしなければならない。ビット線
コンタクト23が素子分離領域6を突き抜けてしまうと、その部分における接合リーク電
流の原因になったり、素子分離耐圧の低下の原因になったりするためである。
本実施の形態では、層間絶縁膜27のエッチングに対しての耐性を第2絶縁膜26が有
することによって、コンタクトホール形成のためのエッチングを第2絶縁膜26の上でい
ったん止めることができる。
こうして第2絶縁膜26の上に達するコンタクトホール30を開口した後、エッチング
の条件を切り換えて第2絶縁膜26をエッチングし、さらに条件を切り換えて第1絶縁膜
25及びゲート酸化膜12をエッチングすることによって、ビット線コンタクト拡散層2
0の上のコンタクトホール30を完全に開口する。
また、第2絶縁膜26としてシリコン窒化膜を用いる場合、層間絶縁膜に含まれている
ホウ素、リン、炭素などが素子領域へ拡散するのを防止する役割も持たせることができる
。このような不純物が素子領域へ拡散してくると素子特性の変動やばらつきの原因となる
が、これらはシリコン窒化膜中における拡散係数がきわめて小さいため、シリコン窒化膜
によって拡散をブロックすることができる。
また第2絶縁膜26形成後に酸化工程がある場合、酸素が素子領域5へ拡散してくると
不純物の拡散が増速され、不純物分布がなまってしまう現象があるが、シリコン窒化膜を
第2絶縁膜に用いることによって酸素が素子領域5へ拡散するのを防止できるので素子領
域における増速拡散を防止し、不純物分布の設計を容易にすることができる。
また、ビット線コンタクト23近傍では、選択ゲート19同士の間が第1絶縁膜25で
は完全に埋められていないため、第1絶縁膜の膜厚はメモリセルトランジスタ同士の間に
比べると薄くなっている。そのためビット線コンタクトホール30を開口するために、第
1絶縁膜25のエッチングを行うときに、たとえ素子分離領域が同時にエッチングされた
としても、第1絶縁膜25の膜厚が薄いため素子分離領域のエッチング量も小さく抑制す
ることができる。
すなわち、コンタクト開口時には、まず層間絶縁膜27を選択的にエッチングするので
、第2絶縁膜26上では、エッチングがストップする。次に、第2絶縁膜26を選択的に
エッチングする。このため、層間絶縁膜27の膜厚に関係なく、第1絶縁膜25のエッチ
ングが行われる。
本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、高集積度を持たせて、制御性良くビッ
ト線コンタクトを形成でき、トランジスタ特性への水素による悪影響を防止することがで
きる。
[第2の実施形態]
本実施の形態を図10乃至図12を用いて説明する。図10は本実施の形態の半導体装
置を表す平面図である。図11は図10の“E−F”断面を示す図であり、図12は図1
0の“G−H”断面を示す図である。
本実施の形態は第1の実施の形態とは、ビット線とソース線の配線への引き出し形態が
異なっている。他の部分における形態は第1の実施の形態と同様であるため、説明は省略
する。
第1の実施の形態ではビット線はソース・ドレイン拡散層からビット線コンタクトを介
して配線へ接続され、ソース線は互いに隣接する素子領域同士が接続されてソース・ドレ
イン拡散層で接続されてセルアレイを構成していた。
本実施の形態では、図11に示されるようにビット線は、ビット線コンタクト拡散層2
0からビット線コンタクト23を介して第1層配線によるビット線接続部35に接続され
、さらに配線間コンタクト36を介して第2層配線によるビット線37へと接続される。
一方ソース線はソース線コンタクト拡散層34からソース線コンタクト38を介して第
1層配線によるソース線39に接続され、これが隣接するメモリセルアレイ同士で互いに
接続されている。このソース線39、ビット線接続部35及び配線間コンタクト36は、
配線間絶縁膜40で覆われていて、その上にビット線37が形成されている。
図12に示される断面では、半導体基板10上のウエル11中に設けられた素子領域5
の上面を分断するように複数の素子分離領域6が形成されている。この素子分離領域6で
挟まれた素子領域5全面にビット線コンタクト23が接続されている。
素子分離領域6上には、第1絶縁膜25が形成され、その上には第2絶縁膜26が形成
されている。この第2絶縁膜26上には、層間絶縁膜27が形成されている。これら層間
絶縁膜27、第2絶縁膜26、第1絶縁膜25を貫いて、ビット線コンタクト23が形成
されている。このビット線コンタクト23はビット線接続部35に接続され、さらに配線
間コンタクト36を介して第2層配線によるビット線37へと接続される。
このビット線接続部35及び配線間コンタクト36は、配線間絶縁膜40で覆われてい
る。
一般的に配線のシート抵抗は拡散層のシート抵抗よりも小さいため、本実施の形態では
、第1の実施の形態よりもソース線の電気抵抗を低くすることができ、動作の高速化など
が可能である。
なお、ソース線コンタクトを本実施の形態通り形成するが、ビット線コンタクトは形成
しない構成とすることもできる。この場合、第1の実施の形態におけるソース線同様に、
ビット線は互いに隣接する素子領域同士が接続されてソース・ドレイン拡散層で接続され
て構成される。この場合、ソース線の抵抗を下げることが可能である。
[第3の実施形態]
図13に本実施の形態の断面構造が示される。この断面図は図3における“A−B”線
上での断面に相当する。しかし、第1の実施の形態と異なり、メモリセルゲート電極13
、ドレイン側選択ゲート19、及びソース側選択ゲート21側面に後酸化膜が設けられて
いない。すなわち、本実施の形態ではゲート電極を加工した後に後酸化を行わずに、第1
絶縁膜25を形成している。この場合、第1絶縁膜25が後酸化膜の代わりの酸化膜とし
て機能する。
上記以外の他の構造については、第1の実施の形態と同様に形成される。
このような構成にしても第1の実施の形態同様の効果を得るこができる。本実施の形態
の特徴である後酸化膜を各ゲート電極側面に設けない特徴は、第2の実施の形態にも同様
に適用できる。
[第4の実施形態]
図13に本発明の第4の実施の形態を示す断面構造が示される。この断面図は図3にお
ける“A−B”線上での断面に相当する。しかし、第1の実施の形態と異なり、第1絶縁
膜25がビット線コンタクト拡散層20及びソース拡散層22上で、その上表面がなだら
かな曲面として形成されている。そのため、第1絶縁膜25上の第2絶縁膜26も第1絶
縁膜25上に第1絶縁膜25の形状に応じた形状として形成されている。さらに第2絶縁
膜26上に形成された層間絶縁膜27は、その底面は第2絶縁膜26に応じた形状となっ
ていて、それ以外の構造は第1の実施の形態同様である。
本実施の形態の製造方法は、第1の実施の形態において、図6に示される工程で、第1
絶縁膜25を堆積した後に、例えば800℃から900℃程度の熱処理を加えて第1絶縁
膜25を流動させ、メモリセルゲート電極13同士の間、メモリセルゲート電極13とド
レイン側選択ゲート電極19との間,メモリセルゲート電極13とソース側選択ゲート電
極21との間に第1絶縁膜25が埋め込まれ、選択ゲート電極19,21同士の間は、選
択ゲート電極19,21の高さよりも低く第1絶縁膜25を形成している。
この後に第1絶縁膜25上に第2絶縁膜26を形成している。
このように第1絶縁膜25を堆積後にそれを流動させる工程を追加することによって、
より狭いゲート電極間を第1絶縁膜25で埋め込むことができるようになり、素子の微細
化が可能になる。
すなわち、ゲート電極間が狭い場合、絶縁膜を堆積しただけでは、窪み状の凹部や大き
な空隙ができて埋め込まれない場合がある。ここで、熱処理を行うことで、絶縁膜を流動
化して空隙を埋め込むことができる場合がある。
また、ゲート電極間距離に比べて、ゲート電極の高さが際だって高く形成されている場
合などでは、ゲート電極間の第1絶縁膜中に窪み状の凹部や大きな空隙が生じやすいが、
本実施の形態では、このように生じた第1絶縁膜の空隙を埋め込むことができる。
この実施例ではメモリセルトランジスタのゲート電極13上における第1絶縁膜25の
膜厚と、ビット線コンタクト拡散層20上における第1絶縁膜25の膜厚とは異なってい
るが、第1の実施の形態同様の効果を得ることができる。
なお、第2の実施の形態のようにソース線コンタクトを設けた構成に本実施の形態を適
用することもできる。
また第1絶縁膜25は堆積後に熱処理による流動させる方法以外に、例えば堆積時に本
実施の形態のような形状になる方法により形成されていても構わない。
各実施の形態において、メモリセルゲート電極13同士の間、メモリセルゲート電極1
3とドレイン側選択ゲート電極19との間,メモリセルゲート電極13とソース側選択ゲ
ート電極21との間ゲート電極間を埋め込む第1絶縁膜25には空洞があってもかまわな
い。空洞があっても、膜の上面が閉じていれば、第2絶縁膜26はメモリセルトランジス
タのゲート電極間には埋め込まれないので、本発明の効果は変わらない。
また後酸化膜24は第1の実施の形態に示したように熱酸化によるものでも構わないし
、酸化膜などを堆積することで兼ねてもかまわない。また第3の実施の形態のように後酸
化膜がなくても構わない。
各実施の形態は、上記した以外にも適宜、組み合わせて実施することができる。
各実施の形態は、NAND型EEPROM方式のメモリセルアレイを例にとって説明し
たが、AND型、DiNOR型のメモリセルアレイや、高集積化が必要なトランジスタを
有する半導体装置にも同様に適用することが可能である。
すなわち、直列にゲートが複数個接続されて、ゲート間にコンタクトがない構造であれ
ば適用可能である。
特に、素子領域に対して余裕の無いコンタクトを有し、ゲート酸化膜にトンネル電流を
流すような強い電気的ストレスが印加される不揮発性半導体記憶装置に対して好適である
本発明の第1の実施の形態の半導体装置を示す平面図である図3における“A−B”上の断面図。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置を示す平面図である図3における“C−D”上の断面図。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置を示す平面図。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 本発明の第2の実施の形態の半導体装置を示す平面図。 本発明の第2の実施の形態の半導体装置を示す平面図である図10における“E−F”線上での断面図。 本発明の第2の実施の形態の半導体装置を示す平面図である図10における“G−H”線上での断面図。 本発明の第3の実施の形態の半導体装置を示す断面図。 本発明の第4の実施の形態の半導体装置を示す断面図。 従来の半導体装置を示す平面図である図17における“I−J”線上での断面図。 従来の半導体装置を示す平面図である図17における“K−L”線上での断面図。 従来の半導体装置を示す平面図。 従来の半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 従来の半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 従来の半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図。 従来の半導体装置の製造方法におけるコンタクトホールのエッチングの問題点を示す断面図。 従来の半導体装置の製造方法におけるコンタクトホールのエッチング時の断面図。
符号の説明
1…ワード線、2…ドレイン側選択ゲート、3…ソース側選択ゲート、4、37…ビッ
ト線配線、5…素子領域、6…素子分離領域、10…半導体基板、11…ウエル、12…
ゲート絶縁膜、13…メモリセルゲート、14…浮遊ゲート、15…浮遊ゲート・制御ゲ
ート間絶縁膜、16…制御ゲート、17…ゲートマスク材、18…ソース・ドレイン拡散
層、20…ビット線コンタクト拡散層、22、39…ソース線、23…ビット線コンタク
ト、24…後酸化膜、25…第1絶縁膜、26…第2絶縁膜、27、40…層間絶縁膜、
30…コンタクトホール、34…ソース線コンタクト拡散層、35…ビット線接続部、3
6…配線間コンタクト、38…ソース線コンタクト

Claims (4)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に所定の間隔で直列に配置された複数のメモリセルゲート電極から
    なるメモリセルユニットと、
    前記メモリセルユニットの端部に隣接し、前記複数のメモリセルゲート電極と直列に配
    置された選択ゲート電極と、
    前記選択ゲート電極の前記メモリセルユニットと反対側の側面下方の前記半導体基板中
    に設けられた拡散層と、
    前記拡散層に接続されたコンタクト電極と、
    前記メモリセルゲート電極及び前記選択ゲート電極を覆い、かつ前記メモリセルゲート
    電極間を埋め込むよう形成されたシリコン酸化膜と、
    前記シリコン酸化膜上に形成されたシリコン窒化膜と、
    前記シリコン窒化膜上に形成され、前記シリコン窒化膜とは主成分が異なる層間絶縁膜
    とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記メモリセルゲート電極間に埋め込まれたシリコン酸化膜上の前記シリコン窒化膜の
    下面は前記メモリセルゲート電極の上面より高い位置にあることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置。
  3. 前記複数のメモリセルゲート間に形成された前記酸化シリコン膜には空隙が形成されて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のいずれか1項の半導体装置。
  4. 半導体基板上に、複数のメモリセルゲート電極からなるメモリセルユニットと、前記メ
    モリセルユニットの端部に隣接し前記複数のメモリセルゲート電極と直列に配置された選
    択ゲート電極を形成する工程と、
    前記選択ゲート電極をマスクにして、前記選択ゲート電極の前記メモリセルユニットと
    反対側の側面下方の前記半導体基板中に拡散層を形成する工程と、
    シリコン酸化膜で前記複数のメモリセルゲート電極及び前記選択ゲート電極を覆い、か
    つ前記複数のメモリセルゲート間及び前記メモリセルゲートと前記選択ゲートとの間を埋
    め込むようにシリコン酸化膜を形成する工程と、
    前記シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜を形成する工程と、
    前記シリコン窒化膜上に前記シリコン窒化膜に対するエッチング選択比が大きい層間絶
    縁膜を形成する工程と、
    前記拡散層主要部上の前記層間絶縁膜を前記シリコン窒化膜をストッパーとしてエッチ
    ングする工程と、
    前記エッチングの条件を切り替えてさらにエッチングを進め前記シリコン窒化膜をエッ
    チングして貫通し前記拡散層に接続するコンタクト開口を形成する工程と、
    前記コンタクト開口に導電材を埋め込み、前記拡散層と接続するコンタクト電極を形成
    する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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